JPH0817741B2 - 液体容器の電動注出装置 - Google Patents

液体容器の電動注出装置

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JPH0817741B2
JPH0817741B2 JP2207470A JP20747090A JPH0817741B2 JP H0817741 B2 JPH0817741 B2 JP H0817741B2 JP 2207470 A JP2207470 A JP 2207470A JP 20747090 A JP20747090 A JP 20747090A JP H0817741 B2 JPH0817741 B2 JP H0817741B2
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pouring
operation button
hot water
electric pump
electric
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敏明 河合
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電気ポット等の各種液体容器の電動注出装置
に関するものである。
(従来の技術) この種の電動注出装置は、例えば実開昭62−130522号
公報、実開平1−59529号公報等で知られている。
の公報に記載のものは、電磁空気ポンプを用い、
の公報に記載のものは液体ポンプを用いている。電磁空
気ポンプ使用のものは、電磁空気ポンプによって加圧空
気を器体内に送り込み、内容液を加圧する。そしてこの
加圧した内容液は器体に接続されている注出路を通じて
器体外に導き、外部に注出する。また液体ポンプ使用の
ものは、器体に接続された内容液注出のための注出路の
下部に液体ポンプを設けている。液体ポンプは注出路に
器体内と同一レベルに流れ込む内容液を液体ポンプによ
って注出路の注出側に送り出し、注出路を通じ器体外に
注出する。
何れの場合も、ポンプを動作させるスイッチをオン操
作するだけで内容液を注出することができ、オフ操作す
ることにより注出を即座に停止することができる。
(発明が解決しようとする課題) しかしスイッチのオン操作は電動ポンプを働かせるた
めだけのもので、内容液を自動注出する際の注出流量は
常に一定とされている。このため注出流量は少量の注出
時で注出開始後比較的早い時期に注出を停止したい場合
にも即座に注出を停止させられる程度に設定される。し
たがって内容液を大量に注出したい場合は、注出流量が
少な過ぎ長い時間掛かってしまう。これを解消するのに
注出流量を多く設定すると、注出が少量であれば注出か
ら早期の時点で注出を停止するのに、停止し切れず過剰
注出になりやすい問題がある。また注出流量を設定する
操作部を設けるのでは、操作手段および必要操作数の増
大となるので、構造および操作が繁雑なものとなる。
一方、特開昭63−290527号公報は、出湯スイッチが押
されると、注出ポンプを弱回転させ、出湯スイッチが所
定時間押され続けると注出ポンプを強回転させる液体容
器の電動注出装置を開示している。
しかしこのものは、出湯当初から内容液が通常の注出
流量であると、注出され始めの内容液が空の容器の底に
勢いよく当たって飛び散るおそれがあるのを防止使用と
するもので、注出ポンプの回転は弱と強との2通りだけ
であるし、前記飛び散り防止が満足する時点で即時強回
転に移行して注出流量を通常の流量となるようにされる
ものである。
したがって、このものでは、様々な予定している注出
総量に対応した適正な注出流量を設定することはできな
いので、予定している注出総量が少ない場合でも、流量
が多いためにアッと言う間に予定の注出総量に達してし
まい、出湯操作を行いながら注出総量を微調整するのが
困難であるし、これを出湯操作を断続的に行うのでは操
作が煩雑になる上、極短い時間でのオン、オフの繰り返
しによって電気周りに過渡現象による寿命低下を招きか
ねない。また予定の注出総量が多いのに、注出流量が少
ないと、予定の注出総量を注出してしまうまでに長時間
掛かると言った問題も解消し切れない。
そこで本発明は、電動ポンプを動作させる操作時間ま
たは操作力が、操作者が意図する予定の注出総量にほぼ
比例することに着目し、操作時間または操作力に応じて
電動ポンプの駆動速度を制御して、予定する注出総量に
見合った注出流量での自動注出が行われるようにして、
前記従来のような問題のない液体容器の電動注出装置を
提供することを課題とするものである。
(課題を解決するための手段) 本願発明は上記のような課題を達成するため、電動ポ
ンプにより注出路を通じて内溶液を器体外に注出するよ
うにした液体容器の電動注出装置において、 電動ポンプを働かせる出湯操作釦と、この出湯操作釦
が継続して出湯操作されている時間を判定する判定手段
と、この判定手段の判定結果に応じて電動ポンプの駆動
速度を切り換える制御手段とを備えたことを第1の特徴
とするものである。
また、圧力センサよりなり押圧操作されて電動ポンプ
を働かせる出湯操作釦と、出湯操作釦の押圧操作力を判
定する判定手段と、この判定手段の判定結果に応じて電
動ポンプの駆動速度を切り換えて駆動する制御手段とを
備えたことを第2の特徴とするものである。
(作 用) 本発明の第1の特徴の上記構成では、内溶液を注出す
るのに、使用者は予定する注出総量が多い場合に早く注
出を終えたい思いから、出湯操作釦を比較的きつく、か
つ長く操作し、反対に予定する注出総量が少ない場合、
およ予定する注出総量に近づいてきたときに、過剰な出
湯を避けたい思いから、出湯操作釦を比較的軽く、かつ
短く押しながら、予定する注出総量を正しく得ようとす
る傾向にあるのを利用するものであり、 このような予定する注出総量に応じて出湯操作釦を継
続して操作する時間に違いが出るので、これを判定手段
により判定し、制御手段はこの判定の結果に応じて電動
ポンプの駆動速度を切り換えて注出流量を調節するの
で、予定する注出総量が多いほど、注出流量を増大させ
て必要注出時間を短くすることができ、また、予定する
注出総量が少ない場合や、予定の注出総量に近づいたと
きは注出流量を減量して注出総量の調節を容易にし、か
つ過剰な注出を防止することができる。しかも、電動ポ
ンプの動作制御回路を利用した電気的制御だけで、特別
な機構なしに達成することができる。
本発明の第2の特徴の上記構成では、前記予定する注
出総量に対応して使用者が出湯操作釦を操作する押圧操
作力の違いを利用して、これを判定手段により判定し、
制御手段はこの判定の結果に応じて電動ポンプの駆動速
度を切り換えることにより、前記操作時間の違いを利用
した場合と全く同様の作用効果を発揮することができ
る。加えて、出湯操作釦は器体の上部で注出口付近とい
う、注出および洗浄等の取扱い上の水回りに近い位置に
設けられるが、前記圧力センサであることにより水の侵
入の心配がない利点もある。
(実施例) 第1図〜第10図に示す本発明の第1の実施例について
説明する。
本実施例は沸騰型の電気ポットに本発明を適用した場
合を示している。第3図に示すように、器体1は樹脂製
の外装ケース2内にヒータ3を持つ金属製の内容器4を
収容したものである。外装ケース2は第1図、第2図に
示すように横断面角型に形成されている。外装ケース2
はその選択された一側の平坦面の上部にやや傾いた上向
きの斜面となる横向きの帯状の操作面5を持っている。
この操作面5を有する前記平坦面は器体1の前面6とな
っている。操作面5は前面6の片面の平坦面にも少し回
り込む状態に形成されている。
外装ケース2の上端は、前面6より見て左側部分に前
記操作面5よりも幾らか高い高位面7を持ち、他の部分
を操作面5よりも極く少し高いだけの低位面8とした段
付き形状に形成されている。低位面8には矩形の開口11
が形成されている。この開口11の少し窪んだ位置に内向
きのフランジ12を持っている。一方内容器4は同じく横
断面角形でその上端に外向きのフランジ13が形成されて
いる。内容器4は前記開口11に上方から挿入され、前記
フランジ13が外装ケース2のフランジ12にパッキング19
を介し受け止められている。
外装ケース2はその下端に樹脂製の底盤14が下方より
嵌め付けられている。この底盤14は大きな開口15を有し
この開口15に金属製の蓋板16が当てがわれている。
また内容器4の底部下面にはそれとほぼ同心的に前記
ヒータ3が当てがわれるとともに、ヒータ3の取付け位
置を避けた底部の周縁位置を利用して連結金具17が溶接
等によって取付けられている。この連結金具17は前記蓋
板16と螺子18によって外側から連結され、内容器4はこ
の連結によって外装ケース2のフランジ12に引きつけら
れて外装ケース2内に安定している。
外装ケース2の上端の前記低位面8には樹脂製の蓋21
が当てがわれている。蓋21は外装ケース2の外面と面一
をなす形状に形成されている。蓋21はその後部が前記低
位面8の口縁部に軸22によって回動可能に軸支され、こ
れによって開口11を開閉することができる。蓋21の下面
には内容器4の開口23を前記開閉に伴って同時に開閉す
る金属製の内蓋24が螺子27により一体化して設けられて
いる。内蓋24は開口23を閉じる部分にシールパッキング
25を持っている。
蓋21は中空に形成され、内容器4内で発生する蒸気を
内蓋24の開口26を通じて外部に逃がす蒸気抜き通路28を
内部に形成されている。これにより内容液がヒータ3に
より沸騰状態にまで加熱されても、発生する蒸気は通路
28を通じて器体1の外部に逃がされる。したがって内容
器4内の内容液が収容されている部分の上方の空間内が
蒸気圧によって自然に昇圧するようなことが回避され
る。
内容器4の底部には注出路31が接続されている。この
注出路31の先端の注出口32は器体1の外部に臨むことに
よって、注出路31の途中に設けられた電動ポンプ44の働
きで内容液を器体1外に注出できるようになっている。
このため注出路31は内容器4が器体1外に通じる通路と
なる。しかし、内容器4内は蒸気の発生によっても前記
のように自然昇圧することはないので、内容液が前記自
然昇圧によって注出路31を通じて不用意に押し出され、
注出されるようなことにはならない。
注出路31は第2図、第4図に示すように、内容器4に
接続された金属製でL型の基部管41と、この基部管41に
吸引口42がシリコンゴム製のエルボ33を介して接続され
器体1内底部の隅角部に位置した電動ポンプ44と、この
電動ポンプ44の吐出口45にシリコンゴム製の継ぎ管46を
介し接続されて器体1内を立ち上がる樹脂製の縦向き管
147と、この縦向き管147の上端に接続された転倒時止水
弁47と、この転倒時止水弁47にシリコンゴム製のエルボ
48を介し接続された注出口管49との組合せからなってい
る。
電動ポンプ44はそれに直結したモータ51によって内蔵
しているインペラが回転駆動され、内容器4内と同レベ
ルまで注出路31内に流入している内容液を注出路31の注
出口32側に送り出す。しかし注出路31はその注出口管49
が器体1から出没されるようになっている。このため、
前記電動ポンプ44の動作による内容液の注出は注出口管
49が器体1から注出可能な位置まで突出していることを
条件に行われるように配慮される。
注出口管49の前記のような出没構造を説明する。注出
口管49は第1図、第3図、第4図に示すように、スライ
ドケース50内に保持されている。スライドケース50は器
体1内の前記高位面7と対応する部分の凹部52と外装ケ
ース2の凹部52に連続する内面に形成されたガイドレー
ル53とによって案内され、外装ケース2の操作面5が外
装ケース2の片側平坦面に回り込んでいない側の横に続
く位置に設けられた開口54にて出没するようになってい
る。またこの出没は、前記横断面角型をなす外装ケース
2の隅角部において、片側の平坦面側壁に沿うようにし
て行われる。
スライドケース50の前端面55は、後退位置にて外装ケ
ース2の外面と面一になる形状を有している。また前端
面55は操作面5とともに外装ケース2と異なった色に着
色され、かつ操作面5にそれと同一の幅で続き、外装ケ
ース2のもう一方の片側の平坦面に回り込むような形状
および大きさに形成されている。これによって操作面5
および前端面55は外装ケース2の外面において、それと
面一な状態で、両側の平坦面に少し回り込んだ状態の1
つの帯状のアクセントをなしている。
注出口管49の前記出没動作は、縦向き管147とアーム6
1を介し連結されたギヤドモータ62の駆動によって行わ
れる。アーム61はモータ62に直結され、先端の二股部61
aを縦向き管147に係合している。これによってモータ62
が起動されると、アーム61はモータ62の回転方向に応じ
て前方に、あるいは後方に回動されて縦向き管147を振
り動かす。このとき縦向き管147は電動ポンプ44とを接
続している継ぎ管46の撓みをヒンジ機能として前方に、
あるいは後方に揺動される。この揺動によって縦向き管
147は、それに接続されている注出口管49を外装ケース
2の前方注出位置(第1図〜第3図仮想線)に進出さ
せ、あるいは外装ケース2に前端面55が面一となる格納
位置に後退させる。この注出口管49の進退動作は前記ス
ライドケース50によって案内され、注出口管49自身は安
定して進退動作される。スライドする注出口49と揺動す
る縦向き管147との角度変化は前記エルボ48の撓みによ
って吸収される。
電動ポンプ44およびモータ62は前記縦向き管147とと
もに、器体1内の内容器4の回りに形成された空間63に
配置され(第2図、第4図)、電動ポンプ44とモータ62
とはその空間63内に縦向きに配置された取付け基板64に
取付けられている(第3図、第4図)。取付け基板64は
外装ケース2の内面に第3図に示すように形成された向
かい合う一対の凹溝65内に下方より挿入し、最後に下端
部を外装ケース2にビス66によって止め付けられてい
る。
操作面5には、第1図、第3図に示すように、注出口
管49の前端面55と隣接する左端に位置する液量表示部7
1、この液量表示部50の右横に上下に配列された時間表
示部72、カルキ抜き表示部73、沸騰表示部74、保温表示
部75、またこれらの右隣に上下に配列されたタイマセッ
ト操作釦76、カルキ抜き操作釦77、再沸騰操作釦80、さ
らにこれらの右隣に配列された注出口出退操作釦78、出
湯操作釦79がそれぞれ設けられている。
これらのものは前記モータ51、62とともに、第3図に
示す取付け基板64上にビス84により取付けられた制御基
板81に装備されている制御回路82(第6図)に接続され
ている。
蓋21は第3図、第5図に示すように枢支部に設けたバ
ネ91にて常時開く方向に付勢されている。これに対して
外装ケース2の前記高位面7の内側には、第4図の示す
ように蓋21の前部一側の凹部92に係合して蓋21を閉じ状
態に係止するロック部材93が設けられている。ロック部
材93は外装ケース2内のガイド部94によって進退自在に
保持され、高位面7と低位面8との段差面95から出没可
能となっている。ロック部材93はばね96の付勢によって
常時進出位置にあるように付勢されている。これによっ
て蓋21が閉じられるとき、ロック部材93はその先端の上
向きの斜面を蓋21に押動されてばね96に抗し一旦後退さ
れ、蓋21が閉じ終わったときにそれの凹部92と対向しば
ね96の付勢によってその凹部92に自動的に係合する。し
たがって蓋21が閉まれば蓋21は自動的に閉じ状態にロッ
クされる。
蓋21のこのロックは、高位面7に設けられた係止解除
部材97によって行われる。係止解除部材97は外装ケース
2の高位面7のロック部材93に対向する位置に上下動可
能に設けられている。係止解除部材97は下向きの突子98
を有し、これがロック部材93の上向き斜面99に当接して
いる。これによってロック部材93が蓋21をロックしてい
る状態では、斜面99が突子98を上に押し上げていて、係
止解除部材97は上動位置に復帰した状態とされる。した
がってこの状態で係止解除部材97が下動されると、突子
98は斜面99を下方に押動するので、ロック部材93はばね
96に抗して後退される。ロック部材93が後退されると蓋
21の凹部92との係合が外れるので蓋21のロックが解除さ
れる。このため蓋21はばね91の付勢によって自動的に開
かれる。
蓋21は器体1に着脱可能である。これについて説明す
る。
第3図、第5図に示すように、蓋21を軸支する軸22の
軸受101は外装ケース2の後部に着脱自在とされ、軸受1
01の着脱によって蓋21が器体1から簡単に着脱できるよ
うになっている。これにより器体1内の洗浄が楽に行え
るし、蓋21の丸洗いが可能となる。
軸受101は第3図、第5図に示すように、器体1の上
縁部をなす肩部の後部に設けられた軸受ハウジング102
に上方より抜き差しできる取付部103を有している。軸
受ハウジング102には取付部103を受け入れて保持するホ
ルダー104を有し、このホルダー104の下に左右一対の係
止部材106が離接可能に保持されている。各係止部材106
はばね107によって互いに離隔するように付勢され、そ
れぞれの外向き係止フック108がホルダー104内の端部位
置に常時あるようにされる(第5図)。
一方軸受101の取付部103には前記係止フック108と係
合する係合孔109が形成されている。これによって軸受1
01の取付部103を軸受ハウジング102のホルダー104内に
上方から差し入れると、取付部103は最初係止フック108
をばね107に抗し内側に押し退けながら進入し、限度い
っぱいまで進入したとき係合孔109が係止フック108と対
向する。このとき係止フック108はばね107の付勢によっ
て係合孔109に嵌り込んで係合し、取付部103を抜け止め
するので、軸受101は軸受ハウジング102に固定され蓋21
を取付け状態にすることができる。
各係止部材106は軸受ハウジング102の下方に臨出する
操作部111を有し、この操作部111どうしを指によってば
ね107に抗し近接させるように操作すると、各係止フッ
ク108が内側に移動して取付部103の係合孔109から外
れ、軸受101の係止を解く。この状態で軸受101は軸受ハ
ウジング102から抜き取ることができ、蓋21を取外せ
る。
制御回路82はマイクロコンピュータ(以下マイコンと
いう)121を含む。ヒータ3はこの御回路82によりヒー
タ駆動回路123を介し湯沸し状態と保温状態とに通電制
御して内容液を適時に、また沸騰状態ないしは適温に加
熱し、保温できるようにしてある。
注出路31の縦向き管147部は液位検出センサ124として
ある。縦向き管147は絶縁性のものであればよく、ガラ
スでもよいが樹脂の方が誘電率がよいので静電容量変化
を得やすいし、液面周囲の表面張力による盛上がりが原
因した液面レベルの不特定性を抑えることができる。液
位検出センサ124は縦向き管147の外周にアルミニウム箔
125を巻付けて第1の電極とするとともに絶縁シート122
で被覆、縦向き管147内の内容液に電気的につながる前
記基部管41を第2の電極としている。第1の電極125と
第2の電極41に通じた基部管41内の内容液とが、縦向き
管147である絶縁周壁を介し対峙した静電容量センサ127
をなし、その対峙領域の大きさ、つまり内容液の液位高
さに応じた静電容量を得られるようにしてある。
この液位に応じた静電容量の違いは、センサ127を第
6図に示すように制御回路82のマイコン121にA/D変換器
128を介し接続することで、マイコン121に入力するよう
にしている。これによりマイコン121はその静電容量の
違いに応じた入力によって内容液の液位を判定する。こ
の判定結果は、マイコン121に表示回路129を介し接続し
ている前記液量表示部71の各LED131〜137のうち液量に
応じた数を点灯して表示するようになっている。なお最
下段のLED131は使用上給水が不要な程度にまで液位が下
がったとき点灯させて給水を促すもので、他よりも目立
ちやすい色や明るさとされる。またこのときブザー143
が鳴らされる。
なお液位の判定には静電容量と液位の関係を必要段階
にテーブル化しておき、このテーブルに基いて判別する
のが簡単である。
一方ヒータ3は第6図の示すように保温ヒータ3aと湯
沸しヒータ3bとに分設してヒータ駆動回路141に接続さ
れ、制御回路82のリレーRY1、RY2によって制御するよう
にしてある。このためリレーRY1、RY2の接点R−1、R
−2がヒータ3a、3bに図の如く接続されている。リレー
RY1、RY2はマイコン121からの信号でオン、オフされる
トランジスタTR1、TR2によってオン、オフされる。リレ
ーRY1のオンによりリレー接点R−1がオンして保温ヒ
ータ3aをオンし、リレーRY2のオンによりリレー接点R
−2がオンして湯沸しヒータ3bをオンする。そして両ヒ
ータ3a、3b双方を同時通電制御することにより内容液を
沸騰まで湯沸しすることができ、保温ヒータ3aのみを通
電制御することにより内容液を沸騰前の所定温度を保つ
ように加熱して保温することができるようになってい
る。
湯沸し状態の通電は温度センサ142(第3図)が検知
している内容液温度が保温温度よりも低く湯沸しが必要
な温度である場合と、保温状態において再沸騰操作釦80
がオンされたときに行われ、温度センサ142が沸騰温度
を検知したとき保温状態に戻される。
保温状態の通電は温度センサ142が所定の保温温度以
下を検知している間保温ヒータ3aを通電し所定保温温度
を検知したとき保温ヒータ3aの通電を停止する。これら
制御のため温度センサ142もA/D変換回路128を介しマイ
コン121に接続されている。
さらにマイコン121の制御では、操作面5において再
沸騰操作釦80がオンされる都度保温表示部75、再沸騰表
示部74がそれぞれ順次単独に点灯されていき、点灯が所
定時間以上継続した表示部に対応するモードが設定され
実行される。しかし再沸騰操作釦80が再度操作されると
前記同様にして動作モードの設定を変更することができ
る。
また、タイマセット操作釦76、カルキ抜き操作釦77、
出退操作釦78、出湯操作釦79、再沸騰操作釦80のそれぞ
れは、マイコン121にスイッチ操作釦129を介し接続され
ている。そして操作面5においてタイマセット操作釦76
がオン操作される都度、タイマ表示部72の表示が順次ロ
ータリ式に点灯されていき、最終に点灯されたLEDに対
応する時間がタイマ設定される。このタイマ設定時間は
例えば使用者が外出したり、就寝したりしている間に自
動的に湯沸し動作を開始し、設定時間経過後ちょうど沸
騰を終えた内容液が得られるようにするものである。
これを達成するためマイコン121では、センサ127から
の液量情報、あるいは室温、あるいは内容液を加熱しあ
るいは加熱を止めたときの昇温特性あるいは降温特性と
云った情報を活用し、現に入っている内容液を設定時間
ちょうどに沸騰を終わらせようとしたらどれ位い前から
加熱を開始する必要があるかの演算を行う。この演算に
も予め作成したテーブルを利用するとよい。
以下内容液の加熱制御について第7図に示す加熱制御
サブルーチンのフローチャートを参照し具体的に説明す
る。
先ずカルキ除去操作釦77によってカルキ除去が選択さ
れたかどうか判別し(ステップ#1)、選択されていな
ければ内容液が80℃未満か、再沸騰操作釦80によって沸
騰が選択されている場合(ステップ#2、#3)だけス
テップ#5に移行して沸騰動作が行われる。ステップ#
1でカルキ除去が選択されているとカルキ除去Fが“1"
にセットされた後(ステップ#4)、ステップ#5での
沸騰動作が行われる。
ステップ#6で沸騰終了が判別されるとステップ#7
に移行し、カルキ除去Fが“1"かどうか判別する。ステ
ップ#2または#3から沸騰動作に入った場合カルキ除
去Fが“1"ではないのでステップ#8に移行し沸騰終了
動作とブザー143による沸騰の報知とが行われた後、保
温動作に切換わる。ここでステップ#2からの沸騰動作
は給水または水の補給による初期沸騰に当たるが、ステ
ップ#3からの沸騰動作は沸騰を経た保温動作からのも
ので再沸騰に当たる。これらの場合の内容液の温度変化
を示せば第8図の(a)に示す通りである。
ステップ#7でカルキ除去Fが“1"であるとステップ
#10に移行して湯沸しヒータ3bがオフされ内部タイマが
スタートされる。タイマが3分をカウントするとタイマ
をリセットし(ステップ#11、#12)、ステップ#13に
おいて湯沸しヒータ3bを再度オンすると共にタイマをス
タートさせる。タイマが1分をカウントするとタイマを
リセットし(ステップ#14、#15)、ステップ#16にお
いて湯沸しヒータ3bをオフすると共にタイマをスタート
させる。タイマが3分をカウントするとタイマをリセッ
トし(ステップ#17、#18)、ステップ#19において湯
沸しヒータ3bをオンしタイマをスタートさせる。タイマ
が1分をカウントするとタイマをリセットする(ステッ
プ#20、#21)。したがって第8図に示すように初期沸
騰が行われた後、3分経過ごとに湯沸しヒータ3bをオン
して1分ずつ再沸騰させることを2回行うので、初期沸
騰と2回の再沸騰時とに内容液中の塩素化合物等を旺盛
に発散させることができるし、初期沸騰および各回の再
沸騰から所定時間の間内容液は高温状態にあるので、発
散物の発散を促進することができる。いわゆるカルキ除
去効果を充分に発揮するものであり、しかも沸騰を継続
しないので過昇温の問題がない。
以上のようなカルキ除去動作が終わるとステップ#22
でカルキ除去Fが“0"にリセットされステップ#8に戻
る。なおカルキ除去動作モードでの内容液の温度変化は
第8図の(b)に示す通りである。なおカルキ除去のた
めに沸騰を所定時間だけ継続させるようにすることもで
きる。前記モータ51、62もモータ駆動回路141を介しマ
イコン121に接続されており、注出口出退操作釦78と、
出湯操作釦79との操作に応じて駆動されて前記注出口管
49の出退と、出湯とを行うように制御される。
これにつき第9図、第10図に示すフローチャートにつ
き説明する。
第9図は出退動作処理サブルーチンを示している。注
出口出退操作釦78が操作されると、突出Fが0かどうか
判別される。0であると注出口管49は注出位置に突出さ
れていない状態にある。このとき突出Fを1にセット
し、タイマAをスタートさせるとともに、モータ62を正
転オンする。これにより注出口管49は格納位置から注出
位置へ移動される。タイマAが終了すると注出口管49は
注出位置に到達しており、タイマAの終了を待ってモー
タ62をオフする。次いで注出位置Fをセットしてリター
ンする(ステップ#31〜#38)。
次ぎに注出口出退操作釦78が操作されたとき、突出F
が0でなければ、注出口管49は注出位置にあるので、こ
れを格納位置に後退させる動作となるので、突出Fタイ
マBをスタートさせ、モータ62を逆転オンする。これに
より注出口管49は注出位置から格納位置に後退される。
タイマBが終了すると注出口管49は格納位置に到達して
おり、モータ62をオフし、注出口管49を格納位置に停止
させる。次いで突出Fおよび注出位置Fを0にリセット
してリターンする(ステップ#31、#32、#41〜#4
6)。
第10図は出湯動作処理サブルーチンを示している。出
湯操作釦79が操作されると、注出位置Fが1かどうか判
別される。これは注出口管49が注出位置にあるかを判別
するもので、注出位置にあるときのみ出湯を可能とする
よう制御を進め、モータ51をオンする(ステップ#51〜
#53)。これと同時にタイムカウンタをスタートし、こ
のカウントを出湯操作釦79が操作され続けられている間
継続する。この継続は4秒に達するまではモータ51を中
速に設定してモータ51が中速で回転されるようにする。
また継続が4秒以上になるとモータ51を高速に設定し、
モータ51が高速で回転されるようにする。出湯操作釦79
の操作が終わればモータ51をオフしてリターンする(ス
テップ#54〜#59)。
これにより、注出口管49が注出位置にあるときにの
み、出湯操作釦79が操作されている間行われ、使用の安
全が図られる。そして出湯動作が4秒以上継続すると単
位時間当たりの出湯量を増大させ、大量出湯となる場合
の所要時間を短縮することができる。
これは、内容液を注出するのに、使用者は予定する注
出総量が多い場合に早く注出し終えたい思いから、出湯
操作釦79を比較的きつく、かつ長く操作し、反対に予定
する注出総量が少ない場合、および予定する注出総量に
近づいてきたときに、過剰な出湯を避けたい思いから、
出湯操作釦79を比較的軽く、かつ短く押しながら、予定
する注出総量を正しく得ようとする傾向にあるのを利用
するものであり、前記出湯動作処理サブルーチンでは、
このような予定する注出総量に応じて出湯操作釦79を継
続して操作する時間に違いが出るので、これをマイコン
121の内部機能としての判定手段により判定し、マイコ
ン121の内部機能としての制御手段はこの判定の結果に
応じて電動ポンプ44の駆動速度を切り換えて注出流量を
調節するので、予定する注出総量が多いほど、注出流量
を増大させて必要注出時間を短くすることができ、ま
た、予定する注出総量が少ない場合や、予定の注出総量
に近づいたときは注出流量を減量して注出総量の調節を
容易にし、かつ過剰な注出を防止することができる。し
かも、電動ポンプ44の動作を制御するマイコン121を利
用した電気的制御だけで、特別な機構なしに達成するこ
とができる。
本実施例は、操作時間に応じて内容液の注出流量を切
換えるものであるが、説明の簡略化のために切換える注
出流量を2通りにしてあるが、これは電動ポンプを動作
させる操作時間から目標注出量を判定し、これに応じて
電動ポンプの駆動速度を制御することにより、目標注出
量に応じた注出流量での自動注出がおこなわれるように
するものである。したがって、第2実施例で示してある
ように3通り、あるいはそれ以上の段階数に設定できる
ことは勿論である。
第11図〜第15図は本発明の第2の実施例を示してい
る。本実施例では出湯操作釦として圧力センサ211を設
けている。圧力センサ211は押圧力に応じて電気抵抗が
変化するものである。この圧力センサ211は第12図に示
すような押圧力−抵抗値特性を有し、第14図に示すよう
にマイコン121にA/D変換器128を介し接続され、出湯操
作によって押圧されるとき第13図に示すような押圧力−
電圧特性を呈するようにしてある。したがって圧力セン
サ211は出湯操作のために押圧操作されると、その際の
押圧力の違いによって電気抵抗が変化し、押圧操作され
たこと、および押圧操作が操作者の意識している目標注
出量に応じた押圧力の違いとを、そのときの電気抵抗の
差から判別することができる。
そしてこの自動判別結果に応じて電動ポンプ44の駆動
と、この駆動速度の設定とを行い、内容液を目標注出量
に応じた注出流量で注出できるようにしている。
第15図はこのような制御を行う場合の、出湯動作処理
サブルーチンのフローチャートの一例を示している。こ
れについて説明すると、圧力センサ211の押圧によって
内容液が前記実施例の場合同様に電動ポンプ44によって
自動注出する際、電動ポンプ44のモータ51は圧力センサ
211による電圧が2V未満であれば定速に設定し、2V以上
〜4V未満の場合は中速に設定する。又4V以上の場合は高
速に設定する。
これによって操作者が出湯操作のために圧力センサ21
1を押圧するのに、目標注出量に応じて押圧力がつい増
大することを利用して、出湯のための電動ポンプ44のオ
ン動作のみから目標注出量を判定し、目標注出量に応じ
た流量での注出を可能にする。
本実施例は、前記予定する注出総量に対応して使用者
が出湯操作釦を操作する押圧操作力の違いを利用して、
これをマイコン121の内部機構としての判定手段により
判定し、マイコン121の内部機能としての制御手段はこ
の判定の結果に応じて電動ポンプ44の駆動速度を切り換
えることにより、前記操作時間の違いを利用した場合と
全く同様の作用効果を発揮することができる。加えて、
出湯操作釦44は器体1の上部で注出口32の付近という、
注出および洗浄等の取扱い上の水回りに近い位置に設け
られるが、前記圧力センサ211であることにより水の侵
入の心配がない利点もある。
(発明の効果) 本発明の第1の特徴の上記構成では、内溶液を注出す
るのに、使用者は予定する注出総量が多い場合に早く注
出し終えたい思いから、出湯操作釦を比較的きつく、か
つ長く操作し、反対に予定する注出総量が少ない場合、
および予定する注出総量に近づいてきたときに、過剰な
出湯を避けたい思いから、出湯操作釦を比較的軽く、か
つ短く押しながら、予定する注出総量を正しく得ようと
する傾向にあるのを利用するものであり、 このような予定する注出総量に応じて出湯操作釦を継
続して操作する時間に違いが出るので、これを判定手段
により判定し、制御手段はこの判定の結果に応じて電動
ポンプの駆動速度を切り換えて注出流量を調節するの
で、予定する注出総量が多いほど、注出流量を増大させ
て必要注出時間を短くすることができ、また、予定する
注出総量が少ない場合や、予定の注出総量に近づいたと
きは注出流量を減量して注出総量の調節を容易にし、か
つ過剰な注出を防止することができる。しかも、電動ポ
ンプの動作制御回路を利用した電気的制御だけで、特別
な機構なしに達成することができる。
本発明の第2の特徴の上記構成では、前記予定する注
出総量に対応して使用者が出湯操作釦を操作する押圧操
作力の違いを利用して、これを判定手段により判定し、
制御手段はこの判定の結果に応じて電動ポンプの駆動速
度を切り換えることにより、前記操作時間の違いを利用
した場合と全く同様の作用効果を発揮することができ
る。加えて、出湯操作釦は器体の上部で注出口付近とい
う、注出および洗浄等の取扱い上の水回りに近い位置に
設けられるが、前記圧力センサであることにより水の侵
入の心配がない利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す全体の斜視図、第
2図は要部の斜視図、第3図は一部を除いて断面して見
た側面図、第4図は角度を換えて見た一部の縦断面図、
第5図は蓋着脱構造部の斜視図、第6図は制御回路図、
第7図は加熱制御サブルーチンのフローチャート、第8
図は各種加熱状態と内容液の温度変化を示すグラフ、第
9図は出退動作処理サブルーチンのフローチャート、第
10図は出湯動作サブルーチンのフローチャート、第11図
は本発明の第2の実施例を示す要部の斜視図、第12図は
圧力センサの押圧力−抵抗値特性を示すグラフ、第13図
は圧力センサによる押圧力−電圧特性を示すグラフ、第
14図は制御回路の一部ブロック図、第15図は出湯動作処
理サブルーチンのフローチャートである。 1……器体 31……注出路 44……電動ポンプ 51……モータ 79……出湯操作釦 82……制御回路 121……マイコン 211……圧力センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動ポンプにより注出路を通じて内溶液を
    器体外に注出するようにした液体容器の電動注出装置に
    おいて、 電動ポンプを働かせる出湯操作釦と、この出湯操作釦が
    継続して出湯操作されている時間を判定する判定手段
    と、この判定手段の判定結果に応じて電動ポンプの駆動
    速度を切り換える制御手段とを備えたことを特徴とする
    液体容器の電動注出装置。
  2. 【請求項2】電動ポンプにより注出路を通じて内溶液を
    器体外に注出するようにした液体容器の電動注出装置に
    おいて、 圧力センサよりなり押圧操作されて電動ポンプを働かせ
    る出湯操作釦と、出湯操作釦の押圧操作力を判定する判
    定手段と、この判定手段の判定結果に応じて電動ポンプ
    の駆動速度を切り換えて駆動する制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする液体容器の電動注出装置。
JP2207470A 1990-08-04 1990-08-04 液体容器の電動注出装置 Expired - Lifetime JPH0817741B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0683B2 (ja) * 1987-05-25 1994-01-05 松下電器産業株式会社 電気湯沸し器
JPH0681611B2 (ja) * 1987-12-11 1994-10-19 松下電器産業株式会社 ジャーポットの出湯装置
JPH0787822B2 (ja) * 1987-12-11 1995-09-27 松下電器産業株式会社 ジャーポットの出湯装置

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