JPH0655835A - 光学文字読み取り用感圧記録紙 - Google Patents

光学文字読み取り用感圧記録紙

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JPH0655835A
JPH0655835A JP4208253A JP20825392A JPH0655835A JP H0655835 A JPH0655835 A JP H0655835A JP 4208253 A JP4208253 A JP 4208253A JP 20825392 A JP20825392 A JP 20825392A JP H0655835 A JPH0655835 A JP H0655835A
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JP
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paper
character
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JP4208253A
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Inventor
Nobuhiro Torii
宜弘 鳥居
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】古紙再生パルプを使用した光学文字読み取り用
感圧記録紙を提供する。 【構成】ダート数が0.08mm2 以上は150コ/m
2 以下とし、0.03mm2 以上の総数は1600コ/
2 以下で白色度を80以上とする。 【効果】白色度低下が殆どなく、発色文字のPCS濃度
が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学文字読み取り性に優
れた感圧記録紙に関し、更に詳細には古紙を原料とした
再生パルプを使用した光学文字読み取り用感圧記録紙に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子供与性染料と電子受容性酸性物質と
の組み合わせによる発色反応を利用した感圧記録紙は、
例えば米国特許第2505470号、同2550471
号、同2730456号、同3418250号明細書に
記載されており、基本的には電子供与性染料(以下、発
色剤という)を高沸点溶媒に溶解し、マイクロカプセル
に内蔵して紙の如き支持体の裏面に塗布した上用紙と電
子受容性酸性物質(以下、顕色剤という)を紙の如き支
持体(以下、原紙という)の表面に塗布した下用紙とを
互いに塗布面を重ね合わせ印字すると、上用紙のマイク
ロカプセル中の発色剤が流出し、下用紙の顕色剤と接触
して発色反応を起こし発色画像が得られる。更に原紙の
表面に顕色剤、裏面に発色剤を塗布して中用紙とし、上
用紙−中用紙−中用紙・・下用紙とすることにより多数
枚の複写が可能である。従来、このような原理で記録画
像を得る感圧記録紙はの発色剤は、クリスタルバイオレ
ットラクトンに代表される青発色用フタリド系発色剤や
置換アミノ基を有する黒発色用フルオラン系発色剤であ
り、これらの発色剤は400〜640nmの可視波長領
域で光吸収を有し目視画像を得ることが重要であり、目
的でもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近レ
ーザー反射光で印字発色画像を自動的に読み取る光学文
字読み取り装置(OCR、OMR)や光学的ラベルバー
コード読み取り装置が開発され、店舗販売時点情報管理
システム(POS)、写真DP袋システム等に使用さ
れ、急速に増加してきているが、これらの装置において
その光源は発光ダイオードや半導体レーザーを用いた波
長660nm以上の近赤外領域に吸収がある光源が一般
的に使用されており、それに伴い660nm以上に吸収
を有する発色剤が開発され、例えば特開昭51−121
035号、同51−121037号、同51−1210
38号、同57−167979号、同62−24365
3号公報等に記載のジビニルフタリド系化合物;特開昭
51−90608号、同59−199757号公報等に
記載のフルオラン系化合物;特開昭60−22687
号、同61−22076号公報等に記載のスピロフルオ
ランフタリド系化合物;特開昭58−5940号公報に
記載のフタリド系化合物が提案され、一部実用化されて
いる。
【0004】ところで近年、紙の需要は予測に反して増
え続けており、その原料となるパルプ事情は世界的に厳
しさを増している反面、都市ゴミに含まれる紙類は特に
多くなっており、地球環境保全と森林資源保護の観点か
ら、古紙再生の拡大を図り、利用率を上げる努力が必要
である。既に新聞紙では約40%の古紙を原料とした再
生パルプ(以下、古紙再生パルプという)が使用されて
いる。しかし感圧記録紙、感熱記録紙に古紙再生パルプ
を使用すると品質に問題が発生する可能性があり、特に
光学文字読み取り用感圧記録紙では白色度低下が最大の
問題となることから、未だ実用化するには至っていな
い。
【0005】従って本発明の目的は古紙再生パルプを使
用し、然も白色度低下がなく、発色画像の光学文字読み
取りに優れ、経済的価値と実用的価値を兼ね備えた光学
文字読み取り用感圧記録紙を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは広範な実験
・研究を鋭意進めた結果、古紙再生パルプを使用し、且
つ白色度低下がなく、光学文字読み取りとして最も重要
な発色文字のPCS濃度が高く、即ち、発色部と非発色
部(白地部)のコントラストが鮮明であり、発色画像
(文字)の光学文字読み取りに優れる光学文字読み取り
用感圧記録紙を開発した。具体的には光学文字読み取り
用感圧記録紙に古紙再生パルプが10重量%以上混合さ
れ、該古紙再生パルプ表面のダート数が0.08mm2
以上は150コ/m2 以下とし、0.03mm2 以上の
総数が1600コ/m2 以下で白色度が80以上とする
ことにより目的は達成されるという知見をもって本発明
に至った。
【0007】本発明に使用される古紙再生パルプの原料
である古紙は、例えば古新聞、白新等の新聞古紙;特切
付、更切付、並切付、中反古、更反古、雑誌等の雑誌古
紙;白マニラ、見当マニラ、色マニラ、上台紙、並台
紙、上込新、込新、上ボール、下ボール、カード等の板
紙古紙;上切茶、無地茶、並茶、セメン茶、雑茶袋、赤
ワンプ、ワンプ等の包装紙古紙;段茶、カッテング、O
CC、段ボール等の段ボール古紙;上白、特白、更白、
掛白、上見当、模造、色上、青模造、白アート、見当ア
ート、色アート等の印刷古紙が挙げられる。
【0008】これらの古紙を離解、除塵、ニーディン
グ、熟成、脱インキ、漂白等の各工程を適宜選択・組み
合わせを行い、古紙再生パルプを得る。離解工程では古
紙をパルパーで機械力と薬品で処理して繊維状に解し、
印刷インキ及び灰分等を繊維より剥離する。除塵工程と
は古紙に含まれる異物(プラスチック等)及びゴミをス
クリーンクリーナー等により除去する。ニーディングと
は熟成に先だって界面活性剤より成る脱インキ剤(脱墨
剤);カセイソーダ、ケイ酸ソーダ等のビルダー;過酸
化水素等の漂白剤を古紙に添加・混合すると共に機械的
攪はんを行い、インキをパルプ繊維から剥離・分散する
工程である。熟成工程ではニーディングを終了した古紙
について添加薬品と共にアルカリ膨潤等の化学反応によ
る脱インキを促進する。脱インキ工程は脱墨工程と称さ
れ、ニーディング、熟成によって繊維より剥離・分散し
たインキをフローテーション法(浮選法)又は洗浄法で
系外に除去する。
【0009】古紙再生パルプ中の残インキ数を制御する
手段としては上記離解工程の離解時間と薬品添加量、ニ
ーディング時の負荷、脱インキ(脱墨)工程の薬品添加
量がある。該印刷インキは多くの種類があり、例えば新
聞インキ、書籍印刷インキ等の浸透型;カルトンイン
キ、プロセスインキ等の酸化重合型;グラビアインキ、
フレキソインキ等の溶剤型;UVインキ、EBインキ等
の自己重合型;モイスチャーセットインキ、ヒートセッ
トインキ等の反応硬化型;ジェットインキ等の染料型;
感熱インキ、感圧インキ等の反応発色型があり、使用薬
品はカセイソーダ、炭酸ソーダ、ケイ酸ソーダ等のアル
カリ;α−オレフィンスルホネート、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル等の界面活性剤が挙げられ
る。そして最後に漂白処理を行い、白色度向上が図られ
る。古紙再生パルプの漂白は一般パルプの漂白と同様の
過酸化水素、ハイドロサルファイト、次亜塩素酸カルシ
ウムが使用される。
【0010】本発明で言うダート数は古紙再生パルプ表
面の印刷インキが黒点として残った数であり、これらの
ダート数は各工程の調節により可能であるが、調節の結
果を評価する手段として目視では限界があり、本発明者
らは測定方法としてマイクロレンズを用いた画像解析装
置或はペーパーダートアナライザーで0.03mm2
上のダート数を測定することにより正確に評価できる。
本発明の古紙再生パルプ表面のダート数は0.08mm
2 以上が150コ/m2 以下で、0.03mm2 以上は
1600コ/m2 以下とし、ダート総面積は80mm2
/m2 以下である。0.08mm2 以上が150コ/m
2 を越えると発色文字を誤読する場合があり、0.03
mm2 以上が1600コ/m2 を越えると白色度が低下
し、読み取りに必要な発色文字のPCS濃度が得られな
い。
【0011】本発明の光学文字読み取り用感圧記録紙で
は上記古紙再生パルプを有効な手段として利用するため
に10重量%以上含有する原紙を使用するものである
が、古紙再生パルプの他に使用する一般パルプはNBK
P、LBKP、NBSP、LBSP、GP、TMP等が
1種又は2種以上混合される。本発明に使用する原紙は
タルク、カオリン、二酸化チタン、ベントナイト等の白
色填料;アニオン性、ノニオン性、カチオン性或は両性
の歩留り向上剤;紙力増強剤;内添サイズ剤等の内添助
剤が使用され、例えばFe以外のAl、Sn、Zn等の
多価金属化合物(硫酸バンド、塩化アルミニウム)及び
各種澱粉、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、
ポリアミン、ポリアミド樹脂、親水性架橋ポリマー粒子
分散物及びこれらの誘導体或は変成物等が1種又は2種
以上混合される。
【0012】又、所望に応じて蛍光染料、PH調節剤、
消泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール
剤等の抄紙用内添助剤を使用し、抄紙PHが4.5±
0.5である酸性原紙として長網抄紙機、ツインワイヤ
ー抄紙機、コンビネーション抄紙機、丸網抄紙機、ヤン
キー抄紙機で抄造される。更に抄造された原紙の表面へ
コンベンショナルサイズプレス、ゲートロールサイズプ
レス或はメタリングブレード方式のサイズプレス、ビル
ブレード、ショートドウェルコーター等の装置で澱粉、
ポリビニルアルコール、ラテックスエマルジョン、無水
マレイン酸系サイズ、スチレンアクリル酸系等の各種表
面サイズ剤、エチレン尿素樹脂等の寸法安定化剤、ポリ
エチレングリコールやポリオキシエチレンポリグリセリ
ルエーテル等の湿潤剤、界面活性剤、白色顔料を塗布す
る。
【0013】本発明の原紙を使用した光学文字読み取り
用感圧記録紙は上用紙、中用紙、下用紙で構成される。
本発明に使用する上用紙、中用紙用の光学文字読み取り
用発色剤としては、例えば3,3−ビス[2−(p−ジ
メチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニ
ル)エテニル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリ
ド、3,3−ビス[2−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−2−フェニルエテニル]−4,5,6,7−テト
ラクロロフタリド、3,3−ビス[2−(p−ジメチル
アミノフェニル)−2−(p−メチルフェニル)エテニ
ル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3
−ビス[2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−
(p−プロポキシフェニル)エテニル]−4,5,6,
7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス[2−(p−
ジメチルアミノ−m−メチルフェニル)−2−(p−メ
トキシフェニル)エテニル]−4,5,6,7−テトラ
クロロフタリド、3,3−ビス[2−(p−ジメチルア
ミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニ
ル]フタリド、3,3−ビス[2−(p−ジメチルアミ
ノフェニル)−2−(p−メチルフェニル)エテニル]
フタリド、3−[2−(p−ジメチルアミノフェニル)
−2−(p−メトキシフェニル)エテニル]−3−
[2,2−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)エテニ
ル]フタリド、3−[2−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル]−3−
[2−(p−ピロジリノフェニル)−2−(p−メトキ
シフェニル)エテニル]フタリド、1−エチル−8−
(ジブチルアミノ)−1,2−ジヒドロ−2,2,4−
トリメチルスピロ[11H−(1)ベンゾピラノ(2,
3−g)キノリン−11,3’−フタリド]、8−(ジ
エチルアミノ)−1,2−ジヒドロ−2,2,4−トリ
メチルスピロ[11H−(1)ベンゾピラノ(2,3−
g)キノリン−11,3’−フタリド]、8−(ジエチ
ルアミノ)−12−メチル−1,2−ジヒドロ−2,
2,4−トリメチルスピロ[11H−(1)ベンゾピラ
ノ(2,3−g)キノリン−11,3’−フタリド]、
3−[4−(4−フェニルアミノフェニル)アミノフェ
ニル]アミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3
−[4−(N,N−ジブチルアミノ)アニリノ]−6−
メチル−7−クロロフルオラン、3,6,5−トリ(ジ
メチルアミノ)フルオラン−9−スピロ−1’−(3’
−イソベンゾフェノン)等が挙げられる。
【0014】本発明に使用する発色剤は高沸点溶媒に溶
解し、マイクロカプセルに内蔵される。高沸点溶媒とし
てはアルキルナフタレン類、ジアリルアルカン類、アル
キルビフェニル類、トリアリルジメタン類、アルキルベ
ンゼン類、ベンジルナフタレン類等の芳香族炭化水素;
カルボン酸エステル系化合物;リン酸エステル系化合
物;植物油等があり、本発明においても使用する。
【0015】本発明に使用するマイクロカプセルはイン
サイチュー重合法或は界面重合法でマイクロカプセル化
され、特開昭51−9079号、同52−66878
号、同53−8486号、同54−49984号公報に
記載されているようなカプセル壁膜材が耐熱性、耐溶剤
性のあるウレタン樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、尿素
−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド
樹脂等の合成樹脂である。マイクロカプセルは澱粉又は
澱粉誘導体の微粉末、セルロース繊維粉末等の発色汚れ
防止剤(緩衝剤);澱粉、ポリビニルアルコール等の水
溶性高分子及び酢酸ビニル系、アクリル系、スチレン−
ブタジエン共重合体系ラテックスエマルジョン等の疎水
性高分子の結着剤と共に発色剤用塗布液と成し、原紙に
エアーナイフコーター等の塗布方式で3〜10g/m2
(乾燥重量固形分)となるように塗布・乾燥する。
【0016】本発明に使用する中用紙、下用紙用の顕色
剤としては、例えば酸性白土、アタパルガイト・クレ
ー、特公昭41−2373号、同41−7622号、同
42−8811号公報に記載されているような活性白
土、特開昭57−15996号公報記載の半合成固体酸
等の無機系顕色剤;特公昭41−20144号明細書記
載のノボラック型フェノール樹脂、特公昭49−108
56号、同49−55410号公報記載の芳香族カルボ
ン酸及びこれらの多価金属塩、特開昭63−18672
9号、同63−254124号公報記載のサリチル酸樹
脂の多価金属塩等の有機系顕色剤が挙げられる。
【0017】顕色剤はカオリン、炭酸カルシウム等の白
色顔料、澱粉、ポリビニルアルコール、スチレン−ブタ
ジエン共重合体ラテックスエマルジョン等の結着剤及び
所望により分散剤、消泡剤と共に顕色剤用塗布液と成
し、原紙にブレードコーター等の塗布方式で2〜8g/
2 (乾燥重量固形分)となるように塗布・乾燥する。
【0018】
【実施例】以下、最も代表的な実施例により本発明の好
適態様と優れた効果を具体的に説明する。尚、以下の部
はすべて重量部であり、%はすべて重量%を表す。
【0019】実施例1 〔古紙再生パルプの作成〕水680部にカセイソーダ
0.6部を溶解した後、市販模造古紙120部を混合
し、古紙固形分15%にてラボ高濃度パルパー(相川鉄
工製)で離解する。次にこの古紙固形分15%を30%
に濃縮し、ビルダーとして更にカセイソーダ0.6部、
ケイ酸ソーダ1.8部、漂白剤として過酸化水素1.2
部、脱墨剤(花王製;脱墨剤600R)0.06部を添
加し、ラボPFIミル(熊谷理機製)にて1000回ニ
ーディングする。ニーデイング終了後、古紙分散液をポ
リエチレン袋に詰め60℃2時間温浴する。温浴終了し
た古紙分散液を1.2%固形分に水で希釈しラボフロー
テーターにて5分間フローテーションを行う。この間9
0秒、210秒に1回泡層の掻き取りを行う。フローテ
ーション終了後、100メッシュ金網上で洗浄し、古紙
再生パルプを作成した。
【0020】〔古紙再生パルプ20%使用原紙の作成〕 LBKP 60部 NBKP 20部 古紙再生パルプ 20部 タルク 2部 ロジンエマルジョンサイズ 1.4部 (ディックハーキュレス製;ニューホー100) 硫酸バンド 3部 両性澱粉 0.8部 (王子ナショナル製;Cato3210) 上記配合の1%スラリーをTAPPIスタンダードマシ
ンで抄造し、得られた湿紙を5Kg/cm2 でプレスを
行い、次いで90℃で2分間乾燥し、坪量40g/m2
の原紙を得た。この原紙に6%酸化澱粉(日本食品化工
製;MS−3800)水溶液でサイズプレスを行い付着
量1.2g/m2 (乾燥重量固形分)の光学文字読み取
り感圧記録紙用原紙を作成した。
【0021】〔発色剤内蔵マイクロカプセルを塗布した
上用紙の作成方法〕高沸点炭化水素;フェニルキシリル
エタン(日本石油化学製;N−296)90部に890
nmに吸収を有する黒系発色剤:3,3−ビス[2−
(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシ
フェニル)エテニル]−4,5,6,7−テトラクロロ
フタリド6部と690nmに吸収を有する緑系発色剤:
1−エチル−8−(ジブチルアミノ)−1,2−ジヒド
ロ−2,2,4−トリメチルスピロ[11H−(1)ベ
ンゾピラノ(2,3−g)キノリン−11,3’−フタ
リド]4部を加熱溶解後、5%スチレン無水マレイン酸
共重合体水溶液(pH4.8)120部を高速攪はんし
ながら該発色剤溶解液を徐々に添加し、液温60℃で平
均粒径6μmとなるように乳化した。
【0022】水60部にメラミン12.5部と37%ホ
ルムアルデヒド初期縮合物を得て、上記乳化液に添加・
混合攪はんしながら75℃で2時間反応させた後、液温
40℃以下でpH8.5とし、発色剤内蔵マイクロカプ
セルを得た。水310部に平均粒径20μmの小麦澱粉
を50部添加・分散後、40%該発色剤内蔵マイクロカ
プセル250部、10%ポリビニルアルコール(日本合
成化学製;GL−05)水溶液300部を順次分散・混
合し、塗布液とした。この塗布液を上記抄造した坪量4
0g/m2 の原紙に塗布量が6g/m2 (乾燥重量固形
分)となるようにエアーナイフコーターで塗布・乾燥
し、光学文字読み取り用上用紙を作成した。
【0023】 〔顕色剤を塗布した下用紙の作成方法〕 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛 100部 10%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液 30部 水 270部 上記混合液をボールミルで平均粒径が2.5μmとなる
ように粉砕し、顕色剤分散液を得た。ピロリン酸ナトリ
ウム0.5部を溶解した水に10%ポリビニルアルコー
ル(クラレ製;PVA−117)水溶液150部を添加
し、カオリン(エンゲルハード製;ウルトラコート)5
0部、炭酸カルシウム(三共精粉製;エスカロン#20
00)50部を完全分散・混合後、15%該顕色剤分散
液60部、50%スチレンブタジエン共重合体ラテック
ス(旭化成製;DL−670)6部を順次混合し、塗布
液とした。この塗布液を上記抄造した坪量40g/m2
の原紙に塗布量が4g/m2 (乾燥重量固形分)となる
ようにブレードコーターで塗布・乾燥し、光学文字読み
取り用下用紙を作成した。
【0024】実施例2 実施例1の古紙再生パルプ作成における離解時のカセイ
ソーダ0.6部と離解時間20分をカセイソーダ1.2
部に増量し、離解時間は10分に短縮した以外は同様の
方法で原紙更に上用紙、下用紙についても作成した。
【0025】実施例3 実施例1の古紙再生パルプ作成における離解時間20分
とフローテーション時の古紙分散液の固形分1.2%を
離解時間10分に短縮し、古紙分散液固形分を0.6%
に希釈した以外は同様の方法で原紙更に上用紙、下用紙
についても作成した。
【0026】実施例4 実施例1の古紙再生パルプ作成における離解時間20分
とPFIミルによるニーディング1000回を離解時間
10分に短縮し、ニーディングを2000回と増やした
以外は同様の方法で原紙更に上用紙、下用紙を作成し
た。
【0027】実施例5 〔古紙再生パルプ80%使用原紙の作成〕 NBKP 20部 古紙再生パルプ 80部 タルク 2部 ロジンエマルジョンサイズ(ニューホー100) 1.4部 硫酸バンド 3部 両性澱粉(Cato3210) 0.8部 実施例1の古紙再生パルプ20%使用原紙を下記配合の
古紙再生パルプ80%使用原紙とした以外は同様の方法
で原紙さらに上用紙、下用紙を作成した。
【0028】比較例1 実施例1の古紙再生パルプ作成における離解時間20分
を10分に短縮した以外は同様の方法で原紙更に上用
紙、下用紙を作成した。 比較例2 実施例1の古紙再生パルプ作成における離解時間20分
を10分に短縮して古紙再生パルプを得て、実施例5の
古紙再生パルプ80%使用原紙とした以外は同様の方法
で上用紙、下用紙を作成した。
【0029】比較例3 〔古紙再生パルプ不使用原紙の作成〕 LBKP 90部 NBKP 10部 タルク 2部 ロジンエマルジョンサイズ(ニューホー100) 1.4部 硫酸バンド 3部 両性澱粉(Cato3210) 0.8部 実施例1の古紙再生パルプ20%使用原紙を上記配合の
古紙再生パルプ不使用原紙とした以外は同様の方法で上
用紙、下用紙を作成した。
【0030】[試験方法] (1)古紙再生パルプのダート数と総面積の測定 実施例1〜4、比較例1で作成した古紙再生パルプ2%
スラリーをTAPIIスタンダードマシンで抄造して得
られた湿紙を5Kg/cm2 でプレスを行い、次いで9
0℃で2分間乾燥して坪量70g/m2 の手抄き紙を作
成した。この手抄き紙を乾式複写機(ゼロックス)でP
PC(コピー用紙)に転写して画像解析装置(ニコレ
製)のマクロレンズにより一定面積を透過光で測定・数
値化した。このマクロレンズでは2.5cm2 面積を1
0回測定し、PPC転写像に現れる0.08mm2 以上
と0.03mm2 以上のダート数と総面積mm2 /m2
を測定した結果を表1に示した。
【0031】(2)発色文字のPCS濃度の測定 実施例1〜5、比較例1〜3で作成した上用紙と下用
紙、更に一般感圧記録紙である市販三菱NCR紙スーパ
ー上用紙(N−40)と下用紙(N−40)を各々重ね
合わせてタシプライター印字し、5時間経過後の発色文
字のピーク吸収波長540nm、633nm、660n
m、810nmのPCS濃度をマクベス濃度計(PCM
−II型)で測定した結果を表2に示した。マクベス濃
度計(PCM−II型)のPCS濃度は自動的に算出さ
れるが一般式は下記で表す。数値は大きい(上限:1)
程、濃度は高く、コントラストがはっきりしている。通
常、光学文字読み取りをほぼ完全に行うのに好ましくは
PCS濃度は0.7以上必要である。 PCS濃度=白地部の反射率−発色文字の反射率/白地
部の反射率
【0032】(3)白色度の測定 実施例1〜4、比較例1で作成した古紙再生パルプのダ
ート数測定用手抄き紙及び実施例1〜5、比較例1〜3
で作成した下用紙についてハンター反射率計(東洋精機
製)で測定し、その値を表2に示した。数値は大きい程
白色度が高いことを表す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明から明かなようにダート数が0.
08mm2 以上は150コ/m2 以下とし、0.03m
2 以上の総数を1600コ/m2 以下で白色度を80
以上とした古紙再生パルプを10重量%以上使用した原
紙とすることにより白色度低下が殆どなく、発色画像
(文字)の光学文字読み取りに必要なPCS濃度が高
く、本発明の目的である地球環境保全と森林資源保護の
観点からの古紙再生利用が可能となり、経済的価値と実
用的価値を兼ね備えた光学文字読み取り用感圧記録紙が
提供できた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙の如き支持体に電子供与性染料と電子受
    容性酸性物質を塗布して成る光学文字読み取り用感圧記
    録紙において、該支持体が古紙を原料とした再生パルプ
    を10重量%以上使用し、該再生パルプ表面のダート数
    が0.08mm2以上は150コ/m2 以下とし、0.
    03mm2 以上の総数が1600コ/m2以下で白色度
    が80以上であることを特徴とする光学文字読み取り用
    感圧記録紙。
JP4208253A 1992-08-04 1992-08-04 光学文字読み取り用感圧記録紙 Pending JPH0655835A (ja)

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