JPH06197841A - 浄化型の電気貯湯容器 - Google Patents

浄化型の電気貯湯容器

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JPH06197841A
JPH06197841A JP34921192A JP34921192A JPH06197841A JP H06197841 A JPH06197841 A JP H06197841A JP 34921192 A JP34921192 A JP 34921192A JP 34921192 A JP34921192 A JP 34921192A JP H06197841 A JPH06197841 A JP H06197841A
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liquid
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Takeshi Matsumoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内容液と器体内の上部空間の空気や蒸気とに
対する気液2相浄化機能を奏し、浄化部が徒に寿命が短
くなるのを防止できるようにする。 【構成】 吸着性浄化材よりなる浄化部64を、器体4
の内容液の貯留域ないしは流路にてこの内容液と接する
液相浄化状態と、器体4の上部空間にて器体4内空気や
蒸気と接する気相浄化状態とを有するように設けたこと
を特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、循環浄化型の電気貯湯
容器に関するものであり、詳しくは内容液を循環させな
がら浄化し貯湯することができる循環浄化型の電気貯湯
容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気貯湯容器は家庭用の電気ポットとし
て従来から多く提供されている。
【0003】このものは内容液を保温状態にして、ある
いは湯沸かし後に保温状態にして貯湯し、コーヒーやお
茶を抽出したりするのに必要温度の内容液をいつでも供
給できるようにする。
【0004】内容液は前記湯沸かしや保温のために加熱
され、特に湯沸かしのための加熱によっては、内容液が
沸騰状態にされることにより、異臭、あるいはカルキや
これの化合物であるトリハロメタンと云った異物が発散
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記保温や湯沸
かしのための加熱だけでは、前記異物は充分に発散され
ない。
【0006】そこで前記沸騰状態を適宜所定時間継続さ
せ、あるいは繰り返し行うことによりカルキの除去効果
を高めることが考えられている。
【0007】ところがこれでも、発散したカルキ分は器
体外に抜け出にくく、器体内に止まって器体内まわりに
付着等し、付着したカルキ類が再度内容液中に戻される
嫌いがあるので、カルキ除去に関してはなお不充分であ
る。
【0008】そこで従来、内容液を活性炭等の浄化材に
よって強制的に浄化するようにすることが考えられてい
る。
【0009】しかしこれらの浄化材は、内容液が所定温
度以下のときに良好な浄化機能を奏するが、所定温度以
上では浄化機能が弱くなるとともに、既に捕捉している
異物類が遊離し内容液中に戻ってしまう嫌いもある。し
たがって内容液中への浸漬時間や度合が増すと問題であ
る。また所定温度以下でも浄化材の内容液中への浸漬時
間や度合いが極度に増大すると、浄化材の必要以上の働
きによって寿命が徒に短くなり使用上問題である。
【0010】これら浄化材の使用によっても、にわかに
内容液中のカルキ分や異臭が除去されることはなく、内
容液が沸騰等するときにはカルキ分や異臭等が発散され
ることになるが、これに対処できるようにしたものは未
だ提案されていない。
【0011】本発明は上記のような問題を解消すること
ができる浄化型の電気貯湯容器を提供することを課題と
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を達成するために、活性炭やセラミック等よりなる吸
着性浄化材よりなる浄化部を、器体の内容液の貯留域な
いしは流路にてこの内容液と接する液相浄化状態と、器
体の上部空間にて器体内空気や蒸気と接する気相浄化状
態とを有するように設けたことを特徴とするものであ
る。
【0013】この場合、内容液温度に応答して伸縮する
形状記憶合金により浄化部を器体内に吊持し、内容液温
度が所定温度以下のときの形状記憶合金の変形により浄
化部が下動されて液相浄化状態となり、内容液温度が所
定温度以上のときの形状記憶合金の変形により浄化部が
上動されて気相浄化状態となるようにすることができ
る。
【0014】また、浄化部を、器体の口部にこの口部を
塞ぐように装着するとともに、器体の上部空間内に位置
するようにし、器体内に口部から補給される内容液が浄
化部を通過する間、液相浄化状態となり、他は器体内の
上部空間にて空気および蒸気と接触した気相浄化状態と
なるようにすることもできる。
【0015】また、浄化部を内容液に浮遊させ、下半部
側が内容液中に浸漬された液相浄化状態となり、上半部
側が器体内の上部空間に露出した気相浄化状態となるよ
うすることもできる。
【0016】さらに、浄化部を器体内の上部空間に設け
るとともに、内容液を器体から一旦注出した後、器体内
の上部空間へ前記浄化部に向けて流出させ器体内に戻す
循環手段を備え、浄化部は通常、器体内の上部空間にあ
って気相浄化状態をなしているが、内容液が循環されて
前記浄化部に向けて流出されこれに接触する間、液相浄
化状態となるようにしてもよい。
【0017】
【作用】本発明の上記構成によれば、吸着性浄化材より
なる浄化部が、器体の内容液の貯留域ないしは流路にて
この内容液と接する液相浄化状態で、内容液を強制浄化
することができるし、器体の上部空間にて器体内空気や
蒸気と接する気相浄化状態で器体内空気や蒸気に随伴し
ている内容液中から発散しているカルキ分や異臭を吸着
により捕捉して、器体内空気や蒸気から除去することが
できる。そして気相浄化状態により、浄化部をこれが内
容液と接触する液相浄化状態から一次解放し、あるいは
液相浄化状態を緩和するので、浄化部が液相浄化状態に
ある時間や度合いを軽減することができる。
【0018】この場合、内容液温度が所定温度以下のと
きの形状記憶合金の変形によりこれが吊持している浄化
部が下動されて液相浄化状態となり、内容液温度が所定
温度以上のときの形状記憶合金の変形により浄化部が上
動されて気相浄化状態となるようにすると、液相浄化状
態がこれに適した温度の内容液につき得られるので、浄
化を有利に行うことができる。
【0019】また、器体の口部にこの口部を塞ぐように
装着された浄化部が、器体の上部空間内に位置し、器体
内に口部から補給される内容液が浄化部を通過する間、
液相浄化状態となり、他は器体内の上部空間にて空気お
よび蒸気と接触した気相浄化状態となるようにすると、
気液2相の強化状態を極く単純な構成で得ることができ
る。
【0020】また、内容液に浮遊された浄化部が、下半
部側が内容液中に浸漬された液相浄化状態となり、上半
部側が器体内の上部空間に露出した気相浄化状態となる
ようすると、さらに単純な構成により気液2相の浄化状
態が得られるし、内容液の液位の変動によっても変わら
ない利点がある。
【0021】さらに、器体内の上部空間に浄化部が位置
して通常は気相浄化状態を単純に得ながら、循環手段に
より内容液を器体から一旦注出した後、器体内の上部空
間へ前記浄化部に向けて流出させ器体内に戻すときに、
内容液と接触して液相浄化状態となるようにすると、循
環手段を選択的に働かせて液相浄化状態を必要に応じて
自在に得ることができるし、循環後に浄化部に向けて流
出される内容液は器体内空気による瀑気をも受けるの
で、カルキ分や異臭の発散を促進することができる。
【0022】
【実施例】図1、図2に示す本発明の第1の実施例につ
いて説明する。本実施例は湯沸かし可能でかつ手操作式
のベローズポンプによって内容液を注出する電気ポット
の場合を示している。図1に示すように、ヒータ1が底
部側周面に当てがわれた内容器2を外装ケース3内に収
容して器体4を構成している。内容器2は外装ケース3
の上端に無理嵌めした合成樹脂製の肩部材5によって上
端フランジを受けられている。
【0023】そして外装ケース3の下端には合成樹脂製
の底環6が当てがわれ、この底環6と前記内容器2の底
部とを図示しない連結金具によって連結し外装ケース
3、内容器2および底環6の相互を一体化している。底
環6には回路ボックス8が一体形成され、底環6の中央
開口には底蓋9が下方から当てがわれて固着され、この
底蓋9の外周に回転座体11を回転可能に挟持してい
る。これによって器体4を定置したとき回転座体11上
で器体4が滑動して回転されるようになっている。
【0024】内容器2の底部には内容液を注出する注出
路12が接続されている。この注出路12は内容器2と
外装ケース3との間の空間で、肩部材5の前部に設けら
れた嘴状突出部13内にまで立ち上がり、この部分で逆
U字状に屈曲して吐出口14が下向きに開口している。
【0025】前記嘴状突出部13の下側に当てがい外装
ケース3の前部に取付た下カバー16に注液ガイド17
が嵌め付けられ、前記吐出口14から吐出される内容液
は一旦大気に開放された後、前記注液ガイド17に受け
られて案内され注液される。
【0026】内容器2の底部中央にはヒータ1の中央孔
を利用して温度センサ21が当てがわれ、回路ボックス
8に収容される制御回路22に内容液の温度情報を与え
る。
【0027】これによって制御回路22は内容液を所定
の温度に保温するようにヒータ1を通電制御する。
【0028】器体4の上端には器体蓋31が設けられて
いる。器体蓋31はその後部で肩部材5の内側に一部が
開放するように設けられた軸受部32にヒンジピン33
によって開閉および着脱が可能なように枢着されてい
る。器体蓋31の着脱は器体蓋31に一体のヒンジピン
33が軸受部32の開放部から出し入れできる状態にま
で器体蓋31を開くことによって可能となる。したがっ
て器体蓋31が閉じ状態にあるとき器体蓋31が不用意
に外れるようなことが回避される。
【0029】器体蓋31の前端部にはロック部材34が
設けられ、器体蓋31が閉じられたとき肩部材5の一部
に設けた図示しない係止部に弾性係合することにより器
体蓋31を閉じ状態に係止する。このロック部材34は
これに働かされたばねに抗しロック解除部材30にて後
退方向に押動れることによって、前記係止部との係合が
外れ器体蓋31の係止を解除する。
【0030】器体蓋31内には、内容液を加圧すること
により注出路12を通じて押し出し吐出口注出14へ注
出するベローズポンプ101が設けられ、器体蓋31の
上部中央に露出している押圧板102によって押圧操作
されるようになっている。103は前記ベローズポンプ
101から内容器2内に加圧空気を供給する給気路であ
る。
【0031】器体蓋31の裏板35の内側には金属板か
らなる内蓋36が当てがわれ、ビス37によって取付け
られている。内蓋36の外周にはシールパッキング38
が装着され、これが内容器2の後部に当接して内容器2
を閉じるようにしている。
【0032】内蓋36と前記器体蓋31の裏板35との
間には、内容器2内で発生する蒸気を外部に逃がす蒸気
通路39が設けられ、内容器2内が蒸気の発生によって
異常昇圧するのを回避するようにしている。
【0033】この蒸気通路39の途中には転倒時に内容
液が蒸気通路39を通じて流出するのを防止する転倒時
止水弁41が設けられている。
【0034】前記給気路103と蒸気通路39とは分岐
孔104部で分岐していおり、前記押圧板102の押
圧、復帰動作に連動する弁105が、分岐孔104とベ
ローズポンプ101の吐出口106とを択一的に塞ぐこ
とによって、内容液を注出するために内容液の加圧と、
内容液を注出しないときの蒸気通路39を通じた蒸気の
放出とが達成されるようにしている。
【0035】また器体4の肩部材5の後部には前記蒸気
通路39に臨んで蒸気の温度を検出する蒸気センサ43
が設けられ、蒸気通路39を通じて排出される蒸気の温
度を前記制御回路22に与える。
【0036】これによって制御回路22は、蒸気温度に
よって内容液が沸騰したかどうかを判定し、内容液の湯
沸かし動作の継続、停止を制御する。
【0037】肩部材5の嘴状突出部13の上面には、電
気ポットの各種モードを設定する操作パネル44が設け
られ、操作パネル44の内側に設けられる操作基板45
上の各種のスイッチを押動操作し、また操作基板45上
に設けられたLED等の各種の表示部材による点灯、消
灯の表示が行われるようにしてある。
【0038】前記注出路12の逆U字状の屈曲部の直ぐ
下には転倒時止水弁61が設けられている。
【0039】内容器2の口部2aの満水表示部2bの少
し上に、内面数カ所に突出する突起部111を設け、こ
れら突起部111に浄化部ユニット112を上方より嵌
め付けてある。
【0040】浄化ユニット部112は、前記突起部11
1に上方より載せて安定に保持される金属製の円盤型の
支持板113と、この支持板113の中央開口に上方か
ら着脱できるように嵌め合わされて鍔部114aを受け
止められる浄化部ケース114とを備え、この浄化部ケ
ース114内に活性炭やセラミックよりなる浄化材64
aを保持した浄化部64を収容している。
【0041】浄化材64aはケース64bに収容してあ
り、これらがなす浄化部64を、浄化部ケース114の
底部にばね状の形状記合金117を介し支持している。
浄化部ケース114は上端部を除き前記満水位よりも下
方になり、内容液中に浸漬されるようにしてある。
【0042】形状記憶合金117は、例えば内容液が7
0℃に達するまでは、図2に実線で示す収縮状態にあ
り、支持している浄化部64を内容液に浸漬させ、内容
液と接触する液相浄化状態に保ち、内容液が70℃を上
回ると、図2に仮想線で示すように伸長して、浄化部6
4を持ち上げ、内容液の上の内容器2内の上部空間に位
置して、内容器2内の上部空間の空気と蒸気とに接触す
る気相浄化状態となるようにしてある。
【0043】したがって、浄化部64は内容液が70℃
以下であるときだけ、したがって浄化材が効率良く働く
間、内容液に浸漬した状態にして内容液を効率よく強制
浄化することができるし、内容液が70℃を上回って浄
化部64の働きが弱くなる時点以降は内容液から引出
し、内容液が加熱され沸騰されると言ったことにより内
容器2内の上部空間へ発散しているカルキ分や異臭を吸
着除去する気相浄化を行うことができ、しかも気相浄化
状態の間、浄化部64が徒に内容液と接触して過剰な浄
化作用をなして寿命が短くなったり、浄化部64に捕捉
しているカルキ分や異臭等の異物が遊離して内容液中に
戻ってしまうような不都合を解消することができる。
【0044】浄化部64の交換は、浄化部ケース114
を支持板113に対し着脱することにより簡易に達成さ
れるし、内容器2内に給液したり逆に排液したり、ある
いは内容器2内を洗浄するとかの場合は、支持板113
を内容器2の口部2aに対し着脱することにより、浄化
部ユニット112の全体をも難なく着脱することができ
る。
【0045】図3、図4に示す本発明の第2の実施例
は、簡易な浄化部ユニット112を利用したものであ
る。
【0046】本実施例の浄化部ユニット112は、図に
示すように内容器2の口部2aに設けられた突起111
には、支持格子121を載せ、これに線状の形状記憶合
金122により浄化部64を直接吊持してある。
【0047】本実施例では、内容液が70℃以下である
場合、形状記憶合金122が伸長状態にあって浄化部6
4を図3に実線で示すように内容液中に浸漬されるよう
にし、70℃を上回ると形状記憶合金122が収縮して
浄化部64を内容液から引き上げるようにしてある。
【0048】この形状記憶合金122の伸縮条件が第1
の実施例と逆になっているが、気液2相の浄化状態を得
る点では変わりない。
【0049】支持格子121は浄化部64を吊持できれ
ばよく、目が荒いので、内容液の給液等に特に邪魔にな
らず、いちいち取り外さなくてもよい。
【0050】図5に示す本発明の第3の実施例は、内容
器2の口部2aの突起111に、円盤状で口部2aの全
域をほぼ塞ぐ大きさの浄化部64を直接載せてある。
【0051】これによって内容液が内容器2内に給液さ
れるとき、浄化部64を通過して内容器2内に収容され
ることにより、液相浄化を強制的に行い、他は内容器2
内の上部空間に位置して気相浄化状態となる。
【0052】前記液相浄化状態は、給液される内容液は
常温であるか、そうでなくても70℃を越えたものが給
液されることはほとんどなく、浄化部64の働きが旺盛
な条件下で行われることになるし、構成が極く簡単であ
る利点がある。
【0053】図6に示す本発明の第4の実施例は、フロ
ートタイプの浄化部164を内容液上に浮遊させてい
る。
【0054】したがって浄化部164は、使用する浄化
材64aやこれを収容するケース64bを適宜選択し
て、図に示すように下半部が内容液中に浸漬され、上半
部が露出しているようにする。もっとも材質によってこ
れを満足できないときは、ケース64bの一部等に中空
部を設け、あるいは中空部材をケース64内に収容して
必要な浮力を得るようにすることもできる。
【0055】しかし最も有利には、浄化材64aをポー
ラス組織で十分な浮力を有するものを採用することがで
きる。
【0056】このように設けられる浄化部64は、下半
部側が内容液中に浸漬された液相浄化状態となり、上半
部側が器体内の上部空間に露出した気相浄化状態となる
ので、さらに単純な構成により気液2相の浄化状態が得
られるし、浄化部64は内容液の液位の変動追随するの
で、液位の変動によっても気液2相の浄化状態に変化は
ない。
【0057】なお、浄化部64は内容器2内の所定の箇
所にて液位に追随するように、ガイドケース131内に
収容してある。ガイドケース131は一側に設けられた
引っ掛け具132を内容器2の内面に固設された止め具
133に引っ掛けることによって着脱自在に所定の位置
に係止されるようにしてある。
【0058】図7に示す本発明の第5の実施例は、フロ
ートタイプの浄化部164のケース64bの上端に鍔6
4cを設け、この鍔64cの直径線上2か所に設けた切
欠き64dをガイドケース131の直径線上2か所に屈
曲形成した縦方向のガイド凸条134に嵌め合わせるこ
とにより上下動をガイドされ、液位の変化にスムーズに
追随できるようにしてある。
【0059】図7に示す本発明の第5の実施例は、モー
タにより駆動される電動注出ポンプによって、内容液を
非加圧方式にて注出するようにしたものであり、注出路
12の内容器2の底部よりも低い位置に電動注出ポンプ
141を設け、これを操作パネル44での注出キーの操
作にて起動して、注出路12に流れ込んでくる内容液を
吐出口14へくみ出すようにしてある。
【0060】注出路12の転倒時止水弁61の直ぐ下に
は、逆止弁142を介し分岐し、内容器2内の上部空間
に開口する循環路143を設けてある。また蒸気通路3
9の内容器2内への開口部144に、浄化部64のケー
ス64bの接続口64gを着脱自在に取付け、内容器2
内の上部空間から蒸気通路39を通じて外部に抜ける蒸
気や空気の全てが破線で示すように浄化部64を通過し
て気相浄化を受けるようにしてある。
【0061】また前記循環路143は切換弁142が循
環側に切り換えられることにより、注出路12に注出さ
れる内容液を内容器2の上部空間に前記浄化部64に向
け流出させて、内容器2内の内容液中に戻すことによ
り、内容液を繰り返し浄化部64に接触させて液相浄化
を達成できるようにしている。
【0062】そして内容器2内の上部空間に流出される
内容液は、前記上部空間の空気によって瀑気されるの
で、これによるカルキ分や異臭の発散をも促進される。
【0063】切換弁142は電磁弁として、電動注出ポ
ンプ141やヒータ1とともに制御回路222によって
オン、オフ操作されるようにするとができ、この場合制
御回路222をマイクロコンピュータによるものとし
て、前記内容液の循環を所定時間ないしは設定時間分自
動的に行うようにすることもできる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、吸着性浄化材よりなる
浄化部が、器体の内容液の貯留域ないしは流路にてこの
内容液と接する液相浄化状態で、内容液を強制浄化し、
器体の上部空間にて器体内空気や蒸気と接する気相浄化
状態で器体内空気や蒸気に随伴している内容液中から発
散しているカルキ分や異臭を吸着により捕捉して、器体
内空気や蒸気から除去するので、一旦発散したカルキ分
や異臭が各部に付着したりこれが内容液中に戻ったりす
るようなことを回避し、液相浄化とともに、電気貯湯容
器自体を清潔に保つとともに、十分に浄化したおいしい
内容液を使用に供することができる。そして気相浄化状
態により、浄化部を内容液との接触から一次解放し、あ
るいは液相浄化状態を緩和して、浄化部が液相浄化状態
にある時間や度合いを軽減するので、浄化部が過剰な浄
化によって徒に寿命が短くなったり、浄化部に捕捉して
いる異物等が遊離して却って内容液中に戻ってこれを汚
染するような不都合を解消することができる。
【0065】この場合、内容液温度が所定温度以下のと
きの形状記憶合金の変形によりこれが吊持している浄化
部が下動されて液相浄化状態となり、内容液温度が所定
温度以上のときの形状記憶合金の変形により浄化部が上
動されて気相浄化状態となるようにすると、液相浄化状
態がこれに適した温度の内容液につき得られるので、浄
化を有利に行い、浄化材の寿命をさらに延ばしながら十
分な浄化機能を発揮することができる。
【0066】また、器体の口部にこの口部を塞ぐように
装着された浄化部が、器体の上部空間内に位置し、器体
内に口部から補給される内容液が浄化部を通過する間、
液相浄化状態となり、他は器体内の上部空間にて空気お
よび蒸気と接触した気相浄化状態となるようにすると、
気液2相の強化状態を極く単純な構成で得られ、コスト
を低減することができるし、取扱いも容易になる。
【0067】また、内容液に浮遊された浄化部が、下半
部側が内容液中に浸漬された液相浄化状態となり、上半
部側が器体内の上部空間に露出した気相浄化状態となる
ようすると、さらに単純な構成により気液2相の浄化状
態が得られるので、さらに低コスト化し、取扱い安くす
ることができるし、内容液の液位の変動によっても気液
2相浄化機能に変わりはなく、安定した浄化作用を発揮
することができる。
【0068】さらに、器体内の上部空間に浄化部が位置
して通常は気相浄化状態を単純に得ながら、循環手段に
より内容液を器体から一旦注出した後、器体内の上部空
間へ前記浄化部に向けて流出させ器体内に戻すときに、
内容液と接触して液相浄化状態となるようにすると、循
環手段を選択的に働かせて液相浄化状態を必要に応じて
自在に得られるので、必要や好みに応じた液相浄化を達
成することができるし、循環後に浄化部に向けて流出さ
れる内容液は器体内空気による瀑気をも受けるので、カ
ルキ分や異臭の発散を促進し、浄化機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気ポットの縦断
面図である。
【図2】図1の電気ポット内の上部空間部を示す断面図
である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す電気ポットの縦断
面図である。
【図4】図3の電気ポット内の上部空間部を示す断面図
である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す電気ポット内の上
部空間部を示す断面図である。
【図6】本発明の第4の実施例を示す内容器の口部付近
の断面図である。
【図7】本発明の第5の実施例を示す浄化部とガイドケ
ースの関係を示す断面図である。
【図8】本発明の第6の実施例を示す電気ポットの断面
図である。
【符号の説明】
2 内容器 2a 口部 4 器体 12 注出路 31 器体蓋 39 蒸気通路 64、164 浄化部 64a 浄化材 111 突起 112 浄化部ユニット 117、122 形状記憶合金 141 電動注出ポンプ 142 切換弁 143 循環路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭やセラミック等よりなる吸着性浄
    化材よりなる浄化部を、器体の内容液の貯留域ないしは
    流路にてこの内容液と接する液相浄化状態と、器体の上
    部空間にて器体内空気や蒸気と接する気相浄化状態とを
    有するように設けたことを特徴とする浄化型の電気貯湯
    容器。
  2. 【請求項2】 内容液温度に応答して伸縮する形状記憶
    合金により浄化部を器体内に吊持し、内容液温度が所定
    温度以下のときの形状記憶合金の変形により浄化部が下
    動されて液相浄化状態となり、内容液温度が所定温度以
    上のときの形状記憶合金の変形により浄化部が上動され
    て気相浄化状態となるようにした請求項1記載の浄化型
    の電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 浄化部を、器体の口部にこの口部を塞ぐ
    ように装着するとともに、器体の上部空間内に位置する
    ようにし、器体内に口部から補給される内容液が浄化部
    を通過する間、液相浄化状態となり、他は器体内の上部
    空間にて空気および蒸気と接触した気相浄化状態となる
    ようにした請求項1に記載の浄化型の電気貯湯容器。
  4. 【請求項4】 浄化部を内容液に浮遊させ、下半部側が
    内容液中に浸漬された液相浄化状態となり、上半部側が
    器体内の上部空間に露出した気相浄化状態となるように
    した請求項1に記載の浄化型電気貯湯容器。
  5. 【請求項5】 浄化部を器体内の上部空間に設けるとと
    もに、内容液を器体から一旦注出した後、器体内の上部
    空間へ前記浄化部に向けて流出させ器体内に戻す循環手
    段を備え、浄化部は通常、器体内の上部空間にあって気
    相浄化状態をなしているが、内容液が循環されて前記浄
    化部に向けて流出されこれに接触する間、液相浄化状態
    となるようにした請求項1に記載の浄化型の電気貯湯容
    器。
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