JPH0649758Y2 - 把手の養生カバー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、建築物である特にマンションやアパートの建
築の際に使用されるもので、ドアの把手の損傷を防止す
る養生カバーに関する。

（従来の技術） 一般に、マンションやアパートを建築した場合に、建物
の内装を施す段階においては、ドアの取付けが済み把手
が備えられた後も内装工事が行なわれている。従って、
内装工事を進める上で、前記ドアからの出入りが続き、
出入りする人や物との接触により前記ドアの把手がキズ
付き、把手の交換が必要となり不測の損害をもたらすこ
とになる。

この把手の損傷を防止するために、ドアを装着後、この
ドアの把手をウェスなどで被包し更に接着テープでテー
ピングする作業を作業者が行なっていた。

（考案が解決しようとする課題） ところで、上述した従来の把手の損傷防止のために、把
手の布等を巻き付けテーピングするやり方では、作業時
間がかかり作業能率が悪くなり、また、建物の見学者が
来た場合にも、見栄えのしないものであった。更に、建
物の完成時には、再度手間をかけて取外しをしなければ
ならないといった欠点が存在した。

本考案の目的は、上述した欠点に鑑みなされたもので、
マンションなど建物のドアの把手をキズ付きなどの損傷
から防ぐことのできる、また、見栄えのする把手の養生
カバーを提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本考案に係る上記課題を解決し、目的を達成するための
要旨は伸縮自在な弾性体で形成するものであって、内部
を中空にしてその一端を外に開口した円筒形状で把手の
操作部を冠着するカバー本体と、前記把手の軸部を冠着
するカバー係着体とからなり、該カバー係着体を上下２
分割するとともにその分割面に前記軸部を冠着する際に
このカバー係着体を係止する係合部を形成し、前記カバ
ー本体の端部をカバー係着体で挟持するようにしたこと
に存する。

（作用） このように、本考案に係る把手の養生カバーによれば、
ドアの把手の操作部に前記カバー本体を挿入して冠着さ
せ、更に把手の軸部に２分割されたカバー係着体を前記
係合部で係合させて冠着させるこにより、ドアの把手を
養成することとなる。

（実施例） 以下、添付図面に従って本考案の一実施例を説明する。
第１図は、本考案の養生カバー１の斜視図である。第２
図（イ），（ロ），（ハ）は該養生カバー１のカバー本
体２の正面図、カバー係着体3,4の斜視図である。

この養生カバー１を説明すると、カバー本体２とカバー
係着体3,4とで構成されるものである。カバー本体２
は、全体が略細長い円筒状に形成され、その内部５が中
空でかつその一端を外に開口して形成されている。カバ
ー係着体3,4は、内部が環状中空にされるとともに、こ
れを軸芯方向の両端に開口させた円筒状体を軸芯方向に
２分割して形成される。更に、前記２分割した面3a,4a
には、該カバー係着体3,4の係合用の係合部６が設けら
れ、この係合部６は、突起部７と凹部８とからなるもの
である。このカバー係着体3,4の前部3b,4bは、カバー本
体２の前部2bを被包し挟持するように形成されている。

この養生カバー１をゴム、スポンジなどの高伸縮性ある
弾性体で形成すればよく、特に限定するものではない。
また、第５図に示すように、前記カバー係着体3,4をそ
の胴部などを連結部９で連結させ、一体に形成するのも
好ましいものである。

この様に形成された養生カバー１を使用するには、ドア
10の把手11の操作部11aにその先端からカバー本体２を
開口部2aより挿入し冠着する。続いて、カバー係着体3,
4を前記把手11の軸部11bに冠着させる。このとき、前記
係合部６の突起部７と凹部８を係合させて、カバー係着
体3,4を係止する。

この様にして、把手11を養生しキズなどの損傷を防止す
るものである。

また、ドアの把手には数種類の形状があるが、本考案の
養生カバー１は高弾性体で形成されるので、適宜対応で
きるものであり、従来のように、テーピングなどを必要
としないものである。更に、場合によっては、カバー本
体のみ、カバー係着体のみを使用するようにしてもよい
ものである。しかも、この養生カバー１を輸送するとき
は、第１図に示すように、カバー係着体でカバー本体の
端部を挟持して組立てて送ることができるので、輸送上
も取扱いやすいものである。

（考案の効果） 以上詳細に説明したように、本考案に係る養生カバーに
よれば、ドアの把手を養生するに、高弾性体で把手の操
作部を冠着するカバー本体と、これと別体の把手軸部を
冠着するカバー係着体とからなる養生カバーとしたの
で、従来に較べ装着若しくは取り外し作業に要する時間
が短縮されて作業能率が向上し、また、養生カバーを輸
送するのにも取扱いやすく、更に、外観上も見栄えのす
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の養生カバーの斜視図、第２図は、同
じく分解図、第３図は、同じく使用状態を示す説明図、
第４図は、カバー係着体の断面図、第５図は、他の実施
例を示すカバー係着体の正面図である。 １…養生カバー、２…カバー本体、 3,4…カバー係着体、５…中空、 ６…係合部、７…突起部、８…凹部、 ９…連結部、10…ドア、11…把手、 11a…操作部、11b…軸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】伸縮自在な弾性体で形成するものであっ
   て、内部を中空にしてその一端を外に開口した円筒形状
   で把手の操作部を冠着するカバー本体と、前記把手の軸
   部を冠着するカバー係着体とからなり、該カバー係着体
   を上下２分割するとともにその分割面に前記軸部を冠着
   する際にこのカバー係着体を係止する係合部を形成し、
   前記カバー本体の端部をカバー係着体で挟持するように
   したことを特徴としてなる把手の養生カバー。