JP3187535U - 医療介護用ボトムベッド上のマットレス構造 - Google Patents

Abstract

【課題】体と接触している部位に優れた通気性、放湿性を持たせ、また、マットレスを容易に交換と洗浄できる医療介護用ボトムベッドの上に載せるマットレスを提供する。
【解決手段】マットレス１は、主に３Ｄ織物層１０と、３Ｄ織物層１０の上に敷く涼感繊維層、及び、吸湿と吸汗繊維層のいずれか又は両方の機能を有する表面層１２とを含み、同時に更にマットレス１の周囲にボトムベッドと結合して固定できるスカート部１１が設けられる。
【選択図】図１

Description

本考案は、医療介護用ボトムベッドの上に載せるマットレス構造に関し、特に、その上に涼感繊維層及び吸湿と吸汗繊維層のいずれか又は両方の機能を有するものを増設する以外に、その周囲にボトムベッドをしっかりに被覆することができるスカート部が設けられることで、利用者の身体に接触した感触が涼しく通気し、蒸れ感がなく、これにより自分で寝返りの出来ない寝たきりの人の汗疹、床ずれの問題を発生しにくくなる３Ｄ織物層を含むマットレス構造に関する。

一般的な医療介護用ボトムベッドは、弾性体（例えば、ウレタンフォーム或いはラテックス）で製造されたボトムベッドで、外側が一層の非通気防水シートで覆われることで、マットレス利用者に柔軟性を感じさせることができ、並びにボトムベッドに付着した患者の汚物の清掃が便利になるが、ボトムベッドを覆う防水シートは、ビニール材質で製造されていることで、身体の防水シートと接觸する部位が全く通気できず、容易に蒸れるため、不快になる問題が発生し、寝たきりの人の身体に接触した部位に汗疹、床ずれの問題が発生しやすくなっていた。

また、医療介護用のエアベッドは、丈夫なポリ塩化ビニルで製造され、複数の空気注入チューブで連続して配列してからなり、その内部に空気を注入して膨張した後、横になることができる。その利点は軽量で、持ち運び、清掃に便利で、且つその内部の空気を放出した後、体積が大幅に縮減し、折畳んで収納又は携帯に便利である。

しかしながら、上記エアベッドの表面は、 ウェーブ状を呈し、若しくは穴や凹凸の設計があり、その目的は横になった時の通気性を向上するためであるが、エアベッドはビニールで製造され、人体の重さで圧迫されることに加え、身体とエアベッドの間において実際に接触する部位の面積も増えるため、身体に接触するエアベッド部位においても同様に蒸れ感、不快感が発生し、寝たきりの人が特に臥床し、且つ自分で寝返りのできない患者にとって、エアベッドを使用する最も主な目的は、ボトムベッドの洗浄便利性を図るためである。しかし、長期的にエアベッドでの寝たきりになると、やはり汗疹及び床ずれの問題が発生しやすい。

この外に、上記エアベッドの上に一層の薄い布で製造され、ボトムベッドを被覆できるマットレスが設けられることで、交換と洗浄に便利になるが、その快適性と通気性はやはり不足する。また綿布の素材で製造されたマットレスもあり、横になった時の快適性をアップできるが、綿布の素材は容易に吸湿するが、汚れが隠れやすく、洗浄しにくいと共に通気性がやはり不足するという問題が存在する。

そこで、上記従来の一般的な医療介護用ボトムベッド或いはエアベッド上のマットレスの快適性と通気性の不足や、汚れが隠れやすく、且つ洗浄しにくいなどといった問題点を改善するため、本考案では、その上にまた涼感繊維層及び吸湿と吸汗繊維層のいずれか又は両方の機能を有する表面層を敷き、利用者に柔軟さ、快適性と通気性を感触させるだけではなく、同時にまた汚れが隠れることなく、洗浄しやすいメリットを有するボトムベッドに載せる３Ｄ織物層を含むマットレスを提供することを目的とする。

本考案は、医療介護用ボトムベッドの上に載せるマットレスであって、該マットレスは３Ｄ織物層と該３Ｄ織物層に縫われて敷く表面層とを含み、且つ該表面層は涼感繊維層と繊維が異形断面を呈する吸湿や吸汗繊維層のいずれか又は両方の機能を有する

上記技術的思想において、該吸湿や吸汗繊維層を備える表面層は、その繊維の異形断面が略Ｙ字型、略十字型又は略ダブル十字型を呈することができる。

上記技術的思想において、該３Ｄ織物層の周囲にボトムベッドを被覆できるスカート部が設けられ、且つ該スカート部の下端周囲にボトムベッドを締め付けるゴムバンドが設けられる、若しくはボトムベッド周囲に対応して結合できるジッパー、面ファスナー、又はボタンとボタンホールを設けることができる。

よって、上記医療介護用ボトムベッドの上に載せるマットレスは、３Ｄ織物層を通じてマットレスの通気性がより一層優れ、洗浄がより一層簡単になる以外に、同時に該３Ｄ織物層に敷く涼感繊維層及び吸湿と吸汗繊維層のいずれか又は両方の機能を有する表面層は、人体と接触した時の柔軟性や快適性をアップできるだけではなく、人体に接触した部位が涼感とサラッとした爽快感を得られて蒸れ感がなく、且つ汚れを隠しにくくなる。

本考案の構造を示す図である。 本考案に係る３Ｄ織物層の構造を示す図である。 本考案に係る実施例１の吸湿や吸汗繊維層の繊維断面である。 本考案に係る実施例２の吸湿や吸汗繊維層の繊維断面である。 本考案に係る実施例３の吸湿や吸汗繊維層の繊維断面である。 本考案のマットレスを一般的な医療介護用ボトムベッドに載せる場合の分解図である。 本考案のマットレスを一般的な医療エアベッドに載せる場合の分解図である。 本考案に係る実施例２のマットレススカート部をエアベッドと結合した様子である。 本考案に係る実施例３のマットレススカート部をエアベッドと結合した様子である。 本考案に係る実施例４のマットレススカート部をエアベッドと結合した様子である。

図１を参照しながら説明する。図１に示すように本考案のマットレスマット１は、主に優れた通気性を持つ３Ｄ織物層１０と、該３Ｄ織物層１０の上部に更に敷く表面層１２とを含む。同時にその周囲に縁部カバー材で縫合して被覆することで、完全な通気マットレス１を形成する。

その外、上記３Ｄ織物層１０は、また図２に示すようにポーラス３Ｄ編織物で、高弾性、高通気性、及び優れた体圧を均一に分散する働きを持つ。同時に該表面層１２は、涼感繊維層及び吸湿と吸汗繊維層のいずれか又は両方の機能を有するものとすることができる。同時に上記吸湿や吸汗繊維層の繊維断面は異形断面を呈し、且つ該異形断面の形状が図３に示すように略Ｙ字断面、或いは図４に示すように略十字形断面若しくは図５に示すように略ダブル十字形断面などとすることができる。その目的は、繊維異形断面で形成した溝部箇所を通じて各繊維間に更に多くの空隙及びより一層優れた誘導性を発生させてその通気性と放湿性を高めることができる。

よって、利用者が上記マットレス１を載せたボトムベッド２の上に横になった時、マットレス１上の３Ｄ織物層１０を通じて利用者の身体が均一で且つ快適な支えを受けるだけではなく、更にそのポーラス構造の性質を通じてマットレス１の体に接触している部位も空気の流通をスムーズに行われることで通気性やサラッとした爽快感の効果を奏することができる。またマットレス１上の表面層１２は、涼感繊維層及び吸湿と吸汗繊維層のいずれか又は両方の機能を有することができる。よって表面層１２は、涼感繊維層の場合、体の接触部位に蒸れずに涼しく爽快感を感じさせる。若しくは該表面層１２は、吸湿や吸汗繊維層の場合、更にその異形断面の繊維を通じて、体から出た湿気、熱及び汗が繊維の誘導により、湿気を下に向けて誘導して３Ｄ織物層１０の中に排出させてから３Ｄ織物層１０の空隙から外へ排出させることができる。逆に、外気も３Ｄ織物層１０と表面層１２の繊維層間の多空隙の優れた通気性効果により、体の接触部位とマットレス１の間に空気の対流を十分発生させることで、放熱効果をより一層良好させ、よって利用者が更に蒸れずに涼しく爽やかを感じさせる。更に表面層１２は、涼感と吸湿や吸汗効果を兼ね備える繊維層の場合、利用者が同時に冷感と吸湿や吸汗の優れた通気性効果を感じさせることができるため、寝たきりの人にとって汗疹、床ずれの発生を更に減少若しくは防止できる。よって本考案のマットレス１も乳児ベッドに単独で用いることができ、長時間寝る状態にある乳児の仰臥時、同じように蒸れずに涼しく爽やかを感じさせ、汗疹の発生を防止する以外に、更に質の良い睡眠を得ることができる。

この外、図６或いは図７に示すように、上記マットレス１は、寝具で一般的な医療介護用又は医療エアベッド２を被覆する時、該マットレス１の周囲にスカート部１１を縫い、且つまたスカート部１１下端の所定箇所に弾性的に締め付けるゴムバンド１６が設けられる。よって、マットレス１をボトムベッド２の上に平らに載せた時、その周囲のスカート部１１によってボトムベッド２の周囲を被覆してからスカート部１１のゴムバンド１６でマットレス１をしっかりに被覆して該ボトムベッド２の上に固定することができる。

同様に、該マットレス１は、３Ｄ織物層１０とその上に涼感繊維層及び吸湿と吸汗繊維層のいずれか又は両方の機能を有する表面層１２とを備え、本来の通気性や快適性を保つ以外に、更に表面層１２の涼感繊維層を通じて酷暑の夏でも蒸れずに冷感を増す、或いは表面層１２の吸湿や吸汗繊維層を通じて、利用者の汗を迅速に吸収と排出させ、利用者の体の接触部位にサラサラ爽やかで快適性を感じさせることができる。同時にマットレス１周囲のスカート部１１は、更に交換と洗浄が便利になる。

次に、前記マットレス１周囲のスカート部１１は、ゴムバンド１６の締め付けでボトムベッド２を被覆する設計のほかに、図８に示すようにスカート部１１とボトムベッド２の間に対応して結合できるジッパー１３、若しくは図９に示すようにスカート部１とボトムベッド２の間に対応して結合できる面ファスナー１４、或いは図１０に示すようにボトムベッド２の周囲にボタン２１が設けられてマットレス１のスカート部１１周囲に対応してボタンホール１５が設けられ、ボタン２１とボタンホール１５の係合を通じてマットレス１をボトムベッド２の上に固定させる。よって上記マットレス１とボトムベッド２両者の結合固定方法が何かを問わず、マットレス１とボトムベッド２の間を迅速に結合或いは分離させることができる。且つ取り外した後のマットレス１は、その３Ｄ織物層１０の設計により、該マットレス１の洗浄が更に簡単になり、同時にも汚れも隠れにくい。

１． マットレス
１０． ３Ｄ織物層
１１． スカート部
１２． 表面層
１３． ジッパー
１４． 面ファスナー
１５． ボタンホール
１６． ゴムバンド
２． ボトムベッド
２１． ボタン

Claims (9)

1. 医療介護用ボトムベッドの上に載せるマットレスであって、前記マットレスは３Ｄ織物層と前記３Ｄ織物層に敷く表面層と、を含むことを特徴とする医療介護用ボトムベッド上のマットレス構造。
2. 前記表面層は、涼感繊維層であることを特徴とする請求項１に記載の医療介護用ボトムベッド上のマットレス構造。
3. 前記表面層は、吸湿や吸汗繊維層であることを特徴とする請求項１に記載の医療介護用ボトムベッド上のマットレス構造。
4. 前記表面層は、涼感、及び、吸湿や吸汗の繊維層であることを特徴とする請求項１に記載の医療介護用ボトムベッド上のマットレス構造。
5. 前記３Ｄ織物層の周囲に前記ボトムベッドを被覆できるスカート部が設けられることを特徴とする請求項１に記載の医療介護用ボトムベッド上のマットレス構造。
6. 前記スカート部の下端周囲にボトムベッドを締め付けるゴムバンドが設けられることを特徴とする請求項５に記載の医療介護用ボトムベッド上のマットレス構造。
7. 前記スカート部と前記ボトムベッドの周囲に結合できるジッパーを対応して設けることを特徴とする請求項５に記載の医療介護用ボトムベッド上のマットレス構造。
8. 前記スカート部と前記ボトムベッドの周囲に結合できる面ファスナーを対応して設けることを特徴とする請求項５に記載の医療介護用ボトムベッド上のマットレス構造。
9. 前記スカート部と前記ボトムベッドの周囲に結合できるボタンとボタンホールを対応して設けることを特徴とする請求項５に記載の医療介護用ボトムベッド上のマットレス構造。

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