JPH0651448U - 抽斗の施錠および安全係止装置 - Google Patents

抽斗の施錠および安全係止装置

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JPH0651448U
JPH0651448U JP9185492U JP9185492U JPH0651448U JP H0651448 U JPH0651448 U JP H0651448U JP 9185492 U JP9185492 U JP 9185492U JP 9185492 U JP9185492 U JP 9185492U JP H0651448 U JPH0651448 U JP H0651448U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 家具の運搬等の際に家具を上下反転させも、
抽斗が不用意に飛び出したり、安全係止機構が誤動作し
たりすることのない抽斗の施錠および安全係止装置を提
供する。 【構成】 キャビネット本体10の内側にキー操作によ
って全ての抽斗11を収納位置に係止する施錠機構21
と、何れか1つの抽斗の引出し時に残りの抽斗を収納位
置に係止する安全係止機構12とを設ける。安全係止機
構は上下動可能な作動板13と、この作動板を上下動区
間の上端位置に保持するキャッチ部材15とを有する。
各抽斗の側部に係合ピン16を突設し、各係合ピンに対
応して作動板には係合ピンと当接可能な複数個のピンガ
イド17を設ける。各ピンガイドは係合ピンを通過させ
る傾斜溝17aを有する。この傾斜溝は作動板が上端位
置にあるとき対応する係合ピンが傾斜溝を通過し得るよ
うにピンガイドの後端下部から前端上部に向かって傾斜
して延びている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はキャビネット、机等の家具における抽斗の施錠および安全係止装置に 関し、更に詳しくは、複数段の抽斗を出し入れ可能に収納する家具本体の内側に キー操作によって全ての抽斗を収納位置に係止する施錠機構と、何れか1つの抽 斗の引出し時に残りの抽斗を収納位置に係止する安全係止機構とを設けた抽斗の 施錠および安全係止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば実公昭56−20547号公報、実開昭56−20547号 公報等に開示されているように、1つの抽斗を引き出したときに残りの抽斗を収 納位置に係止するための安全係止装置を備えた家具が用いられている。この種の 安全係止装置は複数段の抽斗を出し入れ可能に収納する家具本体の内側に上下動 可能な作動板と、この作動板を上下動区間の上端位置に保持するキャッチ部材と を設け、各抽斗の側部に係合ピンを突設すると共に、各係合ピンに対応して作動 板には係合ピンと当接可能な複数個のピンガイドを設け、各ピンガイドには係合 ピンを通過させる傾斜溝を設けたものとなっており、傾斜溝は作動板が下端位置 にあるとき対応する係合ピンが傾斜溝を通過し得るようにピンガイドの後端上部 から前端下部に向かって傾斜して延びており、1個の抽斗を引き出すときに係合 ピンがピンガイドの傾斜溝を後方から前方に通過することにより作動板を上端位 置まで押し上げてキャッチ部材に保持させるようになっている。
【0003】 したがって、上記構成の安全係止装置によれば、何れか1つの抽斗を家具本体 から引き出すと、作動板がキャッチ部材により上端位置に保持されるので、他の 抽斗を引き出そうとするとその係合ピンがピンガイドの後端下面に当接する。す なわち、他の抽斗は収納位置に安全に係止される。一方、引き出された抽斗を家 具本体内に収納すると、係合ピンが作動板のピンガイドの傾斜溝を前方から後方 に通過し、このとき、ピンガイドが押し下げられてキャッチ部材から離脱し、下 端位置に戻る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の抽斗の安全係止装置においては、家具の運搬等の際 に家具の上下を反転させたりすると、作動板が自重でその上端位置へと移動して キャッチ部材に保持されてしまい、これにより全ての抽斗が引出し不可能になっ てしまうという問題が生じていた。
【0005】 したがって、本考案の目的は、家具の運搬等の際に家具を上下反転させも、抽 斗が不用意に飛び出したり、安全係止機構が誤動作したりすることのない抽斗の 施錠および安全係止装置を提供することことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の考案は、複数段の抽斗を出し入れ 可能に収納する家具本体の内側にキー操作によって全ての抽斗を収納位置に係止 する施錠機構と、何れか1つの抽斗の引出し時に残りの抽斗を収納位置に係止す る安全係止機構とを設け、安全係止機構が上下動可能な作動板と、この作動板を 上下動区間の上端位置に保持するキャッチ部材とを備え、各抽斗の側部に係合ピ ンを突設すると共に、各係合ピンに対応して作動板には係合ピンと当接可能な複 数個のピンガイドを設け、各ピンガイドに係合ピンを通過させる傾斜溝を設けた 抽斗の施錠および安全係止装置において、傾斜溝は作動板が上端位置にあるとき 対応する係合ピンが傾斜溝を通過し得るようにピンガイドの後端下部から前端上 部に向かって傾斜して延びており、1個の抽斗を引き出すときに係合ピンがピン ガイドの傾斜溝を後方から前方に通過することにより作動板を押し下げてキャッ チ部材から離脱させるようになっていることを特徴とする。
【0007】 請求項2記載の考案は、請求項1記載の抽斗の施錠および安全係止装置におい て、キャッチ部材が上端位置の作動板を保持する位置と下端位置の作動板を保持 する位置との間で上下動可能であり、施錠機構はキー差込部と、キー操作による キー差込部の正逆動作に連動して回動される鍵棒と、該鍵棒に固設されて先端が キャッチ部材に係合し鍵棒の回動によりキャッチ部材を上下動させるキャッチ部 材作動レバーとを有することを特徴とする。
【0008】 請求項3記載の考案は、請求項2記載の抽斗の施錠および安全係止装置におい て、施錠機構がさらに作動板と対向して家具本体の内側に上下移動可能に縦設さ れた鍵板と、該鍵棒に固設されて先端が鍵板に係合し鍵棒の回動に応じて鍵板を 上下動させる鍵作動レバーとを有し、係合ピンと反対側の各抽斗の側部に係止ピ ンが突設されると共に、各係止ピンに対応して鍵板には当接ピンと当接可能な複 数個のストッパが設けられ、各抽斗の係止ピンは鍵板が上下動区間の上端位置に あるとき対応するストッパの下を通過可能な位置にあり、且つ、鍵板が下端位置 にあるときストッパの後端と当接する位置にあることを特徴とする。
【0009】 請求項4記載の考案は、請求項1記載の抽斗の施錠および安全係止装置におい て、施錠機構がキー差込部と、キー操作によるキー差込部の正逆動作に連動して 回動される鍵棒と、作動板と対向して家具本体の内側に上下移動可能に縦設され た鍵板と、該鍵棒に固設されて先端が鍵板に係合し鍵棒の回動に応じて鍵板を上 下動させる鍵作動レバーとを有し、係合ピンと反対側の各抽斗の側部に係止ピン が突設されると共に、各係止ピンに対応して鍵板には当接ピンと当接可能な複数 個のストッパが設けられ、各抽斗の係止ピンは鍵板が上下動区間の上端位置にあ るとき対応するストッパの下を通過可能な位置にあり、且つ、鍵板が下端位置に あるときストッパの後端と当接する位置にあることを特徴とする。
【0010】 請求項5記載の考案は、請求項1記載の抽斗の施錠および安全係止装置におい て、作動板が上端に係合片を有しており、キャッチ部材が係合片とスナップイン 嵌合するキャッチ片と、このキャッチ片を保持するキャッチ取付板とを有してお り、キャッチ取付板の下端部には作動板に摺動可能に係合するスライドガイドが 設けられていることを特徴とする。
【0011】
【作用】
請求項1記載の抽斗の施錠および安全係止装置においては、家具の運搬時等に 家具の上下を反転させても、作動板が自重で誤動作することはない。また、家具 を上下反転させるときは予め施錠機構により全ての抽斗を収納位置にロックして おくことができるので、抽斗が不用意に飛び出すことを防止できる。
【0012】 請求項2記載の抽斗の施錠および安全係止装置においては、安全係止装置の作 動板とキャッチ部材が施錠機構の一部を兼ねており、安全係止動作および施錠動 作を行なうものとなっているので、構造の簡素化を達成することができる。また 、抽斗を施錠すると作動板は上下動の下端位置でキャッチ部材に保持されるので 、家具を上下反転させても作動板が自重で動くことはない。
【0013】 請求項3記載の抽斗の施錠および安全係止装置においては、施錠機構がさらに 作動板と対向して家具本体の内側に上下移動可能に縦設された鍵板と、該鍵棒に 固設されて先端が鍵板に係合し鍵棒の回動に応じて鍵板を上下動させる鍵作動レ バーとを有し、係合ピンと反対側の各抽斗の側部に係止ピンが突設されると共に 、各係止ピンに対応して鍵板には係止ピンと当接可能な複数個のストッパが設け られ、各抽斗の係止ピンは鍵板が上下動区間の上端位置にあるとき対応するスト ッパの下を通過可能な位置にあり、且つ、鍵板が下端位置にあるときストッパの 後端と当接する位置にあるので、抽斗の一方の側の作動板と他方の側の鍵板とを 用いて全ての抽斗を両側で確実に収納位置に施錠することができる。
【0014】 請求項4記載の抽斗の施錠および安全係止装置においては、施錠機構がキー差 込部と、キー操作によるキー差込部の正逆動作に連動して回動される鍵棒と、作 動板と対向して家具本体の内側に上下移動可能に縦設された鍵板と、該鍵棒に固 設されて先端が鍵板に係合し鍵棒の回動に応じて鍵板を上下動させる鍵作動レバ ーとを有し、係合ピンと反対側の各抽斗の側部に係止ピンが突設されると共に、 各係止ピンに対応して鍵板には係止ピンと当接可能な複数個のストッパが設けら れ、各抽斗の係止ピンは鍵板が上下動区間の上端位置にあるとき対応するストッ パの下を通過可能な位置にあり、且つ、鍵板が下端位置にあるときストッパの後 端と当接する位置にあるので、施錠機構の鍵板と作動板は各々独立して施錠動作 と安全係止動作を行なう。したがって、キャッチ部材は家具本体に固定しておく ことができ、施錠機構と連結する必要がないので構造が簡素化される。 請求項 5記載の抽斗の施錠および安全係止装置においては、キャッチ部材及び作動板を それぞれスムーズに上下動させることができる。
【0015】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の好ましい実施例につき説明する。
【0016】 図1から図8までは本考案をファイルキャビネットに適用した場合の一実施例 を示したものである。はじめに図1から図3までを参照すると、キャビネットは 上下3段の抽斗11を出し入れ可能に収納するキャビネット本体10を備えてい る。
【0017】 図2に示すように、抽斗11の一方の側(図中左側)において、キャビネット 本体10の内側には安全係止機構10の作動板13が上下動自在に縦設されてい る。図3に示すように、作動板13の上端には弾性を有するプラスチック製の係 合片14が設けられており、キャビネット本体10内の作動板13の上方にはこ の係合片14と係合可能なキャッチ部材15が設けられている。
【0018】 各抽斗11の左側面には係合ピン16が突設されており、各係合ピン16に対 応して作動板13には係合ピンと当接可能な3個のピンガイド17が設けられて いる。各ピンガイド17には係合ピン16を通過させる傾斜溝17aが抽斗11 の側に開口して形成されており、各傾斜溝17aは作動板13が上下の上端位置 にあるとき対応する係合ピン16が傾斜溝17aを通過し得るようにピンガイド 17の後端下部から前端上部に向かって傾斜して延びている。したがって、作動 板13が上端位置にあるとき係合ピン16がピンガイド17の傾斜溝17或いは を通過し得るので、何れかの抽斗11をキャビネット本体10から引き出すこと ができる。また、何れかの抽斗11を引き出すと、係合ピン16がピンガイド1 7の傾斜溝17aを後方から前方に通過する際にピンガイド17に作用して作動 板13を押し下げる。そして、作動板13が下端位置まで押し上げられると、他 のピンガイド17の後端が対応する抽斗11の係合ピン16に当接する位置にな るので、残りの抽斗11は収納位置に安全に係止されることとなる。
【0019】 上述したキャッチ部材15は作動板13が上端位置にあるときに作動板13の 係合片14と係合して作動板13を上端位置に保持する役割を果たすもので、こ のようなキャッチ部材15はキャビネット本体10内に固設されていてもよいが 、この実施例ではキャッチ部材15は作動板13および後述する施錠機構21と 共働して全ての抽斗11を収納位置に係止する施錠動作をも行なうものとなって いる。
【0020】 すなわち、キャッチ部材15は上端位置の作動板13を保持する位置と下端位 置の作動板13を保持する位置との間で上下動可能であり、キャッチ部材15が 下端位置にあるときは作動板13は下端位置に保持されるので、全ての抽斗11 の引出しが不可能になる。
【0021】 図2ないし図5を参照すると、施錠機構21はキー差込部22と、キー操作に よるキー差込部22の正逆動作に連動して回動される鍵棒23と、該鍵棒23の 一端(左端)に固設されて先端がキャッチ部材15に係合し鍵棒23の回動によ りキャッチ部材15を上下動させるキャッチ部材作動レバー24とを有する。
【0022】 図2及び図3に示すように、キャッチ部材15は作動板13の係合片14をス ナップイン嵌合する係合穴を有するそれ自体周知のキャッチ片18とこのキャッ チ片18を保持するキャッチ取付板19とを有し、キャッチ取付板19の上端部 にはキャッチ部材作動レバー24の先端に固設されたピン25が係合する係合穴 19aが形成されている。また、この実施例では、作動板13は横断面略コ字形 をなしており、キャッチ取付板19の下端部には作動板13の凹内面に摺動可能 に係合するプラスチック製のスライドガイド20が取り付けられている。このス ライドガイド20は作動板13又はキャッチ取付板19が上下動されるとき両者 を滑らかに相対移動させて騒音の発生を防止する役割を果たす。
【0023】 図2,図3および図6に示すように、この実施例では、施錠機構21がさらに 作動板13と対向してキャビネット本体10の右内側に上下移動可能に縦設され た鍵板26と、該鍵棒23の他端(右端)に固設されて先端が鍵板26に係合し 鍵棒23の回動に応じて鍵板26を上下動させる鍵作動レバー27とを有してい る。また、各抽斗11の右側面には係止ピン28が突設されると共に、各係止ピ ン28に対応して鍵板26には係止ピン28と当接可能な3個のストッパ29が 設けられている。各抽斗11の係止ピン28は鍵板26が上下動区間の上端位置 にあるとき対応するストッパ29の下を通過可能な位置にあり、且つ、鍵板26 が下端位置にあるときストッパ29の後端と当接する位置にある。
【0024】 ここでは、作動板13と鍵板26は抽斗11の一方の側と他方の側にほぼ左右 対称にバランス良く配置されており、キー差込部22はキャビネット本体10の 前面上部のほぼ中央に配置されている。そして、鍵棒23は角棒からなり、鍵板 26の上端部近傍からキャッチ部材17の上端部近傍までほぼ水平に延びており 、そのほぼ中央にて回転連結部材としての鍵作動具30とクランクピン31を介 してキー差込部22と連結されている。
【0025】 図4に示すように、鍵作動具30はキャビネット本体10の上壁板10aの折 返し部10bにフック部33aとねじ34にて固定された鍵取付ケース32に回 動可能に保持されている。また、図2,図5および図6に示すように、キャッチ 部材作動レバー24および鍵作動レバー27はキャビネット本体10の上壁板1 0aの折返し部10bに嵌着されたガイド35,36にそれぞれ回動可能に支持 されている。
【0026】 次に、図7および図8を参照して上記構成のキャビネットにおける抽斗の施錠 および安全係止装置および施錠機構の動作を説明する。
【0027】 図7(a) および図8(a) は施錠機構21の施錠を解除した状態を示している。 図7(a) から判るように作動板13は上下動の上端位置にてキャッチ部材15に 保持されており、各抽斗11の係合ピン16は対応するピンガイド17の後端下 部にあって傾斜溝17aの後端開口部に位置している。また、図8(a) から判る ように、鍵板26も上下動の上端位置に保持されており、各抽斗11の係止ピン 28は対応するストッパ29の下方に位置している。したがって、この状態にお いては、何れかの抽斗11をキャビネット本体10から引き出すことができる。
【0028】 図7(b) および図8(b) は施錠機構21を施錠した状態を示している。図7(b ) から判るように作動板13は上下動の下端位置にてキャッチ部材15に保持さ れており、各抽斗11の係合ピン16は対応するピンガイド17の後端上部に位 置している。また、図8(b) から判るように、鍵板26も上下動の下端位置に保 持されており、各抽斗11の係止ピン28は対応するストッパ29の後端面に当 接している。したがって、この状態においては、何れの抽斗11もキャビネット 本体10から引き出すことができない。
【0029】 図7(c) は最上部の抽斗11を引き出した状態を示している。図7(a) の状態 から際上部の抽斗11を引き出すと、抽斗11の係合ピン16がピンガイド17 の傾斜溝17aを通過する際に、ピンガイド17を下方に押し下げる。したがっ て、そのし下げ力により作動板13の上端の係合片14がキャッチ部材15のキ ャッチ片18(図2参照)から外れ、作動板13が上下動の下端位置まで落ちる 。これにより、残りの2つの抽斗11の係合ピン16は対応するピンガイド17 の後端上部、すなわち、傾斜溝17aの後端開口部の上部に位置するので、1つ の抽斗11を引き出した状態においては、残りの抽斗11を引き出すことができ ない。すなわち、残りの抽斗11にはセーフティロックが掛かる。
【0030】 上記構成の安全係止装置においては、キャビネットの運搬時等に全ての抽斗が キャビネット本体10内に収納され施錠機構21の施錠が解除された状態(図7 (a) 参照)でキャビネットの上下を反転させると、作動板13はもともと上端位 置にあるので、作動板13が自重で移動することはない。したがって、キャビネ ットの反転により作動板13が誤動作して抽斗11の引出しが不可能になる問題 を解消できる。
【0031】 また、予め施錠機構21により抽斗11を収納位置に施錠(図7(b) ,図8(b ) 参照)しておけば、キャビネットの上下反転時に抽斗11が不用意に家具本体 から飛び出すことを防止できる。また、施錠時には作動板13は上下動の下端位 置でキャッチ部材15に保持されているので、キャビネット本体10を上下反転 させても、作動板13は自重で移動することはない。
【0032】 以上、図示実施例につき説明したが、本考案は上記実施例の態様のみに限定さ れるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した考案の範囲内でその構成 要素に種々の変更を加えることができる。
【0033】 例えば、上記実施例における鍵板26を作動板13と同一の側に設けもよく、 あるいは鍵板26およびストッパ29を省略してもよい。なお、鍵板26を省略 した場合、施錠機構21はキャッチ部材15および作動板13を介して施錠を行 なうものとなる。さらにキャッチ部材15はキャビネット本体10内に固定し、 したがってキャッチ部材作動レバー24は省略し、作動板13による安全係止と 鍵板26による施錠とを各々独立に行なうようにしてもよい。さらに本考案はキ ャビネット以外の例えば机等、抽斗を有する各種家具
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、家具の運搬時等に家具の上 下を反転させても、作動板が自重で誤動作することがなく、また、家具を上下反 転させるときは予め施錠機構により全ての抽斗を収納位置にロックしておくこと ができるので、抽斗が不用意に飛び出すことを防止できる。したがって、安全性 の高い抽斗の施錠および安全係止装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すキャビネットの斜視図
である。
【図2】図1に示すキャビネットにおける抽斗の施錠お
よび安全係止装置の要部正面図である。
【図3】(a) は図2に示す安全係止機構の要部分解斜視
図、(b) は施錠機構の要部分解斜視図である。
【図4】図2の4−4線に沿った断面図である。
【図5】図2の5−5線に沿った断面図である。
【図6】図2の6−6線に沿った断面図である。
【図7】(a) ,(b) ,(c) はそれぞれ図2に示す安全係
止機構の動作を示す説明図である。
【図8】(a) ,(b) はそれぞれ図2に示す施錠機構の動
作を示す説明図である。
【符号の説明】
10 キャビネット本体 11 抽斗 12 安全係止機構 13 作動板 14 係合片 15 キャッチ部材 16 係合ピン 17 ピンガイド 18 キャッチ片 19 キャッチ取付板 21 施錠機構 22 キー差込部 23 鍵棒 25 キャッチ部材作動レバー 26 鍵板 27 鍵板作動レバー 28 係止ピン 29 ストッパ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の抽斗を出し入れ可能に収納する
    家具本体の内側にキー操作によって全ての抽斗を収納位
    置に係止する施錠機構と、何れか1つの抽斗の引出し時
    に残りの抽斗を収納位置に係止する安全係止機構とを設
    け、安全係止機構が上下動可能な作動板と、この作動板
    を上下動区間の上端位置に保持するキャッチ部材とを備
    え、各抽斗の側部に係合ピンを突設すると共に、各係合
    ピンに対応して作動板には係合ピンと当接可能な複数個
    のピンガイドを設け、各ピンガイドに係合ピンを通過さ
    せる傾斜溝を設けた抽斗の施錠および安全係止装置にお
    いて、傾斜溝は作動板が上端位置にあるとき対応する係
    合ピンが傾斜溝を通過し得るようにピンガイドの後端下
    部から前端上部に向かって傾斜して延びていることを特
    徴とする抽斗の施錠および安全係止装置。
  2. 【請求項2】 キャッチ部材が上端位置の作動板を保持
    する位置と下端位置の作動板を保持する位置との間で上
    下動可能であり、施錠機構はキー差込部と、キー操作に
    よるキー差込部の正逆動作に連動して回動される鍵棒
    と、該鍵棒に固設されて先端がキャッチ部材に係合し鍵
    棒の回動によりキャッチ部材を上下動させるキャッチ部
    材作動レバーとを有することを特徴とする請求項1に記
    載の抽斗の施錠および安全係止装置。
  3. 【請求項3】 施錠機構がさらに作動板と対向して家具
    本体の内側に上下移動可能に縦設された鍵板と、該鍵棒
    に固設されて先端が鍵板に係合し鍵棒の回動に応じて鍵
    板を上下動させる鍵作動レバーとを有し、係合ピンと反
    対側の各抽斗の側部に係止ピンが突設されると共に、各
    係止ピンに対応して鍵板には当接ピンと当接可能な複数
    個のストッパが設けられ、各抽斗の係止ピンは鍵板が上
    下動区間の上端位置にあるとき対応するストッパの下を
    通過可能な位置にあり、且つ、鍵板が下端位置にあると
    きストッパの後端と当接する位置にあることを特徴とす
    る請求項2に記載の抽斗の施錠および安全係止装置。
  4. 【請求項4】 施錠機構がキー差込部と、キー操作によ
    るキー差込部の正逆動作に連動して回動される鍵棒と、
    作動板と対向して家具本体の内側に上下移動可能に縦設
    された鍵板と、該鍵棒に固設されて先端が鍵板に係合し
    鍵棒の回動に応じて鍵板を上下動させる鍵作動レバーと
    を有し、係合ピンと反対側の各抽斗の側部に係止ピンが
    突設されると共に、各係止ピンに対応して鍵板には当接
    ピンと当接可能な複数個のストッパが設けられ、各抽斗
    の係止ピンは鍵板が上下動区間の上端位置にあるとき対
    応するストッパの下を通過可能な位置にあり、且つ、鍵
    板が下端位置にあるときストッパの後端と当接する位置
    にあることを特徴とする請求項1に記載の抽斗の施錠お
    よび安全係止装置。
  5. 【請求項5】 作動板が上端に係合片を有しており、キ
    ャッチ部材が係合片とスナップイン嵌合するキャッチ片
    と、このキャッチ片を保持するキャッチ取付板とを有し
    ており、キャッチ取付板の下端部には作動板に摺動可能
    に係合するスライドガイドが設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の抽斗の施錠および安全係止装
    置。
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