JPH0655107B2 - 家畜，家禽，および魚介類用の抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料および飼料用添加物 - Google Patents
家畜，家禽，および魚介類用の抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料および飼料用添加物Info
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- JPH0655107B2 JPH0655107B2 JP3074841A JP7484191A JPH0655107B2 JP H0655107 B2 JPH0655107 B2 JP H0655107B2 JP 3074841 A JP3074841 A JP 3074841A JP 7484191 A JP7484191 A JP 7484191A JP H0655107 B2 JPH0655107 B2 JP H0655107B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、動物の疾病あるいは仮
性狂犬病による臨床症状の改善と増体効果を示す安全性
の高い天然物を含有する家畜，家禽，および魚介類用の
抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料および飼料用添加物に
関するものである。
性狂犬病による臨床症状の改善と増体効果を示す安全性
の高い天然物を含有する家畜，家禽，および魚介類用の
抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料および飼料用添加物に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】仮性狂犬病(Pseudorabies)は、ヘルペス
ウイルスの１種によって引き起こされる急性伝染病であ
り、本ウイルスの発見者であるオーエスキー(Aujeszki)
氏の名に因んでオーエスキー病とも呼ばれている。本病
には、豚・牛・馬・山羊・綿羊・うさぎ・犬・猫・ミン
ク・狐・ネズミ等の動物が羅患し、豚以外の動物では激
しい局所性の掻痒症状を示し、病状が進行すると延髄・
咽頭・顎等の麻痺・流涎・呼吸困難・心搏の乱れ等を生
じ死亡する。豚の場合は、育成豚以上の月齢の進んだ豚
ではこの病気への感受性が高いにも拘らず症状が軽く回
復することが多いが、最近本病による高率浸潤地帯にお
いて、３０〜８０kgの豚が肺炎等の呼吸器病を併発し、
死亡する例も多くみられる。なお、一般には幼若な子豚
では、症状が重くなり死亡率が高い。
ウイルスの１種によって引き起こされる急性伝染病であ
り、本ウイルスの発見者であるオーエスキー(Aujeszki)
氏の名に因んでオーエスキー病とも呼ばれている。本病
には、豚・牛・馬・山羊・綿羊・うさぎ・犬・猫・ミン
ク・狐・ネズミ等の動物が羅患し、豚以外の動物では激
しい局所性の掻痒症状を示し、病状が進行すると延髄・
咽頭・顎等の麻痺・流涎・呼吸困難・心搏の乱れ等を生
じ死亡する。豚の場合は、育成豚以上の月齢の進んだ豚
ではこの病気への感受性が高いにも拘らず症状が軽く回
復することが多いが、最近本病による高率浸潤地帯にお
いて、３０〜８０kgの豚が肺炎等の呼吸器病を併発し、
死亡する例も多くみられる。なお、一般には幼若な子豚
では、症状が重くなり死亡率が高い。
【０００３】このように現在の畜産界（養殖業も含む）
において、重要な課題は衛生環境の悪化とそれに伴う家
畜，家禽ならびに魚介類の各種疾病による経済的損失が
大きいことがあげられる。特に養豚界では、年々大規模
多頭飼育となり、１％の事故率、あるいは数％の枝肉の
上物率の低下でも、その経営にとって非常にマイナスと
なる。仮に１００頭の繁殖雌豚を有する一貫経営農家で
みた場合、年平均２回分娩で、離乳時頭数９頭とする
と、１，８００頭／年となる。他方、平均離乳時頭数が
３頭多かったとすると、２，４００頭／年となり、６０
０頭も多いことになる。もし、と畜場出荷に際し、１
０，０００円／頭の利益があがったとすると、６００万
円も多い利益となる。このように、繁殖成績１つとって
も養豚経営に及ぼす影響は大きい。
において、重要な課題は衛生環境の悪化とそれに伴う家
畜，家禽ならびに魚介類の各種疾病による経済的損失が
大きいことがあげられる。特に養豚界では、年々大規模
多頭飼育となり、１％の事故率、あるいは数％の枝肉の
上物率の低下でも、その経営にとって非常にマイナスと
なる。仮に１００頭の繁殖雌豚を有する一貫経営農家で
みた場合、年平均２回分娩で、離乳時頭数９頭とする
と、１，８００頭／年となる。他方、平均離乳時頭数が
３頭多かったとすると、２，４００頭／年となり、６０
０頭も多いことになる。もし、と畜場出荷に際し、１
０，０００円／頭の利益があがったとすると、６００万
円も多い利益となる。このように、繁殖成績１つとって
も養豚経営に及ぼす影響は大きい。
【０００４】このため、オーエスキー病の予防及び治療
法として、本病に羅患，あるいは感染した動物を速やか
に隔離するか、あるいは淘汰すると共に密飼いの防止や
飼育者・畜舎・器物・飼料等による伝播を防止するため
に消毒，あるいは肺炎等の呼吸器病の併発を防止するた
め、抗生物質あるいは合成抗菌性物質あるいはビタミン
剤，ミネラル等栄養保健剤等がその目的を果すべく大量
に用いられている。
法として、本病に羅患，あるいは感染した動物を速やか
に隔離するか、あるいは淘汰すると共に密飼いの防止や
飼育者・畜舎・器物・飼料等による伝播を防止するため
に消毒，あるいは肺炎等の呼吸器病の併発を防止するた
め、抗生物質あるいは合成抗菌性物質あるいはビタミン
剤，ミネラル等栄養保健剤等がその目的を果すべく大量
に用いられている。
【０００５】さらに、弱毒ワクチンあるいは不活化ワク
チンの投与も試みられている。
チンの投与も試みられている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薬剤の
大量使用は、あまり実効がないばかりかそれによる副作
用や、畜産物あるいは魚介類への残留による商品価値の
低下及び安全性の面から問題点が多い。
大量使用は、あまり実効がないばかりかそれによる副作
用や、畜産物あるいは魚介類への残留による商品価値の
低下及び安全性の面から問題点が多い。
【０００７】また、ワクチンの投与は、発症を防止でき
ても感染や強毒野外ウイルスのキャリアの阻止、あるい
は防止ができない。
ても感染や強毒野外ウイルスのキャリアの阻止、あるい
は防止ができない。
【０００８】このように野外におけるあらゆる疾病（仮
性狂犬病も含む）に対して、ワクチンや抗生物質等の抗
菌性物質で対応することが不可能に近く、またたとえそ
れが実施できたとしても膨大な種類の薬剤とそれに要す
る経費を必要とする。
性狂犬病も含む）に対して、ワクチンや抗生物質等の抗
菌性物質で対応することが不可能に近く、またたとえそ
れが実施できたとしても膨大な種類の薬剤とそれに要す
る経費を必要とする。
【０００９】本発明は、前記した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、極力薬剤によらず、家畜や家
禽あるいは魚介類自体の本来持っている生理的機能の強
化と疾病に対する抵抗力を高めることによって仮性狂犬
病を含む感染性の疾病に起因する経済的損失を極力少な
くすることができる飼料及び飼料用添加物を提供するに
ある。
ものであり、その目的は、極力薬剤によらず、家畜や家
禽あるいは魚介類自体の本来持っている生理的機能の強
化と疾病に対する抵抗力を高めることによって仮性狂犬
病を含む感染性の疾病に起因する経済的損失を極力少な
くすることができる飼料及び飼料用添加物を提供するに
ある。
【００１０】
【課題を解決するための手段，及びその作用】本発明者
は、前記した目的を達成するため種々検討した結果、胆
汁末及びペプチドグリカン含有細菌菌体を同時に投与す
ることによって、家畜等の事故率の低減、及び枝肉の上
物率向上に寄与することを見出し本発明を完成した。
は、前記した目的を達成するため種々検討した結果、胆
汁末及びペプチドグリカン含有細菌菌体を同時に投与す
ることによって、家畜等の事故率の低減、及び枝肉の上
物率向上に寄与することを見出し本発明を完成した。
【００１１】即ち、本発明の家畜，家禽，および魚介類
の抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料は基礎飼料に胆汁お
よびペプチドグリカン含有細菌菌体末を混合してなるこ
とを特徴としている。
の抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料は基礎飼料に胆汁お
よびペプチドグリカン含有細菌菌体末を混合してなるこ
とを特徴としている。
【００１２】また、本発明の家畜，家禽，および魚介類
用の抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料用添加物は胆汁末
およびペプチドグリカン含有細菌菌体末を有効成分とす
ることを特徴としている。
用の抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料用添加物は胆汁末
およびペプチドグリカン含有細菌菌体末を有効成分とす
ることを特徴としている。
【００１３】前記飼料及び飼料用添加物には動物血漿
（血清）粉末，ニンニク粉末，甘草，及びキラヤ抽出物
の少なくとも１種を混合してもよい。
（血清）粉末，ニンニク粉末，甘草，及びキラヤ抽出物
の少なくとも１種を混合してもよい。
【００１４】ここで、家畜は豚・牛・馬・山羊・綿羊・
鹿・犬・猫および齧歯動物等であり、家禽は鶏・うずら
・七面鳥・ほろほろちょう等であり、魚介類はコイ・ニ
ジマス・アユ・ウナギ・テラピア・アナゴ・サケ・マス
・タイ・ブリ・ヒラメ・トラフグ・エビ等である。
鹿・犬・猫および齧歯動物等であり、家禽は鶏・うずら
・七面鳥・ほろほろちょう等であり、魚介類はコイ・ニ
ジマス・アユ・ウナギ・テラピア・アナゴ・サケ・マス
・タイ・ブリ・ヒラメ・トラフグ・エビ等である。
【００１５】胆汁末は、牛および豚の胆のうに含まれる
胆汁を直接粉末化して得られたものであり、その製造工
程によってはアルコール抽出後粉末化したものである。
成分は、乾燥物中に含まれるコール酸やデオキシコール
酸が主体であり、乾燥物中に含まれるコール酸類はほぼ
５０％程度である。胆汁末の主成分である精製されたコ
ール酸類は従来利胆作用や消化酵素及び消化液の分泌促
進作用をもつものとしてヒト用の医薬品として用いられ
てきており、その安全性が認められている。特にウイル
スに対する作用については、胆汁末は、胆汁末からの抽
出・精製物であるコール酸類と比較し、同等以上の効果
が認められる。そのため、胆汁末を利用する方がコール
酸類を抽出・精製して用いるよりも効果と経済性の面で
メリットが大きい。
胆汁を直接粉末化して得られたものであり、その製造工
程によってはアルコール抽出後粉末化したものである。
成分は、乾燥物中に含まれるコール酸やデオキシコール
酸が主体であり、乾燥物中に含まれるコール酸類はほぼ
５０％程度である。胆汁末の主成分である精製されたコ
ール酸類は従来利胆作用や消化酵素及び消化液の分泌促
進作用をもつものとしてヒト用の医薬品として用いられ
てきており、その安全性が認められている。特にウイル
スに対する作用については、胆汁末は、胆汁末からの抽
出・精製物であるコール酸類と比較し、同等以上の効果
が認められる。そのため、胆汁末を利用する方がコール
酸類を抽出・精製して用いるよりも効果と経済性の面で
メリットが大きい。
【００１６】グラム陽性菌の細胞壁はペプチドグリカン
（以下ＰＧ）と多糖あるいはテイコ酸等を主成分とす
る、その菌特有の構造物とが共有結合した袋状の構造物
であって、細胞質膜に外接し菌体の形状保持と共に細胞
質膜とその機能とを各種の外部刺激から保護する役目を
果たしている。特にペプチドグリカン部分は、免疫増強
効果の中心として重要であるばかりでなく、最近細胞全
体の形状維持に重要な役割を担っている。
（以下ＰＧ）と多糖あるいはテイコ酸等を主成分とす
る、その菌特有の構造物とが共有結合した袋状の構造物
であって、細胞質膜に外接し菌体の形状保持と共に細胞
質膜とその機能とを各種の外部刺激から保護する役目を
果たしている。特にペプチドグリカン部分は、免疫増強
効果の中心として重要であるばかりでなく、最近細胞全
体の形状維持に重要な役割を担っている。
【００１７】このペプチドグリカンはさまざまな生物活
性を有し、その多彩な生体反応修飾(biological respon
se modifier)作用の大部分を担う最小有効構造がN-acet
ylm-uramyl-L-Ala-p-isoGln(MDP)である。ＰＧやＭＤＰ
はＴ，Ｂ細胞を活性化させるが、これが直接リンパ球に
働くのではなく、プライマリーターゲットとしてマクロ
ファージ（Ｍφ）を活性化せしめ、これによりリンパ球
活性因子(lymphocyteactivating factor)（ＩＬ−１）
が放出され、その結果Ｔ細胞が活性化される。また、活
性化Ｔ細胞によりＢ細胞が活性化する。このような免疫
増強効果はグラム陽性菌菌体の莢膜を除去しただけのも
のを飼料に添加し、家畜・家禽等に給与することによっ
て十分その効果を有する。
性を有し、その多彩な生体反応修飾(biological respon
se modifier)作用の大部分を担う最小有効構造がN-acet
ylm-uramyl-L-Ala-p-isoGln(MDP)である。ＰＧやＭＤＰ
はＴ，Ｂ細胞を活性化させるが、これが直接リンパ球に
働くのではなく、プライマリーターゲットとしてマクロ
ファージ（Ｍφ）を活性化せしめ、これによりリンパ球
活性因子(lymphocyteactivating factor)（ＩＬ−１）
が放出され、その結果Ｔ細胞が活性化される。また、活
性化Ｔ細胞によりＢ細胞が活性化する。このような免疫
増強効果はグラム陽性菌菌体の莢膜を除去しただけのも
のを飼料に添加し、家畜・家禽等に給与することによっ
て十分その効果を有する。
【００１８】甘草，ニンニク末，キラヤ抽出物，及び動
物血漿（血清）粉末は胆汁末とＰＧとの混合系に追加さ
れて、この混合系の効果を増大させる補助成分である。
物血漿（血清）粉末は胆汁末とＰＧとの混合系に追加さ
れて、この混合系の効果を増大させる補助成分である。
【００１９】甘草(Glycyrrhizae Rodix)は、マメ科の植
物であり、その根茎を乾燥して破砕または粉末化してつ
くる。またその抽出物は、製法により異なるが一般的に
は黒褐色の粘ちょうなエキスであり、特異な甘味と苦味
がある。成分は、グリチルリチンであり、ＮＫ(ナチュラルキラ
-)活性やＩＮＦ(インタ-フェロン)誘導能があり、ヒト単純ヘル
ペスに対する効果については公知である。飼料には、甘
草の乾燥粉末かその抽出エキスを他の原料に吸着して添
加することができる。
物であり、その根茎を乾燥して破砕または粉末化してつ
くる。またその抽出物は、製法により異なるが一般的に
は黒褐色の粘ちょうなエキスであり、特異な甘味と苦味
がある。成分は、グリチルリチンであり、ＮＫ(ナチュラルキラ
-)活性やＩＮＦ(インタ-フェロン)誘導能があり、ヒト単純ヘル
ペスに対する効果については公知である。飼料には、甘
草の乾燥粉末かその抽出エキスを他の原料に吸着して添
加することができる。
【００２０】ニンニク末は、ユリ科のニンニク(Allium
Scorodoprasum L.var.viviparum R-egal) の鱗茎を乾燥
し粉末化して用いる。ニンニク末には、配糖体グリコミ
ナールを含有しており、加水分解すると硫黄を含む精油
を得る。精油には、香気成分であるジアリルジサルファ
イドが含まれている。また、ニンニク末には、サリシン
が含まれておりビタミンＢ１の腸管での吸収を改善する
などの生理活性作用が認められている。
Scorodoprasum L.var.viviparum R-egal) の鱗茎を乾燥
し粉末化して用いる。ニンニク末には、配糖体グリコミ
ナールを含有しており、加水分解すると硫黄を含む精油
を得る。精油には、香気成分であるジアリルジサルファ
イドが含まれている。また、ニンニク末には、サリシン
が含まれておりビタミンＢ１の腸管での吸収を改善する
などの生理活性作用が認められている。
【００２１】キラヤ抽出物は、その製法によって異なる
が、白色ないし淡黄褐色の粉末あるいは茶褐色ないし黒
褐色のペースト状の物質で界面活性作用があり、古くか
ら洗浄剤や発泡剤として利用されている。主成分は、ト
リテルペノイドやステロイドのオリゴ配糖体である。キ
ラヤ抽出物は、主にバラ科の常緑樹であるQuillajasapo
naria Mol.の抽出物が主に用いられている。キラヤ抽出
物を飼料に用いる場合は、粉末状のものは直接飼料に配
合し、またペースト状のものでは他の原料に吸着させて
用いる。
が、白色ないし淡黄褐色の粉末あるいは茶褐色ないし黒
褐色のペースト状の物質で界面活性作用があり、古くか
ら洗浄剤や発泡剤として利用されている。主成分は、ト
リテルペノイドやステロイドのオリゴ配糖体である。キ
ラヤ抽出物は、主にバラ科の常緑樹であるQuillajasapo
naria Mol.の抽出物が主に用いられている。キラヤ抽出
物を飼料に用いる場合は、粉末状のものは直接飼料に配
合し、またペースト状のものでは他の原料に吸着させて
用いる。
【００２２】動物血漿（血清）粉末には、免疫グロブリ
ンが含有されており、この免疫グロブリンは動物の生態
にあって外部から侵入してくる病原微生物から自己を守
るために重要な役割を果す物質である。免疫グロブリン
は蛋白質の一種で、外部から侵入してきた病原微生物の
働きを弱めたり、無力化する機能を持っている。初生子
豚や初生子牛等の幼齢動物は、ある日齢に達するまで自
分で免疫グロブリンを産生する能力が極めて弱く、母獣
の初乳を飲むことによって腸管から吸収されて血中に移
行，あるいは動物種によっては胎児中に胎盤から血中に
移行し、ウイルスの感染を防止している。血漿（血清）
中の免疫グロブリンも初生獣の腸管から吸収され血中に
移行し、初乳の摂取と同様の作用を有する。また、経口
的に投与された血漿（血清）の免疫グロブリンは、腸管
から吸収されると共に、吸収されない免疫グロブリン
は、腸管内にあって腸管粘膜上皮をコートし、腸管内の
雑多な微生物の腸管への侵入を防止する。本粉末は直接
飼料に配合する。
ンが含有されており、この免疫グロブリンは動物の生態
にあって外部から侵入してくる病原微生物から自己を守
るために重要な役割を果す物質である。免疫グロブリン
は蛋白質の一種で、外部から侵入してきた病原微生物の
働きを弱めたり、無力化する機能を持っている。初生子
豚や初生子牛等の幼齢動物は、ある日齢に達するまで自
分で免疫グロブリンを産生する能力が極めて弱く、母獣
の初乳を飲むことによって腸管から吸収されて血中に移
行，あるいは動物種によっては胎児中に胎盤から血中に
移行し、ウイルスの感染を防止している。血漿（血清）
中の免疫グロブリンも初生獣の腸管から吸収され血中に
移行し、初乳の摂取と同様の作用を有する。また、経口
的に投与された血漿（血清）の免疫グロブリンは、腸管
から吸収されると共に、吸収されない免疫グロブリン
は、腸管内にあって腸管粘膜上皮をコートし、腸管内の
雑多な微生物の腸管への侵入を防止する。本粉末は直接
飼料に配合する。
【００２３】以上の各成分は、次の様な割合で混合され
て、飼料用添加物となる。胆汁末とその他の成分の乾燥
重量を基準にした混合比は、胆汁末１に対しＰＧで０．
０００１〜０．０１，ニンニク末で０．１〜２．０，甘
草あるいは甘草抽出物の場合は、グリチルリチン量とし
て０．００１〜０．１，キラヤ抽出物では、トリテルペ
ノイド（キラヤサポニン）量として０．００１〜０．０
１の範囲になるように設計する。また、血粉の飼料に対
する混合比は０．０１〜５．０％になるように設計す
る。
て、飼料用添加物となる。胆汁末とその他の成分の乾燥
重量を基準にした混合比は、胆汁末１に対しＰＧで０．
０００１〜０．０１，ニンニク末で０．１〜２．０，甘
草あるいは甘草抽出物の場合は、グリチルリチン量とし
て０．００１〜０．１，キラヤ抽出物では、トリテルペ
ノイド（キラヤサポニン）量として０．００１〜０．０
１の範囲になるように設計する。また、血粉の飼料に対
する混合比は０．０１〜５．０％になるように設計す
る。
【００２４】これらの飼料用添加物を飼料に配合する場
合は、飼料中の濃度が０．０１〜２．０％の，また血粉
の飼料に対する混合比は０．０１〜５．０％の範囲であ
り、好ましくは飼料用添加物０．０５〜０．５％，なら
びに血粉０．１〜０．５％の範囲で、家畜・家禽・養殖
魚介類の体重、あるいは重量，あるいは日齢の違い，あ
るいは嗜好性等を考慮し飼料に配合して用いる。
合は、飼料中の濃度が０．０１〜２．０％の，また血粉
の飼料に対する混合比は０．０１〜５．０％の範囲であ
り、好ましくは飼料用添加物０．０５〜０．５％，なら
びに血粉０．１〜０．５％の範囲で、家畜・家禽・養殖
魚介類の体重、あるいは重量，あるいは日齢の違い，あ
るいは嗜好性等を考慮し飼料に配合して用いる。
【００２５】それ以外の原料は、飼料あるいは飼料用添
加物とも家畜・家禽・養殖魚介類用として用いられる公
知の飼料原料でよく、対象家畜・家禽・養殖魚介類の種
類および日齢、あるいは重量の違いおよび栄養，あるい
は嗜好性等を考慮し、適宜選択して用いる。ビタミン・
ミネラル類を含有させる必要があることはいうまでもな
く、公知の飼料原料と同様に配合あるいは添加すること
ができる。
加物とも家畜・家禽・養殖魚介類用として用いられる公
知の飼料原料でよく、対象家畜・家禽・養殖魚介類の種
類および日齢、あるいは重量の違いおよび栄養，あるい
は嗜好性等を考慮し、適宜選択して用いる。ビタミン・
ミネラル類を含有させる必要があることはいうまでもな
く、公知の飼料原料と同様に配合あるいは添加すること
ができる。
【００２６】本発明の飼料および飼料用添加物の物理的
形態は、粉末状・顆粒状および液状のどの形態でもよ
く、農場あるいは養殖場の飼育管理状況，あるいは飼育
設備の状況に応じて適宜選択して用いることができる。
形態は、粉末状・顆粒状および液状のどの形態でもよ
く、農場あるいは養殖場の飼育管理状況，あるいは飼育
設備の状況に応じて適宜選択して用いることができる。
【００２７】
【発明の効果】本発明の飼料はこれを家畜・家禽・養殖
魚介類に給与することによって、これら家畜等の仮性狂
犬病あるいは感染性疾病に対する発症の予防，あるいは
臨床症状を改善し増体効果および繁殖成績の向上効果が
認められる。
魚介類に給与することによって、これら家畜等の仮性狂
犬病あるいは感染性疾病に対する発症の予防，あるいは
臨床症状を改善し増体効果および繁殖成績の向上効果が
認められる。
【００２８】また、本発明の飼料および飼料用添加物は
安全性が高く環境汚染等の二次災害の危険もない。
安全性が高く環境汚染等の二次災害の危険もない。
【００２９】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。 実施例１ 飼料用添加物Ａ（胆汁末３０％），Ｂ（胆汁末３０％，
ＰＧ０．１％）を作製し市販の養豚用飼料に０．２％添
加した。仮性狂犬病ウイルスにより汚染され、しかも発
咳や下痢等の臨床症状を呈し、死亡等の事故率が高い農
場で、仮性狂犬病ウイルス陽性母豚から出産した２週齢
前後の子豚各１０頭づつに飼料用添加物Ａ・Ｂを添加し
た飼料を６０日間投与し、子豚の下痢発生率（糞便性
状）・体重増加量および生存率を、通常の養豚用飼料を
同期間給与した対象子豚１０頭と比較した。ここで通常
の養豚用飼料および添加物Ａ混合飼料の給与区をそれぞ
れ対照区１および２とし、添加物Ｂ混合飼料の給与区を
本発明区としたとき、表１の結果を得た。
明する。 実施例１ 飼料用添加物Ａ（胆汁末３０％），Ｂ（胆汁末３０％，
ＰＧ０．１％）を作製し市販の養豚用飼料に０．２％添
加した。仮性狂犬病ウイルスにより汚染され、しかも発
咳や下痢等の臨床症状を呈し、死亡等の事故率が高い農
場で、仮性狂犬病ウイルス陽性母豚から出産した２週齢
前後の子豚各１０頭づつに飼料用添加物Ａ・Ｂを添加し
た飼料を６０日間投与し、子豚の下痢発生率（糞便性
状）・体重増加量および生存率を、通常の養豚用飼料を
同期間給与した対象子豚１０頭と比較した。ここで通常
の養豚用飼料および添加物Ａ混合飼料の給与区をそれぞ
れ対照区１および２とし、添加物Ｂ混合飼料の給与区を
本発明区としたとき、表１の結果を得た。
【００３０】
【表１】 ＊１体重増加量：対照区１の生存した６頭の平均増体
重（６０日間）を１００として算出した。 ＊２下痢発生率：泥状あるいは水様便を１点としてスコ
アーで記録し、対照区１の生存した６頭の平均スコアー
（６０日間）を１００として算出した。 表１から解るように本発明区は対照区１および２に比較
して特段に優れた仮性狂犬病ウイルスに対する抗病性を
示した。特に本発明区と対照区２との比較において、胆
汁末単独よりも胆汁末にＰＧを添加混合したものが前記
抗病性に著効を示すことが理解できる。
重（６０日間）を１００として算出した。 ＊２下痢発生率：泥状あるいは水様便を１点としてスコ
アーで記録し、対照区１の生存した６頭の平均スコアー
（６０日間）を１００として算出した。 表１から解るように本発明区は対照区１および２に比較
して特段に優れた仮性狂犬病ウイルスに対する抗病性を
示した。特に本発明区と対照区２との比較において、胆
汁末単独よりも胆汁末にＰＧを添加混合したものが前記
抗病性に著効を示すことが理解できる。
【００３１】実施例２ 飼料用添加物Ａ（胆汁末２５．０％）、Ｂ（ＰＧ０．１
％）、Ｃ（胆汁末２５．０％，ＰＧ０．１％，甘草１．
５％）、Ｄ（胆汁末２５．０％，ＰＧ０．１％，ニンニ
ク末１０％，甘草０．６％）を作製し、市販の養豚用飼
料に０．２％添加した。仮性狂犬病の陽性率が約７５％
で、発咳や下痢等の臨床症状を呈し、死亡等の事故率の
高い母豚９０頭の一貫経営農場で生後５０〜６０日齢の
肥育豚２０頭づつに飼料用添加物Ａ・Ｂ・ＣおよびＤを
添加した飼料をと畜場へ肉豚として出荷するまで給与
し、それらの死亡等の事故率・枝肉の上物率を、通常の
養豚用飼料を同期間給与した対象肥育豚２０頭と比較し
た。ここで通常の養豚用飼料，添加物Ａ，およびＢ混合
飼料の給与区をそれぞれ対照区１，２，および３とし、
添加物Ｃ，およびＤ混合飼料の給与区をそれぞれ本発明
区１および２としたとき、表２の結果を得た。
％）、Ｃ（胆汁末２５．０％，ＰＧ０．１％，甘草１．
５％）、Ｄ（胆汁末２５．０％，ＰＧ０．１％，ニンニ
ク末１０％，甘草０．６％）を作製し、市販の養豚用飼
料に０．２％添加した。仮性狂犬病の陽性率が約７５％
で、発咳や下痢等の臨床症状を呈し、死亡等の事故率の
高い母豚９０頭の一貫経営農場で生後５０〜６０日齢の
肥育豚２０頭づつに飼料用添加物Ａ・Ｂ・ＣおよびＤを
添加した飼料をと畜場へ肉豚として出荷するまで給与
し、それらの死亡等の事故率・枝肉の上物率を、通常の
養豚用飼料を同期間給与した対象肥育豚２０頭と比較し
た。ここで通常の養豚用飼料，添加物Ａ，およびＢ混合
飼料の給与区をそれぞれ対照区１，２，および３とし、
添加物Ｃ，およびＤ混合飼料の給与区をそれぞれ本発明
区１および２としたとき、表２の結果を得た。
【００３２】
【表２】 ※すべて仮性狂犬病陽性豚である。 表２から明らかなように、事故率および枝肉の上物率は
本発明区１および２が、対照区１，２，および３に比較
して優れた効果を示した。即ち、事故率においては本発
明区１，２ではいずれも０％で、全く死亡した豚はみら
れなかったが、対照区１，２，および３では５．０％〜
２０．０％もの高率であった。また、枝肉の上物率にお
いては本発明区１および２では、対照区１，２，および
３に比べて１０〜２５％も高率となっている。特に胆汁
末単独の対照区２，およびＰＧ単独の対照区３は、対照
区１よりも有効であるが、本発明区１および２よりも劣
り、胆汁末およびＰＧとの混合系を含む本発明区１およ
び２が仮性狂犬病に対して優れた抗病性を奏することが
理解できる。
本発明区１および２が、対照区１，２，および３に比較
して優れた効果を示した。即ち、事故率においては本発
明区１，２ではいずれも０％で、全く死亡した豚はみら
れなかったが、対照区１，２，および３では５．０％〜
２０．０％もの高率であった。また、枝肉の上物率にお
いては本発明区１および２では、対照区１，２，および
３に比べて１０〜２５％も高率となっている。特に胆汁
末単独の対照区２，およびＰＧ単独の対照区３は、対照
区１よりも有効であるが、本発明区１および２よりも劣
り、胆汁末およびＰＧとの混合系を含む本発明区１およ
び２が仮性狂犬病に対して優れた抗病性を奏することが
理解できる。
【００３３】実施例３ 飼料用添加物Ａ（胆汁末１２．０％），Ｂ（ＰＧ０．１
％），Ｃ（胆汁末１２．０％，ＰＧ０．１％，ニンニク
末１０．０％），Ｄ（胆汁末１２．０％，ＰＧ０．１
％，ニンニク末１２．０％，甘草０．５％）を作製し、
市販の養豚用飼料に０．２％添加した。仮性狂犬病に陽
性の繁殖母豚１０頭づつに飼料用添加物ＡおよびＢを添
加した飼料を種付の約２週間前から分娩し、離乳し発情
再起のあるまで給与し、死流産，産子数，離乳時頭数お
よび離乳後の発情再起日数を、通常の養豚用飼料を同期
間給与した対象母豚１０頭と比較した。ここで通常の養
豚用飼料，添加物Ａ，およびＢ混合飼料の給与区をそれ
ぞれ対照区１，２，および３とし、添加物ＣおよびＤ混
合飼料の給与区をそれぞれ本発明区１および２としたと
き、表３の結果を得た。
％），Ｃ（胆汁末１２．０％，ＰＧ０．１％，ニンニク
末１０．０％），Ｄ（胆汁末１２．０％，ＰＧ０．１
％，ニンニク末１２．０％，甘草０．５％）を作製し、
市販の養豚用飼料に０．２％添加した。仮性狂犬病に陽
性の繁殖母豚１０頭づつに飼料用添加物ＡおよびＢを添
加した飼料を種付の約２週間前から分娩し、離乳し発情
再起のあるまで給与し、死流産，産子数，離乳時頭数お
よび離乳後の発情再起日数を、通常の養豚用飼料を同期
間給与した対象母豚１０頭と比較した。ここで通常の養
豚用飼料，添加物Ａ，およびＢ混合飼料の給与区をそれ
ぞれ対照区１，２，および３とし、添加物ＣおよびＤ混
合飼料の給与区をそれぞれ本発明区１および２としたと
き、表３の結果を得た。
【００３４】
【表３】 ※死流産のなかった母豚の平均値 表３から明らかなように死流産頭数は本発明区１，２に
全くなかったが、胆汁末単独の対照区２，およびＰＧ単
独の対照区３で各々１頭，非添加対照区１では、３頭も
認められた。産子数において、本発明区２の１３，５頭
が最も多く、以下本発明区１，対照区３，対照区２，対
照区１の順に少なかった。離乳時頭数においては対照区
１の６．８頭と比較し、本発明区２においては５．１頭
も多かった。また、発情再起日数でも、本発明区２が最
も短く４〜７日で、以下本発明区１，対照区３，対照区
２の順に長かったが、対照区１では６〜１２日と長かっ
た。なお、対照区１において、発情の微候は不明瞭で、
しばしばプロスタグランジン等のホルモン剤の使用によ
って、ようやく種付適期を知ることができたが、給与
区、特に本発明区１ならびに２においては、上記のホル
モン剤を全く使用することなしに、すべて種付適期を明
瞭に知ることができた。
全くなかったが、胆汁末単独の対照区２，およびＰＧ単
独の対照区３で各々１頭，非添加対照区１では、３頭も
認められた。産子数において、本発明区２の１３，５頭
が最も多く、以下本発明区１，対照区３，対照区２，対
照区１の順に少なかった。離乳時頭数においては対照区
１の６．８頭と比較し、本発明区２においては５．１頭
も多かった。また、発情再起日数でも、本発明区２が最
も短く４〜７日で、以下本発明区１，対照区３，対照区
２の順に長かったが、対照区１では６〜１２日と長かっ
た。なお、対照区１において、発情の微候は不明瞭で、
しばしばプロスタグランジン等のホルモン剤の使用によ
って、ようやく種付適期を知ることができたが、給与
区、特に本発明区１ならびに２においては、上記のホル
モン剤を全く使用することなしに、すべて種付適期を明
瞭に知ることができた。
【００３５】実施例４ 飼料用添加物Ａ（胆汁末１２．０％，ＰＧ０．２％），
Ｂ（胆汁末１２．０％，ＰＧ０．２％，ニンニク末２
０．０％），Ｃ（胆汁末１２．０％，ＰＧ０．２％，キ
ラヤ抽出物１．０％），Ｄ（胆汁末１２．０％，ＰＧ
０．２％，ニンニク末２０．０％，甘草５．０％）を作
製し、市販の養豚用飼料に０．２％添加した。発咳や下
痢等の臨床症状を呈し、死亡等の事故率が高く、生産性
の悪い農場で生後１０日齢〜１５日齢の子豚１０頭づつ
に飼料用添加物Ａ・Ｂ・ＣおよびＤを添加した飼料を５
０日間給与し、子豚の糞便性状・体重増加量および生存
率を、通常の養豚用飼料を同期間給与した対照の子豚１
０頭と比較した。ここで通常の養豚用飼料の給与区を対
照区とし、添加物Ａ，Ｂ，Ｃ，およびＤ混合飼料の給与
区をそれぞれ本発明区１，２，３，および４としたと
き、表４の結果を得た。
Ｂ（胆汁末１２．０％，ＰＧ０．２％，ニンニク末２
０．０％），Ｃ（胆汁末１２．０％，ＰＧ０．２％，キ
ラヤ抽出物１．０％），Ｄ（胆汁末１２．０％，ＰＧ
０．２％，ニンニク末２０．０％，甘草５．０％）を作
製し、市販の養豚用飼料に０．２％添加した。発咳や下
痢等の臨床症状を呈し、死亡等の事故率が高く、生産性
の悪い農場で生後１０日齢〜１５日齢の子豚１０頭づつ
に飼料用添加物Ａ・Ｂ・ＣおよびＤを添加した飼料を５
０日間給与し、子豚の糞便性状・体重増加量および生存
率を、通常の養豚用飼料を同期間給与した対照の子豚１
０頭と比較した。ここで通常の養豚用飼料の給与区を対
照区とし、添加物Ａ，Ｂ，Ｃ，およびＤ混合飼料の給与
区をそれぞれ本発明区１，２，３，および４としたと
き、表４の結果を得た。
【００３６】
【表４】 ＊体重増加量：対照区の生存した７頭の平均増体重（５
０日間）を１００として算出した。 ＊下痢発生率：泥状あるいは水様便を１点としてスコア
ーで記録し、対照区の生存した７頭の平均スコアー（５
０日間）を１００として算出した。 表４から明らかなように、本発明区１乃至４は対照区に
比較して格段に優れた効果を示し、胆汁末およびＰＧの
混合飼料（本発明区１）も充分な効果を奏するが、これ
にニンニク末および甘草を併せて混合した飼料（本発明
区４）は一層良好な成績であった。
０日間）を１００として算出した。 ＊下痢発生率：泥状あるいは水様便を１点としてスコア
ーで記録し、対照区の生存した７頭の平均スコアー（５
０日間）を１００として算出した。 表４から明らかなように、本発明区１乃至４は対照区に
比較して格段に優れた効果を示し、胆汁末およびＰＧの
混合飼料（本発明区１）も充分な効果を奏するが、これ
にニンニク末および甘草を併せて混合した飼料（本発明
区４）は一層良好な成績であった。
【００３７】実施例５ 飼料用添加物Ａ（胆汁末１６％，ＰＧ０．０１％），お
よびＢ（胆汁末１５％，ＰＧ０．０１％，甘草１％）を
作製し、市販の育雛用飼料に０．５％添加した。シェー
バー種採卵鶏初生雛を２０羽づつに飼料用添加物Ａ・Ｂ
を添加した飼料，ならびに無添加育雛用飼料を各々３５
日間給与し、液性免疫の産生能について単円免疫拡散法
を用い、免疫グロブリンＩｇＧ量を測定し比較した。ま
た、併せて試験期間における事故率についても比較し
た。ここで無添加育雛用飼料の給与区を対照区とし、添
加物ＡおよびＢ混合飼料の給与区をそれぞれ本発明区１
および２としたとき、表５の結果を得た。
よびＢ（胆汁末１５％，ＰＧ０．０１％，甘草１％）を
作製し、市販の育雛用飼料に０．５％添加した。シェー
バー種採卵鶏初生雛を２０羽づつに飼料用添加物Ａ・Ｂ
を添加した飼料，ならびに無添加育雛用飼料を各々３５
日間給与し、液性免疫の産生能について単円免疫拡散法
を用い、免疫グロブリンＩｇＧ量を測定し比較した。ま
た、併せて試験期間における事故率についても比較し
た。ここで無添加育雛用飼料の給与区を対照区とし、添
加物ＡおよびＢ混合飼料の給与区をそれぞれ本発明区１
および２としたとき、表５の結果を得た。
【００３８】
【表５】 ＊：いずれも、伝染性ファブリキウス糞病（ガンボロ
病；Infectious Bursal-Disease,IBD ）と診断された。 表５から明らかなように、本発明区は対照区に比較して
格段に優れた結果を示し、特に胆汁末およびＰＧの混合
したものに甘草を併用混合した飼料（本発明区２）は一
層優れた効果を奏する。
病；Infectious Bursal-Disease,IBD ）と診断された。 表５から明らかなように、本発明区は対照区に比較して
格段に優れた結果を示し、特に胆汁末およびＰＧの混合
したものに甘草を併用混合した飼料（本発明区２）は一
層優れた効果を奏する。
【００３９】実施例６ 胆汁末１２．０％，ＰＧ０．１％，ニンニク末１０．０
％の飼料用添加物を作製し、市販のニジマス用飼料に
０．１％添加した。添加区（本発明区）および無添加対
照区（対照区）各１１尾のニジマスに３週間それぞれの
飼料を給与後、魚介類の抗病性の１つの指標であるリゾ
チーム活性を調べた。なお、試験期間中の水槽は１５
℃，給餌量は各区とも１日当たり１２ｇであった。結果
は表６の通りである。
％の飼料用添加物を作製し、市販のニジマス用飼料に
０．１％添加した。添加区（本発明区）および無添加対
照区（対照区）各１１尾のニジマスに３週間それぞれの
飼料を給与後、魚介類の抗病性の１つの指標であるリゾ
チーム活性を調べた。なお、試験期間中の水槽は１５
℃，給餌量は各区とも１日当たり１２ｇであった。結果
は表６の通りである。
【００４０】
【表６】 表６から明らかなように、本発明区は対照区に比較し
て充分な抗病性を示した。
て充分な抗病性を示した。
Claims (4)
- 【請求項１】 基礎飼料に胆汁末およびペプチドグリカ
ン含有細菌菌体末を混合してなる家畜，家禽，および魚
介類用の抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料。 - 【請求項２】 前記抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料に
動物血漿（血清）粉末，ニンニク粉末，甘草（甘草抽出
物），及びキラヤ抽出物の少なくとも１種を混合してな
る請求項１記載の家畜，家禽，および魚介類用の抗仮性
狂犬病ならびに抗病性飼料。 - 【請求項３】 胆汁末およびペプチドグリカン含有細菌
菌体末を有効成分とする家畜，家禽，および魚介類用の
飼料用添加物。 - 【請求項４】 前記有効成分にニンニク粉末，甘草（甘
草抽出物），およびキラヤ抽出物の少なくとも１種を混
合してなる請求項３記載の家畜，家禽，および魚介類用
の飼料用添加物。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3074841A JPH0655107B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 家畜，家禽，および魚介類用の抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料および飼料用添加物 |
| US07/745,846 US5268357A (en) | 1991-03-13 | 1991-08-16 | Feed and feed additive for livestock, poultry and nursery fishes for increasing disease, pusedorabies resistance |
| KR1019910017141A KR950011734B1 (ko) | 1991-03-13 | 1991-09-30 | 가성광견병과 같은 질병에 대한 저항성을 증가시킨 가축, 가금 및 어류용 사료 및 사료용 첨가물 |
| DK92302177.8T DK0503959T3 (da) | 1991-03-13 | 1992-03-13 | Foder og foderadditiv til husdyr, fjerkræ og fisk til forøgelse af pseudorabiessygdomsresistens |
| DE69202790T DE69202790T2 (de) | 1991-03-13 | 1992-03-13 | Futter und Futterzusatzmittel mit einer verbesserten Resistenz gegen Krankheiten wie Pseudorabies für Vieh, Geflügel und Fisch. |
| ES92302177T ES2075611T3 (es) | 1991-03-13 | 1992-03-13 | Pienso y aditivos para piensos con una resistencia mejorada a las enfermedades, tales como la pseudorabia para el ganado, aves y peces. |
| EP92302177A EP0503959B1 (en) | 1991-03-13 | 1992-03-13 | Feed and feed additive for livestock, poultry and fish for increasing disease, pseudorabies resistance |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3074841A JPH0655107B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 家畜，家禽，および魚介類用の抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料および飼料用添加物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04287647A JPH04287647A (ja) | 1992-10-13 |
| JPH0655107B2 true JPH0655107B2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=13558961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3074841A Expired - Fee Related JPH0655107B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 家畜，家禽，および魚介類用の抗仮性狂犬病ならびに抗病性飼料および飼料用添加物 |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5268357A (ja) |
| EP (1) | EP0503959B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0655107B2 (ja) |
| KR (1) | KR950011734B1 (ja) |
| DE (1) | DE69202790T2 (ja) |
| DK (1) | DK0503959T3 (ja) |
| ES (1) | ES2075611T3 (ja) |
Families Citing this family (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05336896A (ja) * | 1992-04-06 | 1993-12-21 | Ajinomoto Co Inc | 母豚用飼料組成物 |
| JPH11255664A (ja) * | 1998-03-10 | 1999-09-21 | Ajinomoto Co Inc | 経口投与用免疫増強剤 |
| AU3768900A (en) * | 1999-03-23 | 2000-10-09 | American Protein Corporation | Animal plasma supplement for aquaculture |
| KR100330984B1 (ko) * | 1999-05-24 | 2002-04-01 | 최윤화 | 마늘 오리 사육 방법 |
| DE19952360A1 (de) * | 1999-10-30 | 2001-05-17 | Becker Klaus Wolfgang | Verwendung von Saponinen und/oder Saponin-Derivaten als Wirkstoff bei der Aufzucht und Mast von Fischen und Krustentieren, deren Einsatz als Futtermittelzusatz sowie Futtermittel, enthaltend diese Futtermittelzusätze |
| IT1314242B1 (it) * | 1999-11-30 | 2002-12-06 | Acme Drugs S R L | Formulazioni zootecniche a base di acidi biliari. |
| US20020048608A1 (en) | 2000-03-22 | 2002-04-25 | Tsuneo Hattori | Immunostimulator for animals and humans, and method of preventing animal and human infectious diseases and cancer |
| DK174176B1 (da) * | 2000-12-27 | 2002-08-12 | Nor Feed Aps | Anvendelse af quillaja-pulver til fremstilling af et oralt middel til sikring af mælkekvalitet |
| US7258870B2 (en) | 2001-02-14 | 2007-08-21 | The Lauridsen Group Incorporated | Poultry feed supplement for increasing poultry-based meat weight |
| US20040137029A1 (en) * | 2002-01-15 | 2004-07-15 | Johnson Louis B. | Feeds and mineral supplements with insect repellant properties and methods of making and using |
| US6720013B2 (en) | 2002-01-15 | 2004-04-13 | B & L Technologies | Insect repellant-containing mineral supplement |
| US8519008B2 (en) | 2003-01-22 | 2013-08-27 | Purina Animal Nutrition Llc | Method and composition for improving the health of young monogastric mammals |
| NO319624B1 (no) | 2003-09-15 | 2005-09-05 | Trouw Internat Bv | Fiskefôr for laksefisk i ferskvann og anvendelse av slikt fôr. |
| US7419682B2 (en) * | 2004-08-30 | 2008-09-02 | Apc, Inc. | Poultry feed containing plasma |
| KR100680308B1 (ko) * | 2005-08-08 | 2007-02-07 | 경상북도 (관련부서:경상북도축산기술연구소장) | 감초 추출액이 첨가된 쑥 또는 산약 부산물을 이용한 육질개선용 가축사료첨가제의 제조방법, 상기 방법에 의해 제조된 육질개선용 가축사료첨가제 및 상기 가축사료첨가제를 급여하여 생산된 한우육 |
| KR100857273B1 (ko) * | 2006-10-20 | 2008-09-08 | 이연원 | 돼지의 혈청 투입에 의한 돼지의 사육방법 |
| NO339169B1 (no) * | 2008-04-24 | 2016-11-14 | Chemoforma Ltd | Funksjonelt fiskefôr omfattende peptidoglykan og nukleotider |
| US20190191740A1 (en) * | 2016-06-23 | 2019-06-27 | Nutrivert Llc | Methods to Promote Growth and Improve Feed Conversion in Animals |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4079133A (en) * | 1976-02-06 | 1978-03-14 | Warren-Teed Laboratories, Inc. | Safer method for dissolving gallstones combining hyodeoxycholic acid with chenodeoxycholic acids |
| JPS60209523A (ja) * | 1984-04-03 | 1985-10-22 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | コレステロ−ル低下剤 |
| JP2926145B2 (ja) * | 1989-12-27 | 1999-07-28 | 全国農業協同組合連合会 | 牛，豚用の抗病性飼料および飼料用添加物 |
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1991
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