JP2568934B2 - ワンウェイクラッチ - Google Patents

ワンウェイクラッチ

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JP2568934B2
JP2568934B2 JP2190575A JP19057590A JP2568934B2 JP 2568934 B2 JP2568934 B2 JP 2568934B2 JP 2190575 A JP2190575 A JP 2190575A JP 19057590 A JP19057590 A JP 19057590A JP 2568934 B2 JP2568934 B2 JP 2568934B2
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JP
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way clutch
claw
coil spring
peripheral wall
driving body
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照明 今井
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転伝達装置に組み込むワンウェイクラッ
チに関する。
〔従来技術〕
従来ワンウェイクラッチには、第10図のようにカップ
7の内周にスプリング8を圧接するスプリング式ワンウ
ェイクラッチや、第11図のようにカップ7の内周のラチ
エット係合側に一対のラチエット爪9側を係合するラチ
エット式ワンウェイクラッチや、実開昭63−35692号公
報のようにラチエット歯に環状の爪ばねで付勢された伝
動爪を係合するラチエット式ワンウェイクラッチが知ら
れている。
一般にワンウェイクラッチに要求される主な機能は、
1)保持トルクが大きい。2)空転トルクが小さい。
3)ノイズが出ない。4)安価である等である。
しかし、上記第10図の従来技術では1)の保持トルク
を大きくするとスプリング8の線径が太く、又はカップ
との圧入しろを大きくすることになり、空転トルクが大
きくなって上記1)と2)が相反する機能となる。
上記第11図及び実開昭63−35692号公報のラチエット
式ワンウェイクラッチでは、ラチエット及び伝動爪が常
時ラチエット歯との係合方向に付勢されているから、ノ
イズは避けられず、空転トルクも大きい等の欠点があ
る。
〔発明の目的〕
本発明は上記欠点に鑑み、保持トルクが大きく、空転
トルクが小さく、ノイズがなく、安価である等ワンウェ
イクラッチに要求される主な機能が満足出来るワンウェ
イクラッチを提案することである。
〔発明の構成〕
本発明のワンウェイクラッチは、駆動体と従動体との
一方に凹部、他方にこの凹部に嵌合する凸部を形成し、
上記凹部の内側の環状周壁には、環状歯部を設け、上記
凸部には、上記環状歯部に係合する位置と係合しない位
置との間を回動可能な爪を配置し、上記凸部には上記凹
部の上記環状周壁に接触するコイルバネを嵌合し、上記
コイルバネの一端には上記爪に形成された溝に遊嵌され
る折曲部を設けている。
〔実施例〕
以下、図示の一実施例で本発明を説明する。ワンウェ
イクラッチは第1図から第7図で内側の回転体を駆動体
1とし、外側の回転体を従動体2とすると、第1図から
第5図で駆動体1は鍔部1aの一側に大小の凸部1b、1cが
設けられ、他側に歯車1dが形成されると共に中心に軸孔
1eと軸筒孔1fが形成されている。凸部1b、1cには円弧a
とV字状の斜面bと水平面cとからなる切欠部1gが形成
されている。切欠部1gには爪3が落し込まれている。
従動体2は第1図から第3図、第6図、第7図のよう
にカップ状に形成されて凹部2aに環状周壁2bと、複数の
凹溝からなる環状歯部2cと軸筒部2dが設けられ、外周に
歯部2eが設けられている。
爪3は底面に円弧部3aが形成されると共に四半円部3b
と、一側に伸びた爪部3cで形成されて四半円部3bに溝3d
が形成されている。
駆動体1の小径凸部1cと爪3の四半円部3bの外周には
細い線径のコイルバネ4が嵌められるように組み合わさ
れて外周は従動体2の環状周壁2bに圧接され、コイルバ
ネ4の折曲部4aは爪3の溝3dに遊嵌されている。
駆動体1の軸孔1dと従動体2の軸筒部2dの中心孔には
軸5が嵌合されている。
駆動体1が従動体2の凹部2a内に組み立てられる時
は、1)凹部2a内の環状周壁2bにコイルバネ4がごく軽
く圧入され、2)切欠部1gには爪3が落し込まれ、3)
コイルバネ4の折曲部4aが爪3の溝3dに引っ掛けられる
ように駆動体1と従動体2が組み合わされる。
ワンウェイクラッチの動作は、第1図のように駆動体
1が反時計方向に回転されると、コイルバネ4は環状周
壁2bに接触された状態で反時計方向に回転力を受けるか
ら、折曲部4aで爪3の爪部3cを環状歯部2cから離脱する
方向に働くと共に、コイルバネ4は環状周壁2bと接触圧
が弱まる方向に回転されるのでスリップして駆動体1に
対して従動体2は空転状態となる。
次に第1図で駆動体1が時計方向に回転されると、コ
イルバネ4は環状周壁2bに接触された状態で反時計方向
に回転力を受けるから、第8図のように折曲部4aで爪3
が引き起こされて爪3の爪部3cが環状歯部2cに係合され
ると共に、コイルバネ4は環状周壁2bと接触圧が強まる
方向に回転されるので、爪部3cと環状歯部2cの係合が保
持されて駆動体1の回転が従動体2へ伝達される。
上記のようにワンウェイクラッチが構成されると、爪
3によって駆動体1の回転が従動体2へ伝達されるから
保持トルクが大きくなる。又、空転時は細い線径のコイ
ルバネ4が環状周壁2bと接触するから空転トルクが小さ
くなる。更に空転時は爪3の爪部3cが環状歯部2cから離
脱されるのでノイズがなく、構造が簡単であるから安価
になり、ワンウェイクラッチに要求される主な機能が満
足される。又、第1図、第2図のように従動体2の開口
部が駆動体1の鍔部1aで塞がれていると、凹部2a内に異
物が入らず、爪3の飛び出しが防止出来る。
前記説明では内側の回転体を駆動体1とし、外側の回
転体を従動体2としたが、内側の回転体を従動体とし、
外側の回転体を駆動体としてもよい。
その時第1図で外側の回転体が時計方向に回転される
と空転状態となり、第8図で外側の回転体が反時計方向
に回転されると回転伝達状態となる。
第9図は爪3の支持構造の変形例で、駆動体1に支軸
6を固定し、この支軸6に爪3が回動自在に嵌合枢支さ
れている。
この変形例のように爪3を支持すると、駆動体1と爪
3を組み立てた後、従動体2の凹部2a内に駆動体1が組
み込み出来るから組み立てが容易になる。
〔発明の効果〕
本発明は上述のように構成されたから、爪によって駆
動体の回転が従動体へ伝達されるから保持トルクが大き
くなり、空転時は細い線径のコイルバネが環状周壁と接
触するのみであるから空転トルクが小さくなり、更に空
転時は爪の爪部が環状歯部から離脱されるのでノイズが
発生せず、構造が簡単であるから安価になる等優れた効
果を奏するワンウェイクラッチを提供することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例が示され、第1図はワンウェイ
クラッチの空転状態を示す第2図のI−I線断面正面
図、第2図はワンウェイクラッチの縦断面側面図、第3
図はワンウェイクラッチの一部断面分解斜視図、第4図
は凸状の一方の回転体の断面側面図、第5図は凸状の一
方の回転体の正面図、第6図はカップ状の他方の回転体
の断面側面図、第7図はカップ状の他方の回転体の正面
図、第8図はワンウェイクラッチの回転伝達状態を示す
断面正面図、第9図は爪支持構造の変形例の一部を示す
要部断面正面図、第10図は従来のワンウェイクラッチの
分解斜視図、第11図は従来のワンウェイクラッチの一部
断面分解斜視図である。 1……駆動体、1b、1c……凸部、2……従動体、2a……
凹部、2b……環状周壁、2c……複数の凹溝からなる環状
歯部、3……爪、3d……溝、4……コイルバネ、4a……
折曲部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動体と従動体との一方に凹部、他方にこ
    の凹部に嵌合する凸部を形成し、上記凹部の内側の環状
    周壁には、環状歯部を設け、上記凸部には、上記環状歯
    部に係合する位置と係合しない位置との間を回動可能な
    爪を配置し、上記凸部には上記凹部の上記環状周壁に接
    触するコイルバネを嵌合し、上記コイルバネの一端には
    上記爪に形成された溝に遊嵌される折曲部を設けたワン
    ウェイクラッチ。
JP2190575A 1990-07-20 1990-07-20 ワンウェイクラッチ Expired - Lifetime JP2568934B2 (ja)

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