JP4399946B2 - オートクラッチ車用シフト操作制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンと手動変速機(M/T:マニュアルトランスミッション)の間に設置したクラッチを、シフトレバー操作に連動して自動的に接,断するためのオートクラッチ車用シフト操作制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来のオートクラッチ車用シフト操作制御装置を示す図である。図4において、1はシフトノブ装置、2はシフトレバー、3は支点軸、4はコントローラ、5はクラッチ断接用アクチュエータ、6,7はリンク体、8は回動伝達軸、9はリンク機構、10はクラッチストロークセンサ、11,12はリンク体、13は回動伝達軸、14はリンク機構、15はシフトストロークセンサ、16はクラッチ、17はトランスミッション(M/T:手動変速機)である。
シフトレバー2の頭部にはシフトノブ装置1が搭載されており、運転者がシフトレバー操作をする場合には、シフトノブ装置1を手でつかんで行なうことになる。シフトノブ装置1は、シフトレバー2に対してシフト方向に傾動自在にされている。いずれかのギヤ段にシフトする際、シフトレバー2を前方へ押すか、後方へ引くかするわけであるが、その時シフトノブ装置1は、シフトレバー2に対して前方へ傾けられたり、後方へ傾けられたりする。
【0003】
シフトノブ装置1には、シフトノブ装置1のシフトレバー2に対する傾動に応じて動作するスイッチ(ノブスイッチ)が内蔵されている。
図5は、シフトノブ装置のスイッチを示す図である。1−1,1−2,1−3は、スイッチを構成する電極である。電極1−2,1−3はシフトレバー2側(シフトレバー2と一体にされているものであって、シフトノブ装置1内に延設されているもの)に配設されており、電極1−1はシフトノブ装置1側に配設されている。
シフトノブ装置1が、図5に示すように、中立位置にある場合、即ち前方,後方のいずれにも傾けられていない場合、どの電極も他の電極とオンしていない。しかし、シフトノブ装置1がシフトレバー2に対して前方へ傾けられた場合、電極1−1は電極1−2にオンし、後方へ傾けられた場合、電極1−3にオンする。これらのスイッチ信号は、コントローラ4へ送られる。
【0004】
図4に戻るが、運転者がシフトノブ装置1をつかんでシフト操作をする場合、まずシフトノブ装置1が傾き、次にシフトレバー2が傾いてゆくから、コントローラ4は、シフトノブ装置1からのスイッチ信号により、運転者の変速意志をキャッチすることになる。
シフトレバー2の途中には支点軸3が設けられ、下端にはリンク体11の一端が接続されている。シフトレバー2が前方あるいは後方へ操作されると、支点軸3を中心として回動され、リンク体11は矢印A方向に動かされる。リンク体11の他端にはリンク体12の一端が接続され、リンク体12の他端は回動伝達軸13に接続されている。リンク体12が矢印A方向に動かされると、回動伝達軸13が回動され、その回動によりトランスミッション17内でギヤシフトがなされる。
リンク機構14は、リンク体12の動きをシフトストロークセンサ15に伝えるためのものであり、これによりシフトストロークが検出される。
【0005】
クラッチ断接用アクチュエータ5は、コントローラ4からの制御信号により、リンク体6を突出させたり引っ込めたりする。リンク体6の動きはリンク体7に伝えられ、回動伝達軸8を回動させる。その回動により、クラッチ16が断または接される。
リンク機構10は、リンク体7の動きをクラッチストロークセンサ10に伝えるためのものであり、これによりクラッチストロークが検出される。
【0006】
以上のような構成とされているので、運転者がシフト操作をしようとシフトノブ装置1を傾けた段階で、まずコントローラ4は運転者の変速意志をキャッチし、そのあと、シフトストロークの度合い等も併せ考慮に入れながら、クラッチ16の断,接を自動的に制御する。即ち、ギヤシフトに先立ちクラッチを断し、ギヤシフトが完了すればクラッチを接にする。
【0007】
なお、前記したようなオートクラッチ車用シフト操作制御装置に関する従来の文献としては、例えば実開昭59−32761号公報,実開平6−1919号公報等がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
(問題点)
前記した従来のオートクラッチ車用シフト操作制御装置には、シフトノブ装置1の内部のスイッチをONするよう、シフトノブ装置1をシフトレバー2に対して傾けるのに要する力(以下「レバースイッチON荷重」と言う)を、どのような値に設定するかに多大な熟練を要するという問題点があった。
【0009】
(問題点の説明)
(1)レバースイッチON荷重が小の場合
レバースイッチON荷重が小であると、シフトレバー2が傾けられ始める前にシフトノブ装置1のスイッチはONする。従って、シフトレバー2が動かされて今入っているギアが抜かれる前に、シフト操作するということがコントローラ4に知らされる。この場合には、ギア抜け前に予定通りクラッチが断される。
しかし、レバースイッチON荷重が軽過ぎると(小に過ぎると)、車両の振動でシフトノブ装置1が揺れたり、運転者が何気なしにシフトノブ装置1の上に手を置いたり(いわゆる「手乗せ」)した程度で、シフトノブ装置1のスイッチがONしてしまうという誤動作を起こすことがある。
【0010】
(2)レバースイッチON荷重が大の場合
レバースイッチON荷重が大であると、手乗せや車両の振動でシフトノブ装置1が誤動作してしまうということはない。
しかし、シフトレバー2を傾けるのに要する荷重より大きいと、シフトレバー2が既に傾けられ始めているのに、まだシフトノブ装置1のスイッチはONしていないということが起こり得る。即ち、ギア抜けが開始されているのに、クラッチを断する制御はまだ行なわれていないということが起こり得る。これは極めて好ましくない。
なお、シフトノブ装置1は、運転者がシフトする力を増し、レバースイッチON荷重以上にしたところで、ようやくONすることになる。
(3)レバースイッチON荷重の設定
以上のような事情から、レバースイッチON荷重の値は、小に過ぎても大に過ぎても好ましくないので、丁度よい値に設定する必要があるが、その設定には多大の熟練を要していた。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明では、シフトノブ装置,シフトストロークセンサ,クラッチストロークセンサ,およびそれらからの信号を基にクラッチ断接用アクチュエータを制御するコントローラを具備し、手動変速機のシフトレバー操作に連動して、クラッチの断接を自動的に制御するオートクラッチ車用シフト操作制御装置において、ギアシフト操作系を構成する装置の動きによって回動されるよう配設され、ニュートラル領域としての突出した突出カム面と、ギアIN領域としての凹部をなす凹部カム面と、それらの領域の移行領域であるゲートIN領域としての移行領域カム面を有するカムと、該カムの面に当接離間自在にロッドを出没させるロッド出没制御装置とを具え、該ロッド出没制御装置は、ギアインさせようとしてニュートラル位置から前記カムを回動する移行時には前記移行領域カム面に当接させるべく前記ロッドを突出させるよう制御することとした。
【0012】
(解決する動作の概要)
ギアインされている状態では、ロッドが突出されカムの凹部に嵌められているので、そのギア位置は安定的に維持される。次のギアにシフトしようとする場合、クラッチが断されるまでロッドが突出されたままにされるので、カムは回動し得ず、従って、シフトレバーも傾けることが出来ない。これにより、クラッチ断前に、今のギアが抜けてしまうという誤動作は生じなくなる。また、それゆえ、シフトノブ装置をオンさせる力(レバースイッチON荷重)を、シフトレバー操作による誤ったギア抜けを心配することなく、設定することが出来る。
ニュートラルから次のギア位置にシフトする際、ロッドを突出させると、その突出力がカムの回動を促進する。このことは、シフト操作力を低減し、シフト操作を軽快にする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係わるオートクラッチ車用シフト操作制御装置を示す図である。符号は図4のものに対応し、18はカム、19は電磁ピストンである。図4の従来の構成と相違する点は、ギヤシフトの操作力が伝えられる回動伝達軸13に、カム18を配設し、それに隣接して電磁ピストン19を設けた点である。
カム18は、トランスミッション17内にギアシフトの操作力を伝える回動伝達軸13が回動する際、その回動により回動されるよう配設されたカムである。従って、カム18は、回動伝達軸13に固着されてもよいし、回動伝達軸13に回動力を伝えるリンク体12に固着されてもよい。いずれにしても、カム18の回動の中心となる部分が、回動伝達軸13の中心に一致するよう固着する。
【0014】
図2は、カム18と電磁ピストン19の部分の拡大図である。符号は図1のものに対応し、20はロッド、21は励磁コイル、22はスプリング、23は支持体、24は取付ネジ、25,26は凹部、27はニュートラル領域、28,30はゲートIN領域、29,31はギアIN領域である。
支持体23は電磁ピストン19を固定支持するためのものであり、取付ネジ24によりトランスミッション17のハウジング等に取り付けられる。
電磁ピストン19は、カム18に向かって突出するロッド20と、ロッド20を弾発するスプリング22と、励磁コイル21とを具えた構成とされている。励磁コイル21は、付勢された場合、ロッド20を内部に引き込む。
【0015】
一方、カム18は、回動半径が最も大とされて突出されているニュートラル領域27と、最も小とされているギアIN領域29,31(凹部25,26の領域)と、ニュートラル領域からギアIN領域へ移行する途中のゲートIN領域28,30とを有している。そして、それらは、ニュートラル領域27を中心として対称的に設けられる形状とされている。
そして、カム18と電磁ピストン19との配設関係は、電磁ピストン19のロッド20の先端が、カム18の前記領域のカム面に当接し得る位置に配設されている。
【0016】
シフトレバー2が操作され、リンク体12が回動されると、カム18も回動伝達軸13を中心として回動する。カム18の回動状況に対応して、ロッド20の先端はニュートラル領域27のカム面に当接したり、ゲートIN領域28,30のカム面に当接したり、ギアIN領域29,31のカム面に当接したりする。
シフトレバー2がニュートラルである場合、カム18およびロッド20の位置関係は、図2に示す通りである。シフトレバー2が前方へ押されると、図2のカム18は反時計回りに回動され、ロッド20の先端の前には、まずゲートIN領域30が到来し、ついでギアIN領域31が到来する。逆に、シフトレバー2が後方へ引かれると、カム18は時計回りに回動され、ロッド20の先端の前には、まずゲートIN領域28が到来し、ついでギアIN領域29が到来する。
【0017】
ギアIN領域29(31)の形状は凹部25(26)とされているので、そこへロッド20の先端が嵌まり込み、スプリング22により突出するよう弾発されていると、機械的に取り得る位置状態としては安定な状態となる。
ロッド20を突出させた状態でこの位置より抜け出させるには、カム18を回動させ、ゲートIN領域28(30)やニュートラル領域27のカム面でロッド20を押し戻しつつ、カム面を移動させる必要がある。それには、スプリング22に抗して押し戻す力をカム面よりロッド20に与えるに充分な回動力を、カム18に加える必要がある。それは、極めて大きな力である。
つまり、本発明によると、ギア抜けに必要な力を大にすることが出来る(その力は、スプリング22の強さによって設定される。)。そのため、シフト操作する際、シフトノブ装置1がONする前に、ギア抜けしてしまうことを防止することが出来る。
【0018】
他方、ニュートラルからいずれかのギアに入れる際、ロッド20がスプリング22によって弾発されていると、次のような理由により、ギアインする力を従来より低減することが出来る。
即ち、ギアイン操作によりカム18が少し回動されると、ロッド20の先端に当たっているカム面は、ニュートラル領域27からゲートIN領域28(30)の面に移行する。その面は凹部25(26)であるギアIN領域29(31)に向かって傾斜した面とされているので、弾発されているロッド20は、その傾斜面を滑って突出しようとする。突出時にロッド20が傾斜面を押す力の分力は、カム18に対し回動力となって作用し、その回動を促進する。カム18に与えられた回動力は回動伝達軸13に伝えられるので、リンク体12から回動伝達軸13に与えるべき回動力は、その分だけ少なくても所要の回動をなすことが可能となる。即ち、運転者がギアインするために出さなければならない力は、その分だけ低減され、ギアインは軽快となる。
【0019】
一方、ロッド20がギアIN領域29(31)にある時、励磁コイル21に通電してロッド20を引っ込めた場合、カム18はロッド20の影響を受けることなく回動することが出来るから、この場合は、ロッド20を突出させたままの前記場合に比べて、ギア抜けに要する力を小とすることが出来る。
【0020】
図3は、カム18と電磁ピストン19による制御動作を説明するフローチャートである。
ステップ1…ギアのシフト位置が、ギアIN領域であるか否か調べる。これは、シフトストロークセンサ15からの検出信号により調べることが出来る。
ステップ2…ギアIN領域である場合、クラッチが断の状態か否か調べる。これは、クラッチストロークセンサ10からの検出信号により調べることが出来る。
ステップ3…電磁ピストン19をオンする。即ち、ロッド20を引っ込める。ステップ1からステップ2を経てステップ3に来た場合は、ギアがギアIN領域にあり、クラッチが断にされているという場合であるが、これはこれから異なったギアにシフトしようとする場合であるから、シフト操作はし易い方がいい。そこで、ロッド20を引っ込めて、シフト操作を軽い力で出来るようにする。
【0021】
ステップ4…電磁ピストン19をオフする。即ち、ロッド20をスプリング22の弾発力により突出させる。ステップ1からステップ2を経てステップ4に来た場合は、ギアがギアIN領域にあり、クラッチが接にされているという場合であるが、これはそのギアに維持してよいという場合であるから、ギア抜けし難いようにした方がいい。そこで、電磁ピストン19をオフし、ロッド20を突出した状態にする。
ステップ5…ステップ1でシフト位置がギアIN領域でなかった場合、ゲートIN領域であるか否か調べる。これは、シフトストロークセンサ15からの検出信号により調べることが出来る。
【0022】
ステップ6…シフト位置がゲートIN領域であった場合、ニュートラル領域27から移動して来たのか、それともギアIN領域29(31)から移動して来たのかを調べる。これは、シフトストロークの変化を見ることによって、調べることが出来る。
ニュートラル領域27から移動して来た場合は、これからギアIN領域29(31)に向かう途中であるから、それをし易くするため、ステップ4に進み、電磁ピストン19をオフにする(ロッド20がカム18のカム面に押しつけられ、カム18の回動を促進する)。
ギアIN領域29(31)から移動してきた場合は、ニュートラルにされる途中であるから、それをし易くするため、ステップ3に進み、電磁ピストン19をオンにする(ロッド20がカム18から離され、カム18はロッド20の妨害力を受けることなく回動出来る。)。
【0023】
ステップ7…ステップ5でシフト位置がゲートIN領域でなかった場合、ニュートラル領域27であるか否か調べる。ニュートラル領域27の場合、ステップ4に進み、電磁ピストン19をオフにする。図2に示すように、ニュートラル領域27には凹部は設けられていないので、ロッド20の先端がカム面に当接されていても、ロッド20を一定の位置に位置決めすることはない。
【0024】
前記した例では、ロッド20を出没させるピストンとして電磁ピストンを用いたが、電磁ピストンの代わりに空圧ピストンを用いたり、油圧ピストンを用いたりしてもよい。要するに、制御信号によりロッドを出没し得る装置(ロッド出没制御装置)であればよい。なお、油圧ピストンを用いる場合は、カム面からの力で押し戻される必要があるから、ロッドは或る程度の力で押し戻されるようにしておく。
【0025】
また、カム18の配設位置であるが、前記した例ではトランスミッション17にギアシフト操作のための回動力を伝える回動伝達軸13に関係付けて配設したが、ギアシフト操作系を構成するいずれかの装置(例えば、シフトレバー2あるいはリンク体11,12)に関係付けて配設してもよい。その場合、それらの動きによりカム18が回動されるように配設する。当然のことながら、電磁ピストン19は、カム18に隣接した位置に配設する。
更に、ロッド20の先端は、ローラを取り付けたものにすることが出来る。ローラを取り付けると、カム18とロッド20との摩擦を低減することが出来、シフト操作のフィーリングが良好となる。
【0026】
【発明の効果】
本発明のオートクラッチ車用シフト操作制御装置によれば、次のような効果を奏する。
▲1▼クラッチを断する前に、ギア抜けが生じることがなくなる。
従来、レバースイッチON荷重が大にされている場合、シフトノブ装置1がまだオンしないうちにシフトレバー2が傾き始めることにより、クラッチを断する前にギア抜けが生じることがあった。
しかし、本発明では、図3のステップ2からステップ4に進む場合の動作からも分かるように、クラッチが断されるまではロッド20が突出されていて、カム18の回動を阻止しているから、レバースイッチON荷重がある程度大にされていても、クラッチを断する前にシフトレバー2が傾き始めることはなく、ギア抜けが生じることはなくなる。
【0027】
▲2▼手乗せや車両の振動等の軽い力が加えられただけでは、シフトノブ装置が誤動作することがなくなる。
本発明では、(シフトノブ装置1がオンして)クラッチが断されるまでは、ギア抜けする恐れがない(シフトレバー2を傾けれない)ので、レバースイッチON荷重を大に設定することが出来る。即ち、シフトノブ装置1に少々の力が加えられた程度では、シフトノブ装置1はオンしないように出来る。従って、手乗せや車両の振動等により、シフトノブ装置1が誤動作することはない。
【0028】
▲3▼ギアインするに必要な力を低減出来る。
本発明では、図3のステップ6からステップ4に進む場合の動作からも分かるように、ニュートラルから次のギアにギアインする際、ロッド20が突出され、カム18の回動を促進するので、ギアインに要する力を低減することが出来る。
▲4▼ギアインされた状態では、ギア位置が安定的に維持される。
ギアインされると、ロッド20がスプリング22の弾発力により突出され、カム18の凹部25(26)に嵌まった状態にされるので、ギア位置が安定的に維持される。そのギア位置から抜け出させるためには、カム面よりロッド20に力を加え、ロッド20を押し戻しつつカム18を回動させなければならないが、そのためには極めて大きな力でカム18を回動しなければならない。それは、運転者が通常加える力では困難である。従って、誤ってギア抜けすることは殆どなくなる。
【0029】
▲5▼レバースイッチON荷重の設定に熟練を要することがなくなった。
本発明では、図3のステップ2からステップ3に進む場合の動作からも分かるように、シフトノブ装置1からの信号によりクラッチが断された後でないと、シフトレバー2を傾けることは極めて困難である。そのため、レバースイッチON荷重は、手乗せ等による誤動作を防止できる範囲で適宜設定することが出来、その設定にはあまり熟練を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるオートクラッチ車用シフト操作制御装置を示す図
【図2】 カムと電磁ピストン部分の拡大図
【図3】 カムと電磁ピストンによる制御動作を説明するフローチャート
【図4】 従来のオートクラッチ車用シフト操作制御装置
【図5】 シフトノブ装置のスイッチを示す図
【符号の説明】
1…シフトノブ装置、1−1,1−2,1−3…電極、2…シフトレバー、3…支点軸、4…コントローラ、5…クラッチ断接用アクチュエータ、6,7…リンク体、8…回動伝達軸、9…リンク機構、10…クラッチストロークセンサ、11,12…リンク体、13…回動伝達軸、14…リンク機構、15…シフトストロークセンサ、16…クラッチ、17…トランスミッション、18…カム、19…電磁ピストン、20…ロッド、21…励磁コイル、22…スプリング、23…支持体、24…取付ネジ、25,26…凹部、27…ニュートラル領域、28,30…ゲートIN領域、29,31…ギアIN領域
Claims (1)
- シフトノブ装置,シフトストロークセンサ,クラッチストロークセンサ,およびそれらからの信号を基にクラッチ断接用アクチュエータを制御するコントローラを具備し、手動変速機のシフトレバー操作に連動して、クラッチの断接を自動的に制御するオートクラッチ車用シフト操作制御装置において、
ギアシフト操作系を構成する装置の動きによって回動されるよう配設され、ニュートラル領域としての突出した突出カム面と、ギアIN領域としての凹部をなす凹部カム面と、それらの領域の移行領域であるゲートIN領域としての移行領域カム面を有するカムと、
該カムの面に当接離間自在にロッドを出没させるロッド出没制御装置と
を具え、
該ロッド出没制御装置は、ギアインさせようとしてニュートラル位置から前記カムを回動する移行時には前記移行領域カム面に当接させるべく前記ロッドを突出させるよう制御することを特徴とするオートクラッチ車用シフト操作制御装置。
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