JPH0652427B2 - 感光性印刷版の製造方法 - Google Patents

感光性印刷版の製造方法

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JPH0652427B2
JPH0652427B2 JP60034217A JP3421785A JPH0652427B2 JP H0652427 B2 JPH0652427 B2 JP H0652427B2 JP 60034217 A JP60034217 A JP 60034217A JP 3421785 A JP3421785 A JP 3421785A JP H0652427 B2 JPH0652427 B2 JP H0652427B2
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/09Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers
    • G03F7/115Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers having supports or layers with means for obtaining a screen effect or for obtaining better contact in vacuum printing

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Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は感光性印刷版の製造方法に関し、さらに詳しく
は好ましい真空密着性を有する感光性印刷版の製造方法
に関する。
b.従来の技術 一般に、印刷版、例えば平版印刷版は、感光性印刷版の
感光層の表面にフィルム原板を当てがって露光し、この
感光層を現像液で処理して、画線部と非画線部とを形成
することによって作製される。
ところが、上記フィルム原板を感光層の表面に当てがう
際に、フィルム原板を感光層に十分に密着しないで露光
すると、現像によって形成される画像がボケたりするた
め、フィルム原板と感光層を完全に密着させる必要があ
る。
このため、通常は重ね合わせた感光性印刷版とフィルム
原板をゴムシートとガラス板の間に挾み、ゴムシートと
ガラス板の間を真空にしてフィルム原板と感光層を密着
させる、いわゆる真空密着法によって密着が行われてい
る。
しかし、従来の感光性印刷版は、その表面が平滑である
ため、真空密着法によると、フィルム原板と感光層との
間に残存する空気がその密着部の周辺部から徐々に脱気
されるため、該密着部の中央付近の空気の除去が困難で
あり、これを除去して感光層の全面にフィルム原板を完
全に密着させるには、非常に長い時間を必要とする。
そこで、この問題を解決するために、種々の試みがなさ
れてきた。
例えば、 (イ)第2図のように、二酸化珪素,酸化亜鉛,高分子
重合体粒子などのマット剤1を含有させた現像時に除去
可能な樹脂からなる層2を支持体3上の感光層4の表面
に形設した感光性印刷版(特開昭50−1258058
号公報)、 (ロ)現像液に溶解して除去可能な塗布部分と非塗布部
分が混在した微小パターンからなる塗布層を感光層の表
面上に形設した感光性印刷版(特開昭51−11110
2号公報)、 などが提案されており、 また、 (ハ)感光層表面にタルク,澱粉,二酸化珪素,種々の
高分子重合体などの固体粉末をパウダリングする方法、 (ニ)固体粉末を感光層表面にパウダリングして熱によ
って固着する方法(特開昭55−12974号公報)、 なども提案されている。
c.発明が解決しようとする課題 しかし、上記(イ)および(ロ)の感光性印刷版は、現
像時に、感光層表面に形成した樹脂層2または塗布層が
現像液に溶解するため、現像液の溶解力を減少させ、現
像液の疲労が激しい。
その結果、特に何回も使用して疲労した現像液で現像し
た場合、上記樹脂層2または塗布層が完全には溶解除去
されないため、現像後の非画線部においては、残存した
ものが汚れの原因となり、また画線部に残存した場合に
は、インキの着肉性を悪くするというような欠点があっ
た。
また上記(ハ)の方法は簡易な方法で、しかも真空密着
法において著しい効果をもたらすが、固体粉末が感光層
上に単に載っているに過ぎないため、取扱い中に固体粉
末が脱落して、所期の真空密着性が得られなかったりす
ることがある。
さらにまた(ニ)の方法は、熱融着の際に、感光層が熱
のために悪影響を受けたり、マット剤が熱融着される際
に熱ローラーによってつぶされて平坦になりやすいとい
うような欠点があり、真空密着に要する時間の短縮化に
おいてさほどの効果が得られない。
したがって、本発明は上記の如き欠点を改善すると共
に、真空密着時間の短い感光性印刷版を提供しようとす
るものである。
d.課題を解決するための手段 すなわち本発明は、支持体上に感光性物質を含む溶液を
塗布し、上記溶液を乾燥することによって少なくとも感
光層を含む層を形成したのち、形成された層の最外層表
面に水溶性糊剤を用いて固体粉末を付着させて感光性印
刷版を製造するにあたって、上記固体粉末の少なくとも
上半分が上記水溶性糊剤から露出するように、上記固体
粉末100重量部に対して5〜24重量部の水溶性糊剤
を用いて上記固体粉末を付着させることを特徴とする感
光性印刷版の製造方法を提供するものである。
上記支持体としては、従来から知られている寸度的に安
定な板状物を使用することができる。
その例としては、紙,プラスチックフィルム(紙にプラ
スチックフィルムをラミネートあるいは接着したものも
含む),アルミニウム,亜鉛,銅等の金属板(合金類、
紙またはプラスチックフィルムに金属を蒸着、ラミネー
トあるいは接着したものを含む)などが挙げられる。
また、上記支持体は必要に応じて表面処理される。
版式が平版印刷版の場合は、上記支持体の表面に親水化
処理が施される。
上記支持体としてアルミニウムの如き金属を用いた場合
は、支持体の表面に、粗面化処理,陽極酸化処理,不感
脂化処理などの各種の処理を施すことができ、これら各
種の処理方法は単独であるいは2種以上組み合わせて行
なうことができる。
一方、上記支持体として表面がプラスチックであるもの
を用いた場合は、化学的処理,放電処理,活性プラズマ
処理などの処理を施すことができ、また下引き層を設け
ることもできる。
本発明においては、上記支持体上に感光性物質を含む溶
液を塗布し、これを乾燥することによって少なくとも感
光層を含む層を形成する。
上記溶液に含有される感光性物質としては、芳香族ジア
ゾニウム塩とホルムアルデヒドとの縮合物で代表される
ジアゾ樹脂と有機スルホン酸との反応生成物であるジア
ゾ樹脂有機塩または上記の如きジアゾ樹脂とヘキサフル
オロ燐酸塩やホウフッ化水素塩との反応生成物であるジ
アゾ樹脂無機塩と、種々の高分子化合物からなる感光性
組成物が挙げられる。
また、上記感光性物質としては、従来公知のO−ナフト
キノンジアジド化合物のスルホン酸エステル化合物を感
光性成分とし、これにフェノール・ホルムアルデヒド樹
脂やクレゾール・ホルムアルデヒド樹脂の如きアルカリ
可溶性樹脂を混合させた感光性組成物を用いることもで
きる。
さらに、アジド感光物や、分子中に不飽和二重結合を有
し、活性光線の照射により二量化反応を生起して不溶化
する感光性樹脂などを用いることもできる。
本発明方法によって製造される感光性印刷版は、上記支
持体上に単一の感光層だけを設けたものに限定されず、
該感光層上に感光層を保護するための保護層、あるいは
その他の目的を有する樹脂層などを設けたものであって
もよい。
本発明においては、上記の如き感光層を含む層を形成し
たのち、形成された最外層の表面に、水溶性糊剤を用い
て固体粉末を少なくとも上半分が上記水溶性糊剤から露
出するように付着させる。
このとき用いる水溶性糊剤としては、アラビアガム,カ
ゼイン,ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリド
ン,メチルセルロース,エチルセルロース,カルボキシ
メチルセルロース,ポリアクリル酸,ポリアクリル酸ソ
ーダ,デキストリン,アルギン酸,アルギン酸ソーダな
どが挙げられ、これらは単独であるいは2種以上組み合
わせて用いることができる。
また、固体粉末としては、二酸化ケイ素,酸化亜鉛,ア
ルミナ,ガラス粒子,澱粉,コーンスターチ,ポリスチ
レン,ポリ塩化ビニル,塩ビ−酢ビ共重合体樹脂,シリ
カゲル,タルクなどを挙げることができ、これらは単独
であるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
これらの固体粉末の大きさは、特に限定されないが、好
ましくは平均粒径が1〜50μ、特に好ましくは5〜2
5μである。
上記の固体粉末を最外層表面に付着させる方法として
は、上記の糊材を水で溶かし、これを用いて最外層表面
に薄く塗布する方法と、上記の糊材を水で溶かしたもの
を、最外層表面にスプレーして、そののちに固体粉末を
パウダリングして乾燥させる方法がある。
また別な方法としては、上記のように、水に予め固体粉
末と糊剤を混入させて、この溶液をスプレーまたはグラ
ビアロールなどで最外層表面に塗布してから乾燥させる
方法がある。
本発明においては、固体粉末を付着させるにあたって、
固体粉末の最外層表面に占める割合が0.1〜20%、
好ましくは0.2〜5%になるように、固体粉末の量を
調節する。
固体粉末の量をこの範囲に調節することにより、好まし
い真空密着性を得ることができる。
また、本発明においては、固体粉末を最外層表面に付着
させるにあたって、固体粉末100重量部に対して5〜
24重量部の水溶性糊剤を用いる。
水溶性糊剤が5重量部未満では、固体粉末を最外層表面
に十分に付着させることができず、24重量部を越える
と、現像時に多量の水溶性糊剤が現像液に溶解して、現
像液の疲労を早める。
本発明においては、水溶性糊剤の水溶液中に界面活性剤
を加えて糊剤水溶液の表面張力を下げることによって、
糊剤の被膜をより平坦に薄く塗布することにより、固体
粉末と水溶性糊剤との接触面をより小さくすることがで
きる。
これにより固体粉末を最外層表面上にさらに浮き上がら
すことができ、その結果、真空密着に要する時間をより
短縮することができる。
このとき使用できる界面活性剤としては、陰イオン性界
面活性剤,非イオン性界面活性剤,両性界面活性剤など
があり、その濃度は、溶剤水溶液中に好ましくは10重
量%以下、特に好ましくは0.1〜5重量%である。
本発明の感光性印刷版の製造方法は、平版印刷版,凸版
印刷版,凹版印刷版などの印刷版の作製に適用すること
ができ、特に平版印刷版の作製に好ましく適用すること
ができる。
e.作用 本発明方法によれば、第1図(A),(B)および
(C)の拡大模式断面図に示すように、感光性印刷版の
支持体11上に設けた層12の最外層表面に水溶性糊剤
13を介して、(A),(B)または(C)のいずれか
の形態で、固体粉末14が付着される。
しかも、固体粉末14と糊剤13の接触界面15の最大
外径Lは、いずれも固体粉末14の平均粒径Rより小さ
く、固体粉末14は最外層の表面の水溶性糊剤13の上
に少なくとも上半分が露出している。
このため、真空密着に際して感光層の表面が平坦となら
ずに空気が抜け易い状態を保つことができるため、フィ
ルム原板を感光性印刷版に真空密着させるさいに要する
時間を短くすることができる。
また、本発明で用いる糊剤は水溶性であるため、現像時
には水溶性の現像液に溶解し、固体粉末と共に除去され
る。
さらに必要な糊剤量が、感光層の上面全体に樹脂層また
は塗布層を設けた従来例よりも格段に少量であるため、
現像時に現像液に溶解する糊剤量も少なく、現像液の疲
労を抑えることができる。
したがって、本発明方法で用いる糊剤と固体粉末は、本
発明方法で得られる感光性印刷版の現像性に全く悪影響
を与えない。
f.実施例 次に本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
実施例1 JIS1050アルミニウム板をパーミストン−水懸濁
液を研磨剤として、回転ナイロンブラシでその表面を粗
面化した。水洗後、10%苛性ソーダ水溶液を70度に
温めた溶液中に浸漬してアルミニウム表面をエッチング
した。
次いで、水洗後50%硝酸水溶液に30秒間浸漬して水
洗し、その後10%硫酸水溶液中で陽極酸化皮膜重量が
3.0g/m2になるように、直流電源を用いて陽極酸化
処理を施し、水洗して乾燥した。
このアルミニウム板に下記組成Aの溶液を塗布して乾燥
した。
組成A ナフトキノン−(1,2)−ジアジド−5−スルホン酸
クロライドとフェノール・ホルムアルデヒド樹脂のエス
テル化合物 2.5g クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂 8.0g オイルブルー#603 (オリエント化学工業株製)
0.1g クリスタルバイオレット(第1化学工業株製) 0.1
g および エチレングリコールモノエチルエーテル 100g このようにして得られた感光性印刷版を、感光性印刷版
(1)と称する。
得られた感光性印刷版(1)の感光層上に、ポリビニル
アルコール(商品名GL−05 日本合成(株)製)2
gを水100ccに溶解させた水溶液をスプレーし、そ
の上に、平均粒子径10μの澱粉をエアースプレーし、
低温で乾燥させて、感光性印刷版(2)を得た。
この感光性印刷版(2)における感光層表面上に付着さ
れた澱粉末は電子顕微鏡で観察すると、第1図の
(A),(B)および(C)で示された形態が混在した
状態で澱粉末がランダム状に付着していた。
また、感光性印刷版(1)と感光性印刷版(2)を、そ
れぞれフィルム原板と真空密着させたところ、感光性印
刷版(1)ではフィルム原板との真空密着に要する時間
が90秒であったのに対して、感光性印刷版(2)では
40秒間しか要しなかった。
なお、使用した感光性印刷版(1),(2)の大きさ
は、それぞれ800mm×1003mmであり、フィルム原
板の大きさは、600mm×700mmであった。
また、上記の作業取扱中、感光性印刷版(2)では感光
層表面からの固体粉末の脱落現象は見られなかった。
次いで、感光性印刷版(1),(2)を、2KW高圧水
銀灯を用いて距離1.5mから2分間露光したのち、ケ
イ酸ソーダ、ケイ酸カリウムおよび水からなる現像液で
現像した。
現像によって形成された画線部上および非画線部上に、
ポリビニルアルコール皮膜および澱粉末は残存していな
かった。
感光性印刷版(2)は、感光性印刷版(1)と比較して
現像液を疲労させる割合は同じ程度であり、印刷上にお
ける性能上の差もなかった。
実施例2 実施例1と同様に、組成Aの溶液を塗布した感光性印刷
版(以下、感光性印刷版(3)と称する。)上に、水1
00gに水溶性ポリアクリル酸0.4gと陰イオン界面
活性剤(商品名ホメザリンF252A 花王アトラス株
製)0.2gを溶かし、これに平均粒子径20μのコー
ンスターチ2.0gを混入した液を、スプレーして乾燥
して、感光性印刷版(4)を得た。
感光性印刷版(4)の固体粉末が感光層表面に点在する
面積割合は約1%であった。
また、感光性印刷版(4)の感光層表面を拡大して観察
すると、第1図の(C)の形態が多く、いずれも薄い糊
剤の皮膜の上に固体粉末が付着されていることが分っ
た。
これは糊剤の量が固体粉末の量に対して少ないため、糊
剤が固体粉末を被覆しないためと考えられる。
この感光性印刷版(4)とフィルム原板との真空密着に
要する時間は40秒間であった。
ついで、感光性印刷版(3),(4)を露光,現像,印
刷したところ、実施例1と同様に性能上の差は見られな
かった。
実施例3 実施例1と同様の材質のアルミニウム板に、パーミスト
ンを水に懸濁した液を流しながらナイロンブラシで表面
を研磨して砂目立てを行った。
次いで、24℃の5容量%水酸化ナトリウム浴で、電解
電圧13Vで1分間交流アルカリ電解研磨した。
水洗したのち、20℃の5容量%の硫酸浴で陽極酸化電
圧10Vで30秒間直流陽極酸化を行った。これを水洗
後、5容量%のケイ酸ナトリウム液(70℃)に20秒
間浸漬して封孔処理を行った。
このアルミニウム板に下記組成Bの溶液を塗布し乾燥し
た。
組成B 共重合体(I) 3g ジアゾ樹脂塩(II) 0.3g ビクトリアピュアーブルーBOH(保土ケ谷化学株製)
0.1g エチレングリコールモノメチルエーテル 100g および 蓚酸 0.05g ただし、上記共重合(I)は、2−ヒドロキシ−フエノ
キシプロピルメタクリレート/メチルメタクリレート/
メタクリル酸/ヒドロキシプロピルメタクリレート/ア
クリロニトリル=20/20/3.5/30/10(重
量比)の組成からなる共重合体である。
また、ジアゾ樹脂塩(II)は、P−ジアゾジフェニルア
ミンとパラホルムアルデヒドとの縮合物を2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノンスルホン酸と反応させ
た反応生成物である。
このようにして得られた感光性印刷版(以下、感光性印
刷版(5)と称する。)にアルギン酸ソーダ1gを水1
00ccに溶かした溶液をスプレーし、その上に平均粒
径20μの澱粉末を同じくスプレーして感光性印刷版
(以下、感光性印刷版(6)と称する。)を得た。
得られた感光性印刷版(5)は、真空密着に要する時間
が75秒間であったのに対して、感光性印刷版(6)は
30秒間しか要しなかった。
なお、使用した感光性印刷版(5),(6)の大きさは
800×1000mmであり、フィルム原板の大きさは6
00×700mmであった。
また、上記の作業取扱中、感光性印刷版(6)では感光
層表面からの澱粉末の脱落はみられなかった。
次いで、感光性印刷版(5),(6)を2KW高圧水銀
灯を用いて距離1.5mから1分半露光し、下記組成の
現像液で現像した。
ケイ酸カリウム10%溶液 20g フェニルエタノール 5g ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム 2g 硫酸カリウム 0.2g および 水 272.
8g 感光性印刷版(6)の現像によって形成された画線部上
および非画線部上には、アルギン酸ソーダの皮膜および
澱粉末は残存していなかった。
また、感光性印刷版(5)と感光性印刷版(6)の性能
を比較したところ、現像工程および印刷上における性能
上の差はなかった。
g.発明の効果 以上のように、本発明の製造方法によれば、フィルム原
板との真空密着を短時間に行うことにより、作業能率の
向上を図ることができる感光性印刷版を提供することが
できる。
また、固体粉末が糊剤によって感光層表面に付着されて
いるために、取扱い作業中に固体粉末が脱落することが
なく、しかも現像時には、水溶性の糊剤が現像液に溶解
するため、固体粉末がこの糊剤と共に簡単に除去され、
現像の遅延、現像残りなどが生じない。
さらに、感光層の表面に塗布される糊剤の量が少ないた
め、現像液に溶解する糊剤量も少なく、現像液の疲労を
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)および(C)は、本発明方法によ
り得られる感光性印刷版の拡大模式断面図であり、第2
図は従来の感光性印刷版の例を示す拡大模式断面図であ
る。 11……支持体、12……層、 13……糊剤、14……固体粉末。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に感光性物質を含む溶液を塗布
    し、上記溶液を乾燥することによって少なくとも感光層
    を含む層を形成したのち、形成された層の最外層表面に
    水溶性糊剤を用いて固体粉末を付着させて感光性印刷版
    を製造するにあたって、上記固体粉末の少なくとも上半
    分が上記水溶性糊剤から露出するように、上記固体粉末
    100重量部に対して5〜24重量部の水溶性糊剤を用
    いて上記固体粉末を付着させることを特徴とする感光性
    印刷版の製造方法。
  2. 【請求項2】支持体上に感光性物質を含む溶液を塗布
    し、上記溶液を乾燥することによって少なくとも感光層
    を含む層を形成したのち、形成された層の最外層表面に
    水溶性糊剤を用いて固体粉末を付着させて感光性印刷版
    を製造するにあたって、上記固体粉末の少なくとも上半
    分が上記水溶性糊剤から露出するように、上記固体粉末
    100重量部に対して5〜24重量部の上記水溶性糊
    剤、および上記水溶性糊剤の溶液中に10重量%以下の
    濃度で含有させた界面活性剤を用いて、上記固体粉末を
    付着させることを特徴とする感光性印刷版の製造方法。
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