JPH0718335Y2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JPH0718335Y2
JPH0718335Y2 JP1991001241U JP124191U JPH0718335Y2 JP H0718335 Y2 JPH0718335 Y2 JP H0718335Y2 JP 1991001241 U JP1991001241 U JP 1991001241U JP 124191 U JP124191 U JP 124191U JP H0718335 Y2 JPH0718335 Y2 JP H0718335Y2
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heater
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、家庭用の電気ポットの
ように湯沸かし可能な電気貯湯容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の電気貯湯容器はコーヒーやお茶
を抽出し、あるいは乳児のミルクを溶くと云った用途に
多く利用されている。
【0003】ところでコーヒーや熱湯玉露、あるいは通
常の緑茶にはできるだけ沸騰に近い高温での貯湯が行
え、玉露や乳児のミルク用には中温域の貯湯が行えるよ
うな、それぞれの用途に専用となる、あるいはそれぞれ
の用途に応じた貯湯温度を設定しての保温が行える各用
途に兼用となる各種の電気貯湯容器が要求され、これに
応えることが考えられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の電気貯
湯容器では、種々に設定し、あるいは設定される温度に
内溶液を保温する場合、実際の貯湯温度が設定温度とな
っていないことがときとしてある。
【0005】これは、貯湯を行う内容器の外面に当てが
った温度センサにて内溶液の温度を検出する間接検出方
式であり、内溶液の温度を検出するのに環境温度が影響
しており、環境温度が高いと検出温度が実際よりも高く
なり、環境温度が低いと検出温度が実際よりも低くなる
傾向があるためである。また、温度センサは環境温度と
して内容器の外まわりに設けるヒータからの熱影響を受
けており、内溶液が少ないと環境温度の影響を受けやす
いにも拘らず、温度センサの検出温度はヒータからの熱
影響のために内溶液の温度変化に忠実に応答できないこ
とも原因になっている。
【0006】本考案は、室温および液量の影響を考慮し
た温度制御を行い、前記のような従来の問題を解消する
ことができる電気貯湯容器を提供することを課題とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は上記のような課
題を達成するため、内容液を加熱するヒータと、このヒ
ータを内溶液を沸騰させる湯沸かしモードと、内溶液を
沸騰温度以下の所定温度に保温する保温モードとに通電
状態を切換える通電切換手段を備えた電気貯湯容器にお
いて、 室温を検出する室温検出手段と、内溶液の残量を
検出する液量検出手段と、保温モードでの通電状態のと
き、室温データと液量データとから内溶液の降温特性を
判定する判定手段と、保温モードでのヒータの通電容量
を前記判定した内溶液の降温特性に応じて設定する通電
制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本考案の上記構成では、通電切換手段によって
保温モードの通電状態に切り換 えられたとき、判定手段
が働いて室温センサが検知している室温データと、液量
検出手段が検出している液量データとから、現時点での
内溶液の降温特性を判定する一方、通電制御手段がこの
判定した現時点での内溶液の降温特性に応じて保温モー
ドでのヒータの通電容量を設定するので、その時々の室
温および液量に応じて内溶液が実際に降温する分だけを
ヒータからの加熱により正確に補償して、室温や液量の
違いによるバラツキなしに内溶液を所定温度に安定して
保温することができ、例えば玉露茶用や乳児のミルク用
に適した中温域の貯湯では、室温や液量の影響を受けて
内溶液温度が不安定になりやすく使用上問題となること
や、逆に、コーヒー等に適した高温域の貯湯では、室温
や液量の影響で内溶液が沸騰に至ってしまう危険があっ
て問題となることを防止することができる。
【0009】
【実施例】以下本考案の一実施例を図を参照して詳細に
説明する。
【0010】本実施例は湯沸かし可能でかつ非加圧タイ
プの電動ポンプによって内容液を注出する電気ポットの
場合を示している。図1に示すように、ヒータ61が底
部下面に当てがわれた内容器2を外装ケース3内に収容
して器体1を構成している。
【0011】内容器2は外装ケース3の上端に無理嵌め
した合成樹脂製の肩部材4によって上端フランジを受け
られている。
【0012】そして外装ケース3の下端には合成樹脂製
の底環5が当てがわれ、この底環5と前記内容器2の底
部とを図示しない連結金具によって連結し外装ケース
3、内容器2および底環5の相互を一体化している。底
環5の開口には底蓋10が複数の爪の嵌め合わせと一箇
所でのビス止めにて取付られ、この底蓋10の下面外周
部には、それに設けられた複数の爪8によって回転座体
9が回転可能に嵌め付けられ、器体1を定置したとき回
転座体9上で器体3を回転させられるようになってい
る。
【0013】内容器2の底部には内容液を注出する注出
路11が接続されている。この注出路11は内容器2と
外装ケース3との間の空間で、肩部材4の前部に設けら
れた嘴状突出部12内にまで立ち上がり、この部分でU
字状に屈曲して吐出口19が下向きに開口している。注
出路11の内容器2よりも下になった部分には、注出路
11に流入する内容液を前記吐出口19に送り出す注出
ポンプ13が設けられ、モータ14によって駆動するよ
うにしている。
【0014】前記吐出口19から吐出される内容液は一
旦大気に開放された後、前記嘴状突出部12の下側に当
てがい外装ケース3の前部に取付た下カバー15に設け
られた注液ガイド16に受けられ、注液ガイド16に案
内されて注液される。注液ガイド16は2重パイプ構造
をなし、前記吐出内容液が大気に開放され易く、かつ注
液時に外気を吸入して破泡網20とともに注液を細かな
泡状にして極く静かにしかも跳ね返りがないようにして
注液できるようにしている。
【0015】注液ガイド16は下カバー15へはそれに
設けられている開口への螺合部18によって着脱自在に
取付られている。また注出路11の立ち上がり部は内容
器2と同じ液位となるのを利用して液量を静電容量方式
やフォトセンサ方式で検出する液量検出部21が設けら
れている。注出路11の屈曲部のすぐ上流側には転倒時
止水弁22が設けられている。
【0016】液量検出部21は大量液位を検出するフォト
センサ21aと、中量液位を検出するフォトセンサ21
bと、給水の必要な液位を検出するフォトセンサ21c
とを持っている。
【0017】内容器2の底部下には金具23を利用して
遮熱板24がビス止めされ、この遮熱板24と、ヒータ
61の裏側との間に抑えばね28を挟み込み、これによ
ってヒータ61を内容器2の底部下面に押し当ててい
る。遮熱板24の一部に前記モータ14が取付けられて
いる。
【0018】ヒータ61の中央の透孔には内容液の温度
を感知する温度センサ33が設けられ、遮熱板24にビ
ス止めされた保持板35が前記温度センサ33を遮熱壁
を介し保持している。
【0019】底環5には回路収容ボックス41が設けら
れている。回路収容ボックス41は底環4に一体成形し
た蓋部42と、この蓋部42に下方より当てがい取付け
た容器部44とからなる。容器部44と蓋部42との相
互間の合わせ目にはシールパッキング47が挟み込まれ
て回路収容ボックス42を密封容器としている。これに
より回路収容ボックス41に収容される回路基板48の
防水が充分になる。
【0020】器体1の上端には器体蓋62が設けられて
いる。器体蓋62はその後部で肩部材4にヒンジピン6
3によって開閉可能に枢着されている。この枢着は肩部
材4に着脱自在に嵌め合わせた軸受部材64に対して行
い、軸受部材64の着脱によって器体蓋62を着脱でき
るようにしている。これによって器体1内の洗浄や、内
容液の給排が容易となる。
【0021】軸受部材64は肩部材4の凹部65内に上
方より挿入され、凹部65内の係止部66に樹脂ばね片
164が弾性係合することにより不用意な脱落が防止さ
れる。軸受部材64を装着状態に確実に係止し、またこ
れを解除するためには、凹部65内に挿入された軸受部
材64の一部にフック部が弾性係合するロック部材67
が設けられ、この係止を解除するにはロック部材67を
ばね221に抗して係止解除方向にスライドさせるよう
になっている。
【0022】器体蓋62は軸受部材64との間でばね6
8によって開き方向に付勢され、閉じ状態は器体蓋62
の前端部に設けられたロック部材69がばね71の付勢
によって肩部材4の一部に設けた係止部72に係合する
ことによりロックされる。
【0023】ロック部材69は器体蓋62の裏板82上
面に形成された突起83によって進退を案内される。
【0024】ロック部材72の斜面75には、器体蓋6
2内の軸受201に対し軸76によって後部を枢着され
たロック解除レバー77の先端部の突起78が当接して
いる。このロック解除レバー77は前記ロック部材69
がばね71によって前記係合位置に進出されていると
き、前記斜面75によって突起78を介し上方に押上げ
られていて、先端部の操作部79が器体蓋62の上面開
口81から器体蓋62の表面と面一な状態に露出してい
る。
【0025】この状態で操作部79が押し下げられると
ロック解除レバー77は反時計方向に回動され突起78
によってロック部材69の斜面75を押動し、ロック部
材69をばね68に抗して後退させ前記係止部72との
係合を外す。このため器体蓋62の閉じ状態へのロック
が解除される。このロック解除が完了する時点では、ロ
ック解除レバー77と器体蓋62との間にはロックを解
除する方向の遊びがあり、器体蓋62はロック解除レバ
ー77が押圧操作から解放されているかどうかに係わり
なく前記ばね68によって開き方向に少し回動される。
【0026】これによってロック部材69は前記係止部
72の位置から上方に少しずらされるので、前記ロック
解除とともに操作部79から手を離す自然な操作によっ
て、ロック部材69が再度係止部72に係合するような
ことなしに、器体蓋62がばね68によって自動的に全
開状態まで開かれるようにしている。
【0027】ロック解除レバー77には安全部材111
が働かされている。安全部材111は器体蓋62にロッ
ク解除レバー77の長手方向にスライドできるように支
持されている。そして操作部112によりスライド操作
されると、係止部113がロック解除レバー77の先端
部の下に進退され、先端部の下に進入しているときロッ
ク解除レバー77の可動を阻止し、不用意なロック解除
が行われないようにしている。
【0028】器体蓋62の後部には前記軸受部材64の
外周部に圧接するばね片84がビス85によって取付け
られている。このばね片84は器体蓋62の開閉動作の
際に軸受部材64の外周に摺接し、器体蓋62がばね6
8によって開かれるときの開き動作に制動を及ぼす。し
たがって器体蓋62は前記ロック解除の際の自動的な開
き動作がゆっくりとした動作で行われる。
【0029】器体蓋62の裏板82の下面には内容器2
の後部を閉じる金属製の内蓋85が当てがわれ、図示し
ない位置にてビス止めされている。内蓋85の外周と裏
板82との間には内容器2の口縁に対向するシールパッ
キング86が挟持されており、器体蓋62が閉じられる
と内蓋85はこのシールパッキング86部で内容器2の
口縁に接し、内容器2を閉じる。
【0030】内蓋85と裏板82との間には内容器2内
で発生する蒸気を外部に逃がす蒸気通路87が設けられ
ている。蒸気通路87は内蓋85に内容器2側への開口
88を持ち、器体蓋62の後部側の上面に外部への開口
89を持っている。開口88部には裏板82に下方より
嵌め付けた弁室91が設けられ、これに器体1が転倒し
たときに閉じる転倒時止水弁92が設けられている。
【0031】この弁室91の直ぐ下流側には器体蓋62
の上部にまで達する広い空間を持った第1の溜り部93
が設けられ、器体1が左右のどちらかに転倒して内容液
が前記転倒時止水弁92によっても止められずに蒸気通
路87を通じて流出しようとするとき、この流出しよう
とする内容液を第1の溜り部93に溜め込み、内容液が
溢れ出るまで下流側への流出を抑え、また防止するよう
にしている。
【0032】これにより内容液の外部への流出が抑制さ
れ、外部に流出するまでに器体1を正常な状態に戻す時
間的な余裕を充分に与えることができる。このために第
1の溜り部93から下流側への流出口94の通路断面積
を小さくし、かつこの流出口94に対し第1の溜り部9
3の形状を器体1の左右両方向と、器体蓋62の上面側
とに拡がりを持つようにするなど種々の工夫がなされ
る。
【0033】第1の溜り部93の流出口94の下流側に
は開口89よりも後方に拡がった第2の溜り部95が設
けられている。この第2の溜り部95は前記開口89よ
りも後方に拡がっているので、器体1が後方に倒れて内
容液が第1の溜り部94に溜まらずに流出してきても、
これを開口89よりも低い第2の溜り部95に溜め込
み、開口89から外部に流出するのを遅らせ、また防止
する。
【0034】第2の溜り部95の下には横向きの開口9
6によって通じた補助溜り部97も設けられている。こ
の補助溜り部97は流出しようとする内容液が第1、第
2の各溜り部94、95をオーバーフローするような場
合でも、これを受け入れて溜め込むことができ、前記オ
ーバーフローによる内容液の外部への流出をさらに抑え
る。
【0035】第2の溜り部95の後部にはドレン口98
が設けられ、器体蓋62が開かれたとき、第1、第2、
補助の各溜り部94、95、97に溜め込まれた内容液
が器体1の内容器2内に流下されるようにしている。し
かしこのドレン口98は器体1の閉じ状態で開放状態に
あると、器体1の転倒時に内容液が蒸気通路87に流出
してきたとき、ドレン口98を通じて器体1と器体蓋6
2との間に流出してしまう。
【0036】これを解消するのにドレン口98にシール
リップ99を設け、これが器体蓋62の閉じ状態のとき
肩部材4の内面に圧接することによりドレン口98がシ
ールリップ99と肩部材4の内面とによって閉じられる
ようにしている。
【0037】前記回路基板48に装備された制御回路1
00はマイクロコンピュータ101を利用したものであ
る。嘴状突出部12の上面に設けた操作パネル201に
設けられる注出操作キー102は圧力センサ103を押
圧操作するように設けられており、注出操作時の押圧力
の差を圧力センサ103によって電気的信号に変換して
マイクロコンピュータ101に入力することにより、前
記注出ポンプ13の駆動電圧を切換えて注出流量を増減
制御するようにしている。
【0038】操作パネル201は図2に示す通りであ
り、前記注出操作キー102の他、再沸騰・カルキ除去
設定キー104、タイマ設定キー105、注出ロック・
解除キー106と、液量の表示部107、沸騰、カルキ
除去、保温の各表示部108〜110、タイマ設定時刻
の表示部111〜113が設けられている。
【0039】液量の表示部107はフォトセンサ21a
の検出に対応した満水表示部107a、フォトセンサ2
1bに対応した中量表示部107b、フォトセンサ21
cに対応した給水表示部107cを有している。
【0040】再沸騰・カルキ除去キー104と、注出ロ
ック・解除キー106とは、操作される毎に設定モード
がロータリー式に変化するようにされている。
【0041】図3は前記操作パネル201に対向してそ
の下に設けられた回路基板115を示し、室温センサ2
10や注出可表示部116も設けられている。なお各表
示部108〜113、115、116はLEDからな
る。
【0042】回路基板115はいわゆるプリント基板か
らなり、前記各電子、電気部品を部品実装機により自動
実装され、プリント回路に接続されている。そして必要
な外部接続のための端子群211が、回路基板115の
一側に一定のピッチで配設されている。したがってこの
端子群216を介し前記各電気、電子部品と他との電気
的接続が簡易に行われる。
【0043】図4に前記操作パネル201と回路基板1
15との組合せ状態が示されている。
【0044】図5は制御回路を示し、マイクロコンピュ
ータ101には図に示すように前記各種入出力に関する
電気、電子部品がA/D変換機301、302やスイッ
チ回路303、駆動回路304、表示回路305を介し
適宜接続されている。
【0045】以下動作制御について説明する。図6は主
な動作制御を示すメインルーチンのフローチャートであ
り、電源オンによってまずステップ#1の初期設定が行
われた後、各種の入出力に応じた処理、内容液の液量を
判定する処理が順次行われる(ステップ#2、#2
a)。次で沸騰処理(ステップ#3)がコールされ、内
容液が保温温度よりも低いとき、つまり給水初期や内容
液の注ぎ足しによって温度が低い場合、また再沸騰・カ
ルキ除去キー104によって再沸騰が設定された場合
に、内容液を沸騰まで加熱する湯沸しモードを実行する
ように制御する。
【0046】続いて保温処理(ステップ#4)がコール
され、初期沸騰ないしは再沸騰の後内容液を所定温度に
保温する保温モードを実行するように制御する。
【0047】さらに続いてタイマ処理(ステップ#5)
がコールされ、タイマ設定キー105によってタイマ設
定がなされている場合、沸騰動作開始時刻をタイマ設定
時刻にて内容液を沸騰させるのに必要な時刻まで遅らせ
てから沸騰動作を開始するように遅延制御する。
【0048】次でカルキ除去処理(ステップ#6)がコ
ールされ、再沸騰・カルキ除去キー104がカルキ除去
モードに操作されている場合、ステップ#3での湯沸し
モード動作を所定時間継続させるように制御する。しか
しカルキ除去のために湯沸しモード動作を間断的に繰返
し行うようにしてもよい。
【0049】次にポンプ処理サブルーチン(ステップ#
7)がコールされ、注出操作部102による圧力センサ
103の押圧力に応じた注出流量を設定し、この設定注
出流量を得るように注出ポンプ13のモータ14を駆動
する。
【0050】最後にその他の処理(ステップ#8)を終
えて後ステップ#2に戻り、以後上記制御を繰り返す。
【0051】図7は液量判定処理サブルーチンを示して
いる。まず0.5秒後間フォトセンサ21a〜21cか
らの液量データが同でないとき、液量が変化したこと
になるので、前データを保持したまま現液量データを取
り込む(ステップ#101、#102)。
【0052】0.5秒間液量データに変化がない場合に
内容液の使用がなく液量が安定したものとして、液量が
フォトセンサ21cよりも上かどうかを判定する(ステ
ップ#103)。下であれば給水液位を下回っているこ
とになり、給水が行われずにこの状態が10秒間持続す
ると(ステップ#104)、給水表示部107aを点滅
させるとともに、ブザー音を鳴らせて警告をする(ステ
ップ#105)。
【0053】10秒の間に液量検出状態が変化すると給
水が行われたものとして、ステップ#101に戻る。
【0054】ステップ#103において液位がフォトッ
センサ21cよりも上であると、ステップ#106に移
行してフォトセンサ21bよりも上どうか判定する。上
でなければ液量は中量に達しない少量であるので、給水
表示部107cを転倒してこれを表示する。
【0055】ステップ#106で液位がフォトセンサ2
1bよりも上であると、ステップ#108に移行して液
位がフォトセンサ21aよりも上どうか判定する。上で
なければ液量は中量であるので、ステップ#109にて
流量表示部107bを点灯してこれを表示する。
【0056】ステップ#108で液位がフォトセンサ2
1aよりも上であると大量であるので、満水表示107
aを点灯してこれを表示する。
【0057】以上で液量判定処理は終了しリターンす
る。
【0058】図8は保温モードを実行する前記した保温
処理サブルーチン(ステップ#4)のフローチャートを
示し、保温モードであると(ステップ#60)、ステッ
プ#12以下の処理を実行する。ステップ#61では室
温センサ210からの室温データを取り込み、ステップ
#62で液位検出部21からの液量データを取り込む。
【0059】次でステップ#63で前記室温データと液
量データとから内容液の現時点での降温特性をマイクロ
コンピュータ101の内部機能である判定手段にて判定
し、この判定に基づく内溶液の降温特性分を補償するに
適正なヒータ1の通電W数を図示しないテーブル等から
マイクロコンピュータ101の内部機能である通伝制御
手段によって設定するとともに、ステップ#15でヒー
タ1の通電W数を前記設定にしたがって変更する。これ
により内容液はその残量と室温とにより変化する降温特
性に見合った加熱を常時受けることになり、理想的には
温度変化のない高精度な保温制御を実現する。実験によ
っても所定温度をほぼ正確に保つことができ、保温温度
を例えば98℃程度の高温に設定しても沸騰に至ること
はなく、安全に使用できた。
【0060】このような制御での内容液の温度変化の一
例を示せば図9の通りである。
【0061】なおこの場合の各種取り込み条件の評価と
W数の設定にファジィ理論を適用してさらに制御精度を
向上することもできる。
【0062】要するに本実施例では、マイクロコンピュ
ータ101の内部機能を利用した通電切換手段によって
保温モードの通電状態に切り換えられたとき、マイクロ
コンピュータ101の内部機能を利用した判定手段が働
いて室温センサ210が検知している室温データと、液
量検出手段としの液量検出部21が検出している液量
ータとから、現時点での内溶液の降温特性を判定する一
方、マイクロコンピュータ101の内部機能を利用した
通電制御手段がこの判定した現時点での内溶液の降温特
性に応じて保温モードでのヒータ61の通電容量を設定
するので、その時々の室温および液量に応じて内溶液が
実際に降温する分だけをヒータからの加熱により正確に
補償して、室温や液量の違いによるバラツキなしに内溶
液を所定温度に安定して保温することができ、例えば玉
露茶用や乳児のミルク用に適した中温域の貯湯では、室
温や液量の影響を受けて内溶液温度が不安定になりやす
く使用上問題となることや、逆に、コーヒー等に適した
高温域の貯湯では、室温や液量の影響で内溶液が沸騰に
至ってしまう危険があって問題となることを防止するこ
とができる。
【0063】図10はタイマ設定処理サブルーチンのフ
ローチャートを示し、タイマ設定モードであると(ステ
ップ#31)、液量データ、および室温データを取り込
む(ステップ#32)。
【0064】次に液量データおよび室温データに対応す
る内容液の昇温特性から、タイマ設定時刻に沸騰した内
容液を得るための、液量および室温に見合った沸騰開始
タイマを設定し(ステップ#33)、沸騰開始タイマの
減算とタイマ設定時刻の表示とを行う(ステップ#3
4)。
【0065】沸騰開始タイマが終了すると(ステップ#
35)、ヒータ61を湯沸しモードでオンし、カルキ除
去表示を点滅して湯沸しモード動作に入ったことを表示
する(ステップ#36)。そして沸騰が終了すると(ス
テップ#37)、ヒータ61を保温モードに切換え、保
温表示を点滅して沸騰が終了したことを表示する(ステ
ップ#38)。
【0066】この状態でタイマ設定時刻になるか(ステ
ップ#39)、再沸騰・カルキ除去キー104が再沸騰
モードに操作されると、ブザー音を鳴らせるとともに、
保温表示を連続点灯に切換え、かつタイマ表示をオフし
てタイマ設定モードが解除されたことを表示し、リター
ンする。
【0067】図11はカルキ除去処理サブルーチンのフ
ローチャートを示し、カルキ除去モードであると(ステ
ップ#51)、前記液量データを読み込んで後(ステッ
プ#52)、カルキ除去のための液量に見合った沸騰継
続時間を設定し(ステップ#53)、前記湯沸しモード
での初期沸騰動作に設定継続時間を加算する(ステップ
#54)。
【0068】なお前記液量に見合ったカルキ除去のため
の継続時間の設定例を、通常沸騰の場合と分けて示せ
ば、下表の通りである。
【0069】
【表】
【0070】図12はポンプ動作処置サブルーチンを示
し、注出モードであると(ステップ#61)、前記初期
設定によって注出ロック状態とされているので、この状
態で注出ロック・解除キー106がオンされて注出ロッ
クが解除されるまで注出ロック・解除キー106部の注
出可表示116をオフ状態に保ち(ステップ#62、#
63)、注出ロック・解除キー106が操作されると注
出可表示116をオンするとともに、注出ロックを解除
し(ステップ#64)、圧力センサ103が注出操作キ
ー104によって押圧されていることによるセンサ出力
を読み込む(ステップ#65)。
【0071】次にセンサ出力が加圧状態にあるか、減圧
状態にあるかを判定し(ステップ#66)、加圧状態に
あれば加圧データとして前記センサ出力を取扱い、これ
に相当する加圧ランクを設定する(ステップ#67、6
8)。また減圧状態であれば減圧データとして前記セン
サ出力を取扱い、これに相当する減圧ランクを設定する
(ステップ#69、#70)。
【0072】続いて現駆動ランクから前記設定した増減
ランク分を増減した後のランクにてモータ14を駆動
し、注出操作の押圧の程度に応じた流量で内容液の注出
が行われるようにする(ステップ#71)。
【0073】このような注出動作は圧力センサ103が
注出操作から解放され、圧力センサ103がオフになる
まで繰返し行われる(ステップ#72)。注出が終了し
てモータの駆動が停止した以降に、継続して20秒以上
注出動作が行われなかった場合は、安全のため注出ロッ
ク処理を自動的に行ってリターンする(ステップ#7
3、#74)。
【0074】なお前記液量の検出は、どのように行って
もよく、例えば静電容量方式のものや、内容液の昇温特
降温特性から液量を判定するようにしてもよい。
【0075】
【考案の効果】本考案によれば通電切換手段によって
保温モードの通電状態に切り換えられたとき、判定手段
が働いて室温センサが検知している室温データと、液量
検出手段が検出している液量データとから、現時点での
内溶液の降温特性を判定する一方、通電制御手段がこの
判定した現時点での内溶液の降温特性に応じて保温モー
ドでのヒータの通電容量を設定するので、その時々の室
温および液量に応じて内溶液が実際に降温する分だけを
ヒータからの加熱により正確に補償して、室温や 液量の
違いによるバラツキなしに内溶液を所定温度に安定して
保温することができ、例えば玉露茶用や乳児のミルク用
に適した中温域の貯湯では、室温や液量の影響を受けて
内溶液温度が不安定になりやすく使用上問題となること
や、逆に、コーヒー等に適した高温域の貯湯では、室温
や液量の影響で内溶液が沸騰に至ってしまう危険があっ
て問題となることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す電気ポットの縦断
面図である。
【図2】図1の電気ポットの操作パネルの平面図であ
る。
【図3】図2の操作パネルの裏面の回路基板を示す平面
図である。
【図4】図2、図3の操作パネル、回路基板の組付け部
の拡大断面図である。
【図5】図1の電気ポットの制御回路のブロック図であ
る。
【図6】図1の電気ポットの主な動作制御のメインルー
チンを示すフローチャートである。
【図7】図6の液量判定処理サブルーチンのフローチャ
ートである。
【図8】図6の保温処理サブルーチンのフローチャート
である。
【図9】図1の制御での内容液の温度変化とヒータの通
電状態を示すグラフである。
【図10】図6のタイマ設定サブルーチンのフローチャ
ートである。
【図11】図6のカルキ除去サブルーチンのフローチャ
ートである。
【図12】図6のポンプ動作処理サブルーチンのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 器体 21 液量検出部 21a〜21c フォトセンサ 100 制御回路 101 マイクロコンピュータ210 室温センサ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容液を加熱するヒータと、このヒータ
    内溶液を沸騰させる湯沸かしモードと、内溶液を沸騰
    温度以下の所定温度に保温する保温モードとに通電状態
    を切換える通電切換手段を備えた電気貯湯容器におい
    て、 室温を検出する室温検出手段と、内溶液の残量を検
    出する液量検出手段と、保温モードでの通電状態のと
    き、室温データと液量データとから内溶液の降温特性を
    判定する判定手段と、保温モードでのヒータの通電容量
    を前記判定した内溶液の降温特性に応じて設定する通電
    制御手段とを備えたことを特徴とする電気貯湯容器。
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