JP2010228367A - 感熱記録シート - Google Patents
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Abstract
【課題】部分印刷による熱発色性インキ層を設けた感熱記録シートにおいて、発色性に優れ単色あるいは多色発色に適した感熱記録シートを提供する。
【解決手段】支持体と熱発色性インキの部分印刷による感熱性発色層との間に中間層を設ける。特に、熱可塑性樹脂からなる微小中空粒子を中間層に含有させることが熱発色性向上に有効である。
【選択図】なし
【解決手段】支持体と熱発色性インキの部分印刷による感熱性発色層との間に中間層を設ける。特に、熱可塑性樹脂からなる微小中空粒子を中間層に含有させることが熱発色性向上に有効である。
【選択図】なし
Description
本発明は、熱発色性インキを部分印刷することによる感熱記録シートに関する。
電子供与性発色剤とこれを熱時発色せしめる電子受容性顕色剤との組み合わせによる感熱記録紙については古くから知られており既に実用化されている。感熱記録紙は、一般的には電子供与性発色剤、電子受容性顕色剤や増感剤と呼ばれる熱可融性の発色助剤等を白色顔料や接着剤とともに水性塗工液にして、紙や合成紙等の支持体に全面塗工することにより工業的に生産されている。
感熱記録紙の発色色相は大部分が黒色で、一部には青色発色のものも市販されている。これらは黒色や青色に発色する電子供与性発色剤の種類を選択することにより得られるが、単色発色であり、1枚のシート上で多色発色させることは困難である。熱発色時に与える熱エネルギーを変えることにより黒色と赤色あるいは青色と赤色というように2色に発色させることができる2色発色感熱記録紙が開発され一部には実用化されているが(例えば、特許文献1、2参照)、電子供与性発色剤の水性塗工化の際に特殊な加工が必要であること、発色記録させるために特殊なプリンターを要すること等の理由によりまだ広く一般的に使用されるには至っていない。
また、電子供与性発色剤や電子受容性顕色剤を印刷インキの形態に加工して支持体に印刷することにより不可視情報を形成し、必要時に熱発色させて可視化することができる熱発色性インキあるいはそれを印刷した不可視情報印刷シートについても開示されている。熱発色性インキを高額金券や有価証券に印刷して真贋判定のために用いるという用途も開示されている(例えば、特許文献3参照)。
熱発色性インキに用いる電子供与性発色剤の種類を選定することにより、種々の発色色相のインキを作製することができ、支持体の表面に種々発色色相の熱発色性インキを印刷することにより容易に多色発色用の感熱記録シートを得ることができる。
しかしながら、熱発色性インキによる印刷部の熱発色濃度は全面水性塗工による感熱紙の熱発色濃度に比べて劣り、真贋判定のように情報の有無を読み取る用途であれば実用可能だが、文字や数字等発色像として情報を読み取る用途には発色濃度が不十分であった。
本発明は、部分印刷による熱発色性インキ層を設けた感熱記録シートにおいて、発色性に優れ単色あるいは多色発色に適した感熱記録シートを提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意研究の結果、支持体と部分印刷による熱発色性インキ層との間に中間層を設けることにより課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、支持体上に電子供与性発色剤及び該電子供与性発色剤を熱時発色せしめる電子受容性顕色剤とを主成分とする熱発色性インキを印刷して感熱性発色層を形成してなる感熱記録シートであって、
(1)支持体と該感熱性発色層との間に中間層を設けることを特徴とする感熱記録シート、
(2)中間層が熱可塑性樹脂からなる微小中空粒子を含有する上記(1)の感熱記録シート、
(3)中間層が、微小中空粒子含有層と微小中空粒子を含まない無機顔料含有層とからなる上記(1)の感熱記録シート、
を提供するものである。
すなわち本発明は、支持体上に電子供与性発色剤及び該電子供与性発色剤を熱時発色せしめる電子受容性顕色剤とを主成分とする熱発色性インキを印刷して感熱性発色層を形成してなる感熱記録シートであって、
(1)支持体と該感熱性発色層との間に中間層を設けることを特徴とする感熱記録シート、
(2)中間層が熱可塑性樹脂からなる微小中空粒子を含有する上記(1)の感熱記録シート、
(3)中間層が、微小中空粒子含有層と微小中空粒子を含まない無機顔料含有層とからなる上記(1)の感熱記録シート、
を提供するものである。
本発明により、部分印刷による熱発色性インキ層を設けた感熱記録シートにおいて、発色性に優れ単色あるいは多色発色に適した感熱記録シートの提供が可能になる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において支持体と感熱性発色層との間に設けられる中間層は、支持体上に全面塗工することにより設けられ、中間層の形成に用いられる素材を水性塗液化し、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロッドコーター、ロールコーター、カーテンコーター等の塗工機を用いて塗工量が3〜20g/m2、好ましくは5〜10g/m2となるように塗設される。中間層の塗工量としては多い方が感熱性発色層の発色性向上には効果があるが、10g/m2を超えて塗工してもそれ以上の効果は得られにくく、塗工時の乾燥負荷が大きくなるというマイナス面が生じる。
本発明において支持体と感熱性発色層との間に設けられる中間層は、支持体上に全面塗工することにより設けられ、中間層の形成に用いられる素材を水性塗液化し、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロッドコーター、ロールコーター、カーテンコーター等の塗工機を用いて塗工量が3〜20g/m2、好ましくは5〜10g/m2となるように塗設される。中間層の塗工量としては多い方が感熱性発色層の発色性向上には効果があるが、10g/m2を超えて塗工してもそれ以上の効果は得られにくく、塗工時の乾燥負荷が大きくなるというマイナス面が生じる。
本発明における中間層は、各種の無機あるいは有機系の白色顔料を各種接着剤とともに混合して塗工液となし、塗工することにより形成される。無機系白色顔料としては、炭酸カルシウム、シリカ、クレー、焼成クレー、タルク等が、有機系白色顔料としては、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等を挙げることができるが、感熱性発色層の発色性向上の効果の点では微小中空粒子を用いるのが好ましく、特に熱可塑性樹脂からなる微小中空粒子を用いることが最も好ましい。
熱可塑性樹脂からなる微小中空粒子としては、熱可塑性樹脂を殻とし内部に空気その他の気体を含有するもので、既に発泡状態となっている微小中空粒子、あるいは熱可塑性樹脂を殻とし内部に水、その他の液体を含有するもので、内部の液体を塗工時の乾燥工程で蒸発させ、内部に空隙を出現させた微小中空粒子等があり、平均粒子径(粒子外径)は0.2〜20μmのものがあるが、本発明において中間層に添加する微小中空粒子としては、粒子外径が0.2〜1μmのものが好ましく、中空粒子と内径と外径の比で表す中空度としては40〜90%のものが好ましい。
熱可塑性樹脂からなる微小中空粒子は、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポリブタジエンあるいはそれらの共重合体樹脂等から容易に、かつ安価に製造することができる。本発明で好ましく用いられる樹脂は、アクリロニトリル/塩化ビニリデン/メタクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリル系共重合体である。
また、微小中空粒子としては硼珪酸塩ガラス系微小中空粒子やアルミノシリケート系微小中空粒子等の無機系素材を挙げることができるが、感熱性発色層とサーマルヘッドとの密着性やクッション性という点では熱可塑性樹脂からなる微小中空粒子を用いる方が好ましい。
中間層を形成するための水性塗工液に用いられる接着剤としては、ポリビニルアルコール、澱粉及びその誘導体、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ソーダ、アクリルアミド/アクリル酸エステル化合物、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴムなどの水溶性高分子や、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート天然ゴム、スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート/ブタジエン共重合体などの水性エマルジョンを挙げることができる。
水性塗工方法としては、抄紙機でのオンマシン塗工もしくは抄紙後のオフマシン塗工が可能である。塗工方式は特に限定されるものではなく、エアーナイフコーター、ロールコーター、ロッドバーコーター、ブレードコーター、グラビアコーター、カーテンコーター等の塗工方式が利用できる。
中間層を設けるための支持体としては、紙が一般的であるが、樹脂フィルム、合成紙、不織布等を用いることも可能である。なお、支持体の裏面に感熱記録層、感圧複写層、インクジェット記録層等の各種塗工層を設けたり、粘着加工を行うことも可能である。
中間層は1回の塗工で形成する必要はなく、2回以上に分けることも可能であり、中間層の下層と上層に分けて機能分離することも可能である。例えば、下層に微小中空粒子含有層を設け、上層にサーマルヘッドの走行性、摩耗耐性、筆記適性、捺印定着性等の機能を付与するために微小中空粒子を含まない無機顔料含有層を設けるという例を挙げることができる。また、中間層を設けた後に、必要に応じて表面平滑性を改良する目的でマシンカレンダー、スーパーカレンダー、グロスカレンダー、ブラッシング等による処理を施すこともできる。
熱発色性インキについては、例えば特開2006−290975号公報等に開示されており、公知の素材、インキ化手段により作製することができる。熱発色性インキに用いられる電子供与性発色剤としては、感熱記録紙用として公知の化合物を単独あるいは混合して用いることができ、トリフェニルメタン系化合物、フェノチアジン系化合物、インドリルフタリド系化合物、インドリルアザフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合物、スピロピラン系化合物等を挙げることができる。
熱発色性インキに用いられる電子受容性顕色剤としては、感熱記録紙用として公知の化合物を用いることができ、例えば、フェノール誘導体、芳香族カルボン酸誘導体、N,N′−ジアリールチオ尿素誘導体、アリールスルホニル尿素誘導体、スルホンアミド誘導体、有機化合物の多価金属塩、ベンゼンスルホンアミド誘導体等を挙げることができる。
また、感熱記録紙に用いて熱発色時の感度向上に効果のある熱可融化合物を熱発色性インキに加えることもでき、例えば、脂肪酸アミド類、脂肪族尿素化合物、エーテル化合物、エステル化合物、ビフェニル誘導体等の増感剤を挙げることができる。必要により紫外線吸収剤、酸化防止剤等を加えることも可能である。
熱発色性インキにはワニスが使用され、ワニスはバインダー樹脂、油及び必要により溶剤等からなる。ワニスに使用されるバインダー樹脂としては、ロジンなどの天然樹脂、硬化ロジン、ロジンエステルなどの天然樹脂誘導体、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、スチレン樹脂、エポキシ樹脂、セルロース誘導体、フェノール樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、キシレン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ケトン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、オレフィン等の不飽和炭化水素を原料とした石油樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
ワニスに使用される油としては、アマニ油、菜種油、ヤシ油、オリーブ油、大豆油、桐油等の植物油、及びこれらを再生処理した植物油、スピンドル油、マシン油、モービル油等の鉱物油を適宜選択し用いることができる。
必要に応じて、ワニスに芳香族系、エステル系、ケトン系、アルコール系、脂肪族炭化水素、グリコール系やパラフィン、ナフテン系を主成分とした芳香族成分1%以下の石油系溶剤等が用いられる。また、ナフテン酸コバルト、オクチル酸マンガン等のドライヤー、アルミニウムキレート等のキレート化剤、石油系溶剤等の粘度調整剤等を用いることができる。
本発明で用いる熱発色性インキは、印刷部分の地汚れ防止及び発色感度の面から、電子供与性発色剤に対する電子受容性顕色剤の質量比率は50〜400質量%が好ましく、100〜300質量%が特に好ましい。また、電子供与性発色剤と電子受容性顕色剤とを同時にワニスに添加して混練りするとインキが着色する恐れがあり、別々にワニスと混練りした後に所定の割合で十分に混ぜ合わせることが好ましい。熱発色性インキ中のワニス含有量は10〜90質量%、特に30〜70質量%の範囲が好ましい。
熱発色性インキの印刷部の発色剤量は、熱発色性という点で0.01g/m2以上が好ましく、より好ましくは0.03g/m2以上である。
熱発色性インキの印刷部を発色させる手段としては、通常の感熱記録紙における加熱手段が用いられ、例えば、感熱ヘッド、熱ペン、熱スタンプ、赤外線加熱(レーザー光加熱を含む)等を挙げることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(作製例)
以下は、ワニス、各発色成分を含有するインキの作製例である。
〈ワニスの作製〉
アマニ油20質量部、ロジン変性フェノール樹脂50質量部、スピンドル油20質量部を配合して200℃で1時間加熱して樹脂を溶解させた後、スピンドル油10質量部、アルミニウムキレート剤1質量部を添加して180℃で1時間加熱し、ワニスを作製した。
以下は、ワニス、各発色成分を含有するインキの作製例である。
〈ワニスの作製〉
アマニ油20質量部、ロジン変性フェノール樹脂50質量部、スピンドル油20質量部を配合して200℃で1時間加熱して樹脂を溶解させた後、スピンドル油10質量部、アルミニウムキレート剤1質量部を添加して180℃で1時間加熱し、ワニスを作製した。
〈電子供与性発色剤インキの作製〉
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド20質量部、スピンドル油5質量部を3本ロールミルで練肉し、上記ワニス10質量部、スピンドル油5質量部を添加することにより電子供与性発色剤インキを作製した。
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド20質量部、スピンドル油5質量部を3本ロールミルで練肉し、上記ワニス10質量部、スピンドル油5質量部を添加することにより電子供与性発色剤インキを作製した。
〈電子受容性顕色剤インキの作製〉
2,2′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン20質量部、スピンドル5質量部を3本ロールミルで練肉し、上記ワニス10質量部、スピンドル油5質量部を添加することにより電子受容性顕色剤インキを作製した。
2,2′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン20質量部、スピンドル5質量部を3本ロールミルで練肉し、上記ワニス10質量部、スピンドル油5質量部を添加することにより電子受容性顕色剤インキを作製した。
〈熱発色性インキの作製〉
上記の電子供与性発色剤インキ40質量部、上記の電子受容性顕色剤インキ140質量部を3本ロールミルを用いて混合、混練して熱発色性インキを得た。
上記の電子供与性発色剤インキ40質量部、上記の電子受容性顕色剤インキ140質量部を3本ロールミルを用いて混合、混練して熱発色性インキを得た。
〈熱発色性インキの印刷条件〉
熱発色性インキの印刷条件を以下の通りとした。
印刷速度 150m/分
支持体 各実施例、比較例の支持体
給湿液 5%IPA−0.2%SEVENSTAR(大日精化社製)の混合液
使用刷版 HPF0.24mm(富士フイルム社製)
インキ盛量 印刷部分の電子供与性発色剤として約0.4g/m2
印刷機 MVF−18D(株式会社ミヤコシ製)
熱発色性インキの印刷条件を以下の通りとした。
印刷速度 150m/分
支持体 各実施例、比較例の支持体
給湿液 5%IPA−0.2%SEVENSTAR(大日精化社製)の混合液
使用刷版 HPF0.24mm(富士フイルム社製)
インキ盛量 印刷部分の電子供与性発色剤として約0.4g/m2
印刷機 MVF−18D(株式会社ミヤコシ製)
(実施例1)
〈中間層塗工液の調製〉
28%微小中空粒子エマルション(ローム・アンド・ハース・ジャパン社製、商品名;ローペイクHP−91エマルション、殻;スチレン/アクリル系共重合体) 357質量部
25%燐酸エステル化澱粉溶液 24質量部
48%スチレン−ブタジエンラテックス 25質量部
上記組成で固形分比率が約26%の中間層塗工液を調製した。
〈中間層塗工液の調製〉
28%微小中空粒子エマルション(ローム・アンド・ハース・ジャパン社製、商品名;ローペイクHP−91エマルション、殻;スチレン/アクリル系共重合体) 357質量部
25%燐酸エステル化澱粉溶液 24質量部
48%スチレン−ブタジエンラテックス 25質量部
上記組成で固形分比率が約26%の中間層塗工液を調製した。
〈中間層塗工紙の作製〉
中間層塗工液を坪量が50g/m2の原紙にブレードコーターにて塗工量が6g/m2となるように塗工乾燥して中間層塗工紙を得た。
中間層塗工液を坪量が50g/m2の原紙にブレードコーターにて塗工量が6g/m2となるように塗工乾燥して中間層塗工紙を得た。
〈感熱記録シートの作製〉
得られた中間層塗工紙に予め作製した熱発色性インキを前記印刷条件にて印刷し、OPニス(日本化薬社製、商品名;UFR−11D)をインキ付着量が約0.7g/m2となるように上刷り後に紫外線硬化させて実施例1の感熱記録シートを得た。
得られた中間層塗工紙に予め作製した熱発色性インキを前記印刷条件にて印刷し、OPニス(日本化薬社製、商品名;UFR−11D)をインキ付着量が約0.7g/m2となるように上刷り後に紫外線硬化させて実施例1の感熱記録シートを得た。
(実施例2)
〈中間層塗工液の調製〉
10%ヘキサメタリン酸ソーダ 8質量部
焼成カオリン(エンゲルハード社製、商品名;アンシレックス) 100質量部
25%酸化澱粉溶液 24質量部
48%スチレン−ブタジエンラテックス 25質量部
上記組成で固形分比率を約40%として中間層塗工液を調製した。
〈中間層塗工液の調製〉
10%ヘキサメタリン酸ソーダ 8質量部
焼成カオリン(エンゲルハード社製、商品名;アンシレックス) 100質量部
25%酸化澱粉溶液 24質量部
48%スチレン−ブタジエンラテックス 25質量部
上記組成で固形分比率を約40%として中間層塗工液を調製した。
〈中間層塗工紙の作製〉
中間層塗工液を坪量が50g/m2の原紙にブレードコーターにて塗工量が6g/m2となるように塗工乾燥して中間層塗工紙を得た。
中間層塗工液を坪量が50g/m2の原紙にブレードコーターにて塗工量が6g/m2となるように塗工乾燥して中間層塗工紙を得た。
〈感熱記録シートの作製〉
得られた中間層塗工紙に予め作製した熱発色性インキを前記印刷条件にて印刷し、OPニス(日本化薬社製、商品名;UFR−11D)をインキ付着量が約0.7g/m2となるように上刷り後に紫外線硬化させて実施例2の感熱記録シートを得た。
得られた中間層塗工紙に予め作製した熱発色性インキを前記印刷条件にて印刷し、OPニス(日本化薬社製、商品名;UFR−11D)をインキ付着量が約0.7g/m2となるように上刷り後に紫外線硬化させて実施例2の感熱記録シートを得た。
(実施例3)
微小中空粒子を、殻が架橋スチレン/アクリルで固形分濃度が26%の中空ラテックス(JSR社製、商品名;中空ラテックスAE852)384質量部に換える以外は実施例1と同様にして実施例3の感熱記録シートを得た。
微小中空粒子を、殻が架橋スチレン/アクリルで固形分濃度が26%の中空ラテックス(JSR社製、商品名;中空ラテックスAE852)384質量部に換える以外は実施例1と同様にして実施例3の感熱記録シートを得た。
(実施例4)
〈中間層上層塗工液の調製〉
10%ポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製、ゴーセランL3266) 50質量部
軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、商品名;タマパールTP123) 7質量部
30%パラフィンワックス分散液(中京油脂社製、商品名;ハイドリンP−700)
20質量部
50%ステアリン酸亜鉛分散液(新日本理化社製、商品名;MXZ50) 4質量部
上記組成で固形分比率23%の中間層塗工液を調製した。
〈中間層上層塗工液の調製〉
10%ポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製、ゴーセランL3266) 50質量部
軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、商品名;タマパールTP123) 7質量部
30%パラフィンワックス分散液(中京油脂社製、商品名;ハイドリンP−700)
20質量部
50%ステアリン酸亜鉛分散液(新日本理化社製、商品名;MXZ50) 4質量部
上記組成で固形分比率23%の中間層塗工液を調製した。
〈感熱記録シートの作製〉
実施例1の中間層塗工後に上記の中間層上層塗工液をカーテンコーターにて塗工量が3g/m2となるように塗工して中間層上層を設ける以外は実施例1と同様にして実施例4の感熱記録シートを得た。
実施例1の中間層塗工後に上記の中間層上層塗工液をカーテンコーターにて塗工量が3g/m2となるように塗工して中間層上層を設ける以外は実施例1と同様にして実施例4の感熱記録シートを得た。
(実施例5)
実施例2の中間層塗工後に中間層上層を設ける以外は実施例4と同様にして実施例5の感熱記録シートを得た。
実施例2の中間層塗工後に中間層上層を設ける以外は実施例4と同様にして実施例5の感熱記録シートを得た。
(実施例6)
実施例3の中間層塗工後に中間層上層を設ける以外は実施例4と同様にして実施例6の感熱記録シートを得た。
実施例3の中間層塗工後に中間層上層を設ける以外は実施例4と同様にして実施例6の感熱記録シートを得た。
(比較例1)
実施例1で用いた坪量が50g/m2の原紙に、熱発色性インキを前記印刷条件にて印刷し、比較例1の感熱記録シートを得た。
実施例1で用いた坪量が50g/m2の原紙に、熱発色性インキを前記印刷条件にて印刷し、比較例1の感熱記録シートを得た。
〈熱発色性評価〉
実施例1〜6及び比較例1で得られた感熱記録シートについて、感熱ラベルプリンター(株式会社イシダ製、IP−21EX)にて3,6,8の3種の算用数字を8ポイントのゴシック体として0.8mj/dotの条件で印字し、その発色濃度を以下の4段階で評価し、その評価結果を表1に示した。
◎は発色濃度が高く非常に良好である。
○は発色濃度が高く良好である。
△は発色濃度がやや低いが読み取りには支障がない。
×は発色濃度が低く読み取りに支障がある。
なお、◎、○及び△が実用に供するレベルのものである。
実施例1〜6及び比較例1で得られた感熱記録シートについて、感熱ラベルプリンター(株式会社イシダ製、IP−21EX)にて3,6,8の3種の算用数字を8ポイントのゴシック体として0.8mj/dotの条件で印字し、その発色濃度を以下の4段階で評価し、その評価結果を表1に示した。
◎は発色濃度が高く非常に良好である。
○は発色濃度が高く良好である。
△は発色濃度がやや低いが読み取りには支障がない。
×は発色濃度が低く読み取りに支障がある。
なお、◎、○及び△が実用に供するレベルのものである。
〈ヘッドマッチング性評価〉
実施例1〜6及び比較例1で得られた感熱記録シートをそれぞれ長さ10mの小巻き取りにして、感熱ラベルプリンター(株式会社イシダ製、IP−21EX)にて■のマークを0.8mj/dotの条件で連続印字した。ヘッドマッチング性を以下の3段階で評価し、その評価結果を表1に示した。
○は印字音が小さく、目立ったヘッドカスが見られない。
△は連続印字の途中からスティッキング音がやや大きくなるか、印字後のヘッドカス
がやや目立つ。
×は連続印字の途中からスティッキング音が大きく、印字後のカスが目立つ。
実施例1〜6及び比較例1で得られた感熱記録シートをそれぞれ長さ10mの小巻き取りにして、感熱ラベルプリンター(株式会社イシダ製、IP−21EX)にて■のマークを0.8mj/dotの条件で連続印字した。ヘッドマッチング性を以下の3段階で評価し、その評価結果を表1に示した。
○は印字音が小さく、目立ったヘッドカスが見られない。
△は連続印字の途中からスティッキング音がやや大きくなるか、印字後のヘッドカス
がやや目立つ。
×は連続印字の途中からスティッキング音が大きく、印字後のカスが目立つ。
〈ヘッド密着性評価〉
実施例1〜6及び比較例1で得られた感熱記録シートについて、感熱ラベルプリンター(株式会社イシダ製、IP−21EX)にて3,6,8の3種の算用数字を8ポイントのゴシック体として0.8mj/dotの条件で印字し、その発色画像の線の途切れ状態からヘッド密着性の良否として以下の4段階で評価し、その評価結果を表1に示した。
◎は線の途切れがなく、ヘッド密着性が良好である。
○は線の途切れがほとんどなく、ヘッド密着性が良好である。
△は線の途切れがやや目立つが読み取りには支障がない。
×は線の途切れがあり、ヘッド密着性が不十分である。
なお、◎、○及び△が実用に供するレベルのものである。
実施例1〜6及び比較例1で得られた感熱記録シートについて、感熱ラベルプリンター(株式会社イシダ製、IP−21EX)にて3,6,8の3種の算用数字を8ポイントのゴシック体として0.8mj/dotの条件で印字し、その発色画像の線の途切れ状態からヘッド密着性の良否として以下の4段階で評価し、その評価結果を表1に示した。
◎は線の途切れがなく、ヘッド密着性が良好である。
○は線の途切れがほとんどなく、ヘッド密着性が良好である。
△は線の途切れがやや目立つが読み取りには支障がない。
×は線の途切れがあり、ヘッド密着性が不十分である。
なお、◎、○及び△が実用に供するレベルのものである。
本発明の感熱記録シートは、中間層を全面塗工した支持体を用いて感熱性発色層を印刷により設けることで、熱発色性が良好で、同一面上に多色発色が可能な感熱記録シートを容易に作成することができ、金券や有価証券等の真贋判定用に有効に利用することができる。
Claims (3)
- 支持体上に電子供与性発色剤及び該電子供与性発色剤を熱時発色せしめる電子受容性顕色剤を主成分とする熱発色性インキを印刷して感熱性発色層を形成してなる感熱記録シートにおいて、支持体と該感熱性発色層との間に中間層を設けることを特徴とする感熱記録シート。
- 中間層が熱可塑性樹脂からなる微小中空粒子を含有する請求項1記載の感熱記録シート。
- 中間層が微小中空粒子含有層と微小中空粒子を含まない無機顔料含有層とからなる請求項1記載の感熱記録シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009080192A JP2010228367A (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | 感熱記録シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009080192A JP2010228367A (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | 感熱記録シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009080192A Pending JP2010228367A (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | 感熱記録シート |
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JP (1) | JP2010228367A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012046863A1 (ja) | 2010-10-08 | 2012-04-12 | キヤノン株式会社 | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP2022177188A (ja) * | 2021-03-29 | 2022-11-30 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
-
2009
- 2009-03-27 JP JP2009080192A patent/JP2010228367A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012046863A1 (ja) | 2010-10-08 | 2012-04-12 | キヤノン株式会社 | 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP2022177188A (ja) * | 2021-03-29 | 2022-11-30 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
JP7470753B2 (ja) | 2021-03-29 | 2024-04-18 | 日本製紙株式会社 | 感熱記録体 |
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