JPH0657292B2 - 空気清浄装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、空気清浄装置、特に集塵脱臭フィルターケ
ースと、このフィルターケースのこの装置内への脱着に
応じて作動するリミットスイッチとを備えた空気清浄装
置に関するものである。

［従来の技術］ 第８図は例えば特開昭63-252557 号公報に示された従来
の空気清浄装置を示す概略側断面図で、図において、
(1)は空気を取り込むためのシロッコファン、(2)はシロ
ッコファン(1)を駆動するファンモータ、(3)は空気の吸
入口である吸込グリル、(4)は集塵脱臭フィルター、(5)
は集塵脱臭フィルター(4)を収納するフィルターケー
ス、(5a)はそれに設けられたリブ、(6)はフィルターケ
ース(5)を挿入、抜出するための脱着口、(7)，(8)は中
ケーシング及びバックケーシング本体ケーシングを形成
する。(9)は吹出グリル、(10)はフィルターケース(5)の
挿入、抜出に応じた動作により電源の入切を行うリミッ
トスイッチ、(10a) はそれの作動用レバーである。第９
図及び第１０図はリミットスイッチ(10)の取付状態を示
す斜視図及び側面図、第１１図はフィルターケース(5)
を裏側より見た部分斜視図で、図より明らかなように、
リミットスイッチ(10)は導電性金属板からなるスイッチ
保持具(11)に絶縁板(12)を介しねじ(13)にて固定された
後、このスイッチ保持具(11)は中ケーシング(7)にねじ
(13)にて固定される。フィルターケース(5)挿入時に、
リミットスイッチ(10)のレバー(10a) と接触する位置に
リブ(5a)が形成される。

次にこの従来例の動作を説明する。脱着口(6)からフィ
ルターケース(5)が挿入されると、それのリブ(5a)によ
りリミットスイッチ(10)のレバー(10a) が押込まれ、リ
ミットスイッチ(10)が接点を閉じ、本装置内に電源が供
給される。それで、始動スイッチ(図示されない)の作動
に応じ、ファンモータ(2)によりシロッコファン(1)が回
転し、室内空気が吸込グリル(3)を経て本装置内に取り
込まれる。取り込まれた空気は中ケーシング(7)内に収
納された集塵脱臭フィルター(4)を通過する際に空気中
に存在する粉塵粒子を吸着捕集すると同時に悪臭空気を
除去して清浄空気を再び吹出グリル(9)より室内に放出
する。図中矢印の風は流れを示す。また、フィルターケ
ース(5)を抜き出し際には、リミットスイッチ(10)にフ
ィルターケース(5)のリブ(5a)が当接せず、リミットス
イッチ(10)の接点が開放して本装置内への電源供給がた
たれ、シロッコファン(1)の運転が停止するので、使用
者が脱着口(6)より指等を挿入してシロッコファン(1)へ
接触しても安全である。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の空気清浄装置は以上のように構成されているの
で、フィルターケース(5)の装着状態を上から見た第１
２図に示すように、フィルターケース(5)の脱着をスム
ーズを行うための中ケーシング(7)に設けられたフィル
ターケース収納リブ(7a)とフィルターケース(5)との隙
間が、フィルターケース(5)挿入の仕方により一方向に
片寄り、中ケーシング(7)とフィルターケース(5)の外形
寸法のバラツキによっては、最悪時フィルターケース
(5)に形成されたリブ(5a)がリミットスイッチ(10)のレ
バー(10a) 上に位置しない場合が生じ、そのためにリミ
ットスイッチ(10)が作動せず、本装置内への電源供給が
得られず、本装置運転が不可能になる等の問題点があっ
た。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、部品寸法のバラツキ、フィルターケースの挿
入方法に係わらず確実なリミットスイッチの作動が可能
な空気清浄装置を得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る空気清浄装置は、リミットスイッチを保
持し、このリミットスイッチとの接触面の延長上に両端
にテーパ面を持つ案内用リブが形成された絶縁体からな
る保持具を、フィルターケース挿入時に、これに設けら
れたリミットスイッチ作動用リブが、上記保持具の案内
用リブのテーパ部に案内されて上記リミットスイッチと
の接触位置にくるような本体ケーシングの位置に装着し
たものである。

［作 用］ この発明における空気清浄装置は、フィルターケースが
本体ケーシングの一方から挿入されると、それに設けら
れたリミットスイッチ作動用リブが、リミットスイッチ
保持具の案内用リブのテーパ部に案内されて、リミット
スイッチとの正しい接触位置に確実に位置するようにな
る。

［実施例］ 次にこの発明の一実施例を図について説明する。第１図
〜第６図はこの発明の一実施例を示し、第１図は概略側
断面図、第３図はリミットスイッチ保持部を示す斜視
図、第３図、第４図はリミットスイッチ保持具の取付け
状態を示す側断面図、第５図はフィターケース挿入時に
おけるそれのリミットスイッチ作動用リブとリミットス
イッチとの位置関係を示す側面図、第６図はフィルター
ケースの装着状態を示す平面図である。図において、
(1)はシロッコファン、(2)はファンモータ、(3)は吸込
グリル、(4)は集塵脱臭フィルター、(5)はフィルターケ
ース、(5a)はリミットスイッチ作動用リブ、(6)は脱着
口、(7)は中ケーシング、(8)はバックケーシング、(9)
は吹出グリル、(10)はリミットスイッチ、(10a) はそれ
の作動用レバーで以上は第８図に示す従来例と同様のも
のである。(14)は絶縁体にて成形されたリミットスイッ
チ(10)保持具で、リミットスイッチ(10)の位置決め及び
固定用の円筒上の軸(15)が内面に複数突設され、さらに
これの両側面には下側に広がる傾斜を持ち、テーパ部を
有する突出体(16a) と直方体形状の突出体(16b) を備え
た固定片(16)が形成され、また、これの上部にはリミッ
トスイッチ(10)との接触面(17)を上部へ延長し両端にテ
ーパ面(18a) を持つ案内用リブ(18)が形成されている。

次に第３図及び第４図により、リミットスイッチ(10)と
保持具(14)の中ケーシング(7)への取付け方法について
説明する。リミットスイッチ(10)を軸(15)を介し嵌合固
定した保持具(14)は、中ケーシング(7)に開けられた穴
(7a)に右側より挿入される。その時保持具(14)の両側面
に形成された傾斜を持った固定片(16)が穴(7a)を通過す
る際、第３図矢印に示すように保持具(14)側にたわみ、
固定片(16)に設けられたテーパ部を持つ突出体(16a) が
穴(7a)を通過後、突出体(16a) と突出体(16b) とにより
中ケーシング(7)を挟込む形で、保持具(14)は中ケーシ
ング(7)に位置決めされ、固定片(16)の元の傾斜を持っ
た状態に戻ろうとする復元力により中ケーシング(7)に
強固に固定される。

次に第５図により、フィルターケース(5)挿入時のリミ
ットスイッチ(10)とリミットスイッチ作動用リブ(5a)と
の状態を説明する。フィルターケース(5)が下方から挿
入されると、それに設けられたリミットスイッチ作動用
リブ(5a)が図中矢印で示すように移動し、それの一角が
保持具(14)の案内用リブ(18)のテーパ面(18a) に当たり
それに案内され右上方に移動して、リミットスイッチ(1
0)の作動用レバー(10a) に当接する位置に正しく位置決
めされる。このように位置決めされることにより、第６
図に示すようにフィルターケース(5)と収納リブ(7a)の
隙間が常に保たれる。

なお、この実施例の空気清浄装置としての動作は第８図
に示す従来例と変らないので、その説明は省略する。

上記実施例においては、リミットスイッチ及びそれの保
持具１個を本体ケーシングの正面から見て右上側に設け
た場合を示したが、それを左上側に設けてもよく、右
上、左上両側にそれぞれ２個設けてもよい。さらに、第
７図に示すように１個の保持具に２個のリミットスイッ
チを保持固定するようにしてもよい。

［発明の効果］ 以上のようにこの発明によれば、リミットスイッチを保
持し、このリミットスイッチとの接触面の延長上に両端
にテーパ面を持つ案内用リブが形成された絶縁体からな
る保持具を、フィルターケース挿入時に、これに設けら
れたリミットスイッチ作動用リブが、上記保持具の案内
用リブのテーパ部に案内されて上記リミットスイッチと
の接触位置にくるような本体ケーシングの位置に装着し
たので、部品寸法のバラツキ、フィルターケースの挿入
方法に係わらず、常にリミットスイッチ作動用リブが正
しく位置決めされ、確実なリミットスイッチの作動が可
能な空気清浄装置が得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図はこの発明の一実施例を示し、第１図は
概略側断面図、第２図はリミットスイッチ保持部を示す
斜視図、第３図、第４図はリミットスイッチ保持具の取
付け状態を示す側断面図、第５図はフィルターケース挿
入時におけるそれのリミットスイッチ作動用リブとリミ
ットスイッチとの位置関係を示す側面図、第６図はフィ
ルターケースの装着状態を示す平面図、第７図はこの発
明の他の実施例のリミットスイッチ保持部を示す斜視
図、第８図〜第１２図は従来の空気清浄装置を示し、第
８図は概略側断面図、第９図及び第１０図はリミットス
イッチの取付状態を示す斜視図及び側面図、第１１図は
フィルターケースを裏側より見た部分斜視図、第１２図
はフィルターケースの装着状態を示す平面図である。 図において、(4)は集塵脱臭フィルター、(5)はフィルタ
ーケース、(5a)はリミットスイッチ作動用リブ、(6)は
脱着口、(7)は中ケーシング(本体ケーシング)、(8)はバ
ックケーシング(本体ケーシング)、(10)はリミットスイ
ッチ、(10a) はそれの作動用レバー、(14)は保持具、(1
7)はそれのリミットスイッチとの接触面、(18)は案内用
リブ、(18a) はそれのテーパ面である。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ケーシング内に、それの一方からの挿
   入、抜取りにより着脱自在に装着される、集塵脱臭フィ
   ルターを収納するフィルターケースと、上記本体ケーシ
   ングに装着され、上記フィルターケースに形成されたリ
   ブとこのフィルターケース挿入時常時当接し、抜取り時
   作動するリミットスイッチとを備えた空気清浄装置にお
   いて、上記リミットスイッチを保持し、このリミットス
   イッチとの接触面の延長上に両端にテーパ面を持つ案内
   用リブが形成された絶縁体からなる保持具を、上記フィ
   ルターケース挿入時に、これに設けられた上記リミット
   スイッチ作動用リブが、上記保持具の案内用リブのテー
   パ部に案内されて上記リミットスイッチとの接触位置に
   くるような上記本体ケーシングの位置に装着したことを
   特徴とする空気清浄装置。