JPH0652095U

JPH0652095U - 携帯用オーディオ装置

Info

Publication number: JPH0652095U
Application number: JP091466U
Authority: JP
Inventors: 宏横沢; 健松田; 晴己加納
Original assignee: エスエムケイ株式会社
Priority date: 1992-12-16
Filing date: 1992-12-16
Publication date: 1994-07-15
Also published as: US5420739A

Abstract

(57)【要約】【目的】イヤホン１９の接続されたリモコン１４が、
携帯オーディオ機器１０の操作パネル２２を兼ねるよう
にして無駄な構成がなく、安価に提供できるようなもの
を得ることを目的とする。【構成】携帯オーディオ機器１０に、リモコンコード
１５のコード巻き取り装置３２を設けるとともに、リモ
コン１４のリモコン装着部３０を設けてなるものであ
る。自動巻きの場合渦巻ばね５５の力で、手動の場合手
巻きにより、リモコンコード１５がボビン４６に巻き込
まれる。また、留めピン３６を係合凹部３１に嵌めて、
係止爪３４をばね４４に抗して押し込む。すると、リモ
コン１４が装着され操作パネル２２となる。外す場合、
外し釦３３を押し、リモコン１４を取り外して、リモコ
ンコード１５を引き出す。適当な長さになったら係止す
る。この状態で、携帯オーディオ機器１０は、バッグな
どに入れ、リモコン１４の留めピン３６を着衣の一部に
係止するか、垂れ下げたままとし、イヤホン１９を耳に
差し込み、リモコン１４の操作釦１７を操作して音楽な
どを聴く。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯用オーディオ装置の本体に嵌め込めば操作パネルとなり、本体から外せばリモコンとなる携帯用オーディオ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、携帯用ＣＤ装置や携帯用テープレコーダ装置などの小型の携帯用オーディオ装置は、図７に示すように、携帯オーディオ機器１０と、これに着脱自在に接続されるイヤホン１９とからなる。前記携帯オーディオ機器１０には、図示しない再生機構と、操作釦１２、表示部１３などからなる操作パネル２２が設けられている。

【０００３】この携帯オーディオ機器１０に結合されるイヤホン１９は、最も単純なものとして、図９に示すように、イヤホンコード２０の一端にイヤホン１９を接続し、また、イヤホンコード２０の他端にプラグ２３を接続したものである。これにさらに機能を付加したものは、図８に示すように、イヤホン１９と携帯オーディオ機器１０との間に、操作釦１７のみを有するリモコン１４を介在したものである。すなわち、イヤホン１９を接続したイヤホンコード２０の他端にプラグ２３を設けてリモコン１４と着脱自在に接続し、また、リモコン１４のリモコンコード１５にプラグ１６を設けて、携帯オーディオ機器１０と着脱自在に接続したものである。図７に示すものは、図８のリモコン１４に、さらに表示部２１を具備したものである。この場合には、表示部２１に時計などの独立して駆動させる機能を持たせるために、電池１８が内蔵されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

図９に示すようなイヤホン１９を用いる場合には、携帯オーディオ機器１０に、操作釦１２や表示部１３を有する操作パネル２２が必須である。ところが、図８に示すように、操作釦１７を有するリモコン１４が接続された場合には、操作釦１７を操作すれば、電源のオン、オフ、音量、ストップ、反転、早送りなどを、携帯オーディオ機器１０の操作釦１２によらずに行えるので、操作性に優れているが、携帯オーディオ機器１０の操作釦１２と、リモコン１４の操作釦１７とは同一機能を持つものであり、一方が無駄になる。図７に示すように、携帯オーディオ機器１０にも表示部１３があって、リモコン１４にも表示部２１があるものでは、さらに無駄が多く、したがって、コスト高になるばかりか、故障の原因が多く、また、全体の構成が大型化するという問題があった。

【０００５】本考案は、イヤホン１９に接続されたリモコン１４が、携帯オーディオ機器１０の操作パネル２２を兼ねるようにして無駄な構成がなく、安価に提供できるようなものを得ることを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、携帯オーディオ機器１０に、リモコンコード１５を介してリモコン１４を接続し、さらにこのリモコン１４にイヤホンコード２０を介してイヤホン１９を接続してなる携帯用オーディオ装置において、前記携帯オーディオ機器１０に、リモコンコード１５のコード巻き取り装置３２を設けるとともに、リモコン１４のリモコン装着部３０を設けてなるもので、コード巻き取り装置３２は、巻き取り渦巻ばね５５の力で自動的に巻き取るか、または、手動で巻き取るようにした携帯用オーディオ装置である。

【０００７】

【作用】

リモコン１４をリモコン装着部３０に装着する場合、巻き取り釦５３を押し続けると、巻き取り渦巻ばね５５の力でボビン４６が回動してリモコンコード１５がボビン４６に巻き込まれる。巻き込まれたら、留めピン３６が係合凹部３１に嵌まるようにして、係止爪３４をばね４４に抗して押し込む。すると、係止凹部３７が係止爪３４と一致係合して、リモコン１４が装着される。この状態では、携帯オーディオ機器１０を置いたまま、リモコン１４の操作釦１７を操作して使用する。リモコン１４を外して使用するときには、外し釦３３を押すと、係止爪３４が下がるので、リモコン１４を少し横に移動して取り出す。そして、リモコンコード１５を引き出す。リモコンコード１５が適当な長さになったらストッパ５０に係止する。この状態では、携帯オーディオ機器１０は、ポケットやバッグに入れ、リモコン１４の留めピン３６を着衣の一部に係止するか、垂れ下げたままとし、イヤホン１９を耳に差し込み、リモコン１４の操作釦１７を操作して音楽などを聴く。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１ないし図６に基づき説明する。図１において、１０は携帯用ＣＤプレーヤー、テープレコーダーなどの携帯オーディオ機器で、この携帯オーディオ機器１０は、オーディオの再生機構（図示せず）を内蔵しているとともに、リモコンコード１５を介してリモコン１４が接続され、さらに、このリモコン１４にイヤホン１９がイヤホンコード２０とプラグ２３によって着脱自在に接続されている。本考案では、前記携帯オーディオ機器１０の内部にコード巻き取り装置３２を有し、かつ、携帯オーディオ機器１０の正面の一部にリモコン装着部３０を設けたものである。

【０００９】前記リモコン装着部３０は、図２に示すように、リモコン１４が装着されたとき携帯オーディオ機器１０と略同一面となるように、携帯オーディオ機器１０の角隅部分を切り欠いた状態とし、このリモコン装着部３０の略中央には、リモコン１４の留めピン３６が収まるための係合凹部３１が設けられている。この係合凹部３１は、留めピン３６が収まった後、やや移動して係止するための差し込み孔４５が連続している。また、この係合凹部３１には、係止爪３４が一部上方に突出して前記留めピン３６の係止凹部３７と係止するようになっている。前記外し釦３３は、携帯オーディオ機器１０の上方から少し突出し、また、下部には、Ｌ字状の第１レバー３９が支点４０で回動自在に設けられている。前記第１レバー３９の水平部分の先端には、前記第２レバー４１が連結ピン４３にて回動自在に連結され、この第２レバー４１は支点４２にて揺動自在となっている。そして、ばね４４により、外し釦３３の頭部と係止爪３４が上方に一部突出するように付勢されている。

【００１０】前記コード巻き取り装置３２は、図３および図４に示すように、携帯オーディオ機器１０のハウジング３５の内部において、固定軸４９にボビン４６が回動自在に設けられている。すなわち、前記固定軸４９とボビン４６との間には巻き取り渦巻ばね５５が取付けられ、また、ボビン４６の外周には、前記リモコン装着部３０のコード孔３８から導入されたリモコンコード１５が巻き取られるようになっている。前記ボビン４６の上面の鍔４７には、円形状に反転防止爪４８が設けられ、この反転防止爪４８に、巻き取り釦５３と一体で支点５１により揺動可能なストッパ５０が臨ませられ、ばね５２によりストッパ５０は下方に、巻き取り釦５３は上方に付勢されている。

【００１１】以上のような構成において、図１のようにリモコン１４をリモコン装着部３０から外してリモコンコード１５をコード巻き取り装置３２から引き出して使用しているものとする。この場合、携帯オーディオ機器１０は、ポケットやバッグに入れ、リモコン１４の留めピン３６を着衣の一部に係止するか、垂れ下げたままとする。そして、イヤホン１９を耳に差し込み、リモコン１４の操作釦１７を操作して音楽などを聴く。

【００１２】つぎに、リモコン１４をリモコン装着部３０に装着する場合、巻き取り釦５３を押し続けると、リモコンコード１５を引き出したとき巻き取り渦巻ばね５５が絞め付けられているので、その力でボビン４６が回動してリモコンコード１５をボビン４６に巻き込む。このとき、リモコンコード１５がボビン４６に平均して巻き込まれるようなガイドを設けることが望ましい。リモコンコード１５がボビン４６に巻き込まれたら、リモコン１４を留めピン３６が係合凹部３１に嵌まるようにして上から押しつけ、係止爪３４をばね４４に抗して押し込む。その状態で、留めピン３６を差し込み孔４５に挿入すると、係止凹部３７が係止爪３４と一致したとき、係止爪３４がばね４４で突出して係止凹部３７に係合して、リモコン１４が外れて抜け出るのを防止する。この状態で、携帯オーディオ機器１０をテーブルなどに置いたまま、リモコン１４の操作釦１７を操作して使用することもできる。

【００１３】つぎに、再び、リモコン１４を外して使用するときには、外し釦３３を押すと、係止爪３４が下がるので、リモコン１４を少し横に移動して上方に取り出す。そして、リモコンコード１５を引き出すと、ボビン４６は反転防止爪４８とストッパ５０とが係止しない逆方向に回転し、かつ、巻き取り渦巻ばね５５がリモコンコード１５を引き出す力で巻き込まれる。リモコンコード１５が適当な長さになったら手を離すと、ボビン４６がわずかに戻ってストッパ５０に係止する。この状態で使用することは前述のとおりである。

【００１４】前記図２では、リモコン１４を止めるのに外し釦３３や係止爪３４などを設けた例を示したが、これに限られるものではない。例えば、もっと簡単な構成とするには、図５に示すように、係合凹部３１に、差し込み孔４５だけを設け、かつ、外れ防止のため、差し込み孔４５に留めピン３６の突部を係合する凹部５６を形成するだけとすることもできる。

【００１５】前記図３および図４の例では、コード巻き取り装置３２を巻き取り渦巻ばね５５の力で巻き取るようにしたが、これに限られるものではない。例えば、図６に示すように、固定軸４９にボビン４６を回動自在に嵌め込み、このボビン４６のつまみ５６を携帯オーディオ機器１０の上面から一部露出させ、この露出部分に１ないし数個の指当て凹部５４を形成しておく。そして、巻き取りの際には、この指当て凹部５４に指をあてながらリモコンコード１５を巻き取るようにすることもできる。

【００１６】

【考案の効果】

（１）電源のオン、オフ、音量、ストップ、反転、早送りなどを操作する携帯オーディオ機器１０の操作釦１２と、リモコン１４の操作釦１７とを兼用して１つだけとすることができるので、同一機能を持つものを２つ持っていた従来に比し、無駄がなくなる。（２）特に、コスト高と大型化の原因となっていた表示部２１が１つで済むので、コスト高を防止できるとともに、故障の原因が少なくなり、また、全体の構成も小型化できる。

【００１７】（３）携帯オーディオ機器１０をポケットに入れる場合とかバッグに入れるなどの使用目的に応じて、リモコンコード１５の長さを使用者が自由に設定できる。しかも、リモコンコード１５を必要なだけ引き出しておくことができ、邪魔になることはない。（４）リモコン１４は常に携帯オーディオ機器１０に接続されているので、表示部２１などの電池１８を必要としない。（５）リモコン１４は常に携帯オーディオ機器１０に接続されているので、これらを接続するプラグ１６を必要としない。（６）リモコン１４は、携帯オーディオ機器１０内蔵の電池を使用するので、消費電力の大きい表示部２１のバックライトも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による携帯用オーディオ装置の一実施例
を示す正面図である。

【図２】図１におけるリモコン装着部３０の具体例を示
す断面図である。

【図３】図１におけるコード巻き取り装置３２の具体例
を示す断面図である。

【図４】図３におけるボビン４６の水平断面図である。

【図５】リモコン装着部３０の他の実施例を示す断面図
である。

【図６】コード巻き取り装置３２の他の実施例を示す断
面図である。

【図７】従来の携帯用オーディオ装置を示す正面図であ
る。

【図８】イヤホン１９とリモコン１４の説明図である。

【図９】イヤホン１９の説明図である。

【符号の説明】

１０…携帯オーディオ機器、１２…操作釦、１３…表示
部、１４…リモコン、１５…リモコンコード、１６…プ
ラグ、１７…操作釦、１８…電池、１９…イヤホン、２
０…イヤホンコード、２１…表示部、２２…操作パネ
ル、２３…プラグ、３０…リモコン装着部、３１…係合
凹部、３２…コード巻き取り装置、３３…外し釦、３４
…係止爪、３５…ハウジング、３６…留めピン、３７…
係止凹部、３８…コード孔、３９…第１レバー、４０…
支点、４１…第２レバー、４２…支点、４３…連結ピ
ン、４４…ばね、４５…差し込み孔、４６…ボビン、４
７…鍔、４８…反転防止爪、４９…固定軸、５０…スト
ッパ、５１…支点、５２…ばね、５３…巻き取り釦、５
４…指当て凹部、５５…巻き取り渦巻ばね、５６…凹
部、５７…つまみ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】携帯オーディオ機器１０に、リモコンコ
ード１５を介してリモコン１４を接続し、さらにこのリ
モコン１４にイヤホンコード２０を介してイヤホン１９
を接続してなる携帯用オーディオ装置において、前記携
帯オーディオ機器１０に、リモコンコード１５のコード
巻き取り装置３２を設けるとともに、リモコン１４のリ
モコン装着部３０を設けてなることを特徴とする携帯用
オーディオ装置。
【請求項２】コード巻き取り装置３２は、ストッパ５
０の解除により巻き取り渦巻ばね５５の力でボビン４６
を回動しリモコンコード１５を自動的に巻き取るように
した請求項１記載の携帯用オーディオ装置。
【請求項３】コード巻き取り装置３２は、ボビン４６
を手動回動型とし、リモコンコード１５を手動で巻き取
るようにした請求項１記載の携帯用オーディオ装置。
【請求項４】リモコン装着部３０は、リモコン１４を
嵌め込んだとき、リモコン１４の留めピン３６に設けた
係止凹部３７に係止する進退自在の係止爪３４を有する
ものからなる請求項１、２または３記載の携帯用オーデ
ィオ装置。