JP3125114B2 - 電気湯沸器 - Google Patents

電気湯沸器

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JP3125114B2
JP3125114B2 JP04113602A JP11360292A JP3125114B2 JP 3125114 B2 JP3125114 B2 JP 3125114B2 JP 04113602 A JP04113602 A JP 04113602A JP 11360292 A JP11360292 A JP 11360292A JP 3125114 B2 JP3125114 B2 JP 3125114B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器に貯留されている
液体を加熱・保温すると共に、その液体を容器の外部に
導出する電気湯沸器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気湯沸器においては、水道水中
の残留塩素や有機物質等の除去率を高めるために、沸騰
時間を延長させる機能が付加されるようになってきた。
【0003】以下、従来の電気湯沸器について、図面を
参照しながら説明する。
【0004】図7は、従来の電気湯沸器の概略構成を示
すもので、1は外装ケース、2は外装ケース1の内部に
配設した上面開口の容器、3は容器2の開口部を覆う蓋
体、4は容器2の内部に貯留された液体、例えば水道水
を加熱する発熱体、5は容器2の内部の水道水の温度に
応じて発熱体4への通電を制御する温度感知器、6は容
器2の内部の水道水を容器2の外部に導出するポンプ
で、このポンプ6の吸込口7は容器2の底部に取り付け
られている。8はポンプ6を駆動するモータ、9は一端
をポンプ6の吐出口に接続し、他端を外装ケース1から
突出した導出口10に接続した導水路で、この導水路9は
容器2と導出口10とをポンプ6を介して連通する。11は
発熱体4及びモータ8への通電を制御するスイッチ、12
はスイッチ11を操作するつまみであり、これ等のスイッ
チ11,つまみ12等によって操作部が構成されている。
【0005】このように構成された従来例では、空の容
器2に水道水を注入して、容器2の開口部を蓋体3で覆
った後、つまみ12を操作、例えば押し下げて、スイッチ
11を投入すると、発熱体4に通電されて、容器2の内部
の水道水が発熱体4によって加熱される。そして、容器
2の内部の水道水が沸騰した後も、所定の時間が経過す
るまでは、発熱体4への通電を継続させて、沸騰状態を
継続させるので、水道水中の残留塩素や有機物質等の不
要成分が除去されて、水道水が浄化される。その後、所
定の時間が経過して、温度感知器5が作動すると、発熱
体4への通電が一旦遮断されるが、その後は容器2の内
部の水道水の温度変化に応じて発熱体4への通電が制御
されて、容器2の内部の水道水が所定の温度に保持され
る。
【0006】そこで、つまみ12を操作、例えば回転させ
て、スイッチ11を投入すれば、ポンプ6がモータ8によ
って駆動されて、浄化された所定の温度の水道水が容器
2の内部から導出口10を経て容器2の外部に導出され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発熱体4に
よって加熱される容器2の内部の水道水は沸騰して、浄
化されるが、導水路9の内部の水道水は、加熱時間をど
んなに延長しても、沸騰しないので、導水路9の内部の
水道水には残留塩素や有機物質等の不要成分がそのまま
残ってしまう。このため、容器への新たな水道水の注入
後に最初に容器の外部に導出される水道水は、ほとんど
浄化されていないという問題があった。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、容器の外部には浄化された液体だけ
が常に導出されるようにした電気湯沸器を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電気湯沸器は、
容器内部の液体を沸騰させて、浄化した後、容器と導水
路との間に設置した弁手段を開けて、浄化された液体を
容器と連通する導水路を介して容器の外部に導出するよ
うにしたものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、容器の底に設けたポンプの吸
込口に取り付けた弁手段が、容器の内部の液体が沸騰し
た後に開くようにすることにより、容器の外部には浄化
された液体だけが常に導出されるようになる。
【0011】又、弁手段として、開閉制御手段によって
弁を開閉させる電磁弁等を使用してもよく、又、電磁弁
等の代わりに、容器の内部の液体の温度が所定の温度を
越えると変形する部材を用いた弁手段を使用することに
より、弁手段自体の構造が簡単になると共に、弁手段の
開閉制御手段が不要になるので、電気湯沸器の構造が簡
単になると共に、電気湯沸器の製造原価が安くなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0013】(実施例1)図1及び図2は、本発明の実
施例1の構成及び動作を示すもので、図7の参照符号と
同一符号のものは同一部分を示し、又、13は弁体13aを
弁座13bに押圧する押圧部材13cと、通電すると押圧部材
13cの押圧力に抗して弁棒13dを図中下方に吸引するコイ
ル13eとからなる常閉型の電磁弁で、この電磁弁13は、
つまみ12を操作、例えば回転させて、スイッチ11を投入
すると、コイル13eに通電されて、弁棒13dが押圧部材13
cの押圧力に抗して図中下方に吸引されるので、弁体13a
が弁座13bから離れて、吸込口7が開く(図2参照)もの
で、容器2の底部とポンプ6の吸込口7との間に介装さ
れている。
【0014】このように構成された実施例1において、
電磁弁13が閉じている状態で容器2に水道水を注入し
て、容器2の開口部を蓋体3で覆った後、つまみ12を操
作、例えば押し下げて、スイッチ11を投入すると、発熱
体4に通電されて、容器2の内部の水道水が発熱体4に
よって加熱される。そして、容器2の内部の水道水が沸
騰した後も、所定の時間が経過するまでは、発熱体4へ
の通電を継続させて、沸騰状態を継続させるので、水道
水中の残留塩素や有機物質等の不要成分が除去されて、
水道水が浄化される。その後、所定の時間が経過して、
温度感知器5が作動すると、発熱体4への通電が一旦遮
断されるが、その後は容器2の内部の水道水の温度変化
に応じて発熱体4への通電が制御されて、容器2の内部
の水道水が所定の温度に保持される。
【0015】そこで、つまみ12を操作、例えば回転させ
て、スイッチ11を投入すれば、電磁弁13が開くと同時
に、ポンプ6がモータ8によって駆動されるので、容器
2の内部で浄化された所定の温度の水道水が、電磁弁13
及び導水路9を経て導出口10から容器2の外部に導出さ
れる。
【0016】ところで、つまみ12を操作しなければ、電
磁弁13は閉じている。このため、蓋体3を開けて、新た
な水道水を容器2に注入しても、新たな水道水は、容器
2の内部に貯留されるが、導水路9には流入しないの
で、容器2の内部で全て浄化される。そこで、新たな水
道水を容器2に注入して、十分沸騰させた後は、スイッ
チ11を投入して、電磁弁13を開けても、容器2の内部で
浄化された水道水が、導水路9に流入して、そのまま、
或いは、導水路9に滞留していた水道水と共に、導出口
10から容器2の外部に導出される。このとき、導水路9
に滞留している水道水は、既に容器2の内部で浄化され
た水道水が導出口10から容器2の外部に導出されずに残
ったものである。従って、導水路9が空であると、導水
路9に水道水が滞留しているとに拘らず、容器2の外部
には常に浄化された水道水だけが導出される。
【0017】尚、本発明の実施例1においては、つまみ
12を操作すると、スイッチ11が投入されて、電磁弁13が
開く例で説明したが、容器2の中の水道水を所定の時間
だけ沸騰させた後、温度感知器5が作動して、発熱体4
への通電が一旦遮断されるまでは、つまみ12を操作し
て、スイッチ11が投入されても、電磁弁13が開かないよ
うに弁制御手段(図示しない)で制御すれば、容器2の内
部の水道水が沸騰して浄化された後でなければ、ポンプ
6がモータ8によって駆動されない上、電磁弁13も開か
ないので、容器2の外部には浄化された水道水だけが確
実に導出されるようになる。
【0018】又、容器2の内部の水道水を所定の時間だ
け沸騰させた後、温度感知器5が作動して、発熱体4へ
の通電が一旦遮断されたときに、電磁弁13のみが自動的
に開くように弁制御手段(図示しない)で制御すれば、容
器2の内部の水道水が沸騰して浄化された後でなけれ
ば、つまみ12を操作して、スイッチ11が投入されても、
ポンプ6はモータ8によって駆動されるが、電磁弁13は
開かないので、容器2の外部には浄化された水道水だけ
が確実に導出されるようになる。
【0019】(実施例2)図3は、本発明の実施例2の
構成を示すもので、図7の参照符号と同一符号のものは
同一部分を示し、又、14は弾性部材からなるシールで、
このシール14は容器2の底部に開口する吸込口7の周囲
に取り付けられている。15は容器2の内部の水道水の温
度が所定の温度以下のときには、全体が平らに伸びた状
態でシール14に密着し(図4参照)、容器2の内部の水道
水の温度が所定の温度を越えたときには、端部が捲れ上
がった状態でシール14から離れる(図5参照)バイメタル
弁、16はバイメタル弁15を所定の位置に保持する保持棒
である。
【0020】このように構成された実施例2の電気湯沸
器の動作について、図4及び図5によって説明する。
【0021】実施例2は、実施例1の電磁弁13の代わり
にバイメタル弁15を使用したもので、バイメタル弁15の
全体が平らに伸びた状態でシール14に密着して(図4参
照)、吸込口7が閉じているときに、容器2に水道水を
注入して、容器2の開口部を蓋体3で覆った後、つまみ
12を操作、例えば押し下げて、スイッチ11を投入する
と、発熱体4に通電されて、容器2の内部の水道水が発
熱体4によって加熱される。そして、容器2の内部の水
道水が沸騰すると、水道水中の残留塩素や有機物質等の
不要成分が除去されて、水道水が浄化される。このと
き、バイメタル弁15の端部が図5に示すように捲れ上が
った状態でシール14から離れるので、吸込口7が開い
て、容器2の内部と導水路9とが連通する。このため、
つまみ12を操作、例えば回転させて、スイッチ11を投入
すれば、ポンプ6がモータ8によって駆動されて、容器
2の内部で浄化された所定の温度の水道水が、吸込口7
から導水路9を経て導出口10から容器2の外部に導出さ
れる。
【0022】又、このとき、容器2の内部の水道水の温
度が温度感知器5に設定された温度に達して、発熱体4
への通電が一旦遮断されるが、その後は、容器2の内部
の水道水の温度変化に応じて発熱体4への通電が温度感
知器5によって制御されて、容器2の内部の水道水が所
定の温度に保持される。
【0023】(実施例3)図6は、本発明の実施例3の
構成を示すもので、図7の参照符号と同一符号のものは
同一部分を示し、又、17は、中央内周部に弁座17aを形
設し、且つ、周壁,上底及び下底にそれぞれ通水穴17bを
開設した有底筒状の枠17cと、弁座17aに取り付けた弾性
部材からなるシール17dと、両端を枠17cの上底及び下底
に図中上下方向に摺動自在に保持した弁棒17eと、弁棒1
7eの中央部に固着した弁体17fと、枠17cの上底と弁体17
fとの間に介装した形状記憶合金製のコイル17gと、枠17
cの下底と弁体17fとの間に介装したコイル状のバネ17h
とからなる水路開閉弁で、この水路開閉弁17は、コイル
17gが容器2の内側に位置するように吸込口7に取り付
けられており、容器2の内部の水道水の温度がコイル17
gの設定温度に達するまでは、コイル17gがバネ17hの伸
長力に抗して伸長状態を維持しているため、弁体17fが
シール17dに密着して、水路開閉弁17の弁が閉じた状態
を保持し、容器2の内部の水道水の温度がコイル17gの
設定温度に達すると、コイル17gが収縮状態に変形し
て、弁体17fをバネ17hの伸長力によって図中上方に移動
させるため、弁体17fがシール17dから離されて、水路開
閉弁17の弁が開いた状態を保持する。
【0024】このように構成された実施例3の電気湯沸
器は、実施例2のバイメタル弁15の代わりに水路開閉弁
17を使用したもので、コイル17gが伸長状態を保持し
て、水路開閉弁17の弁が閉じた状態を保持しているとき
に、容器2に水道水を注入して、容器2の口を蓋体3で
覆った後、つまみ12を操作、例えば押し下げて、スイッ
チ11を投入すると、発熱体4に通電されて、容器2の内
部の水道水が発熱体4によって加熱される。そして、容
器2の内部の水道水が沸騰すると、水道水中の残留塩素
や有機物質等の不要成分が除去されて、水道水が浄化さ
れる。このとき、コイル17gが収縮状態に変形して、水
路開閉弁17の弁が開くので、容器2の内部と導水路9と
が連通する。このため、つまみ12を操作、例えば回転さ
せて、スイッチ11を投入すれば、ポンプ6がモータ8に
よって駆動されて、容器2の内部で浄化された所定の温
度の水道水が、水路開閉弁17から導水路9を経て導出口
10から容器2の外部に導出される。
【0025】又、このとき、容器2の内部の水道水の温
度が温度感知器5に設定された温度に達して、発熱体4
への通電が一旦遮断されるが、その後は、容器2の内部
の水道水の温度変化に応じて発熱体4への通電が温度感
知器5によって制御されて、容器2の内部の水道水が所
定の温度に保持される。
【0026】尚、本発明の実施例1,2及び3では、液
体として水道水を例に上げて説明したが、液体は水道水
に限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
容器の底に設けたポンプの吸込口に取り付けた弁手段
が、容器の内部の液体が沸騰した後に開くようにするこ
とにより、容器の外部には浄化された液体だけが常に導
出されるという効果を奏する。
【0028】又、弁手段として、開閉制御手段によって
弁を開閉させる電磁弁等を使用してもよく、又、電磁弁
等の代わりに、容器の内部の液体の温度が所定の温度を
越えると変形する部材を用いた弁手段を使用することに
より、弁手段自体の構造が簡単になると共に、弁手段の
開閉制御手段が不要になるので、電気湯沸器の構造が簡
単になると共に、電気湯沸器の製造原価が安くなるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成及び動作を示す縦断面
図で、電磁弁が閉じた状態である。
【図2】本発明の実施例1の構成及び動作を示す縦断面
図で、電磁弁が開いた状態である。
【図3】本発明の実施例2の構成を示す要部拡大断面図
である。
【図4】本発明の実施例2のバイメタル弁が閉じた状態
を示す要部拡大断面図である。
【図5】本発明の実施例2のバイメタル弁が開いた状態
を示す要部拡大断面図である。
【図6】本発明の実施例3の構成を示す要部拡大断面図
である。
【図7】従来の電気湯沸器の構成を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
2…容器、 4…発熱体、 6…ポンプ(液体導出手
段)、 9…導水路、11…スイッチ、 13…電磁弁(弁手
段)、 15…バイメタル弁(弁手段)、17…水路開閉弁(弁
手段)、17g…形状記憶合金製のコイル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収納する容器と、 該容器内部の液体を加熱する発熱体と、前記容器底部に設置した弁手段と、 該弁手段と前記容器外部に前記液体を導出する導出口と
    の間の頂点を 前記容器内部の最高水位よりも高く配管し
    導水路と、 該導水路上に設置した 液体導出ポンプ 液体導出ポンプを駆動ると同時に前記弁手段を開け
    るスイッチとで構成されていることを特徴とする電気湯
    沸器。
  2. 【請求項2】 液体を収納する容器と、 該容器内部の液体を加熱する発熱体と、前記容器底部に設置されており、前記容器内部の液体が
    所定の温度に達した後に開く弁手段と、 該弁手段と前記容器外部に前記液体を導出する導出口と
    の間の頂点を 前記容器内部の最高水位よりも高く配管し
    導水路と、 該導水路上に設置した 液体導出ポンプと 構成されてい
    ることを特徴とする電気湯沸器。
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JPH0667629U (ja) * 1993-03-05 1994-09-22 ミサワセラミックス株式会社 壁パネル上部の取付け構造

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