JPH0650995B2 - 歯周疾患検査用組成物 - Google Patents
歯周疾患検査用組成物Info
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- JPH0650995B2 JPH0650995B2 JP63331988A JP33198888A JPH0650995B2 JP H0650995 B2 JPH0650995 B2 JP H0650995B2 JP 63331988 A JP63331988 A JP 63331988A JP 33198888 A JP33198888 A JP 33198888A JP H0650995 B2 JPH0650995 B2 JP H0650995B2
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- A61K6/00—Preparations for dentistry
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- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/34—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving hydrolase
- C12Q1/37—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving hydrolase involving peptidase or proteinase
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
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- C12Q2334/00—O-linked chromogens for determinations of hydrolase enzymes, e.g. glycosidases, phosphatases, esterases
Description
中のある種の歯周疾患原因菌を特異的に、かつ、簡便、
迅速に検出し、歯周疾患の罹患や進行を診断、予測し、
あるいは治療の効果を診断することのできる検査用組成
物に関する。
病巣部に多くのスピロヘータが検出され、種々の臨床的
指標と高い相関性を示すことが判明している。また、嫌
気性のグラム陰性桿菌が主要な歯周疾患の原因菌である
ことも判明しており、その中でも特に、バクテロイデス
・ジンジバリス(Bacteroides gingivalis)などの黒色色
素産生バクテロイデス(Black-pigmented Bacteroides)
が注目され、その病原性について多数の報告がなされて
いる。
し、歯周疾患の罹患や進行を診断あるいは予測し、歯周
疾患の治療、予防に、臨床的に応用する試みがなされて
いる。
知には、暗視野顕微鏡の使用、嫌気性菌の取扱という高
度な技術、特殊な設備等を必要とし、操作が煩雑で、培
養や結果の判断にも長い時間や熟練を要するという欠点
があり、臨床的に実用化するには困難な点が多い。ま
た、免疫学的な面から、これらの原因菌に対する液性免
疫である血中の抗体価を測定したり、細胞性免疫である
リンパ球幼若化反応を測定し、原因菌の存在を検知する
試みもなされているが、検体試料の調整に煩雑な操作を
必要とする問題があり、やはり、実用化はなかなか困難
である。
用化できる歯周疾患原因菌の検知を可能とすべく、鋭意
研究を重ねた。その結果、口腔内スピロヘータが非常に
特異的なペプチダーゼ様酵素活性を有し、また、バクテ
ロイデス・ジンジバリス、バクテロイデス・インターミ
ーディアスなど黒色色素産生バクテロイデスも同様な活
性を有し、ある種の基質を用いる発色反応により、この
酵素活性を特異的に、かつ、簡便、迅速に検出でき、し
かも、歯周疾患の症状が正確に反映されることを見出
し、すでに特許出願した(特願昭61−179716
号、同61−233848号および同62−11312
2号)。
て、発色反応を促進させるある種の化合物を用いること
により、きわめて容易に、短時間に測定することができ
ることを知り、すでに特許出願した(特願昭62−28
6559号)。
させる化合物が前記の歯周疾患原因菌の検知に適用でき
ること、また、それにより、より容易に、短時間に検知
が行えることを見出し、本発明を完成するに至った。
ことにより、歯周疾患の罹患や進行を診断、予測し、あ
るいは治療効果の診断をするための検査用組成物であっ
て、 (a)式:X−T−Pro−Y [1] [式中、Proはプロリン残基、Xは水素またはアミノ基
保護基、Yはプロリン残基のC末端に結合する酸素の存
在下に酸化酵素によって色源体の酸化反応の反応速度を
増加させる化合物(以下エンハンサーという)の残基、
TはそのC末端がプロリン残基のN末端と結合する0〜
4個のアミノ酸またはその保護誘導体からなるアミノ酸
またはペプチドの残基を意味する] で示される化合物および (b)式:X′−Z−Arg−Y′ [2] [式中、Argはアルギニン残基、X′は水素またはアミ
ノ基保護基、Y′はアルギニン残基のC末端に結合する
エンハンサーの残基、ZはそのC末端がアルギニン残基
のN末端と結合する0〜4個のアミノ酸またはその保護
誘導体からなるアミノ酸またはペプチドの残基を意味す
る] で示される化合物あるいはこれらの混合物、色源体およ
び酸化酵素を組み合わせてなることを特徴とする歯周疾
患検査用組成物を提供するものである。
り立っている。第1は検体中のペプチダーゼ様酵素と、
式[1]および式[2]の基質とを反応させエンハンサ
ーを遊離させる反応である。第2は、遊離したエンハン
サーの存在下、酸素の存在下に色源体を酸化する酵素の
作用によって色源体を酸化して色素を生成させる反応で
ある。第1の反応においてエンハンサーの生成は検体中
のペプチダーゼ様酵素活性に比例する。第2の反応にお
いては、エンハンサーの量と色素の生成速度とが比例す
る。すなわち、酸化酵素の作用によって色源体が酸化さ
れ、時間に比例して色素が生成し、エンハンサーが存在
すると色素の生成速度が増幅される。また、一定時間後
の色素の生成量はエンハンサーの量に比例することに基
づく。
色素を定量することによってエンハンサーの量を定量
し、その結果、検体中のペプチダーゼ活性を測定するこ
とができる。
浸出液などのような検体を、好ましくは、至適条件下(p
H5〜9)、式[1]および式[2]の基質と反応さ
せ、その後色源体および酸化酵素と反応させることによ
り、あるいは検体を色源体および酸化酵素の存在下、式
[1]および式[2]の基質と反応させることにより、
生成する色素の量を測定し、簡便かつ迅速に、歯周疾患
の罹患や進行を診断、予測あるいは治療の効果を診断す
ることができる。
であるか、少なくとも、公知のペプチド合成法によって
容易に製造できるものであり、式[1]および式[2]
のXおよびX′基で示されるアミノ基保護基はペプチド
合成に用いられる公知のアミノ基保護基のいずれのもの
でもよく、例えば、ホルミル基、アセチル基、スクシニ
ル基、t−ブトキシカルボニル基、ベンゾイル基、カル
ボベンゾキシ基、p−トルエンスルホニル基などが挙げ
られる。
〜4個のアミノ酸またはその保護誘導体からなるアミノ
酸またはペプチドであればいずれでもよいが、T基中の
C末端アミノ酸残基がグリシン、アラニン、リジン、フ
ェニルアラニンまたはこれらの保護誘導体残基であるこ
とが好ましい。該保護誘導体には、セリンのOH基、シ
ステインのSH基、アスパラギン酸やグルタミン酸のβ
−あるいは−COOH基が保護基、例えば、ベンジル
基などで保護されたものが包含される。
0〜4個のアミノ酸またはその保護誘導体からなるアミ
ノ酸またはペプチドであればいずれでもよいが、Z基中
のC末端アミノ酸残基がグリシン、リジン、アルギニ
ン、フェニルアラニンまたはこれらの保護誘導体残基で
あることが好ましい。該保護誘導体には、セリンのOH
基、システインのSH基、アスパラギン酸やグルタミン
酸のβ−あるいは−COOH基が保護基、例えば、ベ
ンジル基などで保護されたものが包含される。
を酸化する反応速度を増加させる化合物の残基であれば
いずれでもよく、かかるエンハンサーの具体例としては
式: [式中、R1〜R4は、同一もしくは異なって、水素、ハロ
ゲン、アルキル、スルホンまたはヒドロキシルを示しR5
はヒドロキシル、アミノまた置換アミノ(該置換基はア
ルキル、スルホアルキルまたはヒドロキシアルキル)を
意味する]で示されるアニリン誘導体があげられる。
4−ヒドロキシアニリン(DBHA)、3,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシアニリン(DCHA)、p−N,N−ジ
スルホプロピルアミノアニリン(SPA),3,5−ジヨ
ード−4−ヒドロキシアニリン(DIHA)、3,3−ジ
アミノスチルベン−4,4'−ジスルホン酸(DSDA)、
p−フェニレンジアミン(PPD)、4−アミノアニリ
ン−3−スルホン酸(DAS)、2−メチル−3,5−ジ
ブロモ−4−ヒドロキシアニリン(MDBHA)、2,6
−ジメチル−3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシアニリン
(DMDCHA)、4−N,N−ジスルホプロピルアミノ
−3,5−ジブロモアニリン(SDBA)、4−(N−エ
チル−N−ヒドロキシエチルアミノ)−3,5−ジブロモ
アニリン(EHDBA)、4−N,N−ジエチルアミノ−
3,4−ジヒドロキシアニリン(DEDHA)などがあげ
られる。
基の立体配置は、ペプチダーゼ様酵素の基質となりうる
限り、特に限定するものではない。
体を酸化して色素を生成させる酵素いずれも使用でき、
例えば、ビリルビンオキシダーゼ(BLOD、EC1、
3、3、5)、モノフエノール・オキシゲナーゼ(MP
O、EC1、14、18、1)、アスコルビン酸オキシ
ダーゼ(AOD、EC1、10、3、3、)カテコール
オキシダーゼ(EC1、10、3、1)、ラッカーゼ
(EC1、10、3、2)、O−アミノフェノールオキ
シダーゼ(EC1、10、3、4)、3−ヒドロキシア
ンスラニレイトオキシダーゼ(EC1、10、3、
5)、フェノール−2−モノオキシゲナーゼ(EC1、
14、13、7)などがあげられる。
でき、感度を向上させるには、分子吸光係数の高いもの
が好ましい。しかし、エンハンサーの非存在下の反応に
おいて発色(試薬盲検に相当)が少なく、一方、エンハ
ンサーの存在により著しく強い発色を示す化合物が好ま
しい。このような色源体としては、例えば、つぎの化合
物があげられる。
る。
物が検体由来のペプチダーゼ様酵素の基質として反応で
き、さらに遊離したエンハンサーが酸化酵素による色源
体の酸化縮合反応を増強する反応を行うことができる形
態のものであればいずれでもよい。
あるいは両者の混合物を含む水溶液と酸化酵素および色
源体が共存する水溶液の組み合わせであるか、あるいは
式[1]あるいは式[2]の化合物あるいは両者の混合
物および酸化酵素、色源体が共存する水溶液でよく、好
ましくは、測定時、pH5〜9となるような緩衝剤を含有
させる。用いる緩衝剤は通常用いられるものいずれでも
よく、例えばグッドバッファー、トリス塩酸緩衝剤、リ
ン酸緩衝剤、ホウ酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、ベロナール緩
衝剤、HEPES緩衝剤などを用いることができる。該
水溶液は、式[1]、式[2]の化合物、色源体、酸化
酵素および、所望により、緩衝剤を蒸留水に溶解するよ
うな公知の方法で製造することができ、要すればさら
に、界面活性剤、防腐剤、抗生物質などの他の添加物を
適宜配合することができる。
10nM〜10mM、配合する場合の配合比率1:10〜1
0:1の範囲で、色源体0.01〜10mg/ml、酸化酵素0.0
01〜1000U/ml、緩衝剤1mM〜1Mの範囲で使用す
ることが好ましい。
[2]の化合物、色源体、酸化酵素、所望により緩衝剤
を含有し、そのまま直接、検査に供することのできる形
態にすることができ、あるいは、使用時、適宜蒸留水で
所望の濃度に希釈する濃厚液の形態とすることもでき
る。
のを、さらに、公知の方法により乾燥粉末化、粒化した
もののごとき固形の形態のもの、粉末成分を混合した粉
末、その顆粒化物のごとき固形の形態のもの、あるい
は、液状の形態のものをろ紙、ペーパーディスク、シー
ト、フィルム、スティック、スポンジ、高分子物などの
担体に含浸させるものも包含される。また、キットの形
態とすることもできる。
ず、検体を採取する。検体の採取は公知の方法で行なっ
てもよく、例えば、歯肉溝浸出液や唾液はろ紙、キャピ
ラリー、ペーパーポイントなどで採取でき、歯垢は綿
棒、キュレット、スケラーなどで採取できる。
官、マイクロタイタープレート、セル、バイアル瓶、プ
ラスチック・キュベットなどの中で接触させ、好ましく
はpH5〜9で反応を行わせる。この反応は、通常20〜
45℃で行なわれ、反応時間は検体や反応温度により異
なるが、5分〜24時間程度の反応が好ましい。
計で判定し、これにより、検体中のペプチダーゼ様酵素
活性の有無、強弱を判断し、歯周疾患の罹患や進行を診
断、予測あるいは治療効果の判断を行なうことができ
る。
く説明する。
ラ(Treponema denticoia)4株、バクテロイデス・ジン
ジバリス5株、アクチノバチルス・アクチノマイセテム
コミタンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans)4
株、アクチノマイセス・イスラエリー(Actinomyces isr
aelli)2株およびフゾバクテリウム・ヌクレータム(Fus
obacterium nucleatum)3株のペプチダーゼ様酵素基質
に対する水解活性をつぎのとおり測定した。
で7日間、他の細菌はブレイン・ハート・インフュージ
ョン・ブロスを用い、37℃で48〜72時間嫌気的に
培養し、培養液を希釈して、各々、660nmにおける吸
光度が0.5の細菌懸濁液を調製した。
素の基質化合物を0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.5)に0.2m
Mの濃度で溶解し、基質溶液を調整した。
DIPSO緩衝液(pH7.5)に化合物P−2およびAOD
を各々0.2mg/ml、50U/mlとなるよう混合調製したも
のを試薬液Aとした。
を加え、37℃で30分間反応させた。反応終了後、生
成した色素による630nmにおける吸光度の変化を分光
光度計にて測定した。
OD630値の平均値を求め次のように表示した。
ぎのとおりである。
BHA Z−VGR:N−カルボベンゾキシ−バリル−グリシル
−アルギニン−DBHA GP:グリシル−プロリン−DBHA Z−KP:N−カルボベンゾキシ−リジル−プロリン−
DBHA Bz−RGFP:N−ベンゾイル−アルギニル−グリシル
−フェニルアラニン−プロリン−DBHA 第1表に示すごとく、口腔内嫌気性細菌のうち、歯周疾
患原因菌であるスピロヘータ(トレポネーマ・デンティ
コーラ)およびバクテロイデス・ジンジバリスが特異的
なペプチダーゼ様酵素活性を示した。また、C末端にア
ルギニンをもつ基質とプロリンをもつ基質とを併用する
ことにより各々単独のものにくらべ2〜3倍の活性を示
した。
よびバクテロイデス・ジンジバリスATCC33277
株のペプチダーゼ様分解活性を本発明法および従来法に
より測定し、本発明法と従来法との感度の比較を行っ
た。
各々660nmにおける吸光度が0.5および0.1の細菌懸濁
液を調整した。
ェニルアラニン−プロリン−DBHA(Bz−Arg−Gly−
Phe−Pro−DBHA)およびN−カルボベンゾキシ−グ
リシル−グリシル−アルギニン−DBHA(Z−Gly−G
ly−Arg−DBHA)を用い0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)
に0.2mM濃度で溶解し、基質溶液を調整した。
より行った。なお色源体としてはP−2の代わりにP−
1を用いた。
液0.2ml加え、37℃、30分間反応後、12mg/mlN−
エチル−N−(3−メチルフェニル)−N'−サクシニル
・エチレンジアミン(EMSE)を1.0ml、0.5mg/mlフェリシ
アン化カリウム0.5mlを加え、37℃、5分間反応後、
生成した色素による710nmにおける吸光度の変化を分
光光度計により測定した。
したOD値を示す。
も従来法に比べ本発明法では15倍〜20倍程度のOD
値が得られ、菌量(酵素量)が少なく従来法では検出が
不可能であったものも検出可能である。
製したバクテロイデス・ジンジバリス菌液を用い、実験
2のAODの代わりに種々の酸化酵素を用い、色源体と
して化合物P−2を用い実験2と同様の方法で本発明法
と従来法との感度を比較した。感度は本発明法における
OD630値と従来法におけるOD710値の比で表わした。
を用いた場合でも従来法に比べ高い感度アップがはかれ
た。
として、DBHAの代わりに、SPA、DIHA、DS
DA、PPD、DAS、MDBHA、DMDCHA、S
DBA、EHDBA、DEDHAを用い、本発明法と従
来法との感度を比較した。
者6名および歯周炎患者6名から、各々、ペーパーポイ
ントにより歯肉溝浸出液検体を採取し、リンガー液1.5m
lに分散後、位相差顕微鏡を用い、全菌数に対するスピ
ロヘータの相対量 を測定した。また、このリンガー液0.2mlを、実験1に
けると同様にして調整した基質溶液を用い、同様にして
水解活性を測定した。基質としては、式[1]の化合物
であるグリシル−プロリン−DBHA(GP)、N−ベンゾ
イル−アルギニル−グリシル−フェニルアラニン−プロ
リン−DBHA(Bz-RGFP)および式[1]の化合物であ
るN−カルボベンゾキシ−バリル−グリシル−アルギニ
ン−DBHA(Z-VGR)、N−ベンゾイル−グリシル−ア
ルギニン−DBHA(Bz-GR)を各々単独、併用して用い
た。
従った。
臨床所見と相関し、基質を組み合わせることにより各々
単独で用いた場合より活性の増大が認められた。
限局性若年性歯周炎患者群(4名)の各群の混合全唾液
遠心上清を検体として用い、実験2の方法でペプチター
ゼ様酵素活性を本発明法と従来法で比較した。なお、本
実験では反応時間は15分間とした。基質として、N−
カルボベンゾキシ−グリシル−アルギニン−DIHA(Z
-GR)、N−ベンゾイル−アルギニル−グリシル−フェニ
ルアラニン−プロリン−DIHA(Bz-RGFP)を各々単独
および併用して用いた。
710値で示した。
若年性歯周炎患者群は、いずれの方法においても健常者
群に比べ高い活性を示し、統計的にも有意差が認めれ
る。しかも本発明法では従来法に比べOD値が10倍程
度高く、患者群と健常群のOD値の差が明確である。特
にC末端にアルギニンをもつ基質とプロリンをもつ基質
とを併用することにより、患者群において約1.5倍の高
い値を示した。従って本発明法による酵素活性測定によ
り短時間に歯周疾患の診断、予測および治療効果の判定
を客観的に行うことができる。
−DBHAの2mM蒸留水溶液を基質溶液とした。0.1M
トリス−塩酸緩衝液(pH7.0)を調製し、緩衝液Aとし
た。ディスパノールM−32A5mg/mlを含む0.1M D
IPSO緩衝液(pH7.5)を緩衝液Bとした。AODを緩
衝液Bに200U/mlとなるよう調製したものを酸化酵
素溶液とした。化合物P−3を緩衝液Bに0.4mg/mlとな
るよう調製したものを色源体溶液とした。
キットとした。
は予測に用いることができる。
検体を採取する。基質溶液0.1mlおよび緩衝液A0.9mlを
混合し、これに検体を加え、37℃で30分間反応させ
る。さらに、これに酸化酵素溶液0.5mlおよび色源体溶
液0.5mlを加え、37℃で30分間反応させる。反応終
了後、色調を肉眼観察する。検体を添加しない対照と比
較し、青色の強弱を判定する。強い青色の呈色は歯周疾
患の罹患を示す。
ン−SPA500ナノモルおよびN−ベンゾイル−プロ
リル−アラニル−グリシル−プロリン−SPA500ナ
ノモルをペーパーディスク(径0.6cm)に含浸させて基
質試薬を調製した。0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)にトリト
ンX−100を5mg/mlとなるよう調製したものを緩衝
液Cとした。BLOD0.02Uおよび化合物P−4 1mg
をペーパーディスク(径0.6cm)に含浸させて発色用試薬
とした。これを組み合わせたものを本発明の歯周疾患検
査用組成物キットとした。
は予測に用いることができる。
から採取した混合唾液100μlを加え、さらに基質試
薬のペーパーディスクを加え37℃で15分間反応させ
る。さらに発色用試薬のペーパーディスクを加え37℃
で15分間反応させる。反応終了後、実施例1と同様に
肉眼観察して判定する。
ル,N−ベンゾイル−アラニル−プロリン−DIHA25
0ナノモル、HAO2.5U、化合物P−5を混合し、ア
ンプル(内径9mm、長さ3cm)内で凍結乾燥させたもの
を反応試薬とした。
SO緩衝液(pH7.5)を調製し、緩衝液とした。
キットとした。
は予測に用いることができる。
して検体を採取する。緩衝液1mlを反応用試薬含有アン
プルに入れ試薬を溶解させる。これに検体を加え、37
℃で30分間反応させる。反応終了後、実施例1と同様
に肉眼観察して判定する。
シル−アルギニン−DBHA、MPO、化合物P−8を
5mg/mlディスパノールM32Aを含む0.1M DIPS
O緩衝液(pH7.5)にそれぞれ200ナノモル/ml、0.2U
/ml、0.2mg/mlとなるよう混合調製し、この100μl
を円径ろ紙(径1cm)に含浸乾燥して試験紙を作成し
た。
測に用いることができる。
し、室温で20分間反応させる。反応終了後、試験紙の
色調を肉眼観察する。検体のかわりに水を滴下した対照
と比較し、青色の強弱を判定する。強い青色の呈色は歯
周疾患の罹患を示す。
mm)内で凍結乾燥させ、これを試薬A1(30検体用)
とした。
ン−DBHA50ナノモルおよび化合物P−7 0.5mg
混合し、バイアル瓶(胴径18mm、長さ33mm)内で凍
結乾燥させ、これを試薬A2(1検体用)とした。
液(pH7.0)30mlをペットボトル(75ml容量)に入
れ、これを試薬B(30検体用)とした。
化ナトリウム2mg/mlを含む水溶液(pH9.5)を点眼瓶(5
0ml容量)に入れ、これを反応停止液とした。
キットとした。
は予測に用いることができる。
OD溶液を調製する。被験者の歯肉溝にペーパーポイン
トを30秒間挿入して検体を採取し、試薬A2バイアル
に投入する。これにAOD溶液1mlを加え、攪拌後37
℃で15分間反応させる。15分後に反応停止液を一滴
滴下し、攪拌し反応を停止させる。反応停止液添加後、
4時間以内に実施例1と同様に肉眼観察して判定する。
Claims (4)
- 【請求項1】検体中のペプチダーゼ様酵素活性を迅速に
測定することにより、歯周疾患の罹患や進行を診断・予
測し、あるいは治療の効果を診断するための検査用組成
物であって、 (a)式:X−T−Pro−Y [1] [式中、Proはプロリン残基、Xは水素またはアミノ基
保護基、Yはプロリン残基のC末端に結合する、酸素の
存在下に酸化酵素によって色源体の酸化反応の反応速度
を増加させる化合物(以下エンハンサーという)の残
基、TはそのC末端がプロリン残基のN末端と結合する
0〜4個のアミノ酸またはその保護誘導体からなるアミ
ノ酸またはペプチドの残基を意味する] で示される化合物および (b)式:X′−Z−Arg−Y′ [2] [式中、Argはアルギニン残基、X′は水素またはアミ
ノ酸保護基、Y′はアルギニン残基のC末端に結合する
エンハンサーの残基、ZはそのC末端がアルギニン残基
のN末端と結合する0〜4個のアミノ酸またはその保護
誘導体からなるアミノ酸またはペプチドの残基を意味す
る] で示される化合物あるいはこれらの混合物、色源体およ
び酸化酵素を組み合わせてなることを特徴とする歯周疾
患検査用組成物。 - 【請求項2】エンハンサーが式: [式中、R1〜R4は、同一もしくは異なって、水素、ハロ
ゲン、アルキル、スルホンまたはヒドロキシル、R5はヒ
ドロキシル、アミノまたは置換アミノ(置換基はアルキ
ル、スルホアルキルまたはヒドロキシアルキル)を意味
する]で示されるアニリン誘導体である前記第(1)項の
歯周疾患検査用組成物。 - 【請求項3】T基中のC末端アミノ酸残基がグリシン、
アラニン、リジン、フェニルアラニンまたはこれらの保
護誘導体残基である前記第(1)項または第(2)項の歯周疾
患検査用組成物。 - 【請求項4】Z基中のC末端アミノ酸残基がグリシン、
リジン、アルギニン、フェニルアラニンまたはこれらの
保護誘導体残基である前記第(1)項または第(2)項または
第(3)項の歯周疾患検査用組成物。
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