JP3319662B2 - 蓄熱式冷暖房装置およびその制御方法 - Google Patents
蓄熱式冷暖房装置およびその制御方法Info
- Publication number
- JP3319662B2 JP3319662B2 JP28363594A JP28363594A JP3319662B2 JP 3319662 B2 JP3319662 B2 JP 3319662B2 JP 28363594 A JP28363594 A JP 28363594A JP 28363594 A JP28363594 A JP 28363594A JP 3319662 B2 JP3319662 B2 JP 3319662B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brine
- heat
- water
- heat exchanger
- cold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Air Conditioning Control Device (AREA)
- Other Air-Conditioning Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱式冷暖房装置およ
びその制御方法に係り、特に、蓄熱槽に蓄熱を行ないな
がら、冷房または暖房を行う蓄熱式冷暖房装置およびそ
の制御方法に関するものである。
びその制御方法に係り、特に、蓄熱槽に蓄熱を行ないな
がら、冷房または暖房を行う蓄熱式冷暖房装置およびそ
の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、蓄熱式空調システムが、例えばビ
ル空調などにおいて経済的な冷暖房を実現している。蓄
熱式空調システムは、割安な夜間電力で冷暖房に必要な
熱を蓄熱槽に蓄え、昼間の冷暖房に活用するものであ
る。蓄熱槽で蓄えた熱を用いて昼間の冷暖房負荷のかな
りの部分をカバーできるため、熱源設備容量の縮小、電
気基本料金の低減など、夜間電力の利用のほかにも数々
のメリットがある。まず、図3を参照して従来の蓄熱式
冷暖房装置の蓄熱運転と冷房(冷水発生)運転について
説明する。図3は、従来の蓄熱式冷暖房装置の構成を示
す系統図である。
ル空調などにおいて経済的な冷暖房を実現している。蓄
熱式空調システムは、割安な夜間電力で冷暖房に必要な
熱を蓄熱槽に蓄え、昼間の冷暖房に活用するものであ
る。蓄熱槽で蓄えた熱を用いて昼間の冷暖房負荷のかな
りの部分をカバーできるため、熱源設備容量の縮小、電
気基本料金の低減など、夜間電力の利用のほかにも数々
のメリットがある。まず、図3を参照して従来の蓄熱式
冷暖房装置の蓄熱運転と冷房(冷水発生)運転について
説明する。図3は、従来の蓄熱式冷暖房装置の構成を示
す系統図である。
【0003】図3において、1Aは空冷ヒートポンプチ
ラー(以下単にヒートポンプという)、2Aは蓄熱槽、
3Aは、ヒートポンプ1Aで冷したブラインを蓄熱槽2
A内に導いた伝熱管部に係る製氷熱交換器、4Aは、ヒ
ートポンプ1Aで冷したブラインと需要側の冷水との熱
交換を行うブライン/水熱交換器、Uは、需要側(負荷
側)の、例えば空気調和機、P1はブライン循環ポン
プ、P2は冷水循環ポンプ、V1,V2は、ブラインの流
通方向を蓄熱槽2A,ブライン/水熱交換器4Aに切り
替える電動弁、V3は、冷水出口温度調節電動弁であ
る。図中、破線矢印は蓄熱運転の場合のブラインの循環
経路を示し、実線矢印は冷房運転の場合のブラインおよ
び冷水の循環経路を示す。
ラー(以下単にヒートポンプという)、2Aは蓄熱槽、
3Aは、ヒートポンプ1Aで冷したブラインを蓄熱槽2
A内に導いた伝熱管部に係る製氷熱交換器、4Aは、ヒ
ートポンプ1Aで冷したブラインと需要側の冷水との熱
交換を行うブライン/水熱交換器、Uは、需要側(負荷
側)の、例えば空気調和機、P1はブライン循環ポン
プ、P2は冷水循環ポンプ、V1,V2は、ブラインの流
通方向を蓄熱槽2A,ブライン/水熱交換器4Aに切り
替える電動弁、V3は、冷水出口温度調節電動弁であ
る。図中、破線矢印は蓄熱運転の場合のブラインの循環
経路を示し、実線矢印は冷房運転の場合のブラインおよ
び冷水の循環経路を示す。
【0004】夜間などの蓄熱運転では、電動弁V1を
開、電動弁V2を閉とし、ヒートポンプ1A、ブライン
循環ポンプP1を運転する。ヒートポンプ1Aで冷され
たブラインは、破線矢印に示すごとく、電動弁V1を経
て製氷熱交換器3Aへ流れ、蓄熱槽2A内の水を凍らせ
て蓄氷したのち、ヒートポンプ1Aへ戻り、以下この経
路を循環する。このとき、需要側の空気調和機U、冷水
循環ポンプP2は停止している。
開、電動弁V2を閉とし、ヒートポンプ1A、ブライン
循環ポンプP1を運転する。ヒートポンプ1Aで冷され
たブラインは、破線矢印に示すごとく、電動弁V1を経
て製氷熱交換器3Aへ流れ、蓄熱槽2A内の水を凍らせ
て蓄氷したのち、ヒートポンプ1Aへ戻り、以下この経
路を循環する。このとき、需要側の空気調和機U、冷水
循環ポンプP2は停止している。
【0005】一方、昼間の冷房運転では、電動弁V1を
閉、電動弁V2を開とし、ヒートポンプ1A、ブライン
循環ポンプP1ならびに需要側の空気調和機U、冷水循
環ポンプP2を運転する。ヒートポンプ1Aで冷された
ブラインは、実線矢印に示すごとく、電動弁V2を経て
ブライン/水熱交換器4Aへ流れ、空気調和機Uからの
戻り冷水と熱交換して該冷水を冷したのち、ヒートポン
プ1Aへ戻り、以下この経路を循環する。一方、ブライ
ン/水熱交換器4Aで冷された冷水は、実線矢印に示す
ごとく空気調和機Uへ冷水を供給され、温まった冷水は
ブライン/水熱交換器4Aへ戻り、以下この経路を循環
する。需要に応じて冷水出口温度調節弁V3を作動させ
て蓄熱槽2Aの蓄氷を利用する。このとき、蓄熱槽2A
にブラインは流通せず、蓄熱は行われない。
閉、電動弁V2を開とし、ヒートポンプ1A、ブライン
循環ポンプP1ならびに需要側の空気調和機U、冷水循
環ポンプP2を運転する。ヒートポンプ1Aで冷された
ブラインは、実線矢印に示すごとく、電動弁V2を経て
ブライン/水熱交換器4Aへ流れ、空気調和機Uからの
戻り冷水と熱交換して該冷水を冷したのち、ヒートポン
プ1Aへ戻り、以下この経路を循環する。一方、ブライ
ン/水熱交換器4Aで冷された冷水は、実線矢印に示す
ごとく空気調和機Uへ冷水を供給され、温まった冷水は
ブライン/水熱交換器4Aへ戻り、以下この経路を循環
する。需要に応じて冷水出口温度調節弁V3を作動させ
て蓄熱槽2Aの蓄氷を利用する。このとき、蓄熱槽2A
にブラインは流通せず、蓄熱は行われない。
【0006】上記は、従来の蓄熱(蓄氷)運転と冷房
(冷水発生)運転について説明したものであるが、蓄熱
運転と暖房(温水発生)運転についても上述に準じてお
こなわれていた。このように従来の蓄熱式冷暖房装置で
は、蓄熱運転中には蓄熱槽2Aに蓄熱するのみで、蓄熱
しながら冷房または暖房をすることができなかった。
(冷水発生)運転について説明したものであるが、蓄熱
運転と暖房(温水発生)運転についても上述に準じてお
こなわれていた。このように従来の蓄熱式冷暖房装置で
は、蓄熱運転中には蓄熱槽2Aに蓄熱するのみで、蓄熱
しながら冷房または暖房をすることができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、蓄熱運転中で
も、ビルを冷房したいという要求はある。しかるに、従
来の蓄熱式冷暖房装置では、上述のように、蓄熱運転中
は蓄熱槽に蓄熱するのみで、冷房をすることができなか
った。また、暖房についても同様に、従来の蓄熱式冷暖
房装置では、蓄熱運転中は蓄熱槽に蓄熱するのみで、暖
房をすることができなかった。
も、ビルを冷房したいという要求はある。しかるに、従
来の蓄熱式冷暖房装置では、上述のように、蓄熱運転中
は蓄熱槽に蓄熱するのみで、冷房をすることができなか
った。また、暖房についても同様に、従来の蓄熱式冷暖
房装置では、蓄熱運転中は蓄熱槽に蓄熱するのみで、暖
房をすることができなかった。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、本発明の第一の目的は、蓄熱槽に蓄熱を
行いながら、蓄熱槽からの戻りのブラインの冷熱を利用
して冷房運転を可能にする蓄熱式冷暖房装置およびその
制御方法を提供することにある。また、本発明の第二の
目的は、蓄熱槽に蓄熱を行いながら、蓄熱槽からの戻り
のブラインの温熱を利用して暖房運転を可能にする蓄熱
式冷暖房装置およびその制御方法を提供することにあ
る。
されたもので、本発明の第一の目的は、蓄熱槽に蓄熱を
行いながら、蓄熱槽からの戻りのブラインの冷熱を利用
して冷房運転を可能にする蓄熱式冷暖房装置およびその
制御方法を提供することにある。また、本発明の第二の
目的は、蓄熱槽に蓄熱を行いながら、蓄熱槽からの戻り
のブラインの温熱を利用して暖房運転を可能にする蓄熱
式冷暖房装置およびその制御方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第一,第二の目的を
達成するために、本発明に係る蓄熱式冷暖房装置の構成
は、ブラインを冷却もしくは加熱するヒートポンプと、
前記ブラインの流通する製氷熱交換器を有する蓄熱槽
と、前記ブラインと需要側の冷温水との熱交換を行うブ
ライン/水熱交換器と、これらヒートポンプ、蓄熱槽、
およびブライン/水熱交換器を結ぶブライン循環系と、
前記ヒートポンプ、蓄熱槽、および需要側機器を結ぶ冷
温水循環系と、前記蓄熱槽に通じる前記冷温水循環系に
具備した冷温水出口温度調節弁とを備えた蓄熱式冷暖房
装置において、前記ブライン/水熱交換器の出口冷温水
温度を検知する温度センサーと、この温度センサーの検
知する出口冷温水温度に応じて前記ブライン循環系から
前記ブライン/水熱交換器に流入するブライン量を加減
する制御弁手段およびその制御手段と、前記蓄熱槽に蓄
熱中の熱を放熱させないように前記冷温水出口温度調節
弁を作動させる制御手段とを設けたものである。
達成するために、本発明に係る蓄熱式冷暖房装置の構成
は、ブラインを冷却もしくは加熱するヒートポンプと、
前記ブラインの流通する製氷熱交換器を有する蓄熱槽
と、前記ブラインと需要側の冷温水との熱交換を行うブ
ライン/水熱交換器と、これらヒートポンプ、蓄熱槽、
およびブライン/水熱交換器を結ぶブライン循環系と、
前記ヒートポンプ、蓄熱槽、および需要側機器を結ぶ冷
温水循環系と、前記蓄熱槽に通じる前記冷温水循環系に
具備した冷温水出口温度調節弁とを備えた蓄熱式冷暖房
装置において、前記ブライン/水熱交換器の出口冷温水
温度を検知する温度センサーと、この温度センサーの検
知する出口冷温水温度に応じて前記ブライン循環系から
前記ブライン/水熱交換器に流入するブライン量を加減
する制御弁手段およびその制御手段と、前記蓄熱槽に蓄
熱中の熱を放熱させないように前記冷温水出口温度調節
弁を作動させる制御手段とを設けたものである。
【0010】また、上記第一の目的を達成するために、
本発明に係る蓄熱式冷暖房装置の制御方法の構成は、上
記の蓄熱式冷暖房装置を備え、前記ヒートポンプで冷却
したブラインを前記製氷熱交換器に流入させることによ
り前記蓄熱槽内の冷水を冷却,製氷して蓄熱しながら、
前記製氷熱交換器からの戻りブラインを前記ブライン/
水熱交換器へ流入させるものとし、前記ブライン/水熱
交換器の出口冷水温度を温度センサーにより検知し、前
記ブライン/水熱交換器の出口冷水温度が設定値より高
い場合は、この戻りブラインの前記ブライン/水熱交換
器への流入量を増加して冷水を冷却する熱量を増加し、
前記ブライン/水熱交換器の出口冷水温度が設定値より
低い場合は、この戻りブラインの前記ブライン/水熱交
換器への流入量を減少させて冷水を冷却する熱量を減少
させるように、前記ブライン配管系に設けた複数の制御
弁の開度を制御するとともに、前記蓄熱槽側から冷水が
流出しないように前記冷温水出口温度調節弁を強制的に
動作させて、前記蓄熱槽に蓄熱中の熱を放熱しないよう
にすることによって蓄熱を行いながら冷房を行うように
したものである。
本発明に係る蓄熱式冷暖房装置の制御方法の構成は、上
記の蓄熱式冷暖房装置を備え、前記ヒートポンプで冷却
したブラインを前記製氷熱交換器に流入させることによ
り前記蓄熱槽内の冷水を冷却,製氷して蓄熱しながら、
前記製氷熱交換器からの戻りブラインを前記ブライン/
水熱交換器へ流入させるものとし、前記ブライン/水熱
交換器の出口冷水温度を温度センサーにより検知し、前
記ブライン/水熱交換器の出口冷水温度が設定値より高
い場合は、この戻りブラインの前記ブライン/水熱交換
器への流入量を増加して冷水を冷却する熱量を増加し、
前記ブライン/水熱交換器の出口冷水温度が設定値より
低い場合は、この戻りブラインの前記ブライン/水熱交
換器への流入量を減少させて冷水を冷却する熱量を減少
させるように、前記ブライン配管系に設けた複数の制御
弁の開度を制御するとともに、前記蓄熱槽側から冷水が
流出しないように前記冷温水出口温度調節弁を強制的に
動作させて、前記蓄熱槽に蓄熱中の熱を放熱しないよう
にすることによって蓄熱を行いながら冷房を行うように
したものである。
【0011】さらに、上記第二の目的を達成するため
に、本発明に係る蓄熱式冷暖房装置の制御方法の構成
は、上記の蓄熱式冷暖房装置を備え、前記ヒートポンプ
で加熱したブラインを前記製氷熱交換器に流入させるこ
とにより前記蓄熱槽内の温水を加熱して蓄熱しながら、
前記製氷熱交換器からの戻りブラインを前記ブライン/
水熱交換器へ流入させるものとし、前記ブライン/水熱
交換器の出口温水温度を温度センサーにより検知し、前
記ブライン/水熱交換器の出口温水温度が設定値より低
い場合は、この戻りブラインの前記ブライン/水熱交換
器への流入量を増加して温水を加熱する熱量を増加し、
前記ブライン/水熱交換器の出口温水温度が設定値より
高い場合は、この戻りブラインの前記ブライン/水熱交
換器への流入量を減少させて温水を加熱する熱量を減少
させるように、前記ブライン配管系に設けた複数の制御
弁の開度を制御するとともに、前記蓄熱槽側から温水が
流出しないように前記冷温水出口温度調節弁を強制的に
動作させ、前記蓄熱槽に蓄熱中の熱を放熱しないように
することによって、蓄熱を行いながら暖房を行うように
したものである。
に、本発明に係る蓄熱式冷暖房装置の制御方法の構成
は、上記の蓄熱式冷暖房装置を備え、前記ヒートポンプ
で加熱したブラインを前記製氷熱交換器に流入させるこ
とにより前記蓄熱槽内の温水を加熱して蓄熱しながら、
前記製氷熱交換器からの戻りブラインを前記ブライン/
水熱交換器へ流入させるものとし、前記ブライン/水熱
交換器の出口温水温度を温度センサーにより検知し、前
記ブライン/水熱交換器の出口温水温度が設定値より低
い場合は、この戻りブラインの前記ブライン/水熱交換
器への流入量を増加して温水を加熱する熱量を増加し、
前記ブライン/水熱交換器の出口温水温度が設定値より
高い場合は、この戻りブラインの前記ブライン/水熱交
換器への流入量を減少させて温水を加熱する熱量を減少
させるように、前記ブライン配管系に設けた複数の制御
弁の開度を制御するとともに、前記蓄熱槽側から温水が
流出しないように前記冷温水出口温度調節弁を強制的に
動作させ、前記蓄熱槽に蓄熱中の熱を放熱しないように
することによって、蓄熱を行いながら暖房を行うように
したものである。
【0012】なお、付記すると、本発明のポイントは、
蓄熱運転中に冷房を行うために、蓄熱槽内の製氷熱交換
器からの戻りのブラインの冷熱を利用する。また、蓄熱
槽の蓄熱を、この間に放熱しないように、冷水が蓄熱槽
を通過しないようにする。製氷熱交換器からの戻りのブ
ラインの冷熱を利用するために、ブライン/水熱交換器
のブラインの入口および出口に1個づつ電動弁を設ける
とともに、ブラインの入口と出口とのバイパス配管を設
けてここに1個電動弁を設ける。また、ブライン/水熱
交換器の冷水出口に温度センサーを設けるとともに、こ
れからの入力信号によって、前記の電動弁を制御する温
度調節計を設けた。さらに、蓄熱槽を冷水が通過しない
ように、蓄熱槽出口に設けた冷温水出口温度調節弁を制
御盤で制御するものである。
蓄熱運転中に冷房を行うために、蓄熱槽内の製氷熱交換
器からの戻りのブラインの冷熱を利用する。また、蓄熱
槽の蓄熱を、この間に放熱しないように、冷水が蓄熱槽
を通過しないようにする。製氷熱交換器からの戻りのブ
ラインの冷熱を利用するために、ブライン/水熱交換器
のブラインの入口および出口に1個づつ電動弁を設ける
とともに、ブラインの入口と出口とのバイパス配管を設
けてここに1個電動弁を設ける。また、ブライン/水熱
交換器の冷水出口に温度センサーを設けるとともに、こ
れからの入力信号によって、前記の電動弁を制御する温
度調節計を設けた。さらに、蓄熱槽を冷水が通過しない
ように、蓄熱槽出口に設けた冷温水出口温度調節弁を制
御盤で制御するものである。
【0013】また、蓄熱運転中に暖房を行うために、蓄
熱槽内の製氷熱交換器からの戻りのブラインの温熱を利
用する。また、蓄熱槽の蓄熱をこの間に放熱しないよう
に、温水が蓄熱槽を通過しないようにする。そのため
に、設ける技術的手段は冷房のときと同様である。
熱槽内の製氷熱交換器からの戻りのブラインの温熱を利
用する。また、蓄熱槽の蓄熱をこの間に放熱しないよう
に、温水が蓄熱槽を通過しないようにする。そのため
に、設ける技術的手段は冷房のときと同様である。
【0014】
【作用】蓄熱運転中に冷房をする場合は、以下のように
動作する。ヒートポンプで冷却されたブラインが製氷熱
交換器へ流入する。製氷熱交換器で蓄熱槽内の冷水の熱
を奪ったのちに、ブラインはブライン/水熱交換器へ流
入する。ブライン/水熱交換器のブライン側とは逆側
に、負荷からの戻り冷水が流入している。冷水はブライ
ンに熱を奪われて温度が低下して流出する。蓄熱槽出口
の冷温水出口温度調節弁はブライン/水熱交換器からの
流入水が蓄熱槽側へ流入しないで、そのまま冷水出口側
へ流れるように制御盤で動作させる。これにより、ブラ
イン/水熱交換器で冷却された冷水は蓄熱槽を経由しな
いで、負荷側へそのまま流出する。このとき、ブライン
/水熱交換器の冷水出口温度を一定になるように制御す
る必要がある。
動作する。ヒートポンプで冷却されたブラインが製氷熱
交換器へ流入する。製氷熱交換器で蓄熱槽内の冷水の熱
を奪ったのちに、ブラインはブライン/水熱交換器へ流
入する。ブライン/水熱交換器のブライン側とは逆側
に、負荷からの戻り冷水が流入している。冷水はブライ
ンに熱を奪われて温度が低下して流出する。蓄熱槽出口
の冷温水出口温度調節弁はブライン/水熱交換器からの
流入水が蓄熱槽側へ流入しないで、そのまま冷水出口側
へ流れるように制御盤で動作させる。これにより、ブラ
イン/水熱交換器で冷却された冷水は蓄熱槽を経由しな
いで、負荷側へそのまま流出する。このとき、ブライン
/水熱交換器の冷水出口温度を一定になるように制御す
る必要がある。
【0015】このために、前記のブライン配管系に取り
付けた電動弁と、冷水出口の温度センサーと温度調節計
を用いる。冷水出口温度が設定値より低い場合は、温度
調節計によりブライン/水熱交換器のブライン出口およ
び入口の電動弁を閉側へ動作させるとともに、ブライン
出口と入口とのバイパス配管の電動弁を開方向へ動作さ
せることにより、ブライン/水熱交換器へのブライン流
入量が低下して冷水からブラインへ奪う熱量が低下する
ため、冷水出口温度は上昇する。逆に、冷水出口温度が
設定値より高い場合は、温度調節計によりブライン/水
熱交換器のブライン出口および入口の電動弁を開側へ動
作させるとともに、ブライン出口と入口とのバイパス配
管の電動弁を閉方向へ動作させる。これにより、ブライ
ン/水熱交換器へのブライン流入量が増加して冷水から
ブラインへ奪う熱量が増加するため、冷水出口温度は低
下する。
付けた電動弁と、冷水出口の温度センサーと温度調節計
を用いる。冷水出口温度が設定値より低い場合は、温度
調節計によりブライン/水熱交換器のブライン出口およ
び入口の電動弁を閉側へ動作させるとともに、ブライン
出口と入口とのバイパス配管の電動弁を開方向へ動作さ
せることにより、ブライン/水熱交換器へのブライン流
入量が低下して冷水からブラインへ奪う熱量が低下する
ため、冷水出口温度は上昇する。逆に、冷水出口温度が
設定値より高い場合は、温度調節計によりブライン/水
熱交換器のブライン出口および入口の電動弁を開側へ動
作させるとともに、ブライン出口と入口とのバイパス配
管の電動弁を閉方向へ動作させる。これにより、ブライ
ン/水熱交換器へのブライン流入量が増加して冷水から
ブラインへ奪う熱量が増加するため、冷水出口温度は低
下する。
【0016】蓄熱運転中に暖房をする場合は、以下のよ
うに動作する。ヒートポンプで加熱されたブラインが製
氷熱交換器へ流入する。製氷熱交換器で蓄熱槽内の温水
を加熱したのちに、ブラインはブライン/水熱交換器へ
流入する。ブライン/水熱交換器のブライン側とは逆側
に負荷からの戻り温水が流入している。温水はブライン
から熱を与えられて温度が上昇して流出する。蓄熱槽出
口の冷温水出口温度調節弁はブライン/水熱交換器から
の流入水が蓄熱槽側へ流入しないで、そのまま温水出口
側へ流れる方向に制御盤で動作させる。これにより、ブ
ライン/水熱交換器で加熱された温水は蓄熱槽を経由し
ないで、負荷側へそのまま流出する。このとき、ブライ
ン/水熱交換器の温水出口温度を一定になるように制御
する必要がある。
うに動作する。ヒートポンプで加熱されたブラインが製
氷熱交換器へ流入する。製氷熱交換器で蓄熱槽内の温水
を加熱したのちに、ブラインはブライン/水熱交換器へ
流入する。ブライン/水熱交換器のブライン側とは逆側
に負荷からの戻り温水が流入している。温水はブライン
から熱を与えられて温度が上昇して流出する。蓄熱槽出
口の冷温水出口温度調節弁はブライン/水熱交換器から
の流入水が蓄熱槽側へ流入しないで、そのまま温水出口
側へ流れる方向に制御盤で動作させる。これにより、ブ
ライン/水熱交換器で加熱された温水は蓄熱槽を経由し
ないで、負荷側へそのまま流出する。このとき、ブライ
ン/水熱交換器の温水出口温度を一定になるように制御
する必要がある。
【0017】このために、前記のブライン配管に取り付
けた電動弁と、温水出口の温度センサーと温度調節計を
用いる。温水出口温度が設定値より高い場合は、温度調
節計によりブライン/水熱交換器のブライン出口および
入口の電動弁を閉側へ動作させるとともに、ブライン出
口と入口とのバイパス配管の電動弁を開方向へ動作させ
る。これにより、ブライン/水熱交換器へのブライン流
入量が低下して、温水にブラインが与える熱量が低下す
るため、温水出口温度は低下する。逆に、温水出口温度
が設定値より低い場合は、温度調節計によりブライン/
水熱交換器のブライン出口および入口の電動弁を開側へ
動作させるとともに、ブライン出口と入口とのバイパス
配管の電動弁を閉方向へ動作させる。これにより、ブラ
イン/水熱交換器へのブライン流入量が増加して温水へ
ブラインが与える熱量が増加するため温水出口温度は上
昇する。
けた電動弁と、温水出口の温度センサーと温度調節計を
用いる。温水出口温度が設定値より高い場合は、温度調
節計によりブライン/水熱交換器のブライン出口および
入口の電動弁を閉側へ動作させるとともに、ブライン出
口と入口とのバイパス配管の電動弁を開方向へ動作させ
る。これにより、ブライン/水熱交換器へのブライン流
入量が低下して、温水にブラインが与える熱量が低下す
るため、温水出口温度は低下する。逆に、温水出口温度
が設定値より低い場合は、温度調節計によりブライン/
水熱交換器のブライン出口および入口の電動弁を開側へ
動作させるとともに、ブライン出口と入口とのバイパス
配管の電動弁を閉方向へ動作させる。これにより、ブラ
イン/水熱交換器へのブライン流入量が増加して温水へ
ブラインが与える熱量が増加するため温水出口温度は上
昇する。
【0018】
【実施例】以下本発明の各実施例を図1および図2を参
照して説明する。第一および第二の実施例を図1を参照
して説明する。まず、第一の実施例として蓄熱・冷房運
転の例を説明する。 〔実施例 1〕図1は、本発明の一実施例に係る蓄熱冷
暖房装置の構成を示す系統図である。図1においては、
需要側(以下負荷側という)の空気調和機等の機器を示
していないが、その部分は図3に示した従来技術と同等
である。配管系に記載した矢印は、ブラインおよび冷温
水の流れの方向を示す。また、破線は、信号系の電気的
接続を示している。図中、一点鎖線で囲った範囲は負荷
側装置に対する熱源機器の蓄熱ユニット構成を示すもの
である。
照して説明する。第一および第二の実施例を図1を参照
して説明する。まず、第一の実施例として蓄熱・冷房運
転の例を説明する。 〔実施例 1〕図1は、本発明の一実施例に係る蓄熱冷
暖房装置の構成を示す系統図である。図1においては、
需要側(以下負荷側という)の空気調和機等の機器を示
していないが、その部分は図3に示した従来技術と同等
である。配管系に記載した矢印は、ブラインおよび冷温
水の流れの方向を示す。また、破線は、信号系の電気的
接続を示している。図中、一点鎖線で囲った範囲は負荷
側装置に対する熱源機器の蓄熱ユニット構成を示すもの
である。
【0019】図1において、1は空冷ヒートポンプチラ
ー(以下単にヒートポンプという)、2は蓄熱槽、3
は、ヒートポンプ1で冷したブラインを蓄熱槽2内に導
いた伝熱管部に係る製氷熱交換器、4は、ヒートポンプ
1で冷したブラインと負荷側の冷温水との熱交換を行う
ブライン/水熱交換器である。5は冷温水出口温度調節
電動弁、6は、製氷熱交換器3からの戻りブライン配管
18の、ブライン/水熱交換器4に対するブライン出口
と入口とのバイパス配管部18aに設けた第一の電動
弁、7は、製氷熱交換器3からの戻りブラインをブライ
ン/水熱交換器4へ導くブライン配管20に設けた第二
の電動弁、8は、ブライン/水熱交換器4からヒートポ
ンプ1へ出て行くブライン配管21に設けた第三の電動
弁である。
ー(以下単にヒートポンプという)、2は蓄熱槽、3
は、ヒートポンプ1で冷したブラインを蓄熱槽2内に導
いた伝熱管部に係る製氷熱交換器、4は、ヒートポンプ
1で冷したブラインと負荷側の冷温水との熱交換を行う
ブライン/水熱交換器である。5は冷温水出口温度調節
電動弁、6は、製氷熱交換器3からの戻りブライン配管
18の、ブライン/水熱交換器4に対するブライン出口
と入口とのバイパス配管部18aに設けた第一の電動
弁、7は、製氷熱交換器3からの戻りブラインをブライ
ン/水熱交換器4へ導くブライン配管20に設けた第二
の電動弁、8は、ブライン/水熱交換器4からヒートポ
ンプ1へ出て行くブライン配管21に設けた第三の電動
弁である。
【0020】9は、ブライン/水熱交換器4から負荷側
へ供給される冷温水の配管14に設けた温度センサー、
10は、温度センサー9の検知信号に応じて前記各電動
弁6,7,8を制御する温度調節計である。16は、ブ
ライン配管17に設けたブライン循環ポンプ、22は制
御盤である。
へ供給される冷温水の配管14に設けた温度センサー、
10は、温度センサー9の検知信号に応じて前記各電動
弁6,7,8を制御する温度調節計である。16は、ブ
ライン配管17に設けたブライン循環ポンプ、22は制
御盤である。
【0021】このような蓄熱式冷暖房装置の動作を説明
する。装置を運転すると、ヒートポンプ1によって冷却
されたブラインは、ブライン配管17を経て水を貯めて
ある蓄熱槽2内の製氷熱交換器3内へ流入する。ここで
蓄熱槽1内の水を冷却,製氷して蓄熱する。製氷熱交換
器3から流出したブラインは、ブライン配管18,20
を経てブライン/水熱交換器4内へ流入する。ここでブ
ラインは冷水の熱を奪ったのちに、ブライン配管21,
19を経て再びヒートポンプ1へ流入して冷却される。
する。装置を運転すると、ヒートポンプ1によって冷却
されたブラインは、ブライン配管17を経て水を貯めて
ある蓄熱槽2内の製氷熱交換器3内へ流入する。ここで
蓄熱槽1内の水を冷却,製氷して蓄熱する。製氷熱交換
器3から流出したブラインは、ブライン配管18,20
を経てブライン/水熱交換器4内へ流入する。ここでブ
ラインは冷水の熱を奪ったのちに、ブライン配管21,
19を経て再びヒートポンプ1へ流入して冷却される。
【0022】一方、負荷側から冷温水入口11、冷温水
配管13を通ってブライン/水熱交換器4へ流入した冷
水は、前述のブラインによって冷却されて、ブライン/
水熱交換器4から流出する。蓄熱槽2の冷水出口側に設
けられた冷温水出口温度調節電動弁5は、蓄熱槽2から
冷温水出口12への流路を全閉し、ブライン/水熱交換
器4から冷温水出口12への流路を全開になるように制
御盤22から動作させる。これにより負荷側からの冷水
は、冷温水入口11からブライン/水熱交換器4を通っ
て、冷温水配管14,15を通り、蓄熱槽2を経由しな
いで冷温水出口12から負荷側へ流出する。
配管13を通ってブライン/水熱交換器4へ流入した冷
水は、前述のブラインによって冷却されて、ブライン/
水熱交換器4から流出する。蓄熱槽2の冷水出口側に設
けられた冷温水出口温度調節電動弁5は、蓄熱槽2から
冷温水出口12への流路を全閉し、ブライン/水熱交換
器4から冷温水出口12への流路を全開になるように制
御盤22から動作させる。これにより負荷側からの冷水
は、冷温水入口11からブライン/水熱交換器4を通っ
て、冷温水配管14,15を通り、蓄熱槽2を経由しな
いで冷温水出口12から負荷側へ流出する。
【0023】ここで、冷水は、ブライン/水熱交換器4
の冷水出口の温度のまま負荷側へ流出するため、この温
度を一定に制御する必要がある。そのために、ブライン
/水熱交換器4の冷水出口側に取り付けた温度センサー
9により温度を検知し、その検知信号に応じて、温度調
節器10は、以下のように第一の電動弁6、第二の電動
弁7、第三の電動弁8の開度を制御する。すなわち、ブ
ライン/水熱交換器4の冷水出口温度が設定値より低い
場合は、第二の電動弁7、第三の電動弁8を閉側へ、第
一の電動弁6を開側へ動作させる。これにより、ブライ
ン/水熱交換器4へのブライン流入量が低下して冷水か
らブラインへ奪う熱量が低下するため、冷水出口温度は
上昇する。
の冷水出口の温度のまま負荷側へ流出するため、この温
度を一定に制御する必要がある。そのために、ブライン
/水熱交換器4の冷水出口側に取り付けた温度センサー
9により温度を検知し、その検知信号に応じて、温度調
節器10は、以下のように第一の電動弁6、第二の電動
弁7、第三の電動弁8の開度を制御する。すなわち、ブ
ライン/水熱交換器4の冷水出口温度が設定値より低い
場合は、第二の電動弁7、第三の電動弁8を閉側へ、第
一の電動弁6を開側へ動作させる。これにより、ブライ
ン/水熱交換器4へのブライン流入量が低下して冷水か
らブラインへ奪う熱量が低下するため、冷水出口温度は
上昇する。
【0024】逆に、冷水出口温度が設定値より高い場合
は、第二の電動弁7、第三の電動弁8を開側へ、第一の
電動弁6を閉側へ動作させる。これにより、ブライン/
水熱交換器4へのブライン流入量が増加して冷水からブ
ラインへ奪う熱量が増加するため、冷水出口温度は低下
する。このようにブライン/水熱交換器4の出口冷水温
度を調節する。本実施例によれば冷房蓄熱を行ないなが
ら冷房運転を実施できる。
は、第二の電動弁7、第三の電動弁8を開側へ、第一の
電動弁6を閉側へ動作させる。これにより、ブライン/
水熱交換器4へのブライン流入量が増加して冷水からブ
ラインへ奪う熱量が増加するため、冷水出口温度は低下
する。このようにブライン/水熱交換器4の出口冷水温
度を調節する。本実施例によれば冷房蓄熱を行ないなが
ら冷房運転を実施できる。
【0025】〔実施例 2〕次に、第二の実施例として
蓄熱・暖房運転の例を図1を参照して説明する。装置を
運転すると、ヒートホンプ1によって加熱されたブライ
ンが、ブライン配管17を経て蓄熱槽2内の製氷熱交換
器3内へ流入する。ここで蓄熱槽2内の水を加熱して蓄
熱する。製氷熱交換器3から流出したブラインは、ブラ
イン配管18,20を経てブライン/水熱交換器4内へ
流入する。ここでブラインは負荷側の温水に熱を与えた
のちに、ブライン配管21,19を経て再びヒートポン
プ1へ流入して加熱される。
蓄熱・暖房運転の例を図1を参照して説明する。装置を
運転すると、ヒートホンプ1によって加熱されたブライ
ンが、ブライン配管17を経て蓄熱槽2内の製氷熱交換
器3内へ流入する。ここで蓄熱槽2内の水を加熱して蓄
熱する。製氷熱交換器3から流出したブラインは、ブラ
イン配管18,20を経てブライン/水熱交換器4内へ
流入する。ここでブラインは負荷側の温水に熱を与えた
のちに、ブライン配管21,19を経て再びヒートポン
プ1へ流入して加熱される。
【0026】一方、負荷側から冷温水入口11、冷温水
配管13を通ってブライン/水熱交換器4へ流入した温
水は、前述のブラインによって加熱されて、ブライン/
水熱交換器4から流出する。蓄熱槽2の冷水出口側に設
けられた冷温水出口温度調節電動弁5は、蓄熱槽2から
冷温水出口12への流路を全閉し、ブライン/水熱交換
器4から冷温水出口12への流路を全開になるように制
御盤21から動作させる。これにより負荷側からの温水
は、冷温水入口11からブライン/水熱交換器4を通っ
て、冷温水配管14,15を通り、蓄熱槽2を経由しな
いで冷温水出口12から負荷側へ流出する。
配管13を通ってブライン/水熱交換器4へ流入した温
水は、前述のブラインによって加熱されて、ブライン/
水熱交換器4から流出する。蓄熱槽2の冷水出口側に設
けられた冷温水出口温度調節電動弁5は、蓄熱槽2から
冷温水出口12への流路を全閉し、ブライン/水熱交換
器4から冷温水出口12への流路を全開になるように制
御盤21から動作させる。これにより負荷側からの温水
は、冷温水入口11からブライン/水熱交換器4を通っ
て、冷温水配管14,15を通り、蓄熱槽2を経由しな
いで冷温水出口12から負荷側へ流出する。
【0027】ここで、温水は、ブライン/水熱交換器4
の温水出口温度のまま負荷側へ流出するため、この温度
を一定に制御する必要がある。そのために、ブライン/
水熱交換器4の温水出口側に取り付けた温度センサー9
により温度を検知し、その検知信号に応じて、温度調節
器10は、以下のように第一の電動弁6、第二の電動弁
7、第三の電動弁8の開度を制御する。すなわち、温水
出口温度が設定値より高い場合は、第二の電動弁7、第
三の電動弁8を閉側へ、第一の電動弁6を開側へ動作さ
せる。これにより、ブライン/水熱交換器4へのブライ
ン流入量が低下して温水へブラインが与える熱量が低下
するため、温水出口温度は低下する。
の温水出口温度のまま負荷側へ流出するため、この温度
を一定に制御する必要がある。そのために、ブライン/
水熱交換器4の温水出口側に取り付けた温度センサー9
により温度を検知し、その検知信号に応じて、温度調節
器10は、以下のように第一の電動弁6、第二の電動弁
7、第三の電動弁8の開度を制御する。すなわち、温水
出口温度が設定値より高い場合は、第二の電動弁7、第
三の電動弁8を閉側へ、第一の電動弁6を開側へ動作さ
せる。これにより、ブライン/水熱交換器4へのブライ
ン流入量が低下して温水へブラインが与える熱量が低下
するため、温水出口温度は低下する。
【0028】逆に、温水出口温度が設定値より低い場合
は、第二の電動弁7、第三の電動弁8を開側へ、第一の
電動弁6を閉側へ動作させる。これらにより、ブライン
/水熱交換器4へのブライン流入量が増加して温水へブ
ラインが与える熱量が増加するため、温水出口温度は上
昇する。このように、ブライン/水熱交換器4の出口温
水温度を調節する。本実施例によれば暖房蓄熱を行ない
ながら暖房運転を実施できる。
は、第二の電動弁7、第三の電動弁8を開側へ、第一の
電動弁6を閉側へ動作させる。これらにより、ブライン
/水熱交換器4へのブライン流入量が増加して温水へブ
ラインが与える熱量が増加するため、温水出口温度は上
昇する。このように、ブライン/水熱交換器4の出口温
水温度を調節する。本実施例によれば暖房蓄熱を行ない
ながら暖房運転を実施できる。
【0029】上記の第一,第二の実施例は、蓄熱を主と
して、その余りの熱量で冷房または暖房を行うものであ
るが、次に、冷房または暖房を主として、その余りの熱
量で蓄熱を行う例を説明する。
して、その余りの熱量で冷房または暖房を行うものであ
るが、次に、冷房または暖房を主として、その余りの熱
量で蓄熱を行う例を説明する。
【0030】〔実施例 3〕第三の実施例として冷房・
蓄熱運転の例を説明する。図2は、本発明の他の実施例
に係る蓄熱式冷暖房装置の構成を示す系統図である。図
中、図1と同一符号のものは先の実施例と同等部分であ
るから、その説明を省略する。図2において、6Aは、
ヒートポンプ1からのブライン配管17Aの、ブライン
/水熱交換器4に対するブライン出口と入口とのバイパ
ス配管部17aに設けた第一の電動弁、7Aは、ヒート
ポンプ1からのブラインをブライン/水熱交換器4へ導
くブライン配管20Aに設けた第二の電動弁、8Aは、
ブライン/水熱交換器4から蓄熱槽2へ出て行くブライ
ン配管21Aに設けた第三の電動弁である。
蓄熱運転の例を説明する。図2は、本発明の他の実施例
に係る蓄熱式冷暖房装置の構成を示す系統図である。図
中、図1と同一符号のものは先の実施例と同等部分であ
るから、その説明を省略する。図2において、6Aは、
ヒートポンプ1からのブライン配管17Aの、ブライン
/水熱交換器4に対するブライン出口と入口とのバイパ
ス配管部17aに設けた第一の電動弁、7Aは、ヒート
ポンプ1からのブラインをブライン/水熱交換器4へ導
くブライン配管20Aに設けた第二の電動弁、8Aは、
ブライン/水熱交換器4から蓄熱槽2へ出て行くブライ
ン配管21Aに設けた第三の電動弁である。
【0031】装置を運転すると、ヒートポンプ1によっ
て冷却されたブラインは、ブライン配管17A,20A
を経てブライン/水熱交換器4内へ流入して負荷側から
の冷水を冷却したのち、ブライン配管21A,18Aを
経て、水を貯めてある蓄熱槽2内の製氷熱交換器3内へ
流入する。ここで、蓄熱槽2内の水を冷却,製氷して蓄
熱する。製氷熱交換器3から流出したブラインは、ブラ
イン配管19Aを経て再びヒートポンプ1内へ流入して
冷却される。
て冷却されたブラインは、ブライン配管17A,20A
を経てブライン/水熱交換器4内へ流入して負荷側から
の冷水を冷却したのち、ブライン配管21A,18Aを
経て、水を貯めてある蓄熱槽2内の製氷熱交換器3内へ
流入する。ここで、蓄熱槽2内の水を冷却,製氷して蓄
熱する。製氷熱交換器3から流出したブラインは、ブラ
イン配管19Aを経て再びヒートポンプ1内へ流入して
冷却される。
【0032】一方、負荷側から冷温水入口11,冷温水
配管13を通ってブライン/水熱交換器4へ流入した冷
水は、前述のブラインによって冷却されて、ブライン/
水熱交換器4から流出する。蓄熱槽2の冷水出口側に設
けられた冷温水出口温度調節電動弁5は、蓄熱槽2から
冷温水出口12への流路を全閉し、ブライン/水熱交換
器4から冷温水出口12への流路を全開になるように制
御盤22Aから動作させる。これにより、負荷側からの
冷水は、冷温水入口11からブライン/水熱交換器4を
通って、冷温水配管14,15を経て、蓄熱槽2を経由
しないで冷温水出口12から負荷側へ流出する。
配管13を通ってブライン/水熱交換器4へ流入した冷
水は、前述のブラインによって冷却されて、ブライン/
水熱交換器4から流出する。蓄熱槽2の冷水出口側に設
けられた冷温水出口温度調節電動弁5は、蓄熱槽2から
冷温水出口12への流路を全閉し、ブライン/水熱交換
器4から冷温水出口12への流路を全開になるように制
御盤22Aから動作させる。これにより、負荷側からの
冷水は、冷温水入口11からブライン/水熱交換器4を
通って、冷温水配管14,15を経て、蓄熱槽2を経由
しないで冷温水出口12から負荷側へ流出する。
【0033】ここで、冷水は、ブライン/水熱交換器4
の冷水出口温度のまま負荷側へ流出するため、この温度
を一定に制御する必要がある。そのために、ブライン/
水熱交換器4の冷水出口側に取り付けた温度センサー9
により温度を検知し、その検知信号に応じて、温度調節
器10Aは、以下のように第一の電動弁6A、第二の電
動弁7A、第三の電動弁8Aの開度を制御する。冷水出
口温度が設定値より低い場合は、第二の電動弁7、第三
の電動弁8を閉側へ、第一の電動弁6Aを開側へ動作さ
せる。これにより、ブライン/水熱交換器4へのブライ
ン流入量が低下して、冷水からブラインへ奪う熱量が低
下するため、冷水出口温度は上昇する。
の冷水出口温度のまま負荷側へ流出するため、この温度
を一定に制御する必要がある。そのために、ブライン/
水熱交換器4の冷水出口側に取り付けた温度センサー9
により温度を検知し、その検知信号に応じて、温度調節
器10Aは、以下のように第一の電動弁6A、第二の電
動弁7A、第三の電動弁8Aの開度を制御する。冷水出
口温度が設定値より低い場合は、第二の電動弁7、第三
の電動弁8を閉側へ、第一の電動弁6Aを開側へ動作さ
せる。これにより、ブライン/水熱交換器4へのブライ
ン流入量が低下して、冷水からブラインへ奪う熱量が低
下するため、冷水出口温度は上昇する。
【0034】逆に、冷水出口温度が設定値より高い場合
は、第二の電動弁7A、第三の電動弁8Aを開側へ、第
一の電動弁6Aを閉側へ動作させる。これにより、ブラ
イン/水熱交換器4へのブライン流入量が増加して、冷
水からブラインへ奪う熱量が増加するため、冷水出口温
度は低下する。このように、ブライン/水熱交換器4の
出口冷水温度を調節する。本実施例によれば、冷房蓄熱
を行いながら冷房運転を実施できる。また、冷房負荷が
小さい場合でもヒートポンプ1を100%定格負荷運転
しても、余剰冷却能力は蓄熱できるため、ヒートポンプ
1を常時100%定格運転でき、常時高効率運転が可能
となる。
は、第二の電動弁7A、第三の電動弁8Aを開側へ、第
一の電動弁6Aを閉側へ動作させる。これにより、ブラ
イン/水熱交換器4へのブライン流入量が増加して、冷
水からブラインへ奪う熱量が増加するため、冷水出口温
度は低下する。このように、ブライン/水熱交換器4の
出口冷水温度を調節する。本実施例によれば、冷房蓄熱
を行いながら冷房運転を実施できる。また、冷房負荷が
小さい場合でもヒートポンプ1を100%定格負荷運転
しても、余剰冷却能力は蓄熱できるため、ヒートポンプ
1を常時100%定格運転でき、常時高効率運転が可能
となる。
【0035】〔実施例 4〕第四の実施例として暖房・
蓄熱運転の例を図2を参照して説明する。装置を運転す
ると、ヒートポンプ1によって加熱されたブラインは、
ブライン配管17A,20Aを経てブライン/水熱交換
器4内へ流入して、負荷側からの温水を加熱したのち
に、ブライン配管21A,18Aを経て、水を貯めてあ
る蓄熱槽2内の製氷熱交換器3内へ流入する。ここで、
蓄熱槽2内の水を加熱して蓄熱する。製氷熱交換器3か
ら流出したブラインは、ブライン配管19Aを経て再び
ヒートポンプ1内へ流入して加熱される。
蓄熱運転の例を図2を参照して説明する。装置を運転す
ると、ヒートポンプ1によって加熱されたブラインは、
ブライン配管17A,20Aを経てブライン/水熱交換
器4内へ流入して、負荷側からの温水を加熱したのち
に、ブライン配管21A,18Aを経て、水を貯めてあ
る蓄熱槽2内の製氷熱交換器3内へ流入する。ここで、
蓄熱槽2内の水を加熱して蓄熱する。製氷熱交換器3か
ら流出したブラインは、ブライン配管19Aを経て再び
ヒートポンプ1内へ流入して加熱される。
【0036】一方、負荷側から冷温水入口11、冷温水
配管13を通ってブライン/水熱交換器4へ流入した温
水は、前述のブラインによって加熱されて、ブライン/
水熱交換器4から流出する。蓄熱槽2の温水出口側に設
けられた冷温水出口温度調節電動弁5は、蓄熱槽2から
冷温水出口12への流路を全閉、ブライン/水熱交換器
4から冷温水出口12への流路を全開になるように制御
盤22Aから動作させる。これにより、負荷側からの温
水は、冷温水入口11からブライン/水熱交換器4を通
って、冷温水配管14,15を経て、蓄熱槽2を経由し
ないで冷温水出口12から負荷側へ流出する。
配管13を通ってブライン/水熱交換器4へ流入した温
水は、前述のブラインによって加熱されて、ブライン/
水熱交換器4から流出する。蓄熱槽2の温水出口側に設
けられた冷温水出口温度調節電動弁5は、蓄熱槽2から
冷温水出口12への流路を全閉、ブライン/水熱交換器
4から冷温水出口12への流路を全開になるように制御
盤22Aから動作させる。これにより、負荷側からの温
水は、冷温水入口11からブライン/水熱交換器4を通
って、冷温水配管14,15を経て、蓄熱槽2を経由し
ないで冷温水出口12から負荷側へ流出する。
【0037】ここで、温水は、ブライン/水熱交換器4
の温水出口温度のまま負荷側へ流出するため、この温度
を一定に制御する必要がある。そのために、ブライン/
水熱交換器4の温水出口側に取り付けた温度センサー9
により温度を検知し、その検知信号に応じて、温度調節
器10Aは、以下のように第一の電動弁6A、第二の電
動弁7A、第三の電動弁8Aの開度を制御する。冷水出
口温度が設定値より高い場合は、第二の電動弁7A、第
三の電動弁8Aを閉側へ、第一の電動弁6Aを開側へ動
作させる。これにより、ブライン/水熱交換器4へのブ
ライン流入量が低下して、温水へブラインが与える熱量
が低下するため、温水出口温度は低下する。
の温水出口温度のまま負荷側へ流出するため、この温度
を一定に制御する必要がある。そのために、ブライン/
水熱交換器4の温水出口側に取り付けた温度センサー9
により温度を検知し、その検知信号に応じて、温度調節
器10Aは、以下のように第一の電動弁6A、第二の電
動弁7A、第三の電動弁8Aの開度を制御する。冷水出
口温度が設定値より高い場合は、第二の電動弁7A、第
三の電動弁8Aを閉側へ、第一の電動弁6Aを開側へ動
作させる。これにより、ブライン/水熱交換器4へのブ
ライン流入量が低下して、温水へブラインが与える熱量
が低下するため、温水出口温度は低下する。
【0038】逆に、温水出口温度が設定値より低い場合
は、第二の電動弁7A、第三の電動弁8Aを開側へ、第
一の電動弁6Aを閉側へ動作させる。これよりブライン
/水熱交換器4へのブライ流入量が増加して、温水へブ
ラインが与える熱量が増加するため、温水出口温度は上
昇する。このように、ブライン/水熱交換器4の出口温
水温度を調節する。本実施例によれば、暖房蓄熱を行い
ながら暖房運転を実施できる。また、暖房負荷が小さい
場合でも、ヒートポンプ1を100%定格負荷運転して
も、余剰加熱能力は蓄熱できるため、ヒートポンプ1を
常時100%定格運転でき、常時高効率運転が可能とな
る。
は、第二の電動弁7A、第三の電動弁8Aを開側へ、第
一の電動弁6Aを閉側へ動作させる。これよりブライン
/水熱交換器4へのブライ流入量が増加して、温水へブ
ラインが与える熱量が増加するため、温水出口温度は上
昇する。このように、ブライン/水熱交換器4の出口温
水温度を調節する。本実施例によれば、暖房蓄熱を行い
ながら暖房運転を実施できる。また、暖房負荷が小さい
場合でも、ヒートポンプ1を100%定格負荷運転して
も、余剰加熱能力は蓄熱できるため、ヒートポンプ1を
常時100%定格運転でき、常時高効率運転が可能とな
る。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、蓄熱槽に蓄熱を行いながら、蓄熱槽からの戻りの
ブラインの冷熱を利用して冷房運転を可能にする蓄熱式
冷暖房装置およびその制御方法を提供することができ
る。また、本発明によれば、蓄熱槽に蓄熱を行いなが
ら、蓄熱槽からの戻りのブラインの温熱を利用して暖房
運転を可能にする蓄熱式冷暖房装置およびその制御方法
を提供することができる。
れば、蓄熱槽に蓄熱を行いながら、蓄熱槽からの戻りの
ブラインの冷熱を利用して冷房運転を可能にする蓄熱式
冷暖房装置およびその制御方法を提供することができ
る。また、本発明によれば、蓄熱槽に蓄熱を行いなが
ら、蓄熱槽からの戻りのブラインの温熱を利用して暖房
運転を可能にする蓄熱式冷暖房装置およびその制御方法
を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例に係る蓄熱冷暖房装置の構成
を示す系統図である。
を示す系統図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る蓄熱式冷暖房装置の
構成を示す系統図である。
構成を示す系統図である。
【図3】従来の蓄熱式冷暖房装置の構成を示す系統図で
ある。
ある。
1…ヒートポンプ、2…蓄熱槽、3…製氷熱交換器、4
…ブライン/水熱交換器、5…冷温水出口温度調節電動
弁、6,6A…第一の電動弁、7,7A…第二の電動
弁、8,8A…第三の電動弁、9…温度センサ、10,
10A…温度調節器、13,14,15…冷温水配管、
16,16A…ブライン循環ポンプ、17,17A,1
8,18A,19,19A,20,20A,21,21
A…ブライン配管、22,22A…制御盤。
…ブライン/水熱交換器、5…冷温水出口温度調節電動
弁、6,6A…第一の電動弁、7,7A…第二の電動
弁、8,8A…第三の電動弁、9…温度センサ、10,
10A…温度調節器、13,14,15…冷温水配管、
16,16A…ブライン循環ポンプ、17,17A,1
8,18A,19,19A,20,20A,21,21
A…ブライン配管、22,22A…制御盤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102
Claims (3)
- 【請求項1】 ブラインを冷却もしくは加熱するヒート
ポンプと、前記ブラインの流通する製氷熱交換器を有す
る蓄熱槽と、前記ブラインと需要側の冷温水との熱交換
を行うブライン/水熱交換器と、これらヒートポンプ、
蓄熱槽、およびブライン/水熱交換器を結ぶブライン循
環系と、前記ヒートポンプ、蓄熱槽、および需要側機器
を結ぶ冷温水循環系と、前記蓄熱槽に通じる前記冷温水
循環系に具備した冷温水出口温度調節弁とを備えた蓄熱
式冷暖房装置において、前記ブライン/水熱交換器のブライン出口および入口に
設けられた弁と、 前記ブライン/水熱交換器のブライン出口と入口との間
を、弁を介して結ぶバイパス配管と、 これら弁の開度を制御する制御手段と、 前記ブライン/水熱交換器の出口冷温水温度を検知する
温度センサーとを備え、 前記温度センサーの検知する出口冷温水温度に応じて前
記弁開度を制御し、ブライン/水熱交換器に流入するブ
ライン量を制御する ことを特徴とする蓄熱式冷暖房装
置。 - 【請求項2】 ブラインを冷却するヒートポンプと、前
記ブラインの流通する製氷熱交換器を有する蓄熱槽と、
前記ブラインと需要側の冷水との熱交換を行うブライン
/水熱交換器と、これらヒートポンプ、蓄熱槽、および
ブライン/水熱交換器を結ぶブライン循環系と、前記ヒ
ートポンプ、蓄熱槽、および需要側機器を結ぶ冷温水循
環系と、前記蓄熱槽に通じる前記冷温水循環系に具備し
た冷温水出口温度調節弁とを備えた蓄熱式冷暖房装置の
制御方法において、 前記ヒートポンプで冷却したブラインを前記製氷熱交換
器に流入させることにより前記蓄熱槽内の冷水を冷却,
製氷して蓄熱しながら、前記製氷熱交換器からの戻りブ
ラインを前記ブライン/水熱交換器へ流入させるものと
し、 前記ブライン/水熱交換器の出口冷水温度を温度センサ
ーにより検知し、 前記ブライン/水熱交換器の出口冷水温度の温度が設定
値より高い場合は、この戻りブラインの前記ブライン/
水熱交換器への流入量を増加して冷水を冷却する熱量を
増加し、 前記ブライン/水熱交換器の出口冷水温度が設定値より
低い場合は、この戻りブラインの前記ブライン/水熱交
換器への流入量を減少させて冷水を冷却する熱量を減少
させるように弁開度を制御することによって、前記ブラ
イン/水熱交換器をバイパスするブライン量を制御し、
蓄熱を行いながら冷房を行うことを特徴とする蓄熱式冷
暖房装置の制御方法。 - 【請求項3】 ブラインを加熱するヒートポンプと、前
記ブラインの流通する製氷熱交換器を有する蓄熱槽と、
前記ブラインと需要側の温水との熱交換を行うブライン
/水熱交換器と、前記ヒートポンプ、蓄熱槽、およびブ
ライン/水熱交換器を結ぶブライン循環系と、前記ヒー
トポンプ、蓄熱槽、および需要側機器を結ぶ冷温水循環
系と、前記蓄熱槽に通じる前記冷温水循環系に具備した
冷温水出口温度調節弁とを備えた蓄熱式冷暖房装置の制
御方法において、 前記ヒートポンプで加熱したブラインを前記製氷熱交換
器に流入させることにより前記蓄熱槽内の温水を加熱し
ながら、前記製氷熱交換器からの戻りブラインを前記ブ
ライン/水熱交換器への流入させるものとし、 前記ブライン/水熱交換器の出口温水温度を温度センサ
ーにより検知し、 前記ブライン/水熱交換器の出口冷水温度の温度が設定
値より低い場合は、この戻りブラインの前記ブライン/
水熱交換器への流入量を増加して温水を加熱する熱量を
増加し、 前記ブライン/水熱交換器の出口温水温度が設定値より
高い場合は、この戻りブラインの前記ブライン/水熱交
換器への流入量を減少させて温水を加熱する熱量を減少
させるように弁開度を制御することによって、前記ブラ
イン/水熱交換器をバイパスするブライン量を制御し、
蓄熱を行いながら暖房を行うことを特徴とする蓄熱式冷
暖房装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28363594A JP3319662B2 (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 蓄熱式冷暖房装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28363594A JP3319662B2 (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 蓄熱式冷暖房装置およびその制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08145437A JPH08145437A (ja) | 1996-06-07 |
JP3319662B2 true JP3319662B2 (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=17668077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28363594A Expired - Fee Related JP3319662B2 (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 蓄熱式冷暖房装置およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3319662B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003172570A (ja) * | 2001-12-04 | 2003-06-20 | Choshu Sangyo Kk | ブライン供給装置 |
IT1400150B1 (it) * | 2010-05-19 | 2013-05-17 | Riefolo | Macchina economizzatrice per il raffreddamento ed il riutilizzo dellã¢â ¬â ¢acqua di condensazione proveniente da macchine frigorifere ad essa collegate, non necessitante di approvvigionamento idrico esterno |
JPWO2017164201A1 (ja) * | 2016-03-25 | 2019-02-07 | 日本電気株式会社 | 冷却システムおよび冷却システムの制御方法 |
CN108344031A (zh) * | 2018-03-28 | 2018-07-31 | 海安普豪生物能源有限公司 | 一种利用沼气发电余热外供热水装置 |
-
1994
- 1994-11-17 JP JP28363594A patent/JP3319662B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08145437A (ja) | 1996-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4141222A (en) | Energy recovery system for refrigeration systems | |
KR20140147365A (ko) | 차량용 통합 열관리 시스템 | |
JP2002352867A (ja) | 電気自動車のバッテリ温度制御装置 | |
US5806331A (en) | Water-based hot water heat pump | |
CN115320321A (zh) | 热管理系统的控制方法、热管理系统、车辆及相关设备 | |
JP3319662B2 (ja) | 蓄熱式冷暖房装置およびその制御方法 | |
JPH11182972A (ja) | エンジン排熱回収ユニット | |
KR20210004565A (ko) | 차량용 히트 펌프 시스템 | |
JP4194213B2 (ja) | 貯湯式の給湯熱源装置 | |
JP3359495B2 (ja) | 蓄熱空調システム | |
JP2892114B2 (ja) | 空気調和装置とその運転方法 | |
JPS58179780A (ja) | 吸収式冷温水機 | |
JP3231983B2 (ja) | 氷蓄熱式冷凍機ユニット | |
JPH0330744Y2 (ja) | ||
JPH0737078Y2 (ja) | 空気調和設備 | |
JPH0157269B2 (ja) | ||
JP2906699B2 (ja) | 空調装置 | |
JP3308141B2 (ja) | 氷蓄熱式空気調和設備 | |
JP2506874Y2 (ja) | 空気調和装置 | |
CN117790994A (zh) | 热管理系统及其控制方法 | |
JPH0776628B2 (ja) | 冷暖房除湿システム | |
CN116834512A (zh) | 热管理系统及车辆 | |
JPS62294882A (ja) | 潜熱蓄冷システムの制御方法 | |
JP3357827B2 (ja) | 床暖房装置 | |
JPH02225924A (ja) | 床暖房併用蓄熱空調システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |