JPH0653596A - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子

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JPH0653596A
JPH0653596A JP20004292A JP20004292A JPH0653596A JP H0653596 A JPH0653596 A JP H0653596A JP 20004292 A JP20004292 A JP 20004292A JP 20004292 A JP20004292 A JP 20004292A JP H0653596 A JPH0653596 A JP H0653596A
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JP
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optical
semiconductor
layer
unit
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JP20004292A
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Inventor
Koichi Wakita
紘一 脇田
Isamu Odaka
勇 小高
Katsuaki Kiyoku
克明 曲
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い繰り返し周波数で動作し制御容易で時間
幅・スペクトル幅もより狭い、より高出力の半導体発光
素子を提供する。 【構成】 半導体発光素子10は基板20上に形成した
半導体部分15,16,17を含むDFBレーザ部1
2,光変調器部13,光増幅器部14からなる光導波路
11を持つ。これらは界面19を挟む対向端部15Aと
16A,16Aと17Aを含む領域に沿い分離部40で
分離する。17は回折格子29を持つ。それらの活性層
26,34はウェル層26A,34Aとバリア層26
B,34BからなるMQW構造をとる。上下クラッド層
30,24同士、半導体部分16の上下クラッド層3
6,32同士は導電型が異なる。12と14は13の下
クラッド層32を介して光結合領域18で光学的に結合
する。埋込み部44,46,47をキャップ層42と同
じ高さに設ける。電極48,49,50,62を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光通信および光計測
における光源として高速な繰り返し周波数を有する短光
パルス発生素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザは小形、直接変調可能とい
う特徴を持ち、超短光パルス発生に用いられてきた。そ
の方法は大別すると(1)Qスイッチング法、(2)利
得スイッチング法、(3)モード同期法の3種類であ
る。このうち、Qスイッチング法は素子製作が容易でな
い、動作制御が容易でないなどの問題点がある。利得ス
イッチング法は方式が簡便で繰り返し周波数が可変とい
う特徴はあるものの、狭くて高い繰り返し周波数の電流
パルスを必要とし、また、半導体レーザ自体は高速に動
作する必要があり、発生する光パルスも半導体レーザ固
有のチャープ特性のため、パルスの幅とそのスペクトル
幅の積がフーリエ変換によって規定される値より数倍大
きくなってしまうという欠点があった(通常、チャープ
量は線幅拡大係数αで表され、この積はαを用いて(1
+α21/2 倍だけ大きくなる)。一方、モード同期法
は理論限界に近いパルス幅は得られているが、複雑な外
部共振器構成が必要であり、また、繰り返し周波数はこ
の外部共振器構成によって規定され、その共振周波数の
整数倍しか得ることができない。最近、以上述べた3つ
の方法とは別に電界吸収型の外部光変調器を用いた高速
短光パルス発生の方法(4)が報告されている(文献:
M/Suzuki等、CLEO’92 PostDea
dline Paper,CPD26,56−57ペー
ジ,1992年参照)。図5はその原理を示すもので、
電界吸収型のバルク形の光変調器は外部より電界を印加
されると図のように吸収係数が変化しこれを透過する光
の強度を変調でき、その変化は印加電圧に対して非線形
であるので、外部から連続光を照射し(例えば半導体レ
ーザを直流で動かし)、光変調器に正弦波信号を乗せれ
ば信号の半波長より狭い光のパルスが発生できる。この
方法は比較的入手しやすい正弦波電圧を用いて繰り返し
周波数を自由に設定でき、しかもフーリエ変換無限に近
い狭線幅かつ狭スペクトル幅の光パルスが得られる利点
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この時発生す
る光パルスの幅は上記外部光変調器の帯域で制限され、
高々20GHz程度であり(上記文献では8−10GH
z)、駆動電圧も低くなく、また、光変調器と光ファイ
バとの結合損の大きいことに起因して光の強度も弱いと
いう問題がある。
【0004】従って、この発明の課題は、より高い繰り
返し周波数で動作し制御の容易な、かつ、簡便にして時
間幅のみならず、スペクトル幅もより狭い、より高出力
の半導体発光素子を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に従う半導体発
光素子は、基板と、前記基板上に形成された 半導体レ
ーザと、前記基板上に形成され、前記半導体レーザの出
射光を強度変調する光変調器と、前記基板上に形成さ
れ、前記光変調器により変調された光を増幅する光増幅
器とを有し、前記光変調器は多重量子井戸からなる光導
波路を有するとともに前記光導波路中に回折格子を有す
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】半導体レーザ特有の小型、堅固性を維持しつ
つ、多重量子井戸構造を用いた超高速(超広帯域)・低
駆動電圧外部強度変調器を用いてレーザそのものには影
響を与えないで光変調器自体の持っている低チャープ性
を利用して、制御の容易な高い繰り返し周波数で簡便に
狭い光パルスの発生をするものである。
【0007】光源と光変調器との結合には個別の素子で
あれば、その間に光ファイバを介するため必ず結合損が
発生し、光の強度を落とす。また、ファイバとの結合に
はモジュールを必要とし、作製工程が増え、信頼性にも
問題が出てくる。これを解決するため、この発明に従え
ば、図1に示すように光変調器と半導体レーザをモノリ
シックに集積している。また、光変調器透過後の光は強
くないので同一基板上に進行波形の半導体増幅器を設け
これを通して光を増幅し、より高出力の光パルスの発生
をさせている。外部光変調器ではバルク形に比べて高速
性、低電圧駆動に有利な多重量子井戸構造を採用し、強
度変調器の電圧に対する強い非線形性や低チャープ性を
利用している。
【0008】半導体レーザそのものをQスイッチングや
利得スイッチング法によって狭い光パルスの発生に利用
しても、そのチャープ特性に起因してその線幅はスペク
トル線幅との積は大きいが、線幅拡大係数αの小さい
(0.2−1.0)外部光変調器を用いるので理論限界
に近い狭い線幅でかつスペクトル幅の狭い光パルスが得
られる。多重量子井戸構造を用いたものでは3dB帯域
40GHzという最高性能の光変調器が報告されており
(文献:小高他,電子情報通信学会論文誌C−1,J7
4−C−1巻,No.11,414−420ページ,1
991年,11月)、帯域が広ければ、変調周波数をそ
の分高くでき、光パルスの幅を狭くできる。また、光変
調器は大振幅動作で駆動する必要があるが、多重量子井
戸構造光変調器では駆動電圧も小さくて済み、高周波数
の信号源の負担が軽くなる。さらに図5に示すように多
重量子井戸構造では変調電圧に対して消光比は非線形に
変化し、その変化の程度は上記のバルク形の光変調器に
比べ大きく、その結果、正弦波電圧の印加によりCW光
の照射下でも狭い光パルスの発生が可能となる。
【0009】さらに、進行波形の半導体光増幅器をモノ
リシックに集積してあるため、光パルス出力が大きくと
れる。
【0010】以下、図面を参照して本発明の一つの実施
態様に従う素子構造を詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の実施例に従うMQW−DF
BレーザとMQW光変調器、進行波形のMQW光増幅器
の集積化光源の概略斜視図を示すものである。図2は図
1の素子構造の結合部のII−II線に沿う拡大断面図
である。図1および図2において、10は半導体発光素
子(MQW−DFBレーザ素子)、11は光導波路、1
2は分布帰還型半導体レーザ部(DFBレーザ部)、1
3は光変調器部、14は光増幅器部、15は第1の半導
体部分、15Aは対向端部、16は第2の半導体部分、
16Aは対向端部、17は第3の半導体部分、17Aは
対向端部、18は光結合領域、19は界面、20は基
板、22はエッチングストップ層、24は第1の下クラ
ッド層、26は活性層(第1の多重量子井戸構造)、2
6Aはウェル層、26Bはバリア層、28はガイド層、
29は回折格子(グレーティング)、30は第1の上ク
ラッド層、31は保護層、32は第2の下クラッド層、
34は第2の多重量子井戸構造、34Aはウェル層、3
4Bはバリア層、36は第2の上クラッド層、38は第
3のクラッド層、38Aは肉薄部、38B,38Cはク
ラッド層の部分、40は分離部、42はキャップ層、4
4,46,47は埋込み部、48はレーザ部の電極、4
9は光変調器部の電極、50は光増幅器部の電極であ
る。
【0012】本発明の半導体発光素子(MQW−DFB
レーザ素子)10は光導波路11を基板20上に設けた
ものである。この光導波路11はDFBレーザ部12と
これに結合された光変調器部13,光増幅器部14とか
ら構成されている。DFBレーザ部12は、第1の半導
体部分15を含み、光変調器部13は第2の半導体部分
16を含む。光増幅器部14は第3の半導体17を含
み、この第3の半導体部分は回折格子(グレーティン
グ)29を除いた以外は第1の半導体部分15と同じ構
成である。基板20上にはエッチングストップ層22を
介して上述した第1、第2および第3の半導体部分1
5,16,17を設ける。この第1の半導体部分15は
第1の下クラッド層24,活性層26(第1の多重量子
井戸構造)、ガイド層28,第1の上クラッド層30を
有し、この順に積層してある。ガイド層28にはDFB
レーザ部では回折格子(グレーティング)29を形成す
る。
【0013】第1の上下クラッド層30,24は導電型
が異なるようにドープしてあり、活性層26とガイド層
28を挟んでいる。活性層26は、ウェル層26A,バ
リア層26Bからなる第1の多重量子井戸構造を構成し
ている。光増幅器部14を構成する第3の半導体部分1
7は回折格子(グレーティング)のない点以外は第1の
半導体部分15と同じ構成である。第1の半導体部分1
5の回折格子は活性層26に設けてもよい。
【0014】一方、光変調器部13に含まれる第2の半
導体部分16は第2の下クラッド層32,第2の多重量
子井戸構造34,第2の上クラッド層36を有し、この
順に積層してある。第2の上下クラッド層36,32は
第1の上下クラッド層30,24と同様に、導電型が異
なるようにドープしてあり、第2の多重量子井戸構造を
挟んでいる。この第2の多重量子井戸構造34は第1の
多重量子井戸構造と同様に、ウェル層34Aおよびバリ
ア層3Bからなる。半導体レーザ部12および光増幅器
部14は、光変調器部13の下クラッド層32を介して
相互に対向する光結合領域18において光学的に結合さ
れている。
【0015】第1、第2および第3の半導体部分15,
16,17の上には連続するクラッド層38を設け、こ
のクラッド層38は第1、第2および第3の半導体部分
15,16,17の相互の界面19を挟む対向端部15
Aと16A,16Aと17Aを含む領域に沿って上部が
欠損した分離部40を有する。すなわち、界面19をま
たぐ肉薄部38AでDFBレーザ部12と光変調器部1
3,光増幅器部14に存在するクラッド38の部分38
B,38Cを一体に連絡している。光導波路11はDF
Bレーザ部12,光変調器部13,光増幅器部14を貫
くリッジ構造を有しており、DFBレーザ部12,光変
調器部13,光増幅器部14の各両側はそれぞれ埋込み
部44,46,47がキャップ層42と同じ高さに設け
られている。キャップ層42および埋込み部44,4
6,47の上にDFBレーザ部12の電極48,光変調
器部13の電極49,光増幅器部14の電極50がそれ
ぞれ設けられている。DFBレーザ部12と光変調器部
13,光変調器部13と光増幅器部14はそれぞれ分離
部40により絶縁性が向上されている。
【0016】上述したMQW−DFBレーザは、次のよ
うにして製造できる。すなわち、予め分子線エピタキシ
ー法(MBE)あるいは有機金属気相成長法(MOVP
E)により基板上に作製されたDFBレーザ部12、光
増幅器部13(または光変調器部14)を選択的にドラ
イおよびウェットエッチング法により基板までエッチン
グし、その後、光変調器部13(またはDFBレーザ部
12,光増幅器部14)をMBE法を用いて成長する。
このときDFBレーザ部、光増幅器部14の基板表面か
ら測った高さは光変調器部の光導波路部分の基板表面か
ら測った高さに合うようにする。DFBレーザ部12と
光増幅器部14は回折格子の有無が相違するだけで他の
構成はすべて同じである。
【0017】図3はDFBレーザ部、光増幅器部を先に
形成する場合の製造工程を示す概略断面図である。図3
において、図1および図2において使用されている符号
と同じ符号は同じ部材または部分を示し、52はSiO
2 膜、54はパター化レジスト、56はSiO2 膜のひ
さし部である。
【0018】まず、図3Aに示すように、P基板20の
表面にMOVPE法によりエッチングストップ層22を
設け、その上に第1の下クラッド層24、次いでウェル
層(井戸層)26A,バリア層(障壁層)26Bからな
る量子井戸構造の活性層26,ガイド層28を順次成長
させる。その上に、DFBレーザ部を形成すべき部分に
のみ干渉露光とエッチングによりグレーティング29を
形成し、第2の下クラッド層30を成長させる。
【0019】次に、第2の下クラッド層30の上にSi
2 膜52をスパッタ装置により形成する。これにフォ
トリソグラフィー技術により所望の部分(光変調器部を
形成すべき部分)に穴を開ける。すなわち、SiO2
52とパターン化したフォトレジスト54とからなる2
層マスクを使用してリソグラフィーを行う。このように
して図3Bに示す構造を得る。
【0020】さらに、パターン化したフォトレジスト5
4を除去して光変調器部を形成すべき部分に穴を開ける
ことにより、図3Cに示すように、DFBレーザ部と光
増幅器部の双方からSiO2 膜が延び出したひさし部を
形成した構造が得られる。
【0021】次に、ひさし部56をマスクとして光変調
器部13をMBE法により成長する。光変調器部13は
第2の下クラッド層32,ウェル層34A,バリア層3
4Bからなる第2の多重量子井戸構造34を成長させて
光導波路を形成し、その上に第2の上クラッド層36を
形成する。第2の上クラッド層36の上には保護層31
を形成する。この場合、DFBレーザ部12,光増幅器
部14にも同様に積層する。このようにして、図3Dに
示す構造が得られる。
【0022】DFBレーザ部12および光増幅器部14
の上に成長した部分(層32,34,36,31)はS
iO2 膜52をサイドからエッチングすることにより取
り除いて図3Eに示す構造を得る。
【0023】この上に、図3Fに示すように、第3のク
ラッド層38,キャップ層42をMOVPE法により形
成する。
【0024】次に、上述した活性層26,光導波層(第
2の量子井戸構造)34までエッチングを行い、DFB
レーザ部と光変調器部、光増幅器部を貫くリッジを形成
する(図1)。
【0025】この後、DFBレーザ部,光増幅器部に埋
め込み部44,47を、光変調器部に埋め込み部46を
それぞれ埋込み、最後に各々の部分に電極48,50,
49をつける(図1)。
【0026】この電極48,49,50をマスクとして
エッチングを施し、各電極間に分離部40を形成し、光
変調器部とDFBレーザ部、光増幅器部の間の絶縁を強
化する。また、光増幅器部の出射端面には無反射コーテ
ィング64(図2)を施し、基板20の下面にはn形電
極62(図1)をつける。このようにして、図3Gに示
す構造を得る。この構造は図1および図2に示す構造に
対応する。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
するが、本発明はこれに限定されない。
【0028】図1および図2に示す素子構造を下記の通
り製作した。
【0029】すなわち、n−InP基板20の表面にM
OVPE法によりn−InGaAsP層をエッチングス
トップ層22として設け、その上にn−InPクラッド
層24を0.1μm、次いで10nmのInGaAsを
ウェル層(井戸層)26Aとし波長1.3μm相当のI
nGaAsP 10nmをバリア層(障壁層)26Bと
する量子井戸構造6層からなる活性層26,波長1.3
μm相当のInGaAsPガイド層28を0.1μm成
長した。その上DFBレーザ部を形成すべき部分にのみ
干渉露光とエッチングにより回折格子29を形成し、p
−InPクラッド層30を成長した(図3A)。この
後、クラッド層30の上にSiO2 膜52をスパッタ装
置により形成し、これにフォトリソグラフィー技術によ
り所望の部分(光変調器部を形成すべき部分に穴を開け
る。すなわち、SiO2 膜52とパターン化したフォト
レジスト54とからなる2層マスクを使用してリソグラ
フィーを行う(図3B)。さらに、パターン化したフォ
トレジスト54を除去して光変調器部を形成すべき部分
に穴を開け、DFBレーザ部と光増幅器部の双方からS
iO2 膜が延び出したひさし部を形成した構成が得られ
る(図3C)。
【0030】次にこれをマスクとして光変調器部13を
MBE法により成長する。光変調器部13は第2の下ク
ラッド層32としてn−InAlAsクラッド層を0.
3μm、厚さ7.5nmのInGaAsウェル層34
A、5nmのInAlAsバリア層34Bからなる量子
井戸構造30層を成長させて光導波路34を形成し、そ
の上に第2の上クラッド層36としてp−InAlAs
クラッド層を形成する(図36D)。第2の上クラッド
層36の上にはp−InGaAs保護層31を形成す
る。この場合、DFBレーザ部12,光増幅器部14の
上にも同様に積層するが、DFBレーザ部12および光
増幅器部14の上に成長した部分(層32,34,3
6,31)はSiO2 膜52をサイドからエッチングす
ることにより取り除く(図3E)。この上に第3のクラ
ッド層としてp−InPクラッド層38,p−InGa
Asキャップ層42をMOVPE法により形成する(図
3F)。
【0031】次に幅1.5−3.0μmのストライプを
用いて、上述した活性層26,光導波層(第2の量子井
戸構造)34までエッチングを行い、DFBレーザ部と
光変調器部、光増幅器部を貫くリッジを形成する(図
1)。この後、DFBレーザ部,光増幅器部をInP層
(p−InPとn−InPの組み合わせまたは半絶縁性
InPからなる)44,47で、光変調器部をポリイミ
ド46でそれぞれ埋込み、最後に各々の部分に電極4
8,50,49をつける(図1)。
【0032】この電極48,49,50をマスクとして
エッチングを施し、各電極間に分離部40を形成し、光
変調器部とDFBレーザ部、光増幅器部の間の絶縁を強
化する(図3G)。
【0033】DFBレーザ部、光増幅器部と光変調器部
および各部との間の絶縁部の長さは300μm、300
μm、100μm、50μmとした。光増幅器部14の
出射端面には無反射コーティング64(図2)を施し
た。また、基板20の下面にはn形電極62(図1)を
つける。
【0034】図4は本発明を適用したMQW−DFBレ
ーザとMQW光変調器、MQW光増幅器の集積化光源に
よる光パルス発生素子の特性を示すものであり、横軸は
振動周期τ0 (psec/div.)、縦軸は光強度で
ある。ここではDCバイアスよりも大きな振幅の正弦波
信号を入力した。10ピコ秒程度のパルス幅が40GH
zの繰り返し周波数で得られており、測定系の時間分解
能を考慮すれば(10ピコ秒程度の応答速度を持つの
で)10ピコ秒以下の幅であることが推定される。光出
力も数mWあり、この種の光パルスとして十分な値であ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればM
QW−DFBレーザとMQW光変調器、MQW光増幅器
が結合効率よく集積化された光源を作製でき、また、M
QW−DFBレーザとMQW光変調器の各々の性能を最
適化できるため、狭線幅で高繰り返し周波数の光パルス
が高出力で得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したMQW−DFBレーザとMQ
W光変調器、MQW光増幅器の集積化光源による光パル
ス発生素子の構造の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1のMQW−DFBレーザとMQW光変調
器、MQW光増幅器の接合界面のII−II線に沿う拡
大断面図である。
【図3】本発明を適用したMQW−DFBレーザとMQ
W光変調器、MQW光増幅器の集積化光源による光パル
ス発生素子の製造工程を示す概略断面図である。
【図4】本発明を適用したMQW−DFBレーザとMQ
W光変調器、MQW光増幅器の集積化光源による光パル
ス発生素子の特性を示す図である。
【図5】本発明を適用した場合の光パルス発生素子の動
作原理を示す図であり、従来のバルクを用いたものとの
対比も併せて示す。
【符号の説明】
10 半導体発光素子(MQW−DFBレーザ素子) 11 光導波路 12 分布帰還型半導体レーザ部(DFBレーザ部) 13 光変調器部 14 光増幅器部 15 第1の半導体部分 15A 対向端部 16 第2の半導体部分 16A 対向端部 17 第3の半導体部分 17A 対向端部 18 光結合領域 19 界面(斜めエッチング面) 20 基板 22 エッチングストップ層 24 第1の下クラッド層 26 活性層(第1の多重量子井戸構造) 26A ウェル層 26B バリア層 28 ガイド層 29 回折格子(グレーティング) 30 第1の上クラッド層 31 保護層 32 第2の下クラッド層 34 第2の多重量子井戸構造 34A ウェル層 34B バリア層 36 第2の上クラッド層 38 第3のクラッド層 38A 肉薄部 38B,38C クラッドの部分 40 分離部 42 キャップ層 44,46,47 埋込み部 48 レーザ部の電極 49 変調器部の電極 50 増幅器部の電極 52 SiO2 膜 54 パターン化レジスト 56 ひさし部 58,59,60 p型電極 62 n型電極 64 反射防止膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 前記基板上に形成された 半導体レーザと、 前記基板上に形成され、前記半導体レーザの出射光を強
    度変調する光変調器と、 前記基板上に形成され、前記光変調器により変調された
    光を増幅する光増幅器とを有し、 前記光変調器は多重量子井戸からなる光導波路を有する
    とともに前記光導波路中に回折格子を有することを特徴
    とする半導体発光素子。
JP20004292A 1992-07-27 1992-07-27 半導体発光素子 Pending JPH0653596A (ja)

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