JP3024538B2 - 浄化型の電気貯湯容器 - Google Patents

浄化型の電気貯湯容器

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JP3024538B2
JP3024538B2 JP8023516A JP2351696A JP3024538B2 JP 3024538 B2 JP3024538 B2 JP 3024538B2 JP 8023516 A JP8023516 A JP 8023516A JP 2351696 A JP2351696 A JP 2351696A JP 3024538 B2 JP3024538 B2 JP 3024538B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化型の電気貯湯
容器に関し、詳しくは浄化材に内容液を通過させ、ある
いは接触させて浄化できるようにする浄化型の電気貯湯
容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気貯湯容器は家庭用の電気ポットとし
て従来から広く提供され、利用されている。
【0003】このものは内容液を保温状態にして、ある
いは湯沸かし後に保温状態にして貯湯し、コーヒーやお
茶を抽出したりするのに必要温度の内容液をいつでも供
給できるようにする。
【0004】内容液は前記湯沸かしや保温のために加熱
され、特に湯沸かしのための加熱によっては、内容液が
沸騰状態にされることにより、異臭、あるいはカルキや
これの化合物であるトリハロメタンと云った異物が発散
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記保温や湯沸
かしのための加熱だけでは、前記異物は充分に発散され
ない。
【0006】そこで前記沸騰状態を適宜所定時間継続さ
せ、あるいは繰り返し行うことによりカルキの除去効果
を高めることが考えられている。
【0007】ところがこれでも、発散したカルキ分は器
体外に抜け出にくく、器体内に止まって器体内まわりに
付着等し、付着したカルキ類が再度内容液中に戻される
嫌いがある。このためカルキ除去に関してはなお不充分
である。
【0008】特開平3−211355号公報、特開平4
−312411号公報は、内容液が電動ポンプによって
注出されるのを利用し、内容液を必要に応じ電動ポンプ
によって循環させて、浄化材を繰り返し通過するように
し、積極的に浄化するものを提供している。
【0009】しかし、内容液が湯沸しされているときに
循環浄化すると、内容液が沸騰に近いか沸騰している状
態であることもあり、発生する蒸気によって攪乱したり
キャビテーション現象を起こしやすいので、内容液の浄
化に問題が生じる。
【0010】また、内容液が湯沸しされるときの対流を
利用して浄化することも考えられ、この場合の浄化は内
容液が沸騰しているほど浄化効果は上がるが、内容液の
注出が行われると、沸騰に近いか沸騰中の内容液の注出
でこれが噴き出すような事態を招きかねないので、やは
り内容液の浄化に問題が生じる。
【0011】本発明は以上のような点に鑑み、内容液の
浄化が問題なく達成できる浄化型の電気貯湯容器を提供
することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内容
液を加熱して湯沸しや保温を行うヒータと、内容液を器
体外に注出する注出手段と、内容液を所定の循環経路で
繰り返し循環させる内容液循環手段と、内容液の循環経
路の循環される内容液が繰り返し通過し、あるいは接触
できる位置に設けられ、この通過し、あるいは接触する
内容液を浄化する浄化材と、内容液の循環浄化処理の待
機を表示する待機表示部と、内容液が沸騰に近いか沸騰
状態にあるときに循環浄化待機の表示を行う待機表示部
とを備えたことを特徴とする浄化型の電気貯湯容器。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
てさらに、待機表示部が働くのと同時に、循環手段を非
動作状態にする制御手段を備える。
【0014】請求項3の発明は、内容液を加熱して湯沸
しや保温を行うヒータと、内容液を器体外に注出する注
出手段と、内容液が湯沸しされて内容液が対流する対流
経路の対流する内容液が繰り返し通過し、あるいは接触
できる位置に設けられ、この通過し、あるいは接触する
内容液を浄化する浄化材と、内容液の沸騰近いか沸騰状
態のときに注出の待機を表示する待機表示部とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明の上記構成では、循環手段が働
いて内容液が循環経路に沿って循環されるとき、循環経
路に設けられた浄化材を繰り返し通過し、あるいは接触
して強制浄化されるので、貯湯している内容液を繰り返
し浄化して使用に供することができる。特に、内容液が
沸騰近いか沸騰状態であるとき、待機表示部が働いて内
容液の循環浄化の待機を使用者に告知するので、使用者
が内容液が沸騰近いか沸騰状態であるのに循環手段を働
かせて内容液を循環浄化し、沸騰に近いか沸騰状態の内
容液が攪乱することの影響や、少ない内容液を循環させ
て器体内の内容液の残量を一時的にさらに少なくしてし
まい、高容量過熱での空炊き状態を積極的に招いてしま
うようなことを解消して、内容液の浄化が問題なく達成
されるようにすることができる。
【0016】請求項2の発明の上記構成では、請求項1
の発明に加えて、さらに、制御手段は、待機表示部が働
くのと同時に、循環手段を非動作状態にするので、湯沸
し状態での内容液の循環浄化を確実に阻止することがで
きる。
【0017】請求項3の発明の上記構成では、内容液が
ヒータにより加熱されて湯沸しされるとき、内容液は対
流によって対流経路に設けられた浄化材を繰り返し通過
し、あるいは接触して強制浄化されるので、貯湯してい
る内容液を繰り返し浄化して使用に供することができ
る。特に、内容液が沸騰近いか沸騰状態であるとき、待
機表示部を働かせて内容液の注出の待機を使用者に告知
するので、使用者が内容液が沸騰に近いか沸騰状態であ
るのに注出手段を働かせて内容液を注出して、沸騰に近
いか沸騰状態の内容液が噴き出るような事態を招くよう
なことを防止し、内容液の浄化が問題なく達成されるよ
うにすることができる。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図を参照して詳細に説
明する。
【0019】図1〜図4に示す本発明の第1の実施例は
湯沸かし可能でかつ非加圧タイプの電動ポンプによって
内容液を注出する電気ポットの場合を示している。図1
に示すように、ヒータ61が底部下面に当てがわれた内
容器2を外装ケース3内に収容して器体1を構成してい
る。内容器2は外装ケース3の上端に無理嵌めした合成
樹脂製の肩部材4によって上端フランジを受けられてい
る。
【0020】そして外装ケース3の下端には合成樹脂製
の底環5が当てがわれ、この底環5と前記内容器2の底
部とを図示しない連結金具によって連結し外装ケース
3、内容器2および底環5の相互を一体化している。底
環5の開口には底蓋10が複数の爪の嵌め合わせと一箇
所でのビス止めにて取付られ、この底蓋10の下面外周
部には、それに設けられた複数の爪8によって回転座体
9が回転可能に嵌め付けられ、器体1を定置したとき回
転座体9上で器体3が滑動して回転されるようになって
いる。
【0021】内容器2の底部には内容液を注出する注出
路11が接続されている。この注出路11は内容器2と
外装ケース3との間の空間で、肩部材4の前部に設けら
れた嘴状突出部12内にまで立ち上がり、この部分で逆
U字状に屈曲して吐出口19が下向きに開口している。
注出路11の内容器2よりも下になった部分には、注出
路11に流入する内容液を前記吐出口19に送り出す注
出ポンプ13が設けられ、モータ14によって駆動する
ようにしている。
【0022】前記嘴状突出部12の下側に当てがい外装
ケース3の前部に取付た下カバー15に注液ガイド16
が設けられ、前記吐出口19から吐出される内容液は一
旦大気に開放された後、前記注液ガイド16に受けられ
て案内され注液される。注液ガイド16は2重パイプ構
造をなし、前記吐出内容液が大気に開放され易く、かつ
注液時に外気を吸入して破泡網20とともに注液を細か
な泡状にして極く静かにしかも跳ね返りがないようにし
て注液できるようにしている。
【0023】注液ガイド16は下カバー15へはそれに
設けられている開口への螺合部18によって着脱自在に
取付られている。また注出路11の立ち上がり部は内容
器2と同じ液位となるのを利用して液量を静電容量方式
やフォトセンサ方式で検出する液量検出部21が設けら
れている。
【0024】内容器2の底部下には金具23を利用して
遮熱板24がビス止めされ、この遮熱板24と、ヒータ
61の裏側との間に抑えばね28を挟み込み、これによ
ってヒータ61を内容器2の底部下面に押し当ててい
る。遮熱板24の一部に前記モータ14が取付けられて
いる。
【0025】ヒータ61の中央の透孔には内容液の温度
を感知する温度センサ33が設けられ、遮熱板24にビ
ス止めされた保持板35が前記温度センサ33を遮熱壁
を介し保持している。
【0026】底環5には回路収容ボックス41が設けら
れている。回路収容ボックス41は底環4に一体成形し
た蓋部42と、この蓋部42に下方より当てがい取付け
た容器部44とからなる。容器部44と蓋部42との相
互間の合わせ目にはシールパッキング47が挟み込まれ
て回路収容ボックス42を密封容器としている。これに
より回路収容ボックス41に収容される回路基板48の
防水が充分になる。
【0027】器体1の上端には器体蓋62が設けられて
いる。器体蓋62はその後部で肩部材4にヒンジピン6
3によって開閉可能に枢着されている。この枢着は肩部
材4に着脱自在に嵌め合わせた軸受部材64に対して行
い、軸受部材64の着脱によって器体蓋62を着脱でき
るようにしている。これによって器体1内の洗浄や、内
容液の給排が容易となる。
【0028】軸受部材64は肩部材4の凹部65内に上
方より挿入され、凹部65内の係止部66に樹脂ばね片
164が弾性係合することにより不用意な脱落が防止さ
れる。軸受部材64を装着状態に確実に係止し、またこ
れを解除するためには、凹部65内に挿入された軸受部
材64の一部にフック部が弾性係合するロック部材67
が設けられ、この係止を解除するにはロック部材67を
ばね221に抗して係止解除方向にスライドさせるよう
になっている。
【0029】器体蓋62は軸受部材64との間でばね6
8によって開き方向に付勢され、閉じ状態は器体蓋62
の前端部に設けられたロック部材69がばね71の付勢
によって肩部材4の一部に設けた係止部72に係合する
ことによりロックされる。
【0030】ロック部材69は器体蓋62の裏板82上
面に形成された突起83によって進退を案内される。
【0031】ロック部材72の斜面75には、器体蓋6
2内の軸受1201に対し軸76によって後部を枢着さ
れたロック解除レバー77の先端部の突起78が当接し
ている。このロック解除レバー77は前記ロック部材6
9がばね71によって前記係合位置に進出されていると
き、前記斜面75によって突起78を介し上方に押上げ
られていて、先端部の操作部79が器体蓋62の上面開
口81から器体蓋62の表面と面一な状態に露出してい
る。
【0032】この状態で操作部79が押し下げられると
ロック解除レバー77は反時計方向に回動され突起78
によってロック部材69の斜面75を押動し、ロック部
材69をばね68に抗して後退させ前記係止部72との
係合を外す。このため器体蓋62の閉じ状態へのロック
が解除される。このロック解除が完了する時点では、ロ
ック解除レバー77と器体蓋62との間にはロックを解
除する方向の遊びがあり、器体蓋62はロック解除レバ
ー77が押圧操作から解放されているかどうかに係わり
なく前記ばね68によって開き方向に少し回動される。
【0033】これによってロック部材69は前記係止部
72の位置から上方に少しずらされるので、前記ロック
解除とともに操作部79から手を離す自然な操作によっ
て、ロック部材69が再度係止部72に係合するような
ことなしに、器体蓋62がばね68によって自動的に全
開状態まで開かれるようにしている。
【0034】ロック解除レバー77には安全部材111
が働かされている。安全部材111は器体蓋62にロッ
ク解除レバー77の長手方向にスライドできるように支
持されている。そして操作部112によりスライド操作
されると、係止部113がロック解除レバー77の先端
部の下に進退され、先端部の下に進入しているときロッ
ク解除レバー77の下動を阻止し、不用意なロック解除
が行われないようにしている。
【0035】器体蓋62の後部には前記軸受部材64の
外周部に圧接するばね片84がビス85によって取付け
られている。このばね片84は器体蓋62の開閉動作の
際に軸受部材64の外周に摺接し、器体蓋62がばね6
8によって開かれるときの開き動作に制動を及ぼす。し
たがって器体蓋62は前記ロック解除の際の自動的な開
き動作がゆっくりとした動作で行われる。
【0036】器体蓋62の裏板82の下面には内容器2
の後部を閉じる金属製の内蓋85が当てがわれ、図示し
ない位置にてビス止めされている。内蓋85の外周と裏
板82との間には内容器2の口縁に対向するシールパッ
キング86が挟持されており、器体蓋62が閉じられる
と内蓋85はこのシールパッキング86部で内容器2の
口縁に接し、内容器2を閉じる。
【0037】内蓋85と裏板82との間には内容器2内
で発生する蒸気を外部に逃がす蒸気通路87が設けられ
ている。蒸気通路87は内蓋85に内容器2側への開口
88を持ち、器体蓋62の後部側の上面に外部への開口
89を持っている。開口88部には裏板82に下方より
嵌め付けた弁室91が設けられ、これに器体1が転倒し
たときに閉じる転倒時止水弁92が設けられている。
【0038】前記回路基板48に装備された制御回路1
00はマイクロコンピュータ101を利用したものであ
る。嘴状突出部12の上面に設けた操作パネル201に
設けられる注出操作キー102は圧力センサ103を押
圧操作するように設けられており、注出操作時の押圧力
の差を圧力センサ103によって電気的信号に変換して
マイクロコンピュータ101(図3)に入力することに
より、前記注出ポンプ13の駆動電圧を切換えて注出流
量を増減制御するようにしている。
【0039】また前記注出路11の逆U字状の屈曲部の
上端部からは、内容器2内に内容液を戻す循環路301
が切換弁302を介し分岐接続されている。この循環路
301は器体1内から肩部内周面に開口する器体側循環
路301aと、前記器体蓋62内に設けられた蓋側循環
路301bとから構成されている。
【0040】蓋側循環路301bは器体蓋62が閉じら
れたとき、前記器体側循環路301aの開口の口パッキ
ング303と一端304が対向して圧接し互いに断接可
能に接続される一方、他端305が内蓋85の下面に突
出して内容器2内に臨むようになっている。
【0041】前記切換弁302は注出路11を注出ポン
プ13によって送り出されてくる内容液を、吐出口19
の側に導くか、あるいは循環路301の側に導くかを切
換えるものである。
【0042】これによって内容液は切換弁302の切換
操作に応じて、注出路11から吐出口19に流出させて
注出することができるし、また注出路11から循環路3
01に流入させて内容器2内に戻すことができる。
【0043】注出路11から循環路301に流れ、内容
器2内に戻される内容液の流れは、これを繰り返すこと
で内容液を所定時間だけ循環させることができる。この
循環される内容液を繰り返し浄化するために、前記蓋側
循環路301bの他端305側に浄化部306を設けて
いる。
【0044】この浄化部306は図2に示すように内蓋
85の開口310に無理嵌めしたケース307と、これ
にネジ部308にて着脱可能に装着される浄化剤カート
リッジ309とからなる。浄化剤カートリッジ309は
例えば活性炭311やセラミック吸着材等の臭いや異物
を除去できる浄化剤を収容している。
【0045】切換弁302は器体1の外部に位置する操
作レバー等と連結して外部から手操作できるようにする
ことができるが、これを電磁弁として注出ポンプ13の
注出操作によって内溶液を吐出口19側に導くように自
動的に切換え、他は循環路301側に内容液が流れるよ
うに切り換えておくようにすると便利である。
【0046】この場合、注出ポンプ13は切換弁302
が循環路301側に切換られている非注出時の適宜な時
点、例えば内容液を沸騰させ、あるいはカルキ除去のた
めに沸騰を持続する間、あるいは保温中のある時点や所
定時間ごとに循環による浄化が行われるようにすること
ができる。
【0047】また内容液が下限水位にあるとき、前記の
ような内容液を循環させての浄化操作は不要であるか
ら、このような水位が液量検出部21にて検出されてい
る場合には前記内容液の循環浄化処理は行われないよう
に制御するのが好適である。
【0048】操作パネル201は図3に示す通りであ
り、前記注出操作キー102の他、再沸騰・カルキ除去
設定キー104、タイマ設定キー105、液量の表示部
107、沸騰、カルキ除去、保温の各表示部108〜1
10、タイマ設定時刻の表示部111〜113が設けら
れている。さらに内容液が湯沸し状態、特に沸とう中か
その前後の沸騰に近い状態にあるときや、内容液の液位
が注出下限以下であるようなときに注出や循環浄化処理
を阻止するように制御する場合の注出、循環浄化処理の
待機表示部106も設けられている。内容液が沸騰に近
いか沸騰状態のときの循環浄化処理は、発生する蒸気や
気泡による攪乱の影響が出たり、内容液の残量が少なく
立っているとき、少ない内容液を循環させて器体内の内
容液の残量を一時的にさらに少なくしてしまい、高容量
過熱での空炊き状態を積極的に招いてしまう問題があ
る。さらに前記切換弁302も前記マイクロコンピュー
タ101に接続され、循環浄化設定キー501の操作の
もとに、前記のような制御を内容液注出用のモータ14
とともに受けるようにしてある。
【0049】特に、上記待機表示部106の表示は、こ
れに伴う注出、循環浄化処理の自動的な阻止に限らず、
使用者に告知するだけでも、使用者が内容液が湯沸し状
態で注出や循環浄化を行わないように促すことができる
ので有効である。
【0050】また操作パネル201には、前記浄化材で
ある活性炭311等の寿命を表示し、これの交換を促す
浄化材交換表示部321も設けてある。
【0051】この表示のために、マイクロクンピュータ
101は前記切換え弁302が内容液を循環させる側に
切り換えられている信号と、内容液を循環させるモータ
14のオン信号とが同時に受けている間の累計時間が所
定時間になることによって、浄化材が寿命に達したもの
と判断するようにしている。
【0052】このような累計処理が電源のオフによって
も達成されるように、マイクロコンピュータ101には
バックアップ電源502が接続されている。
【0053】もっとも内容液の浄化を意識した内容液の
循環時間に大差ないとすれば、単純に内容液を循環させ
るように切り換えられた回数のみによって、浄化材の寿
命を判定しても問題はない。
【0054】再沸騰・カルキ除去キー104と、注出ロ
ック・解除キー106とは、操作される毎に設定モード
がロータリー式に変化するようにされている。
【0055】図4は制御回路を示し、マイクロコンピュ
ータ101には図に示すように前記各種入出力に関する
電気、電子部品がA/D変換機301a、302aやス
イッチ回路303a、駆動回路304a、表示回路30
5aを介し適宜接続されている。
【0056】図5は前記浄化材の寿命表示を、内容液の
循環累積時間に基づいて行う場合のフローチャートを示
している。この処理では、浄化材が寿命に達して浄化材
交換表示部321を点灯するときは、モータ14を強制
的にオフして、浄化材が過剰使用される弊害を防止する
ようにしている。またこの時点でカウンタをリセットし
て交換される新しい浄化材の寿命のカウントに備えるよ
うにしている。
【0057】これは浄化材の交換時には、電気ポットの
電源が一旦切られることを想定して、浄化材交換表示の
あるときに電源が切られた場合に浄化材が交換されたと
判別する処理をしたものであり、電源が切られてもその
ままではバックアップ電源により累計カウントが続行さ
れてしまうので、強制的にリセットを行うようにしてい
る。
【0058】しかし、浄化材の交換を自動的に判別でき
るようにする場合、これを基にカウンタをリセットする
ようにするのが好適である。
【0059】なお前記実施例では、循環路301を注出
路11の上部から分岐形成しているが、どの部分から分
岐形成してもよいし、場合によっては注出路11と独立
して設けることもできる。この場合必要に応じて注出用
のポンプとは別に循環浄化処理のためのポンプを設ける
こともできる。
【0060】例えば器体蓋62の枢着部回りを循環路3
01が通過し、この枢着部回りの部分を可撓部や伸縮部
として器体蓋62開閉動作に応動できるようにしてもよ
い。
【0061】また本実施例のように器体蓋62が着脱可
能なものであると、この着脱に伴って循環路301の一
部が断接されるようにすることもできる。
【0062】なお、本実施例の待機表示部106の機能
と制御は、図7、図9の各実施例の操作パネル201に
おいても適用できるのは勿論である。
【0063】図6に示す本発明の第2の実施例は、循環
路301を内容器2の上部に接続し、これの途中に前記
浄化部306を設けてあり、循環路が複雑になるのを防
止することができる。他の構成は前記第1の実施例と変
わるところはない。
【0064】なお前記第1、第2の実施例のように内容
液を循環させる場合、循環させる内容液を浄化材を通過
させるまでもなく、噴霧状態等適宜な状態にて接触させ
るだけで内容液の浄化を図るようにすることもできる。
【0065】図7は本発明の第3の実施例を示してい
る。本実施例はベローズポンプ401を押圧操作するこ
とによって内容液を注出できるようにした手動式の電気
ポットの場合を示している。
【0066】本実施例では内容液の沸騰等による対流経
路402中に平板状の浄化部306を設けている。これ
によって内容液が沸騰等によって対流されることによ
り、浄化部306を通過し、あるいは浄化部306に接
触することにより浄化されるので、前記実施例同様に浄
化した内容液を使用に供することができる。
【0067】浄化部306は、図に示すように注出路1
1の内容器2の底部への開口部11aに取付け基部30
6aを着脱自在に嵌め込んで装着するようにしてある。
これによって内容液がベローズポンプ401からの加圧
空気によって加圧され、注出路11を通じて注出される
際に、浄化部304を通過するので、より確実に浄化す
ることができる。
【0068】図における403は、ベローズポンプ40
1を押圧操作する押圧板、404はベローズポンプ40
1の押圧操作に連動してベローズポンプ401から内容
器2内への給気路405と、蒸気抜き通路87とを切換
え閉塞する切換え弁である。
【0069】図8は本実施例での浄化部306の寿命の
判別とこれに基づく寿命表示とを行う制御のフローチャ
ートを示し、この制御では沸騰によって内容液が活発に
対流して浄化部306を通過し、または接触して積極的
に浄化されることに着目して、沸騰の回数によって浄化
部306の寿命を判定している。
【0070】もっとも沸騰を所定時間継続してカルキ除
去を行うモードを持つような場合、沸騰にも時間差があ
ることになるので、沸騰の累積時間によって浄化部30
6の寿命を判定するようにすることもできる。また前記
内容液の注出によっても浄化が行われるから、内容液の
注出回数や注出量の累積をも浄化部306の寿命判別の
要素に加えるようにすることもできる。
【0071】なお、操作パネル201での待機表示部1
06の表示によっては、内容液が湯沸し状態で対流によ
る浄化が行われているときに、使用者が内容液を注出す
るようなことを防止して、沸騰状態に近いか沸騰状態の
内容液が注出されて噴き出し、内容液の浄化に問題が生
じるようなことを防止することができる。
【0072】図9は本発明の第4の実施例を示してい
る。本実施例は第3の実施例と同様な手動式の電気ポッ
トにおいて、環状の浄化部306を内容器2の底部に各
に形成された上向きの段部4011に着脱自在に載せ、
内容液の対流経路402中に位置させている。
【0073】本実施例では内容液の注出時に、これを浄
化できない点で第3の実施例と異なっている。他は代わ
るところはないので重複する説明は省略する。
【0074】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、循環手段が働
いて内容液が循環経路に沿って循環されるとき、循環経
路に設けられた浄化材を繰り返し通過し、あるいは接触
して強制浄化されるので、貯湯している内容液を繰り返
し浄化して使用に供することができる。特に、内容液が
沸騰に近いか沸騰状態であるとき、待機表示部が働いて
内容液の循環浄化の待機を使用者に告知するので、使用
者が内容液が沸騰に近いか沸騰状態であるのに循環手段
を働かせて内容液を循環浄化し、沸騰に近いか沸騰状態
の内容液を循環させて攪乱の影響が出たり、少ない内容
液を循環させて器体内の内容液の残量を一時的にさらに
少なくしてしまい、高容量過熱での空炊き状態を積極的
に招いてしまうようなことを解消して、内容液の浄化が
問題なく達成されるようにすることができる。
【0075】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加えて、さらに、制御手段は、待機表示部が働くのと
同時に、循環手段を非動作状態にするので、湯沸し状態
での内容液の循環浄化を確実に阻止することができる。
【0076】請求項3の発明にれば、内容液がヒータに
より加熱されて湯沸しされるとき、内容液は対流によっ
て対流経路に設けられた浄化材を繰り返し通過し、ある
いは接触して強制浄化されるので、貯湯している内容液
を繰り返し浄化して使用に供することができる。特に、
内容液が沸騰に近いか沸騰状態であるとき、待機表示部
さ働いて内容液の注出の待機を使用者に告知するので、
使用者が内容液が沸騰に近いか沸騰状態であるのに注出
手段を働かせて内容液を注出し、沸騰に近いか沸騰状態
の内容液が噴き出るような事態を招くようなことを防止
し、内容液の浄化が問題なく達成されるようにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気ポットの縦断
面図である。
【図2】図1の電気ポットの浄化部の断面図である。
【図3】図1の電気ポットの操作パネルの平面図であ
る。
【図4】図1の電気ポットの制御回路のブロック図であ
る。
【図5】図1の電気ポットの浄化部の寿命表示処理の内
容を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例を示す電気ポットの一部
の断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す電気ポットの縦断
面図である。
【図8】図7の電気ポットの浄化部の寿命表示処理の内
容を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施例を示す電気ポットの縦断
面図である。
【符号の説明】
1 器体 11 注出路 13 注出ポンプ 14 モータ 61 ヒータ 100 制御回路 101 マイクロコンピュータ 104 再沸騰・カルキ除去キー 106 待機表示部 301 循環路 302 切換弁 306 浄化部 311 活性炭 401 ベローズポンプ 501 循環浄化設定キー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−33561(JP,A) 特開 平8−196416(JP,A) 特開 平7−272(JP,A) 特開 平9−294675(JP,A) 実公 昭35−11863(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21 101 C02F 1/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容液を加熱して湯沸しや保温を行うヒ
    ータと、内容液を器体外に注出する注出手段と、内容液
    を所定の循環経路で繰り返し循環させる内容液循環手段
    と、内容液の循環経路の循環される内容液が繰り返し通
    過し、あるいは接触できる位置に設けられ、この通過
    し、あるいは接触する内容液を浄化する浄化材と、内容
    液の循環浄化処理の待機を表示する待機表示部と、内容
    液が沸騰に近いか沸騰状態のときに循環浄化処理待機を
    表示する待機表示部とを備えたことを特徴とする浄化型
    の電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 待機表示部が働くのと同時に、循環手段
    を非動作状態にする制御手段を備えた請求項1に記載の
    浄化型の電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 内容液を加熱して湯沸しや保温を行うヒ
    ータと、内容液を器体外に注出する注出手段と、内容液
    が湯沸しされて内容液が対流する対流経路の対流する内
    容液が繰り返し通過し、あるいは接触できる位置に設け
    られ、この通過し、あるいは接触する内容液を浄化する
    浄化材と、内容液の注出の待機を表示する待機表示部
    と、内容液が沸騰に近いか沸騰状態のときに注出の待機
    を表示する待機表示部とを備えたことを特徴とする浄化
    型の電気貯湯容器。
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