JPH0653888U - 管材の接続構造及び管継手 - Google Patents

管材の接続構造及び管継手

Info

Publication number
JPH0653888U
JPH0653888U JP9298592U JP9298592U JPH0653888U JP H0653888 U JPH0653888 U JP H0653888U JP 9298592 U JP9298592 U JP 9298592U JP 9298592 U JP9298592 U JP 9298592U JP H0653888 U JPH0653888 U JP H0653888U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
flange
clamp piece
clamp
radial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9298592U
Other languages
English (en)
Inventor
渡辺  孝
Original Assignee
株式会社西原衛生工業所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社西原衛生工業所 filed Critical 株式会社西原衛生工業所
Priority to JP9298592U priority Critical patent/JPH0653888U/ja
Publication of JPH0653888U publication Critical patent/JPH0653888U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 管材の材質や管径に応じて多種多様な専用の
加工機、治具、工具等を使用する必要がなく、作業も熟
練を要さずに容易にできる管材の接続構造を得ることを
目的とする。 【構成】 接続すべき一対の管材1,2の各端部に、管
壁を径方向外方に折り曲げることで鍔部1a,2aを形
成し、これら鍔部1a,2a同士を突き合わせた状態
で、一方の管材1の外周に内径が鍔部1aの外径よりも
小さいリング状のフランジ10を遊嵌し、他方の管材2
の外周に周方向に間隔をおいて複数のクランプピース2
0を配設し、前記鍔部1a,2aよりも外周側の位置で
前記各クランプピース20を前記フランジ10にボルト
30、ナット31によって締結することによりクランプ
ピース20の内周部とフランジ10の内周部との間に前
記両鍔部1a,2aを挟持したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、管材の接続構造及び管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
管材同士を接合する方式には各種のものがある。例えば、鋼管同士を接続する 場合には、ねじ接合、フランジ接合、溶接接合等の方式が採用されている。
【0003】 ねじ接合は、ねじ切機によって接続すべき両配管の管端に雄ねじを加工し、該 雄ねじにシール材(目地シール等)を塗布して雌ねじ付き継手をねじ込むことに より配管同士を接合する方式である。この方式は、主に小口径の鋼管同士を接続 する場合に有効である。
【0004】 フランジ接合は、前記ねじ接合の場合と同様に、接続すべき両配管の管端に雄 ねじを加工し、各配管の雄ねじにそれぞれ雌ねじ付きフランジを螺合し、フラン ジ間にパッキンを挟んでフランジ同士をボルトとナットで締結することにより配 管同士を接合する方式である。この方式は、主に大口径の鋼管同士を接続する場 合に有効である。
【0005】 溶接接合は、開先加工機により接続すべき両配管の管端に開先加工を施し、管 端同士の突き合わせによってできるV字状溝にロウ材を仮付けし、芯出しの上、 電気溶接機にて該V字状溝をロウ材で溶融接合する方式である。この方式は、主 に大口径の鋼管同士を接続する場合に有効である。
【0006】 また、銅管同士を接続する場合には、ロウ付け接合が採用されている。ロウ付 け接合は、銅管及び銅材の継手にシール材(フラックス)を塗布し、管端を該継 手に差し込んでトーチランプなどの加熱器で予熱の上、管と継手の隙間に銅管用 ロウ材を流し込んで接合する方式である。
【0007】 また、ステンレス管同士を接続する場合には、メカニカル接合や溶接接合が採 用されている。メカニカル接合は、管端を専用治具によって拡径あるいは縮径し 、当該部分に管端形状に応じたパッキンを装着し、ねじ付き袋ナットで締め付け る方式である。この方式は、小口径のステンレス管同士を接続する場合に有効で ある。溶接接合は、ステンレス管用ロウ材及び専用溶接機によって、鋼管の場合 と同様に行う方式である。この方式は、大口径のステンレス管同士の接続に有効 である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の接合方式は、管材の材質や管径に応じてそれぞれに採用され るものであって一様な方式ではないため、専用の加工機や専用の治具、工具等が 必要であり、作業も熟練を要する等の問題点があった。
【0009】 請求項1の考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、管材 の材質や管径に応じて多種多様な専用の加工機、治具、工具等を使用する必要が なく、作業も熟練を要さずに容易にできる管材の接続構造を得ることを目的とす る。
【0010】 請求項2の考案は、さらに異種の管材同士を接合した際に電蝕を防止すること のできる管材の接続構造を得ることを目的とする。
【0011】 請求項3の考案は、管材の材質や管径に応じて多種多様な専用の加工機、治具 、工具等を使用する必要がなく、作業も熟練を要さずに容易にでき、しかも片方 の管材がT継手やエルボ等の場合に好適な管材の接続構造を得ることを目的とす る。
【0012】 請求項4の考案は、管材同士を接続するに当たり、管材の材質や管径に応じて 多種多様な専用の加工機、治具、工具等を使用する必要がなく、作業も熟練を要 さずに容易にできる管継手を得ることを目的とする。
【0013】 請求項5の考案は、さらに管端に鍔部を形成した後から装着することのできる 管継手を得ることを目的とする。
【0014】 請求項6の考案は、さらにセットが容易で管径に合わせた調節が簡単にできる 管継手を得ることを目的とする。
【0015】 請求項7の考案は、さらに管径によらず部品の共通化を図ることのできる管継 手を得ることを目的とする。
【0016】 請求項8の考案は、管材同士を接続するに当たり、管材の材質や管径に応じて 多種多様な専用の加工機、治具、工具等を使用する必要がなく、作業も熟練を要 さずに容易にできる、さらに別の管継手を得ることを目的とする。
【0017】 請求項9の考案は、さらに異種の管材同士を接合した際に電蝕を防止すること のできる管材の接続構造を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案に係る管材の接続構造は、接続すべき一対の管材の各端部に、 管壁を径方向外方に折り曲げることで鍔部を形成し、これら鍔部同士を突き合わ せた状態で、一方の管材の外周に内径が鍔部の外径よりも小さいリング状のフラ ンジを遊嵌し、他方の管材の外周に周方向に間隔をおいて複数のクランプピース を配設し、前記鍔部よりも外周側の位置で前記各クランプピースを前記フランジ に締結部材によって締結することによりクランプピースの内周部とフランジの内 周部との間に前記両鍔部を挟持したものである。
【0019】 請求項2の考案に係る管材の接続構造は、前記鍔部間に絶縁パッキンを挟むと 共に、前記両鍔部を包むように絶縁材を設けたものである。
【0020】 請求項3の考案に係る管材の接続構造は、接続すべき一方の管材の端部に管壁 を径方向外方に折り曲げることで鍔部を形成し、他方の管材の端部にフランジを 形成し、これら鍔部とフランジを突き合わせた状態で、一方の管材の外周に周方 向に間隔をおいて複数のクランプピースを配設し、前記鍔部よりも外周側の位置 で前記各クランプピースを前記フランジに締結部材によって締結することにより クランプピースの内周部で前記鍔部をフランジに押圧させたものである。
【0021】 請求項4の考案に係る管継手は、管壁を径方向外方に折り曲げることで管端に 鍔部が形成された一対の管材の前記鍔部同士を突き合わせた状態で両管材を接続 するためのものであり、接続すべき一方の管材の外周に配置され内周側が前記鍔 部の背面に当接させられるフランジと、前記他方の管材の外周に円周方向に間隔 をおいて複数配設され内周側が前記鍔部の背面に当接させられることで前記フラ ンジとの間に前記両鍔部を挟むクランプピースと、前記クランプピースの外周側 を前記フランジの外周側に締結することで前記クランプピースとフランジとの間 隔を狭める締結部材とを備えている。
【0022】 請求項5の考案に係る管継手は、請求項4の考案におけるフランジを円周方向 に複数に分割し、且つ互いに連結部材で着脱自在に連結したものである。
【0023】 請求項6の考案に係る管継手は、請求項4または5の考案におけるフランジの クランプピースとの接合面に、クランプピースをセットするためのリング状のセ ット溝を形成したものである。
【0024】 請求項7の考案に係る管継手は、請求項4〜6のいずれかの考案におけるクラ ンプピースを、異径の管材に対する共通部材として構成したものである。
【0025】 請求項8の考案に係る管継手は、管壁を径方向外方に折り曲げることで管端に 鍔部が形成された一対の管材の前記鍔部同士を突き合わせた状態で両管材を接続 するものであり、一対の側壁と外周壁とからなる内周面が開口した断面コ字状の リング状体として構成され且つ円周方向に複数に分割されて互いに連結部材で着 脱自在に連結されることにより前記突き合わせた状態の鍔部の外側を覆う外枠と 、この外枠内に円周方向に間隔をもって複数配設され各々半径方向に移動自在と されたクランプピースと、これらクランプピースに対応させて前記外枠の外周壁 に半径方向に進退可能に螺合されねじ込み操作により前記クランプピースを半径 方向内方に移動させるクランプボルトと、を備え、前記クランプピースが、内方 に移動させられた際に前記鍔部の背面と前記外枠の側壁との間に挿入されそれに より外枠の側壁に背面支持された状態で両鍔部を挟持する一対の側板を有したも のである。
【0026】 請求項9の考案に係る管継手は、請求項8の考案におけるクランプピースの両 側板を絶縁したものである。
【0027】
【作用】
請求項1の考案における管材の接続構造では、各クランプピースの内周側を鍔 部に掛けた状態で、クランプピースをフランジに対して締結部材で締結すること により、両鍔部をクランプピースとフランジで挟持することができ、管材同士を 接続することができる。この場合、クランプピースの位置や個数を調節すること によって管材の径の変化に対応可能である。
【0028】 請求項2の考案における管材の接続構造は、両鍔部間に絶縁パッキンを挟むと 共に、両鍔部の外側を絶縁材で包むので、管材同士が相互に導通しなくなり、異 種管同士の接触による電蝕が防止される。
【0029】 請求項3の考案における管材の接続構造では、片方の管材の端部にフランジを 設けて、このフランジにクランプピースを締結するので、T形継手やエルボのよ うに一体成形品としてフランジを加工した場合にも適用可能となる。
【0030】 請求項4の考案における管継手は、フランジを一方の管材の鍔部の背面に配置 し、クランプピースを他方の管材の鍔部の背面に配置し、各クランプピースを締 結部材で締結することにより、両鍔部を挟持して管材同士を接続することができ る。
【0031】 請求項5の考案における管継手は、フランジを円周方向に分割したので、鍔部 を加工した後で管材の外周に装着することができる。
【0032】 請求項6の考案における管継手は、フランジの面にクランプピースのセット溝 を設けたので、クランプピースの半径方向の位置決めを適正に行うことができる と共に、クランプピースの個数を変化させる場合にも、セット溝に沿ってクラン プピースを動かすだけで、クランプピース相互の間隔を適当に調節することがで きる。
【0033】 請求項7の考案における管継手は、クランプピースが異径の管材に対する共通 部材として構成されているので、管径の大小に応じて個数や締結位置を変えるだ けで管材同士を接続することができる。
【0034】 請求項8の考案における管継手では、クランプボルトをねじ込み操作すること により、クランプピースが半径方向内方に移動し、クランプピースの両側板が外 枠の側壁と鍔部間に挿入される。そして、クランプピースが外枠に背面支持され ることにより両鍔部が挟持される。
【0035】 請求項9の考案における管継手は、クランプピースが絶縁されているので、ク ランプピースを通して管材同士が電気的に導通することが防止される。
【0036】
【実施例】
実施例1. 以下、この考案の一実施例を図について説明する。図1は請求項1、4〜7の 考案の一実施例による管材の接続構造及び管継手を示す断面図、図2は図1のI I−II矢視図、図3は図1のIII−III矢視図であり、図において、1は 接続すべき一方の管材、2は他方の管材、10はフランジ、20はクランプピー ス、30及び31は締結部材としてのボルト及びナットである。ここではフラン ジ10、クランプピース20、ボルト30及びナット31が管継手を構成してい る。
【0037】 各管材1,2の各端部には、管壁を径方向外方に折り曲げることで鍔部1a, 2aが形成されている。これら鍔部1a,2a同士は絶縁パッキン3を介して突 き合わせられている。一方の管材1の外周には、内径が鍔部1aの外径よりも小 さいリング状のフランジ10が遊嵌されている。このフランジ10は、図2に示 すように円周方向に半割りされており、半割り体の各端部にはそれぞれ半径方向 外方に突出した連結用のブラケット11が設けられている。そして、連結部材で あるボルト41、ナット42によって、ブラケット11,11相互を連結するこ とにより、このフランジ10はリング状に組み立てられ、鍔部1aを加工した後 から管材1の外周に装着されている。
【0038】 このフランジ10の鍔部1a側の側面(クランプピース20の接合面)には、 クランプピース20をセットするためのリング状のセット溝12が形成されてい る。セット溝12は断面矩形のもので、内周側の側壁がちょうど鍔部1aの外周 端位置と略一致している。また、フランジ10には、クランプピース20を締結 するためのボルト通し孔13が円周方向に等しい間隔をおいて4つ形成されてい る。ボルト通し孔13は、フランジ10の軸線方向と平行にセット溝12の底壁 に貫通形成されており、フランジ10の円周方向に沿った適当長さの長孔として 形成されている。
【0039】 一方、クランプピース20は、前記ボルト通し孔13に対応させて4つ、他方 の管材2の外周に配設されている。クランプピース20は、鍔部2aよりも外周 側に位置させられて前記フランジ10のセット溝12に挿入される突部21と、 鍔部2aの背面に当接される掛け部22とを有する部品であり、鍔部2aよりも 外周側に位置させられる突部21に、管材2の軸線方向と平行なボルト通し孔2 3を有している。
【0040】 そして、この実施例の接続構造は、フランジ10に対してクランプピース20 をそれぞれ位置決めし、その状態でボルト30をフランジ10とクランプピース 20の各ボルト通し孔13,23へ通し、ボルト30の先端にナット31を螺合 してナット31を締め付けることにより構成されている。この状態において、ク ランプピース20の内周側の掛け部22の側面が管材2の鍔部2aの背面に当た り、フランジ10の内周側が管材1の鍔部1aの背面に当たり、これによりクラ ンプピース20とフランジ10によって両鍔部1a,2aが挟持されて管材1, 2が接続されている。
【0041】 次に、管継手を構成するフランジ10、クランプピース20、ボルト30及び ナット31を用いて実施例の接続構造を得る手順を、図4を参照しながら説明す る。 まず、図4(a)に示すように、管端に鍔部1a,2aを形成した管材1,2 の鍔部1a,2a同士を絶縁パッキン3を間に挟んで突き合わせ、両管材1,2 の芯出しを行う。次いで、一方の管材1の外周に、半割りしたフランジ10を連 結することで装着すると共に、他方の管材2の外周にクランプピース20を配設 し、各クランプピース20の突部21をフランジ10のセット溝12内に挿入す る。次いで、ボルト30をボルト通し孔13,23に貫通させ、図4(b)に示 すように、ボルト30の先端にナット31を螺合してナット31を締め込む。こ れにより図4(c)に示すように管材1、2同士が接続される。
【0042】 このように、フランジ10にクランプピース20をボルト30、ナット31を 用いて締結するだけで、管材1,2同士を接続することができるので、特別な加 工機、治具、工具等は不要である上、作業も熟練を要さず簡単にできる。また、 フランジ10は円周方向に分割して連結する構成としているので、鍔部1aを加 工した後から自由に装着できる。よって、運搬時などにフランジが邪魔になって 嵩張るようなこともない。また、リング状のセット溝12を使ってクランプピー ス20の位置決めができるので、クランプピース20を常に適正位置に容易に位 置決めすることができると共に、円周方向に沿ってクランプピース20の位置を 調整するのも容易にできる。さらに、クランプピース20は、各々独立して取り 付けることができるので、管径に関係なく共通部品化してもよい。その場合は、 管径に応じて装着個数を変えることによりクランプ力を調整すればよい。
【0043】 実施例2. 図5は請求項2の考案の一実施例による管材の接続構造の断面図であり、図に おいて4は絶縁材であり、その他実施例1と同一の符号は実施例1と同一構成で ある。 異種金属管同士が直接導通関係にあると電蝕を起こすことがあるので、接続す べき管材が鋼管と銅管の場合には、両管材1,2の鍔部1a,2aの外周を包む ように絶縁材4を被せ、フランジ10及びクランプピース20と、鍔部1a,2 aとが直接接触しないようにしている。これにより、鋼管と銅管とが導通関係に ならなくなるので、電蝕が防止される。
【0044】 実施例3. 図6は請求項3の考案の一実施例による管材の接続構造の一部断面図である。 この実施例では、一方の管材としてT形継手50が用いられており、T形継手5 0の各接続端にフランジ51が一体形成されている。その他実施例1と同一の符 号は実施例1と同一構成である。このような単体部品として取り扱われるT形継 手は、鋳造により一体成形されるので、フランジ51の一体化が容易である。
【0045】 一つの接続端を、図7、図8に示すようにワンタッチ式の継手構造にしてもよ い。図7、図8において、60はワンタッチ雌継手、61はワンタッチ雄継手、 62は抜け止めビス、63は抜け止めビス係合溝、64はピン、65はピン挿入 溝、66はOリングであり、ワンタッチ雄継手61の基端側に可撓銅管67など の管材が固定される。
【0046】 実施例4. 図9は請求項8、9の考案の一実施例による管継手を用いて管材1,2同士を 接続した状態の断面図、図10は図9のX−X矢視図である。図において、70 は管継手であり、この管継手70は、外枠80と、クランプピース90と、クラ ンプボルト100とからなる。その他実施例1と同一の符号は実施例1と同一構 成である。
【0047】 外枠80は、一対の側壁81,82と外周壁83とからなる内周面が開口した 断面コ字状のリング状体として構成されている。この外枠80は、図10に示す ように円周方向に半割りされており、半割り体の各端部にはそれぞれ半径方向外 方に突出した連結用のブラケット84が設けられている。そして、連結部材であ るボルト85、ナット86によって、ブラケット84,84相互を連結すること により、この外枠80はリング状に組み立てられ、突き合わせられた状態の鍔部 1a,2aの外側を覆うように組み付けられる。外枠80の側壁81,82の内 径は、管材1,2の外径よりも若干大きく、鍔部1a,2aの外径よりも小さく 設定されており、側壁81、82の内側面は鍔部1a,2a側に迫り出した形に 形成されている。
【0048】 この外枠80内には、円周方向に適当な間隔をおいてクランプピース90が複 数個配設されている。クランプピース90は、各々半径方向に移動自在とされて おり、外枠80の外周壁83に半径方向に進退可能に螺合されたクランプボルト 100の先端に相対回転自在に結合されている。そして、図11(a)〜(c) に示すように、クランプボルト100をねじ込むことにより、クランプピース9 0が半径方向内方に移動させられ、その動作により、クランプピース90の一対 の側板91,92が、鍔部1a,2aの各背面と外枠80の側壁81、82との 間に挿入され、両側板91,92が該各側壁81,82に背面支持された状態で 両鍔部1a,2aを挟持するように構成されている。なお、クランプピース90 の両側板91,92を絶縁材で構成すれば、管材1,2同士の導通を断ち、異種 金属管同士の接触による電蝕を防止することができる。
【0049】 この実施例の管継手によれば、半割りされた外枠80を、突き合わせた状態の 鍔部1a,2aの外側に配設し、クランプボルト100をねじ込み操作すること により、両鍔部1a,2aを挟持して管材1,2同士を接続することができる。 なお、上記実施例中の絶縁パッキン3の材質については、各種継手部材の材質 と管材(鋼管)とが鉄製で同材質の場合には、ゴム・石綿製などのジョイント用 パッキンを用い、各種継手部材の材質(鉄製)に対して、管材が鋼管、ステンレ ス管などの軽金属管の場合には、テフロン製などの絶縁パッキンを用い、上記の ケースで、鋼管と銅管や鋼管とステンレス管あるいは銅管とステンレス管を当該 継手を介して接続する場合も絶縁パッキンを用いるのがよい。なお、当該継手の 材質は、接続する管材と同材質としてよいことはいうまでもない。
【0050】
【考案の効果】
以上のように、請求項1の考案によれば、一方の管材の外周に遊嵌したフラン ジに、他方の管材の外周に複数配設したクランプピースをそれぞれ鍔部よりも外 周側の位置で締結部材により締結した構成としているので、締結部材を締結する 工具さえあれば、ねじ切機やロウ付け、溶接などのための専用の加工機や治具が 不要であり、管材や管径の別によらず一様な方法で熟練を要さずに管材の接合が できる効果が得られる。
【0051】 請求項2の考案によれば、さらに鍔部間に絶縁パッキンを挟み、鍔部の外側を 絶縁材で包んだ構成にしたので、異種金属間同士の接続による電蝕を防止する効 果がある。
【0052】 請求項3の考案によれば、片方の管材の端部にフランジを設けて、このフラン ジにクランプピースを締結する構成にしたので、T形継手やエルボのように一体 成形品としてフランジを加工する場合に製造容易である。
【0053】 請求項4の考案によれば、フランジとクランプピースと締結部材とで構成した ので、フランジとクランプピースを管材の鍔部の背面に配置し、各クランプピー スをフランジと締結部材で締結するだけで、両鍔部を挟持して管材同士を接続す ることができる。
【0054】 請求項5の考案によれば、フランジを円周方向に分割したので、鍔部を加工し た後で管材の外周に装着することができる。従って、フランジを単体で運搬する ことができ、配管運搬の際の積載容量が増えない効果がある。
【0055】 請求項6の考案によれば、フランジにクランプピースのセット溝を設けた構成 にしたので、クランプピースの半径方向の位置決めを適正に行うことができると 共に、クランプピースの個数を変化させる場合にも、セット溝に沿ってクランプ ピースを動かすだけで、クランプピース相互の間隔を適当に調節することができ る。
【0056】 請求項7の考案によれば、クランプピースが異径の管材に対する共通部材とし て構成されているので、管径の大小に応じて個数や締結位置を変えるだけで管材 同士を接続することができる。
【0057】 請求項8の考案によれば、クランプボルトをねじ込み操作することにより、ク ランプピースが半径方向内方に移動し、クランプピースの両側板が外枠の側壁と 鍔部間に挿入される。そして、クランプピースが外枠に背面支持されることによ り両鍔部が挟持される。
【0058】 請求項9の考案によれば、クランプピースが絶縁されているので、管材同士の 導通による電蝕を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、4〜7の考案の一実施例による管材
の接続構造及び管継手を示す断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】管材の接続手順を順を追って示す断面図であ
る。
【図5】請求項2の考案の一実施例による管材の接続構
造の断面図である。
【図6】請求項3の考案の一実施例による管材の接続構
造の断面図である。
【図7】図6の一部構造の変形例を示す断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII矢視図である。
【図9】請求項8の考案の一実施例による管継手の断面
図である。
【図10】図9のX−X矢視図である。
【図11】管材の接続手順を順を追って示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 管材 1a,2a 鍔部 3 絶縁パッキン 4 絶縁材 10 フランジ 12 セット溝 20 クランプピース 30 ボルト(締結部材) 31 ナット(締結部材) 41 ボルト(連結部材) 42 ナット(連結部材) 50 フランジ 80 外枠 81,82 側壁 83 外周壁 90 クランプピース 91,92 側板 100 クランプボルト

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続すべき一対の管材の各端部に、管壁
    を径方向外方に折り曲げることで鍔部を形成し、これら
    鍔部同士を突き合わせた状態で、一方の管材の外周に内
    径が鍔部の外径よりも小さいリング状のフランジを遊嵌
    し、他方の管材の外周に周方向に間隔をおいて複数のク
    ランプピースを配設し、前記鍔部よりも外周側の位置で
    前記各クランプピースを前記フランジに締結部材によっ
    て締結することによりクランプピースの内周部とフラン
    ジの内周部との間に前記両鍔部を挟持したことを特徴と
    する管材の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記両鍔部間に絶縁パッキンを挟むと共
    に、前記両鍔部の外側を包むように絶縁材を設けた請求
    項1記載の管材の接続構造。
  3. 【請求項3】 接続すべき一方の管材の端部に管壁を径
    方向外方に折り曲げることで鍔部を形成し、他方の管材
    の端部にフランジを形成し、これら鍔部とフランジを突
    き合わせた状態で、前記一方の管材の外周に周方向に間
    隔をおいて複数のクランプピースを配設し、前記鍔部よ
    りも外周側の位置で前記各クランプピースを前記フラン
    ジに締結部材によって締結することによりクランプピー
    スの内周部で前記鍔部をフランジに押圧させたことを特
    徴とする管材の接続構造。
  4. 【請求項4】 管壁を径方向外方に折り曲げることで管
    端に鍔部が形成された一対の管材の前記鍔部同士を突き
    合わせた状態で両管材を接続する管継手において、接続
    すべき一方の管材の外周に配置され内周側が前記鍔部の
    背面に当接させられるフランジと、前記他方の管材の外
    周に円周方向に間隔をおいて複数配設され内周側が前記
    鍔部の背面に当接させられることで前記フランジとの間
    に前記両鍔部を挟むクランプピースと、前記クランプピ
    ースの外周側を前記フランジの外周側に締結することで
    前記クランプピースとフランジとの間隔を狭める締結部
    材とからなることを特徴とする管継手。
  5. 【請求項5】 前記フランジは、円周方向に複数に分割
    され、且つ互いに連結部材で着脱自在に連結されている
    請求項4記載の管継手。
  6. 【請求項6】 前記フランジのクランプピースとの接合
    面には、クランプピースをセットするためのリング状の
    セット溝が形成されている請求項4または5記載の管継
    手。
  7. 【請求項7】 前記クランプピースは、異径の管材に対
    する共通部材として構成されている請求項4〜6のいず
    れかに記載の管継手。
  8. 【請求項8】 管壁を径方向外方に折り曲げることで管
    端に鍔部が形成された一対の管材の前記鍔部同士を突き
    合わせた状態で両管材を接続する管継手において、一対
    の側壁と外周壁とからなる内周面が開口した断面コ字状
    のリング状体として構成され且つ円周方向に複数に分割
    されて互いに連結部材で着脱自在に連結されることによ
    り前記突き合わせた状態の鍔部の外側を覆う外枠と、こ
    の外枠内に円周方向に間隔をもって複数配設され各々半
    径方向に移動自在とされたクランプピースと、これらク
    ランプピースに対応させて前記外枠の外周壁に半径方向
    に進退可能に螺合されねじ込み操作により前記クランプ
    ピースを半径方向内方に移動させるクランプボルトとを
    備え、前記クランプピースが、半径方向内方に移動させ
    られた際に前記鍔部の背面と前記外枠の側壁との間に挿
    入されそれにより外枠の側壁に背面支持された状態で両
    鍔部を挟持する一対の側板を有していることを特徴とす
    る管継手。
  9. 【請求項9】 前記クランプピースの両側板は絶縁され
    ている請求項8記載の管継手。
JP9298592U 1992-12-28 1992-12-28 管材の接続構造及び管継手 Pending JPH0653888U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9298592U JPH0653888U (ja) 1992-12-28 1992-12-28 管材の接続構造及び管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9298592U JPH0653888U (ja) 1992-12-28 1992-12-28 管材の接続構造及び管継手

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0653888U true JPH0653888U (ja) 1994-07-22

Family

ID=14069676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9298592U Pending JPH0653888U (ja) 1992-12-28 1992-12-28 管材の接続構造及び管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0653888U (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009075192A1 (ja) * 2007-12-12 2009-06-18 Nec Corporation 電蝕防止構造及び導波管連結構造
KR101378980B1 (ko) * 2012-01-20 2014-04-02 삼성중공업 주식회사 배관 플랜지 연결 장치
WO2015170407A1 (ja) * 2014-05-09 2015-11-12 岡山市 フランジ接合部補強治具
JP2016125599A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 岡山市 接合部の補強治具
CN107574760A (zh) * 2017-09-30 2018-01-12 中铁大桥局第七工程有限公司 装配式变距钢管柱联接杆及其安装方法
JP2019095069A (ja) * 2019-03-13 2019-06-20 岡山市 接合部補強構造及び接合部の補強治具
CN117469487A (zh) * 2023-12-27 2024-01-30 山东中正钢管制造有限公司 一种精密无缝管

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009075192A1 (ja) * 2007-12-12 2009-06-18 Nec Corporation 電蝕防止構造及び導波管連結構造
JP5267466B2 (ja) * 2007-12-12 2013-08-21 日本電気株式会社 電蝕防止構造及び導波管連結構造
KR101378980B1 (ko) * 2012-01-20 2014-04-02 삼성중공업 주식회사 배관 플랜지 연결 장치
WO2015170407A1 (ja) * 2014-05-09 2015-11-12 岡山市 フランジ接合部補強治具
EP3141788A4 (en) * 2014-05-09 2018-01-10 Okayama City Flange coupling part reinforcing jig
US9903517B2 (en) 2014-05-09 2018-02-27 Okayama City Flange coupling part reinforcing jig
JP2016125599A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 岡山市 接合部の補強治具
CN107574760A (zh) * 2017-09-30 2018-01-12 中铁大桥局第七工程有限公司 装配式变距钢管柱联接杆及其安装方法
CN107574760B (zh) * 2017-09-30 2023-10-20 中铁大桥局第七工程有限公司 装配式变距钢管柱联接杆及其安装方法
JP2019095069A (ja) * 2019-03-13 2019-06-20 岡山市 接合部補強構造及び接合部の補強治具
CN117469487A (zh) * 2023-12-27 2024-01-30 山东中正钢管制造有限公司 一种精密无缝管
CN117469487B (zh) * 2023-12-27 2024-04-09 山东中正钢管制造有限公司 一种精密无缝管

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5560656A (en) Pipe connecting structure
JP5710450B2 (ja) 樹脂製端面突合せ継手とその継手の溶着方法並びに配管器材
US4142743A (en) Clamping device
JPS5869013A (ja) プラスチツクパイプとの溶接連結部を形成する装置
US3828413A (en) Pipe alignment device
KR20150001595U (ko) 파이프용 클램프
JPH0653888U (ja) 管材の接続構造及び管継手
JP2605078Y2 (ja) 管材の接続構造
JP5738003B2 (ja) 溶接用治具
US5299842A (en) Fluid line clamp
JPH0680090U (ja) 管材の接続構造
JPH0222551Y2 (ja)
KR200379077Y1 (ko) 플랜지
KR20150090770A (ko) 플랜지관 이음용 클램프 장치
JP2002250487A (ja) 管体の結合構造及び結合方法
JPH0653890U (ja) 管材の接続構造
JP2009233675A (ja) 鋼管突き合わせ治具
JP2976339B1 (ja) 真空用配管の継手構造
JPS59232698A (ja) 管の突合せ溶接用治具
JP2503875Y2 (ja) 合成樹脂製管の継手作業に用いるソケット、チ―ズ兼用のクランプ
JPH07151277A (ja) 管材の接続構造
US2512294A (en) Joint structure for thin-walled tubing
JPH07293760A (ja) 配管継手
JPH0682491U (ja) 管材の接続構造
JPH11226784A (ja) 開先合わせ治具

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990330