JPH0649743Y2 - 床板及び床構造 - Google Patents

床板及び床構造

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JPH0649743Y2
JPH0649743Y2 JP11665689U JP11665689U JPH0649743Y2 JP H0649743 Y2 JPH0649743 Y2 JP H0649743Y2 JP 11665689 U JP11665689 U JP 11665689U JP 11665689 U JP11665689 U JP 11665689U JP H0649743 Y2 JPH0649743 Y2 JP H0649743Y2
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JP
Japan
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floor
plate
polymer resin
vibration
damping
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JP11665689U
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Inventor
吉光 高根沢
宏 藤岡
慶穂 延命
Original Assignee
日鐵建材工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、体育館、講堂、一般重層住宅などに使用する
床板及び体育施設などの床構造に関する。
(従来の技術) 従来、体育館、講堂などの低騒音型の床構造としては、
基礎コンクリート面上に立設した支柱で支えた大引き上
に、台形または矩形波状に連続成形し鋼板と鋼板の間に
粘弾性体を介装した制振屈曲薄鋼板を載せて固定し、そ
の上に木板やリノリウム等の表面板を敷設した床構造が
ある。(実公昭63−13317号公報参照) また、上記床構造に用いる制振屈曲薄鋼板の床板の外
に、低騒音の床板として使用できるものに、鋼板と鋼板
の間に制振性の粘弾性体をはさんでなる制振複合鋼板
に、屈曲形状鋼板を一体に固着してなる高制振・高剛性
鋼材がある。(実開昭61−20323号公報) (考案が解決しようとする課題) ところで、前記床構造に用いる制振屈曲薄鋼板は、その
成形加工において上下の鋼板にずれが生じて、成形が困
難で割れも生じやすい。また、成形ができても、ズレが
生じて歩留まりが低下する。さらに、上記制振屈曲薄鋼
板は、全面に制振作用をする粘弾性体を介装しているの
で、必要以外の箇所でも制振屈曲薄鋼板を使用すること
になって、無駄である。
また、前記の高制振・高剛性鋼材も、フラットな制振複
合鋼板を全面に使用するので、必要以外な箇所でも制振
複合鋼板を使用することになって、無駄である。また、
床板材として使用するためには、強度をもたせる必要
上、フラットな制振屈曲薄鋼板と屈曲状鋼板の二層にし
て使用しなければならない。
そこで本考案は、製作が容易で、かつ、必要な防音レベ
ルに応じて必要箇所のみ制振作用させることができて無
駄がなく、強度の十分な床板及びその床板を用いた床構
造を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本考案の床板は、波形状に屈
曲成形してなるデッキプレートの山部またはウェブに、
高分子樹脂を塗布した薄鋼板を、高分子樹脂を介して接
着してなるものである。
また、本考案の床構造は、波形状に屈曲成形してなるデ
ッキプレートの山部またはウェブに、高分子樹脂を塗布
した薄鋼板を、高分子樹脂を介して接着してなる床板
を、コンクリート面に立設した支柱に支持せる大引き上
に載置固定し、前記床板上に表面板を敷設してなるもの
である。
(作用) 本考案の床板は、前記のように構成されているので、成
形上何ら問題はなく、製作が容易である。また、必要箇
所にのみ高分子樹脂を塗布した薄鋼板を有するので、必
要箇所のみで制振作用することになって、無駄がなく、
しかも、床板の本体がデッキプレートによりなるので、
強度も十分である。
前記制振作用は、振動体であるデッキプレートと拘束板
である薄鋼板との間の高分子樹脂層が振動によって変形
を起こし、振動エネルギーを熱エネルギーに変換消散さ
せ、振動を減衰させる作用である。とくに、制振作用
時、拘束板である薄鋼板により高分子樹脂の変形が増大
され、大きなダンピング効果も発揮する。
また、本考案の床構造は、前記床板を用いているので、
種々の騒音状況に対応した制振作用をする低騒音型の床
構造を実現できる。
(実施例) 本考案による床板及び床構造の一実施例を以下、図によ
って説明する。
先ず、床板の一実施例を第1図によって説明すると、1
は台形の波形状に屈曲成形したデッキプレートで、この
デッキプレート1の山部2の上面に、アクリル系高分子
樹脂3を塗布した薄鋼板4を、アクリル系高分子樹脂の
面を接着して、床板を構成している。
第2図の床板は他の実施例で、デッキプレート1のウェ
ブ6の外面に、アクリル系高分子樹脂3を塗布した薄鋼
板4を、アクリル系高分子樹脂3の面を接着して、床板
7を構成している。
第3図はさらに床板の他の実施例で、デッキプレート1
の山部2の上面とウェブ5の外面に、アクリル系高分子
樹脂3を塗布した薄鋼板4を、アクリル系高分子樹脂3
の面を接着して、床板8を構成している。
第4図は第1図の変更例、第5図は第2図の変更例、第
6図は第3図の変更例で、それぞれアクリル系高分子樹
脂3を塗布した薄鋼板4を、山部2の下面やウェブ5の
内面に、アクリル系高分子樹脂3の面を接着して構成し
た床板5′、7′、8′である。
このように構成された各実施例及びその各変更例の床板
は、デッキプレート1の必要箇所に、アクリル系高分子
樹脂3を塗布した薄鋼板4を、アクリル系高分子樹脂3
を介して接着したものであるから、従来の制振屈曲薄鋼
板の場合のような成形上の問題はなく、容易に製作でき
る。また、必要箇所にのみで、振動体であるデッキプレ
ート1と拘束板である薄鋼板4との間にアクリル系高分
子樹脂3が振動によって変形を起こし、即ち、第7図に
示すように静止状態では長い鎖状の分子同志が不規則に
絡み合っていたものが、振動が起こると、第8図に示す
ように長い鎖状の分子が延ばされたり、滑ったりして変
形を起こし、振動エネルギーを熱エネルギーに変換消散
させ、振動を減衰させる制振作用をすることとなって、
無駄な制振鋼板を必要としない。とくに、制振作用時、
拘束板である薄鋼板4によりアクリル系高分子樹脂3の
変形が第9図に示すように増大され、大きなダンピング
効果を発揮する。さらに床板の本体がデッキプレート1
によりなるので、強度も十分である。
然して、前記種々の床板を選択して、例えば第1図に示
す床板5を、第10図に示すようにコンクリート面9上に
立設した支柱10に支持せる大引き11上に載置固定し、前
記床板5上に表面板12として木板とリノリウムを敷設し
て、体育館の床構造を構築した。なお、図中13は支柱10
の上端の防振材である。
また、上記各実施例では、高分子樹脂を塗布した鋼板を
デッキプレートの山部またはウェブのいづれかに接着し
例を示したが、山部とウェブの双方に接着して構成して
もよい。このようにして構築される床構造は、種々の床
板を適宜選択して用いるので、様々な騒音状況に対応し
て制振作用をする低騒音型の床構造が実現できる。
(考案の効果) 以上の説明でわかるように本考案の床板は、成形上何ら
問題がなく、製作が容易である。また、必要箇所にのみ
高分子樹脂を塗布した薄鋼板を有するので、必要箇所の
みで制振作用することになって、無駄がなく、しかも床
板の本体がデッキプレートよりなるので、強度も十分で
ある。その上、高分子樹脂は薄鋼板が拘束板となるた
め、制振作用時、変形が増大し、大きなダンピング効果
を発揮する。
また、本考案の床構造は、前記の床板を用いているの
で、種々の騒音状況に対応した制振作用をする低騒音型
の床構造を実現できて、汎用性に富むものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は夫々本考案の床板の実施例を示す断
面図、第4図乃至第6図は夫々第1図乃至第3図の床板
の変更例を示す断面図、第7図は床板に置けるアクリル
系高分子樹脂の静止状態における組織の断面図、第8図
はそのアクリル系高分子樹脂の振動状態における組織の
断面図、第9図はアクリル系高分子樹脂の変形増大によ
るダンピング効果を示す図、第10図は第1図の床板を用
いて床構造を構築した状態を示す図である。 1…デッキプレート、2…山部、3…アクリル系高分子
樹脂、4…薄鋼板、5、5′、7、7′、8、8′…床
板、6…ウェブ、9…コンクリート面、10…支柱、11…
大引き、12…表面板、13…防振材。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】波形状に屈曲成形してなるデッキプレート
    の山部またはウェブに、高分子樹脂を塗布した薄鋼板
    を、高分子樹脂を介して接着してなる床板。
  2. 【請求項2】請求項1)記載の床板を、コンクリート面
    に立設した支柱に支持せる大引き上に載置固定し、前記
    床板上に表面板を敷設してなる床構造。
JP11665689U 1989-10-05 1989-10-05 床板及び床構造 Expired - Lifetime JPH0649743Y2 (ja)

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JP11665689U JPH0649743Y2 (ja) 1989-10-05 1989-10-05 床板及び床構造

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Publication Number Publication Date
JPH0355450U JPH0355450U (ja) 1991-05-28
JPH0649743Y2 true JPH0649743Y2 (ja) 1994-12-14

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ID=31664923

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025122A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Toto Ltd 防水機能を備えた床
JP2008223264A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Toto Ltd 防水機能を備えた床
JP2011149272A (ja) * 2011-03-17 2011-08-04 Toto Ltd 洗い場床

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025122A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Toto Ltd 防水機能を備えた床
JP2008223264A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Toto Ltd 防水機能を備えた床
JP2011149272A (ja) * 2011-03-17 2011-08-04 Toto Ltd 洗い場床

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Publication number Publication date
JPH0355450U (ja) 1991-05-28

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