JPH1068A - 機能性甘味組成物 - Google Patents

機能性甘味組成物

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JPH1068A
JPH1068A JP8121446A JP12144696A JPH1068A JP H1068 A JPH1068 A JP H1068A JP 8121446 A JP8121446 A JP 8121446A JP 12144696 A JP12144696 A JP 12144696A JP H1068 A JPH1068 A JP H1068A
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JP
Japan
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sorbitol
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mineral
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JP8121446A
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Zenichi Kawashima
善一 河嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糖尿病、肥満症、虫歯の予防に有効であり、
低カロリーでしかも安全であり、甘味度および呈味性の
優れた甘味組成物を提供する。 【解決手段】 還元麦芽糖100重量部に対してソルビ
トール10〜20重量%およびマルチミネラルバランス
クエン酸食塩0.3〜10重量%を添加してなる機能性
甘味組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に食品に添加
される甘味組成物に関する。さらに詳しくは、糖尿病、
肥満症、虫歯の予防に有効な、還元麦芽糖100重量部
に対してソルビトール10〜20重量%およびマルチミ
ネラルバランスクエン酸食塩0.3〜10重量%を添加
してなる機能性甘味組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】甘味
を示す物質の代表は糖類であるが、なかでもショ糖(砂
糖)は甘味の標準とされ、大量に消費されている。ま
た、糖以外にも甘味を示す糖アルコール(たとえば、マ
ルチトール、ソルビトール、マンニトールなど)、天然
物(たとえば、ペルラルチン、フィロズルチン、グリシ
ルリチン、プロピルメルカプタン、ステビオサイド、ベ
タイン、グリシン、L−アラニンなど)、化学的に合成
した甘味物質(たとえば、アスパルテーム、ネオヘスペ
リジン、ジヒドロカルコン、サッカリン、パルなど)も
あり、色々な商品名で市販されている。しかしながら、
近年、ショ糖をはじめとして天然糖類の取り過ぎによる
弊害(糖尿病、肥満症など)が論じられている。たとえ
ば、ショ糖は黒砂糖、三温糖、白砂糖等に分類されるの
であるが、この中で最もミネラルその他の栄養素が多含
であるとされる黒砂糖でさえも、その主要構成成分であ
るショ糖のために血糖値を上げる結果となり、糖尿病、
肥満症患者は食事療法の一環として摂取が制限される。
このため、低カロリーの甘味料が開発され市販されてい
る(たとえば、マービー(還元麦芽糖水あめ100
%)、マルビトーB(還元麦芽糖水あめ90%、異性化
乳糖10%)、ハイマルビトー(還元麦芽糖水あめ99
%、ステビオサイド1%)、ハイソルビトー(D−ソル
ビトール99.58%、グリシルリチン0.27%、サッ
カリンNa0.15%)、シュガット(D−ソルビトー
ル99.63%、サッカリンNa0.35%、L−グルタ
ミン酸Na0.01%、クエン酸Na0.01%)、シュ
ガーカット(還元麦芽糖水あめ99.45%、サッカリ
ンNa0.55%)(いずれも商品名)など)。
【0003】一方、とりわけ甘味度の増大と経済性の観
点から、サッカリン、ズルチン、パル等の合成甘味料が
近年多用されるに至っている。しかしながら、これら合
成甘味料は、安全性の観点からいずれも問題点を有す
る。すなわち、ズルチンは発癌性が指摘されて使用は禁
止されており、また、サッカリンもアメリカにおいては
発癌性の疑いが指摘されているが、我が国では禁止にま
では至っていない。砂糖の100倍以上の甘味があると
されるパルについても、発癌性の疑いにより、使用には
警戒を要するとされ、一般には普及していないものの砂
糖の代替として糖尿病、肥満症等の患者の食事には許容
されつつあるのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる状況下、本発明者
は、糖尿病、肥満症予防の観点からショ糖を用いること
なく、低カロリーでしかも安全であり、甘味度および呈
味性の優れた甘味組成物を開発すべく鋭意研究した結
果、ショ糖の代わりに最も代謝率の高い還元糖である還
元麦芽糖(マルトース)を用い、これに甘味度向上のた
めにソルビトールを加え、さらに呈味性を高めるために
添加される食塩(NaCl100%)の代わりにマルチ
ミネラルバランスクエン酸食塩を加えることによって上
記目的を達成できることを見いだし、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、還元麦芽糖100重量
部に対してソルビトール10〜20重量%およびマルチ
ミネラルバランスクエン酸食塩0.3〜10重量%を添
加してなる機能性甘味組成物に関する。
【0005】以下、本発明をさらに詳しく説明する。本
発明の機能性甘味組成物の主成分である還元麦芽糖は、
グルコース2分子がα1,4結合した2糖類の一種であ
り、ショ糖の1/3程度の甘味を有する。上記のよう
に、還元麦芽糖は高い代謝率を示し、過剰摂取による弊
害はショ糖の場合に比べて無視できる。実際に使用する
に際しては、一般に市販のものをいずれも使用すること
ができる。
【0006】本発明の機能性甘味組成物の第二成分であ
るソルビトールは、ソルビット、グルシトールなどとも
呼ばれ、糖アルコールの一種である。ソルビトールは、
糖尿病患者用の甘味料として医薬名として知られてお
り、原料はグルコースである。ソルビトールは安全性が
高く、ショ糖の0.48の甘味を有し、本発明の機能性
甘味組成物において甘味の補強に用いる。普通にソルビ
トールという場合にはD−ソルビトールをいうが、本発
明ではD−ソルビトールおよびL−ソルビトールのいず
れをも用いることができ、D−ソルビトールが好まし
い。実際に使用するに際しては、一般に市販のものをい
ずれも使用することができる。使用量は、還元麦芽糖1
00重量部に対して10〜20重量%程度であり、さら
に好ましくは15〜20重量%、最も好ましくは17〜
20重量%の範囲である。還元麦芽糖100重量部に対
して10重量%未満であると呈味性が少なくなるので好
ましくなく、また20重量%を越えると異味を感じるよ
うになり呈味性が劣化するので好ましくない。
【0007】本発明の機能性甘味組成物の第三成分であ
るマルチミネラルバランスクエン酸食塩とは、塩化ナト
リウム30〜50重量%およびシルビナイト25〜70
重量%からなる混合物100重量部に対してクエン酸塩
5〜60重量部を混合してなるミネラル組成物をいう。
ここで、シルビナイトとは、海水から得られたミネラル
含有組成物をいい、具体的には、塩化カリウム約74〜
約77重量%、塩化カルシウム約0.2〜約0.3重量
%、塩化マグネシウム約0.7〜約1.1重量%、および
硫酸カルシウム約0.8〜約1.0重量%からなり、この
他、水分と微量ミネラル塩を含む海水由来の天然塩味調
味料食品の一般名称である。ミネラル組成物中のクエン
酸塩としては、クエン酸三カリウム、クエン酸三ナトリ
ウム、クエン酸マグネシウム(酸化マグネシウムおよび
クエン酸)等を用いることができる。かかるマルチミネ
ラルバランスクエン酸食塩を添加することにより、甘味
組成物の呈味性を向上させることができる。さらに、マ
ルチミネラルバランスクエン酸食塩には、通常の食卓塩
であるNaCl以外のカリウム、カルシウム、マグネシ
ウム、クエン酸塩等の種々のミネラル成分を多く含むた
め、これを摂取することにより体内のミネラルバランス
を整え、代謝率が向上し、健康の保持増進に役立つとい
う効果をも有する。マルチミネラルバランスクエン酸食
塩の添加量は、還元麦芽糖100重量部に対して0.3
〜10重量%程度であり、さらに好ましくは0.3〜5
重量%、最も好ましくは0.3〜4重量%の範囲であ
る。添加量が還元麦芽糖100重量部に対して0.3重
量%未満であると、マルチミネラルバランスクエン酸食
塩による呈味性を期待することができず、また10重量
%を越えると塩味が強く感じられ嗜好上好ましくない。
【0008】本発明の機能性甘味組成物を製造するに際
しては、還元麦芽糖100重量部に対して所定量のソル
ビトールを加え、さらに所定量のマルチミネラルバラン
スクエン酸食塩を添加、撹拌すればよいが、これら原料
の配合順序は特に限られるものではなく、任意に添加、
撹拌すればよい。
【0009】本発明の機能性甘味組成物は、甘味料とし
て農水畜産分野におけるいずれの加工食品の製造にも用
いることができる。甘味料として本発明の機能性甘味組
成物を用いて製造した食品は低カロリーであり、発癌性
等の副作用もなく、糖尿病、肥満症、虫歯を予防するこ
とができ、またマルチミネラルバランスクエン酸食塩成
分により各種ミネラルバランスに優れている。
【0010】
【実施例】つぎに、実施例に基づいて本発明をさらに詳
しく説明するが、本発明はこれらに限られるものではな
い。実施例1 還元麦芽糖100kgにソルビトール20kgを加え、
さらにマルチミネラルバランスクエン酸食塩3kgを添
加、撹拌して機能性甘味組成物を製造した。本発明の機
能性甘味組成物の成分を調べた。その結果を一般のグラ
ニュー糖と比較して下記に示す。 一般のグラニュー糖 本発明の機能性甘味組成物 カロリー(kcal) 387 298 水分(g) 0 0.05 糖質(g) 100 77 カルシウム(mg) 0 450 マグネシウム(mg) 0 300 ナトリウム(mg) 1 750 カリウム(mg) 2 750 クエン酸(mg) 0 480
【0011】実施例2 スイカを搾汁し、常法によりスイカジャム原料を作っ
た。この甘味を補完するため、実施例1で製造した本発
明の機能性甘味組成物を50重量%添加してスイカ糖ジ
ャムを作った。本来、スイカには果糖が多く含まれ、果
糖は代謝率が高いため糖尿病、腎臓病の患者に従来より
多用されてきたものであるが、かかるスイカジャムに本
発明の機能性甘味組成物を使用することにより、糖尿
病、腎臓病の予防はいうに及ばず、ミネラルバランス等
の健康保持の観点からも理想的なジャムを製造すること
ができた。かくして得られたスイカ糖ジャムを30名に
試味を依頼したところ、甘味が充分であり、舌ざわりも
よく、呈味性が高く、美味であるとの全員の講評が得ら
れた。
【0012】実施例3 生イカに常法により食塩約10重量%および実施例1で
製造した本発明の機能性甘味組成物3重量%を添加して
イカの塩辛を作った。かくして得られたイカの塩辛を3
0名に試味を依頼したところ、味が塩味、甘味ともに充
分であり、呈味性が高く、美味であるとの全員の講評が
得られた。
【0013】実施例4 アイスクリームを常法により製造するに際し、甘味料と
して実施例1で製造した本発明の機能性甘味組成物を用
いてミネラルバランスアイスクリームを作った。かくし
て得られたアイスクリームを30名に試味を依頼したと
ころ、甘味が充分であり、呈味性が高く、美味であると
の全員の講評が得られた。
【0014】
【発明の効果】本発明の機能性甘味組成物は、以下の利
点を有する。 (1)代謝率が高いため血糖値を上げず、それゆえ糖尿
病、肥満症の予防に有効である。 (2)サッカリン、パル等の合成甘味料を使用しないた
め、発癌等の副作用の心配がなく安全性に優れている。 (3)虫歯になり難い(低う蝕性)ため、虫歯の予防に
有効である。 (4)低コストで製造可能なため、低価格であり、一般
食品の甘味料として利用でき、経済性が高い。 (5)食塩の代わりにマルチミネラルバランスクエン酸
食塩を用いているため、ナトリウム、カリウム、カルシ
ウム、マグネシウム等の種々のミネラル摂取に役立ち、
体内のミネラルバランスを整えるとともに人体の酸アル
カリのバランスをも保ち、クエン酸サイクルを活性化す
ることによる国民の健康の保持増進に極めて有効であ
る。 (6)甘味が充分で(砂糖と同程度)その希求度を満足
させることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元麦芽糖100重量部に対してソルビ
    トール10〜20重量%およびマルチミネラルバランス
    クエン酸食塩0.3〜10重量%を添加してなる機能性
    甘味組成物。
JP8121446A 1996-04-19 1996-05-16 機能性甘味組成物 Pending JPH1068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8121446A JPH1068A (ja) 1996-04-19 1996-05-16 機能性甘味組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-98086 1996-04-19
JP9808696 1996-04-19
JP8121446A JPH1068A (ja) 1996-04-19 1996-05-16 機能性甘味組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1068A true JPH1068A (ja) 1998-01-06

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ID=26439289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8121446A Pending JPH1068A (ja) 1996-04-19 1996-05-16 機能性甘味組成物

Country Status (1)

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JP (1) JPH1068A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4812576A (en) * 1986-03-29 1989-03-14 Agfa-Gevaert Aktiengesellschaft Imino derivatives of 4-halogen-pyrazolone-5
US6527879B2 (en) 1999-06-25 2003-03-04 Hitachi Metals Ltd. Self-lubricating piston ring material for internal combustion engine and piston ring
JP2011520452A (ja) * 2008-05-15 2011-07-21 ザ・コカ−コーラ・カンパニー 改善された経時プロファイル及び/又はフレーバープロファイルを有する天然及び/又は合成高甘味度甘味料組成物、これらの配合方法、および使用

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US4812576A (en) * 1986-03-29 1989-03-14 Agfa-Gevaert Aktiengesellschaft Imino derivatives of 4-halogen-pyrazolone-5
US6527879B2 (en) 1999-06-25 2003-03-04 Hitachi Metals Ltd. Self-lubricating piston ring material for internal combustion engine and piston ring
JP2011520452A (ja) * 2008-05-15 2011-07-21 ザ・コカ−コーラ・カンパニー 改善された経時プロファイル及び/又はフレーバープロファイルを有する天然及び/又は合成高甘味度甘味料組成物、これらの配合方法、および使用

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