JP2536787B2 - ステアリングロック制御装置 - Google Patents

ステアリングロック制御装置

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JP2536787B2 JP22554489A JP22554489A JP2536787B2 JP 2536787 B2 JP2536787 B2 JP 2536787B2 JP 22554489 A JP22554489 A JP 22554489A JP 22554489 A JP22554489 A JP 22554489A JP 2536787 B2 JP2536787 B2 JP 2536787B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、ロック制御装置、特に自動変速機を備え
た自動車のステアリングシャフトの回転を制御するステ
アリングロックの制御装置に関連する。
従来の技術 現在の自動車では、例えば特開昭61−295154号公報に
示されるように、自動車のステアリングシャフトとイグ
ニッションスイッチとを同時に制御するステアリングロ
ック装置が使用されている。このステアリングロック装
置は、フレーム内に収容されかつキーにより施錠位置及
び解錠位置間で回転されるキーシリンダと、キーシリン
ダと共に回転されるカムと、ステアリングシャフトに係
合する施錠位置とこの係合が解除される解錠位置との間
で前記カムとスプリングにより移動されるロッキングロ
ッドと、前記カムの後方に作動連結されたイグニッショ
ンスイッチとを有する。キーシリンダにキーを挿入して
回転すると、キーは、ロック位置、オフ位置、ACC位
置、エンジンのオン位置、スタータモータを作動するス
タート位置の各位置に順次回転することができる。ロッ
ク位置でキーを抜き取ると、キーシリンダの回転が不能
となりイグニションスイッチの作動を禁止すると共に、
ロッキングロッドがステアリングシャフトと係合し、ス
テアリングシャフトの回転が阻止され盗難防止が図られ
ている。
また、ステアリングロック装置には、ロック位置回転
防止装置が設けられる場合があり、例えば、特公昭49−
11908号公報に示されるように、ロック位置回転防止装
置は、ステアリングロック装置のキーシリンダ回動部材
に係合する係止片を設け、この係止片を押圧した後、キ
ーをロック位置に回転できる機械的構造、又は実公昭55
−1966号公報に示されるように、キーシリンダにフレー
ムとの係合部を設けキーと共にキーシリンダを押圧した
後、キーをロック位置に回転できる機械的構造を有す
る。ロック位置回転防止装置は、運転者がロック位置に
キーを回転する前に、係止片又はキーを押圧する付加的
操作を行うことにより運転者に操作を再考する機会を与
え、安全性の向上を図っている。
一方、完全に自動車の走行が停止し運転者が自動車か
ら降車するときに、キーをロック位置に回転する場合に
上記のロック位置回転防止装置は運転者に付加的操作を
要求している。しかし、このような付加的操作は一方の
手の指で係止片を押圧すると同時に、他方の手でキーを
回転しなければならないから運転者には煩瑣である。こ
のため簡素化された操作で作動できる装置が要求されて
いた。
他面、自動変速装置を備えた車両では運転者の誤操作
により自動車が急発進してしまうことがある。このよう
な急発進を防止するには、変速装置を切り換えるシフト
レバーはエンジンの始動時に常にパーキング位置に切り
換えられていなければならない。
発明が解決しようとする課題 自動変速装置を備えた従来の車両では、例えば、実開
平1−89568号公報に示されるように、シフトレバーが
パーキング位置以外の位置にあるときステアリングロッ
ク装置のロータをオン状態からロック状態に回転するこ
とを阻止する係止片を設けて、キーをステアリングロッ
ク装置から抜き取ることを防止する車両用ステアリング
ロック装置が公知である。このステアリングロック装置
では、通常ロータに形成した係合部に当接しない離脱位
置に係止片を移動する。ロータをACC位置に回転したと
きにシフトレバーがパーキング位置以外の位置にあると
き、瞬間的に係止片を移動してロータの係合部に当接さ
せ、ロータのロック位置への回転を阻止している。この
ような回転阻止構造では、ロータを手動で迅速にロック
位置に回転すると、ACC位置において係止片の移動が間
に合わずに、ロータの係合部が係止片に当接しない。こ
のため、シフトレバーがパーキング位置以外の位置にあ
ってもロータがロック位置に回転されることがある。
また、係合部が係止片に当接する状態において、ロー
タ内に挿入されたキーに手動による大きな回転力が加え
られると、キーに大きな捩りトルクが与えられるので、
キーが変形しやすい欠点がある。また、係止片はロック
位置からオン位置に回転するときも不必要に作動する。
また、実開平1−93161号公報はシフトレバーの運動
を規制するシフトレバー用ロック装置と、ステアリング
ロック装置のロータの運動を規制するロックレバーと、
シフトレバー用ロック装置とロックレバーとを接続する
連結ワイヤとを有する自動変速機用ステアリングロック
装置が開示されている。このステアリングロック装置も
パーキング位置以外の位置にシフトレバーがシフトされ
ているときに、ロータの回転が阻止されるので、この場
合にはキーに大きな回転力が加えられ、キーが変形しや
すい欠点がある。また、連結ワイヤを介して複雑なカム
機構を作動するため、カム機構が確実に作動しない難点
がある。
この発明は上記の欠点を解消して、大きな変形力がキ
ーに加えられずかつ電気的手段により確実に作動するス
テアリングロック制御装置を提供することを目的とす
る。
課題を解決するための手段 ステアリングロック装置は、ハウジング(11)と、ハ
ウジング(11)内に回転可能に配置されたキーシリンダ
(16)とを有する。キーシリンダ(16)内にキーを挿入
しない状態では施錠状態となり、キーシリンダ(16)内
にキーを挿入した後ロック位置からオフ位置に回転した
とき解錠状態となり、オフ位置から更にキーを回転する
とACC位置、オン位置及びスタート位置にキーシリンダ
(16)が回転される。オン位置からロック位置にキーを
回転するとき、係止解除位置においてキーを押圧してキ
ーシリンダ(16)を内側に移動することによりキーシリ
ンダ(16)をロック位置に回転できる。このステアリン
グロック装置では、自動変速機を操作するシストレバー
(115)のパーキング位置をディテントスイッチ(17)
により検出する。また、ハウジング(11)の外壁に取付
けられたソレノイド(60)により作動されるカム部材
(65)と、カム部材(65)の作動によりキーシリンダ
(16)に係合する位置又はキーシリンダ(16)との係合
が解除される位置に移動されるストッパ(66)と、カム
部材(65)に当接する方向にストッパ(66)を付勢する
スプリング(68)とを係止装置(80)に設ける。シフト
レバー(115)がパーキング位置に切替られていない状
態においてオン位置からACC位置又はオフ位置にキーを
回転したときに、係止装置(80)のソレノイド(60)及
びストッパ(66)の作動によりキーシリンダ(16)の内
側への移動を阻止する。ディテントスイッチ(17)がシ
フトレバー(115)のパーキング位置を検出しかつキー
シリンダ(16)が係止解除位置に回転されたことを検出
スイッチ(86、97)が検出したとき、ディテントスイッ
チ(17)及び検出スイッチ(86、97)の出力により係止
制御回路(85)はソレノイド(60)を作動させてストッ
パ(66)とキーシリンダ(16)との係合を解除する。
この発明の他の実施例では、キーシリンダ(16)をオ
ン位置に回転したときにエンジンを作動する駆動信号を
発生するイグニッションスイッチ(86)と、キーシリン
ダ(16)をACC位置又はオフ位置に回転したときに検出
信号を発生する検出スイッチ(86、97)とを設ける。係
止制御回路(85)は、イグニッションスイッチ(86)の
駆動信号の発生を記憶する記憶手段(92)と、ディテン
トスイッチ(17)及び検出スイッチ(86、97)の出力に
より解除信号を発生するゲート回路(93)とを備えてい
る。イグニッションスイッチ(86)の駆動信号が発生し
たとき、係止装置(80)はキーシリンダ(16)の移動を
阻止し、シストレバー(115)がパーキング位置にあり
キーシリンダ(16)がACC位置又はオフ位置にあるとき
ゲート回路(93)から発生する解除信号により係止装置
(80)によるキーシリンダ(16)の移動が解除される。
作用 ステアリングロック装置(10)のキーシリンダ(16)
にキーを挿入して、ロック位置から一方に回転すると、
オフ位置、ACC位置、オン位置及びスタート位置にキー
シリンダ(16)を回転して、ステアリングロック装置
(10)を解錠できると共に、イグニッションスイッチ
(86)を操作することができる。キーをオン位置に回転
すると、イグニッションスイッチ(86)が駆動信号を発
生する。イグニッションスイッチ(86)が発生する駆動
信号はRSフリップフロップ等の記憶手段(92)により記
憶される。これと同時に、ソレノイド(60)の巻線に一
方向に電流が流れて、カム部材(65)がソレノイド(6
0)により突出され、ストッパ(66)がキーシリンダ(1
6)の押圧を阻止する係止位置に移動する。このため、
係止装置(80)が作動され、キーシリンダ(16)の押圧
を阻止する状態になる。
オン位置からキーをロック位置に向かって他方に回転
すると、キーの回転はACC位置又はオフ位置で停止さ
れ、検出スイッチ(86、97)により検出される。この時
点でシフトレバー(115)がパーキング位置以外の位置
にあり、シフトレバー(115)がパーキング位置に切替
られていないことをディテントスイッチ(17)が検出す
ると、キーシリンダ(16)の押圧を阻止する係止装置
(80)の係止状態が解除されないので、キーシリンダ
(16)を押圧することができない。しかし、ステアリン
グロック装置(10)がACC位置又はオフ位置に切替られ
かつシフトレバー(115)がパーキング位置に切替られ
ると、ディテントスイッチ(17)がパーキング位置にあ
るシフトレバー(115)を検出する。また、ゲート回路
(93)は記憶手段(92)、ディテントスイッチ(17)及
び検出スイッチ(86、97)の信号を受信したときに、解
除信号を発生する。この解除信号により、ソレノイド
(60)の巻線に逆方向の電流が流れる。このため、カム
部材(65)が引っ込み位置に移動するから、ストッパ
(60)はスプリング(68)によりキーシリンダ(16)と
の係合が外れる位置に移動され、係止装置(80)による
キーシリンダ(16)の押圧阻止が解除されるから、キー
をロック位置に回転してステアリングロック装置(10)
から引き抜くことができる。
実施例 以下、この発明によるステアリングロック制御装置の
実施例を第1図〜第11図について説明する。
まず、第11図に示すように、シフトレバー115には、
シフトレバーノブ116が備えられ、このシフトレバーノ
ブ116を押下するとシフト操作が可能となる。このよう
なAT(オートマチック)車では、シフトレバー115がパ
ーキング位置にあることを検出するパーキング位置検出
センサとしてのディテントスイッチ17が備えられる。シ
フトレバー115がパーキング位置にあり、シフトレバー
ノブ116が押下された時は、シフトレバーノブ116に連動
されたピン119によりディテントスイッチ17が作動され
る。
第1図及び第2図に示すように、ステアリングロック
装置10は、ハウジング11と、ハウジング11内に配置され
たスリーブ12と、スリーブ12の前部に固定されたキャッ
プ13とを有する。ハウジング11に形成された孔14内に
は、フランジ15を有するキーシリンダ16が回転可能に配
置される。キーシリンダ16には複数のタンブラ孔17が形
成され、詳細には図示しないが、各タンブラ孔17には公
知のようにタンブラ17aが装着されている。
スリーブ12にはチェックレバー20が長さ方向に滑動可
能に取付けられ、またキーシリンダ16のフランジ15に形
成された孔21にはドグ22が径方向に滑動可能に装着され
る。また、ロッキングロッド18は、ハウジング11の孔19
から進退可能に取付けられる。しかし、これらのチェッ
クレバー20、ドグ22及びロッキングロッド18は特公昭60
−42055号公報に示されるものと同一の構造及び作用効
果を有し、また、キー検出部材26及びキー検出スイッチ
27は、特開昭59−3829号公報に開示されたものと同一の
構造及び作用効果を有するので、詳細な説明を省略す
る。キーシリンダ16はハウジング11内に回転可能にかつ
キーシリンダ16と同軸上に配置された回動部材23の孔24
に装着される。また、キーシリンダ16は回動部材23の孔
24内においてキーシリンダ16と回動部材23との間に配置
されたばね25により外側に押圧される。
第3図に示すように、キーシリンダ16にはタンブラ孔
17と平行に孔30が形成される。孔30には係止部材31が滑
動可能に配置される。また、孔30内には係止部材31をキ
ーシリンダ16の外側へ付勢するばね32が設けられる。係
止部材31は従来のディスクタンブラとほぼ同一の形状を
有する。係止部材31の中心には、図示しないキーが挿入
される孔が形成されないが、形成されたものでもよい。
係止部材31の突出端部33には傾斜面34及びストッパ面35
が形成される。
また、第5図及び第8図に示すように、キーシリンダ
16のフランジ15には、スリーブ12に形成されたカム面40
に沿って移動する第一の突起36を有する。第8図(B)
に示すカム面40の展開図から明らかなように、第一の突
起36は例えばオフ位置等の係止解除位置においてカム面
40に形成された凹部41に嵌合される。また、キーシリン
ダ16のフランジ15には第一の突起36の内側に第二の突起
37が形成される。第8図(A)に示すように、スリーブ
12はキーシリンダ16の回転角度を制限する2つの係止部
42、43を有する。キーシリンダ16の第二の突起37はこれ
らの係止部42と43との間に配置され、これらの係止部42
と43と当接することによりキーシリンダ16の回転角度規
制が行われる。
第4図に示すように、スリーブ12の内周面50には、傾
斜面51と、傾斜面51に対し同一円周上に設けられたスト
ッパ面52とを有する係合部53が設けられる。キーシリン
ダ16内にキーを挿入してロック位置からオン位置へキー
シリンダ16を回転するとき、係止部材31は傾斜面34及び
51のためばね32の弾力に抗して孔30の内側に引込む。更
に、キーシリンダ16を回転すると、係止部材31は係合部
53を乗り越えて、オン位置へ回転される。逆に、キーシ
リンダ16をオン位置からロック位置に回転するとき、オ
フ位置等のキーシリンダ16の係止解除位置において、係
止部材31のストッパ面35がストッパ面52に当接してキー
シリンダ16の回動が阻止される。係止解除位置において
キーシリンダ16を押圧すると、係止部材31の突出端部33
と係合部53とが軸方向にずれるから、係止部材31のスト
ッパ面35とストッパ面52との係合が解除され、キーシリ
ンダ16をロック位置へ回転できる。
第1図及び第3図に示すように、キーを回転したとき
にキーシリンダ16の内側への移動を阻止する係止装置80
が設けられる。係止装置80は、ハウジング11の外壁に取
付けられたソレノイド60により作動されるカム部材65
と、カム部材65の移動によりキーシリンダ16に係合する
位置に移動されるストッパ66と、キーシリンダ16との係
合が外れる位置にストッパ66を付勢するスプリング68と
を有する。
ソレノイド60はケース61によりハウジング11に固定さ
れる。また、必要に応じて第3図に示す防音シールド62
をケース61の外側に取付けてもよい。ソレノイド60はラ
ッチ形DCソレノイドが使用される。ソレノイド60は図示
しない巻線と、巻線に隣接して配置された永久磁石と、
プランジャ63と、プランジャ63を一方に付勢するスプリ
ング64とを有する。カム部材65はプランジャ63の端部に
固定される。巻線に一方側から電流が流れたとき、永久
磁石と逆方向の磁界を発生させる。これにより、永久磁
石の磁力が低下すると、プランジャ63及びカム部材65は
スプリング64の弾性力により突出位置に移動されかつ突
出位置に保持される。逆に、巻線に他方側から電流が流
れたとき、電流による強力な磁界が発生し、スプリング
64の弾性力に抗してプランジャ63及びカム部材65は電磁
力により引込位置に移動されかつ永久磁石の磁力により
引込位置に保持される。
ストッパ66はスプリング68によりハウジング11に対し
外側に付勢される突起66aと、カム部材65に当接する外
端部66bと、キーシリンダ16と回転部材23との間に形成
された間隙28内に移動可能な内端部66cとを有する。カ
ム部材65は、平坦面70と、平坦面70に連続する傾斜面71
とを有する。
第9図に示すように、この発明によるステアリングロ
ック制御装置は、ソレノイド60を制御する係止制御回路
85が設けられる。係止制御回路85は、図示しないエンジ
ンを作動する駆動信号を発生するイグニッションスイッ
チ86と、抵抗87を介してイグニッションスイッチ86の一
端に接続されたワンショットマルチバイブレータ88と、
ワンショットマルチバイブレータ88の出力によりオンと
なるトランジスタ90、91と、ワンショットマルチバイブ
レータ88の出力によりセットされる記憶手段としてのRS
フリップフロップ92と、ディテントスイッチ17と、ディ
テントスイッチ17、イグニッションスイッチ86及びRSフ
リップフロップ92のQ端子の出力を受けるゲート回路と
してのアンドゲート93と、アンドゲート93から出力され
る解除信号により出力を発生するワンショットマルチバ
イブレータ94と、ワンショットマルチバイブレータ94の
出力によりオンとなるトランジスタ95、96とを有する。
ワンショットマルチバイブレータ94の出力はRSフリップ
フロップ92のリセット端子にも付与される。
第9図に示す係止制御回路85では、イグニッションス
イッチ86がオンになると、ワンショットマルチバイブレ
ータ88が駆動信号を発生するから、トランジスタ90、91
がオンとなり、ソレノイド60の巻線の一方側から電流が
流れる。このため、プランジャ63及びカム部材65はスプ
リング64の弾性力により突出位置に移動されかつ突出位
置に保持される。同時に、RSフリップフロップ92がセッ
トされるから、Q端子から出力が発生する。この状態
で、イグニッションスイッチ86がオフとなり、ディテン
トスイッチ17がオンになると、アンドゲート93が解除信
号を出力する。従って、ワンショットマルチバイブレー
タ94が出力を発生し、トランジスタ95、96がオンとな
る。このため、ソレノイド60の巻線に他方側から逆に電
流が流れ、電流による強力な磁界が発生し、スプリング
64の弾性力に抗してプランジャ63及びカム部材65は電磁
力により引込位置に移動されかつ永久磁石の磁力により
引込位置に保持される。
次に、この発明によるステアリングロック制御装置の
動作を説明する。
エンジンの始動の際に、キーをステアリングロックに
挿入したとき、係止部材31は第4図に示す位置にある。
キーシリンダ16をロック位置からスタート位置へ向かっ
て回転すると、係止部材31はばね32の弾力に抗して内側
に移動した後、係合部53を乗り越えて移動して、ステア
リングロック装置10を解錠状態にすることができる。更
にキーを回転して、オン位置に移動すると、イグニッシ
ョンスイッチ86がオンとなるので、トランジスタ90、91
が一定時間オンとなり、ソレノイド60が突出位置に移動
される。このため、第6図に示すように、カム部材65の
傾斜面71によりストッパ66の内端部66cがキーシリンダ1
6と回転部材23との間に形成された間隙28内に移動す
る。
更に、キーを回転すると、スタート位置に移動され、
エンジンを作動することが可能となる。このように、ロ
ック位置からスタート位置へのキーの回転は自由に行う
ことができる。しかし、スタート位置又はオン位置から
キーをロック位置に回転するときは、第4図に示すよう
に、ACC位置又はオフ位置等の係止解除位置において係
止部材31のストッパ面35が係合部53のストッパ面52に当
接するから、ロック位置にキーを回転することができな
い。イグニッションスイッチ86はキーをACC位置又はオ
フ位置に回転したことを検出する検出スイッチとなる。
このとき、シフトレバー115がパーキング位置にシフ
トされていると、ディテントスイッチ17がオンになるの
で、第9図に示すアンドゲート93が解除信号を出力し、
トランジスタ95、96が一定時間オンになる。従って、ソ
レノイド60が引込位置に移動される。このため、第7図
に示すように、カム部材65の平坦面70に当接する外端部
66bを有するストッパ66の内端部66cがスプリング68の弾
性力によりキーシリンダ16と回転部材23との間に形成さ
れた間隙28の外に移動する。このため、キーシリンダ16
を内側に押圧することができる。
係止解除位置においてキーを押圧すると、キーシリン
ダ16に設けられた第一の突起36がカム面40に形成された
凹部41に嵌合される。このとき、係止部材31は、第4図
において軸方向に移動して係合部53との係合が解除さ
れ、キーをロック位置に回転してステアリングロックか
ら抜くことができる。
しかし、スタート位置又はオン位置からキーをロック
位置に回転するとき、係止解除位置において係止部材31
のストッパ面35が係合部53のストッパ面52に当接する。
このとき、シフトレバー115がパーキング位置にシフト
されていないと、ディテントスイッチ17がオンしないの
で、アンドゲート93から解除信号が発生しない。このた
め、ストッパ66の内端部66cは第7図に示すように、キ
ーシリンダ16と回転部材23との間に形成された間隙28内
に保持され、キーシリンダ16を押圧することができな
い。このため、キーをステアリングロック装置10から引
き抜くことができない。
このように、キーがACC位置又はオフ位置等の係止解
除位置に回転された時点で、キーが押圧される前にアン
ドゲート93はシフトレバー115がパーキング位置にある
か否か電気的に判断するので、係止装置80の作動に対し
時間的な余裕が与えられ、キーの押圧阻止又は押圧阻止
の解除の操作を確実に行うことができる。また、係止解
除位置においてキーを手動で押圧するので、回転力に比
べてキーに大きな捩れトルクが加えられないので、キー
の変形を防止することができる。
第9図に示す係止制御回路85は変更が可能である。例
えば、第10図に示すようにキーシリンダ16がACC位置に
回転されたときにオンとなるACCスイッチ等の検出スイ
ッチ97をディテントスイッチ17とアンドゲート93との間
に直列に接続し、イグニッションスイッチ86とアンドゲ
ート93とを非接続とすることも可能である。また、ディ
テントスイッチ17と検出スイッチ97とを個別にアンドゲ
ート93の入力端子に接続してもよい。
発明の上記実施例は変更が可能である。例えば、上記
実施例では、係止部材をキーシリンダ16に装着したが、
スリーブ12に装着して、キーシリンダ16に対応するカム
面を形成してもよい。
発明の効果 上述のように、この発明によるステアリングロック制
御装置では、キーが係止解除位置に回転された時点で、
押圧される前にシフトレバーがパーキング位置にあるか
否か電気的手段により判断するので、係止装置の作動に
対し時間的な余裕が与えられ、キーの押圧阻止又は押圧
阻止の解除の操作を確実に行うことができる。また、係
止解除位置においてキーを手動で押圧するので、回転力
に比べてキーに大きな捩れトルクが加えられないので、
キーの変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるステアリングロック制御装置を
装着したステアリングロック装置の断面図、第2図は第
1図の断面に対し直角をなす面での断面図、第3図はス
テアリングロック装置の分解斜視図、第4図は第2図の
A−A線に沿う断面図、第5図はキーシリンダの斜視
図、第6図はキーシリンダの押圧を阻止する状態を示す
部分断面図、第7図はキーシリンダの押圧阻止を解除し
た状態を示す部分断面図、第8図(A)はスリーブに形
成された2つの係止部により回転角度を規制されたキー
シリンダの第二の突起の回転角度範囲を示す展開図、第
8図(B)はスリーブに形成されたカム面とキーシリン
ダに形成された第一の突起の移動状態を示す展開図、第
9図は係止装置を操作する係止制御回路を示す回路図、
第10図は係止制御回路の他の実施例を示す回路図、第11
図はシフトレバー装置の断面図である。 10……ステアリングロック装置、11……ハウジング、12
……スリーブ、16……キーシリンダ、17……ディテント
スイッチ、31……係止部材、80……係止装置、60……ソ
レノイド、65……カム部材、66……ストッパ、68……ス
プリング、86……イグニッションスイッチ、97……検出
スイッチ、92……RSフリップフロップ(記憶手段)、93
……アンドゲート(ゲート回路)、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと、ハウジング内に回転可能に
    配置されたキーシリンダとを有し、キーシリンダ内にキ
    ーを挿入しない状態では施錠状態となり、キーシリンダ
    内にキーを挿入した後ロック位置からオフ位置に回転し
    たとき解錠状態となり、オフ位置から更にキーを回転す
    るとACC位置、オン位置及びスタート位置にキーシリン
    ダが回転され、オン位置からロック位置にキーを回転す
    るとき、係止解除位置においてキーを押圧してキーシリ
    ンダを内側に移動することによりキーシリンダをロック
    位置に回転できるステアリングロック装置において、 自動変速機を操作するシフトレバーのパーキング位置を
    検出するディテントスイッチと、ハウジングの外壁に取
    付けられたソレノイドにより作動されるカム部材と、カ
    ム部材の作動によりキーシリンダに係合する位置又はキ
    ーシリンダとの係合が解除される位置に移動されるスト
    ッパと、カム部材に当接する方向にストッパを付勢する
    スプリングとを有する係止装置を設け、シフトレバーが
    パーキング位置に切替られていない状態においてオン位
    置からACC位置又はオフ位置にキーを回転したときに、
    係止装置のソレノイド及びストッパの作動によりキーシ
    リンダの内側への移動を阻止し、ディテントスイッチが
    シフトレバーのパーキング位置を検出しかつキーシリン
    ダが係止解除位置に回転されたことを検出スイッチが検
    出したとき、ディテントスイッチ及び検出スイッチの出
    力により係止制御回路はソレノイドを作動させてストッ
    パとキーシリンダとの係合を解除することを特徴とする
    ステアリングロック制御装置。
  2. 【請求項2】ハウジングと、ハウジング内に回転可能に
    配置されたキーシリンダとを有し、キーシリンダ内にキ
    ーを挿入しない状態では施錠状態となり、キーシリンダ
    内にキーを挿入した後ロック位置からオフ位置に回転し
    たとき解錠状態となり、オフ位置から更にキーを回転す
    るとACC位置、オン位置及びスタート位置にキーシリン
    ダが回転され、オン位置からロック位置にキーを回転す
    るとき、係止解除位置においてキーを押圧してキーシリ
    ンダを内側に移動することによりキーシリンダをロック
    位置に回転できるステアリングロック装置において、 自動変速機を操作するシフトレバーのパーキング位置を
    検出するディテントスイッチと、キーシリンダをオン位
    置に回転したときにエンジンを作動する駆動信号を発生
    するイグニッションスイッチと、キーシリンダをACC位
    置又はオフ位置に回転したときに検出信号を発生する検
    出スイッチと、シフトレバーがパーキング位置に切替ら
    れていない状態においてオン位置からACC位置又はオフ
    位置にキーを回転したときにキーシリンダの内側への移
    動を阻止する係止装置と、イグニッションスイッチの駆
    動信号の発生を記憶する記憶手段と、ディテントスイッ
    チ及び検出スイッチの出力により解除信号を発生するゲ
    ート回路とからなり、イグニッションスイッチの駆動信
    号が発生したとき、係止装置はキーシリンダの移動を阻
    止し、シフトレバーがパーキング位置にありキーシリン
    ダがACC位置又はオフ位置にあるときゲート回路から発
    生する解除信号により係止装置によるキーシリンダの移
    動が解除されることを特徴とするステアリングロック制
    御装置。
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