JPH0650981A - 自動前処理装置 - Google Patents

自動前処理装置

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JPH0650981A
JPH0650981A JP20564492A JP20564492A JPH0650981A JP H0650981 A JPH0650981 A JP H0650981A JP 20564492 A JP20564492 A JP 20564492A JP 20564492 A JP20564492 A JP 20564492A JP H0650981 A JPH0650981 A JP H0650981A
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turntable
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Toshio Koike
敏雄 小池
Toshiyuki Mochizuki
俊之 望月
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Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種容量のメスフラスコについて定容操作を
容易に行い得ると共に、自動的且つ極めて正確に定容を
行い得る自動前処理装置を提供する。 【構成】 液位測定手段は、メスフラスコを載置すると
共に鉛直方向に移動自在な載置手段、メスフラスコを照
射するための光源71、メスフラスコを透過した光を受
光してビデオ信号を出力するセンサ手段73、センサ手
段を鉛直方向に移動自在に支持する支持手段74、前述
の出力されたビデオ信号に基づいてメスフラスコの標線
と当該メスフラスコ中に装入された液体の液面との一致
を検出して、一致検出信号を出力する検出手段、検出手
段からの一致検出信号に応答してプローブ手段からのサ
ンプリングした液体の排出を停止させる制御手段とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動前処理装置に関
し、更に詳しくは、サンプル液の溶解、抽出、濾過、希
釈、及び試薬反応等の分析業務における前処理を自動的
に行い得ると共に、メスフラスコに対する定容操作も自
動的に行い得る自動前処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サンプル液の溶解、抽出、濾過、希釈、
試薬反応及び標準溶液の調製等の分析業務のための前処
理作業は精密さと多大な手間とを必要とする極度に煩わ
しい作業であり、これらを人手を介して行った場合、膨
大な処理時間を要するばかりでなく、処理ミスや試料の
汚染など各種の不都合を生じる恐れがある。このため、
これらの作業を自動的に実行する自動前処理装置が希求
され、例えば本出願人による特開平1−250071号
公報に記載の装置などが提案されている。
【0003】しかしながら、上記提案による装置にあっ
ては、溶液の量を設定値通りに測定しながら注入する定
容操作において、その正確さに不十分な点があった。
【0004】一般に、規格試験等の分析業務はメスフラ
スコによる定容操作によりサンプル容液の溶解容量を設
定している。これらの操作は、人手を介して行う場合に
は、操作員によってメスフラスコの円筒細管部に円周状
に印刷されている標線と注入溶液の液面のメニスカス下
弦中央部とを目視とマニュアルハンドで一致させて目的
を達成している。これらの作業量は多く、同等の操作を
全自動で実行させるには幾つかの難点があり容易に実現
され得なかった。
【0005】定容操作を自動的に行う場合、メスフラス
コに注入される溶液の液面と前記標線とを検出し、これ
らの一致を判別する検出手段と、一致するまで溶液を注
入して停止させる溶液注入の制御手段とが必要である。
検出手段においては、サンプル溶液の透明度などの特性
や、メスフラスコのサイズや損傷状態、メスフラスコの
壁面に付着した水滴等による影響などを排除する機能が
必要になる。また、制御手段においては、定容点に達し
たときに速やかに注入操作を停止し、メスフラスコ管内
への残液流入を抑止すると共に、より正確に定容操作を
行うために定容点に達する以前に溶液注入速度を調整す
る必要があり、また管内に付着した試料粉末を洗い流す
洗浄処理も必要となる。
【0006】メスフラスコに注入される液体の液面の検
出への適用が考えられる方法としては、従来の技術とし
て、例えば特開昭61−149825(アボット社の出
願)や、特開昭63−154917(ムラコメディカル
社の出願)、あるいは特開昭60−200126(サン
トリー社の出願)等が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、通常
の分析業務の前処理操作に加えて、液体を迅速且つ極め
て正確にメスフラスコの標線まで装入し得ると共に、各
種容量のメスフラスコに対して定容操作を容易に行い得
る自動前処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前述の
目的は、メスフラスコを含む複数の容器を載置可能なタ
ーンテーブル手段と、このターンテーブル手段とは別個
の静止位置に有り、前記複数の容器を載置可能なラック
手段と、所定量の液体をサンプリングして前記ターンテ
ーブル手段上に載置されたメスフラスコ内に排出し、当
該メスフラスコの標線の下方のレベルまで前記サンプリ
ングした液体を注入すると共に、当該メスフラスコの標
線まで前記液体及び希釈液の一方を注入すべく、前記液
体及び希釈の一方を別個にサンプリングして当該メスフ
ラスコに排出するプローブ手段と、前記ラック手段に近
接して設けられており、前記標線の下方のレベルまで前
記液体が注入されたメスフラスコを載置し得ると共に、
鉛直方向に移動自在な載置手段と、前記載置手段の一方
の側に配置されており、鉛直方向に帯状にほぼ均一な輝
度を有する光源と、前記載置手段の他方の側に配置され
ており、支持部を鉛直方向に移動自在に支持する支持手
段と、前記載置手段上に載置されたメスフラスコを透過
した光源からの光を受光してビデオ信号を出力すべく前
記支持部に取り付けられたセンサ手段と、前記別個にサ
ンプリングされた液体及び希釈液の一方が前記プローブ
手段から前記載置されたメスフラスコ内に排出されてい
る際に、前記センサ手段から出力されるビデオ信号に基
づき、当該メスフラスコの標線と当該メスフラスコ中に
注入された液体及び希釈液の一方の液面との一致を検出
し、一致検出信号を出力する検出手段と、前記メスフラ
スコを含む各容器及び前記プローブ手段を前記ターンテ
ーブル手段、前記ラック手段及び前記載置手段のそれぞ
れとの間で移送可能に構成されたロボット手段と、前記
ロボット手段の移送動作、前記載置手段の鉛直方向の移
動動作、前記支持部の鉛直方向の移動動作、及び前記プ
ローブ手段のサンプリング及び排出動作を制御すると共
に、前記検出手段からの一致検出信号に応答して前記プ
ローブ手段からの前記サンプリングした液体及び希釈液
の一方の排出を停止させるべく前記プローブ手段の動作
を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする自動前
処理装置により達成される。
【0009】また、前記プローブ手段が、前記各容器に
先端を挿入可能なプローブニードルと、該プローブニー
ドルを介して所定量の液体の吸引及び吐出を行うマイク
ロシリンジポンプとを具備するよう構成すればより望ま
しい。
【0010】さらに、前記プローブニードルがその先端
部に、前記挿入された容器の内壁面に前記液体をシャワ
ー状にほぼ均一に放出する複数の細孔を有するよう構成
すればより望ましい。
【0011】さらに、単一の流入口から流入した液体を
2個の流出口のいずれかに切替えて流出可能な三方切替
え弁を前記プローブ手段の排出側に配設し、前記サンプ
リングされた液体の前記メスフラスコ内への排出及び排
出停止時に前記三方切替え弁を切替えて前記液体の排出
及び排出停止を制御するよう構成すればより望ましい。
さらに、前記センサ手段として一次元CCDカメラを
用いたイメージセンサを採用し、前記検出手段には、前
記センサ手段から出力されるビデオ信号を2値化してデ
ジタル信号に変換し、液面波形の立ち上がり立ち下がり
パルスを生成する回路、及び先入れ先出しメモリ回路を
有する信号処理手段と、パルス幅抽出回路、マーク幅及
び液面メニスカの上部と底部との間に規定される液面幅
を記憶する記憶回路、及び移動判定回路を含む演算手段
とが設けられていることが望ましい。
【0012】さらに、前記制御手段が、前記標線の下方
のレベルまで前記液体が注入されたメスフラスコの容量
に応じ、前記載置手段を所定の位置まで上下移動させて
載置手段の位置決め動作を制御するよう構成すればより
望ましい。
【0013】さらに、前記制御手段が、前記標線の下方
のレベルまで前記液体が注入されたメスフラスコの容量
に応じ、前記センサ手段が前記支持部に取り付けらた前
記支持手段を所定の位置まで上下移動させて支持手段の
位置決め動作を制御するよう構成すればより望ましい。
【0014】さらに、前記ターンテーブル手段、前記ラ
ック手段、及び前記載置手段等とは別個の静止位置にVo
rtex mixerを採用した撹拌手段を設けると共に、前記各
容器を前記ターンテーブル手段、前記ラック手段、及び
前記載置手段等と共に前記撹拌手段との間でも移送可能
に前記ロボット手段を構成すればより望ましい。
【0015】
【作用】本発明の自動前処理装置においては、センサ手
段が載置手段上に載置されたメスフラスコを透過した光
源からの光を受光してビデオ信号を出力すべく支持部に
取り付けられており、検出手段は、別個にサンプリング
された液体がプローブ手段から前記載置されたメスフラ
スコ内に排出されている際に、前記センサ手段から出力
されるビデオ信号に基づき当該メスフラスコの標線とメ
スフラスコ中に注入された液体の液面に形成される凹面
底部との一致を検出し、一致検出信号を出力し、また、
制御手段が、前記検出手段からの一致検出信号に応答し
て前記プローブ手段からのサンプリングした液体の排出
を停止させるようにプローブ手段を制御するが故に、本
発明の自動前処理装置は、液体を迅速且つ極めて正確に
メスフラスコの標線まで注入することができる。
【0016】また、本発明の自動前処理装置において
は、鉛直方向に移動自在な載置手段が、ラック手段に近
接して設けられており、メスフラスコの標線の下方のレ
ベルまで液体が注入されたメスフラスコを載置し得、鉛
直方向に帯状にほぼ均一な輝度を有する光源が、載置手
段に関して一方の側に配置されており、センサ手段が取
付けられて支持部を鉛直方向に移動自在に支持する支持
手段が、載置手段に関して他方の側に配置され、また、
ロボット手段が、メスフラスコを含む各容器及びプロー
ブ手段をターンテーブル手段、ラック手段及び載置手段
のそれぞれとの間で移送可能に構成され、更に、制御手
段が、ロボット手段の移送動作、載置手段の鉛直方向の
移動動作、支持手段の鉛直方向の移動動作を制御するが
故に、各種サイズのメスフラスコの標線に対してセンサ
手段を迅速に位置決めし得、その結果、各種容量のメス
フラスコに対して定容操作を容易に行い得る。
【0017】
【実施例】以下図面を参照して本発明の自動前処理装置
を詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例の構成を概略的に
示した傾斜図、図2は同平面図であり、図3は図1の一
部の断面図である。
【0019】本実施例装置は、主に、ターンテーブル手
段10、ラック手段11、プローブ手段12、ロボット
手段13、フィルタロボット手段14、液位測定手段7
0、及びこれらを制御する制御手段(図1に図示なし)
を有している。
【0020】液位測定手段70は、図1及び図2に示す
ように、ラック手段11に近接して設けられており、メ
スフラスコを載置して鉛直方向に移動自在な載置手段7
2と、この載置手段72の一方の側に配置されており、
鉛直方向に帯状にほぼ均一な輝度を有する光源71と、
載置手段72の他方の側に配置されており、支持部を鉛
直方向に移動自在に支持する支持手段74と、載置手段
72上に載置されたメスフラスコを透過した光源71か
らの光を受光してビデオ信号を出力すべく前記支持部に
取り付けられたセンサ手段73、及び図1及び図2には
図示しないが、センサ手段73から出力されたビデオ信
号を信号処理する信号処理部、液面波形等を検出する演
算部を含む検出手段から構成されている。
【0021】また、液位測定手段70には、載置手段7
2に隣接して設けられた撹拌手段としてのVortex
mixer 90も含まれる。
【0022】図4に本発明の一実施例装置のメスフラス
コの標線及び注入された溶液の液面を検出する概略構成
を示す。また図5に本発明の一実施例装置の液位検出動
作の説明図を示す。
【0023】図4及び図5において、72aはメスフラ
スコであり、これには注入すべき設定量を示すマークで
ある標線72bが付けられている。72dは注入ノズ
ル、72cは液面である。メスフラスコ72aの一側方
に光源71を配置し、他側方には光源71に対抗して一
次元CCDカメラ73を配置する。この実施例において
は、一次元CCDカメラに1024ビットのイメージセ
ンサを用いている。波形73aは各ビット毎の明暗に応
じてイメージセンサより出力された波形である。明の時
はLレベル、暗のときはHレベルに出力される。標線7
2b及び液面72cは光を遮光するため、波形73aに
おいては各々73b、73cに示す波形として観測され
る。波形73aをあるスライスレベル73dにて2値化
した波形が73eであり、この波形73eにおいて、波
形73gは液面による波形を2値化したものであり、波
形73fは標線による波形を2値化したものである。
【0024】この波形73f、73gの各々の波形の立
ち上がり、立ち下がりの時間の幅の値が先入れ先出しメ
モリに書込まれ演算部のパルス幅判定回路にて波形の幅
が計測されると共に、標線の位置と液面の位置とが認識
される。図示しない注入装置より液体が注入ノズル72
dを通して注入されるにつれ、液面72cは上昇して標
線72bに近づいていくが、先入れ先出しメモリはその
時間変化の状態を高速に記録するために用いられる。
【0025】従って、前述した波形73f、73gの波
形幅を連続して測定することにより、液面の位置が認識
されるので、液面が標線位置に至る前の適宜な時に注入
停止信号を出力することにより注入量を正確に一定にす
ることが可能になる。この操作を実現するための一例と
して、高電工業(株)製L−SER/MODEL,WL
D−3を用いることができる。
【0026】図6は、本実施例の液位測定手段における
溶液の流入経路を示した説明図である。溶液瓶80と、
この溶液瓶80から液体を吸入して他方側に排出するシ
リンジポンプ79と、このシリンジポンプから排出され
た液体を制御信号に応じて2方向ある出口のいずれか一
方に弁を切替えて排出する三方切替え弁78と、この三
方切替え弁78の一方の出力側に接続されたプローブニ
ードル77と、このプローブニードル77の先端が挿入
されていると共に、円筒細管部に付けられた標線の下方
のレベルまで溶液が既に注入されているメスフラスコ7
2a、及び三方切替え弁78の他方の出力側に接続され
た排出瓶81がある。なお、プローブニードル77の先
端には、挿入された容器の内壁面に液体をシャワー状に
ほぼ均一に放出する複数の細孔が設けられている。
【0027】また、図7は、本実施例における液位測定
手段の液面や前記標線を検出する信号処理部及び演算部
の概略構成を示す図である。センサ手段としてのCCD
カメラ73から出力されるビデオ信号が入力される信号
処理部75には、前記ビデオ信号をあるスライスレベル
で2値化する信号処理2値化回路、2値化された波形デ
ータから立ち上がり立ち下がり位置を検出してパルスを
生成する立ち上がり立ち下がりパルス生成回路、このパ
ルスデータを時間経過とともに高速で記憶する先入れ先
出しメモリ、及び信号処理のタイミングを生成するクロ
ック回路とカウンタ等がある。また演算部76には、前
記パルスデータが信号処理部75の先入れ先出しメモリ
から記憶順に入力され、このパルスデータからパスル幅
を抽出するパルス幅抽出回路や、パルスの位置を検出す
るパルス位置検出回路、前記標線のパルス幅等を記憶す
るマーク幅液面幅記憶回路、液面に相当するパルスか否
かを判定する液面パルス判定回路、液面位置の移動を判
定する移動判定回路、標線の位置を判定するマーク位置
判定回路、液面の凹面底部が標線に一致するまで上昇し
たことを判定する水位判定回路などが設けられている。
【0028】ターンテーブル手段10にはターンテーブ
ル15が設けられており、このターンテーブル15上に
は複数周(本実施例では4周)に配列された容器収納部
が設けられている。図2により明確に示されているよう
に、最外周列(濾過列)の容器収納部16には濾過液用
の複数(本実施例では32個)の容器(例えば容器16
a)が載置され、最外周から2番目の列(トランスファ
ー列)の容器収納部17には処理途中の液用の複数(本
実施例では32個)の容器(例えば容器17a)が載置
されるように構成されている。さらに、最外周から3番
目の列(サンプル列)の容器収納部18にはサンプル液
用の複数(本実施例では8個)のメスフラスコもしくは
サンプル容器18aが載置され、最内周の列(希釈列)
の容器収納部19には希釈用の複数(本実施例では8
個)の容器(例えば容器19a)が載置されるように構
成されている。なお図1では理解を容易にするために容
器収納部及び容器の一部のみが示されており、それらの
多くは省略されている。
【0029】濾過列の容器収納部16及びトランスファ
ー列の容器収納部17にそれぞれ載置される容器16a
及び17aは、容量が最大で20ml程度であるが、サン
プル列の容器収納部18に載置されるメスフラスコもし
くはサンプル容器18aは容量を最大で150ml程度と
することが可能である。また、希釈液の容器収納部19
に載置される容器19aは、容量を最大で50ml程度と
することが可能である。なお、各列の容器収納部におけ
る載置可能な容器の数は、上述の数に限定されることな
く幾つであってもよい。
【0030】図3に示すように、ターンテーブル15は
回転軸20に取り付けられており、この回転軸20と共
に水平面内で回動せしめられて所望の位置に正確に停止
できるように構成されている。回転軸20の駆動は、そ
の下方に設けられた駆動円板21を電動モータ22で回
転駆動することによって行われる。本実施例では、駆動
円板21の外周に設けられたゴムリング21aを電動モ
ータ22のローラ22aで回転駆動させている。ゴムリ
ングとローラとの組合せの他に、ギアを組合わせて構成
しても良いし、ベルト駆動としても良い。電動モータ2
2として通常の交流モータを用いる場合、ターンテーブ
ル15の位置制御を行うために、回転軸20に固着され
た位置マーク円板23を光学的センサ24で検出してフ
ィードバック制御することが行われる。電動モータ22
としてステップモータを用いればこのセンサ24を省略
することができる。
【0031】ラック手段11は、ターンテーブル15と
は異なる所定位置に静止して設けられており、多数のメ
スフラスコもしくはサンプル容器を収納できるように構
成されている。このラック手段11は、装置から取り外
して運搬できるように構成されている。このため、一連
の処理が終了した際に多数のメスフラスコもしくはサン
プル容器を同時に交換することができる。なお図1で
は、理解を容易にするために容器収納部及び容器の一部
のみが示されており、それらの多くは省略されている。
【0032】プローブ手段12は、図9に示すように、
例えば容器25内のサンプル液、希釈水等を所定量サン
プリング及び注入するためのプローブニードル26とこ
のプローブニードル26に三方切替え弁7を介して連結
されているマイクロシリンジポンプ(ダイリュータ)2
8とを備えている。シリンジポンプ28は公知のもので
あり、所定量の液体の吸引及び吐出を行う。三方切替え
弁27にはさらに希釈水のタンク29が連結されてい
る。
【0033】図1及び図3に示すように本実施例におい
ては、例えばニードル部の径が異なる4種類のプローブ
ニードル26a、26b、26c、及び26dが用意さ
れており、これらのプローブニードルのうち1つが選択
的に使用されるように構成されている。どのプローブニ
ードルを選択するかは、サンプル液の液性に従う。後述
するクロマトグラフィシステムへの注入に用いる場合
は、細い径のプローブニードルが選択される。各プロー
ブニードル26a、26b、26c、及び26dは図示
しない伸縮自在の可撓性のパイプ及び切替え弁をそれぞ
れ介して小型シリンジポンプ28a及び28bと大型シ
リンジポンプ28cとに接続されている。プローブニー
ドル26a、26b、26c、及び26dの選択と水平
方向及び上下方向の移動とは後述するようにロボット手
段13に把持されて行われる。
【0034】なお、メスフラスコに対して定容操作を行
う場合には、プローブニードルには、メスフラスコの内
壁面に液体をシャワー状にほぼ均一に放出させるべく、
先端部に複数の細孔が設けられている。
【0035】ロボット手段13は、図1に示すように、
メスフラスコもしくはサンプル容器等30をアタッチメ
ントであるフィンガ31で把持することによりターンテ
ーブル15上の容器収納部18とラック手段11上の容
器収納部との間で移送すると共に、プローブニードルを
所望の水平位置、上下位置へ移動させるためのものであ
る。さらにロボット手段13は、後述するように複数種
類のフィルタのうちの1つを選択するためにも用いられ
る。このロボット手段13として本実施例では、アーム
の届く範囲内における所望の2次元(X軸、Y軸)位置
に正確に位置制御可能であり、しかも上下方向(Z軸方
向)にも位置制御可能な水平2関節ロボットを用いてい
る。水平2関節ロボットは、一般に、水平方向のコンプ
ライアンスが大きく、垂直方向の剛性が高いという特性
を有している。ロボット手段13として水平2関節ロボ
ットの代りに三次元直交座標型ロボットを用いることも
できる。
【0036】図10はこの水平2関節ロボットの断面図
であり、32は第1アーム、33は第2アームをそれぞ
れ示している。第1アーム32は支軸34がモータ35
で駆動されることにより水平方向に回動可能である。第
2アーム33は第1アーム32の先端部に軸支されてお
り、ベルト等の駆動系36を介してモータ37で駆動さ
れることにより支軸38の回りを水平方向に回動可能で
ある。水平2関節ロボット全体はモータ39によって上
下方向に駆動される。第2アーム33の先端部にはサン
プル容器やプローブニードルを把持用のフィンガをチャ
ッキングするための2つのチャック部材40a及び40
bが着脱自在に取り付けられている。これらチャック部
材40a及び40bは、第2アーム33内に設けられた
モータ41の駆動によってチャック部材間の距離が制御
されるように構成されている。
【0037】なお、図示されてないが、このロボット手
段13には、第1アーム32用のモータ35の回転位置
を検出するためのエンコーダ、第2アーム33用のモー
タ37の回転位置を検出するためのエンコーダ、第1ア
ーム32及び第2アーム33の水平方向のオーバーラン
及び原点をそれぞれ検出するためのセンサ、垂直方向の
オーバーラン及び原点をそれぞれ検出するためのセンサ
等が設けられている。
【0038】図11はサンプル容器把持用のアタッチメ
ントであるフィンガの一例を示しており、チャック部材
40a及び40bの先端部が穴42a及び42bにそれ
ぞれ挿入されるように構成されている。チャック部材4
0a及び40bの距離が広がる方向及び狭まる方向に駆
動されると、支点43a及び43bを中心として各部材
44a及び44bが回動しサンプル容器45がそれぞれ
把持及び解放される。また、図12はプローブニードル
把持用のアタッチメントであるフィンガの一例を示して
おり、図11の場合と同様にチャック部材40a及び4
0bの先端部が穴46a及び46bにそれぞれ挿入され
るように構成されている。チャック部材40a及び40
bの距離が広がる方向及び狭まる方向に駆動されると、
支点47a及び47bを中心として各部材48a及び4
8bg回動し、プローブニードルがそれぞれ把持及び解
放される。各フィンガは、チャック部材40a及び40
bの移動可能範囲内の所定位置49(図2)に載置され
ており、必要時にチャック部材40a及び40bが移動
してきて自動的に連結される。
【0039】フィルタロボット手段14は、図3に示す
ように、垂直方向に延びる支柱部14aと、この支柱部
14aの頂部から水平方向に延びるアーム部14bとか
ら主として成っている。支柱部14aは回動軸をも兼用
しており、この支柱部14aの回動によりアーム部14
bも回動する。支柱部14aの駆動はその下方に設けら
れた駆動円板50を図示しない電動モータで回転駆動す
ることによって行われる。本実施例では、駆動円板50
の外周に設けられたゴムリング50aを電動モータのロ
ーラで回転駆動させている。ゴムリングとローラとの組
合せの他にギアを組合わせてもベルトとプーリとで構成
しても良い。電動モータとして通常の交流モータあるい
は直流モータを用いる場合、フィルタロボット手段14
の回動位置を制御するために支柱部14aに固着された
位置マーク円板51を光学的センサで検出してフィード
バック制御することが行われる。電動モータとしてステ
ップモータを用いればセンサを省略することができる。
【0040】アーム部14bは、支柱部14aを中心と
した水平面内の回動の他に、支柱部14aへの取り付け
部を中心に垂直面内で所定角度だけ回動してそのアーム
部14bの先端部が上下運動できるように構成されてい
る。このように構成することにより、濾過操作中、後述
するフィルタの先端(出口端)が容器の内部まで挿入さ
れその結果濾過された液の一部が容器の外部に流散する
ような不都合がない。アーム部14bのこの回動動作
は、加圧空気によって前後運動を行う図示しないエアシ
リンダがアーム部14bに回転モーメントを与えること
によって行われる。
【0041】アーム部14bの先端部には、使い捨ての
成型フィルタであるディスポフィルタ52を着脱自在に
保持するフィルタ保持機構と、そのディスポフィルタ5
2のサンプル液注入側に密封室を形成する密封機構と、
この密封室に加圧気体を送り込む機構とが設けられてい
る。
【0042】フィルタ保持機構は、フィルタ供給ユニッ
ト53(図1)からアーム部14bの先端部の上面側に
設けられた挿入穴54を介して供給されるディスポフィ
ルタ52の下面の一部に当設してこれを保持するように
構成されている。前後方向に移動可能なエアシリンダに
ロッドを介して連結された保持部材55がディスポフィ
ルタ52の下面の一部を支持している。ディスポフィル
タ52を廃棄する場合は、保持部材55を移動させる
と、このディスポフィルタ52は自重により落下する。
【0043】上述したフィルタ保持機構、密封機構、及
び密封室に加圧気体を送り込む機構の構成については、
本出願人の提案による特開平1−250071号公報に
詳細に記載している。
【0044】なお、フィルタロボット手段14には、ア
ーム部14bの水平方向の回動位置を検出するためのセ
ンサ、アーム部14bの垂直方向の回動位置を検出する
ためのセンサ、ディスポフィルタ52を保持したかどう
かを検出するためのセンサ等が図示されてないが設けら
れている。
【0045】フィルタロボット手段14のアーム部14
bは、支柱部14aの回動により水平方向に回動可能で
あるが、その停止位置は、本実施例では4ヵ所に設定さ
れている。1つは、図1及び図2に示されている処理位
置(X軸線上)であり、サンプルの濾過処理中はこの位
置に停止している。この場合、ディスポフィルタ52の
出口端が濾過列の容器収納部16の真上にあるように位
置せしめられる。また、図2に示すフィルタ供給ユニッ
ト53のフィルタ収納マガジン53aの位置に停止可能
となっている。フィルタ供給ユニット53は、本実施例
では、6つのフィルタ収納マガジン53a〜53fを備
えており、各フィルタ収納マガジン53a〜53fには
互いに異なる種類の未使用の使い捨てディスポフィルタ
が複数(本実施例では16個)それぞれ収納できるよう
に構成されている。
【0046】フィルタロボット手段14にディスポフィ
ルタを装着する場合は、まずフィルタ収納マガジン53
aの真下の位置にアーム部14bの挿入穴54を移動さ
せる。そして、このフィルタ収納マガジン53aから挿
入穴54を介してディスポフィルタを下降させ、フィル
タ保持機構に保持させる。他の種類のディスポフィルタ
を装着する場合は、フィルタ供給ユニット53を回転さ
せて所望のフィルタ収納マガジンをフィルタ収納マガジ
ン53aの現在示されている位置へ移動させる。フィル
タ供給ユニット53のこの移動は、ロボット手段13の
アームがフィルタ供給ユニット53を押して回転させる
ことによって行われる。
【0047】アーム部14bのさらに他の停止位置とし
て、後述する複数段濾過過程において、濾過した希釈液
を排出するための排出口56の位置及び使用済フィルタ
を廃棄するための廃棄口57の位置がある(図1及び図
2)。
【0048】図3に示すように、ターンテーブル15の
下側であってその回転軸20とフィルタロボット手段1
4の支柱部14aである回動軸との間(X軸線上)にお
ける濾過列の容器収納部16、トランスファー列の容器
収納部17、サンプル列の容器収納部18、及び希釈列
の容器収納部19の真下には、撹拌機58、59、6
0、及び61がそれぞれ配置されている。これらの撹拌
機58、59、60、及び61は、容器が各容器収納部
にあるときに、容器内のサンプルの撹拌を行うための公
知のマグネット式撹拌機である。即ち、これら撹拌機の
上部の直径方向の端部にS及びNの磁極をそれぞれ設
け、これを電動モータ62によって回転させることによ
り容器内に入れた磁性体粒(撹拌子)を回転させて撹拌
を行うものである。
【0049】また、ターンテーブル15の下側であって
その回転軸20とフィルタロボット手段14の支柱部1
4aとの延長線上(X軸線上)のサンプル列の容器収納
部18、即ちサンプル容器の収納部の真下には、超音波
振動子63が設けられており、サンプルの溶解分散を行
うのに用いられる。
【0050】ターンテーブル15は、図3に示すよう
に、濾過列の容器収納部16及びトランスファー列の容
器収納部17とサンプル列の容器収納部18及び希釈列
の容器収納部19との間に仕切り15aが設けられてい
て両者が区切られている。そしてサンプル列と希釈列と
の間には加熱用の抵抗コイル64が配設されており、最
外周の濾過列の外周には冷却用の冷却液循環パイプ65
が設けられている。サンプル列の容器収納部18及び希
釈列の容器収納部19にはサンプル液及び希釈された溶
液がそれぞれ収納されるので、これらを加温することに
よって抽出効率の向上を図ることができる(加温槽
部)。濾過列の容器収納部16及びトランスファー列の
容器収納部17には濾過された溶液及び処理途中の溶液
がそれぞれ収納されるので、これらが共に加温されて濃
縮等が起こらないように仕切り15a及び冷却液循環パ
イプ65を設け、この部分を冷却するように構成してい
る(冷却槽部)。このように加温槽部と冷却槽部とが互
いに区切られているため、加温及び冷却効果が非常に高
い。
【0051】本実施例装置にはさらに、試薬ステーショ
ン66及び67(図1及び図2)がターンテーブル15
の外側の静止位置に設けられており、特大容量(500
〜1000ml)の試薬容器66a〜66c及び大容量
(150ml)の試薬容器67a〜67cを収納しておく
ことができる。
【0052】また、プローブニードル26a、26b、
26c、及び26dの収納位置には、洗浄機構68が設
けられている。洗浄機構68はプローブニードル26
a、26b、26c、及び26及びこれに連通する要素
の洗浄を行うためのものであり、少くとも洗浄時は、図
示しない洗浄液供給及び排出システムからの洗浄液が流
れている。
【0053】さらに、液体クロマトグラフィシステムに
サンプルを注入するための入力ポートである自動六方切
替え弁69が設けられている。なお、図では1つの入力
ポートのみの例が示されているが、必要に応じて複数の
入力ポートを設けても良い。
【0054】制御手段は、所望の前処理及び定容操作に
関するシーケンスがプログラムされているマイクロコン
ピュータを備えており、このマイクロコンピュータから
の指示に応じて、ターンテーブル手段10、プローブ手
段12、ロボット手段13、フィルタロボット手段、及
び液位測定手段70(載置手段72及び支持手段74)
の駆動を制御するように構成されている。
【0055】定容操作においては、制御手段は、ロボッ
ト手段13の移送動作及びプローブ手段12のサンプリ
ング動作の制御に加えて、液位測定手段70の検出手段
からの一致検出信号に応答してプローブ手段からの前述
のサンプリングした液体の排出を停止させるべく、プロ
ーブ手段の排出動作を制御する。
【0056】図13は本実施例における制御手段の電気
的構成を概略的に表わすブロック図である。同図から明
らかのように本実施例では、中央処理装置(CPU)1
00、リードオンリメモリ(ROM)101、ランダム
アクセスメモリ(RAM)102、入出力インターフェ
イス103及び104、表示装置105、ティーチング
ユニット106、及びこれらを接続するバス107等か
ら成るマイクロコンピュータが用いられている。
【0057】入出力インターフェイス103には、フィ
ルタロボット手段14のアーム部14Bの水平方向の回
動位置を検出するためのセンサ108、垂直方向の回動
位置を検出するためのセンサ109、フィルタロボット
手段14がフィルタを保持したかどうかを検出するため
のセンサ110、ロボット手段13のアームの水平方向
のオーバーラン検出センサ111、水平方向の原点検出
センサ112、ロボット手段13のアームの垂直方向の
オーバーラン検出センサ113、及び垂直方向の原点検
出センサ114が接続されており、検出された情報信号
がマイクロコンピュータに入力される。入出力インター
フェイス103にはさらに、超音波振動子63、三方切
替え弁27(78)、液体クロマトグラフィシステムの
六方切替え弁69、シリンジポンプ28a、28b及び
28cが接続され、マイクロコンピュータからの信号に
よってこれらが制御される。また入出力インターフェイ
ス103には、ロボット手段13のエンコーダ115及
び116が接続されており、ロボット手段13の位置が
制御される。
【0058】入出力インターフェイス104には、ター
ンテーブル15用のステップモータ22の回転を制御す
る制御ユニット117が接続されており、ターンテーブ
ル15の位置制御がマイクロコンピュータによって行わ
れる。入出力インターフェイス104にはさらに、撹拌
機58、59、60、及び61用のモータ68の回転を
制御する制御ユニット118、洗浄機構68の洗浄液駆
動ポンプのモータ119を制御する制御ユニット12
0、六方切替え弁69用のインジェクションモータ12
1を制御する制御ユニット122、フィルタロボット手
段14のアーム部14bを水平方向に駆動するためのモ
ータ123を制御する制御ユニット124、上下方向に
駆動するためのモータ125を制御する制御ユニット1
26、ロボット手段13の第1アームを駆動するための
モータ35、第2アームを駆動するためのモータ37、
上下方向に駆動するためのモータ39、フィンガをチャ
ッキングするためのモータ41を制御する制御ユニット
127、載置手段72を上下動させるためのモータ72
fと支持手段72の支持部を上下動させるためのモータ
74aを制御する制御ユニット128、及び検出手段を
構成する信号処理部75及び演算部76等が接続されて
おり、マイクロコンピュータからの信号によってこれら
が制御される。
【0059】次に本実施例の動作を説明する。図14は
マイクロコンピュータの制御プログラムの一例を概略的
に示すフローチャートである。
【0060】電源がオンされると(ステップS1)、C
PU100は、RAM102及び他のメモリ等のクリア
を行い(ステップS2)、次いで全ての駆動要素をホー
ム位置(原点位置)に戻す(ステップS3)。これは、
ターンテーブル手段10については、スタートすべき容
器を処理位置(X軸線上)に戻すことであり、ロボット
手段13においては、各アームを所定の原点に位置させ
ることであり、フィルタロボット手段14については、
アーム部14bをフィルタ供給ユニット53の位置に回
動させておくことである。
【0061】次いで、ティーチング処理を行うかどうか
の判別を行い(ステップS4)、ティーチング処理を行
う場合はティーチングモードルーチン(ステップS5)
へ進み、ティーチング処理を行わない場合は自動モード
ルーチン(ステップS6)へ進む。
【0062】ティーチング処理は、ロボット手段13の
移動位置についてのアドレス設定を行うためのものであ
り、ティーチングユニット106によって実行される。
【0063】水平方向のティーチング処理として、ラッ
ク手段11におけるサンプル容器収納部の位置について
のアドレス設定をまず説明する。図15に示すようにラ
ック手段11にはサンプル容器収納部がマトリクス状に
配置されている。ロボット手段13の第2アーム33の
先端に取り付けられるフィンガ中心をこのマトリクス配
置の4隅であるA点、B点、C点、D点に手動により移
動させ、それぞれのアドレスをメモリさせる。これによ
り、残りの各サンプル容器収納部の中心位置のアドレス
を計算によって求めることができる。
【0064】ターンテーブル15上の容器収納部につい
ての水平方向の位置のティーチング処理は、図16に示
すように、処理位置(X軸線上)の各列の容器収納部で
あるE点、F点、G点、H点にロボット手段13の先端
を手動により移動させ、それぞれのアドレスをメモリさ
せる。これによってターンテーブル15上の容器収納部
の中心位置のアドレスを計算によって求めることができ
る。
【0065】垂直方向の位置のティーチング処理とし
て、図17に示すように、ターンテーブル15上並びに
試薬ステーション66及び67上の容器収納部に配置さ
れた容器130内にロボット手段13の第2アーム33
の先端に取り付けられるプローブニードルを手動動作に
よってモータを駆動させて降下せしめ、吸入位置I及び
吐出位置Jにおける垂直方向(Z軸方向)のアドレスを
メモリさせる。これを種類の異なる各容器についてそれ
ぞれ行う。
【0066】自動モードルーチンとしては、(a)サンプ
ル容器の濾過を行った後希釈を行う濾過希釈モード、
(b) サンプル溶液の希釈を行った後濾過を行う希釈濾過
モード、(c) サンプル溶液の濾過のみを行う濾過モー
ド、(d) サンプル溶液の複数段濾過を行う複数段濾過モ
ード、(e) サンプル溶液の希釈のみを行う1次希釈モー
ド及び2次希釈モード、(f) サンプル溶液の試薬反応を
調べる反応モード、(G) サンプルの溶解及び濾過を行う
溶解濾過モード、(h) サンプル溶液を液体クロマトグラ
フィシステムの入力ポートに自動注入する注入モード、
(i) クリーム状サンプルを抽出し、濾過して液体クロマ
トグラフィシステムの入力ポートに自動注入するモー
ド、(j) メスフラスコに注入する液体の液位を測定して
定量の装入を行う規定液量装入モード等があるが、以下
これらのモードの一部を組合わせた溶解−抽出−希釈−
濾過−注入モードについて説明する。
【0067】図18はこの溶解−抽出−希釈−濾過−注
入モードの流れを示すフローチャートであり、図19は
その操作シーケンスを表わしている。
【0068】このモードは、錠剤の純度試験、含量均一
性試験等で用いられる。まずステップS10において、
ターンテーブル15のサンプル列にあるサンプル容器2
00にサンプルとしての錠剤を投入する。次いでステッ
プS11において、シリンジポンプの初期処理を行い、
ステップS12においてロボット手段13のアームの原
点チェックを行う、次のステップS13では、ロボット
手段13のアームをフィンガが載置されている所定位置
に進めてプローブニードル把持用のフィンガをチャッキ
ングした後、所望の系のプローブニードルを選択して把
持する。
【0069】ステップS14では、特大容量の溶解液用
容器202から溶解液をシリンジポンプ内へサンプリン
グする。この溶解液容器202にはシリンジポンプから
三方切替え弁等を介して直接的に配管がなされており、
サンプリングされた溶解液は次のステップS15におい
てサンプル容器200内に所定量だけ分注される。この
分注は、ロボット手段13によってプローブニードルを
サンプル容器200の位置に移動させて行う。
【0070】次いでステップS16において、ターンテ
ーブル15を回動させてサンプル容器200の位置を撹
拌機60の真上に位置させて撹拌することにより溶解さ
せ、さらにターンテーブル15を回動させてサンプル容
器200の位置を超音波振動子63の真上に位置させて
超音波駆動することにより分散させる。なお、図19に
おいて200aは撹拌子である。
【0071】サンプル容器200を充分静止させた後、
ステップS17においてその上澄み液をプローブニード
ルを介してサンプリングする。次のステップS18にお
いては、プローブニードルをターンテーブル15の希釈
列にある希釈容器203の位置へ移動させ、サンプリン
グした上澄み液をこの希釈容器203内に設定量だけ分
注する。ステップS19では、プローブニードルをター
ンテーブル15の試薬ステーション67に収納されてい
る内部標準液の容器204の位置へ移動させ、この内部
標準液をサンプリングする。次のステップS20におい
ては、プローブニードルを希釈容器203の位置へ移動
させ、サンプリングした内部標準液をこの希釈容器20
3内に設定量だけ分注する。次いでステップS21にお
いて、撹拌を行った後、この希釈容器203内の希釈溶
液を設定量サンプリングする。
【0072】次のステップS22では、プローブニード
ルをフィルタロボット手段14のフィルタ205の位置
へ移動させ、サンプリングした希釈溶液を設定量このフ
ィルタに注入する。なお、フィルタロボット手段14に
は所望のフィルタ205がフィルタ供給ユニット53か
らあらかじめ供給されてセットされている。さらに、フ
ィルタロボット手段14はそのフィルタ205の下にタ
ーンテーブル15の濾過列の濾過容器206が位置する
ように回動せしめられている。ステップS23では、こ
の希釈溶液が加圧濾過されて濾過容器206内に注入さ
れる。
【0073】次のステップS24では、フィルタロボッ
ト手段14が処理位置から回動し、その濾過容器206
の位置へプローブニードルが移動して濾過液をサンプリ
ングする。さらにプローブニードルが液体クロマトグラ
フィシステムの切替え弁69の入力ポート69aの位置
へ移動し、サンプリングした濾過液をこの入力ポート6
9aへ注入する。
【0074】次のステップS25では、ターンテーブル
15上に収納されたサンプル容器の設定数(本実施例で
は最大で8)だけこのモードの処理が終了したかどうか
を判別する。処理したサンプル数が設定数より少ない場
合はステップS14へ戻り、上述したステップS14〜
S24の処理を繰返す。処理したサンプル数が設定数に
達した場合はステップS26へ進み、処理したサンプル
数が処理すべき全設定数に達したかどうか判別する。全
設定数に達した場合は、それでこのモードの処理を終了
する。
【0075】サンプル処理数が全設定数に達してない場
合は、ターンテーブル15上のサンプル容器とラック手
段11内の新たなサンプル容器とを交換する。まずステ
ップS27において、ロボット手段13のアームをフィ
ンガが載置されている所定位置に進めてプローブニード
ル把持用のフィンガを容器把持用のフィンガに交換す
る。次いでステップS28において、ターンテーブル1
5上に収納されているサンプル容器を容器把持用のフィ
ンガでチャッキングし、ラック手段11内の所定の収納
部へ移送する。所定数のサンプル容器を同様にして移送
する。
【0076】次のステップS29では、ラック手段11
内にセットされているサンプルの入った新たなサンプル
容器を容器把持用のフィンガでチャッキングし、ターン
テーブル15上のサンプル列の容器収納部へ移送する。
この場合も所定数のサンプル容器を同様にして移送す
る。そして、ステップS14へ戻り、上述したステップ
S14〜S24の処理を繰返す。
【0077】なお、図18の処理モード中において、プ
ローブニードルは洗浄機構68によって必要に応じて洗
浄される。その洗浄方法は公知であるため、説明を省略
する。
【0078】次ぎにサンプル溶液の2段階濾過を行う2
段濾過モードについて説明する。
【0079】図20はこの2段濾過モードの流れを示す
フローチャートであり、図21はその時のプローブ手段
12、ロボット手段13及びフィルタロボット手段14
の動作を説明する図であり、図22はその際のプローブ
ニードル内の液の挙動を表わしている。
【0080】このモードは、濾過時にサンプル中の成分
の一部がフィルタの膜に吸着してしまうことを防止する
ため、1回目の濾過液を捨て、2回目の濾過液を取ると
いう2段濾過を行うものである。まずステップS30に
おいて、フィルタロボット手段14をフィルタ供給ユニ
ット53の位置に回動させ、所望の種類のフィルタ52
をセットする(図21(A)の状態)。次いでステップ
S31において、フィルタロボット手段14をX軸線上
に回動する。
【0081】次のステップS32では、ロボット手段1
3によりプローブニードル26をフィルタロボット手段
14のフィルタ52の位置へ移動させ、サンプリングさ
れた第1段の希釈液を設定量だけこのフィルタ52に注
入する(図21(B)の状態)。そして、ステップS3
3でフィルタロボット手段14を回動させてフィルタ5
2が排出口56の真上に位置するようにし、この状態で
加圧濾過させて濾過液を排出口56に排出する(図21
(C)の状態)。
【0082】次いでステップS34において、フィルタ
ロボット手段14をX軸線上、即ちフィルタ52の真下
にターンテーブル15の濾過列の濾過容器が位置するよ
うに回動する。次のステップS35では、ロボット手段
13によりプローブニードル26をフィルタロボット手
段14のフィルタ52の位置へ移動させ、サンプリング
された第2段の希釈液を設定量だけこのフィルタ52に
注入し、加圧濾過させて希釈液を濾過容器内に注入する
(図21(D)の状態)。
【0083】次いでステップS36において、フィルタ
ロボット手段14を回動させてフィルタ52が廃棄口5
7の真上に位置するようにし、この状態でフィルタ52
を落下させて廃棄する(図21(E)の状態)。
【0084】このモードにおいて、プローブニードル2
6内では図22に示すような液の吸入、吐出が行われて
いる。初期状態では同図(A)に示すように空気と希釈
水が入っている。次いで、希釈防止用液が200ul吸入
される(同図(C))。そして、この希釈液がフィルタ
52に注入される(同図(D))。次ぎに第2段の希釈
液が1500ul吸入され(同図(E))、この希釈液が
フィルタ52に注入される(同図(F))。
【0085】なお本発明の複数段濾過は、上述した2段
濾過に限らず、3段濾過であってもそれ以上の段数濾過
するものであっても良い。その場合、上述の1段目の濾
過を繰返して行う。
【0086】次ぎにクリーム状サンプルを抽出し、濾過
して液体クロマトグラフィシステムの入力ポートに自動
注入するモードについて説明する。
【0087】図23はこのモードを行う場合の自動前処
理装置の構成を示す平面図であり、図24はプランジャ
ーポンプの構成及び動作を説明する図である。図23の
本自動前処理装置と図2の自動前処理装置との構成上の
相違点は、以下の点のみでありその他は全く同じであ
る。即ち本自動前処理装置では、ラック手段300とし
て複数のサンプル容器を収容するためのラックテーブル
301と自動天秤302とが設置されており、さらにク
リームのサンプリングを行うためのプランジャーポンプ
303が設けられている。
【0088】プランジャーポンプ303は、図24に示
すように、シリンダー部304及びピストン部305か
らなる使い捨てのディスポハウジングがハウジングホル
ダ306によって自動前処理装置側に脱着可能に取り付
けられている。ピストン部305はモータ307及び駆
動系308によって下方に摺動せしめられるように構成
されている。シリンダー部304の先端は細い針状とな
っており、使い捨てのディスポチップ309が取り付け
られている。さらにこのディスポチップ309と平行に
加圧空気(約0.3Kg/cm2 )の吐出ニードル310が
設けられている。吐出ニードル310の先端は、ディス
ポチップ309の先端より後方に位置せしめられてい
る。
【0089】サンプル採取容器311内のクリーム31
2をプランジャーポンプ303内にサンプリングする場
合は、同図に示されているように、ディスポチップ30
9の先端がサンプル採取容器311内の中蓋313の外
側に位置するように挿入し、吐出ニードル310、から
加圧空気を吐出させる。これにより中蓋313が押圧さ
れてクリーム312がディスポチップ309を介してシ
リンダー部304に注入される。
【0090】図25はこのクリーム状サンプルの自動注
入モードの流れを示すフローチャートである。
【0091】まず、ステップS40において、プランジ
ャーポンプ303にディスポハウジング及びディスポチ
ップ309をセットする。次のステップS41では、ロ
ボット手段13によりラックテーブル301内の例えば
50mlの空きサンプル容器を自動天秤302の位置へ移
動させ、風袋の秤量を行う。秤量した結果は、前述した
マイクロコンピュータへ出力される。
【0092】次いでステップS42において、ロボット
手段13により、サンプル採取容器311をプランジャ
ーポンプ303の作動位置へセットする。即ち、サンプ
ル採取容器311をプランジャーポンプ303の真下に
水平移動させた後、図24に示すように、プランジャー
ポンプ303のディスポチップ309の先端がサンプル
採取容器311内の中蓋313の内側に挿入され吐出ニ
ードル310の先端が中蓋313の外側に挿入されるよ
うにサンプル採取容器311を上方に移動させる。
【0093】その後、ステップS43で、吐出ニードル
310から加圧空気を吐出させ約3gのクリーム312
をシリンダー部304に注入する。次いでステップS4
4において、ロボット手段13を動作させてサンプル採
取容器311を元の位置に戻す。
【0094】次のステップS45では、風袋の秤量を行
った空きサンプル容器をロボット手段13によりプラン
ジャーポンプ303の位置へ移動させ、ステップS46
でプランジャーポンプ303のモータ307を駆動させ
てピストン部305を下方に摺動させ、クリーム312
の一部(約1g)を空きサンプル容器内に注入する。次
いでステップS47において、ロボット手段13を作動
させてこのクリームの入ったサンプル容器を自動天秤3
02の位置へ移動させ、次のステップS48で秤量を行
う。この秤量した結果も、前述したマイクロコンピュー
タへ出力される。
【0095】ステップS49でディスポチップ309等
の廃棄を行った後、ステップS50において、秤量した
サンプル容器をロボット手段13によりターンテーブル
15のサンプル列の容器収納部へ移動させる。
【0096】次のステップS51におけるサンプル容器
への抽出溶媒の注入、ステップS52における撹拌及び
超音波印加による分散、ステップS53における濾過、
及びステップS54における液体クロマトグラフィシス
テムの入力ポートへの自動注入は前に述べたモードの場
合と全く同じであるため説明を省略する。
【0097】次に、メスフラスコに注入する液体の液位
を測定して定量装入を行う規定液量装入モードについて
説明する。図8は、このモードにおいて液位を測定する
液位検出動作を示したフローチャートである。以下、こ
の図8と液位検出手段の構成等を示す図4ないし図7に
基づいて説明する。
【0098】先ず、図8のステップS70において、液
位測定対象のメスフラスコがロボット手段により載置手
段72に移送される。この載置手段72は、メスフラス
コを載置した状態で鉛直方向に移動自在に構成されてい
る。そして図示しない制御手段から送付される、当該メ
スフラスコのサイズなどに対応した制御信号に応じ、載
置手段72がメスフラスコ72aを載置したまま所定の
位置まで上下する。
【0099】一方、ステップS71において、支持部に
取付けられたセンサ手段73を鉛直方向に移動自在に支
持する支持手段74も、同じく制御手段からの制御信号
に応じ、当該メスフラスコ72aに対応した所定位置に
センサ手段73を上下移動させる。
【0100】ステップS72において、メスフラスコ7
2aは、載置手段72を挟んでセンサ手段73と反対側
に配置されている光源71によって照射される。その
際、センサ手段73は、メスフラスコ72aを透過した
透過光を受光し、そのビデオ信号を信号処理部75に出
力する。そして信号処理部75及び演算部76により、
メスフラスコ72aに付けられた注入すべき設定量を示
すマークである標線72bに対応するパルスが認識さ
れ、その位置が記憶される。即ち、図5において、セン
サ手段としての一次元CCDカメラ73から出力される
ビデオ信号の波形73aでは、標線72bは光を遮光す
るため、73bに示す波形として観測される。波形73
aをあるスライスレベル73dにて2値化した波形が7
3eであり、この波形73eにおいて、波形73fは標
線による波形を2値化したものである。この波形73f
の波形の立ち上がり、立ち下がりの時間の幅の値が先入
れ先出しメモリに書込まれ演算部76のパルス幅判定回
路にて波形の幅が計測されると共に、標線の位置が認識
される。
【0101】次ぎに、ステップS73において、制御手
段の制御に応じ、ロボット手段がプローブニードル77
をチャッキングして当該メスフラスコ72aまで移送
し、その先端をメスフラスコ内に挿入する。そしてステ
ップS74において、シリンジポンプ79が駆動され、
プローブニードル77側に切替えられている三方切替え
弁78を通して液体がメスフラスコ72a内に注入開始
される。この時、ニードル77の先端部には複数の細孔
が設けられているため、液体はシャワー状にメスフラス
コ72aの内壁面にほぼ均一に放出され、管壁に沿って
押し流される。
【0102】このようにして液体が注入されるにつれ、
メスフラスコ72a内の液面が上昇する。そしてステッ
プS75において、メスフラスコ72aの標線72bの
近傍まで液面が上昇したかどうかが判定される。即ち、
図5において、センサ手段としての一次元CCDカメラ
73から出力されるビデオ信号の波形73aでは、標線
72b及び液面72c(メニスカス部分)は、標線72
b及び液面72cを通過する光の量を減少させるため、
波形73aにおいては各々73b、73cに示す波形と
して観測される。波形73aをあるスライスレベル73
dにて2値化した波形が73eであり、この波形73e
において、波形73gは液面による波形を2値化したも
のであり、波形73fは標線による波形を2値化したも
のである。この波形73f、73gの各々の波形の立ち
上がり、立ち下がりの時間の幅の値が先入れ先出しメモ
リに書込まれ演算部76のパルス幅判定回路にて波形の
幅が計測されると共に、標線の位置と液面の凹面底部の
位置とが認識される。プローブニードル77より液体が
注入されるにつれ、液面72cは上昇して標線72bに
近づいていく。波形73f、73gの波形幅を連続して
測定することにより、液面の位置が認識されるので、液
面が標線位置に至る前の適宜な時期が判別される。従っ
て液体が光を透過しない場合には本法では液面を測定で
きない。
【0103】こうして液面72cが標線72bの近傍ま
で上昇すると(ステップS75肯定)、ステップS76
において、制御手段からシリンジポンプ79に対し、駆
動速度を低速に切替えるよう制御信号が送られる。そし
て、この速度切替えにより、より低速で液体がメスフラ
スコ72a内に注入されるようになり、液面72cの上
昇速度が緩やかになる。
【0104】この状態で、ステップS78において、液
面72cと標線72bとの一致が判定される。判定の動
作は上述のステップS75と同様であるので省略する。
【0105】液面72cと標線72bとの一致が検出さ
れると(ステップS78肯定)信号処理部75及び演算
部76によって構成される検出手段から一致検出信号が
制御手段に送出され、ステップS79において、検出手
段から一致検出信号を受信した制御手段から三方切替え
弁78に対し、排出瓶81側に流路が切替えられるよう
制御信号が送出され、三方切替え弁78はこの制御信号
に応じて弁を切替え流路を変更する。
【0106】そしてステップS80において、シリンジ
ポンプ79は、該ポンプ内の液体の残量を全量押し切っ
た後、停止する。この時、三方切替え弁78による流路
の切替えにより、残液は排出瓶81に吐出される。この
ようにしてメスフラスコ72a内には正しく定量の液体
が装入されるようになる。
【0107】こうしてメスフラスコ72aへの液体装入
が終了すると、ステップS81において、制御手段の制
御の下に、ロボット手段によりプローブニードル77が
メスフラスコ72aから抜き去られ、移動される。また
メスフラスコ72aは、ステップS82において、制御
手段の制御の下に、ロボット手段により次ぎの処理工程
のポートに移送される。
【0108】このように、液体の注入速度を標線の近傍
まで液面が上昇した時点で低速に切替え、また定量の装
入が終了したことが標線と液面との一致の判別により検
出された時点で三方切替え弁により流路を変更すること
で、液位測定がより正確になり、定容操作が高精度で実
行されるようになる。
【0109】以上説明した実施例においては、ラック手
段がメスフラスコもしくはサンプル容器のみを、または
サンプル容器及び自動天秤を収納するように構成されて
いるが、ラック手段には用途に応じた種々の機器を収納
するようにしても良い。例えば、メスフラスコやサンプ
ル容器の他に濾過容器、トランスファー容器、希釈容器
のごとく容量の小さな容器を収納し、ロボット手段によ
りターンテーブル上のそれらと交換するようにしても良
いし、コンベアー等で平面的に自動交換するようにして
も良い。ラック手段を立体的に循環させるように構成し
ても自動的な交換が可能である。
【0110】ロボット手段は、前述した実施例の構成以
外の種々のロボット手段で実現可能である。また、この
ロボット手段を複数設けることも有効である。
【0111】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る自動前処理装置は、センサ手段から出力されるビデオ
信号に基づいてメスフラスコの標線とメスフラスコに装
入される液体の液面との一致を検出して、一致検出信号
を出力する検出手段を備えると共に、検出手段からの一
致検出信号に応答して、プローブ手段からのサンプリン
グした液体の排出を停止させるようにプローブ手段を制
御する制御手段を備えているため、液体を迅速且つ極め
て正確にメスフラスコの標線まで装入することができ
る。また、メスフラスコ用の載置手段及びセンサ手段の
位置決めがメスフラスコの容量に応じて自動的に行われ
るため、各種容量のメスフラスコに対して定容操作を容
易に行い得る自動前処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動前処理装置の構成を概
略的に示す斜視図である。
【図2】図1の実施例における自動前処理装置の平面図
である。
【図3】図1の一部の断面図である。
【図4】本発明の一実施例装置の液位検出手段の概略構
成を示す図である。
【図5】本発明の一実施例装置の液位検出動作の説明図
である。
【図6】本発明の一実施例装置の液体の流入経路を示す
図である。
【図7】本発明の一実施例装置の液位検出手段の信号処
理部及び演算部の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の一実施例装置の液位検出動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】図1の実施例におけるプローブ手段の説明図で
ある。
【図10】図1の実施例における水平2関節ロボットの
断面図である。
【図11】サンプル容器把持用のアタッチメントである
フィンガの一例を示す図である。
【図12】プローブニードル把持用のアタッチメントで
あるフィンガの一例を示す図である。
【図13】図1の実施例における制御手段の電気的構成
を概略的に表わすブロック図である。
【図14】図1の実施例におけるマイクロコンピュータ
の制御プログラムの一例を概略的に示すフローチャート
である。
【図15】図1の実施例におけるティーチング処理を説
明する図である。
【図16】図1の実施例におけるティーチング処理を説
明する図である。
【図17】図1の実施例におけるティーチング処理を説
明する図である。
【図18】図1の実施例における溶解−抽出−希釈−濾
過−注入モードの流れを示すフローチャートである。
【図19】図18のモードの操作シーケンスを表わす図
である。
【図20】図1の実施例における2段濾過モードの流れ
を示すフローチャートである。
【図21】図20のモードにおけるプローブ手段、ロボ
ット手段及びフィルタロボット手段の動作を説明する図
である。
【図22】プローブニードル内の液の挙動を表わす図で
ある。
【図23】クリーム状サンプルの前処理に関するモード
を行う場合の自動前処理装置の構成を示す平面図であ
る。
【図24】プランジャーポンプの構成及び動作を説明す
る図である。
【図25】クリーム状サンプルの前処理に関するモード
の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ターンテーブル手段 11 ラック手段 12 プローブ手段 13 ロボット手段 14 フィルタロボット手段 15 ターンテーブル 16、17、18、19 容器収納部 16a、17a、19a 容器 18a、30 メスフラスコ(サンプル容器) 26、77 プローブニードル 27、78 三方切替え弁 28 マイクロシリンジポンプ 31 フィンガ 70 液位測定手段 71 光源 72 載置手段 73 センサ手段(CCDカメラ) 74 支持手段 75 信号処理部 76 演算部 79 シリンジポンプ 100 CPU 101 ROM 102 RAM 103、104 入出力インターフェイス 105 表示装置 106 ティーチングユニット 107 バス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メスフラスコを含む複数の容器を載置可
    能なターンテーブル手段と、 このターンテーブル手段とは別個の静止位置に有り、前
    記複数の容器を載置可能なラック手段と、 所定量の液体をサンプリングして前記ターンテーブル手
    段上に載置されたメスフラスコ内に排出し、当該メスフ
    ラスコの標線の下方のレベルまで前記サンプリングした
    液体を注入すると共に、当該メスフラスコの標線まで前
    記液体及び希釈液の一方を注入すべく、前記液体及び希
    釈液の一方を別個にサンプリングして当該メスフラスコ
    に排出するプローブ手段と、 前記ラック手段に近接して設けられており、前記標線の
    下方のレベルまで前記液体が装入されたメスフラスコを
    載置し得ると共に、鉛直方向に移動自在な載置手段と、 前記載置手段の一方の側に配置されており、鉛直方向に
    帯状にほぼ均一な輝度を有する光源と、 前記載置手段の他方の側に配置されており、支持部を鉛
    直方向に移動自在に支持する支持手段と、 前記載置手段上に載置されたメスフラスコを透過した光
    源からの光を受光してビデオ信号を出力すべく前記支持
    部に取り付けられたセンサ手段と、 前記別個にサンプリングされた液体及び希釈液の一方が
    前記プローブ手段から前記載置されたメスフラスコ内に
    排出されている際に、前記センサ手段から出力されるビ
    デオ信号に基づき、当該メスフラスコの標線と当該メス
    フラスコ中に注入された液体及び希釈液の一方の液面と
    の一致を検出し、一致検出信号を出力する検出手段と、 前記メスフラスコを含む各容器及び前記プローブ手段を
    前記ターンテーブル手段、前記ラック手段及び前記載置
    手段のそれぞれとの間で移送可能に構成されたロボット
    手段と、 前記ロボット手段の移送動作、前記載置手段の鉛直方向
    の移動動作、前記支持部の鉛直方向の移動動作、及び前
    記プローブ手段のサンプリング動作を制御すると共に、
    前記検出手段からの一致検出信号に応答して前記プロー
    ブ手段からの前記サンプリングした液体及び希釈液の一
    方の排出を停止させるべく前記プローブ手段の排出動作
    を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする自動前
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記プローブ手段が、前記各容器に先端
    を挿入可能なプローブニードルと、該プローブニードル
    を介して所定量の液体の吸引及び吐出を行うマイクロシ
    リンジポンプとを具備することを特徴とする請求項1記
    載の自動前処理装置。
  3. 【請求項3】 前記プローブニードルがその先端部に、
    前記挿入された容器の内壁面に前記液体及び前記希釈液
    の一方をシャワー状にほぼ均一に放出する複数の細孔を
    有することを特徴とする請求項2記載の自動前処理装
    置。
  4. 【請求項4】 単一の流入口から流入した液体を2個の
    流出口のいずれかに切替えて流出可能な三方切替え弁を
    前記プローブ手段の排出側に配設し、前記サンプリング
    された液体及び希釈液の一方の前記メスフラスコ内への
    排出及び排出停止時に前記三方切替え弁を切替えて前記
    液体及び前記希釈液の一方の排出及び排出停止を制御す
    るよう構成したことを特徴とする請求項1から4のいず
    れか一項に記載の自動前処理装置。
  5. 【請求項5】 前記センサ手段として一次元CCDカメ
    ラを用いたイメージセンサを採用し、前記検出手段に
    は、前記センサ手段から出力されるビデオ信号を2値化
    してデジタル信号に変換し、液面波形の立ち上がり立ち
    下がりパルスを生成する回路、及び先入れ先出しメモリ
    回路を有する信号処理手段と、パルス幅抽出回路、マー
    ク幅及び液面幅を記憶する記憶回路、及び移動判定回路
    等を含む演算手段とが設けられていることを特徴とする
    請求項1から4のいずれか一項に記載の自動前処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、前記標線の下方のレベ
    ルまで前記液体が注入されたメスフラスコの容量に応
    じ、前記載置手段を所定の位置まで上下移動させて載置
    手段の位置決め動作を制御することを特徴とする請求項
    1から5のいずれか一項に記載の自動前処理装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段が、前記標線の下方のレベ
    ルまで前記液体が注入されたメスフラスコの容量に応
    じ、前記センサ手段が前記支持部に取り付けられた前記
    支持手段を所定の位置まで上下移動させて支持手段の位
    置決め動作を制御することを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれか一項に記載の自動前処理装置。
  8. 【請求項8】 前記ターンテーブル手段、前記ラック手
    段、及び前記載置手段等とは別個の静止位置にVortex m
    ixerを採用した撹拌手段を設けると共に、前記各容器を
    前記ターンテーブル手段、前記ラック手段、及び前記載
    置手段と共に前記撹拌手段との間でも移送可能に前記ロ
    ボット手段を構成したことを特徴とする請求項1から7
    のいずれか一項に記載の自動前処理装置。
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