JPH0656787B2 - ワイヤーハーネス圧接機 - Google Patents

ワイヤーハーネス圧接機

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JPH0656787B2
JPH0656787B2 JP3061008A JP6100891A JPH0656787B2 JP H0656787 B2 JPH0656787 B2 JP H0656787B2 JP 3061008 A JP3061008 A JP 3061008A JP 6100891 A JP6100891 A JP 6100891A JP H0656787 B2 JPH0656787 B2 JP H0656787B2
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wire
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村田伸
田野浩
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村田工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤーをプーリで送
る機構を有し且つメジャー機能を備えるワイヤーハーネ
ス圧接機に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーハーネス(ワイヤーと略す)の
両端にコネクターを圧接したハーネスは、各種の電気・
電子機器に多用されている。このハーネスは、複数本の
ワイヤーを同長又は異なった長さのものがあり、前者の
場合、たとえば、特開昭60−117580号公報に開
示される如き自動圧接機が用いられる。
【0003】前述公報に開示される自動圧接機は、ワイ
ヤーにコネクターを圧接するワイヤーハーネス圧接機の
下流側にワイヤーを引き出すチャックを配し、チャック
の往復動に応じてワイヤーの長さを決めていることか
ら、異なった長さのワイヤーを有するハーネスを作るこ
とはできない。
【0004】一方、特開昭60−117583号公報
は、ワイヤーハーネス圧接機の下流側のチャックにより
最長のワイヤーの長さ(L)に各ワイヤーを引き出し、
次いで、チャックを各ワイヤーの内の最も短いワイヤー
である最短ワイヤーの長さ(l1 )迄戻す。この結果、
最長ワイヤーは、圧接機とチャックとの間で(L−
1)分撓み、最長ワイヤーの長さ(L)の次に短い長
さ(l2 )のワイヤーは、圧接機とチャックとの間で、
(l2 −l1 )の長さ分撓み、且つ(L−l2 )の長さ
分、圧接機の上流側の第1のテンションプーリの自重で
該テンションプーリ部分で撓む。さらに、次に短い長さ
(l3 )のワイヤーは、圧接機とチャックとの間で、
(l3 −l1 )の長さ分撓み、且つ(L−l3 )の長さ
分、圧接機の上流側の第2のテンションプーリの自重で
該テンションプーリの部分で撓む。最も短いワイヤーで
ある最短ワイヤーは、圧接機とチャックとの間でたるむ
ことなく、(L−l1 )の長さ分、圧接機の上流側の第
3のテンションプーリの自重で該テンションプーリの部
分で撓む。このようにして、異なる長さのワイヤーを有
するハーネスを製造する。
【0005】後者の装置は、チャックで引き出したワイ
ヤーを所定ストローク戻すことで、ワイヤーへのテンシ
ョンを解放し、この状態で各ワイヤー毎のテンションプ
ーリにより各ワイヤーを引き戻すのであるが、この際、
ワイヤーに慣性力が働き、ワイヤーを決めた長さより多
く戻る傾向にあるため、テンションプーリをゆっくり下
ろしてくる必要がある。
【0006】このため、この従来の装置では、高速・高
精度のワイヤーハーネス圧接作業が困難となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来技術の不具合を解消させることを、解決すべき課題と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、基本的には、ワイヤーハーネス圧接
装置の上流側にプーリと押えとからなるワイヤー送り装
置による各ワイヤーの送り出しにより、ワイヤーハーネ
ス圧接装置の下流側に各ワイヤーを所定長とするたるみ
を作る手段を採用する。
【0009】より具体的には、本発明は、コネクターを
送るアプリケータと対向し且つ複数本のワイヤーをコネ
クター内に圧接させるスタッファーを有するワイヤーを
コネクターに圧接するワイヤーハーネス圧接装置の下流
側へ複数本のワイヤーの内の最短長さのワイヤー長さ分
各ワイヤーを引出す装置、ワイヤーハーネス圧接装置の
上流側に位置し且つワイヤー送りプーリと押え部分から
なるワイヤー送り装置、ワイヤー送り装置の上流側のワ
イヤー供給装置を有し、ワイヤー送り装置が各ワイヤー
に接する複数のワイヤー送りプーリの回転により、各ワ
イヤー毎に必要な長さから最短長さのワイヤー長さ分を
差引いた長さ分、各ワイヤーを送り出し、ワイヤーハー
ネス圧接装置とワイヤー引出し装置との間に最短長さの
ワイヤーを直線状態にし且つ残りの各ワイヤーをたわま
した状態でワイヤーハーネス装置により各ワイヤーの終
端にコネクターを圧接させることを特徴とするワイヤー
ハーネス圧接機を提供する。
【0010】本発明によれば、プーリと押えとでワイヤ
ーを必要量を送り出すので、所定長のワイヤーを正確に
且つ高速に得ることができる。さらに、本発明の圧接機
では、ワイヤーを適所で押えているので、ワイヤーの振
動(なわとび現象)がなく、ワイヤーの圧接機の部品へ
のからみ付きがない。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一例の圧接機の斜視図で、
ワイヤーとコネクターとを圧接するワイヤーハーネス圧
接装置を仮想線で示す。図2は、その側面図である。図
3〜図11は、作業順序を示す図である。
【0012】本発明によるワイヤーハーネス圧接機の一
例は、ワイヤー供給装置10、ワイヤー送り装置11、
ワイヤー引戻し装置12、ワイヤーハーネス圧接装置1
3、およびワイヤー引出し可動チャック装置14を有
す。
【0013】ワイヤー供給装置10は、ワイヤー3を巻
回した複数個のドラム15と、ワイヤー3に張力を与え
るプーリ16とを有す。図示例では、3本のワイヤー3
を有するコネクタ付きマルチハーネスを製造するための
ものであるから、ドラム15を3個使っている。
【0014】ワイヤー送り装置11は、主ワイヤー送り
プーリ32と、これを回転させるモータ33と、モータ
33の回転トルクをプーリ32に伝達させるベルトと、
プーリ32の周面上にワイヤー3を押し付けるワイヤー
押え31と、このワイヤー押え31をプーリ32に接し
ワイヤー3に送り力を与えるシリンダとを有する主たる
部分と、この主たる部分の上流側の補助プーリ34と、
このプーリ34にベルトを介して回転トルクを伝達させ
るモータ36とからなる補助部分とからなる。
【0015】補助モータ36の回転は、補助プーリ34
を回し、その周面に接するワイヤー3を送り出す。押え
31をシリンダで下げ、主プーリ32に接触させた状態
で、主プーリ32を回転させ、ワイヤー3を送り出す。
ワイヤー3の送り出し量は、プーリ32、34の総回転
角により決る。
【0016】ワイヤー引戻し装置12は、シリンダ57
に結合されたブラケット58を有し、このシリンダ57
がブラケット58をワイヤー3の走路上又は走路外に選
択的に配置可能とする。ブラケット58には静止プレー
ト56が固定され、このブラケット58上のシリンダ5
5にクランププレート51を結合する。ワイヤー3が両
プレート56、51間を走り、クランププレート51を
シリンダ55で押上げ、静止プレート56に接触させ、
ワイヤー3を両プレート56、51でつかみ、ブラケッ
ト58を上流側へ戻すことで、ワイヤー3を後方へ引戻
し可能とする。
【0017】ワイヤーハーネス圧接装置13は、前述し
た公報に開示されるもの、或いは、特開昭63−668
77号公報に開示される公知のものを用いる。左方のア
プリケータとスタッファーとがワイヤー3の前端にコネ
クターを圧接し、右方のアプリケータとスタッファーと
がワイヤー3の終端にコネクターを圧接させる。
【0018】ワイヤーハーネス圧接装置13は、ワイヤ
ー押え装置を有す。同装置は、プーリ43と、該プーリ
43を回転させるモータ42、プーリ43とモータ42
とを同時に昇降させるシリンダ44と、およびプーリ4
3と対向し、シリンダにより昇降する押え41を有す
る。
【0019】ワイヤー引出し可動チャック装置14が、
ブラケット22と、ブラケット22を往復動させるシリ
ンダ21と、ブラケット22のストロークを規制するス
トッパ24と、ブラケット22に支持されたチャック2
5と、チャック25を開閉するシリンダ23とを有す。
【0020】図3と図4を参照する。シリンダ21によ
りチャック25を後退させ、前端にコネクター5を有す
るワイヤー3をつかみ、次いで、チャック25を前進さ
せ、複数本のワイヤー3を、一定長引き出す。この際、
ストッパ24がブラケット22の戻り量を規制する。こ
の行程で、複数本のワイヤー3の最短長の分だけワイヤ
ー3が引出される。
【0021】図5と図6を参照する。プーリ43をシリ
ンダ44で上昇させてワイヤー3にプーリ43の外周面
を接触させ、押え41をプーリ43に接触させる。ワイ
ヤー送り装置11の押え31を主プーリ32に接触させ
る。各ワイヤー3の長さに相当する分ワイヤー3を送る
と、そのワイヤー3に対応する押え41、31が上昇
し、同時に、両プーリ32、34間のワイヤー戻り装置
35が下降し、ワイヤー3の送りを止める。
【0022】図7に、各ワイヤー3をワイヤー戻り装置
35によりその送りを止めた状態を示す。各プーリ3
2、34、43の回転を停止させる。必要長さに応じて
各ワイヤー3が、ワイヤーハーネス圧接装置13の下流
側にたるみが作られる。
【0023】図8と図9を参照する。ワイヤー引戻し装
置12をワイヤー3走路に移動させ、両プレート51、
56により各ワイヤー3をつかむ。この状態で、ワイヤ
ーの終端にコネクター5′を右方のアプリケータとスタ
ッファーとにより圧接させる。
【0024】図10と図11を参照する。ワイヤー3の
終端にコネクター5′を圧接させると、ワイヤー3の終
端をカットし、両端にコネクター5、5′を有するワイ
ヤー3を右方へ搬送する。これとは別に、ワイヤー3の
終端をカットし、次いで、コネクター5′にワイヤー3
を圧接し、両端にコネクター5、5′を有するワイヤー
3をワイヤーハーネス圧接装置13から送り出してもよ
い。ワイヤー引戻し装置12がワイヤー3をL1 だけ引
戻すことで、ワイヤー3の前端を、左方のアプリケータ
とスタッファーのライン上に位置させる。次いで、各ワ
イヤー3の前端にコネクター5を圧接させる。即ち、図
3の状態に戻り、これを繰り返すことで、完成したハー
ネスを連続的に送り出す。
【0025】
【発明の効果】ワイヤー引出し可動チャック装置は、最
短長のワイヤー分だけ引出せばよいので、これをワイヤ
ーハーネス圧接装置に近接させ得る。即ち、圧接機の小
型化が可能となる。
【0026】ワイヤーをプーリでワイヤーハーネス圧接
装置の下流側でたるませるのみであるから、小型の圧接
機でありながらワイヤー長さの制約を受けない。
【0027】ストッパの位置が調整であるから、図6〜
図8の操作を省略することで、所望にして同長のワイヤ
ーを有するハーネスの製造を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一例の斜視図である。
【図2】図2は図1の例の側面図である。
【図3】図3はチャックがワイヤーをつかみに行く前の
図である。
【図4】図4はワイヤーの前端をつかみチャックがワイ
ヤーを引出した状態を示す図である。
【図5】図5はワイヤーを押えでプーリに接触させた状
態を示す図である。
【図6】図6はワイヤーをプーリで送っていることを示
す図である。
【図7】図7は各ワイヤーを必要量引出し、ワイヤーの
戻り防止をした状態を示す図である。
【図8】図8はワイヤー引戻し装置が作動した状態を示
す図である。
【図9】図9はワイヤーの後端にコネクターを圧接する
状態を示す図である。
【図10】図10はワイヤーをカットし、コネクター付
きワイヤーを搬出する状態の図である。
【図11】図11はワイヤーを引き戻しワイヤー前端に
コネクターを圧接した状態の図である。
【符号の説明】
10 ワイヤー供給装置 11 ワイヤー送り装置 12 ワイヤー引戻し装置 13 ワイヤーハーネス圧接装置 14 ワイヤー引出し可動チャック装置 24 ストッパ 25 チャック 31 押え 32 プーリ 35 ワイヤー戻り防止装置 41 押え 43 プーリ 51 クランププレート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクターを送るアプリケータと対向し
    且つ複数本のワイヤーをコネクター内に圧接させるスタ
    ッファーを有するワイヤーをコネクターに圧接するワイ
    ヤーハーネス圧接装置の下流側へ複数本のワイヤーの内
    の最短長さのワイヤー長さ分各ワイヤーを引出す装置、
    ワイヤーハーネス圧接装置の上流側に位置し且つワイヤ
    ー送りプーリと押え部分からなるワイヤー送り装置、ワ
    イヤー送り装置の上流側のワイヤー供給装置を有し、ワ
    イヤー送り装置が各ワイヤーに接する複数のワイヤー送
    りプーリの回転により、各ワイヤー毎に必要な長さから
    最短長さのワイヤー長さ分を差引いた長さ分、各ワイヤ
    ーを送り出しワイヤーハーネス圧接装置とワイヤー引
    出し装置との間に最短長さのワイヤーを直線状態にし
    残りの各ワイヤーをたわました状態でワイヤーハーネ
    ス装置により各ワイヤーの終端にコネクターを圧接させ
    ることを特徴とするワイヤーハーネス圧接機。
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