JPH0653213U - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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Publication number
JPH0653213U
JPH0653213U JP8937592U JP8937592U JPH0653213U JP H0653213 U JPH0653213 U JP H0653213U JP 8937592 U JP8937592 U JP 8937592U JP 8937592 U JP8937592 U JP 8937592U JP H0653213 U JPH0653213 U JP H0653213U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
belt
tread
pneumatic radial
carcass
Prior art date
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Pending
Application number
JP8937592U
Other languages
English (en)
Inventor
浩 佐藤
英史 山田
Original Assignee
株式会社ブリヂストン
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ブリヂストン filed Critical 株式会社ブリヂストン
Priority to JP8937592U priority Critical patent/JPH0653213U/ja
Publication of JPH0653213U publication Critical patent/JPH0653213U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気入りラジアルタイヤにおけるベルト構造
の適正化によってタイヤ騒音の低減を図る。 【構成】 対をなすビードと、該ビード間にトロイド状
に掛け渡されかつそれぞれのビードの周りに軸方向外側
に折り返えされたカーカス1と、トレッド部Tに複数枚
のコードゴム引層からなるカーカス1のクラウン部に配
置されたベルト21 ,22 とを備えた空気入りラジアル
タイヤであって、標準内圧充填前のベルト21 ,22
幅方向断面形状が、グラウン中央域において径方向内側
に向けて凸となる部分を有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、走行時に発生するタイヤ騒音を低減する空気入りラジアルタイヤに 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からいわれているタイヤの騒音はタイヤ自身の不均一性により振動が発生 し、それによって音が発生する場合と、路面の凹凸によりトレッド部が路面から の強制入力を受けてトレッド部が振動して音を発生する場合の二つがある。そし てそのタイヤ騒音が後者の路面の凹凸によりトレッド部が路面からの強制入力を 受けてトレッド部が振動して音を発生する場合の改良する手法としてはトレッド ゴム、トレッドパターンを改良するものが主流をなしている。 また一方、高速耐久性の向上を目的としてベルト層の上に周方向にほぼ平行な コード角度のベルト補強層キャップを備えたものも従来より存在していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、タイヤの騒音低減のために、トレッド部の振動を抑制する手法 としてトレッドゴム、トレッドパターンによる改良を行うと、前者のトレッドゴ ムの改良を行う場合には、摩耗、即ち耐摩耗性の点で問題があり、後者のトレッ ドパターンの改良の場合には、ウエットグリップ性の点で問題があり、前者は摩 耗、後者はウエットグリップ性が特に背反の関係になり、トレッド部での改良は 制約が多く、多性能との両立が困難であるというのが一般的見解であった。 本考案は、空気入りラジアルタイヤにおけるベルト構造の適正化によってタイ ヤ騒音の低減を図ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の空気入りラジアルタイヤにおいては、対 をなすビードと、該ビード間にトロイド状に掛け渡されかつそのビードの周りに 軸方向外側に折り返されて係止されたカーカスと、トレッド部に複数枚のコード ゴム引層からなるカーカスのクラウン部に配置されたベルトとを備えた空気入り ラジアルタイヤにおいて、標準内圧充填前のベルトの幅方向断面形状がクラウン 中央域において径方向内側に向けて凸となる部分を有することを特徴とするもの が提供される。 またベルトの上側にベルト補強層としてバイアスキャップを配置するのが好ま しく、そのバイアスキャップのコードの赤道面Cに対する傾斜角度をベルトの傾 斜角度よりも大とする。
【0005】
【作用】
一般に車両の通過騒音の主要周波数は800〜2KHzであり、特に1KHz 前後にピークを持っているので、この帯域の音圧レベルを低下させることが重要 である。 そしてタイヤ騒音の発生原因は、「路面凹凸によりトレッドが路面から強制入力 を受け、トレッド部が振動することによる振動音成分」が大きな要因となってい るといわれている。 そこで、タイヤが凹凸のある路面を走行すると、トレッド部はその凹凸形状に 応じて変形し、この変形によりトレッド部が振動する。この振動は、両端固定の 弦の振動と同じように、両ビード部を固定端としてその間に定常波をつくり、タ イヤ回転軸方向に振動モードを形成している。これが騒音の原因となっており、 特に振動モードの腹となっているタイヤ幅中央部を抑えることが重要である。 通常、このような振動モードの腹の部分の振幅を抑制するためには、その部位 の剛性を上げる手法が採用されるのが一般的である。
【0006】 本考案においては、タイヤ収縮時の標準内圧充填前のベルトの幅方向断面形状 が、クラウン中央域において径方向内側に向けて凸状にすることにより、膨脹時 にトレッドセンター部がより拡張することになり、トレッドセンター部において 径方向内側に向けて凸状になっている従来形状のベルトの層の径方向外側にある ベルト或いはベルト補強層の反力が働き、トレッドセンター部の軸方向のベルト 張力が上がる。 またベルト補強層としてバイアスキャップをコードの赤道面に対する傾斜角度 をヘルトの傾斜角度よりも大とすると、トレッドセンター部の軸方向の剛性が上 がる。 以上のようにトレッドセンター部の軸方向の剛性、張力を上げることにより、 振動モードの腹であるトレッドセンター部の振幅を抑制し、上記の800〜2K Hzの範囲内の騒音成分の低減を図ることができる。
【0007】
【実施例】
以下実施例について図面を参照して説明する。 図1は従来例のタイヤのトレッド部を示す図である。図2は本考案の実施例1 のタイヤのトレッド部を示す図である。図3は本考案の実施例2のタイヤのトレ ッド部を示す図である。図4は本考案の実施例3のタイヤのトレッド部を示す図 である。図5は本考案の実施例4のタイヤのトレッド部を示す図である。 図1において従来例のタイヤ(以下タイヤAという。)はそのトレッド部T′ には、一対のビード間にトロイド状に装架されたカーカス1′の上面側に、下側 ベルト21 ′及び上側ベルト22 ′よりなるベルト21 ′が、さらにその上にコ ードの赤道面Cに対する傾斜角度が0°であるスパイラルキャップ3′が順次配 設されて構成されている。
【0008】 図2において本考案の実施例1のタイヤ(以下タイヤBという。)は、ビード 間にトロイド状にカーカス1が装架されており、トレッド部Tにおけるカーカス 1の上側に標準内圧充填前の下側ベルト21 及び上側ベルト22 のトレッドセン ター部の形状がコンベックス形状になっていて、その上側にはコードの赤道面に 対する傾斜角度が30°であるバイアスキャップ3が配設された構成のものであ る。なお、ベルトは22゜の傾斜角度をもって交差積層している。 図3は本考案の実施例2のタイヤ(以下タイヤCという。)で、実施例1と異 なるのはバイアスキャップ3の外端部にコードの赤道面に対する傾斜角度が0° であるスパイラルレイヤー4が配設されている点で、トレッドショルダー部の剛 性を高めている。 図4は本考案の実施例4のタイヤ(以下タイヤDという。)で、実施例1のコ ンベックス形状をベルト21 ,22 のうち、ベルト22 をコンベックス形状のな い通常のベルト形状とし、バイアスキャップ3のない構造のものである。 図5は本考案の実施例5のタイヤ(以下タイヤEという。)で、実施例1のコ ンベックス形状をしたベルト21 ,22 に代えて、トレッドセンター部において 波型形状をしたベルト21 ,22 を採用した構造のものである。 これらの実施例にみられるように、ベルト及びベルト補強層を含めて径方向最 外層は従来形状とし、これによりも内側にあるベルト及びベルト補強層のうち少 なくとも一枚が内側に凸形状をなしている部分を有していればよい。 なお、実施例1〜4のベルトコード及びバイアスキャップのコードの材料は有 機繊維等の材料である。 次に、本考案の実施例1と実施例2及び従来例をタイヤサイズ225/50R 16のタイヤに適用して供試用空気入りラジアルタイヤを製作し、車両に装着し て800〜2KHzの範囲の音圧レベルを実車による通過騒音試験により評価し た。また耐久性についてはベルト端セパレーションを起こすまでの走行距離を測 定し評価した。
【0009】 (1)タイヤのベルト形状及びベルト補強層の構造等
【0010】 (2)試験結果 (注)タイヤA(従来例)の指数を100とし、その値との比で タイヤB,Cを評価指数で表わした。 以上の結果より800〜2KHz付近の音圧レベル低減に著しい効果が認めら れた。 また、耐久性も損うことなく、従来例とほぼ同等レベルを確保することができ た。
【0011】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案は構成されているので、標準内圧充填前のベルトの 幅方向断面形状が、クラウン中央域において径方向内側に向けて凸となる部分を 有することによってタイヤの耐久性を損うことなく、車両の走行時におけるタイ ヤ騒音を低減することができ、その結果、乗り心地の改善に繋がる等の効果を奏 するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例タイヤのトレッド部を示す図である。
【図2】本考案の実施例1のタイヤのトレッド部を示す
図である。
【図3】本考案の実施例2のタイヤのトレッド部を示す
図である。
【図4】本考案の実施例3のタイヤのトレッド部を示す
図である。
【図5】本考案の実施例4のタイヤのトレッド部を示す
図である。
【符号の説明】
1 カーカス 2 ベルト 21 下側ベルト 22 上側ベルト 3 バイアスキャップ 4 スパイラルレイヤー T トレッド部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなすビードと、該ビード間にトロイ
    ド状に掛け渡されかつそのビードの周りに軸方向外側に
    折り返えされて係止されたカーカスと、トレッド部に複
    数枚のコードゴム引層からなるカーカスのクラウン部に
    配置されたベルトとを備えた空気入りラジアルタイヤに
    おいて、標準内圧充填前のベルトの幅方向断面形状が、
    クラウン中央域において径方向内側に向けて凸となる部
    分を有することを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
JP8937592U 1992-12-28 1992-12-28 空気入りラジアルタイヤ Pending JPH0653213U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8937592U JPH0653213U (ja) 1992-12-28 1992-12-28 空気入りラジアルタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

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JP8937592U JPH0653213U (ja) 1992-12-28 1992-12-28 空気入りラジアルタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0653213U true JPH0653213U (ja) 1994-07-19

Family

ID=13968945

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JP8937592U Pending JPH0653213U (ja) 1992-12-28 1992-12-28 空気入りラジアルタイヤ

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JP (1) JPH0653213U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004098934A (ja) * 2002-09-11 2004-04-02 Bridgestone Corp 二輪車用タイヤ
JP2010158967A (ja) * 2009-01-07 2010-07-22 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2012131424A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ

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