JPH0654892U - 引違いサッシ - Google Patents

引違いサッシ

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JPH0654892U
JPH0654892U JP8909692U JP8909692U JPH0654892U JP H0654892 U JPH0654892 U JP H0654892U JP 8909692 U JP8909692 U JP 8909692U JP 8909692 U JP8909692 U JP 8909692U JP H0654892 U JPH0654892 U JP H0654892U
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JP
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indoor
outdoor
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space
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Application number
JP8909692U
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English (en)
Inventor
重人 小泉
英樹 前川
Original Assignee
三協アルミニウム工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 等気圧構造を備えた段付き引き違いサッシの
強風雨時における水密性を向上させること。 【構成】 下枠2に室外レール7を備えた下段面部3と
室内障子を備えた上段面部4を有し、下段面部3に対し
上段面部4が間隔をとって配置された段付き引き違いサ
ッシであって、室内外の障子9,10を閉じた時の室内
障子10側部分の上段面部4に室内側通気孔17を設け
て等気圧構造とし、また、この部分の室内障子10側の
上段面部4における室外側縁の垂下フィン12と下段面
部4との間に、下段面部3と上段面部4間の空間を室外
空間から分離する補助下枠18が装着され、この補助下
枠18の垂直部20に室外側通気孔22が前記の室内側
通気孔17と重合しない位置に形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、強風雨時においても防水が確実な引違いサッシに関する。
【0002】
【従来の技術】
防水機能を高めた引違いサッシ1(図4)では、通常、下枠2が断面において 下段面部3と上段面部4および室内側の立面部5を有し、下段面部3の室内側部 分の上方に上段面部4を下段面部3と空間6を形成して前記の立面部4と共に押 し出し成形などにより一体に成形されており、下段面部3に室外レール7が、ま た、下段面部4に室内レール8が一体に形成されている(段付き引違いサッシ) 。
【0003】 符号9は室外障子で室外側レール7を走行し、符号10は室内障子で室内レー ル8を走行する。符号11は室外タイト材で室外障子9の室内側面に装着され、 下枠2の上段面部4の室外側縁部に形成された垂下フィン12に当接している。 符号13は室内タイト材で室内障子10の室内側に装着され、下枠2の立面部5 に形成された長手方向に連続する突条14に当接している。
【0004】 符号15は縦枠であり、この引違いサッシ1は、全体として上下の横枠と左右 の縦枠からなるサッシ枠16に、前記の室外障子9、室内障子10が装着されて 構成されている。
【0005】 また、この様なサッシでは、障子(9,10)を閉じるとタイト材11,13 と垂下片12および突条14との当接により室外側と室内側が完全に分離され、 室内・外の気圧差によって雨水が室内障子10と室内レール8から室内側に侵入 しやすくなるので、障子(9,10)を閉じた状態での下枠2の室内障子領域に おいて、上段面部4の室内レール8の室内側に室内側通気孔17が下枠2の長手 方向に間隔を取って形成されている。
【0006】 このような、いわゆる等気圧理論による構造(等気圧構造)により、気圧差に よる雨水の侵入は防止される。
【0007】 しかし、この様な構造では障子(9,10)を閉じた状態において、室内障子 10側では下段面部3と上段面部4間の空間6が室外側に直接開放されるので、 風雨が強いとこの空間にまで侵入した雨水が飛沫となって室内タイト材13と突 条14との当接個所に達する。そして、これらタイト材13と突条14の当接状 態が、悪く、少しでも間隙があるとこの部分から室内側に雨水が侵入する。当接 状態は室内タイト材13の経年変化や下枠2にソリや凹みが生じるなどして悪化 する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、等気圧構造の段付き引違いサッシであって、強風雨時においても 雨水の侵入を阻止できるサッシの提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
サッシ枠に室外障子と室内障子が引違いに装着される。 サッシ枠の下枠が断面において室外レールを備えた下段面部と室内レールを備 えた上段面部および室内側に立面部を備える。 下段面部の室内側部分の上方に上段面部が、下段面部と空間を形成して立面部 と共に一体に成形される。
【0010】 障子を閉じた状態での下枠の室内側障子領域において、上段面部の室内レール の室内側に室内側通気孔が下枠の長手方向に間隔を取って形成される。 下枠において上段面部の室外側縁部と下段面部との間に補助下枠が装着される 。 補助下枠は、上段面部と下段面部間の前記空間を室外空間から隔離する。 補助下枠に前記の室内側通気孔と重合しない位置に室外側通気孔が形成される 。
【0011】
【作用】
室外側通気孔と室内側通気孔は、室外側と室内側の気圧を等しくする。 補助下枠は、上段面部と下段面部間の空間に吹き込む風雨の大半を阻止する。 室内側通気孔と重合しない位置に室外側通気孔が形成された構成は、上段面部 と下段面部間の空間に吹き込む風の勢力を大幅に減殺する。
【0012】
【実施例】
図1〜図3は本考案による引違いサッシ1である。この引き違いサッシ1は前 記した従来の等気圧構造を備えた段付き引き違いサッシと同様の構造を備え、図 示されていない上枠と下枠2、左右の縦枠15a,15b(図3)を組み付けた サッシ枠16に室外障子9と室内障子10が装着され、それぞれ室外レール7と 室内レール8上を走行可能に装着されている。
【0013】 また、下枠2はアルミ合金の押し出し成形材で段付き引き違い構造として下段 面部3、上段面部4を備え、これらが室内側の立面部5と共に、下段面部3の室 内側部分で上段面部4と空間6を形成して一体に形成されている。下段面部3に は室外レール7が、また、上段面部4には室内レール8が形成されている。
【0014】 下枠2の部分に関して、室外障子9の室内側面に室外タイト材11が装着され 、このタイト材11は、上段面部4の室外側縁部が下方に折曲されて形成された 垂下フィン12の室外側面に当接する。また、室内障子10の室内側面に室内タ イト材13が装着され、このタイト材13は立面部5の室外側面に形成された突 条14の室外側面に当接する。
【0015】 等気圧構造としては、このサッシ1の障子(9,10)を閉じたとき(図3) の室内障子10が位置する領域において、上段面部4に上下方向に貫通する室内 側通気孔17が、下枠2の長手方向に間隔をとって配置されている。
【0016】 そして、本考案では以上の構成に加え、下枠2に補助下枠18が設けられてい る。補助下枠18は、断面においてほぼT字形をした押し出し成形材で、水平部 19と垂直部20を備え、水平部19を上段面部4の下面に当て付け、垂直部2 0で下段面部3と上段面部4間の前記空間6を室外空間から隔離するようにして ビス21により固定されている(図1,図2)。
【0017】 ただし、その長さは下枠2のほぼ半分の長さで障子(9,10)を閉じた時の 室内障子10の領域であり、幅(室内外方向の寸法)は前記垂下フィン12の室 内側面から室内レール8のほぼ直下までである。また、垂直部20には下辺から 上方に向けて室外側通気孔22(図1)が間隔をとって形成されている。
【0018】 具体的には、補助下枠18は水平部19が垂下フィン11と室内レール8の直 下に形成された突片23で位置決めされ、また、垂直部20の下辺は下段面部3 のほぼ中央に形成された溝24によって位置決めされている。組み立てに際して 、補助下枠18は下枠2と左右縦枠15(a,b)を組み付ける前に、下枠2の 一端側から前記の位置決め部材間に嵌入させて装着し、所定位置にスライドさせ た後、ビス21で固定する。したがって、下枠2に補助下枠18を装着するか否 かは選択することができる。
【0019】 補助下枠18の垂直部20における室外側通気孔22は、下枠2に補助下枠1 8が固定された時、上段面部4における前記の室内側通気孔17,17と重合し ない配置とされている。
【0020】 図2において符号25はタイト材で、室内障子10の下框における室外側壁の 下辺室内側面に装着され、室内レール8との間隙を小さくしている。このタイト 材は、障子(9,10)を閉じた状態において、室内障子10側の上段面4に打 ち当たる雨の飛沫が前記の間隙を通して室内側にまで到達するのを阻止するため のものである。 他の構成は、通常の引き違いサッシと格別異ならない。
【0021】 以上の構造であって、障子(9,10)を閉じると、室外障子9の室外タイト 材11が上段面部4の垂下フィン12に当接し、また、室内障子10の室内タイ ト材13が立面部5の突条14に当接し、さらに、説明を省略したが、両障子( 9,10)の召し合わせ部の気水密構造、他の部分における障子(9,10)と サッシ枠16との気水密構造によって室外空間と室内空間が完全に分離される。
【0022】 そして、下枠2の部分についてみると、下段面部3と上段面部4間の空間6は 室外障子9と補助下枠18(室内障子側の部分)で室外空間から隔離されている 。しかし、前記空間6は補助下枠18の室外側通気孔22を通じて室外空間と等 気圧に維持され、さらに、室内側通気孔17を通じて、室内障子10の室内側も 等気圧に維持されている。
【0023】 一方、強風雨時の雨や風はまず第一にこれらによって阻止され、補助下枠18 の室外側通気孔22などを通じて空間6に到達する雨や風の勢力は大幅に減殺さ れる。したがって、空間6の気流に雨水の飛沫を室内側通気孔17から室内タイ ト材13と突条14との当接箇所にまで到達させる勢力はない。
【0024】 すなわち、室外、室内の気圧差による雨水の侵入が防止されると同時に、強い 風雨の勢力によって雨水の飛沫が室内側に侵入することが防止される。
【0025】 以上は一実施例であり、本願考案は図示された具体的構成に限定されない。例 えば、補助下枠18は合成樹脂の押し出し成形品であっても良く、召し合わせ側 端が閉塞されることもある。また、補助下枠18の位置決め構造は、突片23や 溝24などによらず他の構造であってもよい。
【0026】
【考案の効果】
室外、室内の気圧差による雨水の侵入が防止されると同時に、タイト材に経年 変化が生じていても、強い風雨の勢力によって雨水の飛沫が室内側に侵入するこ とが防止される。 補助下枠は下枠と別体であるから、下枠に対する使用は任意であって、下枠自 体は汎用とし、これに補助下枠を組み合わせることによって、汎用の引違いサッ シを強風雨にみまわれることが多い地域に出荷する特徴ある製品とすることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の斜視図。
【図2】縦断面を含む要部の側面図。
【図3】横断面を含む平面図。
【図4】縦断面を含む要部の側面図(従来例)。
【符号の説明】
1 引き違いサッシ 2 下枠 3 下段面部 4 上段面部 5 立面部 6 空間 7 室外レール 8 室内レール 9 室外障子 10 室内障子 11 室外タイト材 12 垂下フィン 13 室内タイト材 14 突条 15 縦枠 16 サッシ枠 17 室内側通気孔 18 補助下枠 19 水平部 20 垂直部 21 ビス 22 室外側通気孔 23 突片 24 溝 25 タイト材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サッシ枠に室外障子と室内障子が引違い
    に装着されており、サッシ枠の下枠が断面において室外
    レールを備えた下段面部と室内レールを備えた上段面部
    および室内側に立面部を備え、これらが下段面部の室内
    側部分の上方に上段面部を下段面部と空間を形成して前
    記の立面部と共に一体に成形されており、障子を閉じた
    状態での下枠の室内側障子領域において、上段面部の室
    内レールの室内側に室内側通気孔が下枠の長手方向に間
    隔を取って形成されると共に、該下枠に上段面部の室外
    側縁部と下段面部との間に上段面部と下段面部間の前記
    空間を室外空間から隔離する補助下枠が装着されてお
    り、補助下枠に前記の室内側通気孔と重合しない位置に
    室外側通気孔が形成されていることを特徴とした引違い
    サッシ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051534A (ja) * 2005-07-19 2007-03-01 Ykk Ap株式会社 建具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051534A (ja) * 2005-07-19 2007-03-01 Ykk Ap株式会社 建具
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