JPH0650758B2 - 半導体ウエハカセット用移送ロボット - Google Patents

半導体ウエハカセット用移送ロボット

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JPH0650758B2
JPH0650758B2 JP61288357A JP28835786A JPH0650758B2 JP H0650758 B2 JPH0650758 B2 JP H0650758B2 JP 61288357 A JP61288357 A JP 61288357A JP 28835786 A JP28835786 A JP 28835786A JP H0650758 B2 JPH0650758 B2 JP H0650758B2
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horizontal arm
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博行 原田
健二 岡本
伸太郎 小林
剛志 松本
究 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、超LSI、IC等の製造分野等で使用され
る部分層流型のクリーンルーム内で工程内の半導体製造
装置上にウエハカセットの設置(ローディング)、取り
出し(アンローディング)を自動的に行う半導体ウエハ
カセット用移送ロボットに関する。
「従来の技術」 従来の部分層流型のクリーンルームの一例を第9図を用
いて示す。
図において、符号Kは部分層流型のクリーンルームであ
り、1は天井版、2は床版である。天井版1と床版2と
の間の室内には、天井部分に天井板3が設けられてお
り、天井板3の上部には主空調機(図示せず)からの給
気ダクト4が配設されている。また、給気ダクト4の両
側には、給気チャンバ5,5が形成されており、それら
はULPAフィルタ(又はHEPAフィルタ)6,6を
介して下方の空間部(通路部領域)と連通されていると
ともに、前記給気チャンバ5,5の両側の天井板3の下
部にも給気チャンバ5a,5aが設けられており、それらは
ULPAフィルタ(又はHEPAフィルタ)6a,6aを介
して下方の空間部(装置部領域)と連通されている。一
方、室内の床部には、床版2の上方に開口部を有する床
部である、有孔床(グレーチング、パンチングメタル
等)7が設置されており、それらの間にはフリーアクセ
スフロア8が形成されている。さらに、室内は給気チャ
ンバ5a,5aと有孔床7との間に立設された間仕切板9,
9によって、作業室10とサービス領域11とに分けら
れており、給気チャンバ5a,5aのサービス領域11側に
はファン内蔵型の空調機12,12が取り付けられてい
る。間仕切板9,9の下部付近には、LSI等の半導体
製造装置(以下、単に製造装置という)13,13が配
設されており、この製造装置13,13の前面の通路部
領域側の床部にはレール14,14が敷設されており、
このレール14,14上には製造装置13,13上の所
定の位置へ、ウエハカセット15のロード,アンロード
を自動的に行う床上移送ロボットN,Nが設置された構
成となっている。
そして、前記部分層流型のクリーンルームKにおいて
は、まず、給気ダクト4を通って送られた清浄空気が、
天井に設けられた給気チャンバ5,5,5a,5aから
作業室10へ吹き出される。作業室10へ供給された清
浄空気は天井部分から有孔床7へ向けて、一方向にほぼ
層流状態で流れ、次いで、フリーアクセスフロア8から
サービス領域11を経て空調機12に達し、さらに、空
調機12から給気チャンバ5a内に送られ、ULPAフ
ィルタ6を通過して再び作業室10へ供給される。
また、このクリーンルームKに用いられているウエハの
床上移送ロボットNは、ウエハカセットを挾み持つ把持
部と、該把持部を水平平面内で移動させるための水平ア
ーム部と、この水平アーム部を回動自在に支持すると共
にこれを上下に移動できるようにした垂直アーム部と、
この垂直アーム部の下部に取り付けられたモータを駆動
源とした車輪を備えた駆動手段とを具備してなり、製造
装置13に沿って有孔床7に敷設されたレール14上を
車輪によって移動しながらウエハカセット15を図示し
ないストッカー(収納棚)から所定の製造装置13まで
搬送した後、製造装置13上の所定の位置に載置し、次
いで、製造装置13での製造工程が終了したウエハが収
納されたカセット15を、製造装置13上から取り上げ
て再びストッカーの所定の場所まで搬送するものであ
る。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、半導体ウエハの製造過程においては、上記の
如く、半導体製造装置にウエハカセットを設置し、所定
工程終了後、半導体設置からウエハカセットを取り出す
いわゆるローディング、アンローディングといった作業
を必要とする。この半導体製造装置は、全てが同一のも
のではなく、当然のことながら処理工程の違いによりそ
の機種が異なったものとなる。すなわち、それぞれの装
置によりローディングおよびアンローディング部の配
置、方式等に違いが生じてくるわけである。しかしなが
ら、上記従来の半導体ウエハの床上移送ロボットNにお
いては、ロボットの動作部、すなわち、前記水平アーム
部等の動作自由度が小さいために、ウエハカセットのセ
ット位置の制御は可能であるものの、方向(向き)、傾
きの制御ができず、定まった製造装置にしか対応できな
いといった問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ウエハカ
セットの方向および傾きの制御をも可能とすることによ
り、ローディング、アンローディング部の配置、方式が
異なる全ての半導体製造装置に対応することができ、こ
れにより、これらウエハカセットのローディング、アン
ローディング作業および移送の自動化を実現する半導体
ウエハカセット用移送ロボットを提供することを目的と
している。
「問題点を解決するための手段」 本発明に係る半導体ウエハカセット用移送ロボットは、
クリーンルーム内に設置された半導体製造装置に沿って
設けられた軌道に案内されて移動するとともに、該半導
体製造装置に備えられているステーションの位置で停止
して、該ステーションに設けられた給電装置から電源供
給を受けて作動することにより前記半導体製造装置に対
する半導体ウエハカセットの着脱を行う半導体ウエハカ
セット用移送ロボットであって、ウエハカセットを挟み
持つ把持部と、該把持部が先端に取り付けられた伸縮自
在な水平アーム部と、この水平アーム部を回動自在にか
つ上下動可能に保持する垂直アーム部と、この垂直アー
ム部に設けられて前記軌道に係合する取付部とを具備
し、前記水平アーム部と前記把持部との間には、前記把
持部の前記水平アーム部に対する揺動および旋回を可能
とするリスト機構部が設けられ、該リスト機構部は、前
記水平アーム部の先端に上下に揺動自在に取り付けられ
た揺動体と、この揺動体に軸回りに回動自在に取り付け
られかつ前記把持部が取り付けられた回転軸とにより構
成され、前記水平アーム部、前記垂直アーム部、前記リ
スト機構部における前記揺動体および前記回転軸をそれ
ぞれ駆動するためのモータが備えられてなることを特徴
とするものである。
「実施例」 以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。第1図
ないし第6図は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は本発明に係る半導体ウエハカセット用天吊移送ロボッ
トを設置した部分層流型クリーンルームKの断面図、第
2図ないし第6図は半導体ウエハカセット用移送ロボッ
トの詳細図である。これらの図において、前記第9図の
従来の技術に示した構成要素と同一の要素については、
同一符号を付してその説明を省略する。
第1図に示すクリーンルームKにおいては、装置部領域
の天井に空気供給部である給気チャンバ5a,5aが紙面に
対して直交する方向に直線状に並設されており、通路部
領域の天井には前記給気チャンバ5a,5aの間に隣接させ
て天井排気部20が直線状に設置されている。そして、
前記給気チャンバ5a,5aの下方には空気を清浄化するた
めのULPAフィルタ(又はHEPAフィルタ)6,6
が取り付けられており、このULPAフィルタ6,6が
天井排気部20と隣接する側部6a,6aは、天井排気部2
0の下方に取り付けられたガラリ17となだらかに接続
されるように傾斜面が構成されている。一方、床部は装
置部領域と通路部領域とがコンクリート製の固定床とな
っており、装置部床7aと通路部床7bとの間には、床
下のフリーアクセスフロア8と連通する溝部16,16
が形成され、この溝部16,16にはグレーチング等の
有孔床7,7が取り付けられ、さらに装置部床7a上に
は半導体製造装置(以下、製造装置という)13,13
が紙面に対して直交する方向に直線状に並設されてい
る。
そして、前記天井排気部20の下方には、給気チャンバ
5a,5aと天井排気部20との境界線付近に沿って紙面と
直交する方向に支持部材18,18が設けられており、
この支持部材18,18に沿って軌道19が取り付けら
れている。軌道19は、後述の半導体ウエハカセット用
ロボットの上部と共にリニアモーターを構成するもの
で、この軌道19がリニアモーターの一次導体となって
いる。軌道19には、リニアモーターの二次導体を構成
する移動腕21が、この軌道に沿って移動自在となるよ
うに係合している。移動腕21には、半導体ウエハカセ
ット用移送ロボット(以下、単に移送ロボットという)
Mの取付部Mtが取付フランジ22を介して取り付けら
れている。
移送ロボットMは、第2図に示すように、前記取付部M
tから垂下される垂直アーム部26と、この垂直アーム
部26の下端部から水平方向に延びた水平アーム部27
と、水平アーム部27の先端部に設けられ、把持部(後
述)の揺動・旋回を行うリスト部28と、リスト部28
の先端に設けられ、ウエハカセット15の把持・解放を
行う把持部25とを主な構成要素としている。
前記取付部Mtと垂直アーム部26との間には、モータ
30および減速機31等からなる回転機構32が介され
ており、この回転機構32により垂直アーム部26はそ
の軸回りに回動自在なものとなっている。この垂直アー
ム部26の回動に伴い、前記水平アーム部27は垂直ア
ーム部26を軸中心として回動することができる。ここ
で、前記モータ30は、無励磁ブレーキおよびエンコー
ダ(回転角検出機構)付きのDC(直流)モータとして
おり、また、前記減速機31は、差動歯車装置の一種で
あるハーモニックドライブシステムを有したハーモニッ
ク減速機としている。
水平アーム部27の基端部近傍からは、水平アーム部2
7と直角となる垂直ロッド33が延びており、この垂直
ロッド33が前記垂直アーム部26に同軸的に挿入され
ている。垂直ロッド33の軸中心部には長寸のネジ孔が
形成される一方、そのネジ孔には、垂直アーム部26に
軸支される垂直ロッド伸縮用ボールネジ34が螺合して
いる。前記ボールネジ34は、その頭部にベルト車35
を備える一方、垂直アーム部26の側部にはモータ(垂
直ロッド駆動用)36が付設されており、ボールネジ3
4は、このモータ36および前記ベルト車35間に架設
されるベルト37により駆動されるようになっている。
これらの駆動は、ベルト37と、モータ36および前記
ベルト車35との間に、滑り等による回転のずれを生じ
ないタイミングベルト駆動とされている。また、垂直ア
ーム部26の内部には、前記垂直ロッド33が伸縮する
際のガイド38が形成されている。垂直ロッド33はこ
のベルト37に案内される係合部39を備えており、こ
れにより垂直ロッド33のスムーズな上下動がなされる
ようになっている。なお、ちなみに、本実施例に示す移
送ロボットMにおいて、この垂直アーム部26の長さは
約800mm、垂直ロッド33のストロークは400mmの
ものとなっている。
前記垂直ロッド33の端部に設けられる水平アーム部2
7は、前記垂直アーム部26とほぼ同様の構成を示し、
前記垂直アーム部26をちょうど90度倒して水平にし
たものとなっている。すなわち、その内部には、軸中心
に長寸のネジ孔を形成された水平ロッド43が挿入さ
れ、そのネジ孔には、水平アーム部27に軸支される水
平ロッド伸縮用ボールネジ44が螺合しており、この水
平ロッド伸縮用ボールネジ44の基端部に設けられたベ
ルト車45が、水平アーム部27に付設された水平ロッ
ド駆動用モータ46によりタイミングベルト47を介し
て回動できるようになっている。なお、この水平アーム
部27においても、その内部にガイド48が形成されて
いて、前記水平ロッド43に設けられる係合部49がこ
れに案内されることにより、水平ロッド43はスムーズ
な水平動が行なえるようになっている。また、ちなみ
に、本実施例に示す移送ロボットMにおいて、この水平
アーム部27の長さは、前記垂直アーム部の軸中心から
先端部までにおいて約390mm、水平ロッド43のスト
ロークは300mmとしている。
水平ロッド43の先端部は、水平ロッド43が水平アー
ム部27内に最も挿入された状態においてもその端部が
水平アーム部27より突出するものとなっており、その
突出した端部には、第3図に示すように、コ字状の腕5
0が水平平面内に(鉛直方向より見た際にコ字状を呈す
るように)形成されている。さらに、コ字状腕50に
は、このコ字状腕50を形成して平行に延びる2本の腕
部50a間に挾まれる形態に、揺動体51が取り付けら
れている。前記コ字状腕50と揺動体51とでリスト機
構部28が構成される。揺動体51はほぼ直方体形をし
た箱体で、前記腕部50aには揺動軸52により軸着さ
れている。そして、第4図などに示すように、前記揺動
軸52には、揺動体51の内部において、前記揺動軸5
2と同軸となるウォームホイール(第1)53が固着し
てある。この第1のウォームホイール53は、これと噛
合する第1のウォーム54により駆動するものである
が、第5図に示すように、このウォームホイール53は
一般のウォームホイールのように完全なる円形状のもの
ではなく、前記第1ウォーム54と噛合する側とほぼ対
向する側が、その直径において約4分の1ほどのところ
で、揺動体51の軸線とほぼ平行となるように除去され
たものとなっている。さらに、ウォームホイール53
は、2枚重ねのものとなっており、その内側のものと外
側のものとが互いに独立していると共に、上記除去され
た部分には、それら2枚のウォームホイールにわたって
バネ(第1)55が取り付けてある。つまり、前記バネ
55は、その一端が内側のウォームホイールに、他端が
外側のウォームホイールにつながれているわけである。
これは、2つのウォームホイールにそれぞれ相反するト
ルクを付勢することにより、前記ウォーム54とのバッ
クラッシュをなくすことができる。前記ウォーム54
は、サーボモータ(第1)56により駆動される。
また、前記揺動体51の軸中心における前部には、前記
揺動軸52と直交する方向に縦軸(回転軸)62がその
先端部を揺動体51の先端面51aから突出した状態に
設けられている。縦軸62にも、前記揺動軸52と同
様、それと同軸となるウォームホイール(第2)63が
固着してある。第2ウォームホイール63は、これと噛
合するウォーム(第2)64により駆動されるが、前記
第1ウォームホイール53同様2枚重ねの構成とされ、
それぞれにバネ(第2)65による相反する付勢力を与
えられることにより、前記第2のウォーム64とのバッ
クラッシュが生じないようになっている。前記第2ウォ
ーム64はサーボモータ(第2)66によりタイミング
ベルト67により駆動される。
前記縦軸62の先端部には、従来一般に提供されている
把持機構を備えた把持部25が構成される。把持部25
は把持ハンド25aを備えもち、この把持ハンド25a
の開閉により前記ウエハカセット15の把持および解放
を行う。
次に、本発明に係る半導体ウエハカセット用移送ロボッ
トMの作用について説明する。なお、以下で説明する移
送ロボットMのローディング動作およびアンローディン
グ動作は、後述するように製造装置13に設けられてい
るステーションの位置で移送ロボットMが停止した状態
で行われるものである。また、移送ロボットMがステー
ションの位置に停止したときには、この移送ロボットM
に対してステーションに設置されている給電装置が電気
的に接続され、それによって各モータ30,36,4
6,56,66に電源が供給されてそれらが駆動される
ようになっている。
まず、軌道19と移動腕21とで構成されるリニアモー
タを作動させることにより移送ロボットMを、給気チャ
ンバ5aと天井排気部20との境界線付近に沿って架設
された前記軌道19上に沿って摺動させ、ウエハカセッ
ト15を図示しないストッカー(収納棚)から所定の製
造装置13の前まで搬送し、次いで、把持部25を製造
装置13上の所定の位置まで移動させてウエハカセット
15を載置する。すなわちローディングを行う。これら
一連の作業を行うには、移送ロボットMの把持部25の
把持ハンド25aを、それがウエハカセット15を的確
な高さ、向き、傾きで把持できるように動作させなけれ
ばならない。
ここで、前記把持部25を水平回転させるためには、前
記上端取付部Mtと垂直アーム部26との間に設けられ
た回転機構32を駆動させて、垂直アーム部26を目的
の方向へ回転させればよい。これにより、この垂直アー
ム部26と直交して設けられた水平アーム部27が垂直
アーム部26を中心として回転する。把持部25の高さ
を変えるためには、垂直アーム部26に付設された前記
垂直ロッド駆動用モータ36を駆動させる。ベルト37
を介して垂直ロッド伸縮用ボールネジ34が回転し、垂
直ロッド33を下方に螺進させる。垂直ロッド33に固
定された水平アーム部27はこの結果下方移動すること
となる。これの上方移動を行なうには前記モータ36を
逆回転させればよい。把持部25の前記垂直アーム部2
6からの距離を変えるには、水平アーム部27に付設さ
れた前記水平ロッド駆動用モータ46を駆動させる。タ
イミングベルト47を介して水平ロッド伸縮用ボールネ
ジ44が回転し、把持部25を水平方向に移動させるこ
とができる。
把持部25の向き、および傾きを変えるには、前記リス
ト機構部28を作動させる。前記第1サーボモータ56
を作動するとウォーム54が駆動し、これと噛合するウ
ォームホイール53が回転する。これにより、先端部に
把持部25を備えた前記揺動体51は揺動軸52を中心
として回動する。前記第1ウォームホイール53は、前
述したように、完全な円体とはなっていないが、この揺
動体51は本来、360゜の回動を必要とするものでは
ないから上記構成が成立する。さらに、前記第2サーボ
モータ66を作動させるとタイミングベルト67を介し
て第2のウォーム64が駆動され、第2ウォームホイー
ル63が回転する。これにより、把持部25は、揺動体
51の軸中心を回転中心として回動する。そして、これ
らリスト機構部28を作動させることにより、ウエハカ
セット15の向き、傾きに即した把持部25の動作制御
が行える。ところで、前記ウエハカセット15は、それ
が収納する半導体ウエハに振動による悪影響を与えない
ように、前記ストッカーへの収納中あるいは搬送中など
において、常に、例えば約10度の傾きを与えられたも
のとなっている。これら傾いて載置されたウエハカセッ
ト15の取り出し、あるいはウエハカセット15を傾け
ての載置も、前記リスト機構部28を作動させることに
より可能である。
製造装置13内での所定の工程が終了し、半導体ウエハ
が再びウエハカセット15内に収容されたならば、それ
を移送ロボットMの把持部25によって把持した後、前
記リスト機構部28および各アーム部を駆動させてウエ
ハカセット15を製造装置13上から取り上げ(アンロ
ーディング)、再びリニアモータを作動させることによ
ってそれをストッカーの所定の場所まで搬送すればよ
い。
ところで、前記製造装置13の所定位置には、移送ロボ
ットMがウエハカセット15をローディングおよびアン
ローディングを行う場所としてのステーションが設けら
れていて、軌道19により走行してきた移送ロボットM
はそのステーションの位置で停止して上記のようなロー
ディング動作およびアンローディング動作を行うように
されている。そして、ステーションには移送ロボットM
に対して電源を供給してそれを駆動するための図示しな
い給電装置が設置されており、移送ロボットMがステー
ションの位置に停止すると、移送ロボットMに搭載され
ている上記の各モータ30,36,46,56,66が
その給電装置に対して接点(図示略)を介して自ずと電
気的に接続され、これによって移送ロボットMは所定の
動作、すなわち上記したようなローディング動作やアン
ローディング動作を行うようになっている。さらに、前
記ステーションには、移送ロボットMの駆動部分から発
生する塵埃を、移送ロボットMの内部から吸引する集塵
装置が設けられており、移送ロボットMがステーション
に停止すると自動的に接続され、移送ロボットMの駆動
部分から発生する塵埃を除去するようになっている。
このように、前記移送ロボットMにおいては、垂直アー
ム部26に回動自在かつ上下動自在に支持された水平ア
ーム部27と、ウエハカセット15を把持する把持部2
5との間に、把持部の前記水平アーム部に対する揺動お
よび旋回を可能とするリスト機構部28を備えたものと
なっているため、ウエハカセット15の製造装置13等
への着脱(例えばローディング、アンローディング)の
際に、その向きおよび傾きまでを制御することが可能と
なる。これによりあらゆる種類の製造装置に対応できる
ものとなって、クリーンルーム内における半導体ウエハ
の製造装置への着脱および移送といった一連の工程の自
動化が図れる。
さらに、クリーンルームKの天井の、給気チャンバ5a
と天井排気部15との境界部に沿って設けた軌道19を
一次導体とし、移送ロボットMが付設させる移動腕21
とでリニアモータを構成したものとしたので、ロボット
Mに比較的大型となる走行用のモータ等の駆動源を積載
する必要がなく重量の軽減を図ると共に、駆動源から発
生する振動を根本的に解消することができる。また、移
動ロボットMの軽量化により、移動ロボットMの走行に
伴う振動をも低減することができ、しかも発生した振動
が床を介して直接製造装置13へ伝わるのを防止するこ
とができる。また、移送ロボットMへの給電は、各ステ
ーションにおいて停止中に行なわれるものであるから、
たとえば給電用の可撓性ケーブルを引き摺りながら移動
したり、パンタグラフ式の給電装置を採用する従来一般
の場合のようにロボット用電源集電用の摺動部が不要と
なり、その部分からの発塵を防ぐことができる。そし
て、クリーンルームKにおいては、給気チャンバ5a,5a
から供給された清浄空気は、その大半がULPAフィル
タ6,6を通過した後、製造装置13,13の上部を包
み込むようにして室内を流れて有孔床7から排気される
とともに、その一部分はULPAフィルタの側部6a,6a
を通過した後、移送ロボットMの上部を包み込むように
して天井排気部20へ排気されるものとなっている。し
たがって、室内に拡散した塵埃は給気チャンバ5aから
ULPAフィルタの側部6aを通って供給される清浄空
気の気流によって天井排気部20内へ排気されるため製
造装置13上へ拡散するのを防止することができる。そ
の結果、微細な精度を要する半導体ウエハ上に回路素子
を形成する作業等に悪影響を与えるクリーンルームK内
の塵埃や製造装置の振動を減らすことができ、製品の歩
留まりを高めることができる。これについては上記手段
の他に、例えば、第7図に示すように、移送ロボットM
を案内する軌道19の全体を、給気チャンバ5aに近接
して設けられると共に通路部領域T側に開口部70aを
形成したダクト70内に構成し、この開口部70aから
ダクト70を通って給気チャンバ5aに向かう空気流
(矢印)により、移送ロボットMの走行によって軌道付
近に発生した塵埃を吸引できるようにしたもの等でもよ
い。なお、図中符号71はブロワーを示す。このように
構成した場合には、クリーンルームKを、その天井部に
前記天井排気部20を設けずに、一般のクリーンルーム
のように、全て清浄空気を天井部から供給して有孔床7
より排気するといったものとすることもできる。
また、本実施例に示す移送ロボットMは天吊りのものと
していることから、床上移送ロボットを用いたクリーン
ルームの場合のように、製造装置の前に移送ロボットお
よびレールが位置せず、製造装置の保守点検時において
もそれらがじゃまになることがなく極めて好都合であ
る。
なお、本実施例においては、移送ロボットMを、クリー
ンルームKの天井部に架設した軌道に沿って移動するも
のとしているが、これに限定されるものではなく、例え
ば第8図に示すように、軌道19を装置部床7bに形成
するとともに移送ロボットMをこの軌道19から製造装
置13に沿って上方に立ち上がらせた形態のもの、すな
わち従来の床走行型のものとすることもできる。このよ
うにした場合においても、移送ロボットMは、ウエハカ
セット12をそれが要求されるあらゆる姿勢に制御する
ことができ、広範囲の製造装置に対応できるものとな
る。
さらに、上記実施例においては、移送ロボットMの走行
手段をリニアモータ駆動としているが、この、移送ロボ
ットの走行手段はこれに限定されるものではなく、移送
ロボットMの軽量化を図れ、かつ低発塵のものであれば
他の手段によってもよい。
「発明の効果」 以上説明したように本発明に係る半導体ウエハカセット
用移送ロボットは、クリーンルーム内に設置された半導
体製造装置に沿って設けられた軌道に案内されて移動す
ることにより、前記半導体製造装置に半導体ウエハの着
脱を自動的に行うものであって、ウエハカセットを挾み
持つ把持部と、該把持部を水平方向伸縮自在とする水平
アーム部と、この水平アーム部を回動自在にかつ上下動
可能に保持する垂直アーム部と、この垂直アーム部に設
けられて前記軌道に係合する取付部とを具備し、さら
に、前記水平アーム部と前記把持部との間には、前記把
持部の前記水平アーム部に対する揺動および旋回を可能
とするリスト機構部が設けられているものとしたので、
ウエハカセットの製造装置等へのローディング、アンロ
ーディング等の際に、その向きおよび傾きまでを制御す
ることが可能となる。これによって、ローディング位置
およびローディング姿勢等がそれぞれ異なったあらゆる
製造装置に対応できるものとなり、半導体ウエハの製造
装置への着脱および移送といった一連の工程の完全自動
化が図れる、といった優れた効果を奏するものである。
また、半導体ウエハ用移送ロボットにおいては、その先
端の把持部でウエハカセットをその開口部を上方に向け
た状態で把持して反動体製造装置まで搬送した後、ウエ
ハカセットからウエハを取り出し易くするために、半導
体製造装置上において、ウエハカセットを横向きにして
開口部を半導体製造装置側に向ける必要があるが、本発
明の半導体ウエハ用移送ロボットでは、リスト機構部
を、水平アーム部の先端に上下に揺動自在に取り付けら
れた揺動体と、この揺動体に軸回りに回転自在に取り付
けられかつ前記把持部が取り付けられた回転軸とにより
構成したので、揺動体を水平位置で停止させるととも
に、回転軸を回転させることによって把持部によって把
持されたウエハカセットを半導体製造装置上で容易かつ
確実に横向きにしてその開口部を半導体製造装置側に向
けることができる。
そして、本発明の半導体ウエハカセット用移送ロボット
は、半導体製造装置に設けられているステーションの位
置で停止して、該ステーションに設けられた給電装置か
ら電源供給を受けて作動することにより前記半導体製造
装置に対する半導体ウエハカセットの着脱を行うものと
されていて、この移送ロボットがステーションの位置に
停止したときに水平アーム部、垂直アーム部、リスト機
構部における揺動体および回転軸をそれぞれ駆動するた
めのモータを給電装置に対して電気的に接続するように
したので、移送ロボットへの給電は停止中に行われるも
のであり、したがって従来のようにロボット用電源集電
用の摺動部が不要となり、その部分からの発塵を防ぐこ
とができ、クリーンルーム内において適用するものとし
て好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る半導体ウエハカセット用移送ロボ
ットMの設置されたクリーンルームKの一例を示す立断
面図、第2図ないし第6図は半導体ウエハカセット用移
送ロボットMの一実施例を示すもので、第2図は側面
図、第3図はリスト機構部付近における第2図の上面
図、第4図はリスト機構部の内部機構を示す断面図、第
5図は第4図の右側面断面図、第6図は第4図の上面断
面図。第7図は半導体ウエハカセット用移送ロボットM
が係合する軌道部の他の構成例を説明するためのもので
クリーンルームKを半導体ウエハカセット用移送ロボッ
トMと共に示す立断面図。第8図は本発明の変形実施例
を示すもので、クリーンルームKを半導体ウエハカセッ
ト用移送ロボットMと共に示す立断面図。第9図は従来
例を示すもので、従来の移送ロボットを備えたクリーン
ルームの立断面図である。 K……クリーンルーム、M……半導体ウエハカセット用
移送ロボット、13……半導体製造装置、15……ウエ
ハカセット、19……軌道、Mt……取付部、25……
把持部、26……垂直アーム部、27……水平アーム
部、28……リスト機構部、30,36,46……モー
タ、50……コ字状体、51……揺動体、56,66…
…サーボモータ(モータ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24F 7/06 C 6925−3L (72)発明者 原田 博行 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 岡本 健二 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 小林 伸太郎 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 松本 剛志 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢工場内 (72)発明者 山本 究 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢工場内 (72)発明者 高須 俊夫 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢工場内 (56)参考文献 特開 昭60−180789(JP,A) 実開 昭48−13978(JP,U) 実開 昭60−120794(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クリーンルーム内に設置された半導体製造
    装置に沿って設けられた軌道に案内されて移動するとと
    もに、該半導体製造装置に備えられているステーション
    の位置で停止して、該ステーションに設けられた給電装
    置から電源供給を受けて作動することにより前記半導体
    製造装置に対する半導体ウエハカセットの着脱を行う半
    導体ウエハカセット用移送ロボットであって、 ウエハカセットを挟み持つ把持部と、該把持部が先端に
    取り付けられた伸縮自在な水平アーム部と、この水平ア
    ーム部を回動自在にかつ上下動可能に保持する垂直アー
    ム部と、この垂直アーム部に設けられて前記軌道に係合
    する取付部とを具備し、 前記水平アーム部と前記把持部との間には、前記把持部
    の前記水平アーム部に対する揺動および旋回を可能とす
    るリスト機構部が設けられ、該リスト機構部は、前記水
    平アーム部の先端に上下に揺動自在に取り付けられた揺
    動体と、この揺動体に軸回りに回転自在に取り付けられ
    かつ前記把持部が取り付けられた回転軸とにより構成さ
    れ、 前記水平アーム部、前記垂直アーム部、前記リスト機構
    部における前記揺動体および前記回転軸をそれぞれ駆動
    するためのモータが備えられてなること を特徴とする半導体ウエハカセット用移送ロボット。
JP61288357A 1986-11-20 1986-12-03 半導体ウエハカセット用移送ロボット Expired - Lifetime JPH0650758B2 (ja)

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US07/119,839 US4904153A (en) 1986-11-20 1987-11-12 Transporting robot for semiconductor wafers
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