JPH0651259B2 - 切削加工機の制御デ−タ作成装置 - Google Patents

切削加工機の制御デ−タ作成装置

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JPH0651259B2
JPH0651259B2 JP61014523A JP1452386A JPH0651259B2 JP H0651259 B2 JPH0651259 B2 JP H0651259B2 JP 61014523 A JP61014523 A JP 61014523A JP 1452386 A JP1452386 A JP 1452386A JP H0651259 B2 JPH0651259 B2 JP H0651259B2
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machining
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finishing
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邦男 梶川
外嗣 小畑
康夫 三宅
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Matsushita Electric Works Ltd
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【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、切削加工機の制御データ作成装置に関するも
のであり、例えば、数値制御装置を備えるマシニングセ
ンターや、フライス盤、ボール盤のような切削加工機の
制御に必要な数値制御データを作成する用途に用いられ
るものである。
(背景技術) 従来、加工図面より切削加工機の数値制御データを作成
する際に、データ作成者は自己の知識と経験から、その
形状を加工するための工程、即ち、下穴加工、荒加工、
低仕上加工、及び、側面仕上加工の各加工工程の設計を
行なっていた。その内容はこの加工には、下穴加工工程
と、荒加工工程、低仕上加工工程及び側面仕上加工工程
をどういう順序で、何回それぞれ行えば、品質上、加工
効率上好ましいかを検討し、下穴加工では、下穴位置と
深さとを計算して計算結果を入力し、荒加工では仕上代
を考慮した寸法の計算を行った上で、必要な工程回数分
だけ計算結果を入力し、さらに、低仕上加工や側面仕上
加工の工程では、仕上代を切削して最終加工形状を得る
ための寸法計算を行い、必要な工程回数分だけ計算結果
を入力して、数値制御データを作成していた。
第9図は、このような従来のデータ作成プロセスを示す
フローチャートである。まず、ステップ(イ)では、N
Cテープの作成者が、各工程数の決定を行う。例えば、
ある加工については、下穴加工を1回、荒加工を1回、
低仕上加工を1回、側面仕上加工を3回行えばよいと判
断し、他の加工については、荒加工を1回、側面仕上加
工を2回、低仕上加工を1回行えばよいと判断するとい
うように、各工程数を決定する。次に、ステップ(ロ)
では、NCテープの作成者が、各工程別に寸法の計算を
行う。計算の対象となる寸法としては、例えば、幅や深
さ等の寸法計算があり、幅方向についての仕上代や深さ
方向についての仕上代を考慮した寸法計算が行なわれる
ものである。さらに、ステップ(ハ)では、総工程の回
数分だけ加工寸法等のデータを入力し、各データを数値
制御データとして記録したNCテープを作成する。
上述のような従来の方法では、数値制御データの作成者
は必ず加工の知識を有する人でなければならないという
問題があり、そのために、数値制御データを作成する人
は自ずと限定されるという問題があった。また、数値制
御データの作成者によって、加工精度等の加工内容にば
らつきが生ずるという問題があった。さらに、従来の方
法では、形状データの入力、工程データの入力、工具デ
ータの入力等が必要であり、データ入力回数が多くなる
ために、数値制御データの作成に時間がかかるという問
題があった。
そこで、特開昭58−77424号公報に開示されてい
るように、切削加工機において、被加工物の加工形状に
応じた加工プログラムの作成を省力化するために、加工
作業を複数の加工モードに分類し、さらに、それらの各
加工モードを複数の加工ユニットに分類し、各加工ユニ
ット毎に使用する工具の名称や使用順序を予め記憶させ
ておいて、加工ユニットを指定すると、そのデータが加
工作業のために読み出されるようにした装置が提案され
ている。
この従来例では、加工モードは、点加工モード、線加工
モード、面加工モードの三種の加工モードに分類されて
いる。オペレータは製作図面に示された最終加工形状を
検討して、第1に行うべき加工がドリル等の工具を用い
た点加工モードに属するか、エンドミル等の工具を用い
た線加工モードに属するか、フェイスミル等の工具を用
いた面加工モードに属するかを判断して、加工モードを
キーボードから入力する。すると、加工ユニットメモリ
から、指定された加工モードに対応する加工ユニットを
読み出して、ディスプレイ上に表示し、オペレータに図
面に表示された加工形状がどの加工ユニットに属するも
のであるかを選択し入力させるように構成されている。
以下、第2、第3に行うべき加工が、どの加工モードに
属するかはオペレータが判断して、同様の作業を繰り返
すものである。したがって、オペレータは製作図面に示
された最終加工形状を検討して、点加工モード、線加工
モード、面加工モードの三種の加工モードをどういう順
序で、何回それぞれ行えば、品質上、加工効率上好まし
いかを判断する必要があり、この作業まで省力化するこ
とはできなかった。このため、オペレータは最終加工形
状から加工モードへの分解を正しく行える程度には切削
加工機について知識を必要とする。また、最終加工形状
から加工モードへの分解の仕方がオペレータによって異
なる場合があり、加工精度のばらつきが生じやすいとい
う欠点があった。
(発明の目的) 本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、制御データ作成の工数を低減
すると共に、加工精度等のばらつきをなくし、常に品質
の良い加工物を生産できるようにした切削加工機の制御
データ作成装置を提供するにある。
(発明の開示) 本発明においては、上記の目的を達成するために、特開
昭58−77424号公報に記載された加工モードの集
合に相当する加工モジュールという概念を導入してい
る。後述の実施例の説明において詳細に説明されるよう
に、本発明の装置では、加工側面が加工深さ方向と略平
行な21/2次元形状の加工モジュールM4と、加工側面
が加工深さ方向と斜交する幾何3次元形状の加工モジュ
ールM2Dという2つの大きな分類があり、いずれかの
加工モジュール名を指定すると、特開昭58−7742
4号公報の加工モードに相当する複数の加工工程(下穴
加工、荒加工、底仕上加工、側面仕上加工)の集合が自
動的に選択される。つまり、後述の第4図と第5図、あ
るいは、第7図と第8図を比較すれば明らかなように、
加工側面が加工深さ方向と略平行な21/2次元の加工モ
ジュールと、加工側面が加工深さ方向と斜交する幾何3
次元の加工モジュールとでは、切削加工の工程の分解の
仕方が顕著に異なる。とりわけ、荒加工の工程におい
て、加工側面が加工深さ方向と略平行な21/2次元の加
工モジュールでは、加工側面を1回の荒加工で削ること
ができるが、加工側面が加工深さ方向と斜交する幾何3
次元の加工モジュールでは、荒加工の工程数を複数回と
し、且つ、加工側面の傾斜に沿って加工側面の内側を段
階状に荒加工する必要がある。この点に本発明は着眼し
たものであり、従来は、特開昭58−77424号公報
に記載されているように、加工形状から工程への分解作
業は人手により実行していたが、本発明の装置では加工
モジュール名を指定することにより、最終加工形状から
複数の加工工程(下穴加工、荒加工、底仕上加工、側面
仕上加工)の集合へ分解する作業を省力化することがで
き、この段階で加工精度のばらつきが生じることを防止
できるものである。なお、第1図は、加工データ(B
1)〜(B6)から以下の実施例において詳述される工
程分解処理部(D)により、各工程のデータ(C)を作成し、
切削加工用の制御データ(A)を得る本発明の装置の概要
を示している。
以下、本発明の好ましい実施例を図面に沿って詳述す
る。第2図は本発明の一実施例に係る切削加工機の制御
データ作成装置の概略構成図であり、数値制御式の切削
加工機(図示せず)を制御するための数値制御データが
作成されるものである。第2図において、メインプロセ
ッサ1は、データ入力部2からの入力データを受け、ポ
ストプロセッサ3を介して、数値制御データを記録した
NCテープ4(またはフロッピーディスク5)、及び、
テープイメージリスト6を作成する機能を有している。
メインプロセッサ1は主として、ステップ1(入力処理
プログラム8)、ステップ2(入力検証プログラム
9)、ステップ3(加工技術処理プログラム10)、及
び、ステップ4(CL作成プログラム11)を含み、入
力処理プログラム8と入力検証プログラム10との間に
1次データファイル12が、加工技術処理プログラム1
0とCL作成プログラム11との間に2次データファイ
ル13が夫々設けられている。
各ステップの機能を概説すれば、ステップ1の入力処理
プログラム8においては、入力データの誤りの有無を判
定するための入力チェックと、図形の重なりの有無を判
定するための干渉チェック、及び、形状単位の加工順序
決定等の処理が行なわれる。ステップ2の入力検証プロ
グラム9においては、入力データの検証等の処理が行わ
れ、この処理においては、CL検証プログラム15およ
び対話型CADシステム14のCRTが利用される。ス
テップ3の加工技術処理プログラム10においては、各
形状の加工工程への分解、各工程に使用する工具の決
定、工具寿命の判定、工程単位の加工順序の決定等の処
理が行なわれる。さらに、ステップ4のCL作成プログ
ラム11においては、加工データの算出、工具軌跡(CL)
の決定、加工指図書16の作成等の処理が行なわれる。
この装置では、加工技術処理プログラム10内に設けら
れた工程分解処理部10Aに特徴を有している。この工
程分解処理部10Aは、例えば第4図(a)(b)のごとく、
被加工形状の加工側面が加工深さ方向と略平行である場
合(21/2次元形状と呼ぶ)の加工モジュール(当社名
称:M4)の処理においては、下穴加工(同図(c)の
),荒加工(同図(d)の),底仕上加工(同図(e)の
),側面仕上加工I(同図(f)の),側面仕上加工I
I(同図(g)の)の順に自動的に工程分解を行う。ま
た、例えば第5図(a)(b)のごとく、被加工形状の加工側
面が加工深さ方向と斜交する場合(幾何3次元形状と呼
ぶ)の加工モジュール(当社名称:M2D)の処理にお
いては、下穴加工(同図(c)の),荒加工I〜VI(同
図(d)の〜),底仕上加工I(同図(e)の)、側面
仕上加工(同図(f)の)、底仕上加工II(同図(g)の
)、同III(同図(h)の)の順に自動的に工程分解を
行う機能を有する。
第6図は、工程分解処理部10Aにおける処理の詳細を
示したものである。入力加工モジュール名判別部100
では、入力された加工モジュール名により、21/2次元
形状のモジュールは、ステップ101〜104の処理、
幾何3次元形状のモジュールはステップ105〜109
の処理を行なうように分岐処理を行う。ステップ101
〜104の処理は、21/2次元形状のモジュールの標準
的な処理であり、21/2次元形状でもこの処理から外れ
る場合もあるが、例外的であるので、その説明は省略す
る。ステップ105〜109の処理は幾何3次元形状の
モジュールの標準的な処理であり、幾何3次元形状でも
この処理から外れる場合もあるが、例外的であるので、
その説明は省略する。以下、これらのステップ101〜
104、及び、ステップ105〜109における処理を
第6図、第7図、及び、第8図に基づいて説明する。
a)ステップ101〜104の処理(21/2次元モジュー
ルの場合)について 第7図(a)(b)に示した加工モジュールM4に基づいて説
明する。加工モジュールM4では、第7図(a)(b)に示す
(X,Y),(X,Y),(X,Y),
(X,Y)の4点の座標値、コーナーR(r1),加工
深さ(T)、テーパ(S)を含む最終加工形状のデータを入力
すると共に、第1表に示されるような工具使用タイプコ
ード、第2表に示されるような仕上タイプコード、及
び、第3表に示されるような下穴区分のコードを入力す
る。
a-1)下穴加工処理10について 下穴加工処理101においては、第3表に示す下穴区分
が“9”の場合には、下穴工程無しと判断して、次のス
テップ102へジャンプする。下穴区分が“0”の場合
には、下穴工程有りと判断して、第7図(a)の下穴の中
心座標値(Xp,Yp)を計算する。ここで、Xp=(X+X
+X+X)/4,Yp=(Y+Y+Y+Y
)/4である。また、下穴の加工深さT3は、入力さ
れた加工深さTからα1を引いた値とされる。ここでα1
は下穴残り代であり、あらかじめ制御データ作成装置に
登録されているデータである。今後の説明では、この制
御データ作成装置に、あらかじめ登録されているデータ
は、外部ファイルデータという名称で説明する。上述の
ようにして求められた下穴の位置(Xp,Yp)と、その
加工深さT3等の情報は、データ編集処理の後、2次デ
ータファイル13に出力される。
なお、下穴の径は被加工形状に比べると十分に小さい
が、下穴加工に使用される工具の径よりは小さくない範
囲の適当な大きさである。
a-2)荒加工処理102について 荒加工処理102においては、第1表に示す工具使用タ
イプが、“7”か“8”、場合には、荒加工工程無しと
判断して、次の処理ステップ103へジャンプする。工
具使用タイプが上記以外の場合には、荒加工工程の寸法
計算が、第7図(c)(d)に示されるように行なわれる。す
なわち、入力された座標値(X,Y),(X,Y
),(X,Y),(X,Y)を基にα2(側
面仕上代:外部ファイルデータ)の分だけ内側にシフト
した座標値(X′,Y′),(X′,Y′),
(X′,Y′),(X′,Y′)が計算され
る。深さT1は、入力加工深さTからβ2(底仕上代:外
部ファイルデータ)を引いた値とされる。コーナーR
は、R′=r1−α2で求められる。21/2次元モジュー
ルでは、荒加工工程の工程数を1回として、前期座標値
(X′,Y′),(X′,Y′),(X′,
′),(X′,Y′)と、加工深さT1、及
び、コーナーR=R′が、2次データファイル13に出
力される。Z方向(深さ方向)の1回当たりの切込量等
については、上述のCL作成プログラム11の中で処理
するものである。
a-3)底仕上加工処理103について 底仕上加工処理103においては、第1表に示す工具使
用タイプコードが“8”か“9”の場合に、底仕上工程
無しと判断し、次の処理ステップ104へジャンプす
る。工具使用タイプコードが“8”か“9”以外の場合
には、底仕上加工工程の寸法計算が第7図(e)(f)に示さ
れるように行なわれる。まず、底仕上加工寸法の4点の
座標値(X′,Y′),(X′,Y′),(X
′,Y′),(X′,Y′)と、コーナーRに
ついては、第7図(c)(d)の荒加工工程の座標値と同じで
ある。深さ方向は、Z1とT2とに分解される。Z1は、
加工深さデータとして、2次データファイル13に書き
込まれ、上述のCL作成プログラム11では、素材上面
からZ1までの間は、早送り領域(空間領域)として処
理される。T2が真の加工深さであり、T2の値はβ
2(底仕上代:外部ファイルデータ)の値と同じであ
る。21/2次元モジュールでは、底仕上加工工程の工程
数を1回として、各データを2次データファイル13に
出力する。
a-4)側面仕上加工処理104について 側面仕上加工処理104においては、第1表に示される
工具使用タイプコードが“6”か“9”の場合には、側
面仕上加工工程無しと判断して工程分解処理を終わる。
工具使用タイプコードが上記の“6”か“9”以外の場
合には以下の処理を行なう。第2表の仕上タイプコード
により工程回数を決める。工具使用タイプコードが
“1”と“2”の場合には、側面仕上工程は1回とし、
第7図(i)(j)の入力形状寸法を2次データファイル13
に出力する。尚、仕上タイプの“1”と“2”との違い
は、底まで1回の切込みで加工する方法が“1”の仕上
タイプで、底まで何回か切込みを繰返しながら側面を仕
上げていく方法が“2”の仕上タイプである。この切込
みを繰り返すための処理は、上述のCL作成プログラム
11で行なう。仕上タイプコードが“3”の時は、側面
のテーパがない場合には、工程を2回分け、テーパがあ
る場合は、工程が3回になるが、ここでは、テーパなし
の場合の処理についてのみ説明する。側面仕上加工工程
の1回目は、第7図(g)(h)に示されるように、入力デー
タ(X,Y),(X,Y),(X,Y),
(X,Y)から、α3(最終側面仕上代:外部ファ
イルデータ)の分だけ内側にシフトした座標値
(X″,Y″),(X″,Y″),(X″,
″),(X″,Y″)を計算し、深さは入力デ
ータTを、コーナーRは、R″=r1−α3を2次データ
ファイル13に出力する。次に側面仕上加工工程の2回
目は、第7図(i)(j)に示されるような入力データ
(X,Y),(X,Y),(X,Y),
(X,Y)、加工深さT,コーナーR(R=
1)を2次データファイル13に出力する。
b)ステップ105〜109の処理(幾何3次元モジュー
ルの場合)について 第3図(c)(d)に示されるような幾何3次元形状を加工す
る場合の加工モジュールM2Dの処理に基づいて説明す
る。加工モジュールM2Dでは、第3図(c)(d)に示され
る基準座標位置(X,Y)、コーナーR(r1)、
寸法L1,L2、加工深さT、断面の角度θ1の最終加工
形状を入力する。また、それと同時に第1表に示される
工具使用タイプコードと、第3表の下穴区分とを入力す
る。尚、幾何3次元形状の工具使用タイプコードは、使
用する工具の種類が制約される為に、タイプコードは
“1”と“9”のみにしか対応していない。それ以外の
コードが入力されると、上述の入力処理プログラム8で
エラーメッセージを出力して、処理を停止させるように
なっている。
b-1)下穴加工処理105について 下穴加工処理105においては、第3表に示す下穴区分
が“9”の場合には下穴加工工程無しと判断して、次の
ステップ106へジャンプする。下穴区分が“0”の場
合には下穴加工工程有りと判断して、第8図(a)(b)に示
されるように、下穴のX,Y座標値(Xp,Yp)を計算
し、また、その加工深さT1は、入力された加工深さT
からα(下穴残り代:外部ファイルデータ)を引いた
値とされる。これらのデータは2次データファイル13
に出力される。
なお、下穴の径は被加工形状に比べると十分に小さい
が、下穴加工に使用される工具の径よりは小さくない範
囲の適当な大きさである。
b-2)荒加工処理106について 荒加工処理106においては、上述のように、幾何3次
元形状の工具使用タイプコードが、“1”と“9”のみ
にしか対応していないために、必ず荒加工処理有りと判
断され、この工程は必ず実行される。荒加工工程の回
数、及び、寸法計算は以下の様にして求められる。第8
図(c)(d)で、工程回数は、入力された加工深さTからβ
2(底仕上代:外部ファイルデータ)を引いた値T2を、
1回の工程深さT′で割って、4捨5入して整数値に丸
めた値である。また、T2をその回数で割った値がT′
にフィードバックされる。ここで、T′=γ×Dであ
る。ただし、Dは加工に使用する工具径であり、また、
γは係数(外部ファイルデータ)である。今、荒加工が
3工程であるものとして説明する。まず荒加工工程の1
回目では、基本位置(X′,Y′)、寸法L′,
′、加工深さT′を計算する。第8図(c)(d)におい
て、αは側面仕上代で外部ファイルデータである。こ
れらの値は2次データファイル13に出力される。荒加
工工程の2回目では、基準位置(X″,Y″)、寸
法L″、L′、加工開始深さZ,加工深さT′を
計算し、2次データファイル13に出力する。ここで、
1は、前記21/2次元の底加工工程で説明した第7図
(f)のZ1と同じ意味であり、この深さまでは空間領域と
して工具を早送り処理される。荒加工工程の3回目で
は、基準位置(X、Y)、寸法L1,L2′、
加工開始深さZ2、加工深さT′を計算し、2次データ
ファイル13に出力する。
b-3)21/2次元部の底仕上加工処理107について 21/2次元部の底仕上加工処理107においては、第1
表の工具使用タイプコードが“9”のときには、荒加工
のみとして判断して、側面仕上加工処理108、幾何3
次元部の底仕上加工処理109を行わないで処理を終了
する。工具使用タイプコードが“1”のときには、以下
の寸法を求める。ここでの処理は底仕上でも、第8図
(f)のような深さが一定の部分の底仕上工程であり、基
準位置(X′,Y′)、寸法L1′お,L2′、加
工開始深さZ3、加工深さT2を計算し、2次データファ
イル13に出力する。
b-4)側面仕上加工処理108について 幾何3次元形状の場合、第2表の仕上タイプコードは、
側面仕上加工の工程回数には使用せず、側面仕上加工工
程は1回としている。この工程については、第8図(g)
(h)に示されるように、基準位置(X,Y)、寸法
3、L2、加工深さTを計算し、2次データファイル1
3に出力する。
b-5)幾何3次元部の底仕上加工処理109について 第8図(i)(j)で、まず左側の基準位置(X,Y
と、寸法L,L、角度θ1を計算し、底仕上加工工
程Iとして、2次データファイル13に出力する。次に
右側の基準位置(X,Y)、寸法L,L、角度
θを計算し、底仕上加工工程IIとして2次データファ
イル13に出力する。尚、加工深さについては、それぞ
れ入力された加工深さの値Tをそのまま出力する。
以上のようにして得られた加工工程のデータには、それ
ぞれ、決まった加工種類コードが付けられて2次データ
ファイル13に一旦記録され、CL作成プログラム11
における処理、及び、ポストプロセッサ3における処理
を経て、数値制御データとして出力される。尚、数値制
御データの記録媒体としては、NCテープに代わりにフ
ロッピーディスクその他の任意の記録媒体を使用するこ
とができる。また、数値制御データを記録媒体を介さず
に、直接、NC工作機械に入力するように構成しても構
わない。
(発明の効果) 本発明では、少なくとも被加工形状の最終加工形状が入
力されて、切削加工機の制御データを作成する装置にお
いて、被加工形状の加工側面が加工深さ方向と略平行で
ある第1の加工モジュールと加工側面が加工深さ方向と
斜交する第2の加工モジュールのいずれか一方を指定す
る加工モジュール指定手段を備え、各加工モジュール毎
に、下穴加工、荒加工、底仕上加工及び側面仕上加工よ
りなる切削加工の各工程データを作成するようにしたの
で、最終加工形状から複数の加工工程の組み合わせを決
定する作業を省力化することができ、特に、第1の加工
モジュールが指定されたときには荒加工工程の工程数を
1回以下とし、第2の加工モジュールが指定されたとき
には荒加工工程の工程数を複数回とし、且つ、加工側面
の傾斜に沿って加工側面の内側を段階状に荒加工するよ
うに荒加工の工程データを作成するようにしたので、荒
加工の段階で加工精度のばらつきが生じることを防止で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概要を説明するための説明図、第2図
は本発明の一実施例に係る数値制御データ作成装置の概
略構成図、第3図(a)乃至(d)は同上の装置に入力される
加工形状データを説明するための説明図、第4図(a)は
同上の装置における加工形状の平面図、第4図(b)は同
上の縦断面図、第4図(c)乃至(g)は同上の形状を加工す
るための加工工程の説明図、第5図(a)は同上の装置に
おける他の加工形状の平面図、第5図(b)は同上の縦断
面図、同図(c)乃至(h)は同上の形状を加工するための加
工工程の説明図、第6図は同上の装置の要部動作を示す
フローチャート、第7図(a)乃至(j)は第4図の加工工程
についての寸法計算の方法を示す説明図、第8図(a)乃
至(j)は第5図の加工工程についての寸法計算の方法を
示す説明図、第9図は従来の制御データ作成手順を示す
フローチャートである。 (A)は切削加工用の制御データ、(B1)〜(B6)は
加工データ、(C)は工程データ、(D)及び10Aは工程分
解処理部である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも被加工形状の最終加工形状が入
    力されて、切削加工機の制御データを作成する装置にお
    いて、被加工形状の加工側面が加工深さ方向と略平行で
    ある第1の加工モジュールと加工側面が加工深さ方向と
    斜交する第2の加工モジュールのいずれか一方を指定す
    る加工モジュール指定手段を備え、第1の加工モジュー
    ルが指定されたときには荒加工工程の工程数を1回以下
    とし、第2の加工モジュールが指定されたときには荒加
    工工程の工程数を複数回とし、且つ、加工側面の傾斜に
    沿って加工側面の内側を段階状に荒加工するように荒加
    工の工程データを作成する部分を備え、指定された加工
    モジュール毎に、下穴加工、荒加工、底仕上加工及び側
    面仕上加工よりなる切削加工の各工程データを作成する
    工程データ作成手段を備えることを特徴とする切削加工
    機の制御データ作成装置。
JP61014523A 1986-01-25 1986-01-25 切削加工機の制御デ−タ作成装置 Expired - Lifetime JPH0651259B2 (ja)

Priority Applications (1)

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