JPH0654690U - ラチェットホイール回転装置 - Google Patents

ラチェットホイール回転装置

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JPH0654690U
JPH0654690U JP8942492U JP8942492U JPH0654690U JP H0654690 U JPH0654690 U JP H0654690U JP 8942492 U JP8942492 U JP 8942492U JP 8942492 U JP8942492 U JP 8942492U JP H0654690 U JPH0654690 U JP H0654690U
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千明 石井
智之 原口
光雄 山本
誠一 岡本
剛 多田
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山九株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラチェットホイールの回転作業を容易とし、
作業効率を向上させる。 【構成】 装置20の先端側に形成された環状部21の
内周面にはラチェットホイールの歯部と係合する突起2
2が設けられ、かつ前記外周面の前記先端側には、環状
部21の外径を前記先端に向け漸次縮径させてなるテー
パ面23が形成されている。一方、環状部21の基端側
の端面にはシャフト24が環状部21と同軸をなすよう
に固定され、シャフト24の前記基端側の端部にはハン
ドル25が設置されている。そして、環状部21の先端
をラチェットホイールと対向させ、突起22を前記歯部
に合わせた状態で装置20を先端方向に押し込むと、突
起22が前記歯部と掛合し、ラチェットホイールが環状
部21にはめ込まれるとともに、ラチェットホイールの
外周面が環状部21で覆われ、ラチェットの爪と前記歯
部との掛合が環状部21により解除される。更に、装置
20をその軸線を中心に回転させると、ラチェットホイ
ールも回転する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ディスクブレーキのギャップ調節機構等に利用され、ラチェットホ イールおよびその外周側に設置された爪とを有するラチェットの、特に前記ラチ ェットホイールを回転させるための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動ウインチの回転停止等に使用されるディスクブレーキには、使用に伴うブ レーキパッドの摩耗に応じてブレーキパッドとディスク間のギャップが常時適正 値となるよう前記ギャップを調節するギャップ調節機構が設けられている。
【0003】 前記ディスクブレーキおよびそのギャップ調節機構の構造を図4および図5に 示す。符号1,1aは一対のブレーキパッドで、これらブレーキパッド1,1a はいずれも円盤状をなし、前記ディスクブレーキの周囲を覆うケーシング2の内 側(図4中左側)にて、平板環状をなすディスク3を挟んで対向している。この うち、ケーシング2の内部側に位置するブレーキパッド1は支持体4を介して電 磁石5に固定され、電磁石5の作用によりケーシング2の内部側に付勢されてい る。その結果、電磁石5に通電すると、ブレーキパッド1とディスク3の一端側 の端面3aとの間に所定の幅Hの隙間が形成される。
【0004】 また、ケーシング2の外部側に位置するブレーキパッド1aは、ディスク3の 他端側の端面3bと接して対向するとともに支持体6の一端に固定され、更に、 支持体6の他端側には小径部6aがブレーキパッド1aと同軸をなすよう形成さ れている。そして、電磁石5への通電が停止されると、図示しない押圧手段によ りブレーキパッド1が前記端面3aを押圧し、ブレーキパッド1,1aとディス ク3との摩擦により、ディスク3の回転が停止する。
【0005】 一方、ケーシング2にはネジ穴2aがブレーキパッド1aと同軸をなすよう形 成され、ネジ穴2aには、円筒状をなし、周囲にネジが螺刻された固定部材7が ケーシング2の外側から螺合されている。この固定部材7の一端側には取付孔7 aが固定部材7と同軸をなすように設けられ、取付孔7aには、前記小径部6a がケーシング2の内側から挿入され、ケーシング2の外側から螺合された取付ネ ジ8により固定部材7に固定されている。更に、固定部材7の、ケーシング2の 外側の端部は拡径されて円板状をなし、外周面に歯部9aを有するラチェットホ イール9となっている。
【0006】 ケーシング2のラチェットホイール9の外周側には、ラチェットホイール9に 接近または離間するレバー10が軸14により軸支され、レバー10のラチェッ トホイール9側には、レバー10により軸15を中心として時計回り方向(図5 中矢印F方向)に付勢された爪11が軸支されている。爪11は歯部9aと掛合 され、その結果、この爪11によりラチェットホイール9の反時計回り方向(図 5中矢印R方向)への回転が阻止されている。そして、ラチェットホイール9と 爪11とでラチェット12が形成されている。
【0007】 ブレーキパッド1,1aはディスクブレーキの使用に伴い摩耗するが、特に、 ブレーキパッド1aの摩耗によりブレーキパッド1aと前記端面3bとの間に隙 間が生じた場合には、爪11によりラチェットホイール9が時計回り方向に回転 される。すると、固定部材7がネジ穴2aに押し込まれ、更に支持体6を介して ブレーキパッド1aが図4中矢印A方向に移動する。その結果、ブレーキパッド 1aとディスク3が接触し、ブレーキパッド1aの摩耗に伴うディスクブレーキ の作動低下が防止される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
上記構成を有するギャップ調節機構においては、ラチェット12の作用により 、ブレーキパッド1aの摩耗とともに固定部材7がネジ穴2aに押し込まれて図 4中矢印A方向に移動する。従って、摩耗限度となったブレーキパッド1aを交 換する場合には、ラチェットホイール9を反時計回り方向に回転し、ブレーキパ ッド1aの交換が可能となるまで固定部材7をケーシング2側に移動する必要が ある。
【0009】 ところが、ラチェットホイール9の反時計回り方向への回転は回り止めの爪1 1により阻止されているため、ラチェットホイール9を前記矢印R方向に回転さ せるには、爪11と歯部9aとの掛合を解除しなければならない。
【0010】 そこで、従来では、ディスクブレーキの無制動時に、爪11を上方に持ち上げ るとともに、ラチェットホイール9を反時計回り方向に手動回転させて支持体6 をブレーキパッド1aの交換が可能となるまでケーシング2側に移動し、ブレー キパッド1aを交換後、今度はラチェットホイール9を時計回り方向に手動回転 させてブレーキパッド1aとディスク3間のギャップを適正値に設定する方法が 採られている。
【0011】 しかしながら、上記従来の方法では、ラチェットホイール9の回転作業が煩雑 なため、これが律速となってブレーキパッド1aの交換に時間がかかり、作業効 率が低下するという問題があった。本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、 ディスクブレーキのギャップ調節機構等に使用されるラチェットの、特にラチェ ットホイールの回転作業を容易とし、作業効率を向上させることをその目的とし ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は、円板状をなし、外周面に歯部を有するラチェットホイールと、この ラチェットホイールの外周側に設置され、前記歯部と掛合して前記ラチェットホ イールの一方向への回転を阻止する爪とを有するラチェットの、前記ラチェット ホイールを回転させる装置であって、 その先端部に、円筒状をなし、その内径が前記ラチェットホイールよりも大な る環状部が形成され、この環状部の内周面に前記歯部と係合する突起が設けられ ているものである。
【0013】 ここで、前記環状部の外周面に、前記環状部の外径をその先端に向け漸次縮径 させるテーパ面を形成してもよい。
【0014】
【作用】
本考案の装置の環状部に形成された突起をラチェットホイールの歯部に合わせ た状態で前記環状部に前記ラチェットホイールをはめ込むことにより、前記ラチ ェットホイールの外周面が前記環状部で覆われ、ラチェットの爪と前記歯部との 掛合が前記環状部により解除される。従って、前記環状部をその軸線を中心とし て回転させることにより、前記ラチェットホイールを容易に回転させることがで きる。
【0015】 更に、前記環状部の外周面にテーパ面を形成した場合には、前記テーパ面の先 端が薄くなるため、前記環状部に前記ラチェットホイールをはめ込む際、前記爪 と前記歯部との間に前記テーパ面の先端が食い込みやすく、前記環状部への前記 ラチェットホイールのはめ込み作業がより容易となる。
【0016】
【実施例】
以下、図面に基づき本考案の実施例について更に詳しく説明する。 本考案に係るラチェットホイール回転装置(以下、装置と略称する。)20の 例を図1および図2に示す。図1および図2において、符号21は装置20の先 端側に形成された環状部である。この環状部21は先端側に開口を有する有底円 筒状をなし、かつその内径は、回転対象となるラチェットホイールよりも若干大 径とされている。
【0017】 また、環状部21の内周面にはラチェットホイールの外周に形成された歯部と 係合する突起22が設けられている。本実施例の場合、突起22は環状部21の 内周面に沿って等間隔で4箇所に形成されている。更に、環状部21の外周面は 平滑とされ、かつ前記外周面の前記先端側には、環状部21の外径を前記先端に 向け漸次縮径させてなるテーパ面23が形成されている。その結果、環状部21 の厚みは、その先端で最も薄くなっている。
【0018】 一方、環状部21の基端側の端面には、環状部21より小径のシャフト24が 環状部21と同軸をなすように固定され、シャフト24の前記基端側の端部には ハンドル25が、シャフト24に対しT字状をなすよう設置されている。なお、 シャフト24は軽量化のため中空とされている。
【0019】 次に、上記構成を有する装置20を用いたラチェットホイールの回転について 、ディスクブレーキのギャップ調節機構に用いられたラチェットホイールを回転 させる場合を例として説明する。なお、ディスクブレーキおよびそのギャップ調 節機構の構造については図示を省略し、また、ラチェットについては従来と同様 の符号を付してその説明を省略する。
【0020】 まず、ディスクブレーキの制動を解除した後、環状部21の先端をラチェット ホイール9と対向させ、突起22をラチェットホイール9の歯部9aに合わせた 状態で装置20を前記先端方向に押し込む。すると、突起22が歯部9aと掛合 し、ラチェットホイール9が環状部21にはめ込まれるとともに、ラチェットホ イール9の外周面が環状部21で覆われ、爪11と歯部9aとの掛合が環状部2 1により解除される。その状態を図3に示す。
【0021】 そして、図3の状態で、ハンドル25を握り、装置20をその軸線を中心に回 転させることにより、環状部21がその軸線を中心に回転するが、上記の通り突 起22が歯部9aと掛合しているため、環状部21の回転とともに、ラチェット ホイール9も回転する。すなわち、本考案においては、装置20にラチェットホ イール9をはめ込み、装置20を回転させるだけで、ラチェットホイール9を容 易に回転させることが可能である。また、回転の向きも自在である。
【0022】 しかも、ラチェットホイール9の外周面が環状部21で覆われ、かつ環状部2 1の外周面が平滑であるため、環状部21と爪11との接触に伴い装置20の回 転に支障が生じることはない。
【0023】 更に、本実施例の装置20においては、環状部21の外周面にテーパ面23が 形成されているので、環状部21にラチェットホイール9をはめ込む際、爪11 と歯部9aとの間にテーパ面23の先端が食い込みやすくなっている。従って、 環状部21へのラチェットホイール9のはめ込み作業がより容易となる。
【0024】 その結果、ギャップ調節機構を備えたディスクブレーキのブレーキパッド1a を交換する場合、従来2名の作業員で2.5時間を要していたものが、本実施例 の装置20を用いることにより、作業員が1名で済み、しかも、ラチェットホイ ール9の回転を片手で行うことが可能となった。また、所要時間も0.5時間と 短縮された。
【0025】 なお、上記実施例では突起22を環状部21の内周面に沿って等間隔で4箇所 に形成したが、突起22の形成間隔および個数は必ずしもこれに限らずともよい 。また、上記実施例では、装置20を、ディスクブレーキのギャップ調節機構に おけるラチェットホイール9の回転に使用した場合について述べたが、この装置 20は、ディスクブレーキのギャップ調節機構のみならず、あらゆるラチェット ホイールの回転に広く適用可能である。
【0026】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案のラチェットホイール回転装置を用いることにより 、ラチェットホイールの回転を容易かつ短時間で行うことが可能となり、その結 果、ラチェットホイールを回転させる際における作業効率が向上するという効果 が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るラチェットホイール回転装置の側
面図である。
【図2】本考案に係るラチェットホイール回転装置の先
端方向からの正面図である。
【図3】本考案に係るラチェットホイール回転装置にラ
チェットホイールをはめ込んだ際の状況を示す図であ
る。
【図4】ディスクブレーキのギャップ調節機構の構造を
示す断面図である。
【図5】ディスクブレーキのギャップ調節機構を示す図
である。
【符号の説明】
1,1a ブレーキパッド 2 ケーシング 2a ネジ穴 3 ディスク 3a ディスクの一端側の端面 3b ディスクの他端側の端面 4,6 支持体 7 固定部材 7a 取付孔 8 取付ネジ 9 ラチェットホイール 9a 歯部 10 レバー 11 爪 12 ラチェット 14,15 軸 20 ラチェットホイール回転装置(装置) 21 環状部 22 突起 23 テーパ面 24 シャフト 25 ハンドル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状をなし、外周面に歯部を有するラ
    チェットホイールと、このラチェットホイールの外周側
    に軸支され、前記歯部と掛合して前記ラチェットホイー
    ルの一方向への回転を阻止する爪とを有するラチェット
    の、前記ラチェットホイールを回転させる装置であっ
    て、 その端部に、円筒状をなし、その内径が前記ラチェット
    ホイールよりも大なる環状部が形成され、この環状部の
    内周面に前記歯部と係合する突起が設けられていること
    を特徴とするラチェットホイール回転装置。
  2. 【請求項2】 前記環状部の外周面に、前記環状部の外
    径をその端面に向け漸次縮径させるテーパ面が形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のラチェットホイ
    ール回転装置。
JP8942492U 1992-12-28 1992-12-28 ラチェットホイール回転装置 Expired - Lifetime JP2560597Y2 (ja)

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JP8942492U JP2560597Y2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 ラチェットホイール回転装置

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JPH0654690U true JPH0654690U (ja) 1994-07-26
JP2560597Y2 JP2560597Y2 (ja) 1998-01-26

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013519049A (ja) * 2010-02-02 2013-05-23 クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア シーネンファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 弾性的なストッパに対して衝突可能な調整レバーを備えた、コンパクトブレーキキャリパユニットのための押棒調整器

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JP2560597Y2 (ja) 1998-01-26

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