JPH0658276A - ロータリー圧縮機 - Google Patents

ロータリー圧縮機

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Publication number
JPH0658276A
JPH0658276A JP21123492A JP21123492A JPH0658276A JP H0658276 A JPH0658276 A JP H0658276A JP 21123492 A JP21123492 A JP 21123492A JP 21123492 A JP21123492 A JP 21123492A JP H0658276 A JPH0658276 A JP H0658276A
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JP
Japan
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blade
roller
fitting
groove
cylinder
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Pending
Application number
JP21123492A
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English (en)
Inventor
Masanori Masuda
正典 増田
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、かつ、簡単な組付けにより、
ローラ3及びブレード4の精度を良好としてローラ3と
ブレード4との摩擦損失や動力損失を軽減し、また、高
圧ガス流体の漏れなどをなくして容積効率を高めること
ができるようにする。 【構成】 ローラ3の外周部に、奥部に外周開口部31
の溝幅より大きい溝幅をもつ嵌合溝32を貫通形成する
と共に、ブレード4のローラ側端部に嵌合溝32に嵌合
する嵌合部41を設け、この嵌合部41を嵌合溝32の
軸方向端部から嵌合してブレード4をローラ3に結合す
る一方、シリンダ2にブレード4の突出先端側を進退自
由に受入れる受入溝61をもつ揺動体6を回動可能に設
けて、該揺動体6にブレード4を挿入してローラ3を公
転可能な非自転式とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置などに使用さ
れるロータリー圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロータリー圧縮機は、密閉ケー
シング内にモータで駆動される圧縮要素を設けており、
この圧縮要素は、シリンダ室をもったシリンダと、該シ
リンダの両側に対設されるフロント及びリヤヘッドと、
前記モータから延びる駆動軸の偏心軸部に挿嵌され、該
駆動軸の回転に伴い前記シリンダ室内で偏心回転される
ローラと、前記シリンダの吸入口と吐出口との中間部位
に設けたブレード溝に進退自由に支持されたブレードと
を備えており、このブレードは、その背面側に前記吐出
口から吐出される高圧ガスの一部を背圧として作用さ
せ、この背圧により前記ブレードの先端部を前記ローラ
の外周面に常時接触させることにより、前記シリンダ室
を圧縮室と吸入室とに区画するようにしている。
【0003】ところが、以上のように、前記シリンダの
ブレード溝に前記ブレードを進退自由に支持すると共
に、該ブレードの背面側に背圧を付与して、その先端側
を前記ローラの外周面に押圧して接触させ、該ローラと
ブレードとを相対移動させるようにした場合、前記ブレ
ードとローラ外周面との接触部には油が給油されにく
く、金属接触の状態となってしまうので前記ローラと前
記ブレードとの摺動抵抗による摩擦損失が大となり、そ
の結果、動力損失も大となる問題があった。また、前記
ブレードの先端部と前記ローラとの接触部位から前記圧
縮室で圧縮される高圧ガスが低圧側の吸入室側に漏れた
りすることもあって、容積効率が低下する問題もあっ
た。
【0004】そこで、本願出願人は、以前に、前記ロー
ラとブレードとの摩擦損失をなくして動力損失を軽減す
ることができ、しかも、高圧ガスの漏れなどをなくして
容積効率を高めることができるロータリー圧縮機を提案
した(特願平3−242933号)。この圧縮機は、図
7で示したように、シリンダAのシリンダ室A1内にロ
ーラBを配設して、該ローラBの外周一部に径方向外方
に向けて突出するブレードCを固定すると共に、前記シ
リンダAに設ける吸入口A2と吐出口A3との中間部位
に前記シリンダ室A1に軸方向全長にわたって開口する
開口部をもった横断面円状の保持孔A4を形成して、こ
の保持孔A4に前記ブレードCの突出側先端部を受け入
れる受入溝D1をもつ揺動体Dを回動可能に設け、該揺
動体Dの受入溝D1内に前記ブレードCの突出先端側を
進退自由に挿入させて、このブレードCで前記シリンダ
室A1内を圧縮室Xと吸入室Yとに区画する一方、前記
ブレードCの揺動体D内への挿入により前記ローラBを
非自転式となし、かつ、該ローラBの前記シリンダ室A
1内での公転のみを可能としたのである。尚、図7にお
いて、Eは駆動軸であって、その偏心軸部E1を前記ロ
ーラBに挿嵌しており、また、Fは前記吐出口A3を開
閉する弁板、Gは該弁板Fの受板である。
【0005】そして、前記駆動軸Eの駆動に伴う前記ロ
ーラBのシリンダ室A1内での公転時に、前記ローラB
に固定したブレードCを前記揺動体Dの回動を伴いなが
ら、該揺動体Dの受入溝D1を進退させることにより、
前記シリンダ室A1内を圧縮室Xと吸入室Yとに区画
し、この吸入室Y内に前記吸入口A2からガス流体を吸
入して圧縮し、圧縮終了後に前記弁板Fを開動作させ
て、前記圧縮室Xから吐出口A3へと圧縮ガス流体を吐
出させるようにしているのである。
【0006】以上の構成によれば、前記ローラBにブレ
ードCが一体に固定され、該ブレードCが前記シリンダ
Aに設けた揺動体Dに挿入されていることから、従来の
ように、前記ローラBの外周面にブレードCを常時接触
させ、前記ローラBの偏心回転により前記ブレードCを
相対移動させることはないのであり、従って、給油量の
少ない前記ローラBとブレードCとの接触部における摩
擦損失や動力損失をなくすことができる。また、前記ブ
レードCは前記ローラBに固定されているため、従来の
ように、前記ブレードCとローラBとの接触部において
前記圧縮室Xから吸入室Yへのガス漏れもなくして、容
積効率を高めることができるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記ローラ
Bの外周面に前記ブレードCを固定するに際しては、図
7で示したように、前記ローラBの外周面一部に前記ブ
レードCの基端側を圧入可能な取付溝B1を形成して、
この取付溝B1内に前記ブレードCの基端側を圧入した
り、又は、図8で示したように、前記ローラBの外周部
に、軸方向中央部を深溝H1とし、両端側を浅溝H2と
した段付溝Hを形成し、前記ローラBに前記段付溝Hの
深溝H1を貫通する貫通孔H3を設けると共に、前記ブ
レードCの基端側に、前記段付溝Hの深溝H1に嵌合す
る嵌合突起C1を設け、該突起C1に貫通孔C2を形成
して、前記ブレードCの突起C1を前記段付溝Hの深溝
H1に嵌合させた状態で、前記各貫通孔H3,C2間に
固定ピンIを挿通させることにより、前記ローラBの外
周面に前記ブレードCを固定するようにしていたため
に、図7で示したように、前記ローラBの外周面一部に
設けた取付溝B1に前記ブレードCの基端側を圧入する
ときには、該ブレードCの圧入に伴い前記ローラBに歪
みが発生し、このローラBの外周面における真円度を損
なって精度が低下する問題が発生するのであり、また、
図8で示したように、前記ローラB側に深溝H1及び浅
溝H2をもつ段付溝Hや貫通孔H3を設け、かつ、前記
ブレードC側に貫通孔C2をもつ嵌合突起C1を設け
て、該突起C1を前記段付溝HにピンIで固定する場合
には、前記ローラBやブレードCの形状が複雑となって
加工が行い難かったり、前記ローラBへのブレードCの
組付けが行い難かったりして作業性が悪い問題があった
のである。さらに、前記ローラBの成形時に前記ブレー
ドCを一体成形して、これらローラBやブレードCの組
付作業を不要とすることも考えられるが、斯くする場合
には、前記ローラBの外周面や前記ブレードCの側面に
正確な精度を確保できないのである。
【0008】本発明は以上のような問題に鑑みてなした
もので、その目的は、ローラとブレードとの摩擦損失や
動力損失を軽減し、また、高圧ガスの漏れなどをなくし
て容積効率を高められながら、前記ローラの外周面に前
記ブレードを固定するとき、これらローラやブレードの
精度を良好に保持できながら、これら両者の構造を簡素
化して、前記ブレードをローラに簡単に組付けることが
できるようにしたことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、シリンダ室21をもつシリンダ2と、前
記シリンダ室21に内装され、該シリンダ室21内を公
転するローラ3、及び、該ローラ3に接触し、前記シリ
ンダ室21を圧縮室Xと吸入室Yとに区画するブレード
4とを備えた圧縮要素1をもち、吸入口22から吸入し
たガス流体を圧縮して吐出口23から吐出するようにし
たロータリー圧縮機において、前記ローラ3の外周部
に、外周面に開口し、奥部にこの開口部31における溝
幅より大きい溝幅をもつ嵌合溝32を前記ローラ3の軸
方向に貫設すると共に、前記ブレード4のローラ側端部
に前記嵌合溝32に嵌合する嵌合部41を設け、この嵌
合部41を前記嵌合溝32の軸方向端部から嵌合して前
記ブレード4を前記ローラ3に結合する一方、前記シリ
ンダ2に前記ブレード4の突出先端側を進退自由に受入
れる受入溝61をもった揺動体6を回動可能に設け、該
揺動体6に前記ブレード4を挿入して、前記ローラ3を
非自転式に構成したのである。
【0010】前記ブレード4における嵌合部41の幅方
向厚みは、該ブレード4の幅方向厚み以下にすることが
好ましい。
【0011】また、前記ローラ3には、該ローラ3の内
周面から前記嵌合溝32に開口する貫通孔33を形成す
ることが好ましい。
【0012】さらに、前記ローラ3の嵌合溝32と、前
記ブレード4の嵌合部41との間には、該ブレード4を
径方向外方に押圧する弾性部材42を介装させるように
してもよい。
【0013】
【作用】以上のロータリー圧縮機では、前記ローラ3の
外周部に、奥部がその外周開口部31の溝幅より大きい
溝幅とした嵌合溝32が貫通形成され、一方、前記ブレ
ード4のローラ側端部に前記嵌合溝32に嵌合可能で、
その断面がほぼ同一形状の嵌合部41が形成されて、該
嵌合部41を前記嵌合溝32の軸方向端部から挿嵌する
ことにより、前記ローラ3にブレード4が径方向外方に
抜け出たりすることなく確実に結合されるのであり、従
って、前記ブレード4をローラ3に圧入手段で結合させ
る場合のように、該ローラ3の外周面に歪みを発生させ
て真円度を損なったりすることがなく、また、前記ロー
ラ3やブレード4に段付溝や嵌合突起などを形成してピ
ンで結合する場合のように、これらローラ3やブレード
4の構造を複雑化して加工や組付け性を損なったりする
こともなく、簡単な構造で、しかも、簡単な組付けによ
り前記ローラ3やブレード4の精度を良好としながら、
これらローラ3とブレード4とが相対移動される従来の
ものに較べ、これらローラ3とブレード4との摩擦損失
や動力損失を軽減することができ、また、高圧ガス流体
の漏れなどをなくして容積効率を高めることができるの
である。
【0014】また、前記ブレード4における嵌合部41
の幅方向厚みを、該ブレード4の幅方向厚み以下にする
ときには、このブレード4の両側面を研磨加工すると
き、前記嵌合部41が邪魔になったりすることなく、前
記ブレード4の両側面を精度良く研磨加工することがで
きる。
【0015】さらに、前記ローラ3に、該ローラ3の内
周面から前記嵌合溝32に開口する貫通孔33を形成す
るときには、前記ローラ3と、該ローラ3が嵌合される
駆動軸の偏心軸部との間には、この駆動軸の軸方向に設
けた給油通路から汲み上げられる高圧の潤滑油が常時供
給されていることから、高圧の潤滑油を前記貫通孔33
から前記ブレード4の背面側に付与し、このブレード4
を径方向外方に常時押圧してガタ付きを防止し、該ブレ
ード4を前記ローラ3にがたつくことなく、より確実に
結合することができる。
【0016】また、前記ローラ3の嵌合溝32と、前記
ブレード4の嵌合部41との間に、該ブレード4を径方
向外方に押圧する弾性部材42を介装させるときにも、
該弾性部材42で前記ブレード4を径方向外方に押圧し
て、前述した場合と同様に、このブレード4のガタ付き
を防止して、該ブレード4を前記ローラ3により確実に
結合することができる。
【0017】
【実施例】図1はロータリー圧縮機に備える圧縮要素の
シリンダ部分を示しており、同図に示した圧縮要素1
は、内部にシリンダ室21をもち、該シリンダ室21に
開口する吸入口22と吐出口23とを設けたシリンダ2
と、前記シリンダ室21に内装されるローラ3とを備
え、このローラ3の外周一部に径方向外方に向けて突出
する平板状のブレード4を設けて、該ブレード4で前記
シリンダ室21内を圧縮室Xと吸入室Yとに区画するよ
うにしている。尚、同図において、5は駆動軸であっ
て、その偏心軸部51を前記ローラ3に挿嵌しており、
また、24は前記吐出口23を開閉する弁板、25は弁
板24の受板である。
【0018】しかして本発明では、図1及び図2で明ら
かにしたように、前記ローラ3の外周一部に、一端がロ
ーラ3の外周面に開口する開口部31をもち、奥内部側
の溝幅を該開口部31の溝幅より大として、前記開口部
31に向かって傾斜するテーパ部をもつ嵌合溝32を軸
方向に貫通形成すると共に、前記ブレード4の前記ロー
ラ3への取付基端側に前記嵌合溝32に嵌合可能なテー
パ部をもつ嵌合部41を設け、この嵌合部41を前記嵌
合溝32に前記ローラ3の軸方向端部から挿嵌させて、
前記嵌合部41を嵌合溝32に係合させることにより、
前記ブレード4をローラ3側に径方向外方に向かって抜
出不能に結合させたのである。
【0019】従って、前記嵌合部41を前記嵌合溝32
に軸方向端部から挿嵌するだけで、前記ローラ3にブレ
ード4が径方向外方に抜出不能に確実に結合できるので
あり、また、前記ブレード4をローラ3に圧入手段で結
合させる場合のように、該ローラ3の外周面に歪みを発
生させて真円度を損なったりすることがなく、また、前
記ローラ3やブレード4に段付溝や嵌合突起などを形成
する場合のように、これらローラ3やブレード4の構造
を複雑化して加工や組付け性を損なったりすることもな
く、前記ローラ3やブレード4の精度を良好としなが
ら、該ブレード4を前記ローラ3に簡単に、かつ、確実
に組付けることができるのである。
【0020】また、本発明では、前記シリンダ2の吸入
口22と吐出口23との間に円状保持孔26を形成し
て、この保持孔26に、一端が前記シリンダ室21に開
口される受入溝61をもつ揺動体6を回動可能に支持す
ると共に、該揺動体6の受入溝61内に前記ブレード4
の突出先端側を進退自由に挿入させて、このブレード4
で前記シリンダ室21内を圧縮室Xと吸入室Yとに区画
し、かつ、前記ブレード4の揺動体6内への挿入により
前記ローラ3を非自転式となし、かつ、該ローラ3の前
記シリンダ室21内での公転のみを可能とし、前記駆動
軸5の駆動に伴う前記ローラ3のシリンダ室21内での
公転時に、前記ローラ3に結合した前記ブレード4を前
記揺動体6の回動を伴いながら、該揺動体6の受入溝6
1に対し進退させることにより、前記シリンダ室21内
を圧縮室Xと吸入室Yとに区画し、この吸入室Y内に前
記吸入口22からガス流体を吸入して圧縮し、圧縮終了
後に前記弁板24を開動作させて、前記圧縮室Xから吐
出口23へと圧縮ガス流体を吐出させるようにしてい
る。
【0021】以上の構成によれば、前記ローラ3の外周
面に前記ブレード4が径方向外方に向けて一体に固定さ
れ、該ブレード4が前記シリンダ2に設けた揺動体6の
受入溝61内に進退自由に挿入されていることから、従
来のように、前記ローラ3の外周面にブレード4を常時
接触させることにより生じていた給油不足による、摩擦
損失や動力損失の増大をなくすことができる。また、前
記ブレード4は前記ローラ3に結合されているため、従
来のように、前記ブレードと前記ローラとの接触部にお
ける前記圧縮室Xから吸入室Yへのガス漏れもなくなっ
て、容積効率を高めることができるのである。
【0022】また、図2で示したように、前記ブレード
4は平板状に形成され、その幅方向厚みをT1とし、か
つ、前記嵌合部41の幅方向厚みをT2としたとき、該
嵌合部41の幅方向厚みT2が前記ブレード4の幅方向
厚みT1より小となるように形成するのであり、斯くす
るときには、前記ブレード4の両側面を研磨加工するよ
うなとき、前記嵌合部41が邪魔になったりすることな
く、前記ブレード4の両側面を精度良く研磨加工できる
のである。
【0023】さらに、前記ローラ3には、図5で示した
ように、該ローラ3の内周面から前記嵌合溝32におけ
る前記ブレード4の背面側に開口される貫通孔33を形
成するのであり、斯くする場合は、前記ローラ3と、該
ローラ3が嵌合される前記駆動軸5の偏心軸部51との
間には、これら偏心軸部51とローラ3との対接面を潤
滑すべく、前記駆動軸5の軸方向に設けた給油通路から
汲み上げられる高圧の潤滑油が常時供給されているた
め、この高圧の潤滑油を前記貫通孔33から前記ブレー
ド4の背面側に付与して、このブレード4を径方向外方
に常時押圧してガタ付きを防止し、該ブレード4を前記
ローラ3にガタ付きなく確実に保持することができる。
また、同図で示したように、前記シリンダ2の前記揺動
体6に設けた受入溝61のブレード進出方向外方側に、
低圧側に開放された開放チャンバー27を形成して、前
記ブレード4の背面側と進出方向先端側との間に高低圧
を設けるときには、このブレード4の径方向外方側への
押圧を一層良好に行って、該ブレード4のガタ付きをよ
り確実に防止することができるのである。
【0024】また、図6で示したように、前記ローラ3
における嵌合溝32の奥内方部と前記ブレード4の嵌合
部41との間に、耐熱性で耐冷媒性に優れた例えば合成
樹脂から成る弾性部材42を介装させて、前記ブレード
4を径方向外方に押圧させるようにしてもよく、斯くす
る場合にも、前記弾性部材42による前記ブレード4の
径方向外方への押圧力により、前述した場合と同様に、
このブレード4のガタ付きを防止して、該ブレード4を
前記ローラ3に確実に結合することができる。
【0025】尚、前記した実施例におけるブレード4の
嵌合部41は、断面形状をテーパ部をもつ台形状に形成
したが、図3で示したように、前記ローラ3には、その
外周開口部31の奥内部側に、該開口部31の溝幅より
大とされた横断面方形状の嵌合溝32を貫通形成し、一
方、前記ブレード4側には、前記開口部31に係合され
る細径な首部41aをもち、前記嵌合溝32に挿嵌可能
とした方形状の嵌合部41を形成して、前記首部41a
を開口部31に係合させながら、前記嵌合部41を嵌合
溝32に挿嵌させることにより、前記ブレード4をロー
ラ3に径方向外方に向かって抜出不能に結合させるよう
にしてもよい。さらに、図4で示したように、前記ロー
ラ3の外周開口部31における奥部側に、該開口部31
の溝幅より大とされた横断面円形状の嵌合溝32を貫通
形成すると共に、前記ブレード4側に、前記開口部31
に係合される細径な首部41aをもち、前記嵌合溝32
に嵌合可能とした円柱状の嵌合部41を形成して、前記
首部41aを開口部31に係合させながら、前記嵌合部
41を嵌合溝32に挿嵌させるようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロータリ
ー圧縮機では、シリンダ2に内装されるローラ3の外周
部に、外周面に開口し、奥部にこの開口部31における
溝幅より大きい溝幅をもつ嵌合溝32を前記ローラ3の
軸方向に貫設すると共に、ブレード4のローラ側端部に
前記嵌合溝32に嵌合する嵌合部41を設け、この嵌合
部41を前記嵌合溝32の軸方向端部から嵌合して前記
ブレード4を前記ローラ3に結合する一方、前記シリン
ダ2に前記ブレード4の突出先端側を進退自由に受入れ
る受入溝61をもった揺動体6を回動可能に設けて、該
揺動体6に前記ブレード4を挿入し、前記ローラ3を非
自転式としたから、前記ブレード4をローラ3に圧入手
段で結合させる場合のように、該ローラ3の外周面に歪
みを発生させて真円度を損なったりすることがなく、ま
た、前記ローラ3やブレード4に段付溝や嵌合突起など
を形成してピンにより結合する場合のように、これらロ
ーラ3やブレード4の構造を複雑化して加工や組付け性
を損なったりすることもなく、簡単な構造で、しかも、
簡単な組付けにより前記ローラ3やブレード4の精度を
良好としながら、ローラ3とブレード4との摩擦損失や
動力損失を軽減することができ、また、高圧ガス流体の
漏れなどをなくして容積効率を高めることもできるので
ある。
【0027】また、前記ブレード4における嵌合部41
の幅方向厚みを、該ブレード4の幅方向厚み以下にする
ことにより、このブレード4の両側面を研磨加工すると
き、前記嵌合部41が邪魔になったりすることなく、前
記ブレード4の両側面を精度良く研磨加工することがで
きる。
【0028】さらに、前記ローラ3に、該ローラ3の内
周面から前記嵌合溝32に開口する貫通孔33を形成す
ることにより、前記ローラ3と、該ローラ3が嵌合され
る駆動軸の偏心軸部との間には、この駆動軸の軸方向に
設けた給油通路から汲み上げられる高圧の潤滑油が常時
供給されていることから、高圧の潤滑油を前記貫通孔3
3から前記ブレード4の背面側に付与し、このブレード
4を径方向外方に常時押圧してガタ付きを防止し、該ブ
レード4を前記ローラ3にガタ付くことなく確実に結合
することができる。
【0029】また、前記ローラ3の嵌合溝32と、前記
ブレード4の嵌合部41との間に、該ブレード4を径方
向外方に押圧する弾性部材42を介装させるときには、
該弾性部材42で前記ブレード4を径方向外方に押圧し
て、前述した場合と同様に、このブレード4のガタ付き
を防止して、該ブレード4を前記ローラ3に確実に結合
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる圧縮機の要部であるシリンダ部
分を示す平断面図である。
【図2】ブレードのローラに対する結合例を示す平面図
である。
【図3】同ブレードの他の結合例を示す平面図である。
【図4】同じくブレードの他の結合例を示す平面図であ
る。
【図5】ローラに背圧を付与する貫通孔を設けたシリン
ダの平断面図である。
【図6】ローラの嵌合溝に弾性部材を設けた平断面図で
ある。
【図7】以前に提案したロータリー圧縮機の要部を示す
平断面図である。
【図8】以前に提案したブレードのローラへの取付例を
示す一部切欠分割図である。
【符号の説明】
1 圧縮要素 2 シリンダ 21 シリンダ室 22 吸入口 23 吐出口 3 ローラ 31 開口部 32 嵌合溝 33 貫通孔 4 ブレード 41 嵌合部 42 弾性部材 6 揺動体 61 受入溝 X 圧縮室 Y 吸入室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ室21をもつシリンダ2と、前記
    シリンダ室21に内装され、該シリンダ室21内を公転
    するローラ3、及び、該ローラ3に接触し、前記シリン
    ダ室21を圧縮室Xと吸入室Yとに区画するブレード4
    とを備えた圧縮要素1をもち、吸入口22から吸入した
    ガス流体を圧縮して吐出口23から吐出するようにした
    ロータリー圧縮機において、前記ローラ3の外周部に、
    外周面に開口し、奥部にこの開口部31における溝幅よ
    り大きい溝幅をもつ嵌合溝32を前記ローラ3の軸方向
    に貫設すると共に、前記ブレード4のローラ側端部に前
    記嵌合溝32に嵌合する嵌合部41を設け、この嵌合部
    41を前記嵌合溝32の軸方向端部から嵌合して前記ブ
    レード4を前記ローラ3に結合する一方、前記シリンダ
    2に前記ブレード4の突出先端側を進退自由に受入れる
    受入溝61をもった揺動体6を回動可能に設けて、該揺
    動体6に前記ブレード4を挿入し、前記ローラ3を非自
    転式に構成していることを特徴とするロータリー圧縮
    機。
  2. 【請求項2】ブレード4における嵌合部41の幅方向厚
    みを、該ブレード4の幅方向厚み以下にしている請求項
    1記載のロータリー圧縮機。
  3. 【請求項3】ローラ3に、該ローラ3の内周面から嵌合
    溝32に開口する貫通孔33を形成している請求項1記
    載のロータリー圧縮機。
  4. 【請求項4】ローラ3の嵌合溝32と、ブレード4の嵌
    合部41との間に、該ブレード4を径方向外方に押圧す
    る弾性部材42を介装している請求項1記載のロータリ
    ー圧縮機。
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