JPH0657594B2 - 重量バランス式昇降装置 - Google Patents

重量バランス式昇降装置

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JPH0657594B2
JPH0657594B2 JP5314791A JP5314791A JPH0657594B2 JP H0657594 B2 JPH0657594 B2 JP H0657594B2 JP 5314791 A JP5314791 A JP 5314791A JP 5314791 A JP5314791 A JP 5314791A JP H0657594 B2 JPH0657594 B2 JP H0657594B2
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JP
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weight
weight balance
ballast
pair
lifting device
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三男 佐々木
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JASUTO JAPAN KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B17/00Hoistway equipment
    • B66B17/12Counterpoises

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば車両等の重量
物の昇降装置、さらに詳しくは、昇降させる重量物を上
昇させる操作の過程で、自動的に、重量の重量に見合っ
た重量にバランスさせることにより、低駆動力で重量物
を昇降させることができる、重量バランス式昇降装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両等の重量物の昇降装置としては、例
えば、実開昭62−16648号公報に開示された立体
駐車装置が知られている。同装置においては、昇降可能
な積荷台を重量バランスさせる手段として、バラストと
バランス水槽とを備えている。積荷台を上昇させる場合
には、上部水槽からバランス水槽に給水し、バラスト側
の重量を増大させる。また、積荷台を下降させる場合に
は、バランス水槽から下部水槽へ排水することにより、
バラスト側の重量を軽くする。前記立体駐車装置は、以
上のように構成されているので、積荷の昇降に直接関連
する大容量の電動機等を必要とせず、したがって運用経
費が少ない、等のメリットを有する、とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
装置においては、上部水槽及び下部水槽を必要とし、特
に、下部水槽は、地面を掘って設けなければならない。
このため、工事全体が大掛かりとなる。また水を使用す
るため、防錆対策あるいは浄化対策が必要となる。更
に、同装置の上下方向の高さが高くなる。したがって、
同装置は、高い工事費用及び維持費用を必要とし、ま
た、上下方向に余分のスペースを要する、等の解決すべ
き課題を有するものである。
【0004】この発明の主な目的は、前記従来装置のよ
うな水を使用することなく、重量物を上昇させる操作の
過程で、自動的に重量物の重量に見合った重量にバラン
スさせることにより、低駆動力で重量物を昇降させるこ
とができる、改良された重量バランス式昇降装置を提供
することである。
【0005】この発明のその他の目的は、この発明に従
って構成された重量バランス式昇降装置の実施例につい
て、添付図面を参照して詳細に説明する後の記載から明
らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記主目的を達成するた
め、この発明によれば、昇降装置本体の上方位置に設け
られた重量物支持用回転体手段に支持された重量物支持
ワイヤ手段と、該重量物支持ワイヤ手段の一端に連結さ
れた重量物支持手段と、該重量物支持ワイヤ手段の他端
に連結された重量バランス装置と、該昇降装置本体の上
方寄り位置に設けられたバラスト支持手段と、該バラス
ト支持手段に、それぞれ係合手段により離脱可能にかつ
積層状に支持された複数個の重量バランス用バラスト手
段と、該昇降装置本体の上方位置及び下方位置に設けら
れた駆動用回転体対手段に巻掛けられた駆動ワイヤ手段
とを備え、該駆動用回転体対手段の一方の回転体手段
は、該昇降装置本体に設けられた駆動手段に連結され、
該重量バランス装置は、重量バランス用回転体対手段に
巻掛けられた重量バランスワイヤ手段を含み、該重量バ
ランスワイヤ手段は、連結手段を介して該駆動ワイヤ手
段と連結されることにより、該駆動ワイヤ手段の移動に
よりそれとともに所定の範囲、上下方向に移動できるよ
う構成され、該重量バランスワイヤ手段には、該重量バ
ランスワイヤ手段の該移動により該重量バランス用バラ
スト手段の該係合手段に順次作用して、該重量バランス
用バラスト手段と該バラスト支持手段との係合を解除し
得る係合解除手段が、該所定の範囲内において連続して
設けられ、該重量バランス用バラスト手段と該バラスト
支持手段との係合が解除されたとき、該重量バランス用
バラスト手段は、該重量バランス装置上に順次積層状に
載置されて、それらの重量が該重量バランス装置に付加
されるよう構成されたことを特徴とする重量バランス式
昇降装置、が提供される。上記主目的を達成するため、
この発明によれば、更に、昇降装置本体の上方位置に設
けられた重量物支持用回転体手段に支持された重量物支
持ワイヤ手段と、該重量物支持ワイヤ手段の一端に連結
された重量物支持手段と、該重量物支持ワイヤ手段の他
端に連結された重量バランス装置と、該昇降装置本体の
上方寄り位置に設けられたバラスト支持手段と、該バラ
スト支持手段に、それぞれ係合手段により離脱可能にか
つ積層状に支持された複数個の重量バランス用バラスト
手段と、該昇降装置本体の上方及び下方に設けられた駆
動用回転体対手段に巻掛けられた駆動ワイヤ手段とを備
え、該駆動用回転体対手段の一方の回転体手段は、該昇
降装置本体に設けられた駆動手段に連結され、該重量バ
ランス装置は、フレーム手段と、該フレーム手段の上方
及び下方に設けられた重量バランス用回転体対手段に巻
掛けられた重量バランスワイヤ手段とを含み、該重量バ
ランスワイヤ手段は、連結手段を介して該駆動ワイヤ手
段と連結されることにより、該駆動ワイヤ手段の移動に
よりそれとともに上下方向に移動できるよう構成され、
該重量バランスワイヤ手段と該フレーム手段との間に
は、該移動の範囲を規制するストップ手段が設けられ、
該重量バランス装置には、該重量バランス装置が、実質
的にその最上方位置又は最下方位置から所定の距離だけ
離れたときに、該重量バランスワイヤ手段の該重量バラ
ンス用回転体対手段の回転をロックし、該重量バランス
装置が、該最上方位置又は該最下方位置に該所定の距離
を越えて接近したときに、該ロックを解除するようなロ
ック手段が設けられ、該重量バランスワイヤ手段には、
該重量バランス装置が該最上方位置にあるとき、該重量
バランスワイヤ手段の該移動により該重量バランス用バ
ラスト手段の該係合手段に順次作用して、該重量バラン
ス用バラスト手段と該バラスト支持手段との係合を解除
し得る係合解除手段が、該移動の範囲内において連続し
て設けられ、該重量バランス用バラスト手段と該バラス
ト支持手段との係合が解除されたとき、該重量バランス
用バラスト手段は、該重量バランス装置上に順次積層状
に載置されて、それらの重量が該重量バランス装置に付
加されるよう構成されたことを特徴とする重量バランス
式昇降装置、が提供される。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、この発明に
従って改良された重量バランス式昇降装置を、実施例に
基づいて詳細に説明する。図1において、符号2は重量
バランス式昇降装置本体(以下、単に昇降装置本体とい
う)を示す。昇降装置本体2は、その構成自体は周知の
形態でよく、したがってここでは、そのレイアウトを概
略的に説明するにとどめ、その詳細な説明及び図示は省
略する。なお、この明細書において、前後方向とは、図
1の矢印X−Xで示す方向を指し、横方向とは、矢印Y
−Yで示す方向を指すものとする。昇降装置本体2は、
基礎梁を備えており、この基礎梁は、横方向に間隔をも
って前後方向に平行に延びた2本の縦基礎梁4及び6
と、縦基礎梁4及び6の前端部及び後端部を連結する、
互いに平行な図示しない横基礎梁とを含んでいる。基礎
梁の後方位置には、実質的に長方形の枠体8が直立して
設けられている。基礎梁の前端位置には、それぞれ前支
柱10及び12が互いに平行に直立して設けられてい
る。前支柱10及び12の各上端と枠体8の前端部との
間は、それぞれ上部梁14及び16により連結されてい
る。上部梁14及び16は、それぞれ縦基礎梁4及び6
に平行に設けられている。枠体8は、底部18、側壁2
0及び22、上部24及び後壁26とから構成されてい
る。枠体8の上記各部は、重量バランス式昇降装置を構
成する装置類を支持し、あるいはカバーするために設け
られている。基礎梁の上部位置であって、各前支柱10
と12及び上部梁14及び16の間の位置には、重量物
支持手段である周知のパレット28が昇降(上下動)で
きるように配置されている。
【0008】図1とともに図2をも参照して、昇降装置
本体2の上方位置、すなわち枠体8の上部24上には、
重量物支持用回転体手段30が設けられている。重量物
支持用回転体手段30は、枠体8の上部24上におい
て、互いに横方向に間隔をおいて、図示しない軸受装置
に回転自在に支持された一対の回転軸32及び34と、
各回転軸32及び34に設けられたスプロケット手段と
を含んでいる。一対の回転軸32及び34は、昇降装置
本体2の横方向に向かう、実質的に同軸心上に配置され
ている。また、重量物支持用回転体手段30には、重量
物支持ワイヤ手段31が巻掛けられて支持されている。 具体的に説明すると、回転軸32の両端部には、スプロ
ケット手段36及び38が固定されている。スプロケッ
ト手段36は、一対のスプロケットから構成されてい
る。一対のスプロケットの一方には、重量物支持ワイヤ
手段31であるチェーン40が巻掛けられて支持されて
いる。チェーン40の一端は、枠体8の一つの支柱20
a内の空間を通って下方に延びて、パレット28の後方
一側部に連結され、チェーン40の他端は、錘42に連
結されている。一対のスプロケットの他方には、重量物
支持ワイヤ手段31であるチェーン44が巻掛けられて
支持されている。チェーン44の一端は、枠体8の前記
支柱20a内の空間を通って下方に延びてから、アイド
スプロケット44aに巻掛けられた後、上部梁14内
の空間を通ってその前方に延びている。そして更に、別
アイドラスプロケット44bに巻掛けられた後、前支
柱10内の空間を通って下方に延びて、パレット28の
前方一側部に連結されている。チェーン44の他端は、
前記錘42に連結されている。なおアイドラスプロケッ
ト44aは、支柱20aと上部梁14との接続部内の空
間に位置するよう設けられている。また別のアイドラ
プロケット44bは、上部梁14と前支柱10との接続
部内の空間に位置するよう設けられている。 スプロケット手段38は、強度上、一対のスプロケット
から構成することが好ましい(したがって、これらのス
プロケットに巻掛けられるチェーンも2本となる)が、
説明を簡略化するため、ここでは1つのスプロケットか
ら構成されたものとして説明する。スプロケット手段3
8を構成するスプロケットには、重量物支持ワイヤ手段
31であるチェーン46が巻掛けられて支持されてい
る。チェーン46の一端は、枠体8の上部24に設けら
れたアイドラローラ24aにガイドされた後、錘48に
連結されている。チェーン46の他端は、枠体8の上部
24に設けられたアイドラスプロケット24bに巻掛け
られた後、後述する重量バランス装置130に連結され
ている。
【0009】一方、回転軸34の両端部には、スプロケ
ッ卜手段50及び52が固定されている。スプロケット
手段50は、一対のスプロケットから構成されている。
一対のスプロケットの一方には、重量物支持ワイヤ手段
31であるチェーン54が巻掛けられて支持されてい
る。チェーン54の一端は、枠体8の別の支柱22a内
の空間を通って下方に延びて、パレット28の後方他側
部に連結され、チェーン54の他端は、錘56に連結さ
れている。一対のスプロケットの他方には、重量物支持
ワイヤ手段31であるチェーン58が巻掛けられて支持
されている。チェーン58の一端は、枠体8の前記支柱
22a内の空間を通って下方に延びてから、アイドラ
プロケット58aに巻掛けられた後、上部梁16内の空
間を通ってその前方に延びている。そして更に、別の
イドラスプロケット58bに巻掛けられた後、前支柱1
2内の空間を通って下方に延びて、パレット28の前方
他側部に連結されている。チェーン58の他端は、前記
錘56に連結されている。なおアイドラスプロケット5
8aは、支柱22aと上部梁16との接続部内の空間に
位置するよう設けられている。また別のアイドラスプロ
ケット58bは、上部梁16と前支柱12との接続部内
の空間に位置するよう設けられている。スプロケット手
段52は、強度上、一対のスプロケットから構成するこ
とが好ましい(したがって、これらのスプロケットに巻
掛けられるチェーンも2本となる)が、説明を簡略化す
るため、ここでは1つのスプロケットから構成されたも
のとして説明する。スプロケット手段52を構成するス
プロケットには、重量物支持ワイヤ手段31であるチェ
ーン60が巻掛けられて支持されている。チェーン60
の一端は、枠体8の上部24に設けられたガイドローラ
24cにガイドされた後、錘62に連結されている。チ
ェーン60の他端は、枠体8の上部24に設けられた
イドラスプロケット24dに巻掛けられた後、後述する
重量バランス装置130に連結されている。 したがって、パレット28は、重量バランス装置130
が下降すると上昇し、重量バランス装置130が上昇す
ると下降する。なお図示はしていないが、パレット28
の後端部の幅方向中央部と、枠体8の前端部における幅
方向中央部との間には、パレット28の昇降移動を安定
してガイドするガイド装置が、その昇降移動の範囲にわ
たって、直立して設けられている。また、枠体8の上部
24は、横方向に延びる2本の梁24e及び24fと、
その上部に固定された基板24g及び24hとを含んで
いる。基板24g及び24hには、前記各チェーンが通
過できる幾つかの孔が形成されているが、図1では省略
して示している。なお、重量物支持用回転体対手段30は、この例では、
図2に示すように、一対の回転軸32及び34と、各回
転軸32及び34に設けられたスプロケット手段を含む
よう構成されているが、実用化に際しては、一対の回転
軸32及び34を、一本の共通軸により構成することが
好ましい。そうすることにより、後述する重量バランス
用バラスト手段92を、一畷確実に水平に保持しながら
昇降させることができるものである。
【0010】主として図2ないし図5を参照して、昇降
装置本体2の上方寄りの位置には、バラスト支持手段で
ある一対の支持壁64が設けられている。図3でその一
方のみを示す一対の支持壁64は、それぞれ、昇降装置
本体2に設けられた支柱手段、すなわちこの例では2本
の支持パイプ66(図2参照)にそれぞれ固定されてい
る。一対の支持壁64は、昇降装置本体2の上下方向に
延びかつ互いに横方向に間隔をもって向き合うよう位置
付けられている。各2本の支持パイプ66は、一対の支
持壁64の互いに向き合ったそれぞれの内側位置で上下
方向に延びるよう配置されている。各2本の支持パイプ
66及びこれらに固定された一対の支持壁64の各一方
は、各他方と実質的に同様な構成を有するので、ここで
はそれらの一方について具体的に説明する。2本の支持
パイプ66は、それぞれ図3に示すように、昇降装置本
体2の枠体8の上部24と底部18との間に直立して取
り付けられている。2本の支持パイプ66は、図2に示
すように、昇降装置本体2の前後方向に間隔をおいて、
平行に配置されている。代表して1本の支持パイプ66
について説明すると、支持パイプ66の下端は、底部1
8の基板68上に固定された円筒部材70内に嵌合・保
持されている。支持パイプ66の上端には、ねじ部材7
2が嵌合固定されている。ねじ部材72の上端部は、枠
体8の上部24の基板24gに設けられた孔から上方に
突出し、孔の上部を跨ぐよう固定・配置された保持板7
4を介して、ナットにより締め付け固定されている。支
持パイプ66の、昇降装置本体2の幅方向外方位置に
は、上方から所定の範囲にわたって、平らな切欠き面7
6が形成されている(図3及び図4参照)。この切欠き
面76に支持壁64が当接され、ボルト78により締め
付け固定される(図4参照)。図4ないし図6を参照し
て、支持壁64は、適当な厚さをもった板材から構成さ
れ、その両端部には、支持壁64を貫通し、かつ上下方
向に延びる係止溝手段80が形成されている。係止溝手
段80は、上下方向に互いに一定の間隔をもって複数個
形成された、実質的に同一形状の長方形溝82と、長方
形溝82間の中央部を上下方向に連通するよう形成され
た中央溝84とを含んでいる。中央溝84は、支持壁6
4の最下方86で開口し、最上方88で閉じるよう構成
されている(図5参照)。長方形溝82の下辺を構成す
る面90は、実質的に水平に形成されている。図5に示
すように、中央溝84の横幅84aは、長方形溝82の
横幅82aより狭く形成されている。
【0011】図2に示すように、バラスト支持手段であ
る各支持壁64には、複数個のバラストからなる重量バ
ランス用バラスト手段92が、それぞれ係合手段94に
より離脱可能にかつ積層状に支持されている。図6に示
すように、重量バランス用バラスト手段92は、この例
では、実質的に同一の構成を有する複数個のバラスト9
6から構成され、それぞれ、その横方向両端部と各支持
壁64との間に所定の隙間をもって、各支持壁64間に
位置付けられている。図6とともに図10及び図11を
参照して、一つのバラスト96について説明すると、係
合手段94は、バラスト96の両端部から所定の距離だ
け突出して、前記長方形溝82と係合する係止ピン98
を含んでいる。バラスト96の両端部には、その内方に
向かって延びるような支持孔100が形成されている。
支持孔100は、この例では、図13に示すように、バ
ラスト96の両端部の2か所に前後方向に間隔をおいて
形成され、それぞれの支持孔100内に、係止ピン98
が嵌合・支持されている。支持孔100の奥端部には、
息抜き孔102が形成されている。係止ピン98には、
一端が開口された孔104が形成され、支持孔100の
奥端部と、孔104の閉じられた端部との間には、付勢
手段であるばね106が挿入されている。係止ピン98
の先端部には、実質的に水平でかつ平坦な面により下端
面108が規定された半円状の基部110が形成されて
いる。バラスト96の両端部には、長方形の板材からな
るストッパ112がビスにより固定されている(図4及
び図5も参照)。ストッパ112には、半円状の基部1
10と同様な形状でそれよりも大きな孔が形成されてい
る。ストッパ112の作用で、係止ピン98は、ばね1
06により、その先端部である基部110が所定の距離
だけ突出するよう常時付勢される。係止ピン98の基部
110が長方形溝82に係合することにより、バラスト
96は、支持壁64に支持される。係止ピン98の基部
110が長方形溝82と係合したとき、基部110の下
端面108は、長方形溝82の水平面90上に位置され
る。半円状の基部112の先端両側部には、それぞれ先
端に近づくにしたがって下方に向かう傾斜面114が形
成されている。基部112の先端下部には、先端に近づ
くにしたがって上方に向かう他の傾斜面116が形成さ
れている。他の傾斜面116は、後述する係合解除突起
部材245に形成された傾斜面260が接触したとき、
それと密着し得る形状に形成されている。基部110の
横幅110aは、支持壁64の中央溝84の横幅84a
より大きく形成され、基部110の、傾斜面114に挟
まれた中央部分の横幅110bは、中央溝84の横幅8
4aより小さく形成されている。前記長方形溝82の上
辺を構成する面の、係止ピン98に面した端部には傾斜
面82bが形成されている。そして、基部110の先端
両側部に形成された傾斜面114は、基部110が長方
形溝82に係合した位置から上方に移動したとき、長方
形溝82の傾斜面82bに密着し得る形状に形成されて
いる。なお、図5に示すように、長方形溝82の上辺を
構成する面と中央溝84を構成する面の下端とが接続さ
れる角部には、傾斜面(面取り)82cが形成されてい
る。以上の各傾斜面は、係止ピン98と係止溝手段80
との係合・離脱作用、及び、後述する係合解除突起部材
245による、係止ピン98への係合解除作用を、それ
ぞれスムーズに行うために設けられているものである。
【0012】図4、図13及び図14を参照して、バラ
スト96は、平面的にみて横方向に長い実質的に長方形
をなし、実質的に同一な所定の厚さを有している。バラ
スト96の上面及び下面は、それぞれ実質的に平坦に形
成されている。バラスト96は、例えば鉄のような重い
材料により形成される。バラスト96の両端部には嵌合
溝手段が形成されている。嵌合溝手段は、具体的には、
各端部に形成された2個の嵌合溝118及び120より
なる。嵌合溝118及び120は、平面的にみて、各端
部からの奥行き寸法が幅寸法より短い、長方形状をなし
ている。この幅寸法は、支持パイプ66の外径より僅か
に大きく形成されている。これらの嵌合溝118及び1
20が、それぞれ前記2本の支持パイプ66に嵌合され
る。この嵌合状態において、バラスト96の両端部と支
持パイプ66に支持された支持壁64との間には、前記
した所定の間隔S(図4参照)が形成される。また、バ
ラスト96の、支持パイプ66に対する位置決めは、各
嵌合溝118及び120の幅方向の一方の面と奥行き方
向の面とを、支持パイプ66の外周面にそれぞれ当接さ
せることにより行われる(図4参照)。以上により、バ
ラスト96は、後述する係合解除手段244及び246
により支持壁64との係合が解除されたとき、支持パイ
プ66にガイドされて、上下方向に安定してスムーズに
移動できる。図13に示すように、バラスト96の、平
面的にみてその両端部寄りの中央部位置には、孔手段で
ある貫通孔122がそれぞれ形成されている。バラスト
96の他の端部から前記中央部位置にわたって、T字形
の貫通孔124が形成され、この貫通孔124に、同様
なT字形部材126が嵌め込まれてボルト128により
固定されている。T字形部材126の全長は、貫通孔1
24の奥行き寸法より短く形成されているため、T字形
部材126の先端部と貫通孔124の奥行き部との間に
前記貫通孔122が形成される。この各貫通孔122
は、図2に示すように、チェーン46及び60の貫通を
許容するために設けられている。
【0013】次に、重量物支持ワイヤ手段31である前
記チェーン46及び60の他端に連結された重量バラン
ス装置130について説明する。図15及び図16に示
すように、重量バランス装置130は、フレーム手段1
32と、フレーム手段132の上方及び下方に設けられ
た重量バランス用回転体対手段134及び136にそれ
ぞれ巻掛けられた重量バランスワイヤ手段138及び1
40とを含んでいる。フレーム手段132は、重量バラ
ンス用バラスト手段92の下方位置であって、前後方向
に間隔をもって横方向に平行に延びる一対の横フレーム
142と、一対の横フレーム142のそれぞれの両端部
から前記間隔をもって上方に平行に延びる一対の縦フレ
ーム144と、各一対の縦フレーム144の、互いに前
後方向に前記間隔をもって向き合った部分の間をそれぞ
れ連結する複数の連結フレームとを含んでいる。複数の
連結フレームは、各一対の縦フレーム144の、互いに
前後方向に前記間隔をもって向き合った部分の間のそれ
ぞれにおける、上方位置に設けられた上方連結フレーム
146と、下方位置に設けられた下方連結フレーム14
8とを含んでいる。各一対の縦フレーム144の、互い
に前後方向に前記間隔をもって向き合った部分の間のそ
れぞれにおける中央位置には、支持プレート150が設
けられている。図3に示すように、各一対の縦フレーム
144は、前記一対の支持壁64のそれぞれの横方向外
方に位置するよう配置されている。
【0014】一対の横フレーム142の間には、他のバ
ラスト手段152が固定されている。バラスト手段15
2は、一対の横フレーム142の上下方向に所定の厚さ
を有し、その上面は実質的に平坦に形成されている。こ
の例では、バラスト手段152の上面と一対の横フレー
ム142の上面とは一致するよう形成されている。また
横方向の長さは、前記バラスト96と実質的に同一に形
成されている。バラスト手段152の横方向両端部に
は、他の嵌合溝手段である2個の嵌合溝154及び15
6が形成されている。この嵌合溝154及び156の形
状及び形成位置は、バラスト96の嵌合溝118及び1
20と実質的に同一である。またこの嵌合溝154及び
156は、バラスト96の嵌合溝118及び120と同
様に、それぞれ前記2本の支持パイプ66に嵌合され
る。以上により、重量バランス装置130は、各支持パ
イプ66にガイドされて上下方向に移動できるよう構成
される。バラスト手段152は、後述する係合解除手段
244及び246により支持壁64との係合が解除され
たとき、各支持パイプ66にガイドされて、上下方向に
安定してスムーズに移動できる。バラスト手段152
の、平面的にみてその両端部寄りの中央部位置には、孔
手段である貫通孔158が、それぞれ形成されている。
貫通孔158は、バラスト96の前記貫通孔122の下
方に位置している。重量物支持ワイヤ手段31であるチ
ェーン46及び60(図16ではチェーン60)の他端
は、各バラスト96の貫通孔122を通り、更にバラス
ト手段152の貫通孔158を貫通してから、適当な固
定手段によりバラスト手段152の下面側に固定され
る。
【0015】重量バランス装置130は、その横方向中
央、すなわち一対の横フレーム142の横方向中央に関
して左右の構成は実質的に対称に形成されているので、
具体的構成の説明は、その片側について行うことにす
る。主として図15、図17ないし図19を参照して、
一対の縦フレーム144の、前記向き合った部分のそれ
ぞれの上方及び下方には、互いに平行な軸160及び1
62が回転自在に設けられている。軸160及び162
のそれぞれの両端部上下間には、前記重量バランス用回
転体対手段134及び136がそれぞれ固定されてい
る。重量バランス用回転体対手段134には、前記重量
バランスワイヤ手段138が巻掛けられ、重量バランス
用回転体対手段136には、前記重量バランスワイヤ手
段140が巻掛けられている。重量バランス用回転体対
手段134は、上方の軸160に固定されたスプロケッ
ト164と、下方の軸162に固定されたスプロケット
166により構成されている。重量バランスワイヤ手段
138は、これらのスプロケット164及び166に巻
掛けられたチェーン168により構成されている。ま
た、重量バランス用回転体対手段136は、上方の軸1
60に固定されたスプロケット170と、下方の軸16
2に固定されたスプロケット172とにより構成されて
いる。重量バランスワイヤ手段140は、これらのスプ
ロケット170及び172に巻掛けられたチェーン17
4により構成されている。
【0016】図4ないし図6から理解できるように、チ
ェーン168及び174(図ではチェーン168だけが
示されている)の一部は、一対の支持壁64の横方向外
方位置であって、係止溝手段80に沿って上下方向に延
びるよう位置付けられている。チェーン168及び17
4の他の一部は、一対の支持壁64の横方向の更に外方
位置において上下方向に延びるよう配置されている。互
いに軸方向に隣合ったチェーン168及び174の前記
他の一部間は、それぞれ、連結手段である1個のブロッ
ク部材176により、互いに一体的に移動できるよう連
結されている。ブロック部材176は、上方連結フレー
ム146の横方向外方位置に、それに沿って平行に延び
るよう配置されている。チェーン168の二つの端部
は、ブロック部材176の一端部にそれぞれ連結され、
チェーン174の二つの端部は、ブロック部材176の
他端部にそれぞれ連結されている。各チェーン168及
び174と、上方連結フレーム146及び下方連結フレ
ーム148との間には、各チェーン168及び170の
上下方向の移動を規制するストップ手段が設けられてい
る。すなわち、上方連結フレーム146には、ブロック
部材176が当接してその上方への移動を規制する上方
ストッパ178及び180が設けられている。上方スト
ッパ178及び180は、それぞれ実質的に長方形のブ
ロック部材から構成され、上方連結フレーム146の長
手方向に間隔をおいて固定されるとともに、それぞれブ
ロック部材176の横方向外方であって、ブロック部材
176の上方への移動を阻止する位置まで突出してい
る。また、下方連結フレーム148には、ブロック部材
176が当接してその下方への移動を規制する下方スト
ッパ182及び184が設けられている。下方ストッパ
182及び184は、それぞれ実質的に長方形のブロッ
ク部材から構成され、下方連結フレーム148の長手方
向に間隔をおいて固定されるとともに、それぞれブロッ
ク部材176の横方向外方であって、ブロック部材17
6の下方への移動を阻止する位置まで突出している。ブ
ロック部材176と、各ストッパ178ないし184と
により、前記ストップ手段が構成される。なお、上方ス
トッパ178と下方ストッパ182の各最突出部間と、
上方ストッパ180と下方ストッパ184の各最突出部
間には、それぞれガイドプレート186及び188が設
けられている(図17参照)。各ガイドプレート186
及び188は、ブロック部材176の横方向外方位置に
上下方向に沿って延び、ブロック部材176の振れを規
制して、その上下方向移動をスムーズにガイドするもの
である。
【0017】各チェーン168及び174は、ブロック
部材176を介して後述する駆動ワイヤ手段194及び
196に連結され、駆動ワイヤ手段194及び196の
移動によりそれとともに上下方向に移動できるよう構成
されている。ここで図1ないし図3をも参照して、昇降
装置本体2の上方位置及び下方位置には、横方向に間隔
をおいて、駆動用回転体対手段190及び192が設け
られている。駆動用回転体対手段190には、駆動ワイ
ヤ手段194が巻掛けられ、駆動用回転体対手段192
には、駆動ワイヤ手段196が巻掛けられている。具体
的に説明すると、枠体8の上部24には、図2に示すよ
うに、駆動用回転体対手段190の一方を構成するスプ
ロケット198が、図示しない軸受装置に、その軸19
9を介して回転自在に支持されている。また、枠体8の
底部18には、駆動用回転体対手段190の他方を構成
するスプロケット200が、図示しない軸受装置に、そ
の軸201を介して回転自在に支持されている。各スプ
ロケット198及び200間には、駆動ワイヤ手段19
4を構成するチェーン202が巻掛けられている。枠体
8の上部24にはまた、スプロケット198に対し横方
向に所定の間隔をおいて、駆動用回転体対手段192の
一方を構成するスプロケット204が、図示しない軸受
装置に、その軸205を介して回転自在に支持されてい
る。また、枠体8の底部18には、スプロケット200
に対し横方向に同じ所定の間隔をおいて、駆動用回転体
対手段192の他方を構成するスプロケット206が、
図示しない軸受装置に、その軸207を介して回転自在
に支持されている。各スプロケット204及び206間
には、駆動ワイヤ手段196を構成するチェーン208
が巻掛けられている。各スプロケット198及び20
0、204及び206の前記各軸199と201及び2
05と207は、それぞれ、昇降装置本体2の前後方向
に向かって互いに平行に配置されている。これらの各軸
はまた、前記重量バランス装置130に設けられた上方
の軸160及び下方の軸162と平行に設けられてい
る。駆動ワイヤ手段194及び196は、それぞれ重量
バランス装置130の横方向の両外方にそれぞれ平行に
配置されている。駆動ワイヤ手段194及び196の、
上下方向に延びたそれぞれの一部は、重量バランス装置
130の連結手段であるブロック部材176のそれぞれ
に連結されている。すなわち、駆動ワイヤ手段194を
構成するチェーン202の、上下方向に延びた一部に配
置される二つの端部は、図15、図18及び図19に示
すように、ブロック部材176の前後方向中央部に連結
されている。また、駆動ワイヤ手段196を構成するチ
ェーン208の、上下方向に延びた一部に配置される二
つの端部も、同様に、図示されていない他方のブロック
部材176の前後方向中央部に連結されている。
【0018】図2に示すように、駆動用回転体対手段1
90及び192のそれぞれの一方であるスプロケット2
00及び206間は、各駆動用回転体対手段190及び
192が互いに逆方向に回転されるように、動力伝達手
段210により連結されている。駆動用回転体対手段1
90の一方の回転体手段である前記スプロケット200
はまた、他の動力伝達手段212を介して駆動手段21
4に連結されている。動力伝達手段210は、次のよう
に構成されている。すなわち、スプロケット206の軸
207の一端部には、別のスプロケット216が固定さ
れている。一方、駆動用回転体対手段190側におい
て、スプロケット200の軸201の近くには、軸20
1と平行な軸218が設けられ、この軸218にスプロ
ケット220が固定されている。スプロケット216と
スプロケット220間には、チェーン222が巻掛けら
れている。軸201の一端部には、ギヤ224が固定さ
れ、軸218の一端部には、ギヤ226が固定されてい
る。ギヤ224とギヤ226とは、互いに噛み合わされ
ている。他の動力伝達手段212は次のように構成され
ている。すなわち、スプロケット200の軸201の他
端部には、ウォームホイール228が固定されている。
ウォームホイール228には、軸201と直交して配置
された軸230の一端部に固定されたウォームギヤ23
2が噛み合わされている。軸230の他端部には、スプ
ロケット234が固定されている。軸230の近くに
は、軸230と平行な軸236が設けられ、軸236の
一端部には、スプロケット238が固定されている。ス
プロケット234とスプロケット238間には、チェー
ン240が巻掛けられている。軸236の他端部には、
駆動手段214を構成するハンドル242が取付けられ
ている。したがって、ハンドル242を手動により回転
させれば、この回転は、他の動力伝達手段212を介し
て駆動用回転体対手段190に伝達されるとともに、動
力伝達手段210により逆転されて駆動用回転体対手段
192にも伝達される。なお、図示はしていないが、こ
れら動力伝達手段210及び他の動力伝達手段212
は、枠体8の底部18上に配置され、ハンドル242
は、枠体8の側壁20の横方向外方に配置されている。
【0019】重量バランス装置130について、更に説
明する。図15に示すように、重量バランス装置130
の重量バランスワイヤ手段138及び140には、その
移動範囲内にわたって、係合解除手段244及び246
が、それぞれ連続して設けられている。係合解除手段2
44及び246の構成は、実質的に同一であるので、こ
こでは、一方の係合解除手段244について説明する。
主として図4ないし図6及び図12を参照して、係合解
除手段244は、前記中央溝84の横幅84a(図5参
照)より狭い複数個の係合解除突起部材245を含んで
いる。係合解除突起部材245は、重量バランスワイヤ
手段138であるチェーン168の移動により、係止溝
手段80内をその中央溝84に沿って移動して前記係止
ピン98の先端部である基部110に当接し、基部11
0を前記ばね106に抗して移動させることにより、長
方形溝82との係合が解除されるよう構成されている。
図12に示すように、係合解除突起部材245は、実質
的に長方形の取付部248の中央部から垂直に突出した
突出部により構成されている。係合解除突起部材245
は、取付部248を介して、チェーン168の構成部材
である複数個のリンク250の各側端部252に、前記
移動の範囲にわたってそれぞれ連続して取り付けられて
いる。リンク250の側端部252は、リンク250の
各一側部を互いに反対方向に、折り曲げて形成されてい
る。係合解除突起部材245は、取付けピン254によ
り各リンク250に固定され、各リンク250は、ロー
ラでもあるカラー256を介して、軸である取付けピン
258により連結されている。各係合解除突起部材24
5の、取付部248からの突出高さは、それぞれ実質的
に同一に形成されている。これにより、係止溝手段80
との係合を解除された各係止ピン98を、同係合解除状
態に安定して保持することができる。重量バランスワイ
ヤ手段138の移動の範囲にわたってそれぞれ連続して
取り付けられた係合解除突起部材245のうち、最先端
に位置する係合解除突起部材245には、その先端から
後方に向かって取付部からの突出高さが高くなるような
傾斜面260が形成されている。これにより、係止ピン
98の、係止溝手段80からの係合解除作用をスムーズ
に行うことができる。各係合解除突起部材245が、チ
ェーン168の各リンク250に前記移動の範囲にわた
ってそれぞれ連続して取り付けられた状態において、取
付部248は、支持壁64の横方向外方に所定に間隔を
もって位置付けられ、各係合解除突起部材245は、支
持壁64の中央溝84を貫通して、支持壁64の他方側
へその一部が突出するよう位置付けられる。
【0020】各係合解除突起部材245は、重量バラン
ス装置130が後述する最上方位置にあるとき、最先端
に位置する係合解除突起部材245は、図6に示すよう
に、中央溝84の最下方86(図5参照)の部分に位置
されている。この位置からチェーン168が上方へ移動
すると、それとともに各係合解除突起部材245も上方
へ移動する。そして、先ず最先端に位置する係合解除突
起部材245の傾斜面260が、最下方に位置する長方
形溝82に係合・支持されている、バラスト96の係止
ピン98の基部110の傾斜面116に当接する(図7
参照)。次いで係止ピン98をばね106に抗して孔1
00内に押し込む。これにより、係止ピン98の、長方
形溝82との係合が解除される。更に係合解除突起部材
245が上方に移動すると、係止ピン98の先端部は、
係合解除突起部材245の、取付部248からの突出高
さが一定の端面に当接され、係合解除状態が保持され
る。このようにして、チェーン168の移動により、係
合解除突起部材245は、各バラスト96の係止ピン9
8に順次作用して、バラスト96と支持壁64との係合
を解除する(図8参照)。バラスト96と支持壁64と
の係合が解除されたとき、各バラスト96は、重量バラ
ンス装置130の横フレーム142したがってバラスト
手段152上に順次積層状に載置されて、それらの重量
が重量バランス装置130に付加される。なお、図6及
び8において、番号262は、チェーン168の振れを
防止するための振れ止めガイドであって、フレーム手段
132側に適当な固定手段(図示せず)により固定され
ている。振れ止めガイド262は、チェーン168の横
方向外方に配置され、そのガイド面である垂直端面が、
チェーン168のリンク250に設けられたカラー25
6の外周面に接触するよう位置付けられている。
【0021】重量バランス装置130には、重量バラン
ス装置130が、実質的にその最上方位置又は最下方位
置から所定の距離だけ離れたときに、重量バランスワイ
ヤ手段138及び140が巻掛けられた重量バランス用
回転体対手段134及び136の回転をロックし、重量
バランス装置130が、最上方位置又は最下方位置に所
定の距離を越えて接近したときに、ロックを解除するよ
うなロック手段264が設けられている。主として図1
7、図18及び図20により、ロック手段264につい
て具体的に説明する。ロック手段264は、上下方向に
延び、かつ一対の縦フレーム144間に設けられた上方
の軸160に上下方向に規定された距離だけ移動可能に
支持された上方ロッド部材266と、上下方向に延び、
かつ一対の縦フレーム144間に設けられた下方の軸1
62に上下方向に規定された距離だけ移動可能に支持さ
れた下方ロッド部材268と、上方ロッド部材266の
下端と下方ロッド部材268の上端とに連結されかつ、
一対の縦フレーム144の、互いに前後方向に間隔をも
って向き合った部分の間の中央位置に設けられた支持プ
レート150に、上下方向及び横方向に伸縮可能に支持
されたパンタグラフ手段270とを含んでいる。上方ロ
ッド部材266は、上方の軸160の軸方向中央部に配
置され、その上端部付近には、長孔272が形成されて
いる。この長孔272を介して、上方ロッド部材266
は、上方の軸160に上下方向に移動可能に支持されて
いる。上方連結フレーム146の横方向内側には、断面
L字形のガイドブラケット274が固定され、ガイドブ
ラケット274には、ガイド孔276が形成されてい
る。上方ロッド部材266は、ガイド孔276を貫通し
て相対移動可能に下方に延びている。上方ロッド部材2
66と上方連結フレーム146との間には、上方付勢手
段であるばね278が設けられ、ばね278により、上
方ロッド部材266は、上方向へ常時付勢されている。
上方ロッド部材266の上端部には、上方ロック解除ボ
ルト280がねじ結合されている。上方ロック解除ボル
ト280は、重量バランス装置130の最上端を規定し
ている。一対の縦フレーム144の上端部には、それぞ
れ上方ストップボルト282及び284がねじ結合され
ている。上方ストップボルト282及び284の、各縦
フレーム144からの高さは互いに同一にセットされ、
かつロック解除ボルト280の高さより低くセットされ
ている。下方ロッド部材268は、下方の軸162の軸
方向中央部に配置され、その下端部付近には、長孔28
6が形成されている。この長孔286を介して、下方ロ
ッド部材268は、下方の軸162に上下方向に移動可
能に支持されている。下方連結フレーム148の横方向
内側には、断面L字形のガイドブラケット288が固定
され、ガイドブラケット288には、ガイド孔290が
形成されている。下方ロッド部材268は、ガイド孔2
90を貫通して相対移動可能に上方に延びている。下方
ロッド部材268と下方連結フレーム148との間に
は、下方付勢手段であるばね292が設けられ、ばね2
92により、下方ロッド部材268は、下方向へ常時付
勢されている。下方ロッド部材268の下端部には、下
方ロック解除ボルト294がねじ結合されている。下方
ロック解除ボルト294は、重量バランス装置130の
最下端を規定している。一対の縦フレーム144の下端
部には、それぞれ下方ストップボルト296及び298
がねじ結合されている。下方ストップボルト296及び
298の、各縦フレーム144からの下方への高さは互
いに同一にセットされ、かつ下方ロック解除ボルト29
4の下方への高さより低くセットされている。
【0022】一対の縦フレーム144間に設けられた上
方の軸160には、外周面に複数個(この例では12
個)のロック溝300が形成された、ロック円板手段で
あるロック円板302が固定されている。ロック円板3
02は、上方ロッド部材268の両側部に2個設けら
れ、実質的に同一形状をなしている。各ロック円板30
2の下方位置における、上方ロッド部材266の両側部
には、ロック円板302のロック溝300に係合し得
る、ロックピン手段であるロックピン304及び306
が設けられている。ロックピン304及び306がロッ
ク溝300に係合すると、ロック円板302、したがっ
て上方の軸160の回転がロックされる。上方の軸16
0の回転がロックされると、重量バランス用回転体対手
段134及び136である、スプロケット164と16
6及びスプロケット170と172の回転がロックされ
ることになる。なお、各ロック円板302のロック溝3
00の形状は、ロックピン304及び306の外径部が
適合しうるように定められている。昇降装置本体2の上
部24には、上方ロッド部材266の上端部である上方
ロック解除ボルト280が当接して、上方ロッド部材2
66の上方への移動を規制する上方規制部308が形成
されている。上方規制部308は、上部24の基板24
gに形成された孔310を塞ぐよう、基板24gの上部
に固定されたストッププレート312により構成されて
いる。また、上方ストップボルト282及び284の上
方位置における、基板24gには孔314及び316が
形成され、基板24gの上部には、孔314及び316
をそれぞれ塞ぐような他のストッププレート318及び
320が固定されている。他のストッププレート318
及び320は、他の上方規制部309を構成する。な
お、これらの上方規制部は、基板24hにも同様に設け
られているが、実質的に同一構造であるため、説明は省
略する。昇降装置本体2の底部18には、下方ロッド部
材268の下端部である下方ロック解除ボルト294が
当接して、下方ロッド部材268の下方への移動を規制
する下方規制部322(図3参照)が形成されている。
下方規制部322は、図3に示すように、底部18の基
板68上に固定されたプレート324に直立して設けら
れたストップボルト326により構成されている。ま
た、下方ストップボルト296及び298の下方位置に
おける、プレート324にも同様に、他の下方規制部を
構成する他のストップボルト(図示せず)が形成されて
いる。なお、これらの下方規制部は、底部18の他方に
も同様に設けられているが、実質的に同一構造であるた
め、説明は省略する。
【0023】重量バランス装置130の最上方位置は、
上方ロッド部材266の上端部である上方ロック解除ボ
ルト280がストッププレート312に当接し、ばね2
78に抗して所定の距離だけ下方に移動することにより
規定される。すなわち、上方ロック解除ボルト280が
ストッププレート312に当接していない状態では、ば
ね278により、上方ロッド部材266の長孔272の
下端部が軸160の下端部に押し当てられている。上方
ロッド部材266のロックピン304及び306は、ロ
ック円板302のロック溝300に係合されている。重
量バランス装置130が上方へ移動して、上方ロック解
除ボルト280がストッププレート312に当接する
と、上方ロッド部材266は下方へ押し下げられる。ロ
ックピン304及び306の、ロック溝300との係合
が解除される。重量バランス装置130は更に、上方ス
トップボルト282及び284がストッププレート31
8及び320に当接するまで上方へ移動できる。この間
の移動は、長孔272と軸160との間の隙間により許
容される。したがって、重量バランス装置130の最上
方位置は、上方ストップボルト282及び284がスト
ッププレート318及び320に当接することにより規
定される。なお、上方ストップボルト282及び284
がストッププレート318及び320に当接した状態
で、長孔272の上端と軸160の上端との間には、隙
間が残されるよう構成されることが望ましい。重量バラ
ンス装置130の最下方位置は、下方ロッド部材268
の下端部である下方ロック解除ボルト294がストップ
ボルト326に当接し、ばね292に抗して所定の距離
だけ上方に移動することにより規定される。すなわち、
下方ロック解除ボルト294がストップボルト326に
当接していない状態では、ばね292により、下方ロッ
ド部材268の長孔286の上端部が軸162の上端部
に押し当てられている。重量バランス装置130が下方
へ移動して、下方ロック解除ボルト294がストップボ
ルト326に当接すると、下方ロッド部材268は上方
へ押し上げられる。重量バランス装置130は更に、下
方ストップボルト296及び298が図示しない他のス
トップボルトに当接するまで下方へ移動できる。この間
の移動は、長孔286と軸162との間の隙間により許
容される。したがって、重量バランス装置130の最下
方位置は、下方ストップボルト296及び298が図示
しない他のストップボルトに当接することにより規定さ
れる。なお、下方ストップボルト296及び298が他
のストップボルトに当接した状態で、長孔286の下端
と軸162の下端との間には、隙間が残されるよう構成
されることが望ましい。以上の説明から明らかなよう
に、重量バランス装置130が最上方位置又は最下方位
置から所定の距離だけ離れたとき、ばね278によりロ
ックピン304及び306がロック円板302のロック
溝300に係合することにより、重量バランス用回転体
対手段であるスプロケット164と166及びスプロケ
ット170と172のうちの、一方のスプロケット16
4及び170の回転がロックされるのである。
【0024】前記パンタグラフ手段270は、支持プレ
ート150に、横方向に間隔をもって形成された2個の
横方向長孔328及び330と、横方向長孔328及び
330内に、それぞれそれに沿って移動自在に嵌合され
た2個の移動ピン332及び334と、移動ピン332
及び334のそれぞれに、重ね合わされた一端部が回転
自在に連結された2組のリンク対336及び338とを
含んでいる。リンク対336は、リンク336aと33
6bとから構成され、リンク対338は、リンク338
aと338bとから構成されている。2組のリンク対3
36及び338の内の、2個のリンク336aと338
aとの重ね合わされた他端部は、上方ロッド部材226
の下端部にピン340を介して回転自在に連結されてい
る。2組のリンク対336及び338の内の、他の2個
のリンク336bと338bとの重ね合わされた他端部
は、下方ロッド部材268の上端部にピン342を介し
て回転自在に連結されている。各リンク336aと33
6b及び338aと338bとは、平行四辺形となるよ
う互いに連結されている。したがって、上方ロッド部材
266及び下方ロッド部材268の一方の上下方向の移
動は、パンタグラフ手段270を介して、他方へ逆方向
の移動として伝達される。
【0025】次に、主として、図21ないし24を参照
して、以上のように構成された重量バランス式昇降装置
の作用を説明する。先ず、図21ないし図24について
説明する。図21は、この発明の一実施例である重量バ
ランス式昇降装置の作用を説明するための概念図であ
る。そして理解を容易にするために、前記した実施例と
共通する部分は、同一番号で示してある。なお、同図に
おいて、符号S1及びS2は、それぞれ、重量物支持用
回転体手段であるスプロケットを示し、また符号Cは、
スプロケットS1及びS2に巻掛けられた重量物支持ワ
イヤ手段であるチェーンを示している。また、図22な
いし24は、説明を容易にするため、図21の対称部分
及び駆動系を省き、簡略化して示している。
【0026】重量物を上昇させる作用(図21ないし図
23参照) 図21は、重量物支持手段であるパレット28が最下方
に位置し、重量バランス装置130は、最上方に位置し
ている状態を示している。重量バランス用バラスト手段
92は、係合手段94を構成する係止ピン98を介して
支持壁64に支持されている。各上方ストップボルト2
82(図17参照)は、昇降装置本体2の上部24に当
接している。また前記した上方ロック解除ボルト280
(図17参照)も、昇降装置本体2の上部24に当接し
ている。前記ロック手段264(図17参照)の作用
で、各スプロケット164及び166は、いずれもその
回転がフリーとされている。一方の重量バランス回転体
対手段134のチェーン168と一方の駆動用回転体対
手段192のチェーン208及び他方の重量バランス回
転体対手段134のチェーン168と他方の駆動用回転
体対手段190のチェーン202間をそれぞれ連結する
各ブロック部材176は、それぞれ、上方ストッパ17
8に当接している。パレット28に、昇降すべき重量
物、例えば車両が乗り入れられる。このパレット28へ
の重量物載置状態において、重量バランス装置130の
重量は、パレット28の総重量より所定量だけ軽くなる
よう、あらかじめ設定されている。ハンドル242を操
作して、一方の駆動用回転体対手段192のスプロケッ
ト206及び204を図の矢印方向(時計方向)に回転
させる。この回転は、動力伝達手段210により、他方
の駆動用回転体対手段190のスプロケット200に逆
転して伝達され、同スプロケット200及び198は、
図の矢印方向(反時計方向)に回転させられる。各ブロ
ック部材176は、それぞれ、チェーン208と168
及びチェーン202と168とともに下方へ移動する。
パレット28の重量が、重量バランス装置130の重量
よりも重いので、重量バランス装置130は、降下しな
い。各チェーン168に設けられた係合解除手段244
の先端が上方へ移動し、重量バランス用バラスト手段9
2の各バラスト96の係止ピン98に下から順に当接
し、支持壁64との係合を、順次解除してゆく。支持壁
64との係合を解除されたバラスト96は、順次、重量
バランス装置130上に積載され、重量バランス装置1
30にその重量が付加される(図22参照)。バラスト
96がある個数、重量バランス装置130に付加され、
その結果、重量バランス装置130の重量が、パレット
28の総重量と同等もしくは重くなると、重量バランス
装置130は、降下しはじめる。重量バランス装置13
0の降下は、チェーンCを介してパレット28に伝達さ
れ、パレット28は上昇しはじめる。上方ロック解除ボ
ルト280(図17参照)が、昇降装置本体2の上部2
4から所定の距離だけ離れると、スプロケット164の
回転がロックされる(同時にスプロケット166の回転
もロックされる)。これ以降、ハンドル242を操作し
続けることにより、重量バランス装置130は、支持壁
64との係合を解除された各バラスト96を積載した状
態で、チェーン168及び208の下方への移動ととも
に降下する。これに応じて、パレット28が上昇する。
支持壁64には、残りのバラスト96が支持されてい
る。重量バランス装置130が最下方位置に近づくと、
先ず、下方ロック解除ボルト294(図17参照)が昇
降装置本体2の底部18(図3参照)に当接する。重量
バランス装置130が更に降下すると、パタグラフ手段
270(図17参照)が縮み、上方ロッド部材266が
下方に移動する。その結果、ロックピン304及び30
6が、ロック円板302のロック溝300から外れ、ス
プロケット164の回転がフリーとなる。更に重量バラ
ンス装置130が降下すると、下方ストップボルト29
6が底部18に当接し、それ以上の降下が阻止される。
すなわち、重量バランス装置130は最下方に位置付け
られる。パレット28は、最上方位置に上昇し、ハンド
ル242を操作しない限り、その位置が保持される(図
23参照)。
【0027】重量物を降下させる作用(図24参照) 図23の状態において、前記ハンドル242を前記と逆
方向に回転操作する。スプロケット206及び204
は、反時計方向に回転させられる。スプロケット166
及び164は、その回転がフリーであるため、重量バラ
ンス装置130は、最下方に位置付けられた状態のま
ま、ブロック部材176とともにチェーン208及び1
68のみが上方へ移動する。この移動は、ブロック部材
176が上方ストッパ178に当接するまで続けられる
(図24参照)。チェーン168に設けられた係合解除
手段244は、各バラスト96の係止ピン98から離れ
る。各係止ピン98は、各バラスト96の両端部から所
定量突出した状態となる。更にハンドル242を回転操
作すると、重量バランス装置130は上昇を開始する。
先ず、下方ストップボルト296が底部18から離れ、
次いで下方ロック解除ボルト294(図17参照)が底
部18から離れる。パンタグラフ手段270が延びて、
上方ロッド部材266が上方に移動され、ロックピン3
04及び306が各ロック円板302のロック溝300
に係合する。スプロケット164の回転がロックされ
る。重量バランス装置130は、各バラスト96を積層
上に載置したまま上昇する。パレット28は、これに応
じて降下する。重量バランス装置130の上昇により、
バラスト96の係止ピン98は、最上方に位置するもの
から順に、支持壁64の係止溝手段80内を通過する。
すなわち図9に示すように、係止溝手段80の下端から
入った係止ピン98の先端基部110は、中央溝84、
長方形溝82の順に退避、突出を繰り返しつつ、上方へ
移動させられる。重量バランス装置130が、その最上
方位置に近づくと、先ず、上方ロック解除ボルト280
(図17参照)が上部24に当接する。重量バランス装
置130が更に上昇すると、上方ロッド部材266がば
ね278に抗して下方へ移動させられる。ロックピン3
04及び306が各ロック円板302のロック溝300
から外れて、スプロケット164の回転フリーとなる。
次いで、上方ストップボルト282が上部24に当接
し、それ以上の上昇が阻止される。すなわち、重量バラ
ンス装置130は最上方に位置付けられる。パレット2
8は、最下方位置に降下する(図21参照)。重量バラ
ンス装置130上に積載された各バラスト96の係止ピ
ン98は、それぞれ対応する長方形溝82内に突出して
係合し、各バラスト96は、再び支持壁64に支持され
る。
【0028】
【発明の効果】以上、一実施に基づいて説明したこの発
明によれば、次のような効果が得られる。 (1)重量物を上昇させる操作の過程で、自動的に、重
量物の重量に見合った重量にバランスさせることができ
るので、低駆動力により、重量物を昇降させることがで
きる。したがって、例えば、自動車のような比較的重い
重量物であっても、ハンドルあるいはペダル等の手動操
作あるいは足動操作により、きわめて容易に、しかも比
較的迅速に昇降させることができる。このことは、ま
た、大容量のモータ、あるいは油圧装置を必要としない
ので、比較的簡単に実用化できる、とのメリットを奏す
るものである。もちろん、駆動手段として、モータを使
用することも可能であるが、その場合、モータの容量は
きわめて小さくて済むメリットはある。 (2)従来装置のように、上部水槽及び下部水槽を設け
ることなく、上記効果を達成することができる。したが
って、下部水槽を設けるために、地面を掘る等の大掛か
りな工事を行うことなく、容易に組み立てることが可能
となる。また水を使用しないため、防錆対策あるいは浄
化対策も不要となる。更に、同装置の上下方向の高さも
低くなり、上下方向のスペースを大幅に縮小することが
できる。また、工事費用及び維持費用を大幅に低減する
ことができる。 (3)積層状に設けられた複数個の重量バランス用バラ
スト手段の数及びそれらの重量を、あらかじめ、選定し
ておくことができる。したがって、重量のバランス幅
を、自由に、しかもきめ細かに決めることができるの
で、重量物支持手段に乗せられる重量物の重量にある程
度のバラツキがあっても、それに応じて重量をバランス
させることができるので、きわめて有用である。 (4)重量物を上昇させるため、駆動手段、例えばハン
ドルを操作する過程で、重量バランス用バラスト手段と
バラスト支持手段との係合が順次解除され、その結果、
重量バランス用バラスト手段は、重量バランス装置上に
順次積層状に載置されて、それらの重量が重量バランス
装置に付加されるよう構成されているので、センサ等の
電気的手段を一切使用することなく、自動的に重量をバ
ランスさせることができる。したがって、比較的低コス
トで故障が少なく、信頼性の高い重量バランス式昇降装
置が得られる。 (5)他の動力伝達手段にウォームホイールとウォーム
ギヤが含まれる場合には、駆動手段、例えばハンドルを
操作する過程で、昇降操作を停止しても、その状態が保
持できるので、重量物昇降操作の容易性と安全性が確保
できる。以上、この発明を、実施例に基づいて詳細に説
明したが、この発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、この発明の範囲内において、さまざまな変形ある
いは修正ができるものである。例えば、各スプロケット
とチェーンの組み合わせは、プーリとワイヤの組み合わ
せによっても成立するものである。また、駆動手段は、
この例では、手動のハンドルにより構成されているが、
足踏み式のペダルにより構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従って改良された重量バランス式昇
降装置の一実施例における昇降装置本体の要部を示す斜
視概略図。
【図2】図1の昇降装置本体に設けられる重量バランス
式昇降装置の要部を概略的に示す斜視図。
【図3】図1及び図2に示す重量バランス式昇降装置の
一部を示す正面図であって、左右対称の右半分のみを示
す図。
【図4】図6のA−A矢視断面図。
【図5】図2に示す一対の支持壁のうち、右方の支持壁
の要部を右方から見た図。
【図6】図4を左方から見た部分概略図。
【図7】図6の他の作動態様を示す部分図。
【図8】図6の更に他の作動態様を示す図。
【図9】図6の更に他の作動態様を示す部分図。
【図10】図6に示す係止ピンの一部を断面にして示す
側面図。
【図11】図10を右方から見た図。
【図12】図6に示す係合解除突起部材とリンクの一部
を分解して示す斜視図。
【図13】この発明に使用されるバラストの一実施例を
示す上面図であって、左右対称の右半分を示す図。
【図14】図13を下方から見た図。
【図15】この発明に含まれる重量バランス装置の斜視
概略図であって、左右対称の右側の部分を示す図。
【図16】この発明に含まれる重量バランス装置の斜視
概略図であって、図15の左側の一部を示す斜視概略
図。
【図17】この発明に含まれる重量バランス装置の一部
を示す図であって、図18を右方から見た図。
【図18】図17のC−C矢視断面図。
【図19】図18のD−D矢視断面図であって、その一
部を省略して示す図。
【図20】図17のE−E矢視断面図。
【図21】この発明の一実施例である重量バランス式昇
降装置の作用を説明するための概念図。
【図22】図21の他の作動態様を示す図であって、図
21を更に簡略化して示す図。
【図23】図22の更に他の作動態様を示す図。
【図24】図23の更に他の作動態様を示す図。
【符号の説明】
2 昇降装置本体 8 枠体 18 枠体8の底部 24 枠体8の上部 28 重量物支持手段であるパレット 30 重量物支持用回転体手段 31 重量物支持ワイヤ手段 40 チェーン 44 チェーン 46 チェーン 54 チェーン 58 チェーン 60 チェーン 64 支持壁 66 支持パイプ 80 係止溝手段 82 長方形溝 84 中央溝 92 重量バランス用バラスト手段 96 バラスト 98 係止ピン 118 嵌合溝 120 嵌合溝 130 重量バランス装置 132 フレーム手段 134 重量バランス用回転体対手段 136 重量バランス用回転体対手段 138 重量バランスワイヤ手段 140 重量バランスワイヤ手段 152 バラスト手段 176 ブロック部材 178 上方ストッパ 180 上方ストッパ 182 下方ストッパ 184 下方ストッパ 190 駆動用回転体対手段 192 駆動用回転体対手段 194 駆動ワイヤ手段 196 駆動ワイヤ手段 210 動力伝達手段 212 他の動力伝達手段 214 駆動手段 244 係合解除手段 245 係合解除突起部材 246 係合解除手段 264 ロック手段 266 上方ロッド部材 268 下方ロッド部材 270 パンタグラフ手段 280 上方ロック解除ボルト 282 上方ストップボルト 284 上方ストップボルト 294 下方ロック解除ボルト 296 下方ストップボルト 298 下方ストップボルト 300 ロック溝 302 ロック円板 304 ロックピン 306 ロックピン 308 上方規制部 309 他の上方規制部 322 下方規制部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04H 6/06 D 7606−2E

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇降装置本体の上方位置に設けられた重量
    物支持用回転体手段に支持された重量物支持ワイヤ手段
    と、該重量物支持ワイヤ手段の一端に連結された重量物
    支持手段と、該重量物支持ワイヤ手段の他端に連結され
    た重量バランス装置と、該昇降装置本体の上方寄り位置
    に設けられたバラスト支持手段と、該バラスト支持手段
    に、それぞれ係合手段により離脱可能にかつ積層状に支
    持された複数個の重量バランス用バラスト手段と、該昇
    降装置本体の上方位置及び下方位置に設けられた駆動用
    回転体対手段に巻掛けられた駆動ワイヤ手段とを備え、
    該駆動用回転体対手段の一方の回転体手段は、該昇降装
    置本体に設けられた駆動手段に連結され、該重量バラン
    ス装置は、重量バランス用回転体対手段に巻掛けられた
    重量バランスワイヤ手段を含み、該重量バランスワイヤ
    手段は、連結手段を介して該駆動ワイヤ手段と連結され
    ることにより、該駆動ワイヤ手段の移動によりそれとと
    もに所定の範囲、上下方向に移動できるよう構成され、
    該重量バランスワイヤ手段には、該重量バランスワイヤ
    手段の該移動により該重量バランス用バラスト手段の該
    係合手段に順次作用して、該重量バランス用バラスト手
    段と該バラスト支持手段との係合を解除し得る係合解除
    手段が、該所定の範囲内において連続して設けられ、該
    重量バランス用バラスト手段と該バラスト支持手段との
    係合が解除されたとき、該重量バランス用バラスト手段
    は、該重量バランス装置上に順次積層状に載置されて、
    それらの重量が該重量バランス装置に付加されるよう構
    成されたことを特徴とする重量バランス式昇降装置。
  2. 【請求項2】 昇降装置本体の上方位置に設けられた重
    量物支持用回転体手段に支持された重量物支持ワイヤ手
    段と、該重量物支持ワイヤ手段の一端に連結された重量
    物支持手段と、該重量物支持ワイヤ手段の他端に連結さ
    れた重量バランス装置と、該昇降装置本体の上方寄り位
    置に設けられたバラスト支持手段と、該バラスト支持手
    段に、それぞれ係合手段により離脱可能にかつ積層状に
    支持された複数個の重量バランス用バラスト手段と、該
    昇降装置本体の上方位置及び下方位置に設けられた駆動
    用回転体対手段に巻掛けられた駆動ワイヤ手段とを備
    え、該駆動用回転体対手段の一方の回転体手段は、該昇
    降装置本体に設けられた駆動手段に連結され、該重量バ
    ランス装置は、フレーム手段と、該フレーム手段の上方
    及び下方に設けられた重量バランス用回転体対手段に巻
    掛けられた重量バランスワイヤ手段とを含み、該重量バ
    ランスワイヤ手段は、連結手段を介して該駆動ワイヤ手
    段と連結されることにより、該駆動ワイヤ手段の移動に
    よりそれとともに上下方向に移動できるよう構成され、
    該重量バランスワイヤ手段と該フレーム手段との間に
    は、該移動の範囲を規制するストップ手段が設けられ、
    該重量バランス装置には、該重量バランス装置が、実質
    的にその最上方位置又は最下方位置から所定の距離だけ
    離れたときに、該重量バランスワイヤ手段の該重量バラ
    ンス用回転体対手段の回転をロックし、該重量バランス
    装置が、該最上方位置又は該最下方位置に該所定の距離
    を越えて接近したときに、該ロックを解除するようなロ
    ック手段が設けられ、該重量バランスワイヤ手段には、
    該重量バランス装置が該最上方位置にあるとき、該重量
    バランスワイヤ手段の該移動により該重量バランス用バ
    ラスト手段の該係合手段に順次作用して、該重量バラン
    ス用バラスト手段と該バラスト支持手段との係合を解除
    し得る係合解除手段が、該移動の範囲内において連続し
    て設けられ、該重量バランス用バラスト手段と該バラス
    ト支持手段との係合が解除されたとき、該重量バランス
    用バラスト手段は、該重量バランス装置上に順次積層状
    に載置されて、それらの重量が該重量バランス装置に付
    加されるよう構成されたことを特徴とする重量バランス
    式昇降装置。
  3. 【請求項3】 該バラスト支持手段は、該昇降装置の上
    下方向に延びかつ互いに横方向に間隔をもって向き合っ
    て配置された一対の支持壁により構成され、該支持壁の
    それぞれの前後方向両端部付近には、該支持壁を貫通
    し、かつ上下方向に延びる係止溝手段が形成され、該係
    合手段が該係止溝手段に係合することにより、該重量バ
    ランス用バラストはそれぞれ該支持壁に支持されるよう
    構成されたことを特徴とする請求項2記載の重量バラン
    ス式昇降装置。
  4. 【請求項4】 該係止溝手段は、上下方向に互いに一定
    の間隔をもって複数個形成された、実質的に同一形状の
    長方形溝と、該長方形溝間の中央部を上下方向に連通す
    るよう形成された中央溝とを含み、該中央溝は、該支持
    壁の最下端で開口し、最上方位置で閉じるよう構成さ
    れ、該中央溝の横幅は、該長方形溝の横幅より狭く形成
    されていることを特徴とする請求項3記載の重量バラン
    ス式昇降装置。
  5. 【請求項5】 該重量バランス用バラスト手段はそれぞ
    れ、その横方向両端部と該支持壁との間に所定の隙間を
    もって、該支持壁間に配置され、該係合手段は、該重量
    バランス用バラスト手段のそれぞれの該両端部から、所
    定の距離だけ突出して該長方形溝と係合する係止ピンを
    含み、該係止ピンは、該重量バランス用バラスト手段の
    該両端部内に形成された支持孔内に支持され、かつ該支
    持孔内に設けられた付勢手段により、その先端部が該所
    定の距離だけ突出するよう常時付勢され、該係合解除手
    段は、該中央溝の該横幅より狭い係合解除突起部材を含
    み、該係合解除突起部材は、該重量バランスワイヤ手段
    の該移動により、該係止溝手段内を該中央溝に沿って移
    動して該係止ピンの該先端部に当接し、該先端部を該付
    勢手段に抗して移動させることにより該長方形溝との該
    係合が解除されるよう構成されたことを特徴とする請求
    項4記載の重量バランス式昇降装置。
  6. 【請求項6】 該係止ピンの該先端部は、実質的に水平
    でかつ平坦な面により下端面が規定された半円状の基部
    を有し、該半円状の基部の先端両側部には、それぞれ該
    先端に近づくにしたがって下方に向かう傾斜面が形成さ
    れ、該半円状の基部の横幅は、該支持壁の該中央溝の横
    幅より大きく形成され、該半円状の基部の、該傾斜面に
    挟まれた中央部分の横幅は、該中央溝の横幅より小さく
    形成され、該長方形溝の下辺を構成する面は、実質的に
    水平に形成され、該係止ピンが該長方形溝と係合したと
    き、該係止ピンの該下端面は、該長方形溝の該水平面上
    に位置されることを特徴とする請求項5記載の重量バラ
    ンス式昇降装置。
  7. 【請求項7】 該一対の支持壁は、該昇降装置に設けら
    れた一対の支柱手段に固定され、該支柱手段は、該支持
    壁の互いに向き合ったそれぞれの内側位置で上下方向に
    延びるよう配置され、該重量バランス用バラスト手段の
    それぞれの該両端部には嵌合溝手段が形成され、該嵌合
    溝手段が該支柱手段に嵌合されることにより、該重量バ
    ランス用バラスト手段のそれぞれは、該係合解除手段に
    より該係止溝手段との係合が解除されたとき、該支柱手
    段にガイドされて上下方向に移動できるよう構成された
    ことを特徴とする請求項3記載の重量バランス式昇降装
    置。
  8. 【請求項8】 該重量バランス装置の該フレーム手段
    は、該重量バランス用バラスト手段の下方位置であっ
    て、前後方向に間隔をもって横方向に平行に延びる一対
    の横フレームと、該横フレームの両端部からそれぞれ該
    間隔をもって上方に平行に延びる一対の縦フレームと、
    該各一対の縦フレームの、互いに前後方向に該間隔をも
    って向き合った部分の間をそれぞれ連結する複数の連結
    フレームとを含み、該各一対の縦フレームは、該一対の
    支持壁のそれぞれの横方向外方に位置し、該各一対の縦
    フレームの、互いに前後方向に該間隔をもって向き合っ
    た部分の間のそれぞれの上方及び下方位置には、互いに
    平行な軸が回転自在に設けられ、該軸のそれぞれの両端
    部上下間には、該重量バランス用回転体対手段がそれぞ
    れ固定され、該重量バランス用回転体対手段のそれぞれ
    に該重量バランスワイヤ手段が巻掛けられ、該重量バラ
    ンスワイヤ手段のそれぞれの一部は、該一対の支持壁の
    横方向外方位置であって、該係止溝手段に沿って上下方
    向に延びるよう位置付けられ、該重量バランスワイヤ手
    段のそれぞれの他の一部は、該一対の支持壁の横方向の
    更に外方位置において上下方向に延びるよう配置され、
    互いに軸方向に隣合った該重量バランスワイヤ手段の該
    他の一部間は、それぞれ該連結手段により互いに一体的
    に移動できるよう連結されたことを特徴とする請求項5
    記載の重量バランス式昇降装置。
  9. 【請求項9】 該駆動ワイヤ手段は、該重量バランス装
    置の横方向の両外方にそれぞれ平行に配置され、該駆動
    ワイヤ手段が巻掛けられるそれぞれの該駆動用回転体対
    手段の軸は、該重量バランス装置の該軸に平行に設けら
    れ、該駆動ワイヤ手段の、上下方向に延びたそれぞれの
    一部は、該重量バランス装置の該連結手段のそれぞれに
    連結され、該駆動用回転体対手段のそれぞれの一方間
    は、該駆動用回転体対手段が互いに逆方向に回転される
    よう動力伝達手段により連結され、何れかの該駆動用回
    転体対手段における該一方の回転体手段は、他の動力伝
    達手段を介して該駆動手段に連結されたことを特徴とす
    る請求項8記載の重量バランス式昇降装置。
  10. 【請求項10】 該駆動手段は手動ハンドルにより構成
    されたことを特徴とする請求項9記載の重量バランス式
    昇降装置。
  11. 【請求項11】 該他の動力伝達手段は、互いに噛み合
    わされたウォームホイールとウォームギヤとを含むこと
    を特徴とする請求項9記載の重量バランス式昇降装置。
  12. 【請求項12】 該係合解除突起部材により、該係止ピ
    ンの該先端部と該長方形溝との該係合が解除された該重
    量バランス用バラスト手段は、それぞれ、該重量バラン
    ス装置の該一対の横フレーム上に順次積層状に載置され
    て、その重量が該一対の横フレームを介して該重量バラ
    ンス装置に付加されるよう構成されたことを特徴とする
    請求項8記載の重量バランス式昇降装置。
  13. 【請求項13】 該重量バランス装置の該横フレーム間
    には、他のバラスト手段が固定され、該他のバラスト手
    段の横方向両端部には、他の嵌合溝手段が該支柱手段に
    嵌合されることにより、該重量バランス装置は、該支柱
    手段にガイドされて上下方向に移動できるよう構成され
    たことを特徴とする請求項8記載の重量バランス式昇降
    装置。
  14. 【請求項14】 該重量バランス用バラスト手段と該重
    量バランス装置の該他のバラスト手段とには、それらを
    上下に貫通する孔手段が形成され、該重量物支持ワイヤ
    手段の該他端は、該孔手段を貫通して下方に延びて、該
    バランス装置の該他のバラスト手段に連結されたことを
    特徴とする請求項13記載の重量バランス式昇降装置。
  15. 【請求項15】 該重量バランス用回転体対手段は、ス
    プロケットにより構成され、該重量バランスワイヤ手段
    は、該スプロケットに巻掛けられたチェーンにより構成
    され、該係合解除突起部材は、実質的に長方形の取付部
    取付部の中央部から垂直に突出した突出部により構成さ
    れ、該取付部を介して、該チェーンの構成部材である複
    数個のリンクの側端部に、該移動の範囲にわたってそれ
    ぞれ連続して取り付けられたことを特徴とする請求項8
    記載の重量バランス式昇降装置。
  16. 【請求項16】 該係合解除突起部材における該突出部
    の、該取付部からの突出高さは、それぞれ実質的に同一
    であることを特徴とする請求項15記載の重量バランス
    式昇降装置。
  17. 【請求項17】 該移動の範囲にわたってそれぞれ連続
    して取り付けられた該係合解除突起部材のうち、最先端
    に位置する該係合解除突起部材の該突出部には、その先
    端から後方に向かって該取付部からの突出高さが高くな
    るような傾斜面が形成されていることを特徴とする請求
    項16記載の重量バランス式昇降装置。
  18. 【請求項18】 該連結手段は、それぞれ一個のブロッ
    ク部材から構成され、該ブロック部材の各両端部が、該
    重量バランスワイヤ手段の該他の一部と連結され、該ブ
    ロック部材の各中央部が、該駆動ワイヤ手段の該一部と
    連結され、該複数の連結フレームは、該各一対の縦フレ
    ーム間の上方及び下方の各位置に設けられた上方及び下
    方連結フレームを含み、該上方及び下方連結フレームに
    は、それぞれ該ブロック部材が当接して、該ブロック部
    材の上方位置及び下方位置への移動が規制されるストッ
    パが設けられ、該ストップ手段は、該ブロック部材と該
    ストッパとにより構成されたことを特徴とする請求項8
    記載の重量バランス式昇降装置。
  19. 【請求項19】 該重量バランス装置に設けられた該ロ
    ック手段は、上下方向に延び、かつ該各一対の縦フレー
    ム間に設けられた上方の該軸に該上下方向に規定された
    距離だけ移動可能に支持された上方ロッド部材と、上下
    方向に延び、かつ該各一対の縦フレーム間に設けられた
    下方の該軸に該上下方向に規定された距離だけ移動可能
    に支持された下方ロッド部材と、該上方ロッド部材の下
    端と該下方ロッド部材の上端とに連結されかつ、該各一
    対の縦フレームの、互いに前後方向に間隔をもって向き
    合った部分の間の中央位置に設けられた支持プレート
    に、該上下方向及び横方向に伸縮可能に支持されたパン
    タグラフ手段とを含み、該上方ロッド部材は、それぞ
    れ、該上方ロッド部材と該上方連結フレームとの間に設
    けられた上方付勢手段により、上方向へ常時付勢され、
    該下方ロッド部材は、それぞれ、該下方ロッド部材と該
    下方連結フレームとの間に設けられた下方付勢手段によ
    り、下方向へ常時付勢され、該各一対の縦フレーム間に
    設けられた上方の該軸には、外周面に複数個のロック溝
    が形成されたロック円板手段が固定され、該上方ロッド
    部材には、該ロック円板手段の該ロック溝に係合し得る
    ロックピン手段が設けられ、該上方ロッド部材の上端部
    は、それぞれ、該重量バランス装置の最上端を規定し、
    該下方ロッド部材の下端部は、それぞれ、該重量バラン
    ス装置の最下端を規定するよう構成され、該昇降装置本
    体の上方には、該各上方ロッド部材の該上端部が当接し
    て該各上方ロッド部材の上方への移動を規制する上方規
    制部が形成され、該昇降装置本体の下方には、該各下方
    ロッド部材の該下端部が当接して該各下方ロッド部材の
    下方への移動を規制する下方規制部が形成され、該重量
    バランス装置の該最上方位置は、該各上方ロッド部材の
    該上端部が該上方規制部に当接し、該上方付勢手段に抗
    して所定の距離だけ下方に移動することにより規定さ
    れ、該重量バランス装置の該最下方位置は、該各下方ロ
    ッド部材の該下端部が該下方規制部に当接し、該各下方
    付勢手段に抗して所定の距離だけ上方に移動することに
    より規定され、該重量バランス装置が該最上方位置又は
    該最下方位置にあるとき、該各ロックピン手段の、該各
    ロック円板手段の該ロック溝に対する係合が解除され、
    該重量バランス装置が該最上方位置又は該最下方位置か
    ら該所定の距離だけ離れたとき、該各上方付勢手段によ
    り該各ロックピン手段が該各ロック円板手段の該ロック
    溝に係合することにより、該重量バランス用回転体対手
    段の該一方の回転がロックされるよう構成されたことを
    特徴とする請求項18記載の重量バランス式昇降装置。
  20. 【請求項20】 該パンタグラフ手段は、該支持プレー
    トに、横方向に間隔をもって形成された2個の横方向長
    孔と、該横方向長孔内に、それぞれそれに沿って移動自
    在に嵌合された2個の移動ピンと、該移動ピンのそれぞ
    れに、重ね合わされた一端部が回転自在に連結された2
    組のリンク対とを含み、該2組のリンク対の内の、2個
    のリンクの重ね合わされた他端部は、該上方ロッド部材
    の下端部にピンを介して回転自在に連結され、該2組の
    リンク対の内の、他の2個のリンクの重ね合わされた他
    端部は、該下方ロッド部材の上端部にピンを介して回転
    自在に連結され、該各リンクは、平行四辺形となるよう
    互いに連結されたことを特徴とする請求項19記載の重
    量バランス式昇降装置。
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