JPH0658560A - 床暖房を組み合わせたセントラルヒーティングシステムにおける運転制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 床暖房と高温放熱器を同時使用した場合に、
床暖房側が出力過多になるのを防ぎたい。 【構成】 床暖房３側に制御弁６を取り付け、高温放熱
器４側が同時使用され、床暖房３側が設定温度に達した
場合、制御弁６を間欠的に開閉するか絞って絶対水量を
減らす。 【効果】 床暖房３側に循環する水量を制限するため、
この制限した量により、出力は任意に調整が可能であ
る。よって、出力過多の心配がない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、床暖房を組み合わせた
セントラルヒーティングシステムにおける運転制御方法
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の床暖房を組み合わせたセントラル
ヒーティングシステムの場合、高温放熱器側には８０℃
前後の高温水を循環させ、単独使用時の床暖房側には６
０℃前後の低温水を循環させる構成になっている。

【０００３】そして、床暖房側において、室温が設定温
度以上になった場合には、更に循環する水温を４０℃前
後に落として循環させることにより、床が冷えるのを防
止するように考慮した運転を行っている。

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいて次のような欠点がある。

【０００４】ａ．床暖房が単独使用されている場合は問
題ないが、高温放熱器が同時使用され、然も床暖房が設
定温度に達して４０℃の低出力運転に入った場合（又は
低出力運転に入っている時に高温放熱器が使用された場
合）に、床暖房側に循環する温水の温度が７０℃〜８０
℃に上昇してしまう。この結果、床暖房の出力が出過ぎ
てしまい、室温が異常に高くなってしまう。

【０００５】本発明は、床暖房と高温放熱器が同時に運
転された場合に発生する床暖房側の出力過多の問題を解
消することが目的である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明による床暖房を組
み合わせたセントラルヒーティングシステムにおける運
転制御方法は次のとおりである。

【０００７】高温放熱器と床暖房との組み合わせから成
るセントラルヒーティングシステムにおいて、床暖房を
行っている部屋の室温が設定温度以上になった場合、こ
の床暖房側に循環する温水回路内に取り付けた制御弁を
間欠的に開閉して床暖房側に流れる温水の絶対量を減少
させることにより、床暖房側の出力を調整する床暖房を
組み合わせたセントラルヒーティングシステムにおける
運転制御方法。

【０００８】なお、床暖房を行っている部屋の室温が設
定温度以上になった場合、この床暖房側に循環する温水
回路内に取り付けた制御弁の開度を絞って床暖房側に流
れる温水の絶対量を減少させることにより、床暖房の出
力を調整するように構成してもよい。

【０００９】

【作用】床暖房及び高温放熱器が同時運転されている場
合、高温放熱器側及び床暖房側双方には８０℃前後の高
温水が循環する。そして、床暖房側において室温が設定
温度に達すると、床暖房側に循環する回路内に取り付け
られた制御弁が通常の場合の例えば３０％の開弁率にな
るように間欠的に開閉する。又は、通常の場合の開度が
絞られて、水量が２０〜３０％になるように制御され
る。この制御弁の制御は、制御器により行われる。

【００１０】

【実施例】図１に基づいて本発明の実施例を説明する。

【００１１】１は熱源器、２は温水ヘッダー、３は床暖
房、４は高温放熱器、５は床暖房３とヘッダー２を結ぶ
低温水循環回路、６はこの回路５に取り付けた制御弁、
７は高温放熱器４とヘッダー２を結ぶ高温水循環回路、
８は制御器にして、次の制御を行う。

【００１２】先ず、床暖房３及び高温放熱器４が単独運
転されている場合には、高温放熱器４側には８０℃前後
の高温水を循環させ、床暖房３側には、６０℃前後の低
温水を循環させる。次に、床暖房３と高温放熱器４とが
同時運転され、床暖房３側の室温が設定温度に達する
と、床暖房３側に循環する回路５内に取り付けた制御弁
６を通常の場合の例えば３０％の開弁率になるように間
欠的に開閉する。又は、制御弁６を通常の場合に比較し
てその水量が２０〜３０％になるように絞る。

【００１３】

【発明の効果】本発明は以上のように、床暖房と高温放
熱器が同時使用され、床暖房側の室温が設定温度に達し
た場合、床暖房側に循環する温水を間欠的に循環させ
る。又は絞って循環させるようにしたので、次の効果を
奏する。

【００１４】ａ．床暖房側に循環する絶対水量が減少す
るため、高温放熱器が同時使用されて、仮に高温水が床
暖房側に循環しても、出力過多になる心配がない。よっ
て、快適な床暖房と、省エネ運転が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の説明図。

【符号の説明】

１ 放熱器 ２ ヘッダー ３ 床暖房 ４ 高温放熱器 ５ 低温水循環回路 ６ 制御弁 ７ 高温水循環回路 ８ 制御器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 高温放熱器と床暖房との組み合わせから
   成るセントラルヒーティングシステムにおいて、床暖房
   を行っている部屋の室温が設定温度以上になった場合、
   この床暖房側に循環する温水回路内に取り付けた制御弁
   を間欠的に開閉して床暖房側に流れる温水の絶対量を減
   少させることにより、床暖房側の出力を調整する床暖房
   を組み合わせたセントラルヒーティングシステムにおけ
   る運転制御方法。
2. 【請求項２】 床暖房を行っている部屋の室温が設定温
   度以上になった場合、この床暖房側に循環する温水回路
   内に取り付けた制御弁の開度を絞って床暖房側に流れる
   温水の絶対量を減少させることにより、床暖房側の出力
   を調整する請求項１記載の床暖房を組み合わせたセント
   ラルヒーティングシステムにおける運転制御方法。