JPH06197842A - 浄化型の電気貯湯容器 - Google Patents

浄化型の電気貯湯容器

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JPH06197842A
JPH06197842A JP34921292A JP34921292A JPH06197842A JP H06197842 A JPH06197842 A JP H06197842A JP 34921292 A JP34921292 A JP 34921292A JP 34921292 A JP34921292 A JP 34921292A JP H06197842 A JPH06197842 A JP H06197842A
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purifying
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liquid contents
container
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Hisanaga Kaede
寿長 楓
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造にて、内容液を浄化部により十分
に強制浄化して、清浄で異臭のないおいしい内容液を使
用に供せるようにする。 【構成】 器体4の内容液の注出路12の基部が開口し
た底部内面の上部に、この底部内面のほぼ全域を覆う大
きさの浄化部64を設けたことを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浄化型の電気貯湯容器
に関するものであり、詳しくは内容液が注出されたり、
対流されたりするのを利用して、極く簡単な構成でしか
も確実に強制浄化することができる浄化型の電気貯湯容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気貯湯容器は家庭用の電気ポットとし
て従来から多く提供されている。
【0003】このものは内容液を保温状態にして、ある
いは湯沸かし後に保温状態にして貯湯し、コーヒーやお
茶を抽出したりするのに必要温度の内容液をいつでも供
給できるようにする。
【0004】内容液は前記湯沸かしや保温のために加熱
され、特に湯沸かしのための加熱によっては、内容液が
沸騰状態にされることにより、異臭、あるいはカルキや
これの化合物であるトリハロメタンと云った異物が発散
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記保温や湯沸
かしのための加熱だけでは、前記異物は充分に発散さ
れ、除去されない。
【0006】そこで前記沸騰状態を適宜所定時間継続さ
せ、あるいは繰り返し行うことによりカルキの除去効果
を高めることが考えられている。
【0007】ところがこれでも、発散したカルキ分は器
体外に抜け出にくく、器体内に止まって器体内まわりに
付着等し、付着したカルキ類が再度内容液中に戻される
嫌いがあるので、カルキ除去に関してはなお不充分であ
る。
【0008】そこで本発明は、この種の電気貯湯容器で
は内容液は加熱により対流を生じたり、ポンプによって
注出されるときに注出流が生じたりされることに着目
し、簡単な構成で設けた浄化部を内容液が確実に通過し
て、異臭、あるいはカルキ類等の異物を充分に除去する
ことができる浄化型の電気貯湯容器を提供することを課
題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を達成するために、器体の内容液の注出路の基部が開
口した底部内面の上部に、この底部内面のほぼ全域を覆
う大きさの浄化部を設けたことを特徴とするものであ
り、浄化部に上下の貫通孔を多数設けるのが好適であ
る。
【0010】
【作用】本発明の上記構成によれば、浄化部が器体の内
容液の注出路の基部が開口した底部内面のほぼ全域を覆
っており、器体内の内容液に加熱による対流が生じる
と、内容液の浄化部の下にある部分が浄化部を上に抜け
て上昇していき、この内容液の器体内の上昇によって、
内容液の浄化部よりも上にある部分が下降しながら浄化
部を下に抜けて器体の底部に追いやられるので、器体内
の内容液は上昇するときおよび下降するときに浄化部を
通過するように対流させられて、浄化部を繰り返し確実
に通過して、浄化部による強制浄化を十分に受けるよう
にすることができる。また器体内の内容液が注出路を通
じて注出されるとき、浄化部下の内容液が注出により減
量化するのに伴い、浄化部上の内容液が浄化部を通じて
浄化部下に補給されるので、これによっても器体内の大
半の内容液が浄化部を通過して強制浄化されるようにす
ることができる。
【0011】浄化部に上下の貫通孔が多数設けられてい
ると、内容液の通過を容易にして、内容液の活発な対流
を保証して、内容液と浄化部の通過および接触回数を増
大することができる。
【0012】
【実施例】図1に示す本発明の第1の実施例について説
明する。本実施例は湯沸かし可能でかつ非加圧タイプの
電動ポンプによって内容液を注出する電気ポットの場合
を示している。図1に示すように、ヒータ1が底部側周
面に当てがわれた内容器2を外装ケース3内に収容して
器体4を構成している。内容器2は外装ケース3の上端
に無理嵌めした合成樹脂製の肩部材5によって上端フラ
ンジを受けられている。
【0013】外装ケース3の下端には合成樹脂製の底環
6が当てがわれ、この底環6と前記内容器2の底部とを
図示しない連結金具によって連結し外装ケース3、内容
器2および底環6の相互を一体化している。底環6には
回路ボックス8が一体形成され、底環6の中央開口には
底蓋9が下方から当てがわれてビス止めされている。
【0014】この底蓋9の外周に回転座体11を回転可
能に嵌め合わせ保持している。これによって器体4を定
置したとき回転座体11上で器体4が滑動して回転され
る。
【0015】内容器2の底部には内容液を注出する注出
路12が接続されている。この注出路12は内容器2と
外装ケース3との間の空間で、肩部材5の前部に設けら
れた嘴状突出部13内にまで立ち上がり、この部分で逆
U字状に屈曲して吐出口14が下向きに開口している。
注出路12の内容器2よりも下になった部分には、注出
路12に流入する内容液を前記吐出口14に送り出す電
動の電動注出ポンプ15が設けられ、モータによって駆
動するようにしている。
【0016】前記嘴状突出部13の下側に当てがい外装
ケース3の前部に取付た下カバー16に注液ガイド17
が嵌め付けられ、前記吐出口14から吐出される内容液
は一旦大気に開放された後、前記注液ガイド17に受け
られて案内され注液される。
【0017】内容器2の底部下面の中央部には、ヒータ
1の中央孔を通じて温度センサ21が当てがわれ、内容
液の温度を検出して、回路ボックス8に収容される制御
回路22に内容液の温度情報を与える。これによって制
御回路22は内容液を所定の温度に保温するようにヒー
タ1を通電制御したり、内容液の沸騰の有無を判断した
りする。
【0018】器体4の上端には器体蓋31が設けられて
いる。器体蓋31はその後部で肩部材5の内側に一部が
開放するように設けられた軸受部32にヒンジピン33
によって開閉および着脱が可能なように枢着されてい
る。器体蓋31の着脱は器体蓋31に一体のヒンジピン
33が軸受部32の開放部から出し入れできる状態にま
で器体蓋31を開くことによって可能となる。したがっ
て器体蓋31が閉じ状態にあるとき器体蓋31が不用意
に外れるようなことが回避される。
【0019】器体蓋31の前端部にはロック部材34が
設けられ、器体蓋31が閉じられたとき肩部材5の一部
に設けた図示しない係止部に弾性係合することにより器
体蓋31を閉じ状態に係止する。このロック部材34は
これに働かされたばねに抗し外部のロック解除部材30
にて後退方向に押動されることにより、前記係止部との
係合が外れ器体蓋31の係止を解除する。
【0020】器体蓋31の裏板35の内側には金属板か
らなる内蓋36が当てがわれ、ビス止めされている。内
蓋36の外周にはシールパッキング38が装着され、こ
れが内容器2の後部に当接して内容器2を閉じるように
している。
【0021】内蓋36と前記器体蓋31の裏板35との
間には、内容器2内で発生する蒸気を外部に逃がす蒸気
通路39が設けられ、内容器2内が蒸気の発生によって
異常昇圧するのを回避するようにしている。
【0022】この蒸気通路39の途中には器体4の転倒
時に内容液が蒸気通路39を通じて流出するのを防止す
る転倒時止水弁41や、器体4の転倒時に内容液が蒸気
通路39を通じて外部に流出しようとしても、これを蒸
気通路39の途中に溜め込み、外部への流出を遅らせる
液溜め40が設けられている。
【0023】肩部材5の嘴状突出部13の上面には、電
動注出ポンプ15を働かせたり、電気ポットが有する各
種モードを設定したりする操作パネル44が設けられ、
操作パネル44の内側に設けられた操作基板45上の各
種スイッチを押圧操作し、また操作基板45上に設けら
れたLED等の各種表示部の点灯、消灯を外部に表示で
きるようにしてある。
【0024】また注出路12の逆U字状の屈曲部の直ぐ
下には転倒時止水弁61が設けられている。
【0025】さらに内容器2の注出路12の基部が開口
する底部内面の上部には、これのほぼ全域を覆う浄化部
64が設けられている。この浄化部64は活性炭やセラ
ミック等の浄化材64aを多孔状態に成形された通気性
の樹脂製のケース64b内に収容してあり、円盤型をし
ている。ケース64bの上面には着脱用の把手64cが
一体形成され、下面の外周部3か所には載置脚64dが
一体に形成されている。図ではケース64bは一体に図
示してあるが、上下に分割できるようにしたものを分離
できるように嵌め合わせ、浄化材64aが寿命に達した
ときにこれを交換できるようにすることができる。
【0026】前記載置脚64dの下端には、ゴム製の位
置決めブッシュ65が弾性的に装着されている。これに
対向して内容器2の底部には前記ブッシュ65が弾性的
に嵌まり込む位置決め凹部66を外周部3か所に形成し
てあり、この位置決め凹部66にブッシュ65が上方か
ら弾性的に嵌まり込むことによって、浄化部64は位置
決め状態で内容器2の底部内に装着され、内容器2の底
部内面との間に少しの隙間S1を持ち、かつ内容器2の
胴部内面との間に前記隙間S1に連続する環状隙間S2
を持つようにされる。
【0027】これにより、内容器2内の内容液に加熱に
よる対流が生じると、内容液の浄化部64の下にある部
分が浄化部64を上に抜けて上昇していき、この内容液
の内容器2内の上昇によって、内容液の浄化部64より
も上にある部分が下降しながら浄化部64を下に抜けて
内容器2内の底部に追いやられるので、内容器2内の内
容液は上昇するときおよび下降するときに浄化部64を
通過するように対流させられて、浄化部64を繰り返し
確実に通過して、浄化部64による強制浄化を十分に受
けることができる。
【0028】そして内容液の対流は内容液が沸騰される
とき活発になるので、内容液が沸騰される都度前記強制
浄化が強力に行われる。
【0029】また内容器2内の内容液が注出路12を通
じて注出されるとき、浄化部64下の内容液が注出によ
り減量化するのに伴い、浄化部64上の内容液が浄化部
64を通じて浄化部64下に補給されるので、これによ
っても内容器2内の大半の内容液が浄化部64を通過し
て強制浄化されるようにすることができる。
【0030】したがって、前記内容器2内の底部に浄化
部を装着するだけの簡単な構造にて多くの機会に内容液
の強制浄化を行うことができ、十分な浄化機能を奏し、
清浄で臭いのないおいしい内容液を使用に供することが
できる。
【0031】浄化部64と内容器2の底部との間の隙間
Sがなければ、内容液が浄化部64の下に位置せず、内
容液が対流してもこれが浄化部64を通過する保証はな
い。
【0032】また内容器2内の内容液が注出されるとき
も、浄化部64における注出路12の開口部に対応する
部分しか通過しない状態が生じる。しかし前記隙間Sが
あることによって、対流する内容液の通過が確実となる
し、内容液の注出による内容器内の内容液の浄化部64
への通過域が浄化部64の全域に及ぶようにすることが
できる。
【0033】また隙間Sが大きすぎると、内容液は浄化
部64の下で対流して、浄化部64を通過しにくくな
る。したがって浄化部64は内容器2内の底部寄りに位
置設定されるのが好適である。
【0034】また浄化部64と内容器2の胴部との間の
隙間S2は、隙間S1に通じていることにより、内容液
の浄化部64下へのまわりをよくし、浄化部64下の内
容液が不足気味になるようなことを回避することがで
き、内容液の加熱による対流の上昇流は内容器2の底部
中央にて活発であることと、前記隙間S2では内容液の
対流の下降流および重力による下降流とによって、上昇
流がバイパスする通路とはならない。しかも隙間S2は
小さいのでここを通過する下降流の流量は極く少なく、
対流により生じる活発な下降流の大半は浄化部64を通
過して浄化部64の下に移動することになるので、前記
対流による強制浄化を損なうことはない。
【0035】図2は本発明の第4の実施例を示してい
る。本実施例はベローズポンプ101を押圧操作するこ
とによって内容液を注出できるようにした手動式の電気
ポットの場合を示している。
【0036】本実施例では、浄化部64はセラミック製
浄化材64aを円盤型に成形したものであり、ノンケー
シングタイプで、上下の貫通孔64fを多数設けたもの
を採用し、この浄化部64は内容器2の底部中央に立設
した取付けピン81の上端の細径部81aに中央の取付
け孔64gを嵌め合わせて所定位置に装着し、細径部8
1aのねじ部に螺合したナット82によって前記装着位
置に固定している。
【0037】本実施例の場合の浄化機能としては、浄化
部64の前記多数の貫通孔64fによって、浄化部64
上下の内容液の行き来をさらに活発にすることができ、
内容液の加熱による活発な対流を保証しながら、浄化部
64を通過させて第1の実施例と同様の強制浄化を達成
するのと同時に、対流する内容液が貫通孔64fを繰り
返し上下に抜けるときのノンケーシングタイプの浄化部
64との接触によっても強制浄化を繰り返し受けること
ができ、この点で第1の実施例の場合とことなってい
る。
【0038】もっとも、ケーシングタイプであってもケ
ーシングが通液性に富み、外部から接触する内容液を内
部の浄化材64aに難なく接触させられるような材質や
厚みのものであると、前記のようにノンケーシングタイ
プのものとしなくてもよいのは勿論である。
【0039】図における103は、ベローズポンプ10
1を押圧操作する押圧板、104はベローズポンプ10
1の押圧操作に連動してベローズポンプ101から内容
器2内への給気路105と、蒸気抜き通路39とを切換
え閉塞する切換え弁である。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、加熱により対流される
内容液が上昇するときおよび下降するとき、器体の内容
液の注出路の基部が開口した底部内面のほぼ全域を覆っ
ている浄化部を繰り返し確実に通過して、浄化部による
強制浄化を十分に受けるようにするし、器体内の内容液
が注出路を通じて注出されるときの浄化部下の内容液の
減量化によって、浄化部上の内容液が浄化部を通じて浄
化部下に補給されることによっても器体内の大半の内容
液が浄化部を通過して強制浄化されるようにするので、
器体内の底部に浄化部を装着するだけの簡単な構造によ
って、十分に浄化した清浄で異臭のない内容液を使用に
供することができる。
【0041】浄化部に上下の貫通孔が多数設けられてい
ると、内容液の通過を容易にして、内容液の活発な対流
を保証して、内容液と浄化部の通過および接触回数を増
大し、浄化機能をさらに向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気ポットの縦断
面図である。
【図2】
【符号の説明】
4 器体 12 注出路 15 注出ポンプ 64 浄化部 64a 浄化材 64d 載置脚 64f 貫通孔 64g 取付孔 65 ブッシュ 66 位置決め凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体の内容液の注出路の基部が開口した
    底部内面の上部に、この底部内面のほぼ全域を覆う大き
    さの浄化部を設けたことを特徴とする浄化型の電気貯湯
    容器。
  2. 【請求項2】 浄化部に上下の貫通孔を多数設けある請
    求項1に記載の浄化型の電気貯湯容器。
JP4349212A 1992-12-28 1992-12-28 浄水型の電気貯湯容器 Expired - Fee Related JPH0771536B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08215044A (ja) * 1995-02-17 1996-08-27 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 浄水型の電気貯湯容器
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