JP2597249B2 - 循環浄水型の電気貯湯容器 - Google Patents

循環浄水型の電気貯湯容器

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JP2597249B2
JP2597249B2 JP3137964A JP13796491A JP2597249B2 JP 2597249 B2 JP2597249 B2 JP 2597249B2 JP 3137964 A JP3137964 A JP 3137964A JP 13796491 A JP13796491 A JP 13796491A JP 2597249 B2 JP2597249 B2 JP 2597249B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、循環浄水型の電気貯湯
容器に関するものであり、詳しくは内容液を循環させな
がら浄水し貯湯することができる循環浄水型の電気貯湯
容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気貯湯容器は家庭用の電気ポットとし
て従来から多く提供されている。
【0003】このものは内容液を保温状態にして、ある
いは湯沸かし後に保温状態にして貯湯し、コーヒーやお
茶を抽出したりするのに必要温度の内容液をいつでも供
給できるようにする。
【0004】内容液は前記湯沸かしや保温のために加熱
され、特に湯沸かしのための加熱によっては、内容液が
沸騰状態にされることにより、異臭、あるいはカルキや
これの化合物であるトリハロメタンと云った異物が発散
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記保温や湯沸
かしのための加熱だけでは、前記異物は充分に発散され
ない。
【0006】そこで前記沸騰状態を適宜所定時間継続さ
せ、あるいは繰り返し行うことによりカルキの除去効果
を高めることが考えられている。
【0007】ところがこれでも、発散したカルキ分は器
体外に抜け出にくく、器体内に止まって器体内まわりに
付着等し、この付着等したカルキ類が再度内容液中に戻
される嫌いがあるので、カルキ除去に関してはなお不充
分である。
【0008】そこで本発明は、この種の電気貯湯容器に
装備される注出路とポンプに着目し、必要に応じて内容
液をポンプにより循環路を通じ循環させながら浄水剤中
を通過させることによって、内容液の注出に影響するこ
となしに、異臭、あるいはカルキ類等の異物を充分に除
去することができる循環浄水型の電気貯湯容器を提供す
ることを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を達成
するために本願発明は、器体に設けた内容器内の内容液
を器体外に導く注出路と、この注出路の途中にて切換弁
を介して内容器内に通じる循環路と、これら注出路およ
び循環路を通じて内容液を切換弁の切換え状態に応じ器
体外に注出し、また内容器内に戻すポンプとを備え、
容器内に通じる前記循環路に循環される内容液を浄水剤
により浄水する浄水部を設けて、この浄水部の下端位置
前記切換弁の位置より低い位置に設けると共に、前記
内容器内に通じる循環路を前記内容器の開口縁より高い
位置に設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】この発明の上記構成によれば、循環路に浄水部
を有して前記循環される内容液が浄水剤中を通過するよ
うにしてこれを浄水するので、内容液を循環させること
により浄水した後の内容液を注出して使用に供すること
ができる。
【0011】また、浄水部を切換弁から内容器内に通じ
る循環路に設けて、浄水部の下端位置を切換弁より低い
位置に設けたため、注出停止によって内容液は注出路の
切換弁を越えて切換弁から器体内に通じる循環路に注出
させられ、それと共に浄水部の下端位置が切換弁の位置
よりも低い位置にあるため、切換弁より低い位置になっ
た内容液が切換弁の循環路側への切換え時に浄水部に滞
留することなく器体内に循環させることができ、滞留水
による雑菌の繁殖を防止して衛生的なものとなり、切換
弁からの循環路に滞留した内容液が冷えてしまうような
ことを防止することができる。それと相俟って、内容器
内に通じる循環路を内容器の開口縁より高い位置に設け
てあるため、この循環路を形成するために、内容器の側
壁に循環路を通す穿孔の形成やそれに伴う気密構造を採
る必要がなく、内容器の開口縁より高い適宜の位置から
循環路を通すことができて、循環路の形成が容易となる
と共に、内容器内を有効に活用することができる。
【0012】
【実施例】以下本考案の一実施例を図を参照して詳細に
説明する。
【0013】本実施例は湯沸かし可能で電動ポンプによ
って内容液を注出する電気ポットの場合を示している。
図1に示すように、ヒータ61が底部下面に当てがわれ
た内容器2を外装ケース3内に収容して器体1を構成し
ている。
【0014】器体1内容液を入れる内容器2外装体
を形成する外装ケース3と設け、外装ケース3の上端に
無理嵌めした合成樹脂製の肩部材4によって肩部を形成
している。
【0015】そして外装ケース3の下端には合成樹脂製
の底環5が当てがわれ、この底環5と前記内容器2の底
部とを図示しない連結金具によって連結し外装ケース
3、内容器2および底環5の相互を一体化している。底
環5の開口には底蓋10が複数の爪の嵌め合わせと一箇
所でのビス止めにて取付けられ、この底蓋10の下面外
周部には、それに設けられた複数の爪8によって回転座
体9が回転可能に嵌め付けられ、器体1を定置したとき
回転座体9上で器体3が滑動して回転されるようになっ
ている。
【0016】内容器2の底部には内容液を注出する注出
路11が接続されている。この注出路11は内容器2と
外装ケース3との間の空間で、肩部材4の前部に設けら
れた嘴状突出部12内にまで立ち上がり、この部分で逆
U字状に屈曲して吐出口19が下向きに開口している。
注出路11の内容器2よりも下になった部分には、注出
路11に流入する内容液を前記吐出口19に送り出す注
出ポンプ13が設けられ、モータ14によって駆動する
ようにしている。
【0017】前記嘴状突出部12の下側に当てがい外装
ケース3の前部に取付けた下カバー15に注液ガイド1
6が設けられ、前記吐出口19から吐出される内容液は
一旦大気に開放された後、前記注液ガイド16に受けら
れて案内され注液される。注液ガイド16は2重パイプ
構造をなし、前記吐出内容液が大気に開放され易く、か
つ注液時に外気を吸入して破泡網20とともに注液を細
かな泡状にして極く静かにしかも跳ね返りがないように
して注液できるようにしている。
【0018】注液ガイド16は下カバー15へはそれに
設けられている開口への螺合部18によって着脱自在に
取付られている。また注出路11の立ち上がり部は内容
器2と同じ液位となるのを利用して液量を静電容量方式
やフォトセンサ方式で検出する液量検出部21が設けら
れている。
【0019】内容器2の底部下には金具23を利用して
遮熱板24がビス止めされ、この遮熱板24と、ヒータ
61の裏側との間に抑えばね28を挟み込み、これによ
ってヒータ61を内容器2の底部下面に押し当ててい
る。遮熱板24の一部に前記モータ14が取付けられて
いる。
【0020】ヒータ61の中央の透孔には内容液の温度
を感知する温度センサ33が設けられ、遮断板24にビ
ス止めされた保持板35が前記温度センサ33を遮熱壁
を介し保持している。
【0021】底環5には回路収容ボックス41が設けら
れている。回路収容ボックス41は底環4に一体成形し
た蓋部42と、この蓋部42に下方より当てがい取付け
た容器部44とからなる。容器部44と蓋部42との相
互間の合わせ目にはシールパッキング47が挟み込まれ
て回路収容ボックス42を密封容器としている。これに
より回路収容ボックス41に収容される回路基板48の
防水が充分になる。
【0022】器体1の上端には器体蓋62が設けられて
いる。器体蓋62はその後部で肩部材4にヒンジピン6
3によって開閉可能に枢着されている。この枢着は肩部
材4に着脱自在に嵌め合わせた軸受部材64に対して行
い、軸受部材64の着脱によって器体蓋62を着脱でき
るようにしている。これによって器体1内の洗浄や、内
容液の給排が容易となる。
【0023】軸受部材64は肩部材4の凹部65内に上
方より挿入され、凹部65内の係止部66に樹脂バネ片
164が弾性係合することにより不用意な脱落が防止さ
れる。軸受部材64を装着状態に確実に係止し、またこ
れを解除するためには、凹部65内に挿入された軸受部
材64の一部にフック部が弾性係合するロック部材67
が設けられ、この係止を解除するにはロック部材67を
ばね221に抗して係止解除方向にスライドさせるよう
になっている。
【0024】器体蓋62は軸受部材64との間でばね6
8によって開き方向に付勢され、閉じ状態は器体蓋62
の前端部に設けられたロック部材69がばね71の付勢
によって肩部材4の一部に設けた係止部72に係合する
ことによりロックされる。
【0025】ロック部材69は器体蓋62の裏板82上
面に形成された突起83によって進退を案内される。
【0026】ロック部材72の斜面75には、器体蓋6
2内の軸受201に対し軸76によって後部を枢着され
たロック解除レバー77の先端部の突起78が当接して
いる。このロック解除レバー77は前記ロック部材69
がばね71によって前記係合位置に進出されていると
き、前記斜面75によって突起78を介し上方に押上げ
られていて、先端部の操作部79が器体蓋62の上面開
口81から器体蓋62の表面と面一な状態に露出してい
る。
【0027】この状態で操作部79が押し下げられると
ロック解除レバー77は反時計方向に回動され突起78
によってロック部材69の斜面75を押動し、ロック部
材69をばね68に抗して後退させ前記係止部72との
係合を外す。このため器体蓋62の閉じ状態へのロック
が解除される。このロック解除が完了する時点では、ロ
ック解除レバー77と器体蓋62との間にはロックを解
除する方向の遊びがあり、器体蓋62はロック解除レバ
ー77が押圧操作から解放されているかどうかに係わり
なく前記ばね68によって開き方向に少し回動される。
【0028】これによってロック部材69は前記係止部
72の位置から上方に少しずらされるので、前記ロック
解除とともに操作部79から手を離す自然な操作によっ
て、ロック部材69が再度係止部72に係合するような
ことなしに、器体蓋62がばね68によって自動的に全
開状態まで開かれるようにしている。
【0029】ロック解除レバー77には安全部材111
が働かされている。安全部材111は器体蓋62にロッ
ク解除レバー77の長手方向にスライドできるように指
示されている。そして操作部112によりスライド操作
されると、係止部113がロック解除レバー77の先端
部の下に進退され、先端部の下に侵入しているときロッ
ク解除レバー77の可動を阻止し、不用意なロック解除
が行われないようにしている。
【0030】器体蓋62の後部には前記軸受部材64の
外周部に圧接するばね片84がビス85によって取付け
られている。このばね片84は器体蓋62の開閉動作の
際に軸受部材64の外周に摺接し、器体蓋62がばね6
8によって開かれるときの開き動作に制動を及ぼす。し
たがって器体蓋62は前記ロック解除の際の自動的な開
き動作がゆっくりとした動作で行われる。
【0031】器体蓋62の裏板82の下面には内容器2
の後部を閉じる金属製の内蓋85が当てがわれ、図示し
ない位置にてビス止めされている。内蓋85の外周と裏
板82との間には内容器2の口縁に対向するシールパッ
キング86が挟持されており、器体蓋62が閉じられる
と内蓋85はこのシールパッキング86部で内容器2の
口縁に接し、内容器2を閉じる。
【0032】内蓋85と裏板82との間には内容器2内
で発生する蒸気を外部に逃がす蒸気通路87が設けられ
ている。蒸気通路87は内蓋85に内容器2側への開口
88を持ち、器体蓋62の後部側の上面に外部への開口
89を持っている。開口88部には裏板82に下方より
嵌め付けた弁室91が設けられ、これに器体1が転倒し
たときに閉じる転倒時止水弁92が設けられている。
【0033】前記回路基板48に装備された制御回路1
00はマイクロコンピュータ101を利用したものであ
る。嘴状突出部12の上面に設けた操作パネル201に
設けられる注出操作キー102は圧力センサ103を押
圧操作するように設けられており、注出操作時の押圧力
の差を圧力センサ103によって電気的信号に変換して
マイクロコンピュータ101(図3)に入力することに
より、前記注出ポンプ13の駆動電圧を切換えて注出流
量を増減制御するようにしている。
【0034】また前記注出路11の逆U字状の屈曲部の
上端部からは、内容器2内に内容液を戻す循環路301
が切換弁302を介し分岐接続されている。この分岐部
の切換弁302から器体1内である内容器2内に通じる
循環路301であって内容器2の開口縁より高い位置に
設けられ、器体蓋62の下面よりも高い位置とし、器体
蓋62の下面にせまる満水状態でも、これが切換弁30
2から循環路301の側に侵入しないようにしている。
また循環路301は内容器2の開口縁より高い位置に設
けられた肩部材4の肩部内周面に開口する器体側循環路
301aと、前記器体蓋62内に設けられた蓋側循環路
301bとから構成されている。
【0035】蓋側循環路301bは器体蓋62が閉じら
れたとき、前記器体側循環路301aの開口の口パッキ
ング303と一端304が対向して圧接し互いに断接可
能に接続される一方、他端305が内蓋85の下面に突
出して内容器2内に臨むようになっている。
【0036】前記切換弁302は注出路11を注出ポン
プ13によって送り出されてくる内容液を、吐出口19
の側に導くか、あるいは循環路301の側に導くかを切
換えるものである。
【0037】これによって内容液は切換弁302の切換
操作に応じて、注出路11から吐出口19に流出させて
注出することができるし、また注出路11から循環路3
01に流入させて内容器2内に戻すことができる。
【0038】注出路11から循環路301に流れ、内容
器2内に戻される内容液の流れは、これを繰り返すこと
で内容液を所定時間だけ循環させることができる。この
循環される内容液を繰り返し浄水するために、前記切換
弁302から器体1の内容器2内に通ずる循環路301
bの他端305側に浄水部306を設け、浄水部306
の下端位置を前記切換弁302の位置より低い位置とし
てある。
【0039】この浄水部306は図2に示すように内蓋
85の開口310に無理嵌めしたケース307と、これ
にネジ部308にて着脱可能に装着される浄水剤カート
リッジ309とからなる。浄水剤カートリッジ309は
例えば活性炭311等の臭いや異物を除去できるも浄水
剤を収容している。
【0040】切換弁302は器体1の外部に位置する操
作レバー等と連結して外部から手操作できるようにする
ことができるが、これを電磁弁として注出ポンプ13の
注出操作によって内容液を吐出口19側に導くように自
動的に切換え、他は循環路301側に内容液が流れるよ
うに切り換えておくようにすると便利である。
【0041】この場合、注出ポンプ13は切換弁302
が循環路301側に切換られている非注出時の適宜な時
点、例えば内容液を沸騰させ、あるいはカルキ除去のた
めに沸騰を持続する間、あるいは保温中のある時点や所
定時間ごとに循環による浄水が行われるようにすること
ができる。
【0042】また内容液が下限水位にあるとき、前記の
ような内容液を循環させての浄水操作は不要であるか
ら、このような水位が液量検出部21にて検出されてい
る場合には前記内容液の循環浄水処理は行われないよう
に制御するのが好適である。
【0043】要するに本実施例では、注出路11と循環
路301とはこれらの分岐点にある切換弁302の切換
えによって注出ポンプ13の協働のもとに、内容液を注
出路11を通じて器体1外に注出し、また注出路11の
一部と循環路301を通じ内容液を一旦器体1外に導い
た後再度器体内に戻して循環させることが、簡単な通路
構造で達成でき、特に器体1内に通じる循環路301の
一部には浄水部306を有して前記循環される内容液が
浄水剤311中を通過するようにしてこれを浄水するの
で、内容液を必要に応じて循環させることにより必要な
時間だけ繰り返し強制浄水し、このようにして十分に浄
水した後の内容液を適時に注出して使用に供することが
できる。
【0044】本実施例では、注出路11における循環路
301の分岐点から循環路301側を、器体1に設けら
れる器体蓋62の下面よりも高い位置に設けたため、器
体蓋62の下面に達するまでの満水状態にまで器体1に
内容液が入れられても、これが分岐点にある切換弁30
2の部分に侵入することなく、この切換弁302に侵入
したことにより侵入した内容液が冷えてしまうようなこ
とを防止することができる。
【0045】また、内容液は注出路11の切換弁302
を越えて注出させられ、注出停止によって器体内液位と
同一レベルに戻るが、このレベルが切換弁302の位置
よりも上になることはなく、切換弁302より上になっ
た内容液が切換弁302の循環路301側への切換え時
に循環系外になってしまうような不都合も解消する。特
に、浄水部を切換弁から器体内に通じる循環路に設け
て、浄水部の下端位置を切換弁より低い位置に設けたた
め、注出停止によって内容液は注出路の切換弁を越えて
切換弁から器体内に通じる循環路に注出させられ、それ
と共に浄水部の下端位置が切換弁の位置よりも低い位置
にあるため、切換弁より下位置になった内容液が切換弁
の循環路側への切換え時に浄水部に滞留することなく器
体内に循環させることができ、滞留水による雑菌の繁殖
を防止して衛生的なものとなり、切換弁からの循環路に
滞留した内容液が冷えてしますようなことを防止するこ
とができる。
【0046】さらに、浄水部306を器体蓋62の内部
空間に設けてあることにより、器体蓋62のデッドスペ
ースを利用して全体を大型化せずに効率のよい浄水処理
を達成することができ、循環路301に送込まれる内容
液を器体蓋62内の浄水部306に導き器体内に戻す蓋
側循環路301bが、器体側循環路301aに対し器体
蓋62の開閉を邪魔しない接続部304、305で接続
することができる。
【0047】操作パネル201は図4に示す通りであ
り、前記注出操作キー102の他、再沸騰・カルキ除去
設定キー104、タイマ設定キー105、液量の表示部
107、沸騰、カルキ除去、保温の各表示部108〜1
10、タイマ設定時刻の表示部111〜113が設けら
れている。さらに内容液が沸とう中かその前後の状態に
あるときや、内容液の液位が注出下限以下であるような
ときに注出や循環浄水処理を阻止するように制御する場
合の注出、循環浄水処理の待機表示部106も設続され
て前記のような制御を受けるようにしてある。
【0048】再沸騰・カルキ除去キー104と、注出ロ
ック・解除キー106とは、操作される毎に設定モード
がロータリー式に変化するようにされている。
【0049】図3は制御回路を示し、マイクロコンピュ
ータ101には図に示すように前記各種入出力に関する
電気、電子部品がA/D変換機301、302やスイッ
チ回路303、駆動回路304、表示回路305を介し
適宜接続されている。
【0050】なお前記実施例では、循環路301を注出
路11の上部から分岐形成しているが、どの部分から分
岐形成してもよいし、場合によっては注出路11と独立
して設けることもできる。この場合必要に応じて注出用
のポンプとは別に循環浄水処理のためのポンプを設ける
こともできる。
【0051】またポンプも電動のものに限らず手動式の
ものを採用することもできる。さらに循環路301が器
体蓋62の開閉が可能なように設けるにも、前記実施例
の構造に拘束されることはない。
【0052】例えば器体蓋62の枢着部回りを循環路3
01が通過し、この枢着部回りの部分を可撓部や伸縮部
として器体蓋62開閉動作に応動できるようにしてもよ
い。
【0053】また本実施例のように器体蓋62が着脱可
能なものであると、この着脱に伴って循環路301の一
部が断接されるようにすることもできる。
【0054】
【発明の効果】本願発明によれば、循環路に浄水部を有
して前記循環される内容液が浄水剤中を通過するように
してこれを浄水するので、内容液を循環させることによ
り浄水した後の内容液を注出して使用に供することがで
きる。
【0055】また、浄水部を切換弁から器体内に通じる
循環路に設けて、浄水部の下端位置を切換弁より低い位
置に設けたため、注出停止によって内容液は注出路の切
換弁を越えて切換弁から器体内に通じる循環路に注出さ
せられ、それと共に浄水部の下端位置が切換弁の位置よ
りも低い位置にあるため、切換弁より低い位置になった
内容液が切換弁の循環路側への切換え時に浄水部に滞留
することなく器体内に循環させることができ、滞留水に
よる雑菌の繁殖を防止して衛生的なものとなり、切換弁
からの循環路に滞留した内容液が冷えてしまうようなこ
とを防止することができる。それと相俟って、内容器内
に通じる循環路を内容器の開口縁より高い位置に設けて
あるため、この循環路を形成するために、内容器の側壁
に循環路を通す穿孔の形成やそれに伴う気密構造を採る
必要がなく、内容器の開口縁より高い適宜の位置から循
環路を通すことができて、循環路の形成が容易となると
共に、内容器内を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気ポットの縦断面図
である。
【図2】図1の電気ポットの浄水部の断面図である。
【図3】図1の電気ポットの制御回路のブロック図であ
る。
【図4】図1の電気ポットの操作パネルの平面図であ
る。
【符号の説明】
1 器体 13 注出ポンプ 14 モータ 100 制御回路 101 マイクロコンピュータ 301 循環路 301a 器体側循環路 301b 蓋側循環路 302 切換弁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体に設けた内容器内の内容液を器体外
    に導く注出路と、この注出路の途中にて切換弁を介して
    内容器内に通じる循環路と、これら注出路および循環路
    を通じて内容液を切換弁の切換え状態に応じ器体外に注
    出し、また内容器内に戻すポンプとを備え、内容器内に
    通じる前記循環路に循環される内容液を浄水剤により浄
    水する浄水部を設けて、この浄水部の下端位置を前記
    換弁の位置より低い位置に設けると共に、前記内容器内
    に通じる循環路を前記内容器の開口縁より高い位置に設
    たことを特徴とする循環浄水型の電気貯湯容器。
JP3137964A 1991-06-10 1991-06-10 循環浄水型の電気貯湯容器 Expired - Fee Related JP2597249B2 (ja)

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