JPH0656980U - 収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用ターンシグナルスイッチに使用され
るメインハーネスカプラへのサブハーネスカプラの装着
装置に関するものであり、従来多機能用として専用化し
ていたメインハーネスカプラおよびサブハーネスカプラ
に通常のハーネスカプラを使用することが可能とするも
のである。 【構成】 メインハーネスカプラ１２に装着される弾性
爪１４ａとサブハーネスカプラ１３を固定するための他
の弾性爪１４ｃ，１４ｄを有する収納装置１４を両者の
間に介在させることで両者を装着するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車用ターンシグナルスイッチの汎用ワイヤハーネスカプラに付 加される部品の収納装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の収納装置を図５〜図７により説明する。同図によると、２はターンシグ ナルスイッチ１の基本機能部分の電気回路と接続されたメインハーネスカプラで あり、サブ機能例えばエアバック用やワイパ等の電気回路と接続されるサブハー ネスカプラ３を付加するための固定部２ａを有している。

【０００３】 このサブハーネスカプラ３には、メインハーネスカプラ２ａと嵌合するための 突起３ａを有しており、サブハーネスカプラ３を矢印Ａの方向にスライドさせて 、サブハーネスカプラ３の突起３ａを、メインハーネスカプラ２の嵌合部２ａに はめ込んで、固定しているものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の収納装置では、製品の機能上サブハーネスカプラ３ の装置を必要としない場合と、必要な場合とで、メインハーネスカプラ２を使い 分けなければならないかあるいは、メインハーネスカプラ２に、サブハーネスカ プラ３を固定するための構造をあらかじめ設定しておく必要があり、製品の機能 の少ないものにおいて汎用のメインハーネスカプラを用いることができない課題 があった。又、一方のサブハーネスカプラ３においても、メインハーネスカプラ ２に固定できるような形状をあらかじめ設ける必要があり、メインハーネスカプ ラ２、サブハーネスカプラ３とも汎用カプラを用いることができないばかりか、 数量の多い基本機能用のものと使い分けが必要で二重の生産管理を行なわなけれ ばならず、また、特殊なカプラを使用するため、汎用カプラに対して、高価で、 重量が重く、余分なスペースが必要となるなどの課題があった。

【０００５】 本考案はこのような従来の課題を解決するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するために、メインハーネスカプラに設けられたこの メインハーネスカプラを自動車側シャーシに装着するための開口部に係合する弾 性爪とサブハーネスカプラを装着するための他の弾性爪を収納装置に設けたもの である。

【０００７】

【作用】

したがって、本考案によれば、メインハーネスカプラに設けられた、自動車の シャーシ側に装着するための開口部を利用し、この開口部に引っかけて装着可能 な弾性爪を設け、さらに、サブハーネスカプラを固定するための他の弾性爪を設 けた収納装置を用いることによって、メインハーネスカプラ、サブハーネスカプ ラともに汎用のカプラが使用でき、特別なメインハーネスカプラおよびサブハー ネスカプラを不要とするものである。

【０００８】

【実施例】

本考案の収納装置の一実施例を図１〜図４の自動車用ターンシグナルスイッチ に用いられる収納装置により説明する。

【０００９】 １１は本体のターンシグナルスイッチ、１２はこのターンシグナルスイッチ１ １の基本電気回路に接続されたメインハーネスカプラ、１３はターンシグナルス イッチ１１の付加機能の電気回路に接続されたサブハーネスカプラ、１４は、こ のサブハーネスカプラ１３をメインハーネスカプラに装着するための収納装置で ある。この収納装置１４は、メインハーネスカプラ１２に予め設けられた自動車 側シャーシ１５に装着するための開口部１２ａ及び１２ｂに、シャーシへの装着 の妨げとならないように弾性爪１４ａ，１４ｂに引っ掛けてメインハーネスカプ ラ１２に装着されるとともに、収納装置１４に設けられた他の弾性爪１４ｃ，１ ４ｄにより、サブハーネスカプラ１３の外形部１３ａ，１３ｂを着脱可能に保持 している。

【００１０】 以上のようにメインハーネスカプラ１２に収納装置１４を用いることによって サブハーネスカプラを装着するものである。

【００１１】 なお、メインハーネス１２は開口部１２ａ及び１２ｂの底部に設けられた孔に 、自動車側シャーシ１５に設けられた突起１５ａを挿入してメインハーネス１２ を自動車側シャーシ１５に固定する構成となっている。

【００１２】 収納装置１４に設けられた弾性片１４ｅは、サブハーネスカプラ１３を、収納 装置１４に固定するために挿入した時、サブハーネスカプラ１３と収納装置１４ のガタをなくすために、常にサブハーネスカプラ１３を上に押し上げておく機能 を有するものである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、上記実施例から明らかなように、メインハーネスカプラの自動車側 シャーシへ装着するための開口部を利用してメインハーネスカプラとサブハーネ スカプラを収納装置で保持可能なように構成したので、メインハーネスカプラ及 びサブハーネスカプラともに通常のハーネスカプラを用いることが可能となると ともに、サブハーネスカプラは容易に着脱が行えるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の収納装置の一実施例を用いてメインハ
ーネスカプラにサブハーネスカプラを装着する状態を説
明する斜視図

【図２】同ターンシグナルスイッチに装着した状態の斜
視図

【図３】同自動車側シャーシにメインハーネスカプラを
装着した状態の斜視図

【図４】同部分斜視図

【図５】同従来のメインハーネスカプラとターンシグナ
ルスイッチの接続状態を説明する斜視図

【図６】同メインハーネスカプラへのサブハーネスカプ
ラの装着過程を説明する斜視図

【図７】同装着状態を説明する斜視図

【符号の説明】

１２ メインハーネスカプラ １３ サブハーネスカプラ １４ 収納装置 １４ａ，１４ｂ 弾性爪 １４ｃ，１４ｄ 他の弾性爪

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一方にメインハーネスカプラに装着可能と
   した弾性爪を有し、さらに他方に、サブハーネスカプラ
   を装着可能にした他の弾性爪を設けた収納装置。
2. 【請求項２】サブカプラを常時押圧する弾性片を他の弾
   性爪の近傍に設けた請求項１記載の収納装置。