JPH0652725U - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JPH0652725U
JPH0652725U JP8781592U JP8781592U JPH0652725U JP H0652725 U JPH0652725 U JP H0652725U JP 8781592 U JP8781592 U JP 8781592U JP 8781592 U JP8781592 U JP 8781592U JP H0652725 U JPH0652725 U JP H0652725U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイマ設定による沸騰が、内容液の液温の違
いの影響なしに、タイマ設定時刻に終了するようにす
る。 【構成】 内容液の液温を検出する手段33と、内容液
の液温に対応してタイマ設定モードでの沸騰動作開始時
点を変更する手段101とを備えたことを特徴とするも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、家庭用の電気ポットと云った電気貯湯容器に関し、特に内容液を沸 騰させる沸騰モードと、タイマの設定時刻に内容液が沸騰するように沸騰動作開 始時点を所定時間遅延させるタイマ設定モードとを備えた電気貯湯容器に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
前記のような動作モードを有する従来の電気ポットでは、給水初期と、再沸騰 のときと、前記タイマ設定時とに内容液を沸騰させるようにしている。そしてタ イマ設定時の沸騰動作開始時点を、タイマの設定時刻よりも常に一定の時間前の 時刻まで遅延させている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで内容液の液温が高いときには沸騰は早く、液温が低いときには沸騰は 遅くなる。
【0004】 これを上記従来のように、タイマの設定時刻よりも常に一定の時間前に、沸騰 動作を開始させるだけでは、内容液が実際に沸騰する時点が液温の違いによって 大きくばらつく。
【0005】 したがってタイマの設定時刻になっているのに内容液が沸騰していなかったり 、設定時刻よりも早く沸騰していて、その後無駄に保温されているし、タイマ設 定時刻にて沸騰した内容液を欲しても、再度沸騰するように操作した後、沸騰ま で待たなければならないと言うような不都合が生じる。
【0006】 また、保温中の現時点、あるいは一旦湯沸かしして内容液を使用した時点から 、数時間後の食事をする時点で沸騰した内容液が欲しいと言う場合にもタイマ設 定が行われる場合、内容液の温度はさらにまちまちであり、かつ温度差は大きく 違うので、さらに問題である。
【0007】 また内容液の液量の変化も同様に影響するので、液温のばらつき同様に問題で ある。
【0008】 そこで本考案は、液温が変化しても、さらには液量が一定でなくても、タイマ 設定時刻付近で沸騰が終了し、前記のような問題のない電気貯湯容器を提供する ことを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記のような課題を解決するため、内容液を沸騰させる沸騰モードと 、内容液を所定の温度に保温する保温モードと、タイマの設定時刻に内容液が沸 騰するように沸騰動作開始時点を所定時間遅延させるタイマ設定モードとを備え た電気貯湯容器において、内容液の液温を検出する手段と、内容液の液温に対応 して沸騰動作開始時点を変更する手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】 この場合、液量を検出する手段を備え、前記沸騰動作開始時点変更手段が液量 をも考慮して沸騰動作開始時点を変更するようにすることができる。
【0011】 また、タイマ設定モードでの沸騰動作を、液量に応じたヒータの通電容量にて 行う通電容量制御手段を備えることもできる。
【0012】
【作用】
本考案の上記構成では、タイマ設定モード時、液温検出手段によって内容液の 液温を検出するとともに、タイマ設定時刻に内容液が沸騰するように遅延される 沸騰動作開始時点を、沸騰動作開始時点変更手段が前記液温に対応して変更する ので、液温の違いにより沸騰所要時間が長短変化するのに合わせて沸騰動作開始 時点を調節し、タイマの設定時刻に沸騰が常に終了するようにすることができる 。
【0013】 この場合、内容液の液量を検出手段により検出するとともに、沸騰動作開始時 点変更手段が前記検出に係る液量をも考慮して沸騰動作開始時点を変更すると、 沸騰の開始時点の調節を液量の影響にも対応してより適正に達成することができ る。
【0014】 またタイマ設定モードでの沸騰動作を、液量に応じたヒータの通電容量にて行 うと、液量が少ない場合の湯沸かし音を小さくすることができる。
【0015】
【実施例】
以下本考案の一実施例を図を参照して詳細に説明する。
【0016】 本実施例は湯沸かし可能でかつ非加圧タイプの電動ポンプによって内容液を注 出する電気ポットの場合を示している。図1に示すように、ヒータ61が底部下 面に当てがわれた内容器2を外装ケース3内に収容して器体1を構成している。
【0017】 内容器2は外装ケース3の上端に無理嵌めした合成樹脂製の肩部材4によって上 端フランジを受けられている。
【0018】 そして外装ケース3の下端には合成樹脂製の底環5が当てがわれ、この底環5 と前記内容器2の底部とを図示しない連結金具によって連結し外装ケース3、内 容器2および底環5の相互を一体化している。底環5の開口には底蓋10が複数 の爪の嵌め合わせと一箇所でのビス止めにて取付られ、この底蓋10の下面外周 部には、それに設けられた複数の爪8によって回転座体9が回転可能に嵌め付け られ、器体1を定置したとき回転座体9上で器体3を回転させられるようになっ ている。
【0019】 内容器2の底部には内容液を注出する注出路11が接続されている。この注出 路11は内容器2と外装ケース3との間の空間で、肩部材4の前部に設けられた 嘴状突出部12内にまで立ち上がり、この部分でU字状に屈曲して吐出口19が 下向きに開口している。注出路11の内容器2よりも下になった部分には、注出 路11に流入する内容液を前記吐出口19に送り出す注出ポンプ13が設けられ 、モータ14によって駆動するようにしている。
【0020】 前記吐出口19から吐出される内容液は一旦大気に開放された後、前記嘴状突 出部12の下側に当てがい外装ケース3の前部に取付た下カバー15に設けられ た注液ガイド16に受けられ、注液ガイド16に案内されて注液される。注液ガ イド16は2重パイプ構造をなし、前記吐出内容液が大気に開放され易く、かつ 注液時に外気を吸入して破泡網20とともに注液を細かな泡状にして極く静かに しかも跳ね返りがないようにして注液できるようにしている。
【0021】 注液ガイド16は下カバー15へはそれに設けられている開口への螺合部18 によって着脱自在に取付られている。また注出路11の立ち上がり部は内容器2 と同じ液位となるのを利用して液量を静電容量方式やフォトセンサ方式で検出す る液量検出部21が3つのフォトセンサによる3点検出方式で設けられている。
【0022】 注出路11の屈曲部のすぐ上流側には転倒時止水弁22が設けられている。
【0023】 内容器2の底部下には金具23を利用して遮熱板24がビス止めされ、この遮 熱板24と、ヒータ61の裏側との間に抑えばね28を挟み込み、これによって ヒータ61を内容器2の底部下面に押し当てている。遮熱板24の一部に前記モ ータ14が取付けられている。
【0024】 ヒータ61の中央の透孔には内容液の温度を感知する温度センサ33が設けら れ、遮熱板24にビス止めされた保持板35が前記温度センサ33を遮熱壁を介 し保持している。
【0025】 底環5には回路収容ボックス41が設けられている。回路収容ボックス41は 底環4に一体成形した蓋部42と、この蓋部42に下方より当てがい取付けた容 器部44とからなる。容器部44と蓋部42との相互間の合わせ目にはシールパ ッキング47が挟み込まれて回路収容ボックス42を密封容器としている。これ により回路収容ボックス41に収容される回路基板48の防水が充分になる。
【0026】 器体1の上端には器体蓋62が設けられている。器体蓋62はその後部で肩部 材4にヒンジピン63によって開閉可能に枢着されている。この枢着は肩部材4 に着脱自在に嵌め合わせた軸受部材64に対して行い、軸受部材64の着脱によ って器体蓋62を着脱できるようにしている。これによって器体1内の洗浄や、 内容液の給排が容易となる。
【0027】 軸受部材64は肩部材4の凹部65内に上方より挿入され、凹部65内の係止 部66に樹脂ばね片164が弾性係合することにより不用意な脱落が防止される 。軸受部材64を装着状態に確実に係止し、またこれを解除するためには、凹部 65内に挿入された軸受部材64の一部にフック部が弾性係合するロック部材6 7が設けられ、この係止を解除するにはロック部材67をばね221に抗して係 止解除方向にスライドさせるようになっている。
【0028】 器体蓋62は軸受部材64との間でばね68によって開き方向に付勢され、閉 じ状態は器体蓋62の前端部に設けられたロック部材69がばね71の付勢によ って肩部材4の一部に設けた係止部72に係合することによりロックされる。
【0029】 ロック部材69は器体蓋62の裏板82上面に形成された突起83によって進 退を案内される。
【0030】 ロック部材72の斜面75には、器体蓋62内の軸受201に対し軸76によ って後部を枢着されたロック解除レバー77の先端部の突起78が当接している 。このロック解除レバー77は前記ロック部材69がばね71によって前記係合 位置に進出されているとき、前記斜面75によって突起78を介し上方に押上げ られていて、先端部の操作部79が器体蓋62の上面開口81から器体蓋62の 表面と面一な状態に露出している。
【0031】 この状態で操作部79が押し下げられるとロック解除レバー77は反時計方向 に回動され突起78によってロック部材69の斜面75を押動し、ロック部材6 9をばね68に抗して後退させ前記係止部72との係合を外す。このため器体蓋 62の閉じ状態へのロックが解除される。このロック解除が完了する時点では、 ロック解除レバー77と器体蓋62との間にはロックを解除する方向の遊びがあ り、器体蓋62はロック解除レバー77が押圧操作から解放されているかどうか に係わりなく前記ばね68によって開き方向に少し回動される。
【0032】 これによってロック部材69は前記係止部72の位置から上方に少しずらされ るので、前記ロック解除とともに操作部79から手を離す自然な操作によって、 ロック部材69が再度係止部72に係合するようなことなしに、器体蓋62がば ね68によって自動的に全開状態まで開かれるようにしている。
【0033】 ロック解除レバー77には安全部材111が働かされている。安全部材111 は器体蓋62にロック解除レバー77の長手方向にスライドできるように支持さ れている。そして操作部112によりスライド操作されると、係止部113がロ ック解除レバー77の先端部の下に進退され、先端部の下に進入しているときロ ック解除レバー77の可動を阻止し、不用意なロック解除が行われないようにし ている。
【0034】 器体蓋62の後部には前記軸受部材64の外周部に圧接するばね片84がビス 85によって取付けられている。このばね片84は器体蓋62の開閉動作の際に 軸受部材64の外周に摺接し、器体蓋62がばね68によって開かれるときの開 き動作に制動を及ぼす。したがって器体蓋62は前記ロック解除の際の自動的な 開き動作がゆっくりとした動作で行われる。
【0035】 器体蓋62の裏板82の下面には内容器2の後部を閉じる金属製の内蓋85が 当てがわれ、図示しない位置にてビス止めされている。内蓋85の外周と裏板8 2との間には内容器2の口縁に対向するシールパッキング86が挟持されており 、器体蓋62が閉じられると内蓋85はこのシールパッキング86部で内容器2 の口縁に接し、内容器2を閉じる。
【0036】 内蓋85と裏板82との間には内容器2内で発生する蒸気を外部に逃がす蒸気 通路87が設けられている。蒸気通路87は内蓋85に内容器2側への開口88 を持ち、器体蓋62の後部側の上面に外部への開口89を持っている。開口88 部には裏板82に下方より嵌め付けた弁室91が設けられ、これに器体1が転倒 したときに閉じる転倒時止水弁92が設けられている。
【0037】 この弁室91の直ぐ下流側には器体蓋62の上部にまで達する広い空間を持っ た第1の溜り部93が設けられ、器体1が左右のどちらかに転倒して内容液が前 記転倒時止水弁92によっても止められずに蒸気通路87を通じて流出しようと するとき、この流出しようとする内容液を第1の溜り部93に溜め込み、内容液 が溢れ出るまで下流側への流出を抑え、また防止するようにしている。
【0038】 これにより内容液の外部への流出が抑制され、外部に流出するまでに器体1を 正常な状態に戻す時間的な余裕を充分に与えることができる。このために第1の 溜り部93から下流側への流出口94の通路断面積を小さくし、かつこの流出口 94に対し第1の溜り部93の形状を器体1の左右両方向と、器体蓋62の上面 側とに拡がりを持つようにするなど種々の工夫がなされる。
【0039】 第1の溜り部93の流出口94の下流側には開口89よりも後方に拡がった第 2の溜り部95が設けられている。この第2の溜り部95は前記開口89よりも 後方に拡がっているので、器体1が後方に倒れて内容液が第1の溜り部94に溜 まらずに流出してきても、これを開口89よりも低い第2の溜り部95に溜め込 み、開口89から外部に流出するのを遅らせ、また防止する。
【0040】 第2の溜り部95の下には横向きの開口96によって通じた補助溜り部97も 設けられている。この補助溜り部97は流出しようとする内容液が第1、第2の 各溜り部94、95をオーバーフローするような場合でも、これを受け入れて溜 め込むことができ、前記オーバーフローによる内容液の外部への流出をさらに抑 える。
【0041】 第2の溜り部95の後部にはドレン口98が設けられ、器体蓋62が開かれた とき、第1、第2、補助の各溜り部94、95、97に溜め込まれた内容液が器 体1の内容器2内に流下されるようにしている。しかしこのドレン口98は器体 1の閉じ状態で開放状態にあると、器体1の転倒時に内容液が蒸気通路87に流 出してきたとき、ドレン口98を通じて器体1と器体蓋62との間に流出してし まう。
【0042】 これを解消するのにドレン口98にシールリップ99を設け、これが器体蓋6 2の閉じ状態のとき肩部材4の内面に圧接することによりドレン口98がシール リップ99と肩部材4の内面とによって閉じられるようにしている。
【0043】 前記回路基板48に装備された制御回路100はマイクロコンピュータ101 を利用したものである。嘴状突出部12の上面に設けた操作パネル201に設け られる注出操作キー102は圧力センサ103を押圧操作するように設けられて おり、注出操作時の押圧力の差を圧力センサ103によって電気的信号に変換し てマイクロコンピュータ101に入力することにより、前記注出ポンプ13の駆 動電圧を切換えて注出流量を増減制御するようにしている。
【0044】 操作パネル201は図2に示す通りであり、前記注出操作キー102の他、再 沸騰・カルキ除去設定キー104、タイマ設定キー105、注出ロック・解除キ ー106と、液量の表示部107、沸騰、カルキ除去、保温の各表示部108〜 110、タイマ設定時刻の表示部111a〜111gが設けられている。
【0045】 再沸騰・カルキ除去キー104と、注出ロック・解除キー106とは、操作さ れる毎に設定モードがロータリー式に変化するようにされている。注出可表示部 116も設けられている。なお各表示部108〜113、116はLEDからな る。
【0046】 回路基板115はいわゆるプリント基板からなり、前記各電子、電気部品を部 品実装機により自動実装され、プリント回路に接続されている。そして必要な外 部接続のための端子群211が、回路基板115の一側に一定のピッチで配設さ れている。したがってこの端子群216を介し前記各電気、電子部品と他との電 気的接続が簡易に行われる。
【0047】 図3は制御回路を示し、マイクロコンピュータ101には図に示すように前記 各種入出力に関する電気、電子部品がA/D変換機301、302やスイッチ回 路303、駆動回路304、表示回路305を介し適宜接続されている。
【0048】 以下動作制御について説明する。図4は主な動作制御を示すメインルーチンの フローチャートであり、電源オンによってまずステップ#1の初期設定が行われ た後、各種の入出力に応じた処理が行われる(ステップ#2)。次で沸騰処理( ステップ#3)がコールされ、内容液が保温温度よりも低いとき、つまり給水初 期や内容液の注ぎ足しによって温度が低い場合、また再沸騰・カルキ除去キー1 04によって再沸騰が設定された場合に、内容液を沸騰まで加熱するように制御 する。
【0049】 続いて保温処理(ステップ#4)がコールされ、初期沸騰ないしは再沸騰の後 内容液を所定温度に保温するように制御する。
【0050】 さらに続いてタイマ処理(ステップ#5)がコールされ、タイマ設定キー10 5によってタイマ設定がなされている場合、沸騰動作開始時刻をタイマ設定時刻 にて内容液を沸騰させるのに必要な時刻まで遅らせてから沸騰動作を開始するよ うに遅延制御する。そしてこの場合の沸騰動作開始時点を内容液の温度に対応し て変更し、内容液の液温の違いによっても、タイマ設定時刻通りに内容液を常に 沸騰させられるようにする。
【0051】 次でカルキ除去処理(ステップ#6)がコールされ、再沸騰・カルキ除去キー 104がカルキ除去モードに操作されている場合、ステップ#3での沸騰動作を 所定時間継続させるように制御するが、沸騰継続の後半部でのヒータの通電容量 を小さくし、カルキ除去を満足しながら省エネを図るようにしてある。
【0052】 次にポンプ処理サブルーチン(ステップ#7)がコールされ、注出操作部10 2による圧力センサ103の押圧力に応じた注出流量を設定し、この設定注出流 量を得るように注出ポンプ13のモータ14を駆動する。
【0053】 最後にその他の処理(ステップ#8)を終えて後ステップ#2に戻り、以後上 記制御を繰り返す。
【0054】 図5はタイマ設定処理サブルーチンのフローチャートを示している。本処理は 下表に示すような液温とこれに対応する沸騰所要時間との関係を利用している。
【0055】
【表1】
【0056】 各沸騰所要時間に相当する残り時間時点になる都度、残り時間を沸騰所要時間 とするに適当な液温であるかどうかを判別し、適当な液温であるときに沸騰動作 を開始させ、タイマの設定時刻の時点で内容液の沸騰が終了するようにしている 。
【0057】 具体的には、タイマ設定モードであると(ステップ#10)、先ずタイマ設定 モード表示をオンし、タイマ設定時刻までの残り時間の減算を開始するとともに 保温、湯沸かし両ヒータをオフする(ステップ♯11〜♯13)。
【0058】 次に、内容液の温度が20℃までの場合、沸騰所要時間が約40分であるのに 対応して、前記減算中の残り時間が40分になるのを待ち内容液温度が20℃以 下であるかどうかを判別する(ステップ♯14、♯15)。
【0059】 そうであるとステップ♯24に移行して、湯沸かしヒータをオンして沸騰動作 を開始する。これにより20℃以下である内容液は、40分後のタイマ設定時刻 時点でほぼ沸騰されるようにすることができ、沸騰の終了がタイマ設定時刻と大 きくずれるようなことを回避することができる。
【0060】 ステップ♯14で20℃以下でなければ、内容液が20〜40℃であると沸騰 所要時間が約20分であるのに対応して、残り時間が20分になるのを待ち、内 容液が20〜40℃であるかどうかを判別する(ステップ♯16、♯17)。
【0061】 そうであると、ステップ♯24に移行して湯沸かしヒータをオンして沸騰動作 を開始し、前記同様にタイマ設定時刻に内容液が沸騰を終了するようにする。
【0062】 以下同様に、残り時間が15分のときは内容液温度が40〜60℃かどうか、 10分のときは60〜80℃かどうか、5分のときは80〜100℃がどうかを 判別し(ステップ♯18〜♯23)、肯定的で有る場合はその時点で湯沸かしヒ ータを通電して沸騰動作を開始することにより、いずれの液温である場合も内容 液をタイマ設定時刻時点でほぼ沸騰させることができる。なお液温が100℃の 場合の沸騰動作は、内容液の確実な沸騰状態を得るためのものである。
【0063】 最後に、ステップ♯23で否定的であれば、内容液は100℃を越えた沸騰状 態にあることになる。
【0064】 したがって、液温が100℃を越えている場合と、それ以下で沸騰動作によっ て内容液が沸騰した場合に(ステップ♯23、♯25、♯26)、湯沸かしヒー タをオフするとともに、タイマ表示をオフしてタイマ設定モードが解除されたこ とを表示し、メインルーチンにリターンする。
【0065】 図7の実線は、内容液を90℃に保温している状態で、午後6時の時点にて、 一時間後の午後7時に沸騰した内容液が得られるようにタイマ設定した場合の、 内容液の温度変化と動作状態を示し、図7の一点鎖線は、内容液が室温17℃程 度に安定する状態で、午後6時に沸騰した内容液が得られるように数時間前にて タイマ設定した場合の、内容液の温度変化と動作状態を示している。
【0066】 また図7に示すように、60Wの保温ヒータと845Wの湯沸かしヒータとを 同時にオンした905Wの通電容量にて湯沸かしの大半を行い、内容液が90℃ に到達した後は、湯沸かしヒータのみの845Wの通電容量に抑えて最終段階の 湯沸かしを最小限の通電容量にて達成し、省エネを達成することができるように してある。
【0067】 なお図5の制御において、内容液の液量をも液温とともに考慮し、沸騰がタイ マ設定時刻にて終了するように制御することもできる。
【0068】 図6はカルキ除去処理サブルーチンのフローチャートを示し、カルキ除去モー ドであるとカルキ除去モード表示をオンし(ステップ♯30、♯31)、さらに 沸騰が終了することを条件に液量データを読み込んで、液量に見合ったカルキ除 去時間分のカルキ除去タイマTを設定し(ステップ♯32〜♯33)、カルキ除 去タイマTをスタートさせる(ステップ♯34)。
【0069】 次いで、カルキ除去タイマTが2/3のカウントを終了するまで湯沸かしヒー タを通電状態に保って、内容液が確実にかつ十分に沸騰し続けるように配慮した 後(ステップ♯35、♯36)、湯沸かしヒータをオフするとともにカルキタイ マTが残りの1/3のカウントを終了するまで保温ヒータのみをオンして、内容 液の沸騰を余熱等により数十秒間続けられるようにして、この間の省エネが達成 されるようにしてある。
【0070】 この場合のヒータの通電状態と内容液の温度変化とを図7の一点鎖線の動作状 態に対応して示してある。もっとも図7ではカルキ除去処理がタイマ設定時刻後 に行われるようになっている。しかしカルキ除去処理までがタイマ設定時刻に終 了するようにすることができる。
【0071】 図8は本発明の第2の実施例を示し、液温に応じて沸騰動作開始時点の設定を 行うとともに、沸騰動作に際して液量に応じてヒータの通電容量を調整する方式 にて、液温および液量の変化の影響なしに、タイマ設定時刻に内容液の沸騰が終 了するようにしている。
【0072】 タイマ設定モードであると(ステップ♯41)、タイマ設定モード表示をオン した後、液温データを取り込み、データテーブルを参照して取り込んだ液温デー タに見合う、タイマ設定時刻にて内容液の沸騰を終了し得る沸騰動作開始時点を 決定する(ステップ♯42〜♯44)。
【0073】 次いでタイマ設定時刻に対する沸騰動作開始時点が来るまで待ち(ステップ♯ 45)、沸騰動作開始時点に達するとヒータをオンして沸騰動作を開始するとと もに、液量データを取り込み、前記ヒータの通電容量を取り込んだ液量データに 応じて設定し(ステップ♯46〜♯50)、内容液の液温にのみ応じて設定され た沸騰動作開始時点によるだけでは、内容液の液量の違いによってタイマ設定時 刻に内容液の沸騰が終了しないことがあるのを、再調整できるようにしている。
【0074】
【考案の効果】
本考案によれば、タイマ設定モード時、タイマ設定時刻に内容液が沸騰するよ うに遅延される沸騰動作開始時点を、内容液の液温に対応して変更することによ り、液温の違いにより沸騰所要時間が長短変化するのに合わせて沸騰動作開始時 点を調節し、タイマの設定時刻に沸騰が常に終了するようにしたから、タイマ設 定時刻に内容液が沸騰していなかったり、タイマ設定時刻前に内容液が沸騰して いて、無駄に保温されており、使用時には再度沸騰するように操作しまた沸騰を 待たなければならないといった従来の不都合を解消することができる。
【0075】 この場合、沸騰動作開始時点を、液量をも考慮して変更することにより、沸騰 の開始時点の調節を、液温の外液量の影響にも対応してより適正に達成し、内容 液の沸騰終了時点をタイマの設定時刻にさらに正しく一致させることができる。
【0076】 またタイマ設定モードでの沸騰動作を、液量に応じたヒータの通電容量にて行 うと、液量が少ない場合の湯沸かし音を小さくして、湯沸かし音が高いことによ る弊害を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す電気ポットの縦断
面図である。
【図2】図1の電気ポットの操作パネルの平面図であ
る。
【図3】図1の電気ポットの制御回路のブロック図であ
る。
【図4】図1の電気ポットの主な動作制御のメインルー
チンを示すフローチャートである。
【図5】図4のタイマ設定サブルーチンのフローチャー
トである。
【図6】図4のカルキ除去サブルーチンのフローチャー
トである。
【図7】図5、図6に示す処理での内容液の温度変化と
動作状態を示すフラフである。
【図8】本考案の第2の実施例を示すタイマ設定サブル
ーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1 器体 21 液量検出部 61 ヒータ 33 温度センサ 100 制御回路 101 マイクロコンピュータ 105 タイマ設定キー

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容液を沸騰させる沸騰モードと、内容
    液を所定の温度に保温する保温モードと、タイマの設定
    時刻に内容液が沸騰するように沸騰動作開始時点を所定
    時間遅延させるタイマ設定モードとを備えた電気貯湯容
    器において、 内容液の液温を検出する手段と、内容液の液温に対応し
    てタイマ設定モードでの沸騰動作開始時点を変更する手
    段とを備えたことを特徴とする電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 液量を検出する手段を備え、前記沸騰動
    作開始時点変更手段が液量をも考慮して沸騰動作開始時
    点を変更するようにした請求項1に記載の電気貯湯容
    器。
  3. 【請求項3】 タイマ設定モードでの沸騰動作を、液量
    に応じたヒータの通電容量にて行う通電容量制御手段を
    備えている請求項1、2のいずれかに記載の電気貯湯容
    器。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01175629U (ja) * 1988-05-26 1989-12-14
JPH03121023A (ja) * 1989-10-04 1991-05-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気湯沸かし器
JPH03191929A (ja) * 1989-12-20 1991-08-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気湯沸かし器

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