JPH065652Y2 - しや断器の試験装置 - Google Patents

しや断器の試験装置

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JPH065652Y2
JPH065652Y2 JP1986092973U JP9297386U JPH065652Y2 JP H065652 Y2 JPH065652 Y2 JP H065652Y2 JP 1986092973 U JP1986092973 U JP 1986092973U JP 9297386 U JP9297386 U JP 9297386U JP H065652 Y2 JPH065652 Y2 JP H065652Y2
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voltage
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breaker
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寿輝 横山
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【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、三相実回路における供試しゃ断器の進み電流
しゃ断試験を模擬的に行うしゃ断器の試験装置に関する
ものである。
B.考案の概要 本考案は、遅れ力率の電流を電流源回路から供試しゃ断
器に与え、しゃ断後の回復電圧を電圧源回路から与えて
進み電流しゃ断試験を模擬的に行う装置において、 電圧源回路のトランス電圧を2つのインピーダンス成分
により分圧可能に構成し、供試しゃ断器のしゃ断後にト
ランス電圧を分圧することによって、 その分圧のタイミング及びインピーダンス成分に応じた
回復電圧を得、これにより試験の等価性を向上させるよ
うにしたものである。
C.従来の技術 電力用開閉器の進み電流しゃ断性能の検証は三相実回路
により行うことが望ましいが、設備の都合上等により単
相の等価試験により行われることが多い。このような等
価試験に用いられる回路の従来例を第6図に示すと、こ
の回路は、交流電源1、投入器2、電流制限用リアクト
ル3、補助しゃ断器4及び供試しゃ断器5よりなる電流
源回路と、交流電源1、投入器2、トランス6及び回復
電圧印加用コンデンサ7よりなる電圧源回路とからな
る。しゃ断試験は、先ず電流源回路により遅れ力率の電
流iLを供試しゃ断器5に流した状態で当該供試しゃ断
器5及び補助しゃ断器4を同時に開極する。なおしゃ断
器5には電圧源回路から進み力率の電流iCも流れる
が、この電流iCは前記遅れ力率の電流iLよりも十分小
さいため、その合成電流は遅れ力率の電流iLとして近
似される。そして開極後しゃ断器4,5は、遅れ力率の
電流iLの零点でしゃ断し、以後供試しゃ断器5の一端
には、コンデンサ7を経由した進み力率の電流しゃ断時
の回復電圧が印加される。従って供試しゃ断器5の極間
には、トランス6の二次側電圧波高値をVとすれば近似
的にV(1−cosωt)の大きさの電圧が印加され、
(n+1/2)サイクル毎に(nは0、1、2…)2Vの
最大電圧が印加される。
一方三相実回路においては、第1しゃ断相の極間電圧V
tはインダクタンス等の電圧降下による電圧変動分等を
省略すると、近似的に次の式で表わされる。
ただしEは相電圧波高値であり、コンデンサバンク線間
電圧をE0(Vrns)として で表わされる。
ところで信頼性の高い試験を行うためには、単相等価試
験における回復電圧の時間的変化は三相実回路の場合に
できるだけ近似的であることが望ましい。このため従来
では次のような方法が採用されていた。従来方法による
波形を第7図及び第8図に示す。
(1)三相実回路における波形と試験回路における波形と
の相対差が最少になるようにする(第7図の点線
1)。
(2)回復電圧の波高値が一致するように2V=2.5E(+イ
ンダクタンス降下分)とする(第7図の点線2)。
(3)回復電圧の接線上昇率を合わせる(第8図の点線
3)。
なお第7図、第8図中の実線0は三相コンデンサを用
いた場合の回復電圧の波形を示し、鎖線mは接線を示
す。
D.考案が解決しようとする問題点 上記の(1)の方法では波高値が実回路の場合に比べて過
酷であり、(2)の方法では上昇率が不足し、極間電圧が
最大となる近傍を除いて電圧値が実回路の場合よりも不
足し、特にしゃ断後約1/2サイクルの期間に対する性能
検証としては適さない。また(3)の方法では波高値が過
酷になり、かつ電圧値が低い部分もある。従って従来の
試験回路では等価性が低いという問題があり、この傾向
は50Hz電源の試験回路で60Hzの実回路に相当する回復電
圧を得ようとする場合一層顕著であった。
本考案の目的は、三相実回路に対する等価性の高いしゃ
断試験を行うことにある。
E.問題点を解決するための手段 第1図は本考案の試験装置の回路構成を示す回路図であ
り、第6図と同符号のものは同一部分を示す。第1図の
構成においては、トランス6の二次側電圧を分圧するよ
う、二次巻線に第1のインピーダンス成分8及び第2の
インピーダンス成分9の直列回路を接続すると共にイン
ピーダンス成分8,9の接続点と供試しゃ断器5との間
に回復電圧印加用コンデンサ7が設けられている。前記
第2のインピーダンス成分9に対して直列に投入器10が
接続され、この投入器10を閉じることにより二次側電圧
を分圧する状態が得られると共に開くことにより分圧し
ない状態が得られる。
F.作用 先ず投入器10を開いておき、投入器2、補助しゃ断器4
及び供試しゃ断器5を閉じておくと、交流電源1からリ
アクトル3を通じて供試しゃ断器5に遅れ力率の電流i
Lが流れ、トランス6からコンデンサ7を通じて進み力
率の電流iCが流れる。ここでiL>>iCとなるように
回路定数を設定しておくと、iL+iC≒iLとなり、従
って補助しゃ断器4及び供試しゃ断器5を同時に開極す
ると、両者は遅れ力率の電流の零点でしゃ断する。以後
供試しゃ断器5の一端にはコンデンサ7を経由した進み
力率の電流しゃ断時の回復電圧が印加される。トランス
6の二次側電圧をV1とし、第1のインピーダンス成分
8のインピーダンスZ1よりもコンデンサ7のインピー
ダンスが十分大きいとすると、回復電圧(極間電圧)
は、V1(1-cosωt)となる。そして電流しゃ断後の任
意の時点例えば1/4サイクル点(しゃ断後の位相角が90
度の時点)近傍で投入器10を閉じると、トランス6の二
次側電圧V1が分圧されてインピーダンス成分8,9の
接続点の電圧V0がV1から に変わり、この電圧が供試しゃ断器5に供給される。従
って回復電圧は となる。ただしZ2は第2のインピーダンス成分9のイ
ンピーダンスである。こうして投入器10の開成時点を境
に回復電圧の波形及び大きさが変化する。
以上において本考案では、第2図に示すようにインピー
ダンス成分8,9及び投入器10をトランス6の一次側に
設けることによっても、同様の作用効果が得られる。こ
の場合にはインピーダンスZ1はトランス6の一次側換
算値とされる。またインピーダンス成分としては、コン
デンサをはじめ、抵抗やリアクトルを用いてもよい。
G.実施例 (1)三相実回路の第1しゃ断相回復電圧を等価的に得る
場合 第1図の回路において、トランス6の二次側電圧V1とし、かつ とする。ただしEは相電圧波高値、E0はコンデンサバ
ンク線間電圧(Vrms)、fは交流電源の周波数、C1はコ
ンデンサ7の静電容量である。この場合供試しゃ断器5
に流れる電流をしゃ断した直後の回復電圧Vtは、 となる。そしてしゃ断後位相角90度の時点で投入器10を
閉じると、回復電圧Vとなる。従って「C.従来の技術」の項にて述べた(1),
(2)式を満足し、この例によれば三相実回路第1しゃ断
相の回復電圧に極めて近似した回復電圧波形を得ること
ができる。第3図は位相角と回復電圧(極間電圧)との
関係を示す波形であり、実線a1,点線a2は、夫々90度
の時点で投入器10を開成した場合及び閉成しない場合の
波形を示す。
(2)50Hz電源の試験装置を用いて60Hz三相実回路第1し
ゃ断相の回復電圧の波形に近似した波形を得る場合 Z1及びZ2よりも十分小さくして、次の〜のようにV1,Z1
2を選定し、いずれの場合も電流しゃ断後5ms後に投
入器10を閉成した。
とし、60Hz三相実回路第1しゃ断相の回復電圧との一致
点を、零点、60Hzにおける位相角90度相当点の電圧及び
50Hzにおける電流しゃ断後5msからの接線上昇率とし
た。
とし、60Hz三相実回路第1しゃ断相の回復電圧との一致
点を、零点、60Hzにおける位相角90度相当点の電圧及び
波高値とした。
とし、60Hz三相実回路第1しゃ断相の回復電圧との一致
点を、零点、50Hzにおける電流しゃ断後5ms点の電圧及
び波高値とした。
これら〜の例において得られた回復電圧の波形を第
4図及び第5図に示すと、第4図の実線b1,b2は夫々
上記,の例に対応する波形であり、第5図の実線b
3はの例に対応する波形である。また第4図及び第5
図にて一部を点線で示したc及びdは、夫々投入器10を
投入しない場合の回復電圧及び60Hz三相実回路第1しゃ
断相の回復電圧の波形である。この例からわかるように
トランス6の二次側電圧、インピーダンスZ1,Z2の値
及び投入器10の閉成時点を適切に選定することにより50
Hz電源の試験装置でありながら60Hz三相実回路第1しゃ
断相の回復電圧に近似した波形が得られる。
本考案においては、三相実回路第1しゃ断相の回復電圧
に近似した波形を得、あるいは50H電源試験装置で60Hz
の場合に近似した波形を得るためには、V1を1.5E〜2.
1E、 を0.25〜2.5の範囲に選定することが望ましい。
H.考案の効果 以上のように本考案によれば、電圧源回路のトランス電
圧を2つのインピーダンス成分により分圧可能に構成
し、その分圧の状態を投入器の閉成によって得るように
しているため、トランスの二次側電圧、インピーダンス
成分の各インピーダンス値及び投入器の閉成時点を適切
に選定することによって、三相実回路第1しゃ断相の回
復電圧に対して近似性の高い回復電圧波形を得ることが
できるから、等価性の高い試験を行うことができる。更
に50Hz電源の試験回路により60Hzの場合の回復電圧に近
似した波形を得ることができるから、試験設備の有効活
用が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は各々本考案の回路構成を示す回路
図、第3図〜第5図は、各々実施例に係る回復電圧を示
す波形図、第6図は従来装置を示す回路図、第7図及び
第8図は、各々従来装置に係る回復電圧を示す波形図で
ある。 1……交流電源、2……投入器、3……電流制限用リア
クトル、4……補助しゃ断器、5……供試しゃ断器、6
……回復電圧印加用コンデンサ、7……トランス、8…
…第1のインピーダンス成分、9……第2のインピーダ
ンス成分、10……投入器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源及びリアクトルを含む電流源回路
    から供試しゃ断器に遅れ力率の電流を与え、この電流の
    しゃ断後に、前記交流電源にトランスを介して回復電圧
    印加用コンデンサを接続してなる電圧源回路から前記し
    ゃ断器に回復電圧を印加し、これにより実回路の進み電
    流しゃ断試験を模擬的に行うしゃ断器の試験装置におい
    て、 前記トランスの二次側または一次側電圧を分圧し、分圧
    した電圧を直接または当該トランスを介して前記回復電
    圧印加用コンデンサ及び供試しゃ断器の直列回路に供給
    する第1のインピーダンス成分及び第2のインピーダン
    ス成分と、閉成時に前記インピーダンス成分により分圧
    する状態を得ると共に開成時に分圧しない状態を得るよ
    うに設けられた投入器とを備え、 前記投入器の閉成時点及び前記インピーダンス成分のイ
    ンピーダンス値を選定することにより供試しゃ断器の回
    復電圧を調整することを特徴とするしゃ断器の試験装
    置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5025152A (ja) * 1973-07-06 1975-03-17
JPS5312085A (en) * 1976-07-21 1978-02-03 Hitachi Ltd Method of testing breaker equivalent
JPS57194369A (en) * 1981-05-25 1982-11-29 Meidensha Electric Mfg Co Ltd Protecting circuit for condenser bank equivalent tester
JPS5965271A (ja) * 1982-10-06 1984-04-13 Nissin Electric Co Ltd 遮断器の等価試験方法

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