JP3046223U - こたつ用敷布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】敷布団が汚れたとき等の洗濯によってダニの発
生と侵入を防止する働きが落ちず、又、長期にわたって
異臭の発生を防ぐことができるこたつ用敷布団を提供す
る。 【解決手段】こたつ用敷布団Ｓは、キルティングされた
敷布団本体２の裏面に設けられているポケット１と、ポ
ケット１に取外し可能に収容されており、粉末状の備長
炭成形体が、発泡ポリウレタンシート及び不織布により
挟着され一体化されたものである、シート状の備長炭成
形体３とよりなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はこたつ用敷布団に関するものである。更に詳しくは、使用中の異臭を 防ぎそしてダニの発生と侵入を防ぐこと等ができるこたつ用敷布団に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

こたつには掛け布団の他に敷布団が使用されている。敷布団は主にこたつの熱 を下方に逃がさないようにすると共に、座り心地を良くするために使用されてい る。 こたつの中は温度が比較的高くしかもほぼ密閉されているため、足裏からの汗 による異臭がこもり易く、又、ダニが発生し侵入することも多かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そのため、敷布団の内部に入れる綿に防ダニ加工を施したり、こたつの櫓の適 宜箇所に異臭を吸収する塗料を施した部材を取り付けたりしていた。 しかしながら、上記防ダニ加工は敷布団が汚れたとき等の洗濯により効果がな くなり、又、上記異臭を吸収する塗料を施した部材は、時間の経過と共に吸収能 力が落ち異臭を吸収できなくなるという課題を有していた。

【０００４】 本考案は、上記課題を解決するもので、敷布団が汚れたとき等の洗濯によって ダニの発生と侵入を防止する働きが落ちず、又、長期にわたって異臭の発生を防 ぐことができるこたつ用敷布団を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために講じた本考案の手段は次のとおりである。 第１の考案にあっては、 敷布団本体と、 上記敷布団本体に取外し可能に装着されている備長炭成形体と、 を含むことを特徴とする、 こたつ用敷布団である。

【０００６】 第２の考案にあっては、 こたつ用敷布団であって、 上記敷布団本体に設けられている装着手段と、 上記装着手段によって取外し可能に装着されている備長炭成形体と、 を含むことを特徴とする、 こたつ用敷布団である。

【０００７】 第３の考案にあっては、 こたつ用敷布団であって、 上記敷布団本体の裏面に設けられているポケットと、 上記ポケットに取外し可能に収容されているシート状の備長炭成形体と、 を含むことを特徴とする、 こたつ用敷布団である。

【０００８】 第４の考案にあっては、 こたつ用敷布団であって、 キルティングされた敷布団本体の裏面に設けられているポケットと、 上記ポケットに取外し可能に収容されているシート状の備長炭成形体と、 を含むことを特徴とする、 こたつ用敷布団である。

【０００９】 第５の考案にあっては、 こたつ用敷布団であって、 キルティングされた敷布団本体の裏面に設けられているポケットと、 上記ポケットに取外し可能に収容されているシート状の備長炭成形体と、 を含み、 上記シート状の備長炭成形体は、 粉末状の備長炭が、通気性を有するシートに付着され、一体化されたものであ る、ことを特徴とする、 こたつ用敷布団である。

【００１０】 第６の考案にあっては、 こたつ用敷布団であって、 キルティングされた敷布団本体の裏面に設けられているポケットと、 上記ポケットに取外し可能に収容されているシート状の備長炭成形体と、 を含み、 上記シート状の備長炭成形体は、 粉末状の備長炭が、発泡ポリウレタンシート及び不織布により挟着され、一体 化されたものである、ことを特徴とする、 こたつ用敷布団である。

【００１１】 上記敷布団本体は内部に木綿等の天然繊維製綿、ポリエステル、ポリプロピレ ン、ポリアクリルニトリル等の合成繊維製綿等が用いられる。 上記綿は表布と裏布の間に収容され、そして、例えば、縫い糸でキルティング 等が施され、綿は表布と裏布の間に固定されている。

【００１２】 備長炭成形体はウバメガシで作られた白炭が用いられる。代表的な例としては 、備長炭成形体は、粒末状にされ、通気性のあるシート間に挟まれ、接着剤等に より上記シートに付着され、シート状に成形されている。 その他、通気性のあるシート間にキルティング等により区切りを設け、その区 切りの中に粒末状の備長炭を収容して備長炭成形体とすることもできる。 更に、粒末状の備長炭を通気性が損なわれないように接点のみで粒末状の備長 炭同士を部分的に接着してシート状にして備長炭成形体とすることもできる。

【００１３】 上記通気性のあるシートとしては、例えば、不織布、連続発泡プラスチックや 連続発泡ゴム等のクッション性があるシートが用いられる。 備長炭成形体の敷布団本体の裏面への収容は、敷布団本体の裏面にポケットを 設け、備長炭成形体をポケットの中に収容することによって行なわれる。又、ポ ケットを設けずに、面ファスナーやホック等によって備長炭成形体を敷布団本体 の裏面に直接装着することもできる。

【００１４】 （作 用） 第１及び第２の考案に係るこたつ用敷布団は、敷布団本体に備長炭成形体が装 着されている。備長炭成形体は表面及び内部に無数の微細孔を有し、その微細孔 がこたつを使用中に足裏等から発散する異臭を吸収することができる。 従って、異臭が漂うことがないので、気持ち良くこたつを使用することができ る。 又、備長炭成形体の上記微細孔は空気中に飛び交う自由電子を集め、マイナス イオンの磁場を発生させ、周囲をアルカリ性の雰囲気にするので、酸性の雰囲気 を好むダニの発生と侵入を防ぐことができる。 更に、備長炭成形体は、敷布団本体に取外し可能に装着されているので、敷布 団本体を洗濯するときは、備長炭成形体を外して濡れないようにすることができ 、上記備長炭成形体の作用が維持することができる。又、備長炭成形体の作用が 長期間使用して低下したとしても、備長炭成形体の取り替えが容易であり、備長 炭成形体の上記作用を長期間維持することができる。

【００１５】 第３及び第４の考案に係るこたつ用敷布団は、ポケットが敷布団本体に設けら れ、そのポケットの中に、シート状の備長炭成形体が取外し可能に収容されてい る。 従って、当該備長炭成形体が敷布団本体に確実に収容され、敷布団本体の洗濯 時等にも手早く取り外すことができる。この為、備長炭成形体は濡れることはな く、更に、上記作用を一層確実に維持することができる。 又、敷布団本体がキルティングされたものにあっては、敷布団本体の内部に収 容されている綿等が使用中移動して厚みが不均一になり、不体裁になることもな く、こたつ敷布団を、常時、気持ち良く使用することができる。

【００１６】 第５の考案に係るこたつ用敷布団は、シート状の備長炭成形体は、粉末状の備 長炭が、通気性を有するシートにより付着され、一体化されたものである。 この為、備長炭の表面の無数の微細孔を更に多く存在させ、そして、当該粉末 状の備長炭を通気性を有するシートに確実に固定することができる。 従って、上記備長炭の表面の無数の微細孔により、こたつ使用中に足裏等から 発散する異臭を一層確実に吸収することができ、同時に、周囲を直ちにアルカリ 性の雰囲気とし、酸性の雰囲気を好むダニの発生と侵入とをより一層完全に防ぐ ことができる。

【００１７】 第６の考案に係るこたつ用敷布団は、粉末状の備長炭が、通気性のある連続発 泡ポリウレタンシートと不織布との間で挟まれ、上記連続発泡ポリウレタンシー トと不織布とに付着し、一体化しシート状に成形されている。 そのことにより、シート状に成形された備長炭成形体は、クッション性が良く 、通気性も付与され、粉末状の備長炭の上記性能も損なわれることなく、又、連 続発泡ポリウレタンシート及び不織布から離脱することも防がれる。 従って、第５の考案に係るこたつ用敷布団の作用を一層確実に向上させること ができる。

【００１８】

【考案の実施の形態】

本考案のこたつ用敷布団を図１ないし図３を参照して更に詳細に説明する。 図１は表面の角部を裏面側に折返した本考案に係るこたつ用敷布団の底面図、 図２は図１のＡ−Ａ要部断面図、図３はシート状の備長炭成形体の一部縦断面図 である。

【００１９】 図中Ｓはこたつ用敷布団であり、裏面にポケット１が設けられた敷布団本体２ と、上記ポケット１の内部に収容されているシート状の備長炭成形体３とからな る。 敷布団本体２の裏面（後記裏布２２側）には後記糸２５によるキルティング面 を覆うために裏布１１が縫着されており、当該裏布１１の中央部にはポケット１ が設けられている。ポケット１の挿入口には、挿入中のシート状の備長炭成形体 ３が外部に出ないように面状ファスナー４が設けられている。 敷布団本体２は表布２１と裏布２２と当該表布２１と当該裏布２２との間に挿 入された綿２３とより構成されており、周縁部は縁布２４を当てて縫着されてい る。そして、上記敷布団本体２は、綿２３が動かないように糸２５によりキルテ ィングが施されている。

【００２０】 シート状の備長炭成形体３は、粒末状の備長炭３１が不織布３２と連続発泡ポ リウレタンシート３３との間に挟まれることにより形成されている。粒末状の備 長炭３１は、通気性が損なわれないように、当該備長炭３１同士及び不織布３２ や連続発泡ポリウレタンシート３３とに対し、部分的に接着され一体となってい る。

【００２１】 （作用） 上記こたつ用敷布団Ｓは、敷布団本体２の裏面にシート状の備長炭成形体３が 装着されている。シート状の備長炭成形体３は表面に無数の微細孔を有し、その 微細孔がこたつを使用中に足裏等から発散する異臭を吸収することができる。 従って、異臭が漂うことないので、気持ちよくこたつを使用することができる 。 又、シート状の備長炭成形体３の上記微細孔は空気中に飛び交う自由電子を集 め、マイナスイオンの磁場を発生させ、周囲をアルカリ性の雰囲気にするので、 酸性の雰囲気を好むダニの発生と侵入を防ぐことができる。

【００２２】 更に、シート状の備長炭成形体３は、敷布団本体２の裏面に取外し可能に装着 されているので、敷布団本体２を洗濯をするときは、シート状の備長炭成形体３ を外すことができる。この為、備長炭成形体３は濡れることがないので、上記作 用を維持することができる。又、シート状の備長炭成形体３の上記作用等が長期 間使用して低下したとしても、シート状の備長炭成形体３の取り替えが容易であ り、シート状の備長炭成形体３の上記作用を長期間維持することができる。

【００２３】 ポケット１が敷布団本体２の裏面に設けられ、そのポケット１の中にシート状 の備長炭成形体３が取外し可能に収容されている。 従って、シート状の備長炭成形体３が敷布団本体２の裏面に確実に装着され、 敷布団本体２の洗濯時等にも手早く取り外すことができ、更に、シート状の備長 炭成形体３の上記作用を一層確実に維持することができる。 又、敷布団本体２が糸２５によりキルティングされているので、敷布団本体２ の内部に収容されている綿２３が使用中移動して厚みが不均一になり、不体裁に なることもなく、こたつ敷布団Ｓを、常時、気持ち良く使用することができる。

【００２４】 備長炭成形体３１が、連続発泡ポリウレタンシート３３及び不織布３２により 挟着され、一体化され、シート状に成形されている。 そのことにより、粉末状の備長炭３１は、クッション性が良く、又、連続発泡 ポリウレタンシート３３及び不織布３２から離脱することも防がれる。

【００２５】 本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、な んら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の 用語や表現を除外する意図はない。また、本考案の範囲内で、種々の変形態様が 可能であるということは言うまでもない。

【００２６】

【考案の効果】

本考案は上記構成を備え、次の効果を有する。 （ａ）請求項１及び２の考案に係るこたつ用敷布団は、敷布団本体に備長炭成形 体が装着されている。備長炭成形体は表面及び内部に無数の微細孔を有し、その 微細孔がこたつを使用中に足裏等から発散する異臭を吸収することができる。 従って、異臭が漂うことがないので、気持ち良くこたつを使用することができ る。 又、備長炭成形体の上記微細孔は空気中に飛び交う自由電子を集め、マイナス イオンの磁場を発生させ、周囲をアルカリ性の雰囲気にするので、酸性の雰囲気 を好むダニの発生と侵入を防ぐことができる。 更に、備長炭成形体は、敷布団本体に取外し可能に装着されているので、敷布 団本体を洗濯するときは、備長炭成形体を外して濡れないようにすることができ 、上記備長炭成形体の作用が維持することができる。又、備長炭成形体の作用が 長期間使用して低下したとしても、備長炭成形体の取り替えが容易であり、備長 炭成形体の上記作用を長期間維持することができる。

【００２７】 （ｂ）請求項３及び４の考案に係るこたつ用敷布団は、ポケットが敷布団本体に 設けられ、そのポケットの中にシート状の備長炭成形体が取外し可能に収容され ている。 従って、当該備長炭成形体が敷布団本体に確実に収容され、敷布団本体の洗濯 時等にも手早く取り外すことができる。この為、備長炭成形体は濡れることはな く上記作用を一層確実に維持することができる。 又、敷布団本体がキルティングされたものにあっては、敷布団本体の内部に収 容されている綿等が使用中移動して厚みが不均一になり、不体裁になることもな く、こたつ敷布団を、常時、気持ち良く使用することができる。

【００２８】 （ｃ）請求項５の考案に係るこたつ用敷布団は、粉末状の備長炭が通気性を有す るシートに付着され一体化され、シート状の備長炭成形体となったものである。 この為、備長炭の表面の無数の微細孔を更に多く存在させ、そして、当該粉末 状の備長炭を通気性を有するシートに確実に固定することができる。 従って、上記備長炭の表面の無数の微細孔により、こたつ使用中に足裏等から 発散する異臭を一層確実に吸収することができ、同時に、周囲を直ちにアルカリ 性の雰囲気とし、酸性の雰囲気を好むダニの発生と侵入とをより一層完全に防ぐ ことができる。

【００２９】 （ｄ）請求項６の考案に係るこたつ用敷布団は、粉末状の備長炭が、通気性のあ る連続発泡ポリウレタンシートと不織布との間で挟まれ、上記連続発泡ポリウレ タンシートと不織布とに付着し、一体化しシート状に成形されている。 そのことにより、シート状に成形された備長炭成形体は、クッション性が良く 、通気性も付与され、粉末状の備長炭の上記性能も損なわれることなく、又、連 続発泡ポリウレタンシート及び不織布から離脱することも防ぐことができる。 従って、請求項５の考案に係るこたつ用敷布団の作用を一層確実に向上させる ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】角部を裏面側に折返した本考案に係るこたつ用
敷布団の底面図。

【図２】図１のＡ−Ａ要部断面図。

【図３】シート状の備長炭成形体の一部縦断面図。

【符号の説明】

Ｓ こたつ用敷布団 １ ポケット １１ 裏布 ２ 敷布団本体 ２１ 敷布団本体の表布 ２２ 敷布団本体の裏布 ２３ 綿 ２４ 縁布 ２５ 糸 ３ シート状の備長炭成形体 ３１ 粒末状の備長炭 ３２ 不織布 ３３ 連続発泡ポリウレタンシート ４ 面状ファスナー

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 こたつ用敷布団であって、 敷布団本体と、 上記敷布団本体に取外し可能に装着されている備長炭成
   形体と、 を含むことを特徴とする、 こたつ用敷布団。
2. 【請求項２】 こたつ用敷布団であって、 上記敷布団本体に設けられている装着手段と、 上記装着手段によって取外し可能に装着されている備長
   炭成形体と、 を含むことを特徴とする、 こたつ用敷布団。
3. 【請求項３】 こたつ用敷布団であって、 上記敷布団本体の裏面に設けられているポケットと、 上記ポケットに取外し可能に収容されているシート状の
   備長炭成形体と、 を含むことを特徴とする、 こたつ用敷布団。
4. 【請求項４】 こたつ用敷布団であって、 キルティングされた敷布団本体の裏面に設けられている
   ポケットと、 上記ポケットに取外し可能に収容されているシート状の
   備長炭成形体と、 を含むことを特徴とする、 こたつ用敷布団。
5. 【請求項５】 こたつ用敷布団であって、 キルティングされた敷布団本体の裏面に設けられている
   ポケットと、 上記ポケットに取外し可能に収容されているシート状の
   備長炭成形体と、 を含み、 上記シート状の備長炭成形体は、 粉末状の備長炭が、通気性を有するシートに付着され、
   一体化されたものである、ことを特徴とする、 こたつ用敷布団。
6. 【請求項６】 こたつ用敷布団であって、 キルティングされた敷布団本体の裏面に設けられている
   ポケットと、 上記ポケットに取外し可能に収容されているシート状の
   備長炭成形体と、 を含み、 上記シート状の備長炭成形体は、 粉末状の備長炭が、発泡ポリウレタンシート及び不織布
   により挟着され、一体化されたものである、ことを特徴
   とする、 こたつ用敷布団。