JPH0658934B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0658934B2
JPH0658934B2 JP60022934A JP2293485A JPH0658934B2 JP H0658934 B2 JPH0658934 B2 JP H0658934B2 JP 60022934 A JP60022934 A JP 60022934A JP 2293485 A JP2293485 A JP 2293485A JP H0658934 B2 JPH0658934 B2 JP H0658934B2
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優 新保
和由 古川
弘通 大橋
純一 大浦
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/76Making of isolation regions between components

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は誘導体分離された半導体装置の製造方法に関す
る。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
各種光センサやディスプレイ用として、半導体素子の一
次元および二次元マトリクスの用途は多い。このような
素子のマトリクスにおいては各素子が電気的に完全に分
離されていることが必要であり、特に高耐圧素子や光セ
ンサなどにおいては誘電体分離が必須のものとなる。
従来、誘電体分離された素子マトリクスを形成する方法
としては、例えば絶縁基板上にエピタキシャル法や各種
蒸着法により形成された半導体薄膜を用いることが行わ
れている。しかしこれらの方法では、半導体薄膜を充
分厚く形成することができないため、高耐圧,大電流の
素子がつくれない、良質の半導体膜が得られないた
め、素子特性に限度がある、不純物濃度や分布等の制
御が難しく、素子構造に制限がある、等の問題があっ
た。
一方集積回路では、単結晶基板上にエピタキシャル法に
より半導体膜を形成してこれに素子を形成し、その後基
板をラッピングして除去してから裏面に酸化膜等の絶縁
膜を形成し素子分離する方法が知られている。しかしこ
の方法は、非常に複雑な工程を必要とするという欠点が
ある。
更に、絶縁基板上に堆積した多結晶半導体膜を、レーザ
や電子ビームなどで熱処理して単結晶化して素子を形成
する技術が最近注目されている。しかしこの方法も、結
晶の完全性や膜厚,形状の制御性などの点で未だ解決す
べき問題が多い。
〔発明の目的〕
本発明は上記した点に鑑みなされたもので、極めて簡便
な工程でしかも優れた素子特性を得ることのできる、誘
電体分離構造の半導体装置を製造する方法を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の概要〕
本発明においては、誘電体分離基板を得るため、それぞ
れ鏡面研磨された半導体基板と絶縁性基板とを研磨面同
士を直接接着して一体化する技術を用いる。即ち、鏡面
研磨された基板同士を実質的に異物を含まない清浄な雰
囲気中で密着させ、200℃以上の温度で熱処理すると
強固な接着基板が得られる。絶縁性基板は半導体基板表
面に絶縁膜を形成したもの、あるいは全体が誘電体から
なるもの、いずれでもよい。このようにして縦方向に分
離された基板に所望の素子を形成し、また素子の横方向
分離を行なうために半導体基板側に溝を形成してこの溝
に非晶質材料を充填する。高耐圧,大電流の素子群を形
成するためには、どうしても各素子の厚さを大きくする
ことが必要である。たとえば、1000V以上の耐圧を
実現するためには100μm以上の厚さを必要とする。
このような素子を横方向に溝で分離する場合、この溝を
横切って配線することは難しいため、溝を誘電体で埋め
込むことが必要になる。
本発明において基板を直接接着するには、基板の平滑度
が重要であり、表面粗さ500Å以下の鏡面に仕上げる
ことが望ましい。接着すべき基板表面が汚染されている
場合には、トリクレンなどの溶剤による脱脂、中性洗剤
によるこすり洗い、H2O2/H2SO4混合液浸漬等の手法で
清浄化する。その後水洗し、スピンナなどを用いて脱水
する。これらの処理を経た半導体基板と絶縁性基板を、
例えばクラス1以下の清浄な雰囲気下で密着させ200
℃以上に加熱して強固な接合体基板を得る。得られた接
合体基板の半導体基板側に通常の拡散法等により所望の
素子を形成する。そして絶縁性基板に達する深さに素子
分離溝を形成する。この素子分離溝は、ダイヤモンド・
ソウによる方法,エッチング方法等を用いて形成する。
また、接着前に予め半導体基板の研磨面に素子分離溝に
対応する凹凸を形成しておき、接着後に半導体基板側を
ラッピングすることにより素子分離溝を形成することも
できる。素子分離溝には、各種半導体素子のパシベーシ
ョンに用いられているガラス,非晶質半導体等の非晶質
材料を充填する。例えば、パシベーション・ガラスの粉
末を電着法やスクリーン印刷法,沈降法等で被覆し、ガ
ラスが軟化流動するまで昇温してち密化する。そして被
覆した非晶質材料膜をラッピングして素子分離溝部にの
み非晶質材料を残す。これにより半導体素子面と非晶質
材料面が同じ高さになるから、この後所望の素子配線を
容易に形成することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、簡便な方法で誘電体分離された半導体
素子群を得ることができる。特に基板の縦方向の分離は
半導体基板と絶縁性基板の直接接着法を利用するため、
素子の厚みを自由に選択することができ、高耐圧,大電
流のダイオードやトランジスタのマトリクスなどを形成
する場合に有効であり、また各種光センサや電力用集積
回路等に適用して有用である。また深い横方向の素子分
離溝は非晶質材料で充填することにより、素子配線の形
成も容易である。
〔発明の実施例〕
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図(a)〜(e)は一実施例の製造工程を示す。厚
さ400μm,不純物濃度1014/cm3程度の鏡面研
磨された二枚の(111)n型Si基板を用意した。
第1図(a)に示すように一方の基板11の研磨面には
リンを拡散して表面濃度1019/cm3程度のn型層
12を形成し、他方の基板13の研磨面には1200
℃,6時間のウェット酸化により酸化膜14を形成し
た。両基板は中性洗剤でこすり洗いしてゴミを除いた
後、H2O2:H2SO4=1:4の液に浸漬して30分煮沸
し、水洗した。表面状態によっては更に、HFによる前
処理,稀HFによる前処理を行なう。その後両基板をス
ピンナで脱水処理し、クラス1の清浄な雰囲気下で研磨
面同士を第1図(b)に示すように直接接着し、窒素雰
囲気下で1000〜1200℃,2時間の熱処理をして
接着力を強くした。スピンナでの脱水処理は鏡面研磨面
の過剰な水分を除去するためで、この吸着水分が殆ど揮
散する100℃以上の乾燥は避ける。こうして得られた
接着基板のn型層12を形成した側の基板11をラッ
ピングして接着面からの厚みを100μm程度にし、そ
の後硼素を拡散して、第1図(c)に示すように厚さ2
0μm程度のp型層15を形成した。次いで全面を酸
化膜18で覆い、40μm幅のダイヤモンド・ソウを用
いて深さ70μm,幅100μmの素子分離溝16を3
mmピッチで形成し、破砕層を除去した。この状態が第1
図(d)である。この後第1図(e)に示すように、電
気泳動法により鉛系パシベーション・ガラス17(IP
−760,イノチック社商品名)を溝16に充填し、焼成
した。この後は図示しないが、コンタクトホールを開け
てAl配線を施してダイオードアレイを作った。
得られたダイオードアレイは、各素子とも耐圧1200
Vを示し、素子間絶縁も充分であった。
次に本発明の他の実施例を第2図(a)〜(e)を参照
して説明する。第2図(a)に示すように、不純物濃度
1015/cm3程度の鏡面研磨された(100)n
Si基板21と、同じく鏡面研磨された無アルカリガラ
ス基板24(NA−40,保谷ガラス社商品名)を用意し
た。n型Si基板21の研磨面には、弗酸−硝酸混液
による化学エッチングで幅200μm,深さ100μ
m,ピッチ1mmの溝22を形成し、更にリン拡散を行な
って20μmの深さのn型層23を形成した。両基板
は先の実施例と同様に研磨面を脱脂処理,清浄化処理を
行い、スピンナ乾燥した。このように凹凸が形成された
Si基板21とガラス基板24を、第2図(b)に示す
ように、クラス1の清浄な雰囲気中で研磨面同士を接触
させ、空気中で400℃まで加熱して一体化した。この
後第2図(c)に示すように、Si基板21側をラッピ
ングして溝22を露出させた。そして先の実施例と同様
のガラス25を第2図(d)に示すようにドクターブレ
ード法により溝22に充填し、焼成した。その後更にS
i基板21側を削って60μm厚程度にし、ガラス25
により囲まれたSiドットのマトリクスを得た。そして
第2図(e)に示すように各ドットの中央部にイオン注
入によりp型層26を形成し、600℃で熱処理し
た。この後図では示さないが、CVD酸化膜で全面を覆
い、コンタクトホールを開けAl配線を施して、30×
30のフォトダイオードが直列接続されたマトリクスを
形成した。
こうして形成されたフォト・ダイオードのマトリクス
は、素子分離が完全で優れた特性を示した。
本発明は上記した実施例に限られるものではなく、その
趣旨を逸脱しない範囲で種々変形実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(e)は本発明の一実施例によるダイオ
ード・アレイの製造工程を示す図、第2図(a)〜
(e)は他の実施例によるフォト・ダイオードのマトリ
クスの製造工程を示す図である。 11……Si基板、12……n型層、13……Si基
板、14……酸化膜、15……p型層、16……溝、
17……ガラス、21……Si基板、22……溝、23
……n型層、24……ガラス基板、25……ガラス、
26……p型層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大浦 純一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭56−144174(JP,A) 特開 昭56−129337(JP,A) 特公 昭50−13155(JP,B1) 特公 昭49−26455(JP,B1)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鏡面研磨された半導体基板と鏡面研磨され
    た絶縁性基板とを実質的に異物の含まれない清浄な雰囲
    気中で表面荒さ500Å以下の研磨面同士を密着させて
    接合する工程と、この接合した複合体を200℃以上の
    温度で加熱して接合強度を向上させる工程と、得られた
    接着基板の半導体基板側に所望の素子を形成する工程
    と、接着基板の半導体基板側に素子分離溝を形成する工
    程と、前記素子分離溝に非晶質材料を充填する工程とを
    備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記絶縁性基板は半導体基板表面に絶縁膜
    を形成したものである特許請求の範囲第1項記載の半導
    体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記絶縁性基板は誘電体材料からなる基板
    である特許請求の範囲第1項記載の半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記素子分離溝の形成は、二枚の基板を接
    着し素子形成を行なった後に行なう特許請求の範囲第1
    項記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記素子分離溝の形成は、前記半導体基板
    の研磨面に接着工程の前に予め凹凸を形成しておき、二
    枚の基板の接着後に半導体基板側をラッピングすること
    により行なう特許請求の範囲第1項記載の半導体装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】前記非晶質材料の充填は、基板全面を非晶
    質材料で被覆した後、その被覆面をラッピングすること
    により行なう特許請求の範囲第1項記載の半導体装置の
    製造方法。
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