JPH0651616U - 自動変速機のパーキング装置 - Google Patents

自動変速機のパーキング装置

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Publication number
JPH0651616U
JPH0651616U JP9230592U JP9230592U JPH0651616U JP H0651616 U JPH0651616 U JP H0651616U JP 9230592 U JP9230592 U JP 9230592U JP 9230592 U JP9230592 U JP 9230592U JP H0651616 U JPH0651616 U JP H0651616U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parking
rod
cam
stopper
gap
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9230592U
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English (en)
Inventor
博一 尾崎
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JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
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Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
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Publication of JPH0651616U publication Critical patent/JPH0651616U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーキング待ち機構が作動した場合にも異物
の侵入によってパーキングポールの回動付勢が阻止され
ないようにする。 【構成】 パーキングロッド30のロッド31先端にロ
ッドストッパ40が固定されるとともに、ロッド上にパ
ーキングロッドカム34がスライド可能に嵌装され、ロ
ッドスプリング33によりロッドストッパ方向に付勢さ
れている。パーキングロッドカムのシリンダ部36前端
からはカバー部37が延びている。パーキング待ち機構
作動の間、パーキングポール3がカムコーン35のテー
パ部途中と接触したままパーキングロッドカムの移動は
止まり、ロッドのみが変位して、シリンダ部の前端36
aとロッドストッパの後端42aとの間には間隙Wが発
生するが、この間隙Wはカバー部37で覆われる。これ
により、異物が間隙に引っ掛かってパーキングロッドカ
ムの作動を阻害することが防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用の自動変速機のパーキング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種従来の自動変速機のパーキング装置として、例えば図4に示すようなも のがある。ここでは出力軸1にパーキングギヤ2が設けられ、パーキングギアの 歯と係合可能の爪を有するパーキングポール3が常時は非係合状態に付勢されて 変速機ケース側に設けられている。 そしてパーキングポール3を作動させるため、マニュアルプレート20に連結 されたパーキングロッド4が設けられる。このパーキングロッド4はロッド5に パーキングロッドカム7が取り付けられている。
【0003】 マニュアルプレート20は図示しないリンク機構を介してドライバーが操作す るセレクトレバーに連結され、セレクト操作にしたがってシャフト21周りに回 動し、固定側から延びたディテントスプリング22により所定位置に保持される 。 セレクトレバーがパーキング位置に選択され、パーキングロッド4が変位され ると、パーキングロッドカム7がサポート18と前記パーキングポール3の間に 入り、該パーキングポール3をパーキングギヤ2との係合方向へ回動させるよう にしている。
【0004】 ここでパーキングロッドカム7はロッド5に挿通されて取り付けられ、パーキ ングポール3と係合する方向へロッドスプリング6によって付勢されて、パーキ ング待ち機構を構成している。ロッド5先端にはロッドストッパ10が設けられ 、パーキングロッドカム7のシリンダ部9と当接してパーキングロッドカム7の 抜け止めとなっている。
【0005】 これにより、パーキング位置が選択されてマニュアルプレート20を介してパ ーキングロッド4が変位すると、パーキングロッドカム7がパーキングポール3 と係合しパーキングポール3をパーキングギヤ2と噛み合い係合させようとする が、パーキングギヤ2の回転角度が噛み合い位置にない間はパーキングポール3 の爪がパーキングギヤ2の歯の外周面に当接した点でパーキングポール3および パーキングロッドカム7の移動は止まり、ロッド5のみが変位する。そして、パ ーキングギヤ2が回動しパーキングポール3との噛み合い位置にくると、圧縮さ れたロッドスプリング6に付勢されたパーキングロッドカム7がパーキングポー ル3を押してパーキングギヤ2と噛み合い係合させ、パーキングロックが得られ る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のパーキング装置においては、パーキング待ち機構が 作動したとき、パーキングロッド4のロッドストッパ10とパーキングロッドカ ム7との間の間隙が広くなり、ここに異物Xが引っ掛かるおそれがある。この間 隙に異物が入り込むと、パーキング待ちのあとパーキングギア2が回転してその 歯の間にパーキングポール3の爪が係合可能となっても、パーキングロッドカム 7が異物Xのために阻止されて動くことができないためにパーキングポール3が 係合方向へ付勢されず、パーキングポール3とパーキングギア2との噛み込みが 浅くなってしまうという問題がある。 したがって、本考案は、上記の問題点に鑑み、パーキング待ち機構が作動した 場合にも異物の侵入によってパーキングポールの回動付勢が阻止されることのな いようにした自動変速機のパーキング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため本考案は、パーキングギヤにパーキングロッドカムを備えるパーキン グロッドを介してパーキングポールを係合させるようにした自動変速機のパーキ ング装置において、パーキングロッドカムはロッドに摺動可能に挿通されるとと もにこのロッドに設けられたロッドストッパ方向にロッドスプリングにより付勢 されてパーキング待ち機構が形成され、前記のパーキングロッドカムまたはロッ ドストッパの一方には他方側へ延びるカバーが設けられて、パーキング待ち機構 の作動時にパーキングロッドカムとロッドストッパとの間に生じる間隙が前記の カバーにより覆われるように構成されているものとした。
【0008】
【作用】
パーキング待ち機構が作動したとき、パーキングロッドカムはその変位が阻止 されロッドのみがパーキング位置に対応する位置まで変位する。このためパーキ ングロッドカムとロッドストッパの間に間隙が発生するが、パーキングロッドカ ムまたはロッドストッパの一方には他方側へ延びるカバーが設けられているから 、このカバーにより上記間隙が覆われる。これにより、間隙近傍に異物が進入し てもその異物が間隙に引っ掛かってパーキングロッドカムの円滑な作動を阻害す ることがない。
【0009】
【実施例】
図1、図2は本考案の第1の実施例を示すパーキングポールおよびパーキング ロッドカム部の断面図である。 なおとくに図示しないが、変速機の出力軸にパーキングギヤが設けられ、パー キングギアの歯と係合可能の爪を有するパーキングポールが常時は非係合状態に 付勢されて変速機ケース側に設けられ、パーキングポールを作動させるため、マ ニュアルプレートに連結されたパーキングロッドが設けられる点、そして、マニ ュアルプレートがリンク機構を介してドライバーが操作するセレクトレバーに連 結され、セレクト操作にしたがって回動して、固定側から延びたディテントスプ リングにより所定位置に保持されるとともに、セレクトレバーがパーキング位置 に選択されると、パーキングロッドが変位してパーキングロッドカムがサポート とパーキングポールの間に入り、該パーキングポールをパーキングギヤとの係合 方向へ回動させるように構成される点は図4の従来例と同様である。
【0010】 パーキングロッド30はロッド31の先端にロッドストッパ40が固定されて おり、ロッドストッパ40はその前半部41が大径とされ、後半部42がわずか に小径とされている。 ロッド31上にはパーキングロッドカム34がスライド可能に嵌装され、ロッ ド31に形成されたスプリングストッパ32に一端が支持されたロッドスプリン グ33によりロッドストッパ40方向に付勢されている。このロッドストッパ方 向はパーキングポール3と係合する方向である。これにより前述のパーキング待 ち機構が形成される。 パーキングロッドカム34はカムコーン35とこのカムコーンから前方へ延び るシリンダ部36からなり、シリンダ部36の前端36aからは一体にカバー部 37が延びている。
【0011】 とくに図1は、マニュアルプレート20がパーキング位置にあり、パーキング ロッド30がパーキングポール3を付勢しパーキングポール3の爪3aが完全に パーキングギア2と噛み合い係合しているパーキングロック状態を示す。 この状態において、パーキングロッドカム34はロッドスプリング33により 付勢されて、パーキングロッドカムのシリンダ部前端36aがロッドストッパ後 半部42の後端42aに当接している。 このときシリンダ部36前端から延び るカバー部37がロッドストッパ後半部42の大部分をカバーして覆っている。 カバー部37の前端はロッドストッパ40の後半部42から前半部41への
肩 部端面43とは小隙間Sを有するように設定されている。
【0012】 このパーキングロック状態に至る間には、上記スライド可能のパーキングロッ ドカム34とロッドスプリング33で構成される待ち機構が機能する。すなわち 、パーキングギヤ2の回転角度が噛み合い位置にない間は、図2のように、パー キングポール3がパーキングギヤ2の歯の外周面に当接した点で、パーキングポ ール3がカムコーン35のテーパ部途中と接触したままパーキングポール3およ びパーキングロッドカム34の移動は止まり、そのロッド31のみがロッドスプ リング33を圧縮して図1と同一位置に来る。
【0013】 これにより、パーキングロッドカム34は相対的にロッドストッパ40から離 間する位置となり、シリンダ部の前端36aとロッドストッパ後半部の後端42 aとの間には間隙Wが発生する。 この状態においても、シリンダ部36の前端から延びるカバー部37の前端は ロッドストッパ40の後半部42上にあり、上記シリンダ部前端36aとロッド ストッパ後半部の後端42aとの間に生じた間隙Wをカバーしている。
【0014】 この実施例は以上のように構成され、シリンダ部前端から延びるカバー部を設 けたから、パーキング待ち機構作動の間にパーキングロッドカムとロッドストッ パとの間に生じる間隙がカバーされる。 このためその間隙に異物が侵入してパーキングロッドカムの正常な作動が阻止 されるというような問題が確実に防止される。 なお、図示実施例ではロッドストッパの前半部を大径としてあるが、後半部と 同一径として単一径のロッドストッパとしてもよい。
【0015】 図3は第2の実施例を示す。第1の実施例ではカバー部がパーキングロッドカ ムのシリンダ部と一体にその前端から延びるものとしたが、この実施例ではロッ ドストッパにカバー部材が取り付けられる。 すなわち、ロッドストッパ40’はパーキングロッドカム34’のシリンダ部 36’と略同等の外径とされ、このロッドストッパ40’に円筒状のカバー部材 37’が固定されて、その後端がパーキングロッドカム34’のシリンダ部36 ’上まで延びている。
【0016】 通常はパーキングロッドカム34’はロッドスプリング33により付勢され、 パーキングロッドカムのシリンダ部36’の前端36a’がロッドストッパ40 ’の後端40a’に当接している。 そして、パーキング待ち機構作動の間、図2のように、パーキングロッドカム 34’が相対的にロッドストッパ40’から離間する位置となり、シリンダ部前 端36a’とロッドストッパの後端40a’との間には間隙W’が発生するが、 ロッドストッパ40’から延びるカバー部37’の前端がシリンダ部36’上に あり、上記シリンダ部前端面とロッドストッパ後端との間に生じた間隙W’がカ バーされる。 これによっても第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0017】 なお、この実施例では別部材のカバー部材をロッドストッパ側に取り付けたが 、これに限定されずカバー部材をパーキングロッドカム側に取り付けることもで きる。 また、各実施例において、パーキングロッドはパーキングギヤの軸と平行に配 置されるものとしたが、これに代わり、パーキングギヤの軸に略垂直の平面内に パーキングロッドを配置する場合にも同一に構成することができる。
【0018】
【考案の効果】
以上のとおり、本考案は、パーキングロッドカムまたはロッドストッパの一方 に他方側へ延びるカバーを設けるようにしたから、パーキング待ち機構が作動し たとき、パーキングロッドカムとロッドストッパの間に発生する間隙がこのカバ ーにより覆われる。これにより、間隙近傍に異物が進入してもその異物が間隙に 引っ掛かってパーキングロッドカムの作動を阻害することが防止され、待ち機構 の作動完了後パーキングポールとパーキングギアとの噛み込みが浅くなってしま うなどの不具合なく、常に円滑なパーキング作動が確保されるという効果を有す る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す図である。
【図2】第1の実施例におけるパーキング待ち機構作動
時の状態を示す図である。
【図3】第2の実施例を示す図である。
【図4】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 出力軸 2 パーキングギヤ 3 パーキングポール 3a 爪 4 パーキングロッド 5 ロッド 6 ロッドスプリング 7 パーキングロッドカム 10 ロッドストッパ 20 マニュアルプレート 21 シャフト 22 ディテントスプリング 30 パーキングロッド 31 ロッド 32 スプリングストッパ 33 ロッドスプリング 34、34’ パーキングロッドカム 35 カムコーン 36、36’ シリンダ部 37 カバー部 37’ カバー部材 40、40’ ロッドストッパ 41 前半部 42 後半部 43 肩部端面 S 小隙間 W、W’ 間隙 X 異物

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーキングギヤにパーキングロッドカム
    を備えるパーキングロッドを介してパーキングポールを
    係合させるようにした自動変速機のパーキング装置にお
    いて、前記パーキングロッドカムはロッドに摺動可能に
    挿通されるとともに該ロッドに設けられたロッドストッ
    パ方向にロッドスプリングにより付勢されてパーキング
    待ち機構が形成され、前記パーキングロッドカムまたは
    ロッドストッパの一方には他方側へ延びるカバーが設け
    られて、前記パーキング待ち機構の作動時に前記パーキ
    ングロッドカムとロッドストッパとの間に生じる間隙が
    前記カバーにより覆われるように構成されていることを
    特徴とする自動変速機のパーキング装置。
JP9230592U 1992-12-22 1992-12-22 自動変速機のパーキング装置 Withdrawn JPH0651616U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9230592U JPH0651616U (ja) 1992-12-22 1992-12-22 自動変速機のパーキング装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP9230592U JPH0651616U (ja) 1992-12-22 1992-12-22 自動変速機のパーキング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0651616U true JPH0651616U (ja) 1994-07-15

Family

ID=14050704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9230592U Withdrawn JPH0651616U (ja) 1992-12-22 1992-12-22 自動変速機のパーキング装置

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JP (1) JPH0651616U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107606146A (zh) * 2017-10-25 2018-01-19 上海伊控动力系统有限公司 一种变速器驻车操纵装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970306