JPH0652536U - 背負い鞄の背当部 - Google Patents

背負い鞄の背当部

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JPH0652536U
JPH0652536U JP9328492U JP9328492U JPH0652536U JP H0652536 U JPH0652536 U JP H0652536U JP 9328492 U JP9328492 U JP 9328492U JP 9328492 U JP9328492 U JP 9328492U JP H0652536 U JPH0652536 U JP H0652536U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
breathable
back plate
plate
deodorant
synthetic fibers
Prior art date
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Pending
Application number
JP9328492U
Other languages
English (en)
Inventor
了 村上
福美 神薗
Original Assignee
鐘紡株式会社
株式会社グランドベル
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Publication date
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Priority to JP9328492U priority Critical patent/JPH0652536U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 背負い鞄の背板に孔をあけることを要せず、
全面に平均した通気性を確保して作業性を良好ならしめ
ると共に、軽量化を図る。 【構成】 背負い鞄の背当部において低融点合成繊維を
混合した天然又は/及び合成繊維からなるウエブを熱圧
着し、熱によって融着した低融点合成繊維により構成繊
維同志を互いに融着固定し、繊維間空隙による通気性を
全面に保有せしめた所要厚さの板状不織布を背負い鞄の
背板1とし、その外面に通気性クッション材2を介在さ
せて天然又は合成皮革からなる通気性皮革生地3により
被覆する。また、使用者の発汗した汗の臭いを防止する
ため板状不織布自身に抗菌,防臭又は芳香剤を含有さ
せ、あるいは通気性クッション材にそれら抗菌,防臭又
は芳香剤を含有させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はランドセル等の背負い鞄の背当部、特に背板素材の改良に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
ランドセル等、背負い鞄は従来、厚紙やベニヤ板あるいは合成樹脂板により背 板が形成されている関係上、使用者の発汗を抑止することは困難であり、凹凸や 通気孔を設けて使用者の背中の発汗を少なくしたり、蒸発させるようにしていた 。
【0003】 しかし、このような構成では発汗を少なくしたり、汗を蒸発することはできて も、汗により発生する臭いを防止することができなかったため、これを防止する べく通気手段を設けた背板の外面に芳香剤又は脱臭剤を含有させた通気性クッシ ョン材を介在させ、その外面を通気性生地によって被覆することが実公平2−3 9366号公報により提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記提案に係る構成では背板は従来と同様、厚紙、ベニヤ板あるい は合成樹脂板が使用される関係上、背板に通気性を付与するため通気孔や網目孔 等の通気手段を設けなければならず、そのための作業工程が増加することは避け られない状況であった。また、このような背板では通気性を高めようとすれば孔 の数をふやさなければならず、全面にわたって平均化した通気性を得ることは頗 る困難であった。
【0005】 本考案は上述の如き実状に対処し、特に背板素材に改良を加えることにより背 板に孔をあけることを要せず、全面に平均した通気性を確保して作業性を良好な らしめると共に、軽量化を図ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
しかして、上記の目的を達成するため本考案背当部においては、低融点合成繊 維を混合した天然又は/及び合成繊維からなるウエブを熱圧着し、熱によって融 着した低融点合成繊維により構成繊維同志を互いに融着固定し、繊維間空隙によ る通気性を全面に保有せしめた所要厚さの板状不織布を背板とし、その外面に通 気性クッション材を介在させて天然又は合成皮革からなる通気性皮革生地により 被覆せしめている。 また、請求項2及び3は上記本考案の構成において更に使用者の発汗した汗の 臭いを防止し、芳香付与するものであり、前者は当該板状不織布自身に抗菌,防 臭又は芳香剤を含有させており、一方、後者は通気性クッション材にそれら抗菌 ,防臭又は芳香剤を含有させている。 これら両構成は前記板状不織布を背板とすることによって充分、その効果を発 揮するものである。
【0007】
【作用】
上記構成による背当部を施した背負い鞄は使用時、背板が繊維間空隙による全 面にわたる通気性を保有するため別途、通気孔を設ける必要なく、使用者の背中 の発汗を少なくしたり、汗を蒸発させ、快適な使用を可能ならしめる。
【0008】 また、板状不織布からなる背板又は通気性クッション材に抗菌,防臭又は芳香 剤を含有させたことにより外面の通気性皮革生地と内面の通気性不織布からなる 背板の間で通気性クッション材が押圧されたり、解放されて背負い鞄内の空気と 外気の入れ換えが効率よく行われ鞄の収容部内の悪臭、汗の臭いなどを解消する 。
【0009】
【実施例】
以下、更に添付図面にもとづく本考案の実施例を説明する。
【0010】 図1は本考案に係る背当部を施したランドセルの1例を示す外観斜視図であり 、図2は図1のA−A断面図、図3は背板の概要斜視図である。
【0011】 これら図において、(1)は背板、(2)は通気性クッション材、(3)は外 面の天然又は合成皮革からなる通気性皮革生地を示し、背板(1)の外面に通気 性クッション材(2)を介在させて微細孔(4)をもつ天然又は合成皮革からな る通気性皮革生地(3)が縫着手段(5)により取り付けられた表面に被覆形成 されている。
【0012】 そして、本考案は上記構成において、その背板(1)が図3に示すように、低 融点合成繊維(a)を混合した天然又は/及び合成繊維からなるウエブを熱圧着 し、構成繊維中の低融点繊維(a)を熱融着して構成繊維同志を固定し繊維間空 隙により通気性を全面に保有せしめた所要厚さの板状不織布によって形成されて いる。
【0013】 ここで通常用いられる好ましい構成繊維としては低融点合成繊維は低融点のポ リエステル繊維であり、これを高融点ポリエステル繊維に混合して使用する。勿 論、低融点合成繊維は他の既知の各繊維が使用され、非溶融構成繊維も任意の繊 維が使用可能であることは云うまでもない。
【0014】 そしてこの板状不織布は樹脂含浸等により処理されていないため、全面に繊維 間空隙による通気性を保有することが特色であり、特に通気孔などの通気手段を 設けることは必要がないものである。
【0015】 また背板(1)外側の通気性クッション材(2)としては弾性に富むウレタン フォーム、綿繊維その他既知の充填材が用いられ、その外面の通気性皮革生地( 3)としてはレザーと異なり、微細孔(5)をもち通気性に富む天然又は合成皮 革が用いられ、通気性皮革生地(3)は通気性クッション材(2)を介在させて 背板(1)の外周縁に糊付けあるいは縫着(5)によって取り付けられる。
【0016】 なお、上記背板(1)に取り付けた縫着部あるいは図示していないが、背カン の鋲の部分には樹脂を含浸させ、糸のゆるみ、鋲のゆるみを阻止し、スムーズに 使用できるようにしている。更に本考案背当部は上記構成における背板(1)あ るいは通気性クッション材に抗菌,防臭又は芳香を発生する芳香剤を含有せしめ 、使用者の発汗した汗の臭いを防止し、また背負い鞄の収容部から発する悪臭を も防ぎ得るようにしている。
【0017】 特に背板(1)にそれら抗菌,防臭又は芳香剤を含有せしめるときは、不織布 製造過程において処理することができ、より作業が簡畧化される利点がある外、 収容部内に直接、それら薬剤が広範囲に発散されるので、収容部内の抗菌,防臭 又は芳香効果がより良好となる。
【0018】 このように背板(1)又は通気性クッション材(2)に抗菌,防臭又は芳香剤 を含有せしめるときは使用者が背負い鞄を背負って移動するとき通気性クッショ ン材(2)の弾性により背当部は呼吸し、収容部内の空気と外気とが互いに流通 して入れ換えられるが、同時に収容部内の悪臭も放出され、消臭される。
【0019】
【考案の効果】
本考案は以上のように繊維間空隙を有して全面にわたり通気性に富む板状不織 布を背板とし、該背板又はその外側で通気性皮革生地との間に介在される通気性 クッション材に抗菌,防臭又は芳香剤を含有せしめるものであり、板状不織布は 軽量で、しかも発泡合成樹脂に比し強度を有していると共に、全面に構成繊維の 繊維間空隙による通気性を保有するため従来のベニヤ板、合成樹脂板の如く背板 に4〜6個の通気孔や網目孔を設ける必要がなく、従ってランドセル製作作業に おける孔あけ、ハト目打ち作業を省略することができ、その作業性を簡単化する 顕著な効果を奏する。 また、背板の不織布は全面にわたり平均した通気性を有するためランドセル内 部の収容部と外部との通気をより良好にし、抗菌,防臭又は芳香剤を使用した場 合、消臭,芳香付与効果を従来の背板に比し良好ならしめる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る背当部を用いたランドセルの1例
を示す斜視概観図である。
【図2】第1図におけるA−A線断面図である。
【図3】背板を構成する板状不織布の1例を示す斜視概
要図である。
【符号の説明】
(1) 背板 (2) 通気性クッション材 (3) 通気性皮革生地

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低融点合成繊維を混合した天然又は/及
    び合成繊維からなるウエブを熱圧着し、熱によって融着
    した低融点合成繊維により構成繊維同志を互いに融着固
    定し、繊維間空隙による通気性を全面に保有せしめた所
    要厚さの板状不織布を背板とし、その外面に通気性クッ
    ション材を介在させて天然又は合成皮革からなる通気性
    皮革生地により被覆せしめてなることを特徴とする背負
    い鞄の背当部。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の背当部において、板状不
    織布からなる背板に抗菌,防臭又は芳香剤を含有せしめ
    たことを特徴とする背負い鞄の背当部。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の背当部において、通気性
    クッション材に抗菌,防臭又は芳香剤を含有せしめたこ
    とを特徴とする背負い鞄の背当部。
JP9328492U 1992-12-26 1992-12-26 背負い鞄の背当部 Pending JPH0652536U (ja)

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