JPH0649849U - 自動変速機のパーキング機構 - Google Patents
自動変速機のパーキング機構Info
- Publication number
- JPH0649849U JPH0649849U JP9024092U JP9024092U JPH0649849U JP H0649849 U JPH0649849 U JP H0649849U JP 9024092 U JP9024092 U JP 9024092U JP 9024092 U JP9024092 U JP 9024092U JP H0649849 U JPH0649849 U JP H0649849U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parking
- parking gear
- gear
- pawl
- pole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パーキングポールの爪角部のパーキングギア
との衝突による摩耗をなくする。 【構成】 パーキングポール10の爪11のパーキング
ギア2に対向する先端面が弧面12とされ、その角部を
結ぶ直線Lよりも突出するように形成されている。そし
て角部において、弧面12は小弧面13a、13bで両
側壁14、15に連なっている。 パーキングポールが
回転中のパーキングギア方向に付勢されたとき、パーキ
ングギアの外周面で規定されるギア回転面R内へ爪11
が進入するとき、まず弧面12がパーキングギアと接触
する。これにより、車両の走行中、運転者が誤ってセレ
クトレバーをパーキングレンジへ操作した場合にも、パ
ーキングポールの爪の角部がパーキングギアと衝突を繰
り返して摩耗したり欠けたりすることがない。
との衝突による摩耗をなくする。 【構成】 パーキングポール10の爪11のパーキング
ギア2に対向する先端面が弧面12とされ、その角部を
結ぶ直線Lよりも突出するように形成されている。そし
て角部において、弧面12は小弧面13a、13bで両
側壁14、15に連なっている。 パーキングポールが
回転中のパーキングギア方向に付勢されたとき、パーキ
ングギアの外周面で規定されるギア回転面R内へ爪11
が進入するとき、まず弧面12がパーキングギアと接触
する。これにより、車両の走行中、運転者が誤ってセレ
クトレバーをパーキングレンジへ操作した場合にも、パ
ーキングポールの爪の角部がパーキングギアと衝突を繰
り返して摩耗したり欠けたりすることがない。
Description
【0001】
本考案は車両用自動変速機のパーキング機構に関する。
【0002】
従来のこの種パーキング機構として、例えば実開平2−42864号公報に開 示されたようなものがある。 これは、図3に示すように、自動変速機の回転主軸1などに設けられたパーキ ングギア2近傍に爪4を備えるパーキングポール3を配設し、運転者が操作する セレクトレバーと対応して作動するカム6によりパーキングポール3を回動付勢 してその爪4をパーキングギア2と係合させ、回転主軸1を固定するようにして いる。 ここで、パーキングポールの爪4の先端面5はパーキングギア2と係合した際 パーキングギアに底突きしないように、パーキングギア2の歯底と間隙を設けて 平面あるいは凹面とされている。
【0003】
しかしながら、このようなパーキング機構においては、その自動変速機が搭載 された車両の走行中、運転者が誤ってセレクトレバーをパーキングレンジへ操作 した場合や、あるいは車両の走行停止直前にパーキングレンジにセレクトレバー を投入したとき、上記のようにパーキングポールの爪の先端面が平面あるいは凹 面となっているため、まだ回転中のパーキングギアは必然的に爪の角部と衝突す ることになる。この干渉により、パーキングポールの爪の角部に摩耗や、欠けが 発生して、円滑な作動が損なわれるという問題がある。 したがって本考案は、上記従来の問題点に鑑み、パーキングポールの爪角部の パーキングギアとの干渉が軽減され、耐久性信頼性の向上した自動変速機のパー キング機構を提供することを目的とする。
【0004】
このため本考案は、自動変速機の回転軸に設けられたパーキングギアと、回動 可能に設けられ、パーキングギア方向に回動されたときこのパーキングギアと係 合可能の爪を備えるパーキングポールとを有し、前記爪のパーキングギアに対向 する先端面がそのパーキングギア方向に突とされているものとした。
【0005】
パーキングポールの爪の先端面がパーキングギア方向に突とされているため、 パーキングポールが回転中のパーキングギア方向に付勢されたときには、まず爪 先端の突出面がパーキングギアと接触する。これにより、爪の角部がパーキング ギアと衝突を繰り返すことが防止される。
【0006】
図1および図2は本考案の実施例を示す。 自動変速機の回転主軸1に外周に歯2aを備えるパーキングギア2が固定的に 設けられている。このパーキングギアの歯2aに対向する爪11を備えるパーキ ングポール10が回動可能に配設されている。 パーキングポール10は、運転者が操作する図示しないセレクトレバーと対応 して作動するカム16により、セレクトレバーをパーキングレンジへ操作したと きにパーキングギア2に向かって回動付勢され、その爪11がパーキングギアの 歯2aと係合する。パーキングレンジ以外のレンジにあるときは、パーキングポ ール10はスプリング7により、爪11がパーキングギア2から離間する方向に 付勢されている。 なお、この実施例においては、カム16は回転主軸1の軸と同方向に変位して パーキングポール10を回動させるようになっている。
【0007】 パーキングポールの爪11は、とくに図2の拡大断面図に示すように、そのパ ーキングギア2に対向する先端面が弧面12とされ、その角部を結ぶ直線Lより も突出するように形成されている。そして角部において、弧面12は小弧面13 a、13bで両側壁14、15に連なっている。 パーキングポールの爪11の突出量は、パーキングポール10がカム16によ りパーキングギア2に向かって最大量回動されたとき、先端弧面12がパーキン グギア2の歯底に当接しないように設定される。
【0008】 上記構成になる実施例は、セレクトレバーをパーキングレンジへ操作すること によりパーキングポールの爪がパーキングギアの歯と係合して、回転主軸が回転 するのを拘束し、車両の停車状態を確実なものにする。 そして、パーキングポールの爪11の先端面が弧面12とされて突出している から、パーキングポール10が回転中のパーキングギア2方向に付勢されたとき 、パーキングギアの外周面で規定されるギア回転面R内への爪11の進入過程に おいて、まず弧面12がパーキングギア2と接触することになる。この際、弧面 12が滑らかであるから両者はスムースに辷りながらパーキングポール10が押 し戻されることになる。
【0009】 このため、車両の走行中、運転者が誤ってセレクトレバーをパーキングレンジ へ操作した場合、あるいは車両の走行停止直前にパーキングレンジにセレクトレ バーを投入した場合でも、パーキングポールの爪の角部がパーキングギアと衝突 を繰り返して摩耗したり欠けたりすることがない。 なお、図示実施例ではパーキングポールの爪の先端面を弧面としたが、これに 限定されることなく、例えば山形の頂部を突出させた傾斜平面とすることもでき る。 また、パーキングポールを回動させるカムも、従来例と同様に回転主軸に垂直 の面内で変位するものとしてもよい。
【0010】
以上のとおり、本考案はパーキングギアとこれに係合可能の爪を備えるパーキ ングポールとを有する自動変速機のパーキング機構において、爪のパーキングギ アに対向する先端面をそのパーキングギア方向に突出するものとしたから、車両 の走行中、運転者が誤ってセレクトレバーをパーキングレンジへ操作したり、あ るいは車両の走行停止直前にパーキングレンジにセレクトレバーを投入した場合 でも、まず爪先端の突出面がパーキングギアと接触する。これにより、爪の角部 がパーキングギアと衝突を繰り返して摩耗したり欠けたりすることがないという 効果を有する。
【図1】本考案の実施例を示す図である。
【図2】図1におけるA部の詳細を示す拡大断面図であ
る。
る。
【図3】従来例を示す図である。
【符号の説明】 1 回転主軸 2 パーキングギア 2a 歯 3 パーキングポール 4 爪 5 先端面 6 カム 7 スプリング 10 パーキングポール 11 爪 12 弧面 13a、13b 小弧面 14、15 側壁 16 カム R ギア回転面
Claims (1)
- 【請求項1】 自動変速機の回転軸に設けられたパーキ
ングギアと、 回動可能に設けられ、前記パーキングギア方向に回動さ
れたとき該パーキングギアと係合可能の爪を備えるパー
キングポールとを有し、 前記爪の前記パーキングギアに対向する先端面が前記パ
ーキングギア方向に突とされていることを特徴とする自
動変速機のパーキング機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9024092U JPH0649849U (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 自動変速機のパーキング機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9024092U JPH0649849U (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 自動変速機のパーキング機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649849U true JPH0649849U (ja) | 1994-07-08 |
Family
ID=13992975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9024092U Pending JPH0649849U (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 自動変速機のパーキング機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649849U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007326438A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Jatco Ltd | 自動変速機のパーキング構造 |
WO2008099273A1 (en) | 2007-02-16 | 2008-08-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Parking mechanism of automatic transmission |
JP2009280178A (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Toyota Motor Corp | パーキングポール、パーキング装置、及びハイブリッド車両 |
JP2017001157A (ja) * | 2015-06-15 | 2017-01-05 | 株式会社永木精機 | 操作レバーのロック構造 |
US10816093B2 (en) | 2018-02-28 | 2020-10-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Parking lock mechanism |
-
1992
- 1992-12-08 JP JP9024092U patent/JPH0649849U/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007326438A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Jatco Ltd | 自動変速機のパーキング構造 |
WO2008099273A1 (en) | 2007-02-16 | 2008-08-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Parking mechanism of automatic transmission |
DE112008000433T5 (de) | 2007-02-16 | 2009-12-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi | Parkmechanismus eines Automatikgetriebes |
DE112008000433B4 (de) * | 2007-02-16 | 2011-09-15 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Parkmechanismus eines Automatikgetriebes |
JP2009280178A (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Toyota Motor Corp | パーキングポール、パーキング装置、及びハイブリッド車両 |
JP2017001157A (ja) * | 2015-06-15 | 2017-01-05 | 株式会社永木精機 | 操作レバーのロック構造 |
US10816093B2 (en) | 2018-02-28 | 2020-10-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Parking lock mechanism |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000229 |