JP3098293U - 敷パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な使用感が得られ、抗菌性、殺菌性を有すると供に、安眠効果の高い敷パッドを提供する。
【解決手段】中綿10bと表生地10aをキルティングした表キルティング布10と、中綿12bと裏生地12aをキルティングした裏キルティング布12との周縁部を縫着して敷パッド本体1が袋状に形成される。敷パッド本体1の内側に炭素繊維入りシート2が配設される。炭素繊維入りシート2は、木酢液と竹酢液の少なくとも何れか一方を含浸させ乾燥処理した炭素繊維を、布で被覆してシート状に形成される。
【選択図】 図6
【解決手段】中綿10bと表生地10aをキルティングした表キルティング布10と、中綿12bと裏生地12aをキルティングした裏キルティング布12との周縁部を縫着して敷パッド本体1が袋状に形成される。敷パッド本体1の内側に炭素繊維入りシート2が配設される。炭素繊維入りシート2は、木酢液と竹酢液の少なくとも何れか一方を含浸させ乾燥処理した炭素繊維を、布で被覆してシート状に形成される。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、寝具として使用する敷パッドに関し、特に優れた抗菌性と殺菌性を備えた木酢液、竹酢液を含浸させ乾燥処理してなる炭素繊維入りシートを敷パッド本体内に装着した敷パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
ベッドなどの上に敷いて寝具として使用する敷パッドには、睡眠中に人体から発散される汗などが付着し、それによって汚れが酷くなると、敷パッドから臭いが発生し、使用感が悪化してしまう。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このため、従来では、敷パッドの中に木炭粒を収容して、吸湿や脱臭作用を生じさせ、臭いなどを生じさせないようにして、使い心地を改善した敷パッドが、下記特許文献1などで提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−178596公報
【0005】
しかし、この種の従来の敷パッドは、単に木炭粒を敷パッドの中に配設しただけであるため、使用時にはごつごつした違和感があり、敷パッドとして必要なクッション性、弾力性が少なく、使用感が悪い問題があった。また、使用により木炭粒に臭いや湿気が吸着された場合には、木炭粒を交換することになり、良好な状態で長く使用するためには、敷パッドの取り扱いが難しいという問題があった。
【0006】
本考案は、上述の課題を解決するものであり、良好な使用感が得られ、抗菌性、殺菌性を有すると供に、安眠効果の高い敷パッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記の点に鑑みなされたもので、本考案の敷パッドは、中綿と表生地をキルティングした表キルティング布と、中綿と裏生地をキルティングした裏キルティング布との周縁部を縫着して敷パッド本体が袋状に形成され、敷パッド本体の内側に炭素繊維入りシートが配設され、炭素繊維入りシートが、木酢液と竹酢液の少なくとも何れか一方を含浸させ乾燥処理した炭素繊維を、布で被覆してシート状に形成されていることを特徴とする。
【0008】
ここで、請求項2のように、上記炭素繊維入りシートは、面ファスナを介して着脱可能に敷パッド本体に取着することができる。
【0009】
また、請求項3のように、上記炭素繊維入りシートは、その炭素繊維の上下面に不織布を重ね合せ、その不織布の上下に表生地と裏生地を当て縫着して構成することができる。
【0010】
【作用】
上記のように構成された敷パッドは、ベッドなどの上に敷いて使用され、敷パッド本体の表キルティング布と裏キルティング布の間に炭素繊維入りシートが配置され、その上に使用者が寝ることになる。炭素繊維は良好な可とう性を有し、また、敷パッド本体が不織布などからなる中綿を表キルティング布と裏キルティング布を袋状にして形成され、その内側に炭素繊維入りシートを配設しているため、使用時にはごつごつ感のない良好な使用感が生じ、使用者は安眠と休養をとることができる。
【0011】
また、木酢液、竹酢液を含浸させ乾燥処理した炭素繊維をシート内に内蔵しているため、そのシートを収容した敷パッドには良好な抗菌性、殺菌性が生じ、カビや菌類の繁殖を抑えて、衛生的に敷パッドを使用することができる。
【0012】
さらに、炭素繊維には良好な消臭機能及び脱臭機能があるため、敷パッドに付着しやすい臭いを効果的に防止し、長期間快適に敷パッドを使用することができる。さらに、炭素繊維には、人の体温を受けて遠赤外線を放射する遠赤外線放射機能があるため、冬季などの寒冷時には、心地よいぬくもりが得られ、安眠効果を高めることができる。さらに、炭素繊維には、周囲にマイナスイオンを発生させる機能があるため、マイナスイオンの増加により使用者の健康を促進させることができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は敷パッド1の上面斜視図を示し、図2はその裏面斜視図を示し、図3は裏生地を除去した状態で敷パッド本体1の裏面を見た裏面図を示している。敷パッド本体1は、中綿と表生地をキルティングした表キルティング布10と、中綿と裏生地をキルティングした裏キルティング布12との周縁部を縫着して袋状に形成される。また、敷パッド本体1の内側には、炭素繊維入りシート2が配設され、炭素繊維入りシート2は、木酢液と竹酢液の少なくとも何れか一方を含浸させ乾燥処理した炭素繊維3を、布で被覆してシート状に形成されている。
【0014】
すなわち、敷パッド本体1の表キルティング布10は、綿布などの表生地10aの裏側にポリエステル繊維の不織布などからなる中綿10bをキルティングにより縫着して構成され、裏キルティング布12も、同様に、綿布などの裏生地12aの裏側にポリエステル繊維の不織布などからなる中綿12bをキルティングにより縫着して構成される。
【0015】
そして、表キルティング布10と裏キルティング布12は、間に綿布などの中生地11を介装した状態で、その周縁部を端布13で包むように縫着し、敷パッド本体1が袋状に形成されている。図3に示すように、中生地11の裏面側には、複数枚の炭素繊維入りシート2を取着するために、複数箇所に面ファスナ7が取着されている。また、図2に示すように、裏キルティング布12には、複数のスリットが炭素繊維入りシート2の着脱のために形成され、各スリットにはスライドファスナ15が縫着され、スリットを開閉可能としている。
【0016】
炭素繊維入りシート2は、図4、図5に示すように、薄いシート状の炭素繊維3の上面と下面に不織布4を当ててそれを挟み、その上面に表生地5を当て、その下面に裏生地6を当てて重ね合わせ、それらをキルティング加工して、つまりキルティング状に縫い付けてシート状に形成されている。不織布4には綿またはポリエステルなどの合成繊維を素材とした不織布を使用することができ、表生地5、裏生地6には、綿の織布またはポリエステルなどの合成繊維の織布を使用することができる。
【0017】
炭素繊維3は、例えばセルロース系、フェノール系,アラミド系の有機繊維を、酸化雰囲気中で加熱して不融化処理または耐炎化処理を施し、さらに不活性ガス中で加熱して炭素化し、製造される。また、このような炭素繊維には、賦活処理を施して吸着能の高い活性炭素繊維とすることもでき、またこの賦活処理により遠赤外線の放射機能も向上させることができる。
【0018】
さらに、この炭素繊維3は、木酢液と竹酢液のまたは何れか一方の処理液中に、浸漬処理される。そして、木酢液、竹酢液を含浸させた炭素繊維は、乾燥炉で加熱乾燥される。これにより、炭素繊維3には、木酢液や竹酢液が有する優れた抗菌性や殺菌性を持たせることができる。
【0019】
このように製造される炭素繊維3は、シート状に形成され、可とう性を有しているが、繰り返しの曲げ応力や曲げ荷重がかかると、破壊しやすい。このために、炭素繊維入りシート2では、炭素繊維3の上下両側から不織布4で覆い、その表面と裏面に表生地5と裏生地6を覆い、それらをキルティング加工して、炭素繊維3を保護するようにしている。
【0020】
炭素繊維入りシート2の裏面の四隅には、図4のように、敷パッド本体1内の中生地11の裏面に着脱可能に取着するために、面ファスナ7が接着されている。また、炭素繊維入りシート2の長さと幅は、図3のように、敷パッド本体1の内側に入る程度に形成されている。
【0021】
そして、上記のように形成された炭素繊維入りシート2は、図3に示すように、敷パッド本体1裏面のスライドファスナ15を開き、その内側の中生地11の裏面側に、面ファスナ7を用いて取着される。
【0022】
上記のように構成された敷パッドは、寝具としてベッドのマットレスの上に、或いは布団の上に敷いて使用される。敷パッド本体1内に炭素繊維入りシート2が配置されているが、内蔵される炭素繊維3は良好な可とう性を有し、また、炭素繊維入りシート2には、不織布4を内側にキルティングで縫着した表生地5と裏生地6を使用している。
【0023】
したがって、炭素繊維入りシート2は、良好な柔軟性とクッション性があり、また、敷パッド本体1も、柔軟性とクッション性の良好な表キルティング布10と裏キルティング布12を用いて袋状に形成され、その内部に炭素繊維入りシート3が使用されるため、敷パッド使用時にはごつごつ感のない良好な使用感が生じ、使用者は安眠と休養をとることができる。
【0024】
また、炭素繊維入りシート2が敷パッド本体1の内部に配設され、シート2内には木酢液、竹酢液を含浸させ乾燥処理した炭素繊維3が内蔵されているため、敷パッドには良好な抗菌性、殺菌性が生じ、カビや菌類の繁殖を抑えて、衛生的に敷パッドを使用することができる。
【0025】
さらに、ここで使用される炭素繊維3は、賦活処理を施して吸着能の高い活性炭素繊維とされ、高い消臭機能及び脱臭機能があるため、敷パッドに付着しやすい臭いを効果的に防止し、長期間快適に敷パッドを使用することができる。また、炭素繊維3には、この賦活処理により遠赤外線の放射機能も良好となって、人の体温を受けて遠赤外線を放射する高い遠赤外線放射機能があるため、冬季などの寒冷時には、心地よいぬくもりが得られ、安眠効果を高めることができる。さらに、炭素繊維3には、周囲にマイナスイオンを発生させる機能があるため、マイナスイオンにより使用者の健康を促進させることができる。
【0026】
また、上記敷パッドを使用して睡眠をとった際、睡眠中の使用者の脳波を測定する実験を行なった。その実験結果によれば、睡眠中に炭素繊維3から発生するマイナスイオンなどが人の脳に作用して、使用者の脳からのα波の発生が通常より促進される結果が得られた。
【0027】
ところで、敷パッドを使用して、敷パッド本体1が汚れた場合、炭素繊維入りシート2を本体から外した状態で、本体1を手洗いまたは洗濯機などで簡単に洗濯することができる。
【0028】
一方、炭素繊維入りシート2が汚れたり、或いは消臭機能及び脱臭機能が低下した場合には、その敷パッド本体1の裏面のスライドファスナ15を開き、そこから炭素繊維入りシート2を面ファスナ7から取り外し、お湯などで洗うことができる。
【0029】
この場合、炭素繊維入りシート2をお湯またはぬるま湯で軽く押し洗いすればよく、軽い押し洗いでは、炭素繊維3が破壊することはなく、その後、天日干しすれば、シート2に付着した汚れを落とすと共に、炭素繊維3の消臭機能及び脱臭機能を復元させることができる。したがって、炭素繊維入りシート2を洗うことにより、本敷パッドの上記のような優れた機能を、長期間にわたって利用することができる。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の敷パッドによれば、中綿と表生地をキルティングした表キルティング布と、中綿と裏生地をキルティングした裏キルティング布とを袋状に縫着して形成した敷パッド本体内に、炭素繊維入りシートを装着しているため、柔軟性とクッション性の良い敷パッドとすることができ、使用時にはごつごつ感のない良好な使用感が生じ、使用者は安眠と休養をとることができる。また、炭素繊維入りシートは、木酢液、竹酢液を含浸させ乾燥処理した炭素繊維をシート内に収容しているため、敷パッドには良好な抗菌性、殺菌性が生じ、カビや菌類の繁殖を抑えて、衛生的に敷パッドを使用することができる。さらに、炭素繊維には良好な消臭機能及び脱臭機能があるため、敷パッドに付着しやすい臭いを効果的に防止し、長期間快適に敷パッドを使用することができる。
【0031】
さらに、炭素繊維には、人の体温を受けて遠赤外線を放射する遠赤外線放射機能があるため、冬季などの寒冷時には、心地よいぬくもりが得られ、安眠効果を高めることができる。さらに、炭素繊維には、周囲にマイナスイオンを発生させる機能があるため、マイナスイオンの増加により使用者の健康を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態を示す敷パッドの上面斜視図である。
【図2】同敷パッドの下面斜視図である。
【図3】同敷パッドの裏キルティング布を除去した状態で裏面から見た裏面図である。
【図4】本敷パッドに使用する炭素繊維入りシートの平面図である。
【図5】同炭素繊維入りシートの断面図である。
【図6】敷パッドの断面図である。
【符号の説明】
1−敷パッド本体
2−炭素繊維入りシート
3−炭素繊維
4−不織布
5−表生地
6−裏生地
7−面ファスナ
10−表キルティング布
10aー表生地
10b−中綿
11−中生地
12−裏キルティング布
12a―裏生地
12b−中綿
【考案の属する技術分野】
本考案は、寝具として使用する敷パッドに関し、特に優れた抗菌性と殺菌性を備えた木酢液、竹酢液を含浸させ乾燥処理してなる炭素繊維入りシートを敷パッド本体内に装着した敷パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
ベッドなどの上に敷いて寝具として使用する敷パッドには、睡眠中に人体から発散される汗などが付着し、それによって汚れが酷くなると、敷パッドから臭いが発生し、使用感が悪化してしまう。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このため、従来では、敷パッドの中に木炭粒を収容して、吸湿や脱臭作用を生じさせ、臭いなどを生じさせないようにして、使い心地を改善した敷パッドが、下記特許文献1などで提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−178596公報
【0005】
しかし、この種の従来の敷パッドは、単に木炭粒を敷パッドの中に配設しただけであるため、使用時にはごつごつした違和感があり、敷パッドとして必要なクッション性、弾力性が少なく、使用感が悪い問題があった。また、使用により木炭粒に臭いや湿気が吸着された場合には、木炭粒を交換することになり、良好な状態で長く使用するためには、敷パッドの取り扱いが難しいという問題があった。
【0006】
本考案は、上述の課題を解決するものであり、良好な使用感が得られ、抗菌性、殺菌性を有すると供に、安眠効果の高い敷パッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記の点に鑑みなされたもので、本考案の敷パッドは、中綿と表生地をキルティングした表キルティング布と、中綿と裏生地をキルティングした裏キルティング布との周縁部を縫着して敷パッド本体が袋状に形成され、敷パッド本体の内側に炭素繊維入りシートが配設され、炭素繊維入りシートが、木酢液と竹酢液の少なくとも何れか一方を含浸させ乾燥処理した炭素繊維を、布で被覆してシート状に形成されていることを特徴とする。
【0008】
ここで、請求項2のように、上記炭素繊維入りシートは、面ファスナを介して着脱可能に敷パッド本体に取着することができる。
【0009】
また、請求項3のように、上記炭素繊維入りシートは、その炭素繊維の上下面に不織布を重ね合せ、その不織布の上下に表生地と裏生地を当て縫着して構成することができる。
【0010】
【作用】
上記のように構成された敷パッドは、ベッドなどの上に敷いて使用され、敷パッド本体の表キルティング布と裏キルティング布の間に炭素繊維入りシートが配置され、その上に使用者が寝ることになる。炭素繊維は良好な可とう性を有し、また、敷パッド本体が不織布などからなる中綿を表キルティング布と裏キルティング布を袋状にして形成され、その内側に炭素繊維入りシートを配設しているため、使用時にはごつごつ感のない良好な使用感が生じ、使用者は安眠と休養をとることができる。
【0011】
また、木酢液、竹酢液を含浸させ乾燥処理した炭素繊維をシート内に内蔵しているため、そのシートを収容した敷パッドには良好な抗菌性、殺菌性が生じ、カビや菌類の繁殖を抑えて、衛生的に敷パッドを使用することができる。
【0012】
さらに、炭素繊維には良好な消臭機能及び脱臭機能があるため、敷パッドに付着しやすい臭いを効果的に防止し、長期間快適に敷パッドを使用することができる。さらに、炭素繊維には、人の体温を受けて遠赤外線を放射する遠赤外線放射機能があるため、冬季などの寒冷時には、心地よいぬくもりが得られ、安眠効果を高めることができる。さらに、炭素繊維には、周囲にマイナスイオンを発生させる機能があるため、マイナスイオンの増加により使用者の健康を促進させることができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は敷パッド1の上面斜視図を示し、図2はその裏面斜視図を示し、図3は裏生地を除去した状態で敷パッド本体1の裏面を見た裏面図を示している。敷パッド本体1は、中綿と表生地をキルティングした表キルティング布10と、中綿と裏生地をキルティングした裏キルティング布12との周縁部を縫着して袋状に形成される。また、敷パッド本体1の内側には、炭素繊維入りシート2が配設され、炭素繊維入りシート2は、木酢液と竹酢液の少なくとも何れか一方を含浸させ乾燥処理した炭素繊維3を、布で被覆してシート状に形成されている。
【0014】
すなわち、敷パッド本体1の表キルティング布10は、綿布などの表生地10aの裏側にポリエステル繊維の不織布などからなる中綿10bをキルティングにより縫着して構成され、裏キルティング布12も、同様に、綿布などの裏生地12aの裏側にポリエステル繊維の不織布などからなる中綿12bをキルティングにより縫着して構成される。
【0015】
そして、表キルティング布10と裏キルティング布12は、間に綿布などの中生地11を介装した状態で、その周縁部を端布13で包むように縫着し、敷パッド本体1が袋状に形成されている。図3に示すように、中生地11の裏面側には、複数枚の炭素繊維入りシート2を取着するために、複数箇所に面ファスナ7が取着されている。また、図2に示すように、裏キルティング布12には、複数のスリットが炭素繊維入りシート2の着脱のために形成され、各スリットにはスライドファスナ15が縫着され、スリットを開閉可能としている。
【0016】
炭素繊維入りシート2は、図4、図5に示すように、薄いシート状の炭素繊維3の上面と下面に不織布4を当ててそれを挟み、その上面に表生地5を当て、その下面に裏生地6を当てて重ね合わせ、それらをキルティング加工して、つまりキルティング状に縫い付けてシート状に形成されている。不織布4には綿またはポリエステルなどの合成繊維を素材とした不織布を使用することができ、表生地5、裏生地6には、綿の織布またはポリエステルなどの合成繊維の織布を使用することができる。
【0017】
炭素繊維3は、例えばセルロース系、フェノール系,アラミド系の有機繊維を、酸化雰囲気中で加熱して不融化処理または耐炎化処理を施し、さらに不活性ガス中で加熱して炭素化し、製造される。また、このような炭素繊維には、賦活処理を施して吸着能の高い活性炭素繊維とすることもでき、またこの賦活処理により遠赤外線の放射機能も向上させることができる。
【0018】
さらに、この炭素繊維3は、木酢液と竹酢液のまたは何れか一方の処理液中に、浸漬処理される。そして、木酢液、竹酢液を含浸させた炭素繊維は、乾燥炉で加熱乾燥される。これにより、炭素繊維3には、木酢液や竹酢液が有する優れた抗菌性や殺菌性を持たせることができる。
【0019】
このように製造される炭素繊維3は、シート状に形成され、可とう性を有しているが、繰り返しの曲げ応力や曲げ荷重がかかると、破壊しやすい。このために、炭素繊維入りシート2では、炭素繊維3の上下両側から不織布4で覆い、その表面と裏面に表生地5と裏生地6を覆い、それらをキルティング加工して、炭素繊維3を保護するようにしている。
【0020】
炭素繊維入りシート2の裏面の四隅には、図4のように、敷パッド本体1内の中生地11の裏面に着脱可能に取着するために、面ファスナ7が接着されている。また、炭素繊維入りシート2の長さと幅は、図3のように、敷パッド本体1の内側に入る程度に形成されている。
【0021】
そして、上記のように形成された炭素繊維入りシート2は、図3に示すように、敷パッド本体1裏面のスライドファスナ15を開き、その内側の中生地11の裏面側に、面ファスナ7を用いて取着される。
【0022】
上記のように構成された敷パッドは、寝具としてベッドのマットレスの上に、或いは布団の上に敷いて使用される。敷パッド本体1内に炭素繊維入りシート2が配置されているが、内蔵される炭素繊維3は良好な可とう性を有し、また、炭素繊維入りシート2には、不織布4を内側にキルティングで縫着した表生地5と裏生地6を使用している。
【0023】
したがって、炭素繊維入りシート2は、良好な柔軟性とクッション性があり、また、敷パッド本体1も、柔軟性とクッション性の良好な表キルティング布10と裏キルティング布12を用いて袋状に形成され、その内部に炭素繊維入りシート3が使用されるため、敷パッド使用時にはごつごつ感のない良好な使用感が生じ、使用者は安眠と休養をとることができる。
【0024】
また、炭素繊維入りシート2が敷パッド本体1の内部に配設され、シート2内には木酢液、竹酢液を含浸させ乾燥処理した炭素繊維3が内蔵されているため、敷パッドには良好な抗菌性、殺菌性が生じ、カビや菌類の繁殖を抑えて、衛生的に敷パッドを使用することができる。
【0025】
さらに、ここで使用される炭素繊維3は、賦活処理を施して吸着能の高い活性炭素繊維とされ、高い消臭機能及び脱臭機能があるため、敷パッドに付着しやすい臭いを効果的に防止し、長期間快適に敷パッドを使用することができる。また、炭素繊維3には、この賦活処理により遠赤外線の放射機能も良好となって、人の体温を受けて遠赤外線を放射する高い遠赤外線放射機能があるため、冬季などの寒冷時には、心地よいぬくもりが得られ、安眠効果を高めることができる。さらに、炭素繊維3には、周囲にマイナスイオンを発生させる機能があるため、マイナスイオンにより使用者の健康を促進させることができる。
【0026】
また、上記敷パッドを使用して睡眠をとった際、睡眠中の使用者の脳波を測定する実験を行なった。その実験結果によれば、睡眠中に炭素繊維3から発生するマイナスイオンなどが人の脳に作用して、使用者の脳からのα波の発生が通常より促進される結果が得られた。
【0027】
ところで、敷パッドを使用して、敷パッド本体1が汚れた場合、炭素繊維入りシート2を本体から外した状態で、本体1を手洗いまたは洗濯機などで簡単に洗濯することができる。
【0028】
一方、炭素繊維入りシート2が汚れたり、或いは消臭機能及び脱臭機能が低下した場合には、その敷パッド本体1の裏面のスライドファスナ15を開き、そこから炭素繊維入りシート2を面ファスナ7から取り外し、お湯などで洗うことができる。
【0029】
この場合、炭素繊維入りシート2をお湯またはぬるま湯で軽く押し洗いすればよく、軽い押し洗いでは、炭素繊維3が破壊することはなく、その後、天日干しすれば、シート2に付着した汚れを落とすと共に、炭素繊維3の消臭機能及び脱臭機能を復元させることができる。したがって、炭素繊維入りシート2を洗うことにより、本敷パッドの上記のような優れた機能を、長期間にわたって利用することができる。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の敷パッドによれば、中綿と表生地をキルティングした表キルティング布と、中綿と裏生地をキルティングした裏キルティング布とを袋状に縫着して形成した敷パッド本体内に、炭素繊維入りシートを装着しているため、柔軟性とクッション性の良い敷パッドとすることができ、使用時にはごつごつ感のない良好な使用感が生じ、使用者は安眠と休養をとることができる。また、炭素繊維入りシートは、木酢液、竹酢液を含浸させ乾燥処理した炭素繊維をシート内に収容しているため、敷パッドには良好な抗菌性、殺菌性が生じ、カビや菌類の繁殖を抑えて、衛生的に敷パッドを使用することができる。さらに、炭素繊維には良好な消臭機能及び脱臭機能があるため、敷パッドに付着しやすい臭いを効果的に防止し、長期間快適に敷パッドを使用することができる。
【0031】
さらに、炭素繊維には、人の体温を受けて遠赤外線を放射する遠赤外線放射機能があるため、冬季などの寒冷時には、心地よいぬくもりが得られ、安眠効果を高めることができる。さらに、炭素繊維には、周囲にマイナスイオンを発生させる機能があるため、マイナスイオンの増加により使用者の健康を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態を示す敷パッドの上面斜視図である。
【図2】同敷パッドの下面斜視図である。
【図3】同敷パッドの裏キルティング布を除去した状態で裏面から見た裏面図である。
【図4】本敷パッドに使用する炭素繊維入りシートの平面図である。
【図5】同炭素繊維入りシートの断面図である。
【図6】敷パッドの断面図である。
【符号の説明】
1−敷パッド本体
2−炭素繊維入りシート
3−炭素繊維
4−不織布
5−表生地
6−裏生地
7−面ファスナ
10−表キルティング布
10aー表生地
10b−中綿
11−中生地
12−裏キルティング布
12a―裏生地
12b−中綿
Claims (3)
- 中綿と表生地をキルティングした表キルティング布と、中綿と裏生地をキルティングした裏キルティング布との周縁部を縫着して敷パッド本体が袋状に形成され、該敷パッド本体の内側に炭素繊維入りシートが配設され、該炭素繊維入りシートが、木酢液と竹酢液の少なくとも何れか一方を含浸させ乾燥処理した炭素繊維を、布で被覆してシート状に形成されていることを特徴とする敷パッド。
- 前記炭素繊維入りシートが面ファスナを介して着脱可能に該敷パッド本体内に取着されていることを特徴とする請求項1記載の敷パッド。
- 前記炭素繊維入りシートは、前記炭素繊維の上下面に不織布が重ね合わされ、該不織布の上下に表生地と裏生地を当て縫着して構成されていることを特徴とする請求項1記載の敷パッド。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5486115B1 (ja) * | 2013-04-11 | 2014-05-07 | 田山 ▲吉▼基 | 竹炭、竹酢液、竹紙と竹繊維を融合した寝具用敷パッドと壁クロス |
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2003
- 2003-06-03 JP JP2003003212U patent/JP3098293U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5486115B1 (ja) * | 2013-04-11 | 2014-05-07 | 田山 ▲吉▼基 | 竹炭、竹酢液、竹紙と竹繊維を融合した寝具用敷パッドと壁クロス |
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