JPH0655726B2 - 4−ハロゲン−ピラゾロン−5のイミノ誘導体及びその製造法 - Google Patents

4−ハロゲン−ピラゾロン−5のイミノ誘導体及びその製造法

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JPH0655726B2
JPH0655726B2 JP62070527A JP7052787A JPH0655726B2 JP H0655726 B2 JPH0655726 B2 JP H0655726B2 JP 62070527 A JP62070527 A JP 62070527A JP 7052787 A JP7052787 A JP 7052787A JP H0655726 B2 JPH0655726 B2 JP H0655726B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は式I(4−ハロゲン−ピラゾロン−5)に相当
する新規な化合物、それらの製造法、及びカラー写真記
録材料における2−当量マゼンタカプラーとして用いう
る7−位置が置換された既知ピラゾロ〔3,2−c〕−
s−トリアゾール化合物を製造するためのそれらの使用
に関する。
式Iにおいて、 Xは塩素または臭素をあらわし、 RはH、置換されもしくは置換されていない炭素原子
1〜18個、好ましくは炭素原子1〜4個のアルキル
基、または置換されもしくは置換されていないフエニル
基をあらわし、 RはNHまたはNH−CO−Rをあらわし、 そして Rは置換されもしくは置換されていない炭素原子1〜
18個のアルキル基、置換されもしくは置換されていな
いアラルキル基、または置換されもしくは置換されてい
ないアリール基をあらわす。
カラー写真記録材料中にピラゾロ〔3,2−c〕−s−
トリアゾールから導かれた2−当量マゼンタカプラーを
用いることは知られている。これらのマゼンタカプラー
はこれまでに屡々用いられているピラソロン−5から導
かれた2−当量マゼンタカプラーにくらべ、殊にそのカ
ラー再生において、著しい利点を有する[ジヤーナル・
オブ・ケミカル・ソサイエテイー・パーキンI(J.Che
m.Soc.Perkin I)、1977、2047]。
しかしながら、ピラゾロ〔3,2−c〕−s−トリアゾ
ール−2−当量マゼンタカプラーの製造法は複雑でそし
て著しい困難を伴ない、これは一部分二環性環系の合成
法の複雑性に基づくものであり、それは工学的規模にお
いて調節困難な反応を含みそして低収量しか与えない。
2−当量カプラーの生成に必要なハロゲン原子の導入及
びカラー現像工程におけるその離脱もまた複雑であり、
なぜなら鹸化及び脱カルボキシル化に次いでハロゲン化
を必要とするからである。工業的規模において、脱カル
ボキシル化反応もまた調節が困難であり、そしてハロゲ
ン化は屡々ジハロゲン化された生成物を与え、次いでこ
のものから一つのハロゲン原子を、例えばアスコルビン
酸またはトリエチルホスフアイトによつて除去しなけれ
ばならない[シンセシス(Synthesis)、1985、No.
3、頁299〜300]。
ピラゾロ〔3,2−c〕−s−トリアゾール環系を組立
てるためには次の合成行程が知られている: 低収量: 理論の約23%、ジヤーナル・オブ・ケミカル・ソサイ
エテイー・パーキンI、1977、2049 理論の約30%、ヘミツシエ・ベリヒテ(Chem.B
er.)89、2552(1956)。
b)アシル化及び閉環 ドイツ特許出願公開第810462号 ドイツ特許出願公開第810463号 ドイツ特許出願公開第810464号 c)鹸化及び脱カルボキシル化 ドイツ特許出願公開第810462号 低収量。
2.リサーチ・デイスクロージユア(Research Disclos
ure)12443(1974年8月) 熱による脱硫は或る種の置換基R及びRの場合にの
み可能であり、そして中位乃至低い収量を与える。
3.アルク・フアルム(Arch.Pharm.)303、709
(1970) ジヤーナル・オブ・ヘテロサイクリツク・ケミストリー
(J.Heterocyclic.Chem.),、11、751(197
4) 異性体混合物の化合物Bのみが、140℃で無水酢酸で
処理することにより、所望のピラゾロトリアゾールへ転
換され、そして低収量しか得られない。その上出発材料
として必要な4,5−ジアミノ−s−トリアゾールは数
段階を要する工程によつてのみ得ることができる。
4.J.G.O.ベツカー、H.ベツチエル:ジヤーナ
ル・オブ・プラクテイカル・ケミストリー(J.G.O.Beck
er、H.Bttcher:J.Prakt.Chem.)314、55(19
72) これはジアゾケトンの光分解とこれに次ぐ熱的脱カルボ
キシル化が工業的規模における実施が困難であることの
不利を有する。
本発明の目的は、2−当量マゼンタカプラーとして使用
しうる次式IIに相当する化合物の新規で有利な製造法全
工程を提供することである。
式IIにおいて、 Xは塩素または臭素をあらわし、 RはH、置換されもしくは置換されていない炭素原子
1〜18個のアルキル基、または置換されもしくは置換
されていないフエニル基をあらわし、 Rは置換されもしくは置換されていない炭素原子1〜
18個のアルキル基、置換されもしくは置換されていな
いアラルキル基または置換されもしくは置換されていな
いアリール基をあらわす。
一連の調節容易な反応により式IIの公知化合物へ転換す
ることができる式Iに相当する新規化合物が今や見出さ
れた。式Iはこの化合物のいくつか考えられる互変体の
一つをあらわしているだけであるが、この式Iはもちろ
んそのようないくつかの化合物従つて互変異性体のすべ
てをあらわすのに用いられている。更に、式Iは本発明
の化合物の塩、例えば塩酸塩をも包含するものとする。
式IにおいてRであらわされるアルキル基は例えばメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソプロピ
ル、ブチル、t−ブチル、C11、C13、C
1327またはC1735であることができる。こ
のようなアルキル基は例えばアルコキシで置換されてい
ることができる。Rであらわされるフエニル基は例え
ばアルキルまたはアルコキシで置換されていることがで
きる 式Iの化合物は1H−4−ハロゲン−ピラゾロン−5、
特に ヒドラゾン(R=NH)または アシルヒドラゾン(R=NH−CO−R) のイミノ誘導体である。
によつてあらわされるアルキル基は例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、t−ブチル、C11、C13、2,4,4
−トリメチルペンチル、ウンデシル、C1327、C
1531またはC1735であることができる。そ
のようなアルキル基は例えばアルコキシ、アロキシ、ア
ルキルスルホニルまたはアリールスルホニルで置換され
ていることができる。
がアラルキル基をあらわすとき、このものは例えば
ベンジル、フエネチルまたはω−フエニルプロピル基で
あることができ、そしてアラルキル基中に含まれるフエ
ニル基はそれ自体例えばハロゲン、フルコキシ、ニトロ
またはアシルアミノで置換されていることができる。
がアリール基またはアリール基含有置換基をあらわ
すとき、そのようなアリール基は特にフエニル基である
ことができそれは例えばアルキル、アルコキシ、塩素ま
たはアミノ基で置換されていることができる。
式Iに相当する本発明の化合物の例を下に示す。
式IにおいてR=Hの化合物は高収率で高純度で容易
に製造することができる。Xは塩素である式Iに相当す
る化合物は4−位置で置換されていない相当する5−ピ
ラゾロンイミンを温水中で塩化スルフリールと反応させ
ることにより得られることが見出された。
それ故本発明はまたXが塩基である式Iに相当する化合
物の一段階または多段階製造法に関するものであり、そ
れは式III 式中、Rは上記の意味を有する、 に相当する5−ピラゾロンイミンを塩化スルフリールと
水性溶液または懸濁液中で高められた温度、好ましくは
50〜90℃、もつと好ましくは60〜80℃、特に6
5〜70℃において反応させることを特徴とする(第一
の)工程段階Aを含む。
反応は一般に温溶液または懸濁液中へ塩化スルフリール
を滴加することによつて行なわれる。この反応において
HClが放出されるから、極く初期に塩酸を水性反応媒
体へ添加することが屡々有利である。更に、もし化合物
が基Rの大きい形に基づいて水に対する易溶性が小さ
いならば、反応は例えば水性エタノール性溶液中で行な
うのが有利である。反応生成物は一般に冷却すると塩酸
塩として結晶形態で得られ。この形態で本発明の全工程
における後続反応のために使用することができる。
この塩素化反応の行程は驚くべきものである。塩化メチ
レンの如き有機溶剤中で塩化スルフリールにより塩素化
するような常用の塩素化方法は多塩素化生成物の形成を
もたらし、それは本発明による全行程における後続反応
のためには不適当なものであつて、それは先ず追加の反
応により所要のモノ塩素化生成物へ転換されなければな
らない。その他の知られた塩素化剤例えば塩素、ハイポ
クロライト、三塩化リン及びオキシ塩化リンは不均質の
生成物及び低収量を与える。これに反して、上述の反応
は驚くべき程円滑に進行しそしてもつと驚くべきこと
は、普通無水の媒体中でのみ使用しうるところの塩素化
剤の著しい加水分解を何ら伴なわないことである。
4−ハロゲン−ピラゾロン−5−イミン(式I、R
H)はまた4−位置に置換されていない5−アミノピラ
ゾール(III)を、塩化メチレン、ジクロロベンゼンま
たはアセトニトリルの如き非プロトン性溶剤中でN−ク
ロロコハク酸イミドまたはN−ブロモコハク酸イミドに
よりモノハロゲン化することによつても得ることができ
る。これらのハロゲン化法もまた非常に円滑に進行しそ
してモノハロゲン化生成物の高収率をもたらす。
4−ハロゲン−ピラゾロン−5−イミン(式I、R
H)は、既述した如く有用なマゼンタカプラーである公
知の化合物(II)を製造するための有利で新規な全体工
程の可能性を聞いたものである。これら中間体生成物は
いくつかの次記後続合成段階に付することができる: B.式I中R=Hの化合物はジアゾ化及び還元によつ
て相当するピラゾロン−5−ヒドラゾン(式I、R
NH)へ転換される。
C.このピラゾロン−5−ヒドラゾンは次いで適当な酸
クロライドとの反応によつて相当するピラゾロン−5−
N′−アシルヒドラゾン(式I、R=NH−CO−R
)へアシル化される。そして D.段階Cで得られたピラゾロン−5−N′−アシルヒ
ドラゾンは塩化ホスホリルを用い公知のようにして環化
されて式IIの化合物を生成する。
本発明による段階Bの工程は4−ハロゲン−ピラゾロン
−5−イミンの相当するヒドラゾンへの転換に関する。
もしこの反応を水性溶液中で実施するならば、亜硝酸ナ
トリウムによるジアゾ化は所望のジアゾニウム塩の代り
に黄色のニトロソ化合物を事実上定量的収量で与える。
今や驚くべきことには、無水のメタノール性HCl中で
亜硝酸アミルまたは亜硝酸メチルの如き亜硝酸アルキル
を用いてジアゾ化することにより難溶性ジアゾニウム塩
がすぐれた収量で得られることが見出された。
ジアゾニウム塩はまた農塩酸中で亜硝酸ナトリウムを用
いジアゾ化することによつても生成される。
後続の還元、例えばSnClを用い濃塩酸中での還元
は所望のヒドラゾンを生成する。
それ故本発明は、式IにおいてR=Hである化合物の
ジアゾ化及び還元により式IにおいてR=NHであ
る化合物を製造するに当り、ジアゾ化を無水のメタノー
ル性HCl中で亜硝酸アルキル好ましくは亜硝酸C
−アルキルを用いて行なうかまたは濃塩酸中でアル
カリ金属亜硝酸塩好ましくはNaNOを用いて行なう
ことを特徴とする方法をも包含する。
本発明による段階Cの工程は4−ハロゲン−ピラゾロン
−5−ヒドラゾンを適当な酸クロライドでアシル化する
ことに関する。これらは一般にRが既述した意味を有
する式R−CO−Clに相当する。通常のアシル化条
件下に実施すると、この反応はアシル化剤を過剰に用い
たときでも一般に二つの異性体ジアシル化合物を生成
し、そしてアシル化は所要の如くヒドラジン基上で起る
ばかりではなく、二つの環窒素原子の一つの上でも起り
そして所望のモノアシル化生成物は少量でしか得られな
い。例えば3−メチル−4−クロロ−ピラゾロン−5−
ヒドラゾン(式I、R=CH、R=NH、X=
Cl)のアシル化は次式に相当する化合物を約1:1の
比で生成する結果をもたらす。
驚くべきことには、もし反応を水と僅かだけ水に混和性
でそして好ましくは1よりも大きい比重を有する有機溶
剤例えば塩化メチレンとの二相媒体中で行なうならば、
望ましくないジアシル化生成物の生成が大きく抑制され
そして所望のモノアシル化生成物(式I、R=NH−
CO−R)が高収量且つ高純度で得られることが見出
された。
それ故本発明はまた、式IにおいてR=NHである
化合物を式R−CO−Cl(ここでRは上記の意味
を有す)のアシル化剤でアシル化することにより式I中
=NH−CO−Rである化合物を製造するに当
り、アシル化を水と僅かだけ水に混和性の有機溶剤、好
ましくは塩化メチレン、との二相媒体中で実施すること
を特徴とする方法をも包含する。この方法において、例
えばヒドラゾンをその塩酸塩の反応容器中へ水性相に導
入しそして有機溶剤に溶かしたアシル化剤を添加する。
モノアシル化生成物は一般に結晶形態で析出する。二相
性反応媒体は明らかにモノアシル化生成物が更にアシル
化されることを防止する時に有利な条件を提供する。反
応は低温で、例えば−5℃〜15℃で実施するのが適当
である。
この反応は通常次いで閉環反応が続き、それによつて二
環式環系、ピラゾロ〔3,2−c〕−s−トリアゾール
が形成される。この反応は原理的には、例えばドイツ特
許出願公開第1810462号から知られている。本発
明方法における閉環反応から直接得られる生成物はその
カプリング位置にカプリング反応において放出されうる
基即ちハロゲン原子Xを含む。このことは本発明による
全体工程の著しい利点を構成する;なぜなら特に、公知
方法における閉環反応から直接得られる生成物はピラゾ
ロ〔3,2−c〕−s−トリアゾールのこの位置にアル
コキシカルボニル基を含んでおりそのためカプリング位
置が封鎖されているからである。それ故公知方法の閉環
反応から直接得られる生成物はカプラーを構成せず、そ
して本発明による上記閉環反応から直接得られる化合物
へと転換するには、更に、非常に複雑で工業的規模では
調節が困難で且つ著しい損失を伴なう諸工程、即ち段階
的に鹸化、脱カルボキシル化及びハロゲン化に付さなけ
ればならない。
かくして本発明による全体工程の利点及び成功は、所要
のハロゲン化即ち次いでピラゾロ〔3,2−c〕−s−
トリアゾールカプラーのカプリング位置を形成する有機
中間体の位置即ち7−位置へのハロゲン原子特に塩素原
子の導入が本発明による全体工程の比較的初期の段階に
おいて起るという事実により決定的に提供される。
本発明による後続段階中で行なわれる閉環反応即ちR
=NH−CO−Rである式Iの化合物を用いて行なわ
れる閉環反応から直接得られる生成物は、既述した如
く、カプラーの特性を有する。このことは基R及びR
中に存在するCOOH、OH、NOまたはNH
如き官能性基のところで公知法により更に修正すること
の妨げとはならず、そしてバラスト基、可溶性化基、反
応性基及び類似の基の如き各種多様の基をカプラー分子
のこれら位置へ導入することができ、それによつて最適
の性質を有するカラーカプラーを最終的に得ることがで
きる。
実施例1 3−メチル−4−クロロ−ピラゾロン−イミン−(5)
塩酸塩(CCl・HCl) 水1中600gの3−メチル−ピラゾロン−イミン−
(5)を反応容器に入れそして1の濃塩酸を添加し
た。温度は55〜60℃に上昇した。塩化スルフリール
600mを65〜70℃で約3時間に亘つて滴加し
た。発生する気体のHCl及びSOを付属吸収器を通
じて排出した。得られた澄明黄色溶液を10℃に冷却
し、所望の反応生成物が濃厚なペーストとして沈殿し
た。
生成物を吸引濾過により分離し、アセトン350mで
3回洗い、そして空気中で乾燥した。
収量:682g=理論の65.5% 融点:215〜217℃ 実施例2 3−メチル−4−クロロ−ピラゾロン−(5)−ヒドラ
ゾン塩酸塩(CClN・HCl) 168gの3−メチル−4−クロロ−ピラゾロン−
(5)−イミン塩酸塩(実施例1の生成物)を濃塩酸7
50m中に懸濁し、0℃に冷却し、水150m中7
3gのNaNOをこの温度で滴加した。イミンは徐々
に溶液となりそして少量の塩化ナトリウムが沈殿した。
次いで反応混合物を30分間攪拌し、そして濃塩酸75
0m中500gの水和された塩化錫(II)の溶液を0
℃で滴加した。この塩化第一錫の添加所要時間は約3時
間であつた。所望のヒドラゾンが濃厚なペーストとして
分離され、これを吸引濾過により取出し、冷アセトニト
リル300mで3回洗いそして空気中で乾燥した。
収量:198g=理論の90% 融点:165〜170℃ 実施例3 3−メチル−4−クロロ−ピラゾロン−(5)−N′−
ω−4−ニトロフエニルブチリルヒドラゾン(C14
18Cl) 146g(75%)の3−メチル−4−クロロ−ピラゾ
ロン−(5)−ヒドラゾン塩酸塩(実施例2の生成物)
を水1.1に溶かし、0℃に冷却しそして酢酸ナトリ
ウム107gを添加した。次に塩化メチレン240m
を加えそして塩化メチレン20m中に溶かした114
gのp−ニトロフエニルブチル酸クロライドを激しい攪
拌下に0℃で添加した。ヒドラジドが工程中沈殿した。
次いで15分間攪拌を続け、そして得られた生成物を吸
引濾過により分離し、200mの塩化メチレンで3回
洗つた。生成物を水1中へ攪拌投入し、吸引濾過しそ
して200mの水で3回洗つた。生成物を40℃で乾
燥した。
収量:138g=理論の74% 融点:108〜111℃ 実施例4 7−クロロ−6−メチル−3−(p−ニトロフエニルブ
チル)−1H−ピラゾロ[3,2−c]−s−トリアゾ
ール(C1414Cl) 160gの3−メチル−4−クロロ−ピラゾロン−
(5)−N′−ω−4−ニトロフエニル−ブチリルヒド
ラゾン(実施例3の生成物)をスルホラン(Sulphola
n)630m中に溶かし、40℃に加熱した。オキシ
塩化リン128mをその温度で1分以内に加えた。錯
化合物が沈殿し温度は80〜90℃に上昇した。この温
度に達したとき澄明な溶液が生じた。溶液を15分間1
15℃で攪拌し、次いで急速に攪拌しながら水2500
m中へ注加した。過剰のオキシ塩化リンは分解しそし
て反応生成物が徐々に結晶した。1時間後に生成物を吸
引濾過により分離しそして水で繰返し洗滌した。
得られた粗生成物をエタノール450m中に懸濁し、
水浴中で50℃に熱し、そして酢酸ナトリウム75gを
添加した。次に反応混合物を5分間攪拌し、攪拌しなが
ら水1中へ注ぎ、吸引濾過しそして水洗し、そして生
成物の水分を絞り乾燥した後再びエタノール300m
と共に攪拌した。次にそれを再び吸引濾過しエタノール
で洗液が無色になるまで洗滌した。生成物を減圧下に最
高温度100℃で乾燥した。
収量:100g=理論の73% 融点:182℃ 参考例1 3−メチル−4−クロロ−ピラゾロン−(5)−イミン
塩酸塩 450gの3−メチルピラゾロン−5−イミンを塩化メ
チレン3.6中に溶かした。次に612gのN−クロ
ロコハク酸イミドを10℃で導入した。生成物が沈殿
し、これを吸引濾過しそして塩化メチレンで洗滌した。
粗生成収量:718g 粗生成物を塩酸1中に溶かし、冷却し(コハク酸イミ
ドが溶液中に残る)、吸引濾過により分離し、これを冷
濃塩酸で洗滌し次いでアセトニトリルで洗滌した。
収量:390g 融点:>200℃ 参考例2 3−メチル−4−ブロモ−ピラゾロン−5−イミン塩酸
塩 20gの3−メチルピラゾロン−5−イミンを塩化メチ
レン220g中に溶かした。次に37gのN−ブロモコ
ハク酸イミドを20℃で導入した。臭素化合物がコハク
酸イミドと共に沈殿し、吸引濾過しそして塩化メチレン
で洗滌した。
実施例7 3−メチル−4−クロロピラゾロン−5−ヒドラゾン塩
酸塩 350gの3−メチル−4−クロロピラゾール−5−イ
ミン塩酸塩をメタノール1670m及びメタノール性
塩酸830mの中に溶かした。270gの亜硝酸アミ
ルを10℃で30分間以内に滴加した。0℃で1時間の
後、反応混合物を−10℃に冷却し、そして沈殿したジ
アゾニウム塩を吸引濾過により分離した。ジアゾニウム
塩を0℃に冷却された濃塩酸1750m中に溶かし、
そして濃塩酸1750m中1160gのSnCl
2HOの溶液を0〜−5℃で滴加した。ヒドラゾンが
沈殿し、これを吸引濾過により分離しそしてアセトニト
リル400mで3回洗滌した。
収量:280g

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I 式中、 Xは塩素または臭素をあらわし、 RはH、置換されもしくは置換されていない炭素原子
    1〜18個のアルキル基、または置換されもしくは置換
    されていないフエニル基をあらわし、 RはNHまたはNH−CO−Rをあらわし、 Rは置換されもしくは置換されていない炭素原子1〜
    18個のアルキル基、置換されもしくは置換されていな
    いアラルキル基、または置換されもしくは置換されてい
    ないアリール基をあらわす、 に相当する化合物。
  2. 【請求項2】Xが塩素をあらわし、 Rが置換されもしくは置換されていない炭素原子1〜
    4個のアルキル基をあらわし、 RがNHまたはNH−CO−Rをあらわし、そし
    て Rが置換されもしくは置換されていないアルキル基ま
    たは置換されもしくは置換されていないアラルキル基を
    あらわす 特許請求の範囲第1項記載の式Iに相当する化合物。
  3. 【請求項3】式I 式中、 Xは塩素をあらわし、 RはH、置換されもしくは置換されていない炭素原子
    1〜18個のアルキル基または置換されもしくは置換さ
    れていないフエニル基をあらわし、そして RはHをあらわす、 に相当する化合物を製造するに当り、式III 式中、Rは上記の意味を有する、 に相当する化合物を温度60〜80℃において水性溶液
    または懸濁液中で塩化スルフリールと反応させることを
    特徴とする前記式Iに相当する化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】式I 式中、 Xは臭素をあらわし、 RはH、置換されもしくは置換されていない炭素原子
    1〜18個のアルキル基、または置換されもしくは置換
    されていないフエニル基をあらわし、そして RはHをあらわす、 に相当する化合物を製造するに当り、式III 式中、Rは上記の意味を有する、 に相当する化合物を非プロトン溶剤中でN−ブロモコハ
    ク酸イミドと反応させることを特徴とする前記式Iに相
    当する化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】式I 式中、 Xは塩素または臭素をあらわし、 RはH、置換されもしくは置換されていない炭素原子
    1〜18個のアルキル基、または置換されもしくは置換
    されていないフエニル基をあらわし、そして RはNHをあらわす、 に相当する化合物を製造するに当り、X及びRが上記
    の意味を有しそしてRがHである式Iに相当する化合
    物を無水のメタノール性HCl中で亜硝酸アルキルでジ
    アゾ化するかまたは濃塩酸中でアルカリ金属亜硝酸塩で
    ジアゾ化しそして次いで還元することを特徴とする前記
    式Iに相当する化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】式I 式中、 Xは塩素または臭素をあらわし、 RはH、置換されもしくは置換されていない炭素原子
    1〜18個のアルキル基、または置換されもしくは置換
    されていないフエニル基をあらわし、 RはNH−CO−Rをあらわし、そして Rは置換されもしくは置換されていない炭素原子1〜
    18個のアルキル基、置換されもしくは置換されていな
    いアラルキル基または置換されもしくは置換されていな
    いアリール基をあらわす、 に相当する化合物を製造するに当り、X及びRが上記
    の意味を有しそしてRがNHである式Iに相当する
    化合物を水と僅かだけ水に混和性の有機溶剤とから成る
    二相性媒体中で式R−CO−Cl(ここで、Rは上
    記の意味を有する)の酸クロライドと反応させることを
    特徴とする前記式Iに相当する化合物の製造方法。
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