JP3169590U - 駐輪機 - Google Patents

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Abstract

【課題】自転車を載置するテーブルを移動させる手段として複数種のばねを組み合わせ、コストを下げると共に、ばね板が露出しない安全な駐輪機を提供する。【解決手段】立設した支柱の一側面に、上下方向に移動自在に、自転車を載置固定する受け台を設けた駐輪機において、受け台3を移動させる手段として、支柱1内に、バランサー4及び定荷重ばね8を設け、自転車Bを載置していない受け台を昇降させる際は、バランサーバランサー4を用い、自転車Bを載置した受け台を昇降させる際は、バランサー4及び定荷重ばね8を用いた。【選択図】図1

Description

この考案は、自転車の駐輪機、特に、上下2段構造の駐輪機の上段の駐輪部に関するものである。
従来、マンションなどの共同住宅などでは、自転車を利用する住人用に駐輪機が設けられている。特に、昨今では、スペースの有効利用の面からも上下2段構造の駐輪機が採用されている。この様な、上下2段構造の駐輪機としては、例えば特許文献1に記載のものが有る。
この駐輪機は、左右後方に立設した2本の支柱の間であって、下段に長方形状の横行きテーブルを具え、この横行きテーブルはモータとスクリュウーによって前記支柱間で水平方向へ移動自在であり、昇降手段は、モータとスクリュウーによって垂直方向へ移動自在な昇降テーブルから成る立体駐車場であって、各々のテーブルの前部には前輪落込孔を設け、当該テーブルの後部には2枚の小板を相対向させて立設して設けた後輪の支持手段が設けられたものである。
実開平7−22892号公報
しかしながら、前記特許文献1の駐輪機では、モータを使って各テーブルを移動させるために電力を使用する。住人のために、マンション等の共有スペースに設置される施設であるので出来るだけコストがかからない様にすることも重要なことである。また、電力を使用しないことは、昨今の節電にも貢献するものである。
そこで、特許文献2のように、特に、上段について、定荷重ばねを用いて昇降テーブルを移動させるものが開発された。これは、パレット重量(昇降テーブル)とほぼ等しい引き戻し力を有する第1の定荷重ばねと、自転車重量にほぼ等しい引き戻し力を有する第2の定荷重ばねとから成り、自転車を搭載していない時は第1の定荷重ばねで、自転車搭載時は第1と第2の定荷重ばねでパレット(昇降テーブル)を昇降させるものが開発された。
特許第3966526号公報
しかしながら、前記特許文献2の駐輪施設では、定荷重ばねを二つも使用するため製造コストが高くなる。また、定荷重ばねは帯状のばねであり、これが外部へ露出するため使用者がこれに触れると怪我をするおそれがある。
この考案は、この様な状況に鑑みて行われたもので、自転車を載置するテーブルを移動させる手段として複数種のばねを組み合わせ、コストを下げると共に、ばね板が露出しない安全な駐輪機を提供して前記課題を解決するものである。
請求項1の考案は、立設した支柱の一側面に、上下方向に移動自在に、自転車を載置固定する受け台を設けた駐輪機において、前記受け台を移動させる手段として、前記支柱に、トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構及び定荷重ばねを夫々設け、自転車を載置していない受け台の昇降は、前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構を用い、自転車を載置した受け台の昇降は、前記ばねのトルク変化をテーパドラムによってバランスを取る機構及び定荷重ばねを用いる構成とした駐輪機とした。
請求項2の考案は、前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構のばねの他端を前記受け台に接続し、前記受け台は支柱の基部に係止自在な手段を設け、前記受け台の下には、受け台を移動させる手段として、トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構のみの使用と、トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構及び定荷重ばねの双方の使用とを切り換える切替装置を設け、当該切替装置は支柱の基部に係止自在及び支柱の一側面に上下方向に移動自在とし、前記定荷重ばねの他端を前記切替装置に接続し、前記受け台には、当該受け台に自転車を載置した際、前記支柱の基部に係止状態にある当該受け台及び前記切替装置の係止を夫々解除する機構を設け、当該駐輪機の下部に位置する受け台に自転車を載置した際、前記受け台及び前記切替装置の係止を解除することによって、前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構及び定荷重ばねの引き戻し力が受け台及び切替装置にかかり、切替装置が受け台を下から押し乍ら当該受け台を駐輪機の上部に移動可能とする構成とした前記請求項1に記載の駐輪機とした。
請求項3の考案は、前記支柱の上部には前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構を設置し、当該ばね機構の下方に滑車を設け、当該滑車の下方には当該支柱の前後に2つの縦長の断面溝状の空間を設け、前部の空間の一側面を開口させ、当該開口面に、前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構のばねの一端から垂下した線条体の他端を接続して成り、前記後部の空間内には前記定荷重ばねを設置し、当該定荷重ばねの先端を線条体の一端に接続して上方へ延ばして前記滑車を経由させて前記前部の空間の開口面に垂下させ、当該線条体の一端を前記切替装置に接続して当該切替装置を前記定荷重ばねによって前記前部の空間の開口面上を移動自在に設けた前記請求項2に記載の駐輪機とした。
請求項4の考案は、前記支柱の基部に係止された受け台の係止を解除する機構は、前記受け台の底面上に、長手方向と直角の方向で軸支し、ばねによって常時は立設した小板体を回動自在に設け、当該小板体の回動は受け台に沿って設けた開放レバーと連動しており、前記受け台に自転車を載せ、前記小板体が支柱側に倒れて回動した際、前記開放レバーの前端部を支柱側とは反対側に移動させて、当該開放レバーの前端部の支柱との係止を解除するようにした前記請求項2又は3に記載の駐輪機とした。
請求項1の考案によれば、駐輪機において、自転車を載置していない受け台を昇降させる際は、前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構を用い、自転車を載置した受け台を昇降させる際は、前記ばねのトルク変化をテーパドラムによってバランスを取る機構及び定荷重ばねを用いることとしたので、強い力が不要で使い勝手も良い駐輪機を提供することが出来ると共に、定荷重ばねを二つ用いておらず、製造コストを低く抑えることが出来、さらに、安全性が高い。ただ前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構は、定荷重ばねより性能は劣るものであるが、荷重変化に関わらず、ほぼ一定の荷重に対応する。
また、バランサーは設置されている状態で引き戻し力を変えることが出来るので、この引き戻し力を変えることにより、受け台の昇降具合を変えるたり、重量が通常の自転車と比べ重い、例えば電動モータ付自転車などにも対応することが出来る。
請求項2の考案によれば、バランサーによる力のみと、バランサー及び定荷重ばねの力の双方と簡単に切り換えることが出来、極めて合理的であり、駐輪機の操作が容易に出来、力が弱い女性や子供でも簡単に使用出来るものである。
請求項3の考案によれば、後部の空間内には前記定荷重ばねを設置し、当該定荷重ばねの先端を線条体の一端に接続して上方へ延ばして前記滑車を経由させて前記前部の空間の開口面に垂下させ、当該線条体の一端を前記切替装置に接続して当該切替装置を前記定荷重ばねによって前記前部の空間の開口面上を移動自在に設けたので、定荷重ばねが露出することがなく、安全であり、安心してこの駐輪機を操作して自転車を駐輪又は持ち出すことが出来る。
請求項4の考案によれば、駐輪機の下部に位置する受け台に自転車を載置した際、前記受け台の支柱との係止を解除する機構は、前記受け台の後部の底面上に小板体を回転自在に略立設し、この小板体は開放レバーと連動させたので、受け台に自転車を載せるだけで、自動的に受け台の支柱との係止を解除することが出来、便利である。
立設した支柱の一側面に、上下方向に移動自在に、自転車を載置固定する受け台を設けた駐輪機において、前記受け台を移動させる手段として、前記支柱に、トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構及び定荷重ばねを夫々設け、自転車を載置していない受け台の昇降は、前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構を用い、自転車を載置した受け台の昇降は、前記ばねのトルク変化をテーパドラムによってバランスを取る機構及び定荷重ばねを用いる構成とした。
これにより、強い力が不要で使い勝手も良い駐輪機を提供することが出来ると共に、定荷重ばねを二つ用いておらず、製造コストを低く抑えることが出来、さらに、安全性が高い。
以下、この考案の実施例の駐輪機を図に基づいて説明する。図1は、この考案の実施例の駐輪機に自転車を載せて上部に上げた状態の一部断面側面図である。図2は、この考案の実施例の駐輪機の支柱の一側面に設けたストッパを示す一部省略正面図である。図3は、この考案の実施例の駐輪機の受け台の前輪載置部の前部を示す断面図である。図4は、この考案の実施例の受け台の一部省略側面図であり、受け台の前端部がストッパに係止されている状態を示す。図5は、同受け台の後端部の一部省略平面図である。
また、図6は、この考案の実施例の受け台の前端部がストッパに係止されていない状態の一部省略側面図である。図7は、同受け台の後端部の一部省略平面図である。図8は、この考案の実施例の受け台の一部斜視図である。図9は、この考案の実施例の切換装置の側面図である。図10は、同切替装置の突部が引っ込んでいる状態の側面図である。図11は、この考案の実施例の駐輪機に自転車を載せて下部に位置させた状態の一部断面図である。図12は、この考案の実施例のバランサーのワイヤーロープの先端部を垂下した状態の側面図である。図13は、この考案の実施例のバランサーの裏面図である。
この実施例の駐輪機Aは、概略、支柱1、支柱1を立設する基部2、自転車Bを載置固定する受け台3から成る。基部2は、駐車場の床にボルト等で固定するものである。支柱1は、断面略H型鋼から成り、最上部は、ボックス形状となり、当該ボックス内には、図1に示す、トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構、例えば、遠藤工業株式会社製の商品名スプリングバランサー「以下、『バランサー』と言う。」が設置されている。このバランサー4は、受け台3の重量にほぼ等しい引き戻し力を有している。さらに、図1に示す様に、前記支柱1の中央には、中柱5が形成されており、中柱5の一側面の上部右側には、図2に示す様に、右側にストッパ6aを設け、中柱5の一側面の下部には、中央にコ字型のストッパ6cを、また、その右側やや上には、ストッパ6bを設けている。
前記バランサー4は、図12及び図13に示す様に、ばね4bとテーパのドラム(円錐型)4cから成り、当該ばね4bはテーパドラム4cの裏面の凹部に嵌め入れられ、当該ばね4bの内側の端部4fはテーパドラム4cの軸部4dに係止固定され、当該ばね4bの先端部4gはテーパドラム4cの外周の端部4hに係止固定される。また、テーパドラム4cは前記軸部4dに回転自在に支持されている。このテーパドラム4cの裏面の一個所にワイヤーロープ4aの一端部が固定され、当該ワイヤーロープ4aは前記テーパドラム4cの表面に設けられた透孔からテーパドラム4cの表面に出て、当該テーパドラム4cの表の斜面に設けられた螺旋状の溝内4eを這わせた後、下方に垂下されている。
通常の巻ばねから成るぜんまいばねでは、ばねが引き出される度合いによってトルクの変化が有るが、前記バランサー4では、ばね4bのトルク変化をテーパドラム4cと当該ばね4bの先端部とを連動回転させ、このテーパドラム4cに一端を固定したワイヤーロープ4aをテーパドラム4cの溝4e内を這わせて引き出し、トルクバランスを取ると言うもので、通常のぜんまいに比べ、比較的安定した略一定のトルクが得られる。
このバランサー4のすぐ下の中柱5の上端には滑車7を2つ並列させて設け、この滑車7の下は前記中柱5を真中にして一側と他側、2つの縦長の断面溝状の空間が形成されている。一側は、支柱1の外面が、前記2つの滑車7が並設された個所のやや下方あたりから基部まで、左右若干の縁を残して開口溝となっており(図2参照)、前記中柱5の一側面が露出した状態となっている。また、前記ストッパ6a、6b、6cは、この開口溝内に設けられている。この開口溝内を前記バランサー4のワイヤーロープ4aの先端縁が垂下される。また、この開口溝と成った一側面の中柱5の一側面上を後述する受け台3及び切替装置が上下方向に移動自在に設けられている。
また、中柱5の他側の断面溝状空間には、下部に2つの定荷重ばね8が設置されている。この2つの定荷重ばね8は自転車Bの重量とほぼ等しい引き戻し力を有している。そして、前記各定荷重ばね8の先端を1つにして箱型の台車9の下端に接続し、この台車9の上端にはワイヤーロープ9bの一端が接続されて他端が上方に延ばされ、前記2つの滑車7を経由して、ワイヤーロープ9aの他端が中柱5の一側に垂下されている。前記台車9の側面には4つずつローラが設けられており、この台車9は、2つの定荷重ばね8の作用により、前記縦長の空間内を移動自在になっている。なお、この中柱5の他端の断面溝状空間は蓋によって塞がれている。
前記支柱1の一側面には、図1に示す様に、自転車Bを載置固定する受け台3が設けられている。この受け台3は、長尺なチャネル型の本体の前端縁に縦長の長方形の板体3aを立設し、この板体3aの上部の両端から2本の棒状体3bを本体の後端付近両側にかけて斜めに降ろしてボルトとナットで固定したもので、途中2個所で大小の棒3cで支持しており、これらにより自転車Bの転倒防止柵としている。また、前記板体3aの支柱1側の端面に箱体3dを設け、この箱体3dの各側面に3つずつローラを設け、この箱体3dの上部に設けたフックと前記バランサー4に一端を接続されたワイヤーロープ4aの他端を接続して、この受け台3を支柱1の一側面の溝内を容易に移動自在としている。
また、この受け台3の本体の前部には、本体より幅が狭いチャネル型で、長さも短い前輪載置部3eが設けられており、この前輪載置部3eは、その後端部が前記両側の棒3cに軸支されて回動自在と成っており、図3に示す様に、この前輪載置部3eの前部の下面に操作棒3fを設け、この操作棒3fにはばね3gを被冠してこの受け台3の本体前部に設けられた貫通孔3h内を突出自在に設けている。そして、前記ばね3gは、前輪載置部3eの下面と受け台3の本体の上面との間に介在され、前輪載置部3eを水平に保持しており、これにより前記操作棒3fは、前記貫通孔3hからの突出が短い。
また、前記受け台3の本体の右側面に沿って、長尺で細棒状の前後方向に移動自在な開放レバー3iを設けている。この開放レバー3iは、図4乃至図7に示す様に、全体は真っ直ぐな金属製の棒状体から成り、開放レバー3iの前端部は受け台3の本体の前端部から突出自在と成っており、通常は、受け台3の右側面の途中に設けられたばね3jにより受け台3の前端部から突出する様に付勢されている。開放レバー3iの後端付近は、図5に示すように、鉤型に2度曲げられ、後端部は受け台3の本体の後端右側面に設けられたグリップ3k内に嵌入自在となっている。この開放レバー3iの前端部を前記ストッパ6a、6bに係止して受け台3を係止する。図4及び図5は、ストッパ6a又は6bに係止されている状態を示し、図6及び図7は前記ストッパ6a又は6bから係止を解除している状態を示す。
また、この受け台3の本体の後部の底面には、図8に示す様に、長手方向と直角の方向に小板体3mを立設し、この小板体3mは前記開放レバー3iと連動されており、通常はばね3nによって支柱1側に傾斜した位置にあるが、この小板体3mは回動自在であって、倒された場合、前記開放レバー3iを支柱1側とは反対側に移動させて、この開放レバー3iの前端部の係止を解除するようになっている。
さらに、前記支柱1の一側面において、前記受け台3の下に、前記バランサー4のみの動力、又はバランサー4と定荷重ばね8の双方の動力を切り換える切替手段10が設けられている。この切替手段10は、図9に示す様に、略横向きY字型の板体10aの水平な直行部に貫通孔を2つ設け、この略横向きY字型の板体10aの両側面から2枚の台形状の板体11で挟む。この後、前記2枚の板体11に予め設けられた横長貫通孔11aとこの略横向きY字型の板体10aの貫通孔の位置を合わせてこれらの貫通孔に一側からボルト13aを挿入して他側でナット13bを螺着して、当該板体10と板体11との間にローラ(図示省略)を介在させて、この略横向きY字型の板体10aを前記2枚の板体11に対して横方向に移動自在に設けている。
この略横向きY字型の板体10aの頭部の下向きの突出部と前記2枚の板体11の一部を、図9に示す様に、ばね12で接続して当該略横向きY字型の板体10aを常時前記水平な直行部を図9の右方向に付勢して、当該略横向きY字型の板体10aの突部10bを前記2枚の板体11から突出させている。この突部10bを、前記支柱1のストッパ6cに係止して切替装置10を係止固定するようになっている。また、図10に示す様に、この略横向きY字型の板体10aの斜向部10cに上方から前輪載置部3eの前部の操作棒3fを降下させると前記ばね12の力に抗して略横向きY字型の板体10が図10の矢印のように水平移動し、突部10aのストッパ6cへの係止を解除する。
さらに、図1及び図9に示すように、この切替装置10の支柱1側の端面に薄い箱体10dを設け、この箱体10dの各側縁に2つずつのローラを設け、この箱体10dの上部に設けたフックと前記定荷重ばね8に接続されたワイヤーロープ9aの他端を接続して、この切替装置10を支柱1の一側面内を移動自在に設けている。なお、前記切替装置10の略横向きY字型の板体10は前記箱体10dを貫通して突出自在となっている。さらに、この切替装置10は、箱型のカバー11が被せられ前記操作棒3fが入る透孔11aが上面に設けられている。従って、切替装置10の支柱1への係止が解かれると、切替装置10は、定荷重ばね8の力で受け台3を押し上げる力が働くが、自転車Bが受け台3に載っている場合は、定荷重ばね8及びバランサー4の引き戻し力と重量のバランスがとれ、手で押さない限り上方へ移動しない。
次に、この駐輪機Aの4つの状態を説明する。第1番目は、図11に示す様に、駐輪機Aの下に位置する受け台3に自転車Bが乗っている場合、この時、前記切替装置10は受け台3の下にあり、定荷重ばね8及びバランサー4のばねは大きく延ばされた状態にあり、自転車Bを受け台3に乗せた時点で、切替装置10の突部10bのストッパ6cへの係止は解除されており、また、受け台3の後部にある前記小板体3mが自転車Bの後輪によって倒されているので、受け台3の開放レバー3iの前端部はストッパ6bの係止から解除されている。しかしながら、バランサー4及び定荷重ばね8の引き戻し力と、受け台3及び自転車Bの重量とがバランスを保持しているため、むやみに上がることはない。これが、図11の状態である。そこで、受け台3を軽く押し上げると、定荷重ばね8及びバランサー4のばねが巻き戻る力によって受け台3及び自転車Bの重量をほぼ感ぜずに上方へ上げる事が出来る。
また、第2番目は、駐輪機Aの下に位置する受け台3であって自転車Bが乗っていない場合、この時、定荷重ばね8及びバランサー4のばねは延ばされた状態にあり、切替装置10は定荷重ばね8の力により引っ張られ、受け台3と共に上方へ上がろうとするが、前記小板体3mが自転車Bの後輪によって倒されておらず、切替装置10の突部10b及び受け台3の開放レバー3iは夫々支柱1のストッパ6c、6bに係止され、受け台3は上方へ上がることはない
次に、第3番目の状態は、図1に示す様に、駐輪機Aの上部に自転車Bを載せた受け台3が位置しており、この時、前記切替装置10は受け台3の下にあり、定荷重ばね8及びバランサー4のばねの力によって引っ張られた状態でバランスがとれている。これにより、受け台3は下方へ落ちることはない。しかしながら、開放レバー3iの前端部がストッパ6aに係止され、下方へ落ちないより安全な状態となっている。
さらに、第4番目の状態は、駐輪機Aの上部に自転車Bを載せていない受け台3が位置しており、この時、前記切替装置10は前記定荷重ばね8の引き戻し力がかかっているが、切替装置10の突部10bが支柱1のストッパ6cに係止されて支柱1の基部にあり、切替装置10はむやみに上がってくることはない。一方、前記受け台3はバランサー4のばねの力とつり合った状態にあるが、開放レバー3iの前端部がストッパ6aに係止され、下方へ落ちることはない。
次に、この実施例の駐輪機Aの使用の仕方を説明する。
まず、この駐輪機Aの上部に位置する自転車Bが乗っていない受け台3を降ろして、下部で受け台3に自転車Bを載せる場合は、受け台3の後端付近にあるグリップ3kに右手を掛けて開放レバー3iごと握り、開放レバー3iを引いて開放レバー3iの前端部のストッパ6aの係止を解き、下方に軽く引っ張って受け台3を下に降ろす。これは、前記バランサー4のばねを引っ張ることとなるが、左程力はいらない。そして、受け台3を支柱1の基部まで引き下げると、ストッパ6bの位置で開放レバー3iがばね3jの力で前方へ突出し、開放レバー3iはストッパ6bに係止され、受け台3は係止される。
この後、受け台3の前輪載置部3eに自転車Bを載せると、前輪載置部3eに自転車Bを載せた時点で、前輪載置部3eの前部が自転車の重みにより下がり、これにより、操作棒3fが図3の位置から図10の位置に下がり、切替装置10の斜向板10cを押す。これによりばね12の力に抗して略横向きY字型の板体10aが水平に移動し、切替装置10の突部10bはストッパ6cから外され、また、この自転車Bの後輪が小板体3mを倒した時点で開放レバー3iの前端部はストッパ6bから外れてしまうので、自転車Bから手を離し、受け台3を上方へ軽く押すと受け台3は上がる。この場合、受け台3は前記バランサー4の引き戻し力により、また、切替装置10は前記定荷重ばね8に引き戻し力がかかり、切替装置10が受け台3を下から押し上げるため、受け台3と自転車Bの重量がかからず、受け台3を上げることが出来る。
また、駐輪機Aの上部に位置する自転車Bが乗っている受け台3を降ろす場合は、受け台3の後端付近にあるグリップ3kに右手を掛けて開放レバー3iごと握り、開放レバー3iを引いて開放レバー3iの前端部のストッパ6aの係止を解いて、軽く下方に押すと自転車Bを載せた受け台3はゆっくりと下方に降りて来る。受け台3が最下位で、開放レバー3iの前端部がストッパ6bの下方の位置で、ストッパ6bに係止されたのを確認した後、受け台3から自転車Bを降ろすと、前輪載置部3eは、図3に示す様に水平となり、操作棒3fが切替装置10の斜向板10cの押圧を解き、これにより、ばね12の力で略横向きY字型の板体10aの板体10が水平移動し、切替装置10の突部10bがストッパ6cに係止されて、受け台3及び切替装置10はこの位置を動かない。
また、この実施例の前提として、自転車Bの重量を18kgとし、受け台3の重量を7kgとした場合、バランサー4は7kgの重量に対応出来るものを使用し、定荷重ばね8は18kgの重量に対応出来るものを使用する。また、この時、バランサー4を9kgの重量に対応出来るものを使用すれば、自転車Bを降ろした受け台3は手を離せば自然に上方へ上がることになるが、逆に上部に位置する受け台を降ろす際には余計に力が必要となる。
バランサー4は設置されている状態で、当該バランサー4の裏面に設けた透孔(図示省略)にL型レンチの一端を嵌め入れて、当該バランサー4の軸部を回転させて、ばね4bの引き戻し力を変える(調整する)ことが出来る。この引き戻し力を変えることにより、受け台3の昇降具合を変えることが出来る。すなわち、バランサー4の引き戻し力を受け台3の重さより大きくすれば受け台3の係止を解けば直に移動するものと、バランサー4の引き戻し力を受け台3の重さと等しくすれば軽く力を加えないと受け台3は動かないものとに変えることが出来る。また、通常の自転車より重量の有る電動モータを備えた自転車などであっても対応することが出来る。
さらに、この実施例では、定荷重ばねを1つしか使用しないので、製造コストを低く抑えることが出来、また、当該定荷重ばねが露出しないので安全性が高いものであるが、受け台を動かす動力手段としては、定荷重ばねより若干多めの力を要するものである。
前記実施例では、トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構として、遠藤工業株式会社製のスプリングバランサーを使用しているが、トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構としては、遠藤工業株式会社製のスプリングバランサーに限るものではなく、他のものでもよく、もちろん、独自で作成したものを使用しても良い。
また、前記実施例では、上下2段構造の駐輪機ではない駐輪機を使用して説明したが、この発明の駐輪機Aとしては、もちろん上下2段構造の駐輪機の上部の受け台として使用出来るものである。また、受け台3及び切替装10置の構成を具体的に記載しているが、受け台3及び切替装置10についてはこれらのものに限るわけではない。
さらに、定荷重ばね8を2つ使用しているが、これは大きな力の定荷重ばねを1つ使用するより、力の小さい定荷重ばねを2つ使用した方がスペース的に良いからであり、使用する定荷重ばね8の数は限定するものではない。また、バランサー4及び定荷重ばね8に接続する線条体としてワイヤーロープ4a、9aを使用しているが、バランサー4及び定荷重ばね8に接続する線条体としてはこれらに限るものではなく、強度や安全性が維持出来るものならば、もちろん他の部材でも良い。
この考案の実施例の駐輪機に自転車を載せて上部に上げた状態の一部断面図である。 この考案の実施例の駐輪機の支柱の一側面に設けたストッパを示す一部省略正面図である。 この考案の実施例の駐輪機の受け台の前輪載置部の操作棒が受け台の前部の貫通孔内に入った状態を示す概念図である。 この考案の実施例の受け台の前端部がストッパに係止されている状態の一部省略側面図である。 前記図4における受け台の後端部の一部省略平面図である。 この考案の実施例の受け台の前端部がストッパに係止されていない状態の一部省略側面図である。 前記図6における受け台の後端部の一部省略平面図である。 この考案の実施例の受け台の一部斜視図である。 この考案の実施例の切換装置の側面図である。 この考案の実施例の切替装置の突部が引っ込んでいる状態の側面図である。 この考案の実施例の駐輪機に自転車を載せて下部に位置させた状態の一部断面図である。 この考案の実施例のバランサーのワイヤーロープの先端部を垂下した状態の側面図である。 この考案の実施例のバランサーの裏面図である。
A 駐輪機 B 自転車
1 支柱 2 基部
3 受け台 4 バランサー
5 中柱 6 ストッパ
7 滑車 8 定荷重ばね
9 台車 10 切替装置

Claims (4)

  1. 立設した支柱の一側面に、上下方向に移動自在に、自転車を載置固定する受け台を設けた駐輪機において、
    前記受け台を移動させる手段として、前記支柱に、トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構及び定荷重ばねを夫々設け、
    自転車を載置していない受け台の昇降は、前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構を用い、自転車を載置した受け台の昇降は、前記ばねのトルク変化をテーパドラムによってバランスを取る機構及び定荷重ばねを用いる構成としたことを特徴とする、駐輪機。
  2. 前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構のばねの他端を前記受け台に接続し、前記受け台は支柱の基部に係止自在な手段を設け、
    前記受け台の下には、受け台を移動させる手段として、トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構のみの使用と、トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構及び定荷重ばねの双方の使用とを切り換える切替装置を設け、当該切替装置は支柱の基部に係止自在及び支柱の一側面に上下方向に移動自在とし、
    前記定荷重ばねの他端を前記切替装置に接続し、
    前記受け台には、当該受け台に自転車を載置した際、前記支柱の基部に係止状態にある当該受け台及び前記切替装置の係止を夫々解除する機構を設け、
    当該駐輪機の下部に位置する受け台に自転車を載置した際、前記受け台及び前記切替装置の係止を解除することによって、前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構及び定荷重ばねの引き戻し力が受け台及び切替装置にかかり、切替装置が受け台を下から押し乍ら当該受け台を駐輪機の上部に移動可能とする構成としたことを特徴とした、前記請求項1に記載の駐輪機。
  3. 前記支柱の上部には前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構を設置し、当該ばね機構の下方に滑車を設け、当該滑車の下方には当該支柱の前後に2つの縦長の断面溝状の空間を設け、前部の空間の一側面を開口させ、当該開口面に、前記トルク変化をテーパドラムによってバランスを取る構成を備えたばね機構のばねの一端から垂下した線条体の他端を接続して成り、
    前記後部の空間内には前記定荷重ばねを設置し、当該定荷重ばねの先端を線条体の一端に接続して上方へ延ばして前記滑車を経由させて前記前部の空間の開口面に垂下させ、当該線条体の一端を前記切替装置に接続して当該切替装置を前記定荷重ばねによって前記前部の空間の開口面上を移動自在に設けたことを特徴とする、前記請求項は2に記載の駐輪機。
  4. 前記支柱の基部に係止された受け台の係止を解除する機構は、前記受け台の底面上に、長手方向と直角の方向で軸支し、ばねによって常時は立設した小板体を回動自在に設け、当該小板体の回動は受け台に沿って設けた開放レバーと連動しており、
    前記受け台に自転車を載せ、前記小板体が支柱側に倒れて回動した際、前記開放レバーの前端部を支柱側とは反対側に移動させて、当該開放レバーの前端部の支柱との係止を解除するようにしたことを特徴とする、前記請求項2又は3に記載の駐輪機。
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