JP2012012940A - 気体圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 低負荷条件あるいは低速条件での運転状態においても、ベーンのチャタリング
を防止することができる気体圧縮機を提供する。
【解決手段】 ベーンロータリー型気体圧縮機において、ベーンを磁性体で形成すると共
に、圧縮室が圧縮行程にあるときのシリンダの内周面近傍に磁石が配設されていることを
特徴とする。圧縮室が圧縮工程にある範囲にて、通常のベーン背圧に加え、磁力による力
がベーンをシリンダ内周面に押し出す方向に作用するため、低負荷条件あるいは低速条件
での運転状態にて発生しやすい、ベーンの先端がシリンダの内周面から離接するチャタリ
ングを防止できる。
【選択図】 図2
を防止することができる気体圧縮機を提供する。
【解決手段】 ベーンロータリー型気体圧縮機において、ベーンを磁性体で形成すると共
に、圧縮室が圧縮行程にあるときのシリンダの内周面近傍に磁石が配設されていることを
特徴とする。圧縮室が圧縮工程にある範囲にて、通常のベーン背圧に加え、磁力による力
がベーンをシリンダ内周面に押し出す方向に作用するため、低負荷条件あるいは低速条件
での運転状態にて発生しやすい、ベーンの先端がシリンダの内周面から離接するチャタリ
ングを防止できる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、気体圧縮機に関し、詳しくは、圧縮室を形成するベーンをシリンダの内周面
に当接させるための技術に関する。
に当接させるための技術に関する。
従来より、空気調和システム(以下、空調システムという。)には、冷媒ガスを圧縮し
て、空調システムに冷媒ガスを循環させるための気体圧縮機が用いられている。
て、空調システムに冷媒ガスを循環させるための気体圧縮機が用いられている。
例えば、下記特許文献1にあるように、ベーンロータリー形式の圧縮機本体をハウジン
グの内部に備えた一般的な気体圧縮機においては、圧縮機本体は、回転軸と一体的に軸周
りに回転する略円柱状のロータと、このロータの円柱状外周面の外方を取り囲み、断面輪
郭略楕円形状の内周面を有するシリンダと、ロータおよびシリンダをこれらの両端面側か
ら挟むように配置される2つのサイドブロックと、ロータの周方向の所定角度間隔で5枚
配置され、油圧によってロータの外周面から突出自在で、突出状態における先端がシリン
ダの略楕円状の内周面に当接するベーンとを備え、ロータの軸周りの回転により、ロータ
とシリンダと両サイドブロックと隣接する2枚のベーンとにより区画された各圧縮室の容
積をそれぞれ変化させて、各圧縮室の内部の冷媒ガスを圧縮するように構成されている。
グの内部に備えた一般的な気体圧縮機においては、圧縮機本体は、回転軸と一体的に軸周
りに回転する略円柱状のロータと、このロータの円柱状外周面の外方を取り囲み、断面輪
郭略楕円形状の内周面を有するシリンダと、ロータおよびシリンダをこれらの両端面側か
ら挟むように配置される2つのサイドブロックと、ロータの周方向の所定角度間隔で5枚
配置され、油圧によってロータの外周面から突出自在で、突出状態における先端がシリン
ダの略楕円状の内周面に当接するベーンとを備え、ロータの軸周りの回転により、ロータ
とシリンダと両サイドブロックと隣接する2枚のベーンとにより区画された各圧縮室の容
積をそれぞれ変化させて、各圧縮室の内部の冷媒ガスを圧縮するように構成されている。
この圧縮機本体は、圧縮機本体から吐出された高圧の冷媒ガスを空調システムに吐出す
る吐出ポートと、空調システムから低圧の冷媒ガスを吸入する吸入ポートとが形成された
ハウジングによって覆われており、ハウジングと圧縮機本体との間に形成された2つの空
間のうち、圧縮機本体を挟んで、吸入ポートに通じる側は低圧雰囲気の吸入室として形成
され、吐出ポートに通じる側は高圧雰囲気の吐出室として形成されている。
る吐出ポートと、空調システムから低圧の冷媒ガスを吸入する吸入ポートとが形成された
ハウジングによって覆われており、ハウジングと圧縮機本体との間に形成された2つの空
間のうち、圧縮機本体を挟んで、吸入ポートに通じる側は低圧雰囲気の吸入室として形成
され、吐出ポートに通じる側は高圧雰囲気の吐出室として形成されている。
気体圧縮機内には、上述したベーンに作用する油圧として、かつ、各摺動部分の潤滑油
として冷凍機油が封入されて、主として、高圧雰囲気の吐出室の底部に溜められている。
として冷凍機油が封入されて、主として、高圧雰囲気の吐出室の底部に溜められている。
上述した圧縮機本体のベーンは、ロータに形成されたベーン溝に外方へ突出可能に配設
されており、ベーン溝の底部とベーンの底面との間の背圧室に油圧としての冷凍機油が供
給されることにより、ベーンがシリンダに向けて突出し、シリンダの内周面に当接する。
されており、ベーン溝の底部とベーンの底面との間の背圧室に油圧としての冷凍機油が供
給されることにより、ベーンがシリンダに向けて突出し、シリンダの内周面に当接する。
この背圧室への冷凍機油の供給通路は、以下のように形成されている。吐出室を区画す
るサイドブロックには、吐出室の底部に溜められた冷凍機油に浸る部分から、回転軸を軸
支する軸受け孔まで連通する油路が形成され、冷凍機油は、吐出室の高圧雰囲気によって
、サイドブロックにおける油路の下部開口から、当該油路を通って、軸受部に到達する。
そして、この軸受部に到達した高圧の冷凍機油は、軸受部と回転軸の外周面との間の微
小隙間を通って、サイドブロックとロータとの端面間に到達する。このとき、冷凍機油は
微小隙間を通過する際の圧力損失により、中間圧まで圧力が低下している。
さらに、サイドブロックのロータに向いた端面のうち、回転するロータにおけるベーン
溝の底部に対向した部分にはサライ溝が形成され、サイドブロックとロータとの端面間に
到達した冷凍機油はこのサライ溝を介して、ベーン溝の背圧室に供給され、ベーンを突出
させる。
るサイドブロックには、吐出室の底部に溜められた冷凍機油に浸る部分から、回転軸を軸
支する軸受け孔まで連通する油路が形成され、冷凍機油は、吐出室の高圧雰囲気によって
、サイドブロックにおける油路の下部開口から、当該油路を通って、軸受部に到達する。
そして、この軸受部に到達した高圧の冷凍機油は、軸受部と回転軸の外周面との間の微
小隙間を通って、サイドブロックとロータとの端面間に到達する。このとき、冷凍機油は
微小隙間を通過する際の圧力損失により、中間圧まで圧力が低下している。
さらに、サイドブロックのロータに向いた端面のうち、回転するロータにおけるベーン
溝の底部に対向した部分にはサライ溝が形成され、サイドブロックとロータとの端面間に
到達した冷凍機油はこのサライ溝を介して、ベーン溝の背圧室に供給され、ベーンを突出
させる。
また、背圧室までの冷凍機油の供給通路は、上述した吐出側のサイドブロックだけでな
く、低圧室を区画するサイドブロック側にも形成されている。
く、低圧室を区画するサイドブロック側にも形成されている。
さらに、圧縮工程において、背圧室にサライ溝における中間圧の圧力よりも高い油圧を
作用させるために、サライ溝以外の、サイドブロック端面部分と略同一高さの島状部分に
他の油路が形成されている。この油路はサライ溝に供給される中間圧よりも高い圧力の油
圧の冷凍機油を背圧室に供給している。
このように、圧縮工程の背圧室により高い油圧を作用させ、圧縮工程におけるベーンの
シリンダの内周面への安定した当接を得るようにしている。
作用させるために、サライ溝以外の、サイドブロック端面部分と略同一高さの島状部分に
他の油路が形成されている。この油路はサライ溝に供給される中間圧よりも高い圧力の油
圧の冷凍機油を背圧室に供給している。
このように、圧縮工程の背圧室により高い油圧を作用させ、圧縮工程におけるベーンの
シリンダの内周面への安定した当接を得るようにしている。
ところで、上述した気体圧縮機は、低圧縮比条件において、すなわち、吐出ガスの圧力
(高圧)Pdと吸入ガスの圧力(低圧)Psとの圧縮比の値Pd/Psが小さくなるとき
の条件、具体的には、低負荷条件あるいは低速条件での運転状態における場合であり、こ
の条件下では、圧縮工程においてシリンダ内周面からベーン先端に作用する押下荷重が早
いタイミングから上昇し、この押下荷重とベーンを押し上げる方向に作用している背圧室
の油圧との均衡が不安定となり、ベーンの先端がシリンダの内周面から離接する、いわゆ
るチャタリングが発生し易くなる。そして、その現象は圧縮比が小さい状態においてより
不利となる。
(高圧)Pdと吸入ガスの圧力(低圧)Psとの圧縮比の値Pd/Psが小さくなるとき
の条件、具体的には、低負荷条件あるいは低速条件での運転状態における場合であり、こ
の条件下では、圧縮工程においてシリンダ内周面からベーン先端に作用する押下荷重が早
いタイミングから上昇し、この押下荷重とベーンを押し上げる方向に作用している背圧室
の油圧との均衡が不安定となり、ベーンの先端がシリンダの内周面から離接する、いわゆ
るチャタリングが発生し易くなる。そして、その現象は圧縮比が小さい状態においてより
不利となる。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、圧力条件によらず、ベーンのチャタリ
ングを防止することができる気体圧縮機を提供することを目的とする。
ングを防止することができる気体圧縮機を提供することを目的とする。
本発明による気体圧縮機は、回転軸周りに回転する回転体を有する圧縮機本体であっ
て、略円柱状のロータと、該ロータの外周面を外方から取り囲む、略楕円状の断面輪郭を
有するシリンダと、前記ロータおよび前記シリンダを、これらの両端面側から挟むように
配置される2つのサイドブロックと、前記ロータの前記外周面から突出自在で、突出状態
における先端が前記シリンダの前記略楕円状の内周面に当接するベーンとを備え、前記ロ
ータの回転により、前記ロータと前記シリンダと前記両サイドブロックと前記ベーンとに
より画成された複数個の圧縮室の容積をそれぞれ変化させて、該圧縮室の内部の気体を圧
縮する気体圧縮機において、前記圧縮室が圧縮行程にあるとき、前記ベーンと前記シリン
ダの内周面とが磁力により引き付け合うように構成されていることを特徴とする。
て、略円柱状のロータと、該ロータの外周面を外方から取り囲む、略楕円状の断面輪郭を
有するシリンダと、前記ロータおよび前記シリンダを、これらの両端面側から挟むように
配置される2つのサイドブロックと、前記ロータの前記外周面から突出自在で、突出状態
における先端が前記シリンダの前記略楕円状の内周面に当接するベーンとを備え、前記ロ
ータの回転により、前記ロータと前記シリンダと前記両サイドブロックと前記ベーンとに
より画成された複数個の圧縮室の容積をそれぞれ変化させて、該圧縮室の内部の気体を圧
縮する気体圧縮機において、前記圧縮室が圧縮行程にあるとき、前記ベーンと前記シリン
ダの内周面とが磁力により引き付け合うように構成されていることを特徴とする。
本発明による気体圧縮機では、背圧室の油圧により、ベーンのシリンダの内周面への当接
を得る以外に、圧縮工程においてベーンとシリンダの内周面間に作用する磁力によっても
当接を得ることが可能となる。
を得る以外に、圧縮工程においてベーンとシリンダの内周面間に作用する磁力によっても
当接を得ることが可能となる。
その結果、低負荷条件あるいは低速条件での、圧縮工程でのチャタリングが発生しやすい
運転状態においても、ベーンの先端のシリンダの内周面からの離接が防止され、チャタリ
ング発生が無くなる。
運転状態においても、ベーンの先端のシリンダの内周面からの離接が防止され、チャタリ
ング発生が無くなる。
また、本発明による気体圧縮機は、前記ベーンを磁性体で形成すると共に、前記圧縮室が
圧縮行程にあるときの前記シリンダの内周面近傍に磁石が配設されている構成とすること
ができる。
圧縮行程にあるときの前記シリンダの内周面近傍に磁石が配設されている構成とすること
ができる。
このような構成によれば、簡単な構成により、圧縮工程においてベーンとシリンダの内
周面間に磁力を作用させることが可能となる。
周面間に磁力を作用させることが可能となる。
また、本発明による気体圧縮機は、前記圧縮室が圧縮行程にあるときの前記シリンダの
内周面近傍に配設されている磁石は、前記圧縮室の圧縮完了位置まで伸びている構成とす
ることができる。
内周面近傍に配設されている磁石は、前記圧縮室の圧縮完了位置まで伸びている構成とす
ることができる。
このような構成によれば、ベーンとシリンダの内周面間に作用する磁力が、圧縮工程完
了位置まで作用することにより、より確実に圧縮工程でのチャタリング発生を無くすこと
が可能となる。
了位置まで作用することにより、より確実に圧縮工程でのチャタリング発生を無くすこと
が可能となる。
また、本発明による気体圧縮機は、前記ベーンを鉄製である構成とすることができる。
このような構成によれば、ベーンの自重による遠心力によってもベーンのシリンダの内
周面への当接を得ることができるので、より確実に圧縮工程でのチャタリング発生を無く
すことが可能となる。
周面への当接を得ることができるので、より確実に圧縮工程でのチャタリング発生を無く
すことが可能となる。
また、本発明による気体圧縮機は、電動モータを内蔵した電動気体圧縮機である構成と
することができる。
することができる。
本発明によれば、気体圧縮機の運転状態によらず、圧縮工程での、ベーンの先端がシリ
ンダの内周面から離接する、いわゆるチャタリングを防止することができるので、気体圧
縮機の動作騒音の増大を回避することができる。
ンダの内周面から離接する、いわゆるチャタリングを防止することができるので、気体圧
縮機の動作騒音の増大を回避することができる。
以下、本発明に係る電動気体圧縮機の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態を示す車両用の空気調和装置に組み込まれる電動気体圧縮機の
縦断面図である。図2は図1における線A−A断面における圧縮機本体図である。
縦断面図である。図2は図1における線A−A断面における圧縮機本体図である。
実施形態に係る電動気体圧縮機1は、車両用の空気調和装置の一部として構成され、空
気調和装置の他の構成要素である凝縮器、リキッドタンク、膨張弁、及び蒸発器とともに
、冷凍サイクルのための冷媒循環経路上に設けられている。
気調和装置の他の構成要素である凝縮器、リキッドタンク、膨張弁、及び蒸発器とともに
、冷凍サイクルのための冷媒循環経路上に設けられている。
電動気体圧縮機1は、図1に示すようにハウジング3を備えており、該ハウジング3は
、前記蒸発器に接続され蒸発器から低圧の冷媒ガスGが吸入される吸入ポート(図示せず
)が形成された一端開放の有底筒状のフロントハウジング4と、両端開放の筒状で軸方向
中央部に圧縮機本体2を取付ける隔壁6が形成されたセンターハウジング5と、前記凝縮
器に接続され圧縮機本体2で圧縮された高圧の冷媒ガスGを凝縮器に吐出する吐出ポート
8が形成された一端開放の有底筒状のリアハウジング7の3部材から構成されている。
、前記蒸発器に接続され蒸発器から低圧の冷媒ガスGが吸入される吸入ポート(図示せず
)が形成された一端開放の有底筒状のフロントハウジング4と、両端開放の筒状で軸方向
中央部に圧縮機本体2を取付ける隔壁6が形成されたセンターハウジング5と、前記凝縮
器に接続され圧縮機本体2で圧縮された高圧の冷媒ガスGを凝縮器に吐出する吐出ポート
8が形成された一端開放の有底筒状のリアハウジング7の3部材から構成されている。
ハウジング3内の、センターハウジング5の隔壁6に取付けられた圧縮機本体2よりも
フロントハウジング4側には吸入ポートに連通する吸入室9が区画形成されている。また
、ハウジング3内のセンターハウジング5の隔壁6に取付けられた圧縮機本体2よりもリ
アハウジング7側には吐出ポート8に連通する吐出室10が区画形成されている。
フロントハウジング4側には吸入ポートに連通する吸入室9が区画形成されている。また
、ハウジング3内のセンターハウジング5の隔壁6に取付けられた圧縮機本体2よりもリ
アハウジング7側には吐出ポート8に連通する吐出室10が区画形成されている。
電動モータ20は、ブラシレス直流モータであり、リアハウジング7の端壁に形成され
た軸受11でハウジング3の軸線と一致して回転可能に支持されたモータ回転軸21と、
該モータ回転軸21に固定されたモータロータ22と、該モータロータ22を取り巻いて
リアハウジング7に固定されたステータ23とを備える。ステータ23はコイルを備え、
センターハウジング5には該コイルへ外部から電力が供給されるように、コネクタ24が
気密に取り付けられている。
た軸受11でハウジング3の軸線と一致して回転可能に支持されたモータ回転軸21と、
該モータ回転軸21に固定されたモータロータ22と、該モータロータ22を取り巻いて
リアハウジング7に固定されたステータ23とを備える。ステータ23はコイルを備え、
センターハウジング5には該コイルへ外部から電力が供給されるように、コネクタ24が
気密に取り付けられている。
圧縮機本体2は、図1及び図2に示すように、軸回りに回転駆動される回転軸31と、
この回転軸31と一体的に回転するロータ32と、ロータ32の外周面の外方を取り囲む
断面輪郭略楕円形状の内周面30aを有するとともに両端が開放されたシリンダ30と、
ロータ32の外周面から突出して、この突出した先端35aがシリンダ30の内周面30
aに当接する、回転軸31回りに等角度間隔でロータ32に設けられた5枚の板状のベー
ン35と、シリンダ30の両側開放端面の外側からそれぞれ開放端面を覆うように固定さ
れたフロントサイドブロック33およびリアサイドブロック34とからなる、ベーンロー
タリー型圧縮機を形成している。ここでベーン35は磁性体である鉄により形成されてい
る。
この回転軸31と一体的に回転するロータ32と、ロータ32の外周面の外方を取り囲む
断面輪郭略楕円形状の内周面30aを有するとともに両端が開放されたシリンダ30と、
ロータ32の外周面から突出して、この突出した先端35aがシリンダ30の内周面30
aに当接する、回転軸31回りに等角度間隔でロータ32に設けられた5枚の板状のベー
ン35と、シリンダ30の両側開放端面の外側からそれぞれ開放端面を覆うように固定さ
れたフロントサイドブロック33およびリアサイドブロック34とからなる、ベーンロー
タリー型圧縮機を形成している。ここでベーン35は磁性体である鉄により形成されてい
る。
そして、2つのサイドブロック33,34、ロータ32、シリンダ30、およびロータ3
2の回転方向に相前後する2つのベーン35,35によって画成された各圧縮室37の容
積が、回転軸31の回転にしたがって増減を繰り返すことにより、各圧縮室37に吸入さ
れた冷媒ガスGを圧縮して吐出するように構成されている。
2の回転方向に相前後する2つのベーン35,35によって画成された各圧縮室37の容
積が、回転軸31の回転にしたがって増減を繰り返すことにより、各圧縮室37に吸入さ
れた冷媒ガスGを圧縮して吐出するように構成されている。
ロータ32の両端面側からそれぞれ突出した回転軸31の部分のうち、その後側ではリ
アサイドブロック34の軸受部34aに、前側ではフロントサイドブロック33の軸受部
33aに回転可能に支持されている。回転軸31の後側はリアサイドブロック34の軸受
部34aを貫通してリアハウジング7内まで延び、モータ回転軸21へと繋がっている。
アサイドブロック34の軸受部34aに、前側ではフロントサイドブロック33の軸受部
33aに回転可能に支持されている。回転軸31の後側はリアサイドブロック34の軸受
部34aを貫通してリアハウジング7内まで延び、モータ回転軸21へと繋がっている。
フロントサイドブロック33、シリンダ30、およびリアサイドブロック34は複数の
ボルト(図示せず)にて一体に結合されセンターハウジング5の隔壁6に固定されている
。隔壁6は内径方向にリアサイドブロック34の軸受部34a近傍まで伸びている。
ボルト(図示せず)にて一体に結合されセンターハウジング5の隔壁6に固定されている
。隔壁6は内径方向にリアサイドブロック34の軸受部34a近傍まで伸びている。
なお、リアハウジング7の吐出ポート8内には冷凍機油Rを冷媒ガスGから分離するた
めの油分離器(図示せず)が取付けられている。
ここで、吐出ポート8内で冷媒ガスGから分離された冷凍機油Rは、吐出ポート8の底
部に溜まり、そこからリアハウジング7の端壁内に形成された通路(図示せず)を経由し
て、リアハウジング7、センターハウジング5内の吐出室10下部に形成された貯油室1
2内に貯留される。ここに貯留された冷凍機油Rは圧縮機本体2の摺動部等を潤滑すると
ともに、ベーン35をシリンダ30の内周面30a方向に突出させる油圧として寄与する
。
めの油分離器(図示せず)が取付けられている。
ここで、吐出ポート8内で冷媒ガスGから分離された冷凍機油Rは、吐出ポート8の底
部に溜まり、そこからリアハウジング7の端壁内に形成された通路(図示せず)を経由し
て、リアハウジング7、センターハウジング5内の吐出室10下部に形成された貯油室1
2内に貯留される。ここに貯留された冷凍機油Rは圧縮機本体2の摺動部等を潤滑すると
ともに、ベーン35をシリンダ30の内周面30a方向に突出させる油圧として寄与する
。
ロータ32には、スリット状のベーン溝36が放射状に、かつロータ32の回転中心回
りに等角度間隔で5つ形成され、これらのベーン溝36に、前述のベーン35が挿入され
、各ベーン35は、ロータ32の回転によって生じる遠心力と、ベーン溝36およびベー
ン35の底面35bによって画成された背圧室38に加えられる冷凍機油Rの油圧とによ
り、シリンダ30の内周面30a方向へ突出し、このベーン35の突出した先端35aが
シリンダ30の内周面30aに当接した状態に付勢される。
これにより、シリンダ30と、ロータ32と、ロータ32の回転方向について相前後す
る2つのベーン35,35と、フロントサイドブロック33と、リアサイドブロック34
とにより画成された各圧縮室37は、ロータ32の回転にしたがって容積の変化を繰り返
す。
りに等角度間隔で5つ形成され、これらのベーン溝36に、前述のベーン35が挿入され
、各ベーン35は、ロータ32の回転によって生じる遠心力と、ベーン溝36およびベー
ン35の底面35bによって画成された背圧室38に加えられる冷凍機油Rの油圧とによ
り、シリンダ30の内周面30a方向へ突出し、このベーン35の突出した先端35aが
シリンダ30の内周面30aに当接した状態に付勢される。
これにより、シリンダ30と、ロータ32と、ロータ32の回転方向について相前後す
る2つのベーン35,35と、フロントサイドブロック33と、リアサイドブロック34
とにより画成された各圧縮室37は、ロータ32の回転にしたがって容積の変化を繰り返
す。
フロントサイドブロック33には、吸入室9と圧縮室37とを連通させるフロント側吸
入口(図示せず)が開口しており、吸入ポートから吸入室9に導入された冷媒ガスGは、
このフロント側吸入口を介して圧縮室37に吸入される。
入口(図示せず)が開口しており、吸入ポートから吸入室9に導入された冷媒ガスGは、
このフロント側吸入口を介して圧縮室37に吸入される。
一方、シリンダ30の外周の一部には凹部が形成され、この凹部は、両サイドブロック
33,34の各内側端面とセンターハウジング5の内周面とによって囲まれた吐出チャン
バ39を形成している。
この吐出チャンバ39が形成されて薄肉化されたシリンダ30の部分には圧縮室37と
吐出チャンバ39とを連通させる吐出口40が開口し、吐出口40には、吐出チャンバ3
9側に開放するリードバルブ41(バルブ本体およびバルブサポート)が設けられている
。そして、圧縮室37から吐出口40、リードバルブ41を通って吐出チャンバ39に吐
出された高圧の冷媒ガスGは、リアサイドブロック34及びセンターハウジング5の隔壁
6に形成された連通孔42を経て、吐出室10に吐出される。
33,34の各内側端面とセンターハウジング5の内周面とによって囲まれた吐出チャン
バ39を形成している。
この吐出チャンバ39が形成されて薄肉化されたシリンダ30の部分には圧縮室37と
吐出チャンバ39とを連通させる吐出口40が開口し、吐出口40には、吐出チャンバ3
9側に開放するリードバルブ41(バルブ本体およびバルブサポート)が設けられている
。そして、圧縮室37から吐出口40、リードバルブ41を通って吐出チャンバ39に吐
出された高圧の冷媒ガスGは、リアサイドブロック34及びセンターハウジング5の隔壁
6に形成された連通孔42を経て、吐出室10に吐出される。
吐出室10に吐出された高圧の冷媒ガスGは電動モータ20内を流れ電動モータ20を
冷却したあと、リアハウジング7の吐出ポート8より吐出される。その際、吐出ポート8
内の油分離器により冷媒ガスGから分離された冷凍機油Rは、前述したとおり、リアハウ
ジング7、センターハウジング5内の吐出室10下部に形成された貯油室12内に貯留さ
れる。
冷却したあと、リアハウジング7の吐出ポート8より吐出される。その際、吐出ポート8
内の油分離器により冷媒ガスGから分離された冷凍機油Rは、前述したとおり、リアハウ
ジング7、センターハウジング5内の吐出室10下部に形成された貯油室12内に貯留さ
れる。
この電動気体圧縮機1には、回転軸31と各軸受部33a,34aとの間の潤滑、ロー
タ32の各端面と各サイドブロック33,34の内側端面との間の潤滑、背圧室38への
ベーン付勢用油圧供給等のために、貯油室12内に貯留した冷凍機油Rを各部位に導く構
造を備えている。
すなわち、センターハウジング5とリアサイドブロック34に、軸受部34aに至る油
供給通路50が形成され、また、リアサイドブロック34の内側端面には、軸受部34a
における油供給通路50の開口から、軸受部34aと回転軸31との間の微小隙間を通っ
て、ロータ32の背圧室38に連通する凹溝(サライ溝)34bが形成されている。
また、シリンダ30の底部に、リアサイドブロック34の油供給通路50に接続する貫
通孔51が設けられ、フロントサイドブロック33に、この貫通孔51のフロントサイド
ブロック33側の開口と軸受部33aとを連通させる油供給通路52が形成されて、冷凍
機油Rが、軸受部33aと回転軸31との間の微小隙間を通過し、フロントサイドブロッ
33クの内側端面に形成された凹溝(サライ溝)33b等に冷凍機油Rが導かれる。
タ32の各端面と各サイドブロック33,34の内側端面との間の潤滑、背圧室38への
ベーン付勢用油圧供給等のために、貯油室12内に貯留した冷凍機油Rを各部位に導く構
造を備えている。
すなわち、センターハウジング5とリアサイドブロック34に、軸受部34aに至る油
供給通路50が形成され、また、リアサイドブロック34の内側端面には、軸受部34a
における油供給通路50の開口から、軸受部34aと回転軸31との間の微小隙間を通っ
て、ロータ32の背圧室38に連通する凹溝(サライ溝)34bが形成されている。
また、シリンダ30の底部に、リアサイドブロック34の油供給通路50に接続する貫
通孔51が設けられ、フロントサイドブロック33に、この貫通孔51のフロントサイド
ブロック33側の開口と軸受部33aとを連通させる油供給通路52が形成されて、冷凍
機油Rが、軸受部33aと回転軸31との間の微小隙間を通過し、フロントサイドブロッ
33クの内側端面に形成された凹溝(サライ溝)33b等に冷凍機油Rが導かれる。
貯油室12の内部圧力は、電動気体圧縮機1の運転中においては、圧縮室37から吐出
された高圧の冷媒ガスGによって高圧とされており、この底部に溜まった冷凍機油Rにも
高圧が作用している。
しかし、油供給通路50,52、貫通孔51を通ってサライ溝33b,34bに供給さ
れた冷凍機油Rは、軸受部33a,34aと回転軸31との間の微小隙間を通過する際の
圧力損失により、貯油室12の底部に溜まっていたときの圧力(高圧Pd)よりも低い圧
力(中間圧Pv)となる。
された高圧の冷媒ガスGによって高圧とされており、この底部に溜まった冷凍機油Rにも
高圧が作用している。
しかし、油供給通路50,52、貫通孔51を通ってサライ溝33b,34bに供給さ
れた冷凍機油Rは、軸受部33a,34aと回転軸31との間の微小隙間を通過する際の
圧力損失により、貯油室12の底部に溜まっていたときの圧力(高圧Pd)よりも低い圧
力(中間圧Pv)となる。
サライ溝33b,34bに供給された中間圧の冷凍機油は、サライ溝33b,34bから
背圧室38に導かれ、ベーン35をシリンダ30の内周面30aに当接させる油圧として
作用する。
背圧室38に導かれ、ベーン35をシリンダ30の内周面30aに当接させる油圧として
作用する。
ここで、シリンダ30の内周面30aの近傍、すなわち、シリンダ30の開放端面の内
周面30a位置より外周方向に所定幅平行移動した位置には、図2に示すように磁石60
が配設されている。磁石60はシリンダ30の内周形状30aと略同一の形状を呈し、略
一定の幅にて、またシリンダ30の軸方向に所定の深さ寸法を持って形成され、シリンダ
30に埋め込まれている。磁石60は略楕円形状であるシリンダ30の内周面30aの長
径位置から、ロータ32回転方向進み側の短径位置にわたり伸びている。
周面30a位置より外周方向に所定幅平行移動した位置には、図2に示すように磁石60
が配設されている。磁石60はシリンダ30の内周形状30aと略同一の形状を呈し、略
一定の幅にて、またシリンダ30の軸方向に所定の深さ寸法を持って形成され、シリンダ
30に埋め込まれている。磁石60は略楕円形状であるシリンダ30の内周面30aの長
径位置から、ロータ32回転方向進み側の短径位置にわたり伸びている。
このように構成された電動気体圧縮機1では、ベーン35の先端35aがシリンダ30の
内周面30aに当接しつつ内周面30aの楕円長径位置まで来ると、サライ溝33b,3
4bから背圧室38に供給された中間圧の油圧に加え、シリンダ30に配設された磁石6
0と磁性体であるベーン35に働く磁力がベーン35を押し上げる力として作用すること
になる。従って、圧縮行程の位置する圧縮室37を画成するベーン35の突出力を増大さ
せることとなる。
内周面30aに当接しつつ内周面30aの楕円長径位置まで来ると、サライ溝33b,3
4bから背圧室38に供給された中間圧の油圧に加え、シリンダ30に配設された磁石6
0と磁性体であるベーン35に働く磁力がベーン35を押し上げる力として作用すること
になる。従って、圧縮行程の位置する圧縮室37を画成するベーン35の突出力を増大さ
せることとなる。
低圧縮比条件において、すなわち、冷媒ガスGの吐出圧(高圧)Pdと冷媒ガスGの吸
入時圧力(低圧)Psとの圧縮比Pd/Psが小さくなるときは、容積変化に対する圧縮
タイミングが早くなり、シリンダ30の内周面30aからベーン35の先端35aに作用
する押下荷重が、早いタイミングから上昇し、従来のコンプレッサであれば、この押下荷
重とベーン35を押し上げる方向に作用している背圧室38の油圧との均衡が不安定とな
り、ベーン35のチャタリングが発生し易くなり、動作騒音の増大を招くこととなる。
入時圧力(低圧)Psとの圧縮比Pd/Psが小さくなるときは、容積変化に対する圧縮
タイミングが早くなり、シリンダ30の内周面30aからベーン35の先端35aに作用
する押下荷重が、早いタイミングから上昇し、従来のコンプレッサであれば、この押下荷
重とベーン35を押し上げる方向に作用している背圧室38の油圧との均衡が不安定とな
り、ベーン35のチャタリングが発生し易くなり、動作騒音の増大を招くこととなる。
しかし、本実施形態の電動気体圧縮機1では、圧縮工程において、背圧室38に作用す
る中間圧の背圧以外に、シリンダ30に配設された磁石60と磁性体であるベーン35に
働く磁力がベーン35を押し上げる力として作用することになる。そしてこの力は、回転
数及び圧縮比Pd/Psによらず、一定の値として与えられる。よって、ベーン35のチ
ャタリングが発生し易くなる低圧縮比条件においても、シリンダ30の内周面30aから
ベーン35の先端35aに作用する押下荷重と、ベーン35を押し上げる方向に作用する
荷重との均衡を安定にすることができ、ベーン35のチャタリングを防止することができ
る。
従って、電動気体圧縮機1が運転を開始する、回転数ゼロ、吐出ガスの圧力(高圧)P
dと吸入ガスの圧力(低圧)Psが等しい状態からスタートする場合における、回転数が
所定の回転数に達し、吐出ガスの圧力(高圧)Pdと吸入ガスの圧力(低圧)Psの圧縮
比の値Pd/Psが所定の値に達するまでの時間においてでも、チャタリングが発生する
ことはない。この結果、電動気体圧縮機1の動作騒音の増大を防止できる。
る中間圧の背圧以外に、シリンダ30に配設された磁石60と磁性体であるベーン35に
働く磁力がベーン35を押し上げる力として作用することになる。そしてこの力は、回転
数及び圧縮比Pd/Psによらず、一定の値として与えられる。よって、ベーン35のチ
ャタリングが発生し易くなる低圧縮比条件においても、シリンダ30の内周面30aから
ベーン35の先端35aに作用する押下荷重と、ベーン35を押し上げる方向に作用する
荷重との均衡を安定にすることができ、ベーン35のチャタリングを防止することができ
る。
従って、電動気体圧縮機1が運転を開始する、回転数ゼロ、吐出ガスの圧力(高圧)P
dと吸入ガスの圧力(低圧)Psが等しい状態からスタートする場合における、回転数が
所定の回転数に達し、吐出ガスの圧力(高圧)Pdと吸入ガスの圧力(低圧)Psの圧縮
比の値Pd/Psが所定の値に達するまでの時間においてでも、チャタリングが発生する
ことはない。この結果、電動気体圧縮機1の動作騒音の増大を防止できる。
また、本実施形態の電動気体圧縮機1では、磁石60は略楕円形状であるシリンダ30
の内周面30aの長径位置から、ロータ32回転方向進み側の短径位置までの圧縮工程位
置に対応配設しており、吸入工程位置には設けていない。よって、吸入工程におけるベー
ン35を押し上げる力を不要に上げることが無く、吸入工程におけるベーン35とシリン
ダ30の内周面30aとの摺動による動力損失を増やすことはない。
の内周面30aの長径位置から、ロータ32回転方向進み側の短径位置までの圧縮工程位
置に対応配設しており、吸入工程位置には設けていない。よって、吸入工程におけるベー
ン35を押し上げる力を不要に上げることが無く、吸入工程におけるベーン35とシリン
ダ30の内周面30aとの摺動による動力損失を増やすことはない。
なお、本実施形態では、シリンダ30のフロント側端面にのみ磁石60を配設している
が、シリンダ30のリア側端面に磁石60を配設することでもできる。また、フロント側
とリア側の両方に磁60石を配設しても良い。
また、ベーン35は磁性体であればよく、鉄以外の磁性体で構成してもよい。さらに、
ベーン35自体を非磁性体で形成し、ベーン先端部近傍に別部材の磁性体を埋め込む構成
とすることも出来る。
が、シリンダ30のリア側端面に磁石60を配設することでもできる。また、フロント側
とリア側の両方に磁60石を配設しても良い。
また、ベーン35は磁性体であればよく、鉄以外の磁性体で構成してもよい。さらに、
ベーン35自体を非磁性体で形成し、ベーン先端部近傍に別部材の磁性体を埋め込む構成
とすることも出来る。
また、上記実施形態では、圧縮機本体2としてシリンダ30の内周面30aを略楕円形
状とする同心ベーンロータリー型圧縮機を構成するものを示したが、圧縮機本体として偏
心ベーンロータリー型圧縮機を採用することができる。
状とする同心ベーンロータリー型圧縮機を構成するものを示したが、圧縮機本体として偏
心ベーンロータリー型圧縮機を採用することができる。
1 電動気体圧縮機
2 圧縮機本体
3 ハウジング
4 フロントハウジング
5 センターハウジング
6 隔壁
7 リアハウジング
9 吸入室
10 吐出室
12 貯油室
20 電動モータ
30 シリンダ
30a 内周面
31 回転軸
32 ロータ
33 フロントサイドブロック
33a 軸受部
33b 凹溝(サライ溝)
34 リアサイドブロック
34a 軸受部
34b 凹溝(サライ溝)
35 ベーン
36 ベーン溝
37 圧縮室
38 背圧室
50 油供給通路
51 貫通孔
52 油供給通路
60 磁石
2 圧縮機本体
3 ハウジング
4 フロントハウジング
5 センターハウジング
6 隔壁
7 リアハウジング
9 吸入室
10 吐出室
12 貯油室
20 電動モータ
30 シリンダ
30a 内周面
31 回転軸
32 ロータ
33 フロントサイドブロック
33a 軸受部
33b 凹溝(サライ溝)
34 リアサイドブロック
34a 軸受部
34b 凹溝(サライ溝)
35 ベーン
36 ベーン溝
37 圧縮室
38 背圧室
50 油供給通路
51 貫通孔
52 油供給通路
60 磁石
Claims (5)
- 回転軸周りに回転する回転体を有する圧縮機本体であって、略円柱状のロータと、該ロー
タの外周面を外方から取り囲む、略楕円状の断面輪郭を有するシリンダと、前記ロータお
よび前記シリンダを、これらの両端面側から挟むように配置される2つのサイドブロック
と、前記ロータの前記外周面から突出自在で、突出状態における先端が前記シリンダの前
記略楕円状の内周面に当接するベーンとを備え、前記ロータの回転により、前記ロータと
前記シリンダと前記両サイドブロックと前記ベーンとにより画成された複数個の圧縮室の
容積をそれぞれ変化させて、該圧縮室の内部の気体を圧縮する気体圧縮機において、
前記圧縮室が圧縮行程にあるとき、前記ベーンと前記シリンダの内周面とが磁力により引
き付け合うように構成されていることを特徴とする気体圧縮機。 - 前記ベーンを磁性体で形成すると共に、前記圧縮室が圧縮行程にあるときの前記シリン
ダの内周面近傍に磁石が配設されていることを特徴とする請求項1記載の気体圧縮機。 - 前記圧縮室が圧縮行程にあるときの前記シリンダの内周面近傍に配設されている磁石は、
前記圧縮室の圧縮完了位置まで伸びていることを特徴とする請求項2記載の気体圧縮機 - 前記ベーンが鉄製である事を特徴とする請求項2又は3記載の気体圧縮機
- 前記気体圧縮機が電動モータを内蔵した電動気体圧縮機であること特徴とする請求項1記
載の気体圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010147188A JP2012012940A (ja) | 2010-06-29 | 2010-06-29 | 気体圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010147188A JP2012012940A (ja) | 2010-06-29 | 2010-06-29 | 気体圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012012940A true JP2012012940A (ja) | 2012-01-19 |
Family
ID=45599678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010147188A Pending JP2012012940A (ja) | 2010-06-29 | 2010-06-29 | 気体圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012012940A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014017633A1 (ja) * | 2012-07-26 | 2014-01-30 | 株式会社ミクニ | 電動ポンプ |
-
2010
- 2010-06-29 JP JP2010147188A patent/JP2012012940A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014017633A1 (ja) * | 2012-07-26 | 2014-01-30 | 株式会社ミクニ | 電動ポンプ |
JP2014025412A (ja) * | 2012-07-26 | 2014-02-06 | Mikuni Corp | 電動ポンプ |
CN104685214A (zh) * | 2012-07-26 | 2015-06-03 | 株式会社三国 | 电动泵 |
US9726174B2 (en) | 2012-07-26 | 2017-08-08 | Mikuni Corporation | Electric pump |
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