JPH10252674A - 気体圧縮機 - Google Patents
気体圧縮機Info
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- JPH10252674A JPH10252674A JP5353697A JP5353697A JPH10252674A JP H10252674 A JPH10252674 A JP H10252674A JP 5353697 A JP5353697 A JP 5353697A JP 5353697 A JP5353697 A JP 5353697A JP H10252674 A JPH10252674 A JP H10252674A
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- Japan
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- cylinder
- side block
- rear side
- rotor
- compressor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐久性および圧縮性能を向上することがで
き、製造を容易に行なうことができる気体圧縮機を提供
する。 【解決手段】 リアサイドブロック6およびフロントサ
イドブロック5間に設けられた内周略楕円筒状のシリン
ダ7と、リアサイドブロック6、フロントサイドブロッ
ク5およびシリンダ7によって形成されるシリンダ室8
内に回転自在に横架されたロータ9と、ロータ9に形成
されたベーン溝4に摺動可能に装着されたベーン13と
を備え、ロータ9の回転により冷媒ガスをシリンダ室8
内に吸い込み圧縮する気体圧縮機において、リアサイド
ブロック6とシリンダ7とを一体成形してシリンダ30
が構成されてなる。
き、製造を容易に行なうことができる気体圧縮機を提供
する。 【解決手段】 リアサイドブロック6およびフロントサ
イドブロック5間に設けられた内周略楕円筒状のシリン
ダ7と、リアサイドブロック6、フロントサイドブロッ
ク5およびシリンダ7によって形成されるシリンダ室8
内に回転自在に横架されたロータ9と、ロータ9に形成
されたベーン溝4に摺動可能に装着されたベーン13と
を備え、ロータ9の回転により冷媒ガスをシリンダ室8
内に吸い込み圧縮する気体圧縮機において、リアサイド
ブロック6とシリンダ7とを一体成形してシリンダ30
が構成されてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアコンシステム
などに用いられる気体圧縮機に関する。
などに用いられる気体圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の気体圧縮機は、図3およ
び図4に示すように、ケーシング1の開口端をフロント
ヘッド2が塞ぎ、ケーシング1内に図示しない電磁クラ
ッチに連結された圧縮機本体3が収納されている。
び図4に示すように、ケーシング1の開口端をフロント
ヘッド2が塞ぎ、ケーシング1内に図示しない電磁クラ
ッチに連結された圧縮機本体3が収納されている。
【0003】圧縮機本体3はフロントサイドブロック5
とリアサイドブロック6間に内周略楕円筒状のシリンダ
7を有し、この両サイドブロック5,6とシリンダ7に
よって形成されるシリンダ室8内にはロータ9がロータ
軸10により回転可能に横架され、ロータ軸10はフロ
ントサイドブロック5とリアサイドブロック6により支
持されている。
とリアサイドブロック6間に内周略楕円筒状のシリンダ
7を有し、この両サイドブロック5,6とシリンダ7に
よって形成されるシリンダ室8内にはロータ9がロータ
軸10により回転可能に横架され、ロータ軸10はフロ
ントサイドブロック5とリアサイドブロック6により支
持されている。
【0004】図5に示すように、フロントおよびリアサ
イドブロック5,6は全体が略円盤状に成形され、その
中心部にロータ軸10を回転自在に支持する軸受部5
a,6aが形成され、周縁部の円周等分所定箇所には複
数の取り付け孔5b,6bがそれぞれ穿設されている。
フロントおよびリアサイドブロック5,6は、取り付け
孔5b,6bに挿通された締結用のボルト23を締め付
けることにより、シリンダ7の両端面にそれぞれ接合締
結される。
イドブロック5,6は全体が略円盤状に成形され、その
中心部にロータ軸10を回転自在に支持する軸受部5
a,6aが形成され、周縁部の円周等分所定箇所には複
数の取り付け孔5b,6bがそれぞれ穿設されている。
フロントおよびリアサイドブロック5,6は、取り付け
孔5b,6bに挿通された締結用のボルト23を締め付
けることにより、シリンダ7の両端面にそれぞれ接合締
結される。
【0005】ロータ9には、径方向に放射状に延びるス
リット状のベーン溝4が複数形成され、このベーン溝4
にはベーン13が進退自在に装着されており、ベーン1
3は、ロータ9の回転時には遠心力とベーン溝底部4a
の油圧とによりシリンダ7の内壁側に付勢されている。
リット状のベーン溝4が複数形成され、このベーン溝4
にはベーン13が進退自在に装着されており、ベーン1
3は、ロータ9の回転時には遠心力とベーン溝底部4a
の油圧とによりシリンダ7の内壁側に付勢されている。
【0006】フロントおよびリアサイドブロック5,
6、シリンダ7、ロータ9、ベーン13により仕切られ
たシリンダ室8の小室は、圧縮室14と称され、ロータ
9の回転により容量の大小変化を繰り返す。
6、シリンダ7、ロータ9、ベーン13により仕切られ
たシリンダ室8の小室は、圧縮室14と称され、ロータ
9の回転により容量の大小変化を繰り返す。
【0007】このような圧縮機本体3においては、ロー
タ9が回転して圧縮室14の容量が変化すると、その容
量変化により吸入室15の冷媒ガスを吸気し圧縮する。
この際、吸入室15の冷媒ガスは、ケーシング1外部の
図示しないエアコンシステム側より吸入口16を介して
導入される。
タ9が回転して圧縮室14の容量が変化すると、その容
量変化により吸入室15の冷媒ガスを吸気し圧縮する。
この際、吸入室15の冷媒ガスは、ケーシング1外部の
図示しないエアコンシステム側より吸入口16を介して
導入される。
【0008】圧縮後の圧縮冷媒ガスは、圧縮室14から
シリンダ7に穿孔された吐出孔7a、リアサイドブロッ
ク6、油分離器17、吐出室18を順次通過し、吐出口
19よりケーシング1外部のエアコンシステム側に送出
される。このとき、油分離器17では圧縮冷媒ガスから
潤滑油Aを分離し、分離された潤滑油Aは吐出室18下
の油貯溜室20に貯溜される。油貯溜室20に貯溜され
た潤滑油Aは、オイル通路21を介して軸受部5a,6
aなどの摺動部に圧送供給される。なお、22はシリン
ダ7に装着され、吐出孔7aを開閉する吐出弁である。
シリンダ7に穿孔された吐出孔7a、リアサイドブロッ
ク6、油分離器17、吐出室18を順次通過し、吐出口
19よりケーシング1外部のエアコンシステム側に送出
される。このとき、油分離器17では圧縮冷媒ガスから
潤滑油Aを分離し、分離された潤滑油Aは吐出室18下
の油貯溜室20に貯溜される。油貯溜室20に貯溜され
た潤滑油Aは、オイル通路21を介して軸受部5a,6
aなどの摺動部に圧送供給される。なお、22はシリン
ダ7に装着され、吐出孔7aを開閉する吐出弁である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記提案の
如き気体圧縮機は、シリンダ7の短径部7bとフロント
およびリアサイドブロック5,6の軸受部5a,6aと
の同軸度を得るため、シリンダ7のフロントおよびリア
サイドブロック5,6との合せ面と短径部7bとの直角
度、さらにはフロントおよびリアサイドブロック5,6
のシリンダ7との合せ面と軸受部5a,6aとの直角度
を確保しなければならず、高い加工精度が要求される
上、シリンダ7にフロントおよびリアサイドブロック
5,6を組み付ける際、短径部7bと軸受部5a,6a
との芯出しを行なわなければならず、組み付けが難しい
など製造が容易でないという問題点がある。
如き気体圧縮機は、シリンダ7の短径部7bとフロント
およびリアサイドブロック5,6の軸受部5a,6aと
の同軸度を得るため、シリンダ7のフロントおよびリア
サイドブロック5,6との合せ面と短径部7bとの直角
度、さらにはフロントおよびリアサイドブロック5,6
のシリンダ7との合せ面と軸受部5a,6aとの直角度
を確保しなければならず、高い加工精度が要求される
上、シリンダ7にフロントおよびリアサイドブロック
5,6を組み付ける際、短径部7bと軸受部5a,6a
との芯出しを行なわなければならず、組み付けが難しい
など製造が容易でないという問題点がある。
【0010】また、運転中にシリンダ7とフロントおよ
びリアサイドブロック5,6との締結が緩んだ場合、短
径部7bと軸受部5a,6aとの同軸度が低下し、ロー
タ9の外周と短径部7bとの接触による騒音が生じた
り、ロータ9の外周と短径部7bとの凝着が発生するな
どして圧縮機の耐久性が低下するという問題点がある。
びリアサイドブロック5,6との締結が緩んだ場合、短
径部7bと軸受部5a,6aとの同軸度が低下し、ロー
タ9の外周と短径部7bとの接触による騒音が生じた
り、ロータ9の外周と短径部7bとの凝着が発生するな
どして圧縮機の耐久性が低下するという問題点がある。
【0011】また、シリンダ7とフロントおよびリアサ
イドブロック5,6との合せ面には、各々の仕上げ平面
度のばらつきによる隙間が生じ、当該隙間より圧縮ガス
が漏れ、圧縮機の圧縮性能が低下するという問題点があ
る。
イドブロック5,6との合せ面には、各々の仕上げ平面
度のばらつきによる隙間が生じ、当該隙間より圧縮ガス
が漏れ、圧縮機の圧縮性能が低下するという問題点があ
る。
【0012】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、耐久性
および圧縮性能を向上することができ、製造を容易に行
なうことができる気体圧縮機を提供することにある。
されたものであって、その目的とするところは、耐久性
および圧縮性能を向上することができ、製造を容易に行
なうことができる気体圧縮機を提供することにある。
【0013】本発明の上記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、リアサイドブロックおよびフロントサイドブ
ロック間に設けられた内周略楕円筒状のシリンダと、上
記リアサイドブロック、上記フロントサイドブロックお
よび上記シリンダによって形成されるシリンダ室内に回
転自在に横架されたロータと、上記ロータに形成された
ベーン溝に摺動可能に装着されたベーンとを備え、上記
ロータの回転により冷媒ガスを上記シリンダ室内に吸い
込み圧縮する気体圧縮機において、上記リアサイドブロ
ックと上記シリンダとが一体に成形されたことを特徴と
している。
本発明は、リアサイドブロックおよびフロントサイドブ
ロック間に設けられた内周略楕円筒状のシリンダと、上
記リアサイドブロック、上記フロントサイドブロックお
よび上記シリンダによって形成されるシリンダ室内に回
転自在に横架されたロータと、上記ロータに形成された
ベーン溝に摺動可能に装着されたベーンとを備え、上記
ロータの回転により冷媒ガスを上記シリンダ室内に吸い
込み圧縮する気体圧縮機において、上記リアサイドブロ
ックと上記シリンダとが一体に成形されたことを特徴と
している。
【0015】また、リアサイドブロックおよびフロント
サイドブロック間に設けられた内周略楕円筒状のシリン
ダと、上記リアサイドブロック、上記フロントサイドブ
ロックおよび上記シリンダによって形成されるシリンダ
室内に回転自在に横架されたロータと、上記ロータに形
成されたベーン溝に摺動可能に装着されたベーンとを備
え、上記ロータの回転により冷媒ガスを上記シリンダ室
内に吸い込み圧縮する気体圧縮機において、上記フロン
トサイドブロックと上記シリンダとが一体に成形された
ことを特徴としている。
サイドブロック間に設けられた内周略楕円筒状のシリン
ダと、上記リアサイドブロック、上記フロントサイドブ
ロックおよび上記シリンダによって形成されるシリンダ
室内に回転自在に横架されたロータと、上記ロータに形
成されたベーン溝に摺動可能に装着されたベーンとを備
え、上記ロータの回転により冷媒ガスを上記シリンダ室
内に吸い込み圧縮する気体圧縮機において、上記フロン
トサイドブロックと上記シリンダとが一体に成形された
ことを特徴としている。
【0016】従って、本発明では、リアサイドブロック
またはフロントサイドブロックとシリンダとが一体に成
形されたことにより、シリンダの短径部とロータの軸受
部との同軸度が容易に得られ、従来のように、シリンダ
の短径部とリアサイドブロックまたはフロントサイドブ
ロックにおけるロータの軸受部との芯出しを含むシリン
ダとリアサイドブロックまたはフロントサイドブロック
との組み付け作業を行なう必要がなくなる。
またはフロントサイドブロックとシリンダとが一体に成
形されたことにより、シリンダの短径部とロータの軸受
部との同軸度が容易に得られ、従来のように、シリンダ
の短径部とリアサイドブロックまたはフロントサイドブ
ロックにおけるロータの軸受部との芯出しを含むシリン
ダとリアサイドブロックまたはフロントサイドブロック
との組み付け作業を行なう必要がなくなる。
【0017】さらに、運転中にシリンダの短径部とロー
タの軸受部との同軸度が低下しないと共に、シリンダに
隙間が生じないので、当該隙間からの圧縮ガスの漏れが
なくなる。
タの軸受部との同軸度が低下しないと共に、シリンダに
隙間が生じないので、当該隙間からの圧縮ガスの漏れが
なくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は本発明の一
実施の形態を示す気体圧縮機のシリンダの斜視図、図2
は、本発明の一実施の形態を示す気体圧縮機のシリンダ
の側面図である。
に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は本発明の一
実施の形態を示す気体圧縮機のシリンダの斜視図、図2
は、本発明の一実施の形態を示す気体圧縮機のシリンダ
の側面図である。
【0019】なお、本実施の形態の気体圧縮機の基本構
成、すなわち圧縮機本体3、油貯溜室20、オイル通路
21および油分離器17を有し、圧縮機本体3は吸入室
15の冷媒ガスを吸収し圧縮するための圧縮室14を備
え、油貯溜室20は圧縮機本体3の摺動部に供給される
潤滑油Aを貯溜すること、ロータ9が回転して圧縮室1
4の容量が変化すると、その容量変化により吸入室15
の冷媒ガスを吸気圧縮し、このとき、吸入室15の冷媒
ガスは、ケーシング1外部のエアコンシステム側より吸
入口16を介して導入され、圧縮後の圧縮冷媒ガスは、
圧縮室14から吐出室18に吐出され、吐出口19より
ケーシング1外部のエアコンシステム側に至り、油分離
器17では圧縮冷媒ガスから潤滑油Aを分離し、分離さ
れた潤滑油Aは吐出室18下の油貯溜室20に溜り、油
貯溜室20に貯溜された潤滑油Aは、オイル通路21を
介して圧縮機本体3の摺動部に圧送供給されることは従
来例と同様なため、これと同一機能を奏するものは同じ
符号を付し、その詳細説明を割愛する。
成、すなわち圧縮機本体3、油貯溜室20、オイル通路
21および油分離器17を有し、圧縮機本体3は吸入室
15の冷媒ガスを吸収し圧縮するための圧縮室14を備
え、油貯溜室20は圧縮機本体3の摺動部に供給される
潤滑油Aを貯溜すること、ロータ9が回転して圧縮室1
4の容量が変化すると、その容量変化により吸入室15
の冷媒ガスを吸気圧縮し、このとき、吸入室15の冷媒
ガスは、ケーシング1外部のエアコンシステム側より吸
入口16を介して導入され、圧縮後の圧縮冷媒ガスは、
圧縮室14から吐出室18に吐出され、吐出口19より
ケーシング1外部のエアコンシステム側に至り、油分離
器17では圧縮冷媒ガスから潤滑油Aを分離し、分離さ
れた潤滑油Aは吐出室18下の油貯溜室20に溜り、油
貯溜室20に貯溜された潤滑油Aは、オイル通路21を
介して圧縮機本体3の摺動部に圧送供給されることは従
来例と同様なため、これと同一機能を奏するものは同じ
符号を付し、その詳細説明を割愛する。
【0020】本実施の形態は、図1および図2に示すよ
うに、従来の気体圧縮機のシリンダ7とリアサイドブロ
ック6とを一体に成形したことを特徴としている。すな
わち、図1および図2に示すように、シリンダ30は、
シリンダ7とリアサイドブロック6とを一体化したもの
であり、別体としてのリアサイドブロック6をなくし、
シリンダ7とリアサイドブロック6との組み付け作業を
不要にしたものである。
うに、従来の気体圧縮機のシリンダ7とリアサイドブロ
ック6とを一体に成形したことを特徴としている。すな
わち、図1および図2に示すように、シリンダ30は、
シリンダ7とリアサイドブロック6とを一体化したもの
であり、別体としてのリアサイドブロック6をなくし、
シリンダ7とリアサイドブロック6との組み付け作業を
不要にしたものである。
【0021】シリンダ30は、アルミ材または鉄材を用
いて略円柱状に成形され、その内部には楕円形のシリン
ダ室8を有し、このシリンダ室8にロータ9が収容され
る。シリンダ30は、その一端部が開放され、他端部に
はロータ9のロータ軸10を回動自在に軸支する軸受部
30bが形成され、軸受部30bとシリンダ30の短径
部30aとが同軸になるように成形されている。
いて略円柱状に成形され、その内部には楕円形のシリン
ダ室8を有し、このシリンダ室8にロータ9が収容され
る。シリンダ30は、その一端部が開放され、他端部に
はロータ9のロータ軸10を回動自在に軸支する軸受部
30bが形成され、軸受部30bとシリンダ30の短径
部30aとが同軸になるように成形されている。
【0022】このように、本実施の形態によれば、別々
に成形されていたシリンダ7およびリアサイドブロック
6を一体に成形し、シリンダ30を構成したことから、
シリンダ7とリアサイドブロック6との締結用のボルト
23が不要になるなど部品点数が削減され、コストを低
減することができる。また、シリンダ7とリアサイドブ
ロック6との組み付け作業、特にシリンダ7の短径部7
aとリアサイドブロック6の軸受部6bとの芯出し作業
が不要になるので、圧縮機の組み付け性が向上する。
に成形されていたシリンダ7およびリアサイドブロック
6を一体に成形し、シリンダ30を構成したことから、
シリンダ7とリアサイドブロック6との締結用のボルト
23が不要になるなど部品点数が削減され、コストを低
減することができる。また、シリンダ7とリアサイドブ
ロック6との組み付け作業、特にシリンダ7の短径部7
aとリアサイドブロック6の軸受部6bとの芯出し作業
が不要になるので、圧縮機の組み付け性が向上する。
【0023】また、シリンダ30の短径部30aと軸受
部30bとの同軸度が同時加工によって容易に得られ
る。さらに、運転中に短径部30aと軸受部30bとの
同軸度が低下しないので、ロータ9の外周と短径部30
aとの接触により騒音が生じたり、ロータ9の外周と短
径部30aとの凝着が発生することがなくなり、圧縮機
の耐久性が向上する。
部30bとの同軸度が同時加工によって容易に得られ
る。さらに、運転中に短径部30aと軸受部30bとの
同軸度が低下しないので、ロータ9の外周と短径部30
aとの接触により騒音が生じたり、ロータ9の外周と短
径部30aとの凝着が発生することがなくなり、圧縮機
の耐久性が向上する。
【0024】また、シリンダ30に隙間がないので、当
該隙間からの圧縮ガスの漏れがなくなるため、圧縮性能
の向上が期待でき、エアコンシステムの冷房効果を向上
させることができる。
該隙間からの圧縮ガスの漏れがなくなるため、圧縮性能
の向上が期待でき、エアコンシステムの冷房効果を向上
させることができる。
【0025】本実施の形態では、シリンダ30をシリン
ダ7とリアサイドブロック6とを一体に成形して構成し
たが、他の実施の形態として、シリンダ7とフロントサ
イドブロック5とを一体に成形しても上述したのと同様
の効果が期待できる。
ダ7とリアサイドブロック6とを一体に成形して構成し
たが、他の実施の形態として、シリンダ7とフロントサ
イドブロック5とを一体に成形しても上述したのと同様
の効果が期待できる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の気体圧縮機は、リアサイドブロックまたはフロント
サイドブロックとシリンダとが一体に成形されたので、
シリンダの短径部とロータ軸の軸受部との同軸度を容易
に得ることができる。
明の気体圧縮機は、リアサイドブロックまたはフロント
サイドブロックとシリンダとが一体に成形されたので、
シリンダの短径部とロータ軸の軸受部との同軸度を容易
に得ることができる。
【0027】また、シリンダの短径部とロータ軸の軸受
部との芯出しを行なう必要がなくなるなど組み付け性を
向上することができ、圧縮機の製造を容易に行なうこと
ができる。
部との芯出しを行なう必要がなくなるなど組み付け性を
向上することができ、圧縮機の製造を容易に行なうこと
ができる。
【0028】さらに、運転中にシリンダの短径部とロー
タ軸の軸受部との同軸度が低下しないので、ロータの外
周面とシリンダの短径部との接触による騒音や凝着の発
生が防止され、圧縮機の耐久性を向上することができ
る。
タ軸の軸受部との同軸度が低下しないので、ロータの外
周面とシリンダの短径部との接触による騒音や凝着の発
生が防止され、圧縮機の耐久性を向上することができ
る。
【0029】また、圧縮ガスの漏れが防止され、圧縮機
の圧縮性能を向上することができ、エアコンシステムの
冷房効果を向上させることができる。
の圧縮性能を向上することができ、エアコンシステムの
冷房効果を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施の形態を示す気体圧縮機のシリ
ンダの斜視図。
ンダの斜視図。
【図2】本発明の一実施の形態を示す気体圧縮機のシリ
ンダの側面図。
ンダの側面図。
【図3】従来の気体圧縮機の断面図。
【図4】図3に示す気体圧縮機のX−X断面図。
【図5】従来の気体圧縮機のシリンダとフロントおよび
リアサイドブロックとの組み付け斜視図。
リアサイドブロックとの組み付け斜視図。
【符号の説明】 1 ケーシング 2 フロントヘッド 3 圧縮機本体 4 ベーン溝 4a ベーン溝底部 5 フロントサイドブロック 5a,6a,30b 軸受部 5b,6b 取り付け孔 6 リアサイドブロック 7,30 シリンダ 7a 吐出孔 7b,30a 短径部 8 シリンダ室 9 ロータ 10 ロータ軸 13 ベーン 14 圧縮室 15 吸入室 16 吸入口 17 油分離器 18 吐出室 19 吐出口 20 油貯溜室 21 オイル通路 22 吐出弁 23 ボルト A 潤滑油
Claims (2)
- 【請求項1】 リアサイドブロックおよびフロントサイ
ドブロック間に設けられた内周略楕円筒状のシリンダ
と、上記リアサイドブロック、上記フロントサイドブロ
ックおよび上記シリンダによって形成されるシリンダ室
内に回転自在に横架されたロータと、上記ロータに形成
されたベーン溝に摺動可能に装着されたベーンとを備
え、上記ロータの回転により冷媒ガスを上記シリンダ室
内に吸い込み圧縮する気体圧縮機において、 上記リアサイドブロックと上記シリンダとが一体に成形
されたことを特徴とする気体圧縮機。 - 【請求項2】 リアサイドブロックおよびフロントサイ
ドブロック間に設けられた内周略楕円筒状のシリンダ
と、上記リアサイドブロック、上記フロントサイドブロ
ックおよび上記シリンダによって形成されるシリンダ室
内に回転自在に横架されたロータと、上記ロータに形成
されたベーン溝に摺動可能に装着されたベーンとを備
え、上記ロータの回転により冷媒ガスを上記シリンダ室
内に吸い込み圧縮する気体圧縮機において、 上記フロントサイドブロックと上記シリンダとが一体に
成形されたことを特徴とする気体圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5353697A JPH10252674A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 気体圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5353697A JPH10252674A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 気体圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10252674A true JPH10252674A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=12945540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5353697A Pending JPH10252674A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 気体圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10252674A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102108968A (zh) * | 2009-12-29 | 2011-06-29 | 法雷奥热系统(日本)公司 | 叶片型压缩机 |
JP2011153618A (ja) * | 2009-12-29 | 2011-08-11 | Valeo Japan Co Ltd | ベーン型圧縮機 |
JP2013238210A (ja) * | 2012-05-17 | 2013-11-28 | Mikuni Corp | 多段オイルポンプ |
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