JPH0649202U - 車両用ミラーのミラーホルダー支持構造 - Google Patents

車両用ミラーのミラーホルダー支持構造

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JPH0649202U
JPH0649202U JP9120392U JP9120392U JPH0649202U JP H0649202 U JPH0649202 U JP H0649202U JP 9120392 U JP9120392 U JP 9120392U JP 9120392 U JP9120392 U JP 9120392U JP H0649202 U JPH0649202 U JP H0649202U
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道夫 浜田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミラーホルダーの傾動時にミラーホルダーを
傾かせる力の減少及びミラーホルダーの傾きの減少を防
止する。 【構成】 ミラーハウジング内にブラケットを固設し、
該ブラケットに設けたピポットを介してミラーホルダー
を揺動自在に支持し、前記ミラーホルダーに前記ピポッ
トから偏位させて受部を設け、前記ミラーホルダーの背
面側に位置する作動アームの一端側と前記受部とを連結
部材を介して連結するとともに前記作動アームの他端側
と一部が車室内に突出する操作レバーとを連結し、前記
操作レバーの操作動で前記作動アームを回動させ、この
回動でミラーホルダーを上下、左右方向に傾動させる車
両用ミラーにおいて、前記連結部材を、前記ミラーホル
ダーの受部に係合する球部と、該球部に一体に形成さ
れ、前記作動アームに対し摺動自在な軸部材とから構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両用ミラーのミラーホルダー支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両に設けられる車両用ミラーは、一般的にミラーハウジング内に ブラケットを固設し、該ブラケットに設けたピポット部でミラーホルダーを揺動 自在に支持している。そしてこのような車両用ミラーの中には前記ミラーホルダ ーの背面に前記ピポットから偏位させて受部を設け、前記ミラーホルダーの背面 側に位置する作動アームの一端側と前記受部とを連結部材を介して連結するとと もに前記作動アームの他端側と一部が車室内に突出する操作レバーとを連結し、 この操作レバーの操作動で前記作動アームを回動させ、この回動でミラーホルダ ーを上下、左右方向に傾動させるようにしたものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような車両用ミラーでは、ミラーホルダーの背面に設ける受部 がピポットから偏位しているので、ミラーホルダーがピポットを中心に傾動する 際に前記受部はピポットを中心に円弧運動を描き、従って該受部は垂直方向、も しくは左右方向に偏位することになる。 これを図21で説明すると、図中、100はミラーホルダー、101はミラー 、102はピポット、103は受部、104は連結部材、105は作動アームで 、例えば、今、作動アーム105がA方向に移動してミラーホルダー100がピ ポット102を中心に下方(a方向)に傾動することを想定すると、受部103 もa方向に傾動し、受部103は側面視でピポット102を中心とする円弧運動 を描き、従って傾動後に受部103はLで示す分だけ下方に偏位することになる 。 このような場合、作動アーム105の上下位置は変らないので、受部103に 先端が連結されている連結部材104は、斜めに傾き、そしてこの連結部材10 4の傾きは作動アーム105のA方向の動きに伴って増していく。このように連 結部材104が傾いていくと、作動アーム105がミラーホルダー100を傾か せる力が減少し、ミラーホルダー100の傾きも減少するという不具合があった 。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本考案は、ミラーハウジング内にブラケットを固設し 、該ブラケットに設けたピポットを介してミラーホルダーを揺動自在に支持し、 前記ミラーホルダーに前記ピポットから偏位させて受部を設け、前記ミラーホル ダーの背面側に位置する作動アームの一端側と前記受部とを連結部材を介して連 結するとともに前記作動アームの他端側と一部が車室内に突出する操作レバーと を連結し、前記操作レバーの操作動で前記作動アームを回動させ、この回動でミ ラーホルダーを上下、左右方向に傾動させる車両用ミラーにおいて、前記連結部 材を、前記ミラーホルダーの受部に係合する球部と、該球部に一体に形成され、 前記作動アームに対し摺動自在な軸部材とから構成したことを特徴とする。
【0005】
【作用】
ミラーハウジングの受部と作動アームを連結する連結部材を、前記ミラーホル ダーの受部に係合する球部と、該球部に一体に形成され、前記作動アームに対し 摺動自在な軸部材で構成したので、ミラーホルダーの傾動に伴って受部が偏位し ても軸部材が摺動することで連結部材が傾くことがなくなる。
【0006】
【実施例】
以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基づいて説明する。 図1は可倒式ドアミラーの一部破断縦正面図、図2は同平断面図を示す。 図中1は車体側に固定支持されるベース部材で、該ベース部材1の中央段部1 aには円筒状の固定軸2を一体的に設け、この固定軸2にはブラケット3の基部 3aを回転自在に係合し、このブラケット3にはビスB1…を介してミラーハウ ジングHを固定する。 図1、図3に示すようにブラケット3の基部3aの下面には固定軸2の中心線 を中心として放射状に複数の穴3b…を形成し、この穴3b…に夫々球4を固定 する。又、前記ベース部材1の中央段部1aには前記球4に対応させて係合穴1 b…を形成する。前記球4の下側は穴3bから突出し、この球4の突出した部分 が前記孔1bに係合し、これら球4と孔1bとの凹凸の係合でブラケット3の位 置決め、即ちミラーハウジングHの位置決めが行われる。 前記ブラケット3の基部3aに形成した周状孔3cにはワッシャーWを配置し 、このワッシャーWと、固定軸2の外周に上下動不能に取付けた止めリング5と の間にはスプリング6を配置し、このスプリング6の弾力で通常時にはブラケッ ト3をベース部材1に押圧し、前記球4と孔3bとの係合を保持するようにする 。 前記ブラケット3は正面側にピポットPを有し、図1、図2、図6に示すよう にこのピポットPでミラーホルダー7を傾動自在に枢支し、ミラーホルダー7は ミラーMを保持する。
【0007】 前記ベース部材1の車体側には支持部8を一体的に形成し、この支持部8は、 図1、図7、図14に示すようにブロック部8aと、ブロック部8a外縁に起立 して形成した壁部8bと、ブロック部8aに複数形成され、互いに平行なリブ8 c…と、リブ8c…の間に形成される溝部8d…と、壁部8bに形成したボス部 8eとから成り、前記溝部8dは左右方向(図7のa、b方向、図14のc、d 方向)に所定の幅を持ち、その左右端でストッパー8d1、8d2を構成する。 前記壁部8bには図14に示すように円弧状の係合部8fを形成する。
【0008】 前記支持部8の前面には押さえ板9を設け、この押さえ板9は図8、図9に示 すように略円形の中央部9aと、この中央部9aの左右から直角に屈曲し、更に 外方にのびる取付フランジ9b、9bとから成り、前記中央部9aには左右方向 に延出する長孔9cを形成し、前記取付フランジ9b、9bには円形孔9d、9 dを形成する。この押さえ板9は前記円形孔9cを挿通するビスB2を前記ボス 部8eに螺合することで前記支持部8に固定される。 前記支持部8と押さえ板9との間には回転体12を設け、この回転体12は前 記係合部8fに係合し、支持部8、押さえ板9に対して回転自在となっている。 前記回転体12は図10乃至図14に示すように円柱形を成し、この回転体1 2にはアーム13の上端を埋設し、このアーム13は下方に延出するとともに屈 曲して水平に延出し、その先端には切欠き13aを形成する。
【0009】 回転体12側面の支持部8側には上下に複数の凸部12a…を回転体12と一 体に形成し、この凸部12a…は前記支持部8の溝部8d…に夫々係合する。図 7、図14に示すようにこの凸部12aの左右幅は溝部8dの左右幅よりも小さ く、従って回転体12は溝部8dの左右幅分だけ回転可能で、凸部12aが溝部 8d端のストッパー8d1、8d2に当接することで回転体12の回転は阻止さ れる。 前記回転体12の直径方向には図11乃至図14に示すように嵌合孔12bを 形成し、又、回転体12の軸方向には図13に示すように前記嵌合孔12bに上 端が連通する孔部12cを形成し、この孔部12cは下方が上方に比べて漸次幅 の広がるテーパ部12dを有している。
【0010】 前記嵌合孔12bには図1に示すように操作レバー14の一端側を嵌合し、こ の操作レバー14は前記押さえ板9の長孔9cを挿通し、他端側は車室内に突出 する。この操作レバー14の回転体12内の部分には嵌合孔14aには揺動杆1 6を圧入してこの揺動杆16を操作レバー14に固定し、この揺動杆16は前記 孔部12cを挿通し、該揺動杆16は孔部12cのテーパ部12dの範囲内で揺 動可能である(図13、図14のA,B方向)。
【0011】 前記固定軸2内には図1、図5に示すように筒状のシャフト19を回転自在に 配置し、このシャフト19の下端にはアーム20を固設する。又、前記シャフト 19内には小径のシャフト22を回転自在に設け、このシャフト22の下端には 図5に示すように抜け止めリング21を嵌合し、シャフト22に形成した貫通孔 22aと、抜け止めリング21に形成した貫通孔21a、21aにはアーム23 の一端側を挿通し、このアーム23の貫通した先をプッシュナット24で固定す る。尚、図5中、18は固定軸2とシャフト19との間に設けたカラーである。 前記アーム20の上面先端側には係合ピン25を立設し、この係合ピン25を 前記アーム13の先端に形成した切欠き孔13aに係合する。又、前記アーム2 3の他端側と前記揺動杆16とを連結部26を介して連結し、この連結部26は 、図15に示すように前記アーム23の嵌合する横孔26aと、前記揺動杆16 が挿通する縦孔26bとから成り、縦孔26bは上部と下部に夫々テーパ部26 c、26dを備えている。尚、図16に示すように前記縦孔26bはテーパ部を 設けないものであってもよい。
【0012】 前記シャフト22の上部には図1、図4、図17に示すように円柱形の大径部 22bを形成し、この大径部の外周には、夫々対称位置に2対の、即ち、4つの 係合面22cを…形成し、大径部22bの上端には押さえフランジ22dを形成 する。 前記係合面22cは左右に大きな幅を有し、従って図17に示すように大径部 22bは、二つの係合面22c、22cの間を頂部22eとする断面ほぼ正方形 に近い形状をなす。
【0013】 前記シャフト22の外周には金属製のアーム33を回転自在に設け、このアー ム33の基部33aは、図4に示すように上面部33bと、外周部33cから成 り、外周部33cの端部側には開口部33dを形成する。前記上面部33bには 孔33eを、外周部には孔33f…を形成し、前記孔33eは前記シャフト22 が回転自在に嵌合するものである。 前記基部33a内には支持部材35を配置し、この支持部材35は、図4、図 17に示すように板状をなし、中央部に前記シャフト22が回転自在に挿入する 孔35aを形成する。又、支持部材35の上面には壁部35b、35b、円柱部 35c、35cを形成し、壁部35b、35b、円柱部35c、35cは その上面が基部33aの上面部33bの下面に当接する。
【0014】 前記支持部材35内にはスプリング36、36を配置し、このスプリング36 は図4、17に示すように、中央部分が屈曲部36aとなっており、この屈曲部 36aで二つの辺部36b、36bがほぼ直交している。又、両端は円弧部36 c、36cとなっており、更に端部は側方に突出して係止部36d、36dを構 成している。 図17に示すように前記辺部36bは前記シャフト22の係合面22cに平行 に当接して係合し、又、前記円弧部36cは前記円柱部35Cの周囲に位置し、 更に係止部36dはアーム基部33aの孔33fに係合する。前記係合面22c 及びスプリング36でクラッチ38を構成し、通常時にはスプリング36の辺部 36bが一定の弾力を持って係合面22cに係合するので、即ち、クラッチ38 が接状態を保つので、シャフト22とスプリング36とは係合状態を保ち、シャ フト22の回転はスプリング36を介してアーム33に伝わる。 尚、本実施例では二つのスプリング36、36のうち一方のスプリング36( 図17のイで示す方)を全体的に他方のスプリング36(図17のロで示す方) の上に位置させるようにしたが、図18に示すように一方のスプリング36(図 18のイで示す方)の片側の辺部36b(aで示す方の辺部)を他方のスプリン グ36(ロで示す方)の辺部36b(bで示す方の辺部)の上に位置させるとと もに前記一方のスプリング36(イの方)のもう一つの辺部36b(cで示す方 )を他方のスプリング36(ロの方)の辺部36b(dで示す方)の下側に位置 させ、即ち、スプリング36、36の辺部36b、36bを左右で上下に互い違 いに交わらせて配置してもよい。
【0015】 前記アーム33は図1に示すように車体外方が斜めに起立し、その先端は更に 水平部39となっている。この水平部39は図2、図19、図20に示すように 上面部39a、側面部39b、39bにて断面コ字状をなし、前記上面部39a はアーム33の外端よりの部分は上方に起立してストッパー39cを構成し、こ のストッパー39cよりも外端よりには上下方向に開放された係合部39dを形 成する。 前記係合部39dには樹脂製の支持部材40を嵌合し、この支持部材40は図 19、図20に示すようにビスB3でアーム33に固定される基部40aと、こ の基部40aの上面外端よりに一体に形成した支持部40bとから成り、前記支 持部40bには断面円形で上下方向に貫通する貫通孔40cを形成し、又支持部 40bの外端部には上下方向のスリット40dを形成する。 図19に示すように、前記基部40aの前後方向の幅はアーム33の水平部3 9の前後方向の幅よりも大きく、従って基部40aの端部は水平部39の端部よ りも長さL1だけ突出する。これはアーム33がブラケット3側に揺動した際に 、金属製のアーム33がブラケット3に当接することなく、樹脂製の支持部材4 0がブラケット3に当接するようにして、当接時の音を小さくしようというもの である。
【0016】 前記支持部材40には連結部材42を取付け、この連結部材42は、軸部材4 2aと、該軸部材42aと一体の球部42bから成り、更に前記軸部材42aは 、貫通孔40cに摺動自在に嵌合する第1軸部42dと、この第1軸部42dの 上端から直角に屈曲し、先端に前記球部42bが設けられる第2軸部42eとか ら成る。そして前記球部42bは図6に示すように前記ミラーホルダー7背面側 の前記ピポットPよりも上方に設けた受部7aに揺動自在に嵌合する。 尚、図1、図2、図6中、43はブラケット3のアーム33側の面に形成した 上下方向に延出するリブ状のストッパーである。車両用ミラーの製造時にはミラ ーホルダー7は連結部材42に対して正面側から組み付けるようにしており、即 ち、ミラーホルダー7を図6の右側から左側に向けて移動させて受部7aに球部 42bを嵌合させるようにしており、この際、アーム33はミラーホルダー7に 押されてブラケット3側へ揺動するが、本実施例では、ブラケット3に前述のよ うにストッパー43を設けているので、アーム33の支持部材40がこのストッ パー43に当接し、アーム33の一定以上の揺動を阻止するとともにアーム33 が固定されるので、受部7aと球部42bとの嵌合作業を容易にすることができ る。又、本実施例では図1、図2、図20に示すようにアーム33のストッパー 39cが連結部材42の側方に位置するので、受部7aに球部42bを嵌合する 際に連結部材42が側方に回動するのも防止でき、これによっても前記嵌合作業 を容易にすることができる。
【0017】 一方、前記シャフト19の上部外周には、図5に示すように夫々対称位置に2 対の、即ち、4つの係合面19a…を形成し、この係合面19aは前記シャフト 22の大径部22bに形成した係合面22cと同様の構造であり、従ってシャフ ト19上部は前記大径部22b同様平面視でほぼ正方形をなす。 前記シャフト19上部外周にはアーム44を回転自在に配置し、このアーム4 4は長さ以外は前記アーム33と同様であり、図4に示すようにアーム44の基 部44a内には支持部材45を配置し、この支持部材45内にはシャフト19の 係合面19a…と係合するスプリング46、46を設ける。 基部44a、支持部材45、スプリング46は前記基部33a、支持部材35 、スプリング36と全く同じ構造なので詳述はしないが、基部44aには開口部 44d、孔44e、孔44f…等を形成し、支持部材45には孔45a、壁部4 5b、45b、円柱部45c、45c等を形成し、スプリング46には屈曲部4 6a、辺部46b、46b、円弧部46c、46c、係止部46d、46d等を 形成し、これらを前記基部33a、支持部材35、スプリング46と同様に組立 て、前記シャフト19の係合面19aとスプリング46でクラッチ47を構成す る。
【0018】 又、アーム44の端部には水平部48を形成し、この水平部48はアーム33 の水平部39と同様の構造であり、ストッパー48c等が形成され、又、支持部 材50が嵌合されている。この支持部材50の構造も前記支持部材40と全く同 様の構造であり、該支持部材50には連結部材52を取付け、この連結部材52 の構造も前記連結部材42と全く同様の構造であり、軸部材52a、球部52b 等を備え、支持部材50に対し上下に摺動自在である。 前記球部52bは、図1に示すようにピポットPを挟んで球部42bと直交す る場所に位置し、この場所で図2に示すようにミラーホルダー7背面の受部7b に揺動自在に係合する。 このようにアーム33の外端側部分とアーム44の外端側部分の構造は、球部 42b、52bの位置を除けば同一と考えてよい。 尚、図2中、53はブラケット3のアーム44側に形成したリブ状のストッパ ーで、前記ストッパー53はアーム44のストッパーとして機能し、形状、作用 効果等は前記ストッパー43と同様である。 又、図1中、54はアーム44を支持する受部、55、56はブラケット3に 形成したミラーホルダー7の傾動ストッパー、57は防振装置で、この防振装置 57は、ブラケット3に設けた軸部59の先端をミラーホルダー7の背面に揺動 自在に取付けるとともに前記軸部59をブラケット3に設けたスプリング60で 支持し、ミラーホルダー7の振動を防止するものである。
【0019】 次に上述した車両用ミラー装置の角度調整装置の操作手順について述べる。 先ず、操作レバー14を軸回り方向、即ち、図1、図2のC、D方向に回動操 作すると、揺動杆16が操作レバー14を中心に車体前後方向、即ち、図1の紙 面垂直方向に揺動し、この揺動は連結部26を介してアーム23に伝わり、アー ム23がシャフト22を中心に車体前後方向に揺動する。 ここで図17に示すように通常の状態では、係合面22c…にスプリング36 の辺部36bが一定弾力で係合しているので、即ちクラッチ38が接状態なので 、シャフト22が軸回り方向(図2、図17のE,F方向)に回転すると、この 回転はクラッチ38を介してアーム33に伝わり、該アーム33がシャフト22 を中心に同方向、即ち図2、図17のE、F方向に回転する。このアーム33の 回転で球部42bがミラーホルダー7を車体前後方向に押し引きし、ミラーホル ダー7がピポットPを支点として上下に傾動し(図6のG、H方向)、ミラーホ ルダー7は図6の想像線ハ、ニに示すように傾動位置を変える。
【0020】 このミラーホルダー7の傾動時には、前述のようにミラーホルダー7はピポッ トPを中心に揺動するので、受部7aの位置はミラーホルダーの上下方向(図6 のG、H方向)の傾動に伴って上下に移動する。例えば図6の実線の位置からミ ラーホルダー7がG方向に傾動してハの位置まで傾くと、受部7aは後方に移動 するとともにL2だけ下方にも移動する。これはミラーホルダー7の傾動時に受 部7aはピポットPを中心とする円弧運動を描くためである。 そしてこのように受部7aが下方に移動すると、これに伴い連結部材42の球 部42bも受部7aとともに下方に移動する。ところが、本考案の構造では、球 部42bを支持する軸部材42aが支持部材40の貫通孔40cに上下動自在と なっているので、球部42bの下動に伴い、連結部材42全体が下方に移動する 。従って従来の構造では、軸部材42aが上下に移動できないので、球部42b が下動すると、軸部材42aが傾いてしまい、このように軸部材42aが傾くと 、作動アーム33がミラーホルダー7を傾かせる力が減少し、ミラーホルダー7 の傾きも減少するという不具合があったが、本考案では前述のように球部42b の下動に伴い、連結部材42全体が下方に移動するので、連結部材42が傾くこ とがなく、作動アーム33の移動がスムースにミラーホルダー7側に伝わり、ミ ラーホルダー7を傾かせる力の減少、ミラーホルダー7の傾きの減少を防止する ことができる。 一方、操作レバー14を長孔9aに沿って車体前後方向(図2のI,J方向) に移動操作すれば、回転体12がその軸回り方向に回転し、アーム13が回転体 12を中心に車体前後方向に揺動する。このアーム13の揺動によりアーム20 がシャフト19を中心に車体前後方向に揺動し、シャフト19がその軸回り方向 に回転する。ここでシャフト19の係合面19a、19aには前述のようにスプ リング46、46が一定弾力で係合しているので、即ちクラッチ47が接状態な ので、アーム33の場合と同様にアーム44がシャフト19を中心に車体前後方 向(E,F方向)に回転し、アーム44の回転で球部52bがミラーホルダー7 を車体前後方向に押し引きし、ミラーホルダー7がピポットPを支点として左右 に傾動し、ミラーMの左右の傾動角度の調整が行われる。
【0021】 ところで、ミラーハウジングHに車体前方から大きな力が加わり、ミラーハウ ジングHが強制的に車体後方に傾動した場合を想定すると、ブラケット3はハウ ジングHに固定されているのでブラケット3にもこの力が加わり、ブラケット3 も移動する。即ち、球4が係合穴1bから離脱し、ブラケット3は固定軸2を中 心にハウジングHと一体的に車体後方(図2のF方向)に回転する。 ブラケッ ト3が車体後方に回転すると、このブラケット3に枢支されているミラーホルダ ー7もブラケット3と一体に車体後方に移動する。そして更にはこのミラーホル ダー7に球部42b、52bが枢着されていることからアーム33、44がシャ フト22、19を中心に車体後方(F方向)に回転する。アーム33がこの方向 に回転すれば、クラッチ38が接状態なのでシャフト22が図17のF方向に回 転し、即ち、通常とは逆に力が入力され、アーム23、連結部26、揺動杆16 等を介して操作レバー14がC方向に回転する。 又、アーム44が車体後方に回転すれば、同様にクラッチ47を介してシャフ ト19がF方向に回転し、更にアーム20、13を介して回転体12がその軸回 り方向に回転し、操作レバー14がI方向に揺動する。 ここで操作レバー14の回転、揺動の範囲は予め限られており、即ち、操作レ バー14の回転は、揺動杆16が図13に示す孔部12cのテーパ部12dの範 囲内で揺動できるだけの範囲であり、操作レバー14の揺動は、長孔9aの範囲 内だけである。従って前述のようにしてアーム33、44が車体後方に回転して いくと、その途中で操作レバー14の操作範囲が限界点に達し、操作レバー14 の動きは止る。しかし、それでもアーム33、44はF方向に回転を続け、この ような状態になると、クラッチ38、47が切れ(断状態)、アーム33、44 側の力が操作レバー14に伝わるのを防止する。
【0022】 これを図17を用いて説明すると、操作レバー14が動ける範囲内ではクラッ チ38は接状態となっているので、アーム33の回転はこのクラッチ38を介し てシャフト22に伝わり、シャフト22がF方向に回転する。そして操作レバー 14が限界に達し、動きが止ると、シャフト22の回転が止り、これに対してア ーム33が更に回転することからスプリング36は止っているシャフト22の大 径部22bに対してF方向に回転し、スプリング36の辺部36bが係合面22 cから離脱し、即ちクラッチ38が切れ、スプリング36の辺部36bは大径部 22bの頂部22eに位置し(図17の想像線の状態)、更にスプリング36は シャフト22の外周を空転していき、アーム33側の力が操作レバー13に伝わ るのを防止する。尚、本実施例では、操作レバー14が限界に達して動きが止ま った後もアーム33が回転し、クラッチ38が切れる例を説明したが、クラッチ 38の断接荷重よりも操作レバー14の作動トルクを大きくすることで、操作レ バー14が作動することなく、クラッチ38を切る構造とすることができる。 クラッチ47側の場合も同様であり、スプリング46がシャフト19の係合面 19aから離脱することでクラッチ47が切れ、アーム44側の力が操作レバー 14側に伝わるのを防止する。
【0023】 一方、ミラーハウジングHに力が加わってミラーハウジングHが強制的に傾倒 した場合、前述のようにブラケット3が回転し、この際球4が係合穴1bから離 脱し、この球4の高さ分だけブラケット3が上方に移動し、ブラケット3にピポ ットPを介して支持されてるミラーホルダー7も上方に移動する。 そしてミラーホルダー7の上動で二つの受部7a、7bも上方に移動するが、 前述のようにこれらの受部7a、7bに係合する連結部材42、52は上下摺動 自在なので、前記同様、連結部材42、52が傾くのを防止することができる。
【0024】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、ミラーハウジングの受部と作動アームを連 結する連結部材を、前記ミラーホルダーの受部に係合する球部と、該球部に一体 に形成され、前記作動アームに対し摺動自在な軸部材で構成したので、ミラーホ ルダーの傾動に伴って受部が偏位しても軸部材が摺動することで該連結部材が傾 くことがなくなる。よって作動アームの動きをスムースにミラーホルダー側に伝 え、ミラーホルダーを傾ける力の減少、ミラーホルダーの傾きの減少を防止する ことができる。
【提出日】平成5年7月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 前記支持部8の前面には押さえ板9を設け、この押さえ板9は図8、図9に示 すように略円形の中央部9aと、この中央部9aの左右から直角に屈曲し、更に 外方にのびる取付フランジ9b、9bとから成り、前記中央部9aには左右方向 に延出する長孔9cを形成し、前記取付フランジ9b、9bには円形孔9d、9 dを形成する。この押さえ板9は前記円形孔9dを挿通するビスB2を前記ボス 部8eに螺合することで前記支持部8に固定される。 前記支持部8と押さえ板9との間には回転体12を設け、この回転体12は前 記係合部8fに係合し、支持部8、押さえ板9に対して回転自在となっている。 前記回転体12は図10乃至図14に示すように円柱形を成し、この回転体1 2にはアーム13の上端を埋設し、このアーム13は下方に延出するとともに屈 曲して水平に延出し、その先端には切欠き13aを形成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ミラーの一部破断正面図
【図2】可倒式ドアミラーの横断面図
【図3】ブラケット基部近傍の分解図
【図4】クラッチ近傍の分解斜視図
【図5】シャフト近傍の分解斜視図
【図6】図1の6−6線断面図
【図7】ベース部材を図1の7方向から描いた図
【図8】押さえ板を図1の8方向から描いた図
【図9】図8の9−9線断面図
【図10】回転体の斜視図
【図11】回転体の側面図
【図12】図11の12矢視図
【図13】図11の13矢視図
【図14】回転体以外を想像線で示した場合の図1の1
4−14線断面図
【図15】連結部の斜視図
【図16】別実施例に斯かる連結部の斜視図
【図17】図1の17断面図
【図18】別実施例に斯かる図17と同様の図
【図19】連結部材の図1の19矢視図
【図20】図19の20矢視図
【図21】従来におけるミラーホルダー支持構造の縦断
面図
【符号の説明】
1…ベース部材 3…ブラケット 7…ミラーホルダー 7a…受部 13…操作レバー 14…操作レバー 33、44…作動アーム 42、52…連結部材 42a、52a…軸部材 42b、52b…球部 H…ミラーハウジング P…ピポット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラーハウジング内にブラケットを固設
    し、該ブラケットに設けたピポットを介してミラーホル
    ダーを揺動自在に支持し、前記ミラーホルダーに前記ピ
    ポットから偏位させて受部を設け、前記ミラーホルダー
    の背面側に位置する作動アームの一端側と前記受部とを
    連結部材を介して連結するとともに前記作動アームの他
    端側と一部が車室内に突出する操作レバーとを連結し、
    前記操作レバーの操作動で前記作動アームを回動させ、
    この回動でミラーホルダーを上下、左右方向に傾動させ
    る車両用ミラーにおいて、前記連結部材を、前記ミラー
    ホルダーの受部に係合する球部と、該球部に一体に形成
    され、前記作動アームに対し摺動自在な軸部材とから構
    成したことを特徴とする車両用ミラーのミラーホルダー
    支持構造。
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