JPH06502990A - 初期プロモーターを用いた組換えバキュロウイルスベクター - Google Patents
初期プロモーターを用いた組換えバキュロウイルスベクターInfo
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
初期ブロモ−吉川いた組換え
バキュロウィルスベクタ一
本発明は、組換えバキュロウィルスもしくは安定形質転換された生細胞系を生成
するのに有用な組換えDNAベクターに関する。
バキュロウィルス発現ベクター(BEVs)は、基礎研究及び、ヒト臨床適用の
ための蛋白質合成並びに生物医薬品に応用できる、外来遺伝子の発現にとって非
常に重要なものである( W、Doerf ler著、Curr、 Top。
Mlcrobiol、 Iesuno、、 131:5188(196g):
V、A、Luckov及びM、D、Sug+mers著、Bio/Techno
logy、 6:4755(1989a):L、に、Mi I Ier著、An
nual Review or Microblol、、 42:177199
(198g); M、D、Summers著、Curr、 Communic
ationsin Mo1ecular Biology、 Co1d Spr
ing )larbor Press。
Co1d Spring Harbor、 N、Y、(19811)) 。B
E V sは、プロモータの後に、選択された外来遺伝子を非必須ウィルス遺伝
子ポリヘトリン(以下、po l yhed r i nという場合がある)に
代えて挿入したコード配列を有する、組換え虫ベクターである(SIIIith
及びSuIImersに付与された米国特許第4,745,051号参照)。
バキュロウィルス遺伝子は、4期の異なるウィルス複製サイクルのうち1期以降
のサイクル中に、一時的に調整されながら、次々に発現する( P、D、Fr1
esen及びり、に、Mi l ler著、Curr、 Top、 Micro
btol、Itsunol、、131:3149(198B); L、A、Cu
arino著、CRCPress、 (1989) [1npress’)。し
たがって、発現の過程で、異なるバキュロウィルス遺伝子は、ウィルス感染期に
応じて、前初期(以下、1siediate−early期という場合がある)
(α)、後初期(以下、delayed−early期という場合がある)(β
)、後期(以下、1ate期という場合がある)(γ)、最後期(以下、Ver
y 18113期という場合がある)(δ)に分類し得る。
これらの遺伝子の発現は、カスケード機構を有する思われる転写調整の結果、次
々に起こる。こうして、itwediate−early期遺伝子は、他ウィル
スの影響を受けずに、感染俊速やかに発現し、1以上の遺伝子生成物が。
delayed−ear+y期遺伝子の転写を誘発する。delayed−ea
rly期遺伝子生成物のうちいくつかが、交互に1ate期遺伝子の転写を誘発
し、最終的に、very 1ate期遺伝子が、それ以前に発現された1期以上
の遺伝子生成物の制御下で発現する。このカスケード調整を行う物質としては、
^utographa ca11rornica核polyhidrosisウ
ィルス(AcMNPV)の1m5ediate−early期遺伝子である。I
EIが比較的よく定義されている。IEIは、他ウィルスの影響を受けずに発現
し、1ate期遺伝子同様に(L、A、Guarino及びM、D、Sumse
rs著、Virol、1B2:444451 (1988))、39に遺伝子を
含むdelayed−early期のいくつかの遺伝子の転写を誘発する物質を
コードする(L。
A、Cuarino及びM、D、Summers著、JJjrol、、57:5
83571(986a) ; J、Virol、、61:20912099(1
987))。しかしながら、1ml1ediate−early期遺伝子は、他
ウィルスに依存せずに発現すると考えられている。
polynedrin遺伝子は、Verylate期遺伝子に分類される。した
がって、polyhedrinプロモータからの転写には、それ以前の、未知の
、多数の他ウィルス及び細胞遺伝子生成物の発現が必要であると思われる。この
ため、5s1th及び5utsersによる典型的なりEV系(米国特許第4,
745,051号)のような従来(7) B E V s ji、外来遺伝子を
、他のウィルスゲノムの遺伝子発現の結果としてのみ、また、ウィルス感染が十
分に進行した後にのみ、発現する。さらに、このベクターは、オフルージョン陽
性となった後代を生成できないため、生きた虫における発現には不適である。
他のウィルスゲノムの遺伝子発現の結果としての外来遺伝子の発現を、従来の典
型的なりEV系へ応用するには、少なくとも2点の理由から明らかな限界がある
。第一に、本質的に完全な組換えウィルスに感染すると、これによって宿主細胞
が最終的には殺されてしまい、そのため、宿主細胞の外来蛋白質合成の“工場゛
としての役割が失われてしまう。したがって、感染のvery 1ate期にお
いて組換えバキュロウィルスに感染した虫細胞内でのみ発現できる、バキュロウ
ィルスの“Verytate期”プロモータ(polyhedrin及びplO
遺伝子)の制御下−では、外来遺伝子が発現しにくい。これは、これらの宿主細
胞感染後4ないし5日で死に、上記ベクターによる発現は一時的なものとなって
しまうことを示している。このように、従来のBEV系は細胞系での一過性遺伝
子発現に限定される。
第二の限界は、宿主細胞へのバキュロウィルス感染の進行の結果、該細胞の新規
合成蛋白質を処理する能力が低下することである( D、Sum@ers著、M
ol 、Cel I 、Biol 、 。
9:214223(1989))。感染細胞は、感染後−日経過後でさえも、ヒ
ト組織プラスミノーゲンアクチベータの場合に見られるように、もはや外来糖蛋
白質を効果的に処理することができなくなる。したがって、polyhedri
nプロモータからの遺伝子発現は、宿主細胞の新規合成蛋白質処理能が有意に低
下した時点で起こる。
このように、細胞が糖蛋白質生成物を有効に処理できる能力を維持したまま、す
なわち、継続的かつ永久的に、外来遺伝子生成物を発現する系の必要性が非常に
高くなっている。以下に記載するのはこのような系であり、バキュロウィルス初
期プロモータを用いた遺伝子発現のための改良された新規のベクターである。
本発明に記載された、新規改良プラスミドベクターは、形質転換された虫細胞も
しくは組換えバキュロウィルスに適用し得る。本ベクターは非感染生細胞だけで
なく感染生細胞のImmediate−early期中、及び自然体での虫類内
での外来遺伝子を発現する。このように、本プラスミドベクターは、オフルージ
ョン陽性化した後代を生成し得る組換えウィルス内での発現も可能にするため、
生きた生白での発現に適している。本新規プラスミドベクターは、環境による不
活性化に対しウィルスを安定させるのに必要な、機能的po l yhed r
in遺伝子を保持している。
これにより、組換えウィルスを、オフルージョン陽性化後代を生成するために上
記プラスミドベクターとともに生成することも可能になる。これらの後代はin
viv。
の系において非常に感染しやすい。これは、オフルージョン陰性後代のみを生成
する他の組換えバキュロウィルスと異なる点である。こうして、新規ベクターは
、外来遺伝子をjn vivoの系で、感染の早い段階で発現させることができ
る。このような性質は、殺虫剤等の外来遺伝子生成物を虫の体内で発現させる際
に、特に重要である。
加えて、これらの特徴から、特にベストコントロールのための環境適用等には、
本ベクターの使用が理想的である。
本発明は、有効な殺虫剤を、環境に効果的に散布するのに、直接的に育苗である
。本発明の新しい点のひとつは、初期バキュロウィルスの遺伝子発現を、殺虫剤
の効果的な散布に適用する点である。虫は、1ate期バキュロウィルスプロモ
ータによって、ウィルスに感染し、3ないし5日で死に至る。この間、虫は作物
を食べ続ける。
3ないし5日という短期間だけ、ウィルスに感染した虫は、作物を荒らし、農民
を憂慮させる。こうして、初期バキュロウィルス遺伝子由来のプロモータによっ
て直接制御される殺虫剤を使用することで、虫を殺し、もしくは少なくとも作物
を食べ続けることができない状態にできる。虫は、ウィルス感染後数時間内に、
死ぬかもしくはそれ以上作物摂取ができない状態となる。
さらに、バキュロウィルス発現ベクター系の宿主は、感染細胞であるため、所望
の外来遺伝子を生成する間は安全であるという利点がある。
一般に、本発明は、所望の外来遺伝子を継続的かつ永久的に発現する転換非感染
生細胞クローンもしくは、所望の外来遺伝子を一時的に発現する組換えバキュロ
ウィルスの双方を生成する能力を有するベクターを開示している。後者の生成物
は、本特異的なベクターを用いる特異的な方法に依存して、個々に産生される。
したがって、本新規特異ベクターは、(1)所望遺伝子を継続的かつ永久的に発
現する形質転換虫細胞(非感染)、あるいは、(2)所望遺伝子を感染のimm
ediate−early期に、虫細胞内又は虫そのものの体ないで発現する組
換えバキュロウィルスを生成するために使用されるものである。
所望遺伝子を形質転換非感染虫細胞に挿入することにより、安定形質転換された
細胞クローンが産生され、ここで、所望遺伝子のDNAがコードされ、虫宿主細
胞のゲノム内で安定状聾で蓄積して、所望遺伝子の継続的かつ永久的発現をうな
がす。継続的に発現された生成物は、その後、細胞集合体の一部より、精製する
。したがって、安定形質転換生細胞は、所望の遺伝子を継続的に発現する工場と
なる。“安定形質転換生細胞″及び、“宿主生細胞のゲノム内での安定蓄積”並
びに“形質転換虫細胞“という表現は、すべて同じく、外来DNAの宿主細胞ゲ
ノム内への安定蓄積、及びそれに続く本所望遺伝子の継続的かつ永久的発現を表
現するものである。
継続的かつ永久的に所望の遺伝子を発現する、形質転換虫細胞クローン(非感染
)を産生ずるプラスミドベクターの最適な実施例として、左から右方向に、以下
の化合物が含まれる。
1、 選択可能マーカー遺伝子をコードするDNA領域(例えば、β−ガラクト
シダーゼ遺伝子のDNAコード)。本選択的マーカー遺伝子は、エレメント2の
第1のプロモータ領域をコードするDNA領域及びその上流部に位置する;
2、 バキュロウィルスimmediate−ear13’期遺伝子(例えばI
EN)由来の第1のプロモータ領域を有するDNA領域。本プロモータ前方のマ
ーカー遺伝子の発現を行うよう位置する;
3、 他のバキュロウィルスtmaeatate−earty期遺伝子(例えば
IEI)由来の第2のプロモータを有するDNA領域。所望の遺伝子の発現を行
うように適当な間隔で位置する;
4、 所望の蛋白質をコードする、cDNAあるいはゲノムDNA配列を挿入し
得るクローニング抑制部位を有するDNA領域。本クローニング抑制部位は、エ
レメ及びその下流部に位置するマルチクローニングカセット配列を有する;
5、 所望の遺伝子をコードするcDNAあるいはゲノム領域。クローニング抑
制部位の第2のプロモータ内に位置し、これにより、第2のプロモータ領域が、
所望遺伝子の発現を行う。
このように、本発明は、さらに、上述のバキュロウィルス転写ベクターを含む形
質転換虫細胞クローンを包含する。
所望の遺伝子を、感染のimmediate−f3arly期に、虫細胞あるい
は虫本体の内部で発現する組換えバキュロウィルス(感染)を産生ずる新規プラ
スミドベクターの最適な実施例として、左から右方向に、以下の構成を有する。
1、polyhedrin遺伝子の5′末端側部位をコードする、バキュロウィ
ルスのウィルスDNA配列(本末端側配列は、バキュロウィルスのp01yhe
drin遺伝子内での、plETVの効果的な相同組換えに必須である);2、
選択可能なマーカー遺伝子をコードするDNA領域(例えば、β−ガラクトシ
ダーゼ遺伝子をコードするDNA)。本選択可能マーカー遺伝子は、エレメント
3の第1のプロモータ領域をコードするDNA領域部位及びその上流部に位置す
る;
3、 バキュロウィルスiimed1ate−early期遺伝子(例えばIE
N)由来第1のプロモータ領域を有するDNA領域。マーカー遺伝子を発現する
ように上記プロモータ上流部に位置する;
4、 他のバキュロウィルスimmediate−early期遺伝子(例エバ
、IEI)由来第2のプロモータ領域を有するDNA領域。所望の遺伝子を発現
するように適当な間隔で位置する;
5、 所望の蛋白質をコードする。cDNAあるいはゲノムDNA配列を挿入し
得るクローニング抑制部位を有するDNA領域。本クローニング制限部位は、エ
レメント6のpolyhedrin遺伝子をコードするDNA領域の上流部かつ
エレメントBの第2プロモータ領域の第1ヌクレオチドの下流部に位置するマル
チクローニングカセット配列を有する;
6、 所望の遺伝子をコードするcDNAあるいはゲノム領域。クローニング制
限部位の第2のプロモータ内に位置し、これにより、第2のプロモータ領域が、
所望遺伝子の発現を行う;
7、 polyhedrinプロモータを有するpolyhedrin遺伝子を
コードするDNA領域;
8、polyhedrin遺伝子の3′末端側部位をコードする、バキュロウィ
ルスのウィルスDNA配列(本末端側配列は、バキュロウィルスのpolyhe
drin遺伝子内での、p I ETVの効果的な相同組換えに必須である)。
このように、本発明は、さらに、上述のバキュロウィルス転写ベクターを含む形
質転換虫細胞クローンを包含する。
本発明の他の好適な実施例は、所望の末端生成物を上述のプラスミドベクター(
安定な形質転換虫細胞クローンもしくは組換えバキュロウィルス)から製造する
方法である。
これらプラスミドベクターは、所望の形質転換細胞クローンもしくは組換えウィ
ルスを、迅速かつ容易に認識するためのマーカー遺伝子を含有する。マーカー遺
伝子は、当該技術により既知である多数の異なるマーカー遺伝子のうちの一つか
ら選択可能であるが、β−ガラクトシダーゼ、クロラムフェニコール、アセチル
トランスフェラーゼ、もしくはβ−グルクロンニダーゼから選択することがより
望ましい。こうして、所望の形質転換細胞クローンもしくは組換えウィルスを、
マーカー遺伝子(すなわちβ−ガラクトシダーゼ)の生成により識別することが
できる。
また、さらに別の好適例は、本プラスミドベクターの、2種のバキュロウィルス
初期プロモータによって、宿主虫細胞内で遺伝子発現させる際への適用である。
初期ノくキュロウイルスブロモータであれば、水系に有効であるが、IENS
IEO及びIEIが本発明に好適である。
本発明は、1lllediate−earN’期IEN遺伝子由来初期プロモー
タ領域を用いて、形質転換虫細胞もしくは組換え 3ウイルスの識別を促進する
ために使用される、β−ガラクトシダーゼ等のマーカー遺伝子を発現させること
が望ましい。IENは、マーカー遺伝子を、その配列方向で発現させ、また一方
では初期プロモータ領域、最適にはimmediate−early期遺伝子I
EIの配列方向で発現させる。2種のバキュロウィルスプロモータが反対方向に
位置するため、2種の初期バキュロウィルスプロモータを異種のものにする必要
はない。
より好適な実施例としては、所望の外来遺伝子の挿入を適切な方向で促進させる
マルチクローニングカセットの次にIEIプロモータ領域が続くことが望ましい
。このマルチクローニングカセットの配列は、IE1プロモータの下流部に位置
される。典型的なカセットの配列単位には、8ないし11種の酵素によって制限
される部位が含まれる(例えば、Hincll、 EcoRl 、 Xhol、
5IIalsPstl、5acll 、NhelSNco1%Notl、 Bs
tBI ) oマルチクローニング部位配列単位は数種の企業から入手可能であ
り (Promega、 New England Biolads等)、また
はDNA合成装置を用いてそれぞれの実験室で合成することも可能である。いず
れの方法も日常的に用いられており、また、これらマルチクローニングカセット
単位の使用についても、当該技術分野において既知のものである。
本発明のさらに他の実施例として、上述のimmediate−ear!y期遺
伝子をdelayed−early期のバキュロウィルス遺伝子プロモータ領域
と組み合わせて用いる方法がある。
imIIediate−early期遺伝子と異なり、delayed−ear
!y期遺伝子はその他のウィルス遺伝子もしくはis■ediate−earl
y期遺伝子等の遺伝子生成物の存在下でのみ機能する。lswediate−e
arly期遺伝子は、39にもしくはバキュロウィルスゲノムの旧ndlll
Kフラグメント上のdelayed−early期遺伝子プロモータの一つのよ
うな、数種のdelayed−early期遺伝子プロモータ領域すべてと組み
合わせることが可能である。より好適には、39にプロモータ領域と、非相同遺
伝子を結合させ、その発現をIEIの存在下で、さらに制御することが望ましい
。
加えて、iIlmediate−early期遺伝子をdelayed−ear
ly期遺伝子プロモータ領域と組み合わせて使用する際は、直接delayed
−early期遺伝子プロモータ領域とcis結合している増強配列の存在によ
り、非相同遺伝子の発現が増強される。これら増強配列(hrl 、hr2 、
hr3 、hr4及びhr5 )は、delayed−early期遺伝子の発
現が、■1■edlate−early期遺伝子もしくはその生成物が制限され
ている場所で増強することを特徴とする。好適な実施例としては、hr5増強配
列は直接(凹結合で) delayed−early期遺伝子プロモータ領域で
ある39にと結合して、クローン化された非相同DNAの発現を増強する。
さらに上記組成に加えて、特異プラスミドベクターは、真核細胞もしくは前核細
胞のソース由来の所望の蛋白質をコードするcDNAもしくはゲノムNDA配列
を有するDNA領域今包含する。この配列は、当該技術で周知であり、Amer
ican Type Cu1ture Co11ection(ATCC。
Rockville、 Maryland )から入手可能な多種の異なった遺
伝子をコードする。例として、いかにATCCより入手可能なりローン化遺伝子
またはプローブの簡単なリストを挙げる:表皮成長因子受容体、β−グルクロニ
ダーゼ、Y−gos MI Maloney sarcomaウィルス、組織系
ブラスミノゲーンアクチベータ、アルギノサクシネート合成酵素、インスリン(
A及びB鎖)、プロラクチン、インターロイキン1及び2、コロニー誘発因子、
腫瘍壊死因子、β−ヘモグロブリン、インターフェロン、leutinizln
gホルモン、β−ヘキソースアミニダーゼ、凝固因子VIIIC,トランスフェ
リン、エステラーゼD1アデノシンデアミナーゼ等。
また、本発明のプラスミドベクターの別の好適な実施例としては、組換えウィル
スによってオフルージョン陽性後代を生成し得る、完全なpo+yhedrtn
遺伝子及びプロモータの使用もまた好適である。これらプラスミドベクターとと
もに生成される組換えウィルスは、合成polyhedrinが、オフルージョ
ン陽性後代を産生ずるため、好適である。上記組換えウィルスはin vivo
系で非常に高い感染能を有し、また、環境の不活性化にも耐性を有する。この能
力は他の組換えバキュロウィルスにはみられないものであり、宿主細胞を感染さ
せ、感染初期の段階で、外来遺伝子を虫の体内で発現させる。虫体内において、
上記特性は、殺虫剤を含む外来遺伝子生成物の発現には必須である。加えて、こ
れらの特性は、環境的な適用、特にベストコントロールへの適用に理想的な本ベ
クターを産生ずる。
本cDNA配列はさらに、5′末端側切断翻訳領域及び翻訳開始部位を有する所
望の蛋白質をコードするヌクレオチド配列を包含する。本発明によれば、アミノ
酸及びヌクレオチド数は、用いられる適当な変換因子と相互変換可能に使用する
。
多数の組換えDNAベクター生成物間の(5′から3′方向への)適切な配列位
置は、所望の蛋白質をコードする各々の特異DNAに応じて決定され、その情報
によって、所望の蛋白質の、より至適な発現及び生成が行われる。
初期遺伝子プロモータ領域をバキュロウィルス由来のものとする一実施例を挙げ
る。バキュロウィルスはAutographa calirornica MN
PV、 Trichoplusia ni MNPV。
Rachjplusia ou MNPV Orgyiapsuedosuga
ta MPV。
Bombyx 5ort NPV、 He目othis zea NPV、 S
podopteraexjgua NPvあるいはGa1leria *ell
onella NPVを含む虫細胞のウィルスの中のひとつから選択可能である
。
最適な実施例としては、初期遺伝子プロモータ領域をAutographa c
alifornica MNPVのバキュロウィルスDNA由来のものとするの
が望ましい。上記初期遺伝子プロモータ領域は5podopotera fru
giperdeの細胞内で発現し得る。バキュロウィルスから単離される初期遺
伝子プロモータ領域は、本ウィルスのimmediate−early期遺伝子
であり、非相同遺伝子の継続的発現に、他のウィルス遺伝子あるいは遺伝子生成
物を必要としない。プロモータ領域由来のimmediate−early期遺
伝子は、IEIもしくはIENが望ましい。遺伝子プロモータ領域をバキ、0ウ
イルスIEIのimmediate−early期遺伝子から単離すると好適で
ある。
本発明の方法を上述のように適用すると、安定に形質変換された虫細胞クローン
を誘発することができる。したがって、これら形質変換された虫細胞クローンは
、上述のバキュロウィルス転移ベクターを包含するようになる。本発明には、形
質転換された虫細胞クローンには、LepidOpteran転移虫細胞クロー
ンを使転移石細胞クローンcreaもしくは、Trichoplusla nl
を含むLepidopteran虫細胞由来のものならどんなものでもよい。
最適実施例において、安定に形質転換された5podoptera Frugl
perdaのSf9細胞系が確立されて、あらゆる初期遺伝子プロモータあるい
は、100パッセージ以上成長した初期遺伝子プロモータを組み合わせ、その制
御下で相同DNAを発現する。本実施例において、用いられるSf9細胞は、l
og期まで成長した細胞である。このように安定形質転換された細胞系である非
相同DNA生成物は、これらの細胞の細胞機能が、ウィルスの初期遺伝子配列に
よって全く変化しないため、細胞系により翻訳後修飾及び/またはコードされる
。
Neo、p39”Neo、pIE139Neo、、p51ONeoSpIEIF
B%plEINFB、p39FB。
plEltPAの構成を概略的に示している。
図2は、前初期転移ベクター(p I ETV)を示す線図である。plETV
は、AcNPV DNAのEc。
R1フラグメントから構成されている。0は構成中に破壊される部位を示す。矢
印は図示の遺伝子の転写方向を示す。矢印の先端はポリアデニル化部位を示す。
斜線を付したブロックは多重クローニング配列(図面の下側の配列)を示す。
図3は前初期転移ベクタープラスミドDNA (p I ETV)を使用して昆
虫細胞形質転換クローンまたは組換えバキュロウィルスを産生ずる2種類の異な
る方法を示す図である。
発明を実施するための最良の形態
ここで、バキュロウィルス初期遺伝子にはバキュロウィルス前初期遺伝子とバキ
ュロウィルス後初期遺伝子とを含むものとする。前初期遺伝子は非感染細胞で発
現するウィルス遺伝子からなり、遺伝子IEIおよびIENを含む。後初期遺伝
子は、IEIおよびIENのような前初期遺伝子産物によってtransで活性
化されるウィルス遺伝子である。AcMNPV 39に遺伝子はA c M N
P VのHindII[−にフラグメントの4つの後初期転写物であり、後初
期遺伝子の一例として挙げられる。前初期遺伝子産物の制御下での後初期遺伝子
からの転写は、hrl、hr2、hr3、hr4、hr5のようなcis結合エ
ンハンサ−の存在下で促進される。
ここで、異種遺伝子・異種DNAには、ウィルス由来の遺伝子・DNAを含む原
核遺伝子・DNA、真核遺伝子・DNAを含むDNAの外因性の原因を含むもの
とする。
以下に示す例は、本願発明者らが本発明による様々な態様を実施する上で好まし
い方法であると考えている実験室技術である。しかしながら、本願に記載の内容
に鑑みて、本発明の構成および実施に関する様々な修正および変更が可能である
ことは当業者らによって容易に理解でき、これらは本発明の趣旨および範囲内に
ある。
プラスミド寄託
バキュロウィルス前初期プロモータIE1を含む好ましいプラスミドであるpI
Elを1989年7月6日にAmerican Type Cu1ture C
o11ection、 (Rockville、Maryland)に寄託し、
受入れ番号40630を受理している。後初期プロモータ39におよび転写エン
ノーンサーエレメントを含む好ましいプラスミドであるp 39 E”を198
9年7月6日にAmerican TypeCulture Co11ecti
on、 (Rockvi l le、Maryland)に寄託し、受入れ番号
40629を受理している。A c M N P VのHindm−にフラグメ
ントの4つの後初期転写物を含む好ましいプラスミドであるpH1ndIIIK
を1989年7月6日にAmerican Type Cu1tureColl
ection、 (Rockville。
Maryland)に寄託し、受入れ番号40628を受理している。
及!
開始材料および方法
本発明の好ましい実施例によれば、ネオマイシン耐性遺伝子(N e o−R)
を使用するが、これはP、J。
5outhernおよびP、Berg、 J、Mol。
App 1.Gen、 、1 : 327−341 (1982)に記載の方法
に基づいて得たものである。し力)しな力(ら、本記載内容から得るところのあ
る当業者は、他の遺伝子も適宜使用可能であることを理解できよう。特に、少な
くともJ、C,LiおよびE、Kaminskas。
PNAS、 81 : 5694−5698 (1981) +こ記載の方法に
基づいて得られるノ\イグロマイシンB耐性遺伝子(Hygro−R)およびメ
トトレキセート耐性遺伝子(Metho−R)は有効利用できるものと思わG、
E、Sm1thおよびM、D、Summe r s。
Vi ro logy、89 : 517−520 (1978) 、G、E、
Smi thおよびM、D、S umme rs、 、J、Virol、、39
:125−137(1981)に記載の方法に基づいて、本例でウィルスDNA
生成源として使用したバキュロウィルスであるAutographa cali
fornica核多角体病ウィルス(AcMNPV)を単離した。
本発明の好ましい実施例によれば、AcMNPVやR2の特定の菌株を使用する
こともできる。しかしながら、本記載内容から得るところのある当業者は、他の
バキュロウィルスや他のバキュロウィルス菌株を使用してウィルスDNAを得る
ことも可能であることを理解できよう。
特に、少なくとも密接に関連した自然発生菌株であるhおよびM、D、Summ
ers、 J、Virol、。
33:311−319 (1980)において単離され特徴付けられたA c
M N P V (7) M 3、R9、Sl、S3菌株のような溶菌斑精製菌
株などは有効利用できるものと思われる。上述の菌株および他の菌株については
、G、E、Sm1thおよびM、D、Summers。
J、Vi ro 1..89 : 517−527 (1978)に記載されて
いる。
酵素
これらの構成に使用した制限酵素および他の酵素は、Bethesda Re5
earch Laboratories (Bethesda、 Maryla
nd)、Promega (Medison、 Wisconsin)、New
England Biolabs。
Inc、 (Beverly、 Massachusetts)のいずれかから
入手した。
β−ガラクトシダーゼDNA
本例で使用したβ−ガラクトシダーゼ遺伝子から成るDNAフラグメントは、D
r、Max D、Summers、Dept、of Entomology。
Texas A&M University、 Callege 5tatio
n、Texas 77843から入手したプラスミドpDP500から単離した
ものである。(V、A、LuckowおよびM、D、Summers、 Vir
ol、、167:56−71 (1988b)参照。)β−ガラクトシダーゼ遺
伝子から成るDNAフラグメントを含むプラスミドは、American Ty
pe culture Co11ection (Rockville、 Ma
ryland) 力1本例で使用したヒト組織プラスミノーゲン活性化因子遺伝
子から成るDNAフラグメントは、Dr、MaxD、Summers、Dept
、 of Entom。
1ogy、 Texas A&M University、 CoCo11e
5tation、 Texas77843から入手したプラスミドpVL327
から単離したものである。(V、A、LuckowおよびM:D、Summer
s、 Virol、、167:56−71 (1988b)参照。)ヒト組織プ
ラスミノーゲン活性化因子遺伝子から成るDNAフラグメントを含むプラスミド
は、American Type Cu1ture Co11ection、
(Rockville、Maryland)から入手できる。
昆虫細胞系
鱗翅目昆虫細胞系I PLB−S f Z I−AEは、10年以上前にアキア
ワヨトウガ5podopteraf rugiperda (J、L、Vaug
hn他、InVitro、 13:213−217 (1977))から樹立さ
れた。
5podoptera frugiperda Sf9細胞系は、Americ
an Type Cu1ture Co11ection、 (Rockvil
le。
Maryland)の受入れ番号ATCCCRL1711である。M、D、Su
mmersおよびG、E。
Procedures、 Texas Agricultural Exper
iment 5tationBulletin No、 1555. Texa
sA&M Univers i ty (1987)を参照のこと。本記載内容
から得るところのある当業者は、Sf9細胞系の他のクローン誘導体も有効利用
できることを理解できよう。
細胞培地
本例で使用したTNMFH培地は、M、D、SummersおよびG、E、Sm
1th、A Manualof Methods for Baculovir
us Vectors and In5ect Ce1l Cu1ture P
rocedures、Texas Agricultural Experim
ent 5tation Bulletin No、 1555、Texas
A&M University(1987)に記載の方法に基づいて調製した。
(W。
F、Hink、 Nature (London)。
226:466−467 (1970)も参照のこと。)TNMFH培地を添加
するために使用したウシ胎児血清はHazelton Re5earch Pr
oducts、 Inc、 (Lenexa、Kansas)から入手できる。
本例で使用したネオマイシン抗生物質G418はGIBCO(Grand I
s 1 and、New Y。
rk)から入手した。ハイグロマイシンB抗生物質およびメトトレキセート抗生
物質は、Sigma Chemical Company (St、 Loui
s。
M i s s o u r i )から販売されている。
方法
すべてのプラスミドは、United 5tatesT、Maniatis、E
、F、Fr1tschおよびCo1d Spring Harbor Labo
ratory (1982)に記載の標準的な組換えDNA技術を使用して構成
精製した。これらの文献は以下の標準的な方法の実施手順についての記載を含む
。すなわ製、DNAのフェノール抽出、DNAのエタノール沈殿、寒天ゲル電気
泳動、寒天ゲルからのDNAフラグメント精製、制限エンドヌクレアーゼ反応お
よび他のDNA修飾酵素反応である。
本例に基づいて使用したp A c 51.0およびp A c 360−β−
ガラクトシダーゼを含む特定プラスミドの同一導入および調製という昆虫細胞培
養の標準的な方法は、M、D、S umme r sおよびG、E、Smi t
h。
A Manual of Methods for Baculovirus
Vectors and In5ect Ce1l Cu1ture Proc
edures、 Texas Agricultural Experimen
t 5tation Bulletin No、 1555. Texas A
&M University (1987)に記載されている。この文献はAc
MNPV転移ベクターへの遺伝子クローニング、プラスミドDNA単離、A c
M N P Vゲノムへの遺伝子転移、ウィルスDNA精製、組換えタンパク
質の放射能装置、昆虫細胞培地の調製などについての標準的な方法も開示してい
る。
ウィルスおよび細胞の培養手順は、L、E、VolkmanおよびM、D、Su
mmers、 J、Vir。
l、19・820−832 (1975)や、L、E。
Volkman、M、D、SummersおよびC,H。
Hsieh、 J、Virol、 19:820−832 (1976)に記載
されている。成長速度はS、fイとを使用してMo 1 k m a n他、同
上に記載されているように判定した。
生化学的分析
T、Maniatis、E、F、Fr1tschおよびJ、Sambrook、
Mo1ecular Cloning: A Laboratory Manu
al、Co1d Spring Harbor Laboratory (19
82)に記載の標準的な方法によって、Sf9細胞(継代26;以下rP26J
と呼ぶ)またはクローン誘導体(IEIFBI、 P21; IEIFB2.
P21; IEIFB4. P2O;IEIFB5. P2O,IEIFB7.
PI3)から全細胞性DNAを抽出した。Sf9細胞またはクローン誘導体(
B、HirtによってJ、Mo1. Bjo 1.、 26 : 365−36
9 (1967)に記載されたようなIEIFBl、 PI3. IEIFB2
゜PI3およびP49. IEIFB4. P21;IEIFB7.PI3)か
らHirtライゼートを調製した。 E、M、5outhern、 J、 Mo
l。
Biol、、98:503−517 (1975)記載の方法によってプラスミ
ド配列の存在下でDNA標本を分析した。A、P、FeinbergおよびB、
V。
gelstein、Analyt、 Btochem。
、 132:6−13 (1983)に記載のランダムプライマー法によって、
サザン分析に使用したプローブ=32
を[α P] dATP (New EnglandNuclear、 Bos
ton、Massachusetts; 800 Ci/mmol)で標識した
。
J、G、W、F l emi ngおよびM、D、Summers、 J、Vi
rol、、 57:552−562(1986)に記載されているようにサザン
プロットをハイブリッド形成し、高緊張状態で洗浄した。J、M。
Chirgwin他、Biochemistry。
18:5294−5299 (1979)の方法によって全細胞RNAを抽出し
、R,F、WeaverおよびC,Weissman、Nucleic Ac1
dRes、、7:1175−1193 (1979)に記載の方法に基づいてS
1ヌクレア一ゼ保護分析を行った。S1マツピング用プローブには、ポリヌクレ
オチドキナーゼによって5−末端積置したゲル精製制限フラグメントを使用した
。全細胞性タンパク質をデタージエント抽出し、S、W、Kessler、 J
、 Immunol、、 115:1617−1624 (1975)に記載の
放射性免疫沈降法、U、に、Laemml i。
ルミ気泳動(SDS−PAGE) 、H,Towb i n。
T、5taehlinおよびJ、Gordon。
Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 U。
に記載され、この以前にり、L、JarvisおよびM。
た5DS−PAGEとウェスタンブロッティングを両方用いる方法のいずれかに
よって分析した。M、S、B1ake他、Anal、 Biochem、、 3
6:175−179 (1984)に記載されたアルカリ性ホスファダーゼによ
るウェスタンプロットで免疫複合体を検出した。I、ZamnおよびA、Fow
ler、 in:The Lactose 0peron、 p、27、 Co
1d Spring Harbor Press、 Co1d Spring
■arbor、 New York (1970)記載の修飾方法を使用してβ
−ガラクトシダーゼ活性を検定した。β−ガラクトシダーゼ活性単位を100万
セル/ 420 n m /時の吸光度の変化の形で表1および表2に示す。1
×106細胞/時からの抽出物を保温した後の1活性単位は1.0吸光度単位増
加量に相当する。
免疫蛍光法
間接免疫蛍光法を使用してSf9細胞やこの細胞のクローン変異株の抗原を可視
化した。カバーグラス上の細胞を異なる時間で成長させ、PHEM緩衝液(60
mMPIPES、 25mM HEPES、 10mMEGTA、 2mM M
gC1、I)H6,9;REF)で洗浄した。さらに、ホルムアルデヒド(PH
EM中2%W / V ;バラホルムアルデヒドから新たに調製)を加えて室温
で20分かけて固定した。この細胞をPHEMで洗浄し、PHEM中の0.1%
Triton−X−100によって室温でさらに20分処理し、ダルベツコ燐酸
緩衝生理食塩水(DPBS)で洗浄した。2%ヤギ正常血清含有DPBSで希釈
した一次抗体(例えばマウス抗β−ガラクトシダーゼ; Promega;Ma
dison、Wisconsin)を固定可溶化した細胞に加え、加湿器内にて
室温でさらに30分保温した。この細胞をDPBSで洗浄し、二次抗体(例えば
ヤギ抗マウスIgG−FITC; OrganonTeknika Corpo
ration; WestChester、 Penn5ylvania)を加
えて上述した条件下で保温した。最後に、DPBSおよび水で細胞を洗浄し、O
lympus Vanox Model AHBT顕微鏡(オリンパス光学工業
;東京、日本)を使用して蛍光検鏡および写真撮影を行った。
本例で使用したすべての構成物を図1に示す。プラスミドplEINeoは、I
EIプロモータ(L、A、GuarinoおよびM、D、Summers、 J
。
Virol2. 57:563−571 (1986a); J、 Virol
、、 61:2091−2099(1987))のすぐ下流にネオマイシン耐性
遺伝子Neo−R(P、J、5outhernおよびP、Berg、 J、Mo
1. Appl、Gen、、 1:327−341 (1982))を含む。こ
のプラスミドはNeo−Rをコード化する修復BglII−BamH■フラグメ
ントをIEIの翻訳開始部位の上流のHinC部位39塩基対に挿入することに
よって構成した。
プラスミドp39E”Neoは、39K (L、A、GuarinoおよびM、
D、Summers、 J。
Virol、、 57:563−571 (1986a)プロモータと、このプ
ロモータ上流に位置するエンハンサ−エレメントhr5 (L、A、Guari
noおよびM、D、Summers、 J、Virol、、 60:215−2
23 (1986b); L、A、Guarino他、 J、Virol、、6
0:24−229 (1986) 、39に遺伝子の5−AUG下流7塩基対の
フレームに挿入したNeo−R遺伝子とを含む。このプラスミドは、DNAポリ
メラーゼエのクレノBIおよびBamHI部位で”Neo−Rをコード化するB
amHIフラグメント)することによりp39 CATQ” (L、A、Gua
rinoおよびM、D、Summers、 J、 Virol、、 57:56
3−471 (1986a)から誘導した。本発明の好ましい実施例によれば、
AcMNPV転写エンハンサ−エレメントh「5を使用することもできる。しか
しながら、本記載内容から得るところのある当業者は、バキュロウィルス前初期
遺伝子や遺伝子プロモータと他の転写エンハンサ−エレメントとを組み合わせて
もよいことは理解できよう。特に、少なくともり、A、Gua r i no、
M。
A、GonzalezおよびM、D、S umme r s。
J、Virol、、 60:224−229 (1986)に記載・特徴付けら
れているA c M N P V転写エンハンサ−エレメントhrl、hr2、
hr3、hr4は有効利用できる。
プラスミドp39E−Neoは、プラスミドp39E”Neoと同様に構成した
。しかしながら、p39E−Neoはhr5 (または他の)エンハンサ−を欠
いており、Hindm消化およびp39E”Neoの再リガーゼによって構成す
る。
プラスミドplE139Neoは、Neo−Rをコード化するBgllT−Ba
mHIフラグメントでBamHIを置換することによってp39CAT/IE−
1(L。
A、GuarinoおよびM、D、Summe r s。
J、 Virol、、 57:563−571 (1986a))から誘導した
。
プラスミドp51ONeoは、M、D、SummerAgricultural
ExperimentStation Bulletin No、 1555
゜Texas A&M University (1987)に記載された後期
転写ベクターであるpAc5100 (D、Pan1cali、A、Grzal
ecki■フラグメントを挿入することによって構成した。これによってβ−ガ
ラクトシダーゼ遺伝子はIEI翻訳開始部位下ff136塩基対部位のフレーム
に位置決めされ、工E1の最初の12個のアミノ酸とβ−ガラクトシダーゼフラ
グメントとを融合する。
プラスミドplEINFBは、β−ガラクトシダーゼをコード化するBglII
フラグメントをHincIIのIE1翻訳開始部位上流3つ塩基対に挿入した以
外はplEIFBの構成と同様の方法で構成した。このため、このプラスミドは
非融合β−ガラクトシダーゼ遺伝子産物をコード化する。
シラスミドp39E” FBは、Neo−R:7−ド配列のβ−ガラクトシダー
ゼコード配列を適所に有するようにしたこと以外はp39E”Neoと同様に構
成した。
プラスミドplE1tPAは、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)をコ
ード化するBamHIフラグメントをβ−ガラクトシダーゼの代わりにIEI翻
訳開始部位下流36塩基対に挿入した以外はplEIFBと同様に構成し、IE
Iコード配列からみてフレーム外にくるようにしている。このため、このプラス
ミドは非融合tPA遺伝子産物をコード化する。
さらに、本記載内容から得るところのある当業者は、他の異種遺伝子や他のバキ
ュロウィルス初期プロモータを使用して他のプラスミドを調製することも可能で
あることを理解できよう。
例■
安定形質転換昆虫細胞クローンの構成
本発明による安定形質転換昆虫細胞りa−ンを構成するだめに、鱗翅目昆虫細胞
系がらのクローン誘導体すなわちSr1を使用l−で上述した新規な遺伝子構成
を1つ以上含む安定した遺伝子変異型を産生じた。Sf9細胞を35mm培養皿
に約I X 106の密度で播種し、最低1時間放置して付着させた。培地を除
去し、M、D、5Texas Agricultural Experimen
t 5tation Bulletin No。
1555、Texas A&M University (1987)に記載の
方法を使用して、目的のタンパク質(例えばβ−ガラクトシダーゼ)をコード化
する異種DNAを含む2μgプラスミドと1μg plEINeo DNAとの
混合物で細胞を同時に導入した。
導入後、細胞を28℃で2時間保温し、洗浄し、10%ウシウシ血清(Haze
lton Re5earchProducts、 Inc、Lenexal K
ansas)および抗生物質(完全TNMFH)を補充したTNMFH培地CM
、D、S umme r sおよびG。
6:466−467 (1970))に添加した。細胞を28℃でさらに22時
間保温し、各培養皿について低細胞密度で継代培養1=、60mm培養皿で多数
の疎播種を行った。60mm培養皿の各々には約5X10’個の細胞を播種した
。これらを28℃でさらに24時間保温し、容器の培地を1 m g / m
lネオマイシン抗生物質0418(GIBCO+ Grand l5land。
New York)を含む新鮮な完全TNMFHと交換した。培養物を28℃で
1週間保温して培地を交換した後、この培養物を28℃でさらに1週間保温した
。培地を0418を含まない完全TNMFHと交換し、裸眼でもコロニーをはっ
きりと認めることができるようになるまで培養物を28℃で保温した。この時、
各コロニーを取り出し、分析用に十分な数の細胞が得られるまで各々増幅した。
一度増幅1.てしまうと、問題のクローンは28℃の完全TNMFH巾で着生培
養物または懸濁培養物として定期的に成長した。
例■
異種遺伝子の連続的発現に使用するプロモータの評価AcMNPV前初期および
後初期プロモータの一例としてIElおよび39にプロモータを挙げておく。し
、かじながら、本記載内容から得るところのある当業者は、他のバキュロウィル
ス前初期プロモータでも有効利用できることを理解できよう。これらのウィルス
プロモータの安定形質転換Sf9細胞で抗生物質耐性Neo−R遺伝子の連続的
な発現を促進する能力を確認した。
例Iで構成した様々なプラスミド(すなわちpIENeo、p39E−Neo、
p39”Neo、pIE139NeoSp51ONeoSp IEIFB、p
I E’1NFB、p39” FB、p IEI t PAS f 9) で細
胞培養物を同時に導入して洗浄し、28℃で24時間保温した。これらの細胞培
養物を継代培養し、同数の細胞を播種した24枚のプレート(直径60mm)に
した。各培養物からの12プレートでは新鮮なTNMFHに細胞を播種し、残り
の12プレートでは1 m g / m 1抗生物質G418を含有する新鮮な
TNMFHに細胞を播種した。
容器に最初に播種する細胞の数を決めるために、M、D。
SummersおよびG、E、Sm1th、A Manual of Meth
、ods for Baculovirus Vectors and In5
ectCell Cu1ture Procedures。
Texas Agricultural Experiment 5tatio
n Bulletin No。
1555、 Texas A&M Universf1’ (1987)に記載
されているような標準的なトリバンブルー排除染色法を使用して開始細胞懸濁物
の3倍標本の生菌数を測定した。続いて3倍プレートを制御処理細胞とG418
処理細胞について各々2日間隔と4日間隔で測定した。
導入に使用したプラスミドに関係なく、すべての細胞は抗生物質G418なしで
もほぼ同等の成長曲線をたどった。さらに、これらの成長曲線は導入していない
正常なSf9細胞に典型的な曲線であった。このようなことから、研究期間全体
にわたって重大な毒性を示したプラスミドはないことが分かった。抗生物質G4
18を添加した場合には、p51ONeoを使用して導入した細胞は生存できな
かった。この結果は、Neo−R遺伝子を極めて後期の多角体プロモータから発
現するためには、その前にこの細胞内には欠如している他の多数のウィルス遺伝
子を発現させておく必要があるという考え(L。
(1988))と一致する。一方、plEINeoまたはP39”NeoにPI
EIを加えたものを使用してSf9細胞を導入すると、多数の6418耐性細胞
が得られた。この結果から、IEプロモータまたは39にプロモータのいずれか
を使用してSf9細胞中にNeo−R遺伝子産物を連続的に発現させることがで
きるということが分かる。これらのプロモータおよび他のバキュロウィルス初期
プロモータを使用して、例えばβ−ガラクトシダーゼ、組織プラスミノーゲン活
性化因子、ヒトインターロイキン−2、ヒトβ−インターフェロンなどの異種遺
伝子産物も同様に発現できるということに注意されたい。また、ネオマイシンに
対する耐性をコード化する遺伝子に加えてハイグロマイシンBやメトトレキセー
トに対する耐性をコード化するような他の抗生物質耐性遺伝子も有効利用できる
ことに注意されたい。
さらに、上述の結果から、IEI遺伝子産物および代表的な転写エンハンサ−エ
レメントhr5 (L、A、GuarinoおよびM、D、S umme r
s、 J。
Virol、、 60:215−223 (1986b); L、A、Guar
ino、M、A、Gonzale2およびM、D、Summers、 J、Vi
rol。
、60 : 224−229 (1986))が39にプロモータからの連続的
な遺伝子発現におよぼす影響も確認した。IEIが欠如したp39E−Neoを
使用した導入によって得られたG418耐性細胞の数は最も少なかった。IEI
の存在するp39E−NeoまたはIElが欠如したp39E”Neoを使用し
て導入を行うと、得られるG418耐性細胞の数は多くなる。最大数が得られた
のは、lElおよびhr5の両方が存在している場合であった。この結果は、3
9にプロモータからの発現はIEI遺伝子産物によってtransで活性化され
、hr5によってcisで活性化されるという以前に確認されている一時的発現
アッセイ(L、A、GuarinVirol、、 60:215−223 (1
986b))の結果と一致する。おもしろいことに、IEIプロモータだけを使
用した場合とIEIとhr5との両方を含む39にプロモータを使用した場合と
ではほぼ同数の耐性細胞を得ることができた。これらの観察結果に基くと、IE
IプロモータのみであってもIEIとA c M N P V転写エンハンサ−
エレメントhr5との両方を含む39にプロモータであっても、異種遺伝子を連
続的に発現させ得る安定形質転換Sf9細胞変異型の産生用プロモータとして等
しく有効利用できる。さらに、hr5の他にAcMNPV転写エンハンサ−エレ
メントhrl、hr2、hr3、hr4も有効利用できることに注意されたい。
る安定形質転換変異型を産出するために、例Iのプラスミドを使用して以下のよ
うにSf9細胞を同時に導入した。すなわち、plEIFBとplEINeo、
plEINFBとplEINeo、またはp39E” FBとplElとpIE
INeoを使用したのである。導入後、G418耐性細胞を選択し、例I乃至■
において上述したようにコロニーを単離した。十分に単離されたコロニーを取り
出して増幅した。個々のクローンからの細胞質抽出物を調製し、β−ガラクトシ
ダーゼ活性検定を行った(表1)。β−ガラクトシダーゼ活性は、IE1’FB
またはIEINFBを使用して導入後に単離したクローンの1/2を越え、p3
9E” FBを使用して導入後に単離したクローンの1/3より大きい値が検出
された。
IEIFB2を使用した場合のクローンの活性が最も大きく、AC360−β−
ガラクトシダーゼまたはVL720βガラクシトシダーゼに24時間感染させた
Sf9細胞に一過的に発現した場合の約5〜15%であった。
Ac 360−β−ガラクトシダーゼやVL720β−ガラクトシダーゼは組換
えバキュロウィルスであり、β−ガラクトシダーゼ遺伝子は多角体プロモータに
よって一過的に発現する(Ac360−β−ガラクトシダーゼに関するM、D、
SummersおよびG、E、Smi tI Exporiment 5tat
ion Bulletin No、 1555. Texas A&MUniv
ersity (1987)や、V、A、Lu、 167:56−71 (19
88b)などを参照のこと)oさらに分析することで、正のIEIFBクローン
の3/4は培養中に最低29継代までβ−ガラクトシダーゼを連続して発現する
(表2)ということも分かった。表2において示すように、クローンIEIFB
2は55継代以上も連続してβ−ガラクトシダーゼを発現した。I E 1.
F B 5クローンはβ−ガラクトシダーゼ発現能を喪失しており、約20継代
後に組込プラスミドDNA配列が欠損した。これらの結果から、一般にIEIF
B細胞は約55継代後よりも3〜4I!代後の方が多くのβ−ガラクトシダーゼ
を発現するということが分かった。
しかしながら、発現レベルは継代数30付近で安定し、外来遺伝子の連続的な発
現は安定形質転換細胞系において達成できるということも証明できた。
表2 1!代によるβ−ガラクトシダーゼ活性への影響工EIFBi p4 0
.000
工EIFBi p31 0.000
工E工FB2 p4 0+479
工EIFB2 p2) 0+092
工E1FB2 p31 0.134
工EIFB2 p55 0.128
工E1FB4 p4 0.021
工EIFB4 p30 0.046
エEIFB5 p4 0.079
工E1FB5 p29 0.000
工EIFB7 p3 0.025
工E1FB? p29 0.004
形質転換したSf9細胞クローン中におけるβ−ガラクトシダーゼ関連ポリペプ
チドの存在を立証するために、この細胞をパルス標識し、デタージエント抽出し
、5DS−PAGEによって免疫沈降を分析した。以下に述べるplEIFB形
質転換クローン2.4.7の各々は特に見かけ上の分子量約120,000の免
疫反応性ポリペプチドを含んでいた。このポリペプチドは偽感染またはAcMN
PV感染Sf9細胞やIEIFB形質転換クローン1.5(クローン5は初期段
階では正であったが継代に伴って反転した(表2)ことに注意)には検出されな
かった。Ac360−β−ガラクトシダーゼによって発現した同様の組換え産物
を使用してこのポリペプチドを同時移動し、この時に多角体の最初の11個のア
ミノ酸をβ−ガラクトシダーゼに対応するフレームで融合(M、D、S umm
e r sおよびG、E、Smi th。
Experiment 5tation Bulletin No、 1555
. Texas A&M University (1987)) した。この
ように、ここに記載の手順で産生じたポリペプチドは特定の免疫活性、分子量、
酵素活性を基準にすると信頼できるIE】−β−ガラクトシダーゼ融合産物とな
った。
標識期間4時間で異なるSf9細胞形質転換株によって合成したβ−ガラクトシ
ダーゼの相対量を比較したところ、IEIFB2クローンが最も多量のβ−ガラ
クトシダーゼを産生ずるということが示された。平均的にみて、IEI融合構成
(IEIFB)は非融合IEI (IEINFB)構成よりも多量のβ−ガラク
トシダーゼを発現した。また、39に構成(39F B)の発現量はIE1構成
の場合の発現量よりも少なかった。他の安定形質転換細胞に比べ、一過的BEV
系でAc 360−β−ガラクトシダーゼに感染したSf9細胞において有意に
多くのβ−ガラクトシダーゼが標識された。したがって、4時間の標識期間では
感染細胞中で合成されるβ−ガラクトシダーゼの割合はもっと多くなる。不思議
なことに、4時間の標識期間では継代レベルの高い(P41)IEIFB2細胞
の方が継代レベルの低い(P8)同じ細胞よりも多くの放射性標識β−ガラクト
シダーゼを産生じた。
免疫蛍光検鏡を実施してIEIFB2細胞におけるβ−ガラクトシダーゼの細胞
内分布を調べた。正常Sf9細胞は染色されず、Sf9細胞に感染したVL72
0−β−ガラクトシダーゼは強い細胞質蛍光を呈した。反応はそれほど大きくは
ないが、IEIFB2でも同様の蛍光分布が観察された。位相検鏡によってIE
IFB2細胞の全体的な形態はSf9細胞の形態と極めて類似しているというこ
とが証明された。
ウェスタンブロッティング分析を行い、24時間、48時間、72時間の成長段
階で各クローンに蓄積したβ−ガラクトシダーゼの総量を調べた。この結果から
、感染から同じ時間経過後における安定形質転換細胞には一過的BEV感染細胞
にくらべてかなり少量のβ−ガラクトシダーゼしか存在しない(どの場合も感染
細胞抽出物の10分の1しかローディングできなかったことに注意)ということ
が分かった。いろいろな継代レベルでIEIFB2によって産生されるβ−ガラ
クトシダーゼの量と、一過性BEV360−β−ガラクトシダーゼ感染細胞から
の抽出物を連続希釈したものとを比較した。IEIFB2クローンで産生される
β−ガラクトシダーゼの量はplEIFB DNAを使用して導入したSf9細
胞で産生される量よりも多かったが、Ac360−β−ガラクトシダーゼ−退的
BEV系に感染したSf9細胞で感染後20〜24時間のあいだに産生される量
は極めて少なかった。各細胞型について4時間にわたって標識したβ−ガラクト
シダーゼの相対量は、β−ガラクトシダーゼバンドを除去し、ゲル切片を可溶化
し、放射能を測定することによって判定した。成長開始から48時間後、IEI
FB2細胞は、一過的BEV系の360−β−ガラクトシダーゼに48時間感染
させたSf9細胞に総β−ガラクトシダーゼ関連タンパク質の約0.1〜0.5
%を含有していた。P23からP55の範囲の様々な継代レベルにあるIEIF
B2にこれに近い量のβ−ガラクトシダーゼが検出された。最後に、免疫沈降お
よびウェスタンブロッティングの両方の結果から、一過的BEV感染細胞抽出物
のβ−ガラクトシダーゼ関連ポリペプチド含有量は、β−ガラクトシダーゼ産物
をそのまま使用した場合よりは少ないが、それでもかなり多いということが証明
された。このように、一過的BEV感染細胞は本発明による安定形質転換細胞よ
りもかなり多量のβ−ガラクトシダーゼを産生じ、一過的BEV系由来の産生物
は、感染後比較的速い時期(24時間)でも比較的多量のおそらく分解産物と思
われるものによって汚染さIEI−β−ガラクトシダーゼ構成で形質転換したS
f9細胞におけるβ−ガラクトシダーゼ発現物の遺伝子分析を実施し、外来遺伝
子(ここではβ−ガラクトシダーゼ)をコード化する異種DNA配列は宿主細胞
染色体に安定して組込まれることを証明した。Sf9細胞または様々なIEIF
Bクローンから全細胞DNAを抽出し、EcoRIで消化した。ゲル電気泳動、
ニトロセルロースフィルタへの送出、例I乃至■において上述したような放射性
標識plEIFBプローブによるフィルタの11イブリツド化によって消化を行
った。IEIFBクローン2.4.7から単離したDNAにはプラスミド特異配
列が検出されたが、Sf9細胞やIEIFBクローン1.5中には検出されなか
った。pIEIFBI異配列のコピー数は、IEIFBクローン4.7に比べて
IEIFB2からのDNAの方がかなり多く、プラスミド特異DNAに含まれる
量にほぼ等しかったが、IEIFB2よりはかなり少なかった。このように、プ
ラスミド特異DNAの相対量はクローンによって発現するβ−ガラクトシダーゼ
活性の相対レベルに対応していた。
上述の結果を見ると、PI3より前のいくつかの点でplEIFB関連配列が欠
如することによってIEIFB2(P4では正であったがP29では負:表2)
でもβ−ガラクトシダーゼ活性が失われることが分かる。反対に、IEIFB2
DNAはP55でも依然として多量のplEIFB関連配列を含んでおり、これ
らの配列はこのクローン内では安定に維持されるということが示された。全細胞
DNAのサザンプロットを見ると、plEIFBはIEIFBクローン2.4.
7に組込まれることが分かる。IEIFB7におけるプラスミド関連DNAは初
めのうちはオフサイズ制限フラグメントとして発生する。さらに、オフサイズ制
限フラグメントはオートラジオグラムの露光時間を長くすればIEIFB2やI
EIFB4のDNA中にも検出できる。しかしながら、後者の2つのクローンに
おけるハイブリッド形成パターンからを見ると、これらのクローンは組込んだプ
ラスミドDNAの縦列反復を含むことが分かる。最後に、IEIFB2からのD
NA中に検出された多重オフサイズ制限フラグメントを見ると、プラスミドはク
ローンの様々な部位に組込めることが分かる。
S1ヌクレアーゼ保護アツセイを行い、IEIFBクローンに組込まれたp I
E 1. F B関連配列は転写されるか否かを判定した。継代18の細胞か
ら全細胞RNAを抽出し、5″末端標識plEINeoおよびp I E 1.
FBフラグメントをプローブとして使用してS17ツビンクヲ行った。plE
INeoプローブの168塩基対フラグメントはRNAによってIEコFBクロ
ーンの各々から保護された状態となっていたが、非形質転換Sf9細胞から保護
したのはRNAではなかった。このことから、抗生物質耐性Neo−R遺伝子は
IEIFBクローンの各々に転写されるということが分かり、これらの遺伝子は
抗生物質G418の存在下で生存し得るということを確証できる。さらに、転写
は特にIEIプロモータ内で開始されるということも分かる。pIEIFBプロ
ーブの293塩基対フラグメントはRNAによってIEIFB2およびIEIF
B4から保護されていたが、非形質転換Sf9細胞やIEIFBI、IEIFB
5.1EIFB7から保護したのはRNAではなかった。
また、組込まれた配列は転写され、転写は特にIEIプロモータ内で開始される
ということも分かる。さらに、異なるIEIFBクローンで発現したRNAの相
対量はヌクレアーゼ保護の程度によって確認でき、産生されたβ−ガラクトシダ
ーゼ融合タンパク質の量と密接に対応していることが分かった。このことから、
様々なIEIFBクローンによって産生されたβ−ガラクトシダーゼの相対量に
おける差異は組込まれたプラスミドDNA配列の全転写レベルの差異によって左
右されるということ例1乃至■において詳細に説明した方法を使用して、安定形
質転換変異型を構成した。この変異型はヒトプラスミノーゲン活性化因子(tP
A)を連続的に発現するものである。例■と同じような方法で、pIEltPA
およびpIEINeoでSf9細胞を同時に導入した。
導入後、例!乃至■において上述したように、G418耐性細胞を選択してコロ
ニーを単離した。十分に単離されたコロニーを取り出して増幅した。例■と同様
に、形質転換Sf9細胞クローン中のtPA関連ポリペプチドの存在を確認する
ために、細胞をパルス標識し、デタージェント抽出し、5DS−PAGEによっ
て免疫沈降を分析した。いくつかのクローンは、免疫活性および分子量を判定の
基準として信頼できるtPAと同一のポリペプチドを発現した。pIE1tPA
形質転換クローンの発現活性は、941− t PAで24時間感染させたSf
9細胞の発現活性よりもかなり小さかった。941−tPAは、一過的BEV系
において多角体プロモータがtPA遺伝子の発現を促進する組換えバキュロウィ
ルスである。(D、L、JarvosおよびM、D、Summers、Mo1.
Ce11. Biol、、 9:214−223 (1989)参照のこと。
)安定形質転換細胞系によるtPA発現量はBEV系による発現量よりもかなり
少なく、両系のtPA分泌量は実質的に同一であった。有意なことに、安定形質
細胞系において発現したtPAの殆どが分泌され、形質転換細胞は新たに合成し
たタンパク質を変化させずに維持できるということが示された。一方、外来遺伝
子産物を処理する細胞能力に悪影響を及ぼす後期ウィルス作用のため、BEV系
によって発現したtPAは極めてわずかしか分泌されなかった。
鯉!
前初期転移ベクター(IETV)の詳細な説明図2は前初期転移ベクター(p
I ETV)を示す図である。p I ETVはAcNPVDNAのEC0RI
フラグメントから構成される。0は構成中に破壊される部位を示す。矢印は図示
の遺伝子の転写方向を示す。矢印の先端はポリアデニル化部位を示す。斜線を付
したブロックは多重クローニング部位の配列(図2の下に示す配列)を示す。
このプラスミドは、Eco RV部位において逆配向テ位置スるバキュロウィル
スIE1およびIEN遺伝子からのプロモータを含有する。これは多角体翻訳開
始部位(図2)の約1oobp上流に位置している。E、coli 1ac Z
遺伝子のクローンコピーは活性β−ガラクトシダーゼを酵素的にコード化するも
のだが、このコピーをIENプロモータの3′直後に挿入する。IENプロモー
タは前初期類に属するので、このプラスミドは、組換えバキュロウィルスに組込
むと感染の前初期相において非感染昆虫細胞でβ−ガラクトシダーゼを発現する
。
β−ガラクトシダーゼを発現した昆虫細胞形質転換株すなわちプラスミドDNA
配列を含む組換えウィルスは、色素原基質で保温した時に青色となるため迅速か
つ簡単に同定することができる。IEN−β−ガラクトシダーゼ遺伝子は3′側
でポリアデニル化部位および通常は多角体プロモータの5゛部位に見られる非コ
ード配列と隣接している。IEN−β−ガラクトシダーゼ遺伝子の他方の側面は
、逆起向で位置しているIEIプロモータである。IEI翻訳開始コドンの第1
ヌクレオチドの直後に多重クローニング部位(MCS)を挿入する。MCSは、
外来遺伝子を挿入するための固有制限エンドヌクレアーゼ部位をいくつか含む。
lac Z遺伝子と同様、外来遺伝子挿入物は非感染昆虫細胞に発現し、組換え
ウィルスに組込むとウィルス感染の前初期相において発現する。MC3の3′側
の配列は、IEIポリアデニル化部位を含み、その後ろに多角体プロモータ、ま
ったく変化していない多角体コード配列、通常は多角体遺伝子の3゛部位に見ら
れる3−非コード配列が続いている。
以下に示す3つの理由のため、2つの初期プロモータと隣接する配列が特異的に
含まれる。
(1)ポリアデニル化部位は転写物を処理するための信号を出力する。
(2)他の非コード配列は、相同的組換えによってプラスミド配列をウィルスゲ
ノムに挿入できる野生型バキュロウィルスDNAの多角体遺伝子座にプラスミド
DNAの目標をおいている。
多角体プロモータおよび多角体コード配列の両方を含むため、組換えウィルスに
よって吸蔵子孫ウィルスを産生ずることができる。このような特徴から、非吸蔵
組換えウィルスに比べて吸蔵ウィルスはin vivoで感染しやすく、周囲の
非活性状態に対する耐性も大きいので、組換え物を昆虫感染用として理想的なも
のにすることができる。
図3は、2つの異なる方法で前初期転移ベクタープラスミドDNA (p I
ETV)を使用した形質転換昆虫細胞クローンおよび組換えバキュロウィルスの
いずれかの生成を示す図である。
この改良されたプラスミドベクターを使用して昆虫細胞形質転換株や組換えバキ
ュロウィルスを産生ずることができる。このベクターによって、非感染昆虫細胞
または感染の前初期感染相のあいだは昆虫細胞や昆虫に外来遺伝子を発現させる
ことができる。この改良されたプラスミドは、組換えウィルス全体で目的の形質
転換細胞クローンを迅速かつ簡単に同定するための標識遺伝子を含む。このベク
ターは、発現させたい外来遺伝子の挿入を容易にするための多重クローニング部
位も含む。
これらのベクターを使用して構成された組換えウィルスは、吸蔵子孫ウィルスを
産生ずる。この能力は他の方法で計画した組換えバキュロウィルスには見られな
いも改良されたベクターから産生じた組換えウィルスは多角vivoにおける感
染性が高く周囲の非活性状態に対する耐性を有する吸蔵子孫を産生ずることがで
きる。このような性質は、駆虫剤を含む外来遺伝子産物を昆虫に発現させる際に
は特に重要なものである。
図3において示すように、改良されたプラスミドベクター(p I ETV−1
)によって、形質転換昆虫細胞クローンまたは組換えバキュロウィルスに所望の
遺伝子を発現させることができる。
1、2μgプラスミドp I ETV−IDNAと1μg pIEl−NEOD
NAとを同時にSf9細胞中に導入。細胞を一晩放置して修復し、低密度で播種
。
2、 G418を1μg/ml含有する培地でNEO遺伝遺伝子含泡細胞択。G
418含有培地で2週問おいた後、個々のクローンを取り出して24のプレート
ウェルの各ウェルに転移。
3、ウェルにX−galを添加。青色になったウェルにはNEO遺伝子およびI
EN−β−ガラクトシダーゼ遺伝子を組込んだ細胞が含まれる。NEO陽性かつ
β−ガラクトシダーゼ陽性の形質転換株は、I ETV構成の一部としてβ−ガ
ラクトシダーゼと一緒に導入した目的の遺伝子の構成的遺伝子発現性を有する。
選択した目的の遺伝子を必要量産生し、遺伝子発現およびタンパク質生成の当業
者によって周知の標準的な技術を使用して単離。
上述したステップは、例■および■で述べたNEO選択物で細胞系を産生ずる方
法と基本的に同じである。
簡単に言えば、組換えバキュロウィルスは以下のような方法で産生ずる。(詳細
な説明については例■を参照のこと。)
1、2μgプラスミドDNA (p I ETV−1)と1μgバキュロウィル
スDNAとを同時にSF9細胞に導入。3〜5日後に培地を収集して不純物を除
去し、溶菌斑アッセイによってウィルスクローンを単離。
2、ウィルス生成。
3、X−gal含有アガロース・オーバーレイによって青色溶菌斑(組換えウィ
ルス)を同定。
4、 組換えウィルス単離。感染後の早い段階で目的の遺伝子を発現する能力に
ついて個々の単離物を試験。
この単離物は吸蔵陽性である。
バキュロウィルスベクターおよびバキュロウィルスDNAの構成、特徴付け、単
離、精製のための方法および昆虫細胞培養手順は当業者によって周知のものを使
用し、for Baculovirus Vectors and In5ec
t Ce1l Cu1ture Procedures、(Summers、
M、D、 およびG、E、Sm1th、TAES BulletinNo、 1
555. 1988)に示されている。相同的組換え、溶菌比選択、精製、増殖
の手順および導入プロトコルは当業者によって周知のものを使用(同上)する。
細菌形質転換、制限マツピングによるスクリーニング、抽出、細菌形質転換ベク
ターの構成、細菌プラスミドDNAの精製および他の標準的な分子生化学的手順
は、標準的な組換えDNA技術(Maniatis他、M。
1ecular cloning:A 1aboratory manual、
Co1d Spring Harbor Press、Co1d Spring
Harbor、 NY (1982))を使用して完成させる。
標準的な組換え手順を使用して組換えプラスミドを構成(Maniatis他、
1982)L、さらに組換えバキュロウィルス菌株を生成して増殖(Summ
erSおよびSm1th、 1987)させる。
一般に、組換えバキュロウィルスは、野生型バキュロウィルスDNAとβ−ガラ
クトシダーゼ遺伝子含有転移ベクタープラスミドDNAとでSf9細胞を同時に
導入することによって得られる。β−ガラクトシダーゼ遺伝子を含む組換えバキ
ュロウィルスは青色溶菌比を産生じ、標準的な溶菌比アッセイ(Summers
およびSm1th、 1987)で簡単に単離できるので、次のステップでは青
色ウィルス溶菌比を選択する。ウィルスの青色溶菌比を同定したら組換えバキュ
ロウィルスを単離精製し、当業者によって周知の方法で増殖させる。
IEN遺伝子の初期プロモータに隣接するβ−ガラクトシダーゼ遺伝子のクロー
ニングについて簡単に述べる。
このバキュロウィルス転移ベクターは、IE1遺伝子の初期プロモータを含有す
ることに加えて、多角体遺伝子座で相同的組換えによってウィルス組換え物を産
生ずるために必要な、ウィルスと側面を接する配列を含む。9MN1871由来
のSmal−Pstlフラグメント(Shapira他、Gene 25ニア1
−82(1983))をIE1遺伝子の初期プロモータに対する転移ベクター3
′にクローンする。このpMN1871Smal−Pstlフラグメントは、β
−ガラクトシダーゼ遺伝子をコード化(アミノ酸9から開始して自然終結部位ま
で進行)する配列を含む。
相同的組換えおよび標準的な溶菌比アッセイ手順を含む選択方法の詳細は当業者
間で周知のものだが、これらについてここで簡単に説明しておく。実験にはI
PLB−Sf21 AE細胞系のSf9クローンを使用する(Spodopte
rs frugiperds: Vaughn他、 In Vitro 13:
213−217 (1977)から誘導)。個々のSf9細胞培養物を野生型バ
キュロウィルスDNAとIETV(IEl−β−ガラクトシダーゼ)細胞プラス
ミドDNAとで同時に導入する。
導入後約5日日に成長培地を収集して不純物を除去し、新鮮なSf9細胞単層の
溶菌比アッセイに使用する。添加したIEI配列によってβ−ガラクトシダーゼ
活性が損なわれることはないと仮定すると、プラスミドのβ−ガラクトシダーゼ
部分は酵素的活性を維持する。色素原基質rx−gall (Promega−
Biotech)はβ−ガラクトシダーゼと反応させると青色に変色するのだが
、溶菌比アッセイの際にこの基質をアガロース・オーバーレイに添加する。組換
えウィルス溶菌比は、この青色を基準に同定する。青色溶菌比を単離し、溶菌比
を精製し、Sf9細胞において活動ウィルスストックを21整し、標準的な方法
(Step G: SummerSおよびSm1th、TAES Bull、
1555 (1987)を使用して保存する。
例■
IENプロモータ制御下でのβ−ガラクトシダーゼのクローニングおよびIEI
プロモータの制御下でのβ−グルコシダーゼのクローニング
以下に述べるp I ETV構成は2種類の異なる遺伝子の発現試験に有益であ
る。例えば、細胞β−グルコシダーゼ(GUS)はp I ETVのpst1部
位にクローンできる。GUS遺伝子をIEIプロモータで直接制御する。GUS
はその発現を色素原基質を使用して簡単にモニタリングできるという点でβ−ガ
ラクトシダーゼと類似している。したがって、別の試験遺伝子としてGUSを使
用する。ウィルス組換え体や安定細胞系は上述したように産生ずることができる
。このため、β−ガラクトシダーゼの発現はIENプロモータによって制御され
、GUSの発現はIEIプロモータによって制御される。
例X
IENプロモータ制御下でのβ−ガラクトシダーゼのクローニングおよびIEI
プロモータ制御下での組織プラスミノーゲン活性化因子のクローニング実質的に
どんな目的遺伝子でも1)I ETVベクターのIEIプロモータによって制御
することができる。遺伝子すなわち目的遺伝子によって研究者らが特異的な関連
態様を研究できるような発現に必要な内容に基づいて目的遺伝子を選択する。例
えば、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)はp I ETVベクターに
クローンすることができる。組換えウィルスの産生や形質転換細胞系の生成のた
めにβ−ガラクトシダーゼ含有細胞を選択する。選択の際には、上述したような
β−ガラクトシダ−ゼ標識系を利用する。タンパク質自体の処理を研究する上で
tPAは特に関心が持たれている。本願発明者らは、この実験の結果は安定細胞
においてIEIの制御下のtPAを研究して得られた結果と似ているのではない
かと考えている。IEIの制御下の安定細胞系において、tPAは効率良く処理
できる。しかしながら、多角体制御下の非感染細胞ではtPAの発現および処理
は最適なものとはならない。
***
以上、本発明による構成および方法を好ましい実施例について述べてきたが、本
発明の概念、趣旨および範囲を逸脱することなく、上述した構成、方法、これら
の方法のステップや時間的順序などについて様々な変更や修正が可能であること
は当業者によって容易に理解できよう。例えば、化学的および生化学的に関連の
ある作用物質を上述した作用物質に置き換えても同様の結果を得ることができる
。上述した例で概略的に示した方法は、目的遺伝子を連続的に継続して発現する
安定形質転換細胞系を産生ずる方法である。これらの例は、形質転換昆虫細胞ク
ローンまたは組換えバキュロウィルスの生成を可能にする新規なベクターについ
て詳細に説明したものである。本発明は、長期間または一過的に、ヒト、動物、
植物のタンパク質産生の可能性を生むものである。これと等価のものや修正して
得られるものなどは、添付の請求の範囲に規定される本発明の趣旨、範囲および
概念に包含されることは当業者によって理解できよう。
浄書(内容に変更なし)
E■〔−1
手 続 補 正 書
平成 5年 4月/2日1
Claims (20)
- 1.以下の構成が、適当な読み取り枠部分を残して左から右方向へ配列された、 バキュロウイルス転移ベクター: a)バキュロウイルス初期遺伝子由来の第1のプロモータ領域を包含するDNA 領域; b)前記第1のプロモータ領域と反対方向に置かれたバキュロウイルス初期遺伝 子由来の第2のプロモータ領域を包含するDNA領域; c)所望の蛋白質をコードするDNA配列を挿入し得るクローニング制限部位を 包含するDNA領域。
- 2.前記第1のプロモータ領域をコードするDNA領域部位の上流部位でかつ枠 内に位置する選択可能なマーカー遺伝子をさらにコードするDNA領域を含み、 前記第1のプロモータ領域が前記マーカー遺伝子の発現を指令する、請求の範囲 第1項に記載のバキュロウイルス転移ベクター。
- 3.前記クローニング制限部位が、エレメントbの前記第2のプロモータ領域の 1番目のヌクレオチド部位の下流部位でかつ枠内に位置するマルチクローニング カセット配列を含んでなる、請求の範囲第1項に記載のバキュロウイルス転移ベ クター。
- 4.前記クローニング制限部位でかつ枠内で、前記第2のプロモータ領域部位と ともに位置し、所望の蛋白質をコードするDNA配列をさらに包含し、それによ って前記第2のプロモータ領域が、前記所望の蛋白質の発現を指令する、請求の 範囲第1項に記載のバキュロウイルス転移ベクター。
- 5.前記選択可能なマーカー遺伝子が、ベータガラクトシダーゼあるいはベータ ーグルクロニダーゼもしくはクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ をコードするものである、請求の範囲第2項に記載のバキュロウイルス転移ベク ター。
- 6.前記所望の遺伝子が、真核細胞あるいは前核細胞源由来のものである、請求 の範囲第4項に記載のバキュロウイルス転移ベクター。
- 7.前記第1あるいは第2のプロモータ領域が、バキュロウイルス前初期遺伝子 に由来するものである、請求の範囲第1項に記載のバキュロウイルス転移ベクタ ー。
- 8.前記第1あるいは第2のプロモータ領域が、バキュロウイルス前初期遺伝子 IE1あるいはIENに由来するものである、請求の範囲第1項に記載のバキュ ロウイルス転移ベクター。
- 9.前記第1あるいは第2のプロモータ領域が、バキュロウイルス39Kプロモ ータあるいはHindIII−Kフラグメント後初期遺伝子と組み合わせた前初 期遺伝子に由来するものである、請求の範囲第7項に記載のバキュロウイルス転 移ベクター。
- 10.前記第1あるいは第2のプロモータ領域が、hr5エンハンサーをさらに 含んでなる、請求の範囲第1項に記載のバキュロウイルス転移ベクター。
- 11.前記第1あるいは第2のプロモータ領域が、Autographa ca lifornioa NPV,Trichoplusia ni NPV,Ra chiplusia ou NPV,Orgyia psuedosugata NPV,Bombyx nori NPV,Heliothis zea N PV,Spodoptera exiguaNPVもしくはGalleria mellonella NPVから選択される複数のウイルスDNAに由来する ものである、請求の範囲第1項に記載のバキュロウイルス転移ベクター。
- 12.請求の範囲第1項に記載のバキュロウイルス転移ベクターと、クローニン グ制限部位に位置する所望の蛋白質をコードするDNA配列を包含する、形質転 換された昆虫細胞クローン。
- 13.前記クローンが、安定形質転換された昆虫細胞クローンである、請求の範 囲第12項に記載の形質転換された昆虫細胞クローン。
- 14.前記クローンが、鱗翅類(Lepidopteran)昆虫細胞クローン である、請求の範囲第12項に記載の形質転換された昆虫細胞クローン。
- 15.前記クローンが、Lepidopteran虫Spodoterafru giperda,Bombyx mori,Heliothis viresc ens,Heliothis zea,Mamestra brassicas ,Estigmene acreもしくはTrichoplusia niに由 来するものである、請求の範囲第14項に記載の形質転換された細胞クローン。
- 16.前記クローンが、細胞Sf9に由来するものである、請求の範囲第15項 に記載の形質転換された細胞クローン。
- 17.以下の構成が、適当な読み取り枠部分を残して左から右方向へ配列された 、バキュロウイルス転移ベクター: a)バキュロウイルス非特異遺伝子部位の5′末端ブランキング配列をコードす るバキュロウイルスのウイルスDNA配列; b)バキュロウイルス初期遺伝子由来の第1のプロモータ領域を包含するDNA 領域; c)前記第1のプロモータ領域と反対方向に置かれたバキュロウイルス初期遺伝 子由来の第2のプロモータ領域を包含するDNA領域; d)所望の蛋白質をコードするDNA配列を挿入可能なクローニング制限部位を 包含するDNA領域:e)ポリヘドリンプロモータを有するポリヘドリン遺伝子 をコードするDNA領域;およびf)バキュロウイルス非特性遺伝子部位の3′ 末端ブランキング配列をコードするバキュロウイルスのウイルスDNA配列。
- 18.前記クローニング制限部位でかつ枠内で前記第2のプロモータ領域部位と ともに位置する所望の蛋白質をコードするDNA配列をさらに包含し、それによ って前記第2のプロモータ領域が、前記所望の蛋白質の発現を指令する、請求の 範囲第17項に記載のバキュロウイルス転移ベクター。
- 19.請求の範囲第17項に記載のバキュロウイルス転移ベクターと前記クロー ニング制限部位に位置して所望の蛋白質をコードするDNA配列を含んでなる、 組換えバキュロウイルス。
- 20.安定に核導入された、もしくは適当な読み取り枠部分を残して左から右方 向へ以下の構成が配列された、組換えバキュロウイルス転移ベクターによって一 時的に感染させた、鱗翅類昆虫細胞を含んでなる、組換えバキュロウイルス発現 系: a)バキュロウイルス非特異遺伝子部位の5′末端ブランキング配列をコードす るバキュロウイルスのウイルスDNA配列; b)バキュロウイルス初期遺伝子由来の第1のプロモータ領域を包含するDNA 領域; c)前記第1のプロモータ領域と反対方向に置かれたバキュロウイルス初期遺伝 子由来の第2のプロモータ領域を包含するDNA領域; d)所望の蛋白質をコードするcDAN配列を挿入可能なクローニング制限部位 を包含するDNA領域;e)前記クローニング制限部位に挿入される所望の蛋白 質をコードするDNA領域; f)ポリヘドリンプロモータを有するポリヘドリン遺伝子をコードするDNA領 域;およびg)バキュロウイルス非特異遺伝子部位の3′末端フランキング配列 をコードするバキュロウイルスのウイルスDNA配列。
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